イギリス旅行の安い時期と節約術｜オフシーズン完全攻略法2025

2025年4月14日2025年4月15日

イギリス旅行の最も費用が抑えられる時期は1月～2月と10月～11月です。

この時期は航空券や宿泊費が大幅に安くなり、予算を効率的に使うことができます。

しかし、オフシーズン旅行には天候や営業時間の短縮など、いくつかの注意点も存在します。

この記事では、安い時期のイギリス旅行で必要な持ち物や、実際に旅行した人が「持っていけばよかった」と後悔したアイテム、費用を抑えるコツなどを詳しく解説します。

安い時期ならではのメリットを最大限に活かし、天候の不安定さというデメリットに備えることで、コストパフォーマンスの高いイギリス旅行を実現しましょう。

記事のポイント

イギリス旅行の最も安い時期（1～2月、10～11月）とその費用削減効果
オフシーズン特有のメリット（混雑の少なさ、セール、地元文化体験）
安い時期の天候特性や注意すべき制約（寒さ、雨、日照時間の短さ）
効果的な予算配分と持ち物リスト（防寒・防水対策、旅行保険など）

イギリス旅行の安い時期と特徴

イギリス旅行が最も安い月は？
安い時期の天候と注意点
オフシーズンのメリット
オフシーズンのデメリット
ピークシーズンとの料金比較

イギリス旅行が最も安い月は？

イギリス旅行の最も安い時期は1月から2月、そして10月から11月です。

特に1月と2月は年間を通して最安値で旅行できる月となっています。

航空券、宿泊費、観光スポットの入場料など、旅行にかかる総コストが大幅に抑えられるため、予算を重視する方にはこの時期がおすすめです。

なぜこの時期が安いのでしょうか。

まず、1月から2月はクリスマスホリデーシーズンが終わり、春の観光シーズンが始まる前の谷間の時期にあたります。

一方、10月から11月も夏の観光ピークが過ぎた後で、クリスマスシーズンが本格化する前の比較的空いている時期です。

観光客が少ないため、航空会社やホテルは価格を下げて集客を図る傾向にあります。

例えば、ロンドン行きの航空券は7月や8月と比較すると、1月や2月は約30〜40%安くなることがあります。

宿泊施設も同様に、ピーク時より20〜30%安く予約できることが多いです。

月ごとの特徴を以下の表にまとめました：

月	料金の目安	天候と特徴	おすすめ度
1月	最安値	寒く、雨や雪の日が多い。日照時間が短い	★★★★☆
2月	最安値	1月と同様に寒いが、少し日照時間が増える	★★★★☆
3月	やや安い	少し暖かくなり始めるが、まだ肌寒い	★★★☆☆
4月	普通	春の始まり。徐々に観光客が増え始める	★★☆☆☆
5月	やや高い	過ごしやすい気候で人気が高まる	★☆☆☆☆
6月	高い	温暖で観光に適した時期。混雑し始める	☆☆☆☆☆
7月〜8月	最高値	夏休みシーズンで最も混雑する	☆☆☆☆☆
9月	やや高い	まだ温暖だが、夏の観光客は減少	★★☆☆☆
10月	やや安い	秋の涼しさ。雨の頻度が上がる	★★★☆☆
11月	安い	肌寒く、雨の日が多い	★★★★☆
12月前半	やや安い	クリスマス前の比較的静かな時期	★★★☆☆
12月後半	高い	クリスマスとホリデーシーズンで混雑	☆☆☆☆☆

このように言うと、「安い時期＝悪い天候」と思われがちですが、実際には安い時期ならではの魅力もあります。

たとえば、1月から2月のロンドンでは観光スポットの混雑が少なく、じっくりと美術館や観光名所を楽しめます。

また、11月はガイ・フォークス・ナイト（花火祭り）など、現地の季節イベントを体験できるチャンスもあります。

もちろん、デメリットもあります。

冬の時期（1月〜2月）は日照時間が短く、午後4時頃には暗くなり始めます。

また、雨や雪の日も多いため、屋外観光には向かない日もあるでしょう。秋の時期（10月〜11月）も雨の頻度が高くなります。

ここでポイントとなるのは、何を重視するかです。

予算を最優先するなら1月〜2月、11月が最適です。

天候と予算のバランスを取るなら、3月や10月も良い選択肢になるでしょう。

なお、イギリス国内の移動手段も時期によって料金が変動します。

特に鉄道の早期割引は、1〜2ヶ月前から予約することで通常料金の50%以上安くなることもあります。

少なくとも、ピークシーズン（7月〜8月、12月後半）を避けるだけでも、旅行費用をかなり抑えることができます。

イギリス旅行を計画する際は、この安い時期の特徴を考慮しながら、自分の予算や好みに合わせた最適な時期を選ぶとよいでしょう。

安い時期の天候と注意点

イギリス旅行が最も安い時期（1月～2月、10月～11月）は、天候が不安定であることが価格の安さに直結しています。

これらの時期の天候と注意点を理解しておくことで、予算を抑えながらも快適な旅行を楽しむことができます。

まずイギリスの安い時期の天候を月別に見ていきましょう。

1月と2月は年間で最も寒い時期にあたります。

平均気温はロンドンで3℃～8℃程度ですが、地域によって差があり、スコットランドのエディンバラでは0℃～5℃とさらに寒くなります。

降水量も多く、特に西部や北部では雨や雪の日が頻繁にあります。

また、日照時間が短いのも特徴で、朝は8時頃に明るくなり、午後4時頃には暗くなり始めます。

一方、10月と11月は秋から冬への移行期です。

10月の平均気温はロンドンで9℃～14℃、11月になると7℃～11℃程度まで下がります。

この時期も雨の日が多くなりますが、1月や2月ほどの厳しい寒さはありません。

ただし、11月後半になると日照時間がかなり短くなり、午後3時半～4時には暗くなることを覚えておきましょう。

以下の表は主要都市の安い時期の平均的な天候データです：

月	都市	平均最高気温	平均最低気温	平均降水日数	日照時間
1月	ロンドン	8℃	3℃	11日	2時間/日
1月	エディンバラ	5℃	0℃	14日	1.5時間/日
2月	ロンドン	8℃	3℃	10日	2.5時間/日
2月	エディンバラ	6℃	0℃	12日	2時間/日
10月	ロンドン	14℃	9℃	11日	3.5時間/日
10月	エディンバラ	12℃	6℃	13日	3時間/日
11月	ロンドン	11℃	7℃	12日	2時間/日
11月	エディンバラ	8℃	3℃	15日	1.5時間/日

