この記事では、イタリアへの新婚旅行の費用相場やモデルコース、おすすめのプランについて詳しく解説します。
2人で約80万円~200万円の予算で、ローマやフィレンツェ、ベネチアといった人気都市を巡るモデルコースをご紹介。
また、最適な訪問時期や持ち物リスト、ホテル選びのポイント、人気のお土産情報まで、計画に役立つ情報を網羅しています。
予算やスタイルに合わせた3つのコース例を参考に、二人だけの思い出に残るイタリア旅行を計画しましょう。
先輩カップルの体験談も交えながら、失敗しない旅行計画のコツをお伝えします。
- イタリア新婚旅行の予算相場とシーズン別の費用変動
- エリア別のおすすめ観光スポットと必要な滞在日数
- 予算別の具体的な周遊モデルコース(節約・スタンダード・ラグジュアリー)
- 現地での節約術や事前予約のコツと持ち物リスト
イタリアへの新婚旅行の費用とモデルコース選び

- イタリア新婚旅行の平均的な費用相場
- 予算別で選ぶモデルコース3選
- 人気の理由と観光スポット紹介
- 日数別おすすめプランニング
- イタリア旅行のベストシーズン
イタリア新婚旅行の平均的な費用相場

イタリアへの新婚旅行にかかる費用は、一般的に2人で約80万円~200万円程度です。
滞在日数や時期、宿泊施設のグレード、訪問する都市数によって大きく変動します。
具体的な費用内訳を見てみましょう。
まず航空券は、日本からイタリアへの往復で2人あたり約20万円~50万円です。
エコノミークラスかビジネスクラスか、またシーズンによって価格差があります。
オフシーズン(11月~3月)は比較的安く、ハイシーズン(4月~10月、特に7月~8月)は高額になる傾向があります。
宿泊費については以下のような相場があります:
- エコノミークラス(3つ星ホテル):1泊1室 約1万円~2万円
- スタンダードクラス(4つ星ホテル):1泊1室 約2万円~4万円
- ラグジュアリークラス(5つ星ホテル):1泊1室 約4万円~10万円以上
食事代は朝食がホテルに含まれている場合が多いですが、ランチとディナーで1日2人あたり約1万円~3万円を見込んでおくとよいでしょう。
カジュアルなトラットリアであれば2人で5千円程度から、高級レストランでは2万円以上かかることも珍しくありません。
現地での交通費として、都市間の移動には高速鉄道を利用することが多く、例えばローマ~フィレンツェ間は約2人で1万円前後です。
市内観光には公共交通機関パスが便利で、都市によって異なりますが1日あたり2人で約2千円~3千円程度です。
観光スポット入場料は、有名な美術館や遺跡で1人あたり約1千円~3千円程度。
事前予約が必要な場所も多いため注意が必要です。

これらに加えて、新婚旅行ならではの特別な体験(ゴンドラ遊覧、ワイナリーツアーなど)に1回あたり約1万円~3万円、お土産代に約3万円~5万円程度を見込んでおくと安心です。
また、海外旅行保険は必須で、2人で約1万円~2万円程度かかります。
なお、イタリアでは観光税が別途かかります。
都市や宿泊施設のグレードによって異なりますが、1人1泊あたり約2ユーロ~7ユーロ(約300円~1,100円)程度です。
旅行会社のパッケージツアーを利用する場合は、8日間程度で2人約50万円~100万円が相場ですが、個人で手配する場合はより自由度が高くなる一方で、手間やリスクも増えます。
予算を抑えたい場合は、オフシーズンの旅行、滞在都市数の絞り込み、アパートメント形式の宿泊施設の利用などが効果的です。
より詳しい予算計画については、「ヨーロッパへの新婚旅行の予算を徹底解説!失敗しない計画術」もあわせてご参照いただくと、イタリアを含むヨーロッパ全体での予算配分の参考になります。
しかし、新婚旅行という一生に一度の機会ですので、余裕をもった予算計画を立てることをおすすめします。
予算別で選ぶモデルコース3選