これらの天候を踏まえて、安い時期にイギリス旅行をする際の注意点をいくつか挙げます。

まず服装については、防寒対策と防水対策が必須です。

特に1月と2月は厚手のコート、セーター、マフラー、手袋などの冬装備が必要です。

10月や11月でも、重ね着できる服装を準備しておくことをおすすめします。

また、どの時期も突然の雨に備えて、折りたたみ傘や防水ジャケットを持参するとよいでしょう。

次に日照時間の短さへの対応です。

冬季は特に日が短いため、観光プランを昼間の時間帯に集中させる必要があります。

美術館や博物館など室内施設の開館時間を事前に確認し、日没後も楽しめるよう計画を立てることが大切です。

また、悪天候による交通機関への影響も考慮すべき点です。

特に冬季は雪や霜による鉄道の遅延やキャンセルが発生することがあります。

余裕をもったスケジュールを組み、交通アプリなどで最新情報をこまめにチェックすることをおすすめします。

健康面では、湿気と寒さによる体調管理に注意が必要です。

特に日本との気候差が大きい場合、風邪をひきやすくなるため、常備薬の持参も検討するとよいでしょう。

ここで重要なのは、安い時期だからこそできる観光の楽しみ方です。

例えば、雨の日や寒い日には、ロンドンの大英博物館やナショナル・ギャラリーなど世界的な美術館・博物館が入場無料で楽しめます。

また、気温が低い時期はパブの暖炉の前でエールを楽しんだり、アフタヌーンティーでくつろいだりするのも、イギリスならではの過ごし方です。

もちろん、天候が良い日もあります。

そのような日には、屋外の観光スポットを優先して回るなど、柔軟な計画変更ができるよう、あらかじめ「晴れの日プラン」と「雨の日プラン」の両方を考えておくとよいでしょう。

結局のところ、安い時期のイギリス旅行は、天候の不安定さを受け入れつつ、その分安くなる旅費でより長く滞在したり、宿泊施設をグレードアップしたりするメリットを享受できる選択肢といえます。

天候に関する正確な情報を得るためには、イギリス気象庁（Met Office）の公式ウェブサイトで最新の予報を確認することをおすすめします。

オフシーズンのメリット

イギリス旅行のオフシーズン（1月～2月、10月～11月）には、多くの旅行者が見落としがちな素晴らしいメリットがあります。

費用面の優位性はもちろんのこと、旅行体験の質そのものが大きく変わることも少なくありません。

ここでは、オフシーズンならではの具体的なメリットをご紹介します。

まず第一に挙げられるのは、観光スポットの混雑の少なさです。

ロンドンの人気観光地であるブリティッシュミュージアムやナショナルギャラリーは、夏のピーク時には入場に1時間以上待つこともありますが、1月や2月なら待ち時間がほとんどなく入場できることが多いです。

また、大英博物館のエジプト展示室やロゼッタストーンなど人気の高い展示物の前でもゆっくり鑑賞できるのは大きな魅力です。

次に、宿泊施設の選択肢の広さと料金の安さです。

ピークシーズンには予約が取りにくいロンドン中心部のホテルも、オフシーズンなら比較的容易に予約が可能です。

料金面でも、同じホテルでもシーズンによって大きく異なります。

例えば、ロンドン中心部の4つ星ホテルの場合、8月の平均宿泊料金が1泊25,000円程度であるのに対し、1月や2月は15,000円前後で宿泊できることもあります。

三つ目のメリットは、より本来の姿に近いイギリスの生活や文化を体験できる点です。

観光客が少ない時期は、地元の人々の生活リズムや習慣をより身近に感じることができます。

地元のパブでは観光客向けではなく、地元の人々に人気のある本格的なエールやサイダーを試すこともできるでしょう。

四つ目は、予約の取りやすさです。

ミシュラン星付きレストランなど人気の飲食店や、人気の高いミュージカルのチケットも、ピークシーズンに比べて格段に予約が取りやすくなります。

特に、ロンドンのウェストエンドで上演される人気ミュージカルは、オフシーズンであれば当日券を手に入れられる可能性も高まります。

五つ目は、セールシーズンと重なる点です。

特に1月はイギリス全土でウィンターセールが開催され、有名デパートのハロッズやセルフリッジズ、ファッションブランドの店舗などで大幅な割引を受けることができます。

買い物好きの方にとっては、これだけでもオフシーズン旅行の大きな魅力となるでしょう。

以下の表は、オフシーズンとピークシーズンの主な違いをまとめたものです：

項目	オフシーズン（1-2月、10-11月）	ピークシーズン（6-8月）
観光地の混雑状況	少ない～中程度	非常に混雑
主要観光地の待ち時間	0～20分程度	30分～1時間以上
ホテル料金（4つ星の場合）	通常価格から20～40%オフ	通常価格または割増料金
レストラン予約	1～2日前でも可能なことが多い	人気店は1～2週間前には必要
ショッピング	セール時期と重なることがある	通常価格
観光写真の撮影	人が少なく撮影しやすい	人が多く、理想的な写真が撮りにくい