予算に応じたイタリア新婚旅行のモデルコースをご紹介します。
ご予算や旅行スタイルに合わせて選んでみてください。
各コースは実際の旅行計画の参考としてお使いいただけます。
【予算節約コース:2人で約80万円~100万円】
このコースでは、主要都市を効率よく回りながらも費用を抑えた7日間の旅程です。
旅程例:
- 1-2日目:ローマ(コロッセオ、バチカン市国など)
- 3-4日目:フィレンツェ(ウフィツィ美術館、ドゥオモなど)
- 5-6日目:ベネチア(サンマルコ広場、ゴンドラ遊覧)
- 7日目:ミラノ(ドゥオモ、最終日の買い物)
コスト削減のポイント:
- オフシーズン(11月~3月、8月中旬)の渡航
- 3つ星クラスのホテル利用
- 一部の食事は地元のマーケットやテイクアウトで済ませる
- 事前予約でチケット割引を活用
- 公共交通機関の活用(鉄道パスの検討)
このコースでは、いくつかの有名観光地を訪れつつも、必要最低限の都市に絞ることで移動コストを抑えられます。
ただし日程がタイトになるため、各都市では見どころを厳選する必要があります。
【スタンダードコース:2人で約120万円~150万円】
よりゆとりを持った10日間の旅程で、イタリアの魅力をバランスよく体験できるコースです。
旅程例:
- 1-3日目:ローマ(古代遺跡、バチカン美術館、トレビの泉など)
- 4-5日目:フィレンツェ(アカデミア美術館、ボーボリ庭園など)
- 6日目:トスカーナ地方(ワイナリー訪問、中世の町サンジミニャーノなど)
- 7-8日目:ベネチア(ムラーノ島、ブラーノ島訪問も)
- 9-10日目:ミラノ(ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世、最終日の買い物)
コストバランスのポイント:
- ショルダーシーズン(4-5月、9-10月)の渡航
- 4つ星クラスのホテル利用
- 特別なディナーを数回組み込む
- 日帰り観光ツアーも利用
- 高速鉄道と一部プライベート送迎の併用
このコースでは主要都市に加え、地方の小さな町も訪れることができ、イタリアの多様な魅力を体験できます。
時間的余裕があるため、予定を詰め込みすぎず、カフェでのんびり過ごす時間も確保できます。

【ラグジュアリーコース:2人で約180万円~250万円以上】
特別な新婚旅行にふさわしい、贅沢なサービスと体験を取り入れた14日間のコースです。
旅程例:
- 1-3日目:ローマ(プライベートガイドツアー、高級レストランでの食事)
- 4-6日目:アマルフィ海岸(ポジターノ、カプリ島訪問)
- 7-9日目:フィレンツェとトスカーナ(プライベートワインテイスティング、料理教室)
- 10-11日目:チンクエテッレ(絶景ハイキング、シーフード料理)
- 12-13日目:ベネチア(プライベートゴンドラ、高級ホテルでの滞在)
- 14日目:ミラノ(高級ブランドショッピング)
ラグジュアリー要素:
- 5つ星ホテルやブティックホテルの利用
- プライベート送迎の多用
- 星付きレストランでの食事
- プライベートガイドやツアーの利用
- スパトリートメントや特別な体験(ヘリコプターツアーなど)の組み込み
このコースでは、一般的な観光地に加えて特別な場所や体験を盛り込み、思い出に残る贅沢な旅になります。
余裕ある日程で疲れすぎることなく、各地の魅力を深く味わえます。
各コースについて、現地の状況や為替レート、旅行時期によって費用は変動します。
また、航空券の予約状況や宿泊施設の空き状況によっても変わりますので、具体的な見積もりは旅行会社への相談か、自身での調査が必要です。
どのコースを選ぶにしても、余裕を持った計画と予算設定をおすすめします。
人気の理由と観光スポット紹介

イタリアが新婚旅行先として不動の人気を誇る理由は、ロマンチックな雰囲気と芸術、歴史、食文化が融合した唯一無二の魅力にあります。
ここでは、イタリアが新婚カップルに選ばれる理由と、訪れるべき観光スポットをご紹介します。
イタリアが新婚旅行先として人気の理由
イタリアが新婚旅行の目的地として世界中から愛される理由は複数あります。
まず、西洋文明の発祥地として数千年にわたる歴史と文化が息づいている点です。
古代ローマの遺跡から中世の街並み、ルネサンス期の芸術まで、時代を超えた美しさを一度に体験できます。
次に、ロマンチックな雰囲気が至るところに漂っていることが挙げられます。
ベネチアの運河、フィレンツェの夕陽、アマルフィ海岸の絶景など、二人の思い出に残る風景が豊富です。
また、世界的に有名な美食の国としても知られています。
各地方ごとに異なる料理の特色があり、本場のパスタやピザ、ジェラート、ワインなどを楽しめるのも大きな魅力です。
さらに、ファッションや芸術の中心地として、洗練された文化や買い物も楽しめます。
特にミラノではブランドショッピングが人気です。