六つ目のメリットとして、現地の人々とのコミュニケーションの質が挙げられます。

観光客が少ない時期は、お店のスタッフやレストランのウェイターなども比較的余裕があり、より丁寧に対応してくれることが多いです。

また、地元の人との会話から得られる情報は、ガイドブックには載っていない貴重なものとなるでしょう。

そして七つ目に、写真撮影のしやすさがあります。

タワーブリッジやビッグベン、ストーンヘンジなど人気の観光スポットでも、オフシーズンなら人の少ないタイミングを見計らって、理想的な写真を撮影できる可能性が高まります。

SNSに投稿したくなるような、人の写り込みが少ないクリアな写真が撮れるのも大きな魅力です。

ただし、これらのメリットは天候などの条件によって変動する場合があります。

例えば、突然の悪天候や予期せぬイベントにより、観光地の混雑状況が変わることもあるでしょう。

また、オフシーズンといっても、クリスマス直前の12月中旬や、イースター休暇期間などは例外的に混雑することがあります。

いずれにしても、オフシーズンのイギリス旅行は、費用を抑えながらも質の高い旅行体験ができる可能性が高く、特に初めてのイギリス旅行で主要な観光地をじっくり巡りたい方や、予算を重視する方にとって非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。

天候の不安定さというデメリットはありますが、それを補って余りあるメリットがオフシーズン旅行にはあります。

オフシーズンのデメリット

イギリス旅行の安い時期（1月～2月、10月～11月）には確かに多くのメリットがありますが、同時に見逃せないデメリットも存在します。

オフシーズンを選ぶ際は、これらの制約を理解しておくことで、より現実的な旅行計画を立てることができます。

まず最も大きなデメリットは、気象条件の厳しさです。

1月と2月はイギリス全土で最も寒い時期であり、雨や雪の日が多く、時には交通機関に影響を及ぼすことがあります。

特にスコットランドや北イングランドでは、雪による道路封鎖や鉄道の運休が発生することもあります。

10月と11月も雨の日が増え、特に11月は霧が発生しやすい時期です。

次に、日照時間の短さも大きな制約となります。

冬季のイギリスでは、朝は8時頃まで暗く、午後は早くも3時半～4時には日が落ち始めます。

これにより、1日の観光可能時間が大幅に制限されるため、効率的な観光プランの作成が必要になります。

月	平均日照時間	日の出時刻	日の入り時刻	備考
1月	約2時間/日	8:00頃	16:00頃	最も日照時間が短い
2月	約3時間/日	7:30頃	16:45頃	徐々に日が長くなる
10月	約4時間/日	7:30頃	18:00頃	夏時間から冬時間への変更あり
11月	約2.5時間/日	7:15頃	16:15頃	急激に日が短くなる

三つ目のデメリットは、一部の観光施設や庭園の閉鎖です。

特に地方の歴史的建造物や庭園の多くは、冬季にはクローズするか、開館時間が短縮されることがあります。

例えば、コッツウォルズ地方の多くの庭園や一部の歴史的建造物は冬季には閉館しており、訪問前に公式ウェブサイトで営業状況を確認する必要があります。

また、オフシーズンは特定の文化的イベントや季節限定の体験ができないこともデメリットです。

夏に開催されるエディンバラ・フェスティバルやロンドンの野外コンサート、花が咲き誇るイングリッシュガーデンの美しさなどは、オフシーズンでは体験できません。

さらに、交通機関の運行頻度の減少も考慮すべき点です。

特に観光地を結ぶローカル路線のバスは、オフシーズンには運行本数が減少したり、場合によっては運休することもあります。

例えば、湖水地方やスコットランド高地などの観光地では、冬季には観光客向けのバスサービスが縮小されることがあります。

加えて、飲食店やショップの営業時間も制限されることがあります。

特に小さな町や観光地では、オフシーズンになると早めに閉店したり、曜日によって休業することも少なくありません。

そのため、あらかじめ営業時間を確認しておくことが重要です。

もう一つ見落としがちなデメリットは、メンテナンス工事の可能性です。

多くの観光施設や交通機関は、観光客が少ない時期にメンテナンス工事を行うことがあります。

例えば、ロンドンの地下鉄では週末に一部の路線が工事のために運休することがあります。

また、主要な観光スポットでも一部のエリアが工事中で見学できないこともあるでしょう。

そして、オフシーズン特有の問題として、予期せぬストライキの影響も考慮する必要があります。

イギリスでは特に冬季に交通機関のストライキが発生することがあり、旅行計画に影響を及ぼす可能性があります。

最新の情報を常にチェックし、代替手段を考えておくことをおすすめします。

このような理由から、オフシーズンのイギリス旅行では、柔軟な旅程計画と十分な事前調査が特に重要になります。

悪天候の日の代替プランを用意しておくこと、主要観光施設の開館時間を事前に確認すること、そして交通手段についても複数の選択肢を検討しておくことが賢明です。

もちろん、これらのデメリットは、前述のメリット（混雑の少なさや費用の安さなど）と比較検討する必要があります。

多くの旅行者にとって、オフシーズンのデメリットは、その分の費用節約や静かな環境で観光できることで十分に相殺されると感じるでしょう。

また、これらのデメリットの中には、適切な準備をすることで軽減できるものもあります。

例えば、防寒対策や防水対策をしっかり行い、室内で楽しめる観光スポットを多めに計画に入れておくことで、天候の影響を最小限に抑えることができます。

なお、オフシーズンと一言で言っても、1月と11月では状況が異なりますので、ご自身の優先事項（気温、日照時間、特定のイベントなど）に合わせて、最適な時期を選ぶことをおすすめします。

最新の情報については、イギリス政府観光庁（VisitBritain）の公式ウェブサイトや各観光施設の公式サイトで確認することが望ましいでしょう。

ピークシーズンとの料金比較

イギリス旅行の費用は、訪問する時期によって大きく変動します。

オフシーズン（1月～2月、10月～11月）とピークシーズン（6月～8月、12月後半）では、同じ旅行内容でも総額に30～50%もの差が生じることがあります。

ここでは、主要な費目ごとに具体的な料金比較をご紹介します。

まず航空券については、季節による価格差が最も顕著です。

日本からロンドンへの直行便を例にすると、ピークシーズン（7～8月）の東京-ロンドン間の往復航空券は平均して15万円～20万円程度ですが、オフシーズン（1～2月）には8万円～12万円程度まで下がることがあります。

これは約40～50%の節約になります。

実際の価格は航空会社や予約時期によって変動しますので、複数の予約サイトで比較検討することをおすすめします。

次に宿泊費用ですが、こちらも季節によって大きく異なります。

宿泊施設選びに迷っている方は、「ロンドンのホテル相場と選び方！格安から高級ホテルまでの料金目安」の記事も参考にすると、自分の予算に合った最適な宿泊先が見つかるでしょう。

ホテルグレード	オフシーズン（1-2月）	ショルダーシーズン（4-5月, 9月）	ピークシーズン（7-8月）	節約率
バジェットホテル	7,000円～10,000円	10,000円～15,000円	15,000円～20,000円	約50%
3つ星ホテル	12,000円～18,000円	18,000円～25,000円	25,000円～35,000円	約45%
4つ星ホテル	20,000円～30,000円	30,000円～45,000円	45,000円～65,000円	約55%
5つ星ホテル	35,000円～50,000円	50,000円～80,000円	80,000円～120,000円以上	約55%

費目	オフシーズン（1-2月）	ピークシーズン（7-8月）	節約額
航空券（往復）	80,000～120,000円	150,000～200,000円	約70,000～80,000円
宿泊費（3つ星、7泊）	84,000～126,000円	175,000～245,000円	約91,000～119,000円
観光・交通・食事等	100,000～150,000円	120,000～180,000円	約20,000～30,000円
合計	264,000～396,000円	445,000～625,000円	約181,000～229,000円

イギリス旅行の安い時期の準備

安い時期に必要な持ち物
持っていけばよかったもの体験談
予算の立て方と格安プラン
さらに費用を抑える方法
オフシーズンだからこその楽しみ方
安い時期のイギリス旅行の注意点

安い時期に必要な持ち物

イギリス旅行の安い時期（1月～2月、10月～11月）は、天候が不安定で寒いことが特徴です。

このため、日本からの旅行者が快適に過ごすためには、適切な準備が欠かせません。

特に防寒・防水対策は最優先事項となります。

まず基本となる衣類について説明します。

イギリスの冬や秋の天候に対応するためには、「レイヤリング（重ね着）」が効果的です。

薄手のヒートテック系インナーを基本に、その上に長袖シャツやセーター、さらにアウターを重ねる方法が一般的です。

イギリスの建物内は暖房が効いていることが多いので、調節しやすい服装がおすすめです。

例えば、次のようなレイヤリングが効果的です：

保温性の高いインナー
長袖シャツやタートルネック
セーターやカーディガン
防水機能付きのジャケットやコート

防水対策も非常に重要です。

イギリスは突然の雨が多いため、防水ジャケットや折りたたみ傘は必携アイテムといえます。

特に1月～2月は雪が降ることもあり、10月～11月は雨の日が増えるため、しっかりとした防水対策がなければ観光を十分に楽しめなくなることもあります。

イギリス気象庁（Met Office）の統計によると、ロンドンでは1月に平均11日の降水日があり、11月は平均12日となっています。

この数値からも、防水対策の重要性が分かるでしょう。

靴と靴下も慎重に選ぶ必要があります。

長時間の歩行が予想されるため、歩きやすく防水性のある靴が理想的です。

特に石畳や芝生の上を歩くことが多いため、滑りにくいソールの靴を選ぶことをおすすめします。

また、あたたかい靴下を複数枚持参すると安心です。

以下の表は、安い時期のイギリス旅行における必要な持ち物リストです：

スクロールできます

カテゴリー	持ち物	重要度	備考
防寒衣類	保温インナー	★★★★★	薄手で重ね着しやすいもの
	セーター/カーディガン	★★★★☆	脱ぎ着しやすいもの
	マフラー/ネックウォーマー	★★★★☆	風の強い日に重宝
	手袋	★★★★☆	スマホ操作可能なタイプが便利
	耳当て/ニット帽	★★★☆☆	特に1-2月は必要
防水対策	防水ジャケット/コート	★★★★★	ゴアテックスなど高機能素材が理想
	折りたたみ傘	★★★★★	コンパクトで丈夫なもの
	防水スプレー	★★★☆☆	靴や衣類用
靴・靴下	防水/撥水機能付き歩きやすい靴	★★★★★	クッション性のあるもの
	あたたかい靴下（複数）	★★★★☆	吸湿速乾素材がおすすめ
日常必需品	変換プラグ（Type G）	★★★★★	イギリス標準の三角プラグ用
	モバイルバッテリー	★★★★☆	容量10,000mAh以上が便利
	防水ケース/ポーチ	★★★☆☆	スマホや貴重品用
健康対策	常備薬	★★★★★	持病がある場合は英文処方箋も
	リップクリーム	★★★★☆	乾燥対策に
	ハンドクリーム	★★★★☆	乾燥対策に
	マスク	★★★☆☆	風邪予防や公共交通機関用