必見の観光スポット
ローマ
- コロッセオ:古代ローマ時代の円形闘技場で、世界七不思議の一つ
- バチカン市国:システィーナ礼拝堂のミケランジェロの天井画は必見
- トレビの泉:コインを投げ入れて願い事をする伝統が人気
- スペイン広場:優雅な階段とおしゃれなショッピングエリア
フィレンツェ
- ウフィツィ美術館:ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」など名画の宝庫
- ドゥオモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂):巨大なドームが特徴
- ポンテ・ヴェッキオ:アルノ川にかかる中世の橋で宝飾店が並ぶ
- ピアッツァレ・ミケランジェロ:街を一望できる絶景スポット
ベネチア
- サンマルコ広場とサンマルコ寺院:ベネチアの中心
- ゴンドラ遊覧:運河を巡る伝統的な船での散策
- リアルト橋:大運河にかかる最古の橋
- ムラーノ島とブラーノ島:ガラス工芸と色鮮やかな家並み
アマルフィ海岸
- ポジターノ:断崖に建つカラフルな街並み
- ラヴェッロ:海を見下ろす庭園と豪華なヴィラ
- カプリ島:青の洞窟と贅沢なリゾート環境
その他の人気スポット
- チンクエテッレ:リグーリア海岸の5つの村
- トスカーナの田園地帯:ワイナリーと中世の小さな町々
- ナポリ:本場のピザとポンペイ遺跡へのアクセス
- ミラノ:ドゥオモと高級ショッピング
各スポットでは、入場料や営業時間が変更になることがあります。
また、特に人気の美術館や遺跡は事前予約が必須の場合が多いです。
観光地によっては、特定の季節に混雑したり、一部エリアが修復工事中だったりすることもありますので、最新情報を確認することをおすすめします。
新婚旅行では時間が限られることが多いため、すべてを回ろうとせず、二人の興味に合わせて訪問地を絞るのが良いでしょう。
また、観光だけでなく、現地の生活を感じられるようなカフェでの休憩や、地元の市場散策なども予定に入れることで、より充実した旅になります。
日数別おすすめプランニング

イタリア新婚旅行の計画を立てる際、旅行日数によって訪れる場所や過ごし方が大きく変わってきます。
ここでは、日数別のおすすめプランをご紹介します。あなたの休暇期間に合わせて参考にしてください。
7日間プラン(1週間)
7日間の旅程では、イタリアの主要都市を効率よく巡るのがおすすめです。
移動時間も考慮しながら、絶対に外せない場所に絞ったプランを立てましょう。
おすすめコース:
- 1-2日目:ローマ(到着日+1日)
- 3-4日目:フィレンツェ(2日)
- 5-6日目:ベネチア(2日)
- 7日目:ミラノ(出発日)
このプランでは、各都市の移動に高速鉄道(フレッチャロッサなど)を利用すると効率的です。
ローマ→フィレンツェは約1時間30分、フィレンツェ→ベネチアは約2時間、ベネチア→ミラノは約2時間30分で移動できます。
ただし、この日程ではやや忙しくなるため、各都市では見どころを厳選する必要があります。
例えばローマではバチカン市国とコロッセオ、フィレンツェではウフィツィ美術館とドゥオモ、ベネチアではサンマルコ広場とゴンドラ遊覧など、象徴的なスポットを中心に回るとよいでしょう。
10日間プラン
10日間あれば、主要都市をじっくり巡りつつ、小さな町も訪れる余裕が生まれます。
おすすめコース:
- 1-3日目:ローマ(3日)
- 4-5日目:フィレンツェ(2日)
- 6日目:トスカーナ地方の小都市(シエナ、サンジミニャーノなど)
- 7-8日目:ベネチア(2日)
- 9-10日目:ミラノまたは湖水地方(コモ湖など)(2日)
このプランでは、フィレンツェ滞在中に日帰りでトスカーナの小さな町を訪れたり、ミラノの代わりに風光明媚な湖水地方を選んだりするなど、アレンジの幅が広がります。
各都市での滞在時間も長くなるため、有名観光地以外にも足を延ばせます。
例えばローマであれば、トラステヴェレ地区での散策やアッピア街道の探索など、より深い体験ができるでしょう。