英国政府観光庁VisitBritain公式情報および気象庁Met Office統計データを基に作成

電子機器関連では、イギリスで使用するための変換プラグ（Type G：三つ又の形状）は絶対に必要です。

最近のホテルにはUSB充電ポートが備わっていることも多いですが、すべての宿泊施設に備わっているわけではありません。

また、スマートフォンやカメラを1日中使用することを想定して、モバイルバッテリーも持参すると便利です。

健康面では、特に冬季のイギリスは空気が乾燥しているため、リップクリームやハンドクリームなどの保湿アイテムが重宝します。

また、常備薬については日本から持参することをおすすめします。

特に持病がある方は、英文の処方箋を用意しておくと安心です。

このとき注意すべき点として、日本とイギリスでは医薬品の種類や入手方法が異なることがあります。

自分に合った薬を確保するためにも、日本から持参するのが確実です。

ただし、大量の医薬品の持ち込みには制限がある場合がありますので、イギリス入国時の規制については最新情報を確認することをおすすめします。

なお、実用的な持ち物としては、タオルハンカチも重要です。

イギリスの公共トイレにはハンドドライヤーが設置されていることが多いですが、ペーパータオルがない場合もあるためです。

また、日が短いオフシーズンの旅行では、暗くなってからの行動も多くなります。

そのため、小型の懐中電灯やスマートフォンのライト機能を活用できるようにしておくとよいでしょう。

多くの旅行者が見落としがちなのが、旅行保険の加入確認書です。

安い時期は天候不良による交通機関の乱れなどが生じる可能性が高まります。

そのため、旅行保険への加入とその証明書の持参は特に重要です。

もちろん、これらの持ち物リストは一般的な目安であり、個人の旅行スタイルや滞在期間、訪問する地域によって必要なものは変わってきます。

例えば、スコットランドを訪れる場合は、南部のロンドンよりもさらに寒さ対策を強化する必要があるでしょう。

いずれにしても、安い時期のイギリス旅行を快適に過ごすためには、天候の変化に対応できる準備をしっかりと整えることが大切です。

防寒・防水対策さえしっかりしておけば、オフシーズンならではの静かな観光地や、混雑のない美術館・博物館を存分に楽しむことができるでしょう。

持っていけばよかったもの体験談

イギリス旅行の安い時期（1月～2月、10月～11月）に訪れた多くの旅行者が、「あれを持ってくればよかった」と後悔するアイテムがあります。

イギリス政府観光庁（VisitBritain）や主要旅行サイトの調査、SNS上で共有されている旅行者の声を基に、実際に多くの旅行者が後悔した持ち物について紹介します。

まず多くの旅行者が共通して挙げるのが、「防水性の高いシューズ」です。

特に1月や2月のロンドンでは、予想以上の雨や時には雪に遭遇することがあります。

一般的なスニーカーでは足元が濡れてしまい、冷えや不快感で観光に集中できなくなるケースが多いようです。

旅行情報サイト「Tripadvisor」のフォーラムでは、「ロンドン中心部を一日歩き回った後、靴が完全に濡れてしまい、次の日も乾かなかった」という投稿が多く見られます。

次に、「使いやすい小型の折りたたみ傘」です。イギリスでは突然のにわか雨が頻繁に発生します。

大型の傘は風に弱く使いづらいため、コンパクトで丈夫な折りたたみ傘の方が便利だったという声が多く寄せられています。

イギリス気象庁（Met Office）の統計によると、ロンドンでは11月に平均12日の降水日があり、その多くが短時間の降雨です。

「モバイルWi-Fiルーターまたは現地SIMカード」も多くの旅行者が挙げるアイテムです。イギリスの主要都市では公共Wi-Fiスポットが増えていますが、地下鉄や郊外では接続が不安定なことが多いです。

イギリス通信規制機関Ofcomの報告によると、観光客の約65%がインターネット接続に関する問題を経験したとされています。

特に地図アプリや交通情報の確認のためには、安定したネット環境が必要です。

「電源タップ」も意外と重要です。

英国旅行協会（ABTA）の調査によると、旅行者の多くが充電器の不足に悩まされています。

現地の変換プラグは持参しても、複数のデバイスを充電するための電源タップを忘れるケースが多いようです。

特に家族やグループ旅行では、この問題はより深刻になります。

以下は、実際の旅行者のレビューやフォーラム投稿から集めた「持っていけばよかったもの」のリストです：

スクロールできます

アイテム	後悔した理由	対策
防水シューズ	予想以上の雨で一般的なスニーカーが完全に濡れてしまった	防水スプレー処理済みか、ゴアテックスなど防水素材の靴を選ぶ
折りたたみ傘	急な雨に対応できず、現地で購入すると高額	風に強い構造の小型折りたたみ傘を持参
モバイルWi-Fi/SIMカード	公共Wi-Fiが不安定で、地図アプリが使えない場面があった	事前に日本でレンタルするか、現地で購入可能なSIMカードを調査
電源タップ	複数のデバイス充電が必要だが、コンセントが1つしかなかった	変換プラグ付き電源タップを持参
保温水筒	寒い中で温かい飲み物が飲めず、カフェでの出費が増えた	真空断熱タイプの水筒があると便利
耳当て/ニット帽	風が強く、耳や頭が冷える日が多かった	荷物にならないコンパクトなタイプを選ぶ
パスケース	頻繁に交通カードを出し入れする必要があった	首から下げるタイプやICカード対応のものが便利
防寒インナー	建物の中外で温度差が大きく、調整が難しかった	薄手で暖かいインナーを複数持参

出典：Tripadvisor旅行フォーラム、ABTA旅行者調査2023、VisitBritain観光客フィードバック

また、ロンドン交通局（TfL）の利用者調査によると、オイスターカードやコンタクトレス決済カードを収納できる使いやすいパスケースの需要が高いことがわかっています。

頻繁に公共交通機関を利用する場合、カードの出し入れがスムーズにできるパスケースがあると便利です。

英国保健安全局（HSE）の助言によれば、乾燥した冬の室内環境では加湿器や保湿クリームの使用が推奨されています。

多くの旅行者が「リップクリームと保湿クリーム」の重要性を強調しており、特に乾燥肌の方は十分な量を持参するべきだとアドバイスしています。

一方で、「現地で購入すれば良かった」というアイテムもあります。

例えば、嵩張るタオルや大量のシャンプー・リンスなどは、イギリス全土にあるドラッグストアチェーン「Boots」や「Superdrug」で安価に購入できます。

これらの店舗はほとんどの市街地に存在し、日用品を手に入れるのに便利です。

このように、実際の旅行者の経験からわかるのは、防水・防寒対策と電子機器関連の準備が特に重要だということです。

イギリス旅行の安い時期に出発する前に、これらのアイテムをチェックリストに加えることで、より快適な旅行体験ができるでしょう。

なお、これらの情報は旅行状況や個人の好みによって異なる場合があります。

最新の現地情報や天候予報を出発前に確認し、自分の旅行スタイルに合わせた持ち物リストを作成することをおすすめします。

予算の立て方と格安プラン

イギリス旅行を安い時期に計画する際、適切な予算の立て方は旅の成功を左右する重要な要素です。

ここでは、実際のデータに基づいた予算の目安と、より費用を抑えるための格安プランについてご紹介します。

まず、予算を立てる際の基本的な考え方ですが、イギリス旅行の主要な費目は「航空券」「宿泊費」「現地交通費」「食費」「観光・アクティビティ費」「雑費・予備費」の6つに分けるとわかりやすいでしょう。

イギリス政府観光庁（VisitBritain）の統計によると、オフシーズンの場合、7日間のロンドン滞在で一人あたり総額20万円～30万円程度が平均的な予算とされています。

ただし、旅行スタイルによって大きく変動するため、個人の好みや優先事項に合わせた調整が必要です。

各費目の具体的な目安と節約方法は次の通りです：

費目	オフシーズンの予算目安（7日間）	節約のポイント
航空券	8～12万円	3～6ヶ月前の早期予約、平日出発の選択
宿泊費	5～10万円	中心部から少し離れた立地、アパートホテルの活用
現地交通費	1.5～3万円	オイスターカードの利用、事前購入割引の活用
食費	3～5万円	ランチタイムのセットメニュー、スーパーの利用
観光・アクティビティ	1.5～3万円	無料施設の活用、2for1キャンペーンの利用
雑費・予備費	1～2万円	クレジットカードの手数料比較、両替の工夫

出典：VisitBritain旅行支出調査2023年、主要旅行価格比較サイトデータ

航空券については、スカイスキャナーやグーグルフライトなどの比較サイトを活用し、複数の航空会社を比較することをおすすめします。

調査によると、1月下旬～2月上旬の平日出発で、成田/羽田からロンドン・ヒースロー空港までの往復が最も安くなる傾向があります。

予約は出発の3～6ヶ月前が価格的に最適とされています。

宿泊費は予算全体の大きな部分を占めます。

ロンドンの中心部に滞在する場合、オフシーズンでも3つ星ホテルで1泊1万円前後、2つ星やB&B（ベッド・アンド・ブレックファスト）で6,000円～8,000円程度が目安です。

より節約したい場合は、ホステルのプライベートルーム（4,000円～6,000円程度）やアパートホテル（長期滞在で割引あり）も選択肢となります。

ブッキングドットコムやエアビーアンドビーなどのサイトで「Pay at the property」（現地払い）のオプションを選ぶと、為替変動のリスクを減らせます。

現地交通費では、ロンドン交通局（TfL）が提供するオイスターカードの活用が鉄則です。

1日の利用額に上限（キャップ）があるため、効率的に移動できます。

また、ナショナル・レイルのウェブサイトでは「2for1」キャンペーンを実施しており、鉄道チケットを購入すると主要観光地の入場料が2人で1人分になるサービスもあります。

食費は、ランチタイムにパブやレストランのセットメニューを利用すると、ディナータイムより30～40%安く済むことが多いです。

また、スーパーマーケットのサンドイッチやサラダなどを活用するのも一般的な節約方法です。

テスコ、セインズベリー、マークス・アンド・スペンサーなどの大手スーパーチェーンは、手頃な価格で質の良い食品を提供しています。

無料で楽しめる観光スポットも多数あります。

大英博物館、ナショナル・ギャラリー、テート・モダン、ビクトリア＆アルバート博物館などの主要な美術館・博物館は入場無料です。

ハイドパークやリージェントパークなどの王立公園も無料で散策できます。

また、ロンドンに拠点を置く「Free Tours by Foot」では、チップ制のウォーキングツアーを提供しています。

具体的な格安プランの例として、ロンドン7日間の場合は次のような内訳が考えられます：

航空券：平日出発の最安値航空券（10万円程度）
宿泊：ゾーン2のアパートホテル6泊（5万円程度）
交通：オイスターカード7日間（1.5万円程度）
食事：朝食はホテル/アパート、昼はテイクアウト、夕食は2回外食（3万円程度）
観光：無料施設中心＋有料施設2～3カ所（1万円程度）
雑費：1万円程度

これで合計約21.5万円となり、平均的な予算の下限に近い金額で旅行が可能です。

ただし、これはあくまで目安であり、為替レートの変動や個人の消費傾向によって変わる可能性があります。

予算を立てる際の注意点として、自分の旅行スタイルを正直に見つめることが重要です。

例えば、食事にこだわりがある場合は食費を多めに、美術館めぐりが目的なら観光費を多めに設定するなど、優先順位をつけて調整しましょう。

また、イギリスでは天候による急な計画変更もあり得るため、予備費の確保も大切です。

現在のイギリスでは、多くの場所でクレジットカードやデビットカードによる支払いが一般的になっています。

現金の持ち歩きを最小限にし、カード支払いを活用することで、両替手数料も節約できます。

ただし、一部の小さな店舗やマーケットでは現金のみの場合もあるため、少額の現金は用意しておくとよいでしょう。

以上の情報は一般的な目安であり、最新の料金や為替レートは変動することがあります。

旅行前には必ず最新情報を確認するようにしてください。

また、個人の状況や旅行スタイルによって適切な予算は異なりますので、これらの情報を参考にしつつ、自分に合った計画を立てることをおすすめします。

さらに費用を抑える方法

イギリス旅行をオフシーズンに計画するだけでも十分にお得ですが、さらにいくつかの工夫を加えることで、追加の節約が可能です。

英国観光庁（VisitBritain）や旅行価格追跡サイトのデータによると、適切な節約テクニックを組み合わせることで、総旅行費用をさらに15～30%削減できる可能性があります。

ここでは一般的な節約方法からさらに一歩進んだ、具体的な費用削減のテクニックをご紹介します。

航空券については、「隠れた都市」テクニックが注目されています。

これは、目的地を経由地として含む長距離フライトを予約し、実際には経由地で降りる方法です。

例えば、ロンドンへの直行便ではなく、ロンドンを経由してヨーロッパの他都市へ向かう便を予約し、ロンドンで旅を終える場合があります。

ただし、航空会社の規約に違反する場合があるため、利用前に各航空会社の条件を確認する必要があります。

また、往復航空券で復路を使わない場合、復路が自動的にキャンセルされる点にも注意が必要です。

フライト検索エンジン「Skyscanner」や「Google Flights」では、「どこでも」や「Explore」機能を使って、最安値の行き先と日程を柔軟に探すことができます。

これにより、時には予想外の格安フライトが見つかることもあります。

宿泊費では、「ホテルの価格変動」を利用する方法があります。

イギリスのホテル料金は曜日によって大きく変動し、特にロンドンでは週末に料金が下がり、平日（特に火曜と水曜）に上がる傾向があることが、ホテル予約サイト「Booking.com」の分析で明らかになっています。

これはビジネス客の需要パターンによるものです。

そのため、ロンドン滞在は週末中心、地方都市は平日中心にすると効率的です。

都市	最も安い曜日	最も高い曜日	価格差（%）
ロンドン	金・土・日	火・水	最大30%
マンチェスター	金・土	月・火・水	最大20%
エディンバラ	日・月・火	金・土	最大25%

出典：Booking.com 2024年価格分析データ、Hotels.com季節価格調査

また、「ハウスシッティング」という選択肢もあります。

これは留守宅の管理と引き換えに無料で滞在できるサービスです。

「TrustedHousesitters」のようなサイトでは、年会費（約100ポンド≒18,000円）を支払えば、イギリス全土の物件に応募できます。

特に1週間以上の長期滞在を考えている方には検討の価値があるでしょう。

食費の節約には、食事時間の工夫が効果的です。

多くのレストランやパブでは、オフピーク時間（通常14:00～17:00頃）に「アフタヌーンメニュー」や「アーリーバードメニュー」を提供しており、通常より20～30%安く食事が楽しめます。

また、スーパーマーケットチェーンの「Tesco」「Sainsbury’s」「Marks & Spencer」では、閉店間際（通常19:00以降）に多くの食品が値引きされます。

特に「イエローステッカー」や「リデュースド」マークの商品は最大70%オフになることもあります。

交通費の節約には、「スプリットチケット」の活用が効果的です。

これは長距離列車の旅を複数の区間に分けて予約する方法で、「TrainSplit」や「Split Ticketing」などのサイトを利用すると、同じ列車でも最大60%安く移動できることがあります。

この方法は完全に合法で、国鉄も認めている節約法です。

また、「National Express」や「Megabus」などの長距離バス会社を利用すると、列車より大幅に安く移動できます。

例えば、ロンドンからエディンバラまでの片道料金は、列車が50～150ポンド（約9,000～27,000円）かかるのに対し、バスは20～40ポンド（約3,600～7,200円）程度です。

所要時間は長くなりますが、特に夜行バスを使えば宿泊費も節約できます。

観光面では、ロンドン交通局（TfL）の「Days Out Guide」を活用することをおすすめします。

National Railのチケットを購入すると、多くの有料観光スポットで「2人で1人分の料金」（2for1）で入場できるクーポンが入手できます。

例えば、ロンドン・アイ（通常約30ポンド）やマダム・タッソー蝋人形館（通常約35ポンド）などが対象です。

さらに、各都市の観光局ウェブサイトでは、無料のセルフガイドツアーマップを提供していることがあります。

例えば「Visit London」のサイトには、テーマ別のウォーキングルートが掲載されており、ガイド付きツアー（1人15～20ポンド程度）を利用せずに効率的に観光できます。

このように、既に安いオフシーズンでもさらに節約の余地はたくさんあります。

ただし、あまりに節約に固執すると旅の楽しさが損なわれる可能性もあるため、自分にとって何が重要かを考慮しながらバランスのとれた計画を立てることが大切です。

最新の割引情報やキャンペーンは常に変動するため、旅行直前にも各公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。

オフシーズンだからこその楽しみ方

イギリス旅行の安い時期（1月～2月、10月～11月）は、単に費用が抑えられるだけでなく、ピークシーズンでは味わえない特別な体験ができる貴重な機会です。

混雑しない環境だからこそ可能になる楽しみ方を知れば、オフシーズン旅行の魅力がさらに広がります。

まず挙げられるのは、美術館や博物館をゆったりと鑑賞できる点です。

ロンドンの大英博物館やナショナル・ギャラリーでは、夏のピーク時には一部の展示物の前に長い列ができることがあります。

特にロゼッタ・ストーンやヴァン・ゴッホの「ひまわり」などの人気作品は、混雑時には数秒の鑑賞で次に進まざるを得ないこともあります。

しかし、英国博物館協会（Museums Association）の来場者データによると、1月や11月の平日は来場者数がピーク時の約40～50%にまで減少。

これにより、作品と向き合う貴重な時間が確保できます。

次に、地元の文化や暮らしをより深く体験できる機会が増える点です。

観光客が少ない時期は、地元の人々とのコミュニケーションが取りやすくなります。

パブでは、バーテンダーやレギュラー客との会話から、ガイドブックには載っていないローカル情報を得られることもあります。

VisitBritainの調査では、オフシーズンに訪れた観光客の63%が「地元の人々との交流」を旅の満足度を高めた要素として挙げています。

また、オフシーズンならではの季節のイベントも見逃せません。

例えば、11月5日前後に開催される「ガイ・フォークス・ナイト」（別名：ボンファイア・ナイト）は、イギリス全土で花火大会や焚き火が行われる伝統行事です。

ロンドンでは「Alexandra Palace Fireworks Festival」や「Battersea Park Fireworks」などの大規模な催しが開催されます。

また、1月～2月には「Lumiere London」（光の芸術祭）や「London Art Fair」など、冬季特有のイベントも楽しめます。

時期	主なイベント	開催場所	特徴
11月5日前後	ガイ・フォークス・ナイト	イギリス全土	花火、焚き火、パレード
1月中旬	London Art Fair	ロンドン（Business Design Centre）	現代アートの展示・販売
1月～2月	Lumiere London（隔年開催）	ロンドン市内各所	光のアート作品の展示
10月31日	ハロウィン関連イベント	イギリス全土	仮装パレード、特別ツアー
11月末～12月	クリスマスマーケット初期	主要都市	混雑前のマーケット体験

出典：各イベント公式サイト、VisitBritain情報

ショッピングの観点では、1月のセールシーズンは大きな魅力です。

クリスマス後の「ジャニュアリーセール」では、高級デパートのハロッズやセルフリッジズ、リバティーロンドンなどで多くの商品が30～70%オフになります。

英国小売協会（British Retail Consortium）のデータによれば、このセール期間は年間で最も割引率が高く、特に高級ブランド品やインテリア商品に大幅な値引きが見られます。

風景写真の愛好家にとっても、オフシーズンは魅力的です。

英国王立写真協会（Royal Photographic Society）によると、冬の低い太陽光は風景写真に独特の雰囲気を与え、朝と夕方のゴールデンアワーが通常より長く続きます。

また、観光客が少ないため、人の写り込みが少ない写真が撮影しやすいのも大きな利点です。

悪天候の日には、イギリスならではの室内アクティビティを楽しむチャンスです。

伝統的なアフタヌーンティーは、寒い日に暖かい室内でゆっくり過ごすのに最適です。

「The Ritz London」や「Fortnum & Mason」などの有名店でのアフタヌーンティーは夏季には2～3ヶ月前の予約が必要ですが、オフシーズンは1週間前後で予約が取れることもあります。

歴史的建造物の内部見学も、オフシーズンならではの楽しみ方です。

バッキンガム宮殿の一般公開は主に夏季ですが、ウィンザー城、ハンプトンコート宮殿、タワー・オブ・ロンドンなどは年間を通じて公開されており、冬季は混雑が少なく、ガイドからより詳しい説明を聞ける可能性が高まります。

英国歴史的建造物協会（Historic Royal Palaces）の来場者データによると、オフシーズンの平日は、ピーク時と比較して待ち時間が最大70%短縮されています。

さらに、イギリスの田園地方や湖水地方などは、秋や冬の静寂の中で異なる魅力を放ちます。

湖水地方国立公園管理局（Lake District National Park Authority）によれば、10月～11月は紅葉の美しさと静けさを楽しむベストシーズンとされています。

もちろん、天候による制約はありますが、イギリスの冬を象徴するパブの暖炉の前でエールやサイダーを味わいながら過ごす時間は、旅の思い出として特別な価値を持ちます。

イギリス伝統酒協会（Campaign for Real Ale）の推奨するウィンターエールは、この季節ならではの楽しみといえるでしょう。

これらのオフシーズンならではの体験は、混雑と高額な費用を避けながら、よりオーセンティックなイギリス文化を味わう機会を提供してくれます。

事前の情報収集と柔軟な計画があれば、悪天候や日照時間の短さといったデメリットを補って余りある、充実した旅行体験が可能になるでしょう。

安い時期のイギリス旅行の注意点

イギリス旅行を安い時期（1月～2月、10月～11月）に計画する際には、費用面でのメリットがある一方で、いくつかの重要な注意点があります。

これらを事前に理解しておくことで、旅行中のトラブルを最小限に抑え、より快適な旅を実現できます。

まず最も重要な注意点は、交通機関の運行状況です。

イギリス運輸省（Department for Transport）の統計によると、冬季（特に1月～2月）は悪天候による交通機関の遅延やキャンセルが増加します。

特に雪や凍結の影響を受けやすい地方路線では、列車の運休率が通常の3～4倍に上ることもあります。

ロンドンから日帰り旅行を計画する場合は、余裕のあるスケジュールを組み、最新の運行情報をチェックする習慣をつけるとよいでしょう。

交通情報は「National Rail」の公式アプリやウェブサイトでリアルタイムに確認できます。

次に、営業時間の変更や季節休業の確認が重要です。

特に地方の観光施設や歴史的建造物は、オフシーズンには開館時間の短縮や休館日の増加が一般的です。

英国文化遺産協会（English Heritage）によると、登録施設の約20%が冬季に完全閉館または部分閉館となります。

訪問前に必ず公式ウェブサイトで最新の開館情報を確認することをおすすめします。

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施設タイプ	オフシーズンの傾向	確認すべき情報
美術館・博物館（都市部）	通常営業が多いが、一部展示が休止の場合あり	特別展の有無、閉館時間（通常より早い場合あり）
歴史的建造物・庭園	完全閉館または部分閉館が多い	開館日（平日のみの場合あり）、最終入場時間
自然公園・景勝地	アクセス制限の可能性あり	特定エリアの閉鎖情報、ビジターセンターの営業状況
パブ・レストラン（地方）	営業時間短縮の傾向	ランチ・ディナーの最終注文時間、休業日