14日間プラン(2週間)
2週間あれば、イタリアの多様な魅力を存分に味わえます。
主要都市に加え、南部や海岸沿いの絶景スポットも訪れることができます。
おすすめコース:
- 1-3日目:ローマ(3日)
- 4-5日目:ナポリ&ポンペイ(2日)
- 6-7日目:アマルフィ海岸(ポジターノ、ラヴェッロなど)(2日)
- 8-10日目:フィレンツェ&トスカーナ(3日)
- 11-12日目:チンクエテッレ(2日)
- 13-14日目:ベネチア(2日)
このプランなら、ローマから南下してナポリやアマルフィ海岸の美しい景色を楽しみ、その後北上してトスカーナ、チンクエテッレ、ベネチアと巡る贅沢なコースになります。
移動距離が長いため、一部区間では国内線の利用も検討するとよいでしょう(例:ナポリからフィレンツェへの移動など)。
プランニングのポイント
- 移動日を考慮する:都市間の移動には最低半日は見ておきましょう。チェックアウト、移動、チェックインで思ったより時間がかかります。
- 休息日を入れる:毎日観光スポットを巡るのは疲れるもの。特に新婚旅行では、ホテルでゆっくり過ごしたり、カフェでのんびりする時間も大切です。
- 事前予約の活用:バチカン美術館やウフィツィ美術館など人気スポットは、事前にオンラインで予約しておくことで待ち時間を大幅に短縮できます。
- 季節による調整:夏期は南部が非常に暑くなるため、アマルフィ海岸などは春や秋に訪れるのが快適です。冬期は北部が寒くなるため、ベネチアなどは防寒対策が必要です。
- 特別な体験を組み込む:料理教室、ワインテイスティング、オペラ鑑賞など、通常の観光とは異なる特別な体験を1〜2回入れるとより思い出に残る旅になります。
どの日数のプランでも、詰め込みすぎないことが大切です。
イタリアは「ドルチェ・ヴィータ(甘い生活)」を楽しむ国。
時にはスケジュールを忘れて、二人だけの特別な時間を過ごしてください。
イタリア旅行のベストシーズン

イタリアへの新婚旅行を計画する際、訪問時期の選択は旅の質に大きく影響します。
イタリア全体のベストシーズンは春(4月〜6月)と秋(9月〜10月)です。
この時期は気候が穏やかで、観光客の数も比較的少なく、最高の旅行体験ができます。
春のイタリアは花々が咲き誇り、特に4月から5月にかけては緑が鮮やかで街並みも美しく映えます。
気温は15℃〜25℃前後と過ごしやすく、長時間の観光も快適です。
ただし、イースター期間は多くの観光客が訪れるため、その前後の時期を選ぶとより良いでしょう。
秋も非常におすすめの時期です。
9月から10月にかけては、夏の暑さが和らぎ、ワインの収穫シーズンでもあるため、特にトスカーナ地方では美しい景色と美食を楽しめます。
気温は北部で14℃〜23℃、中南部では15℃〜27℃程度です。
また、夏休みシーズンが終わるため、観光地も比較的空いています。
イタリア地域別のベストシーズンについては、以下の表をご参照ください。
地域 | ベストシーズン | 気温 | 特徴 | 観光客の混雑状況 |
---|---|---|---|---|
北部 (ミラノ、ベネチア等) | 4-6月、9-10月 | 春:15-25℃ 秋:14-23℃ | 温暖で過ごしやすい気候、 特に春は花が咲き誇る | 中程度 (8月は地元民が休暇で お店が閉まる場合あり) |
中部 (ローマ、フィレンツェ等) | 4-5月、9-10月 | 春:15-25℃ 秋:15-25℃ | 晴天が多く、 観光に最適な気温 | 4-5月は中程度 9-10月はやや多い |
南部 (ナポリ、シチリア等) | 4-6月、9-10月 | 春:16-26℃ 秋:18-27℃ | 温暖で海も楽しめる 特に5-6月は海水浴可能 | 他地域に比べて少なめ |
アマルフィ海岸 | 5-6月、9月 | 春:16-25℃ 秋:18-26℃ | 海との色のコントラストが 最も美しい時期 | 7-8月は非常に混雑 9月は比較的空いている |
地域によって気候条件が異なるため、旅行計画に合わせた選択が重要です。
例えば、アルプス山脈に近い北部は中南部よりも涼しく、南部や島嶼部は年間を通じて温暖です。

避けた方が良い時期としては、以下の点に注意が必要です:
7月〜8月:
- イタリア全土で非常に暑く、特に中南部では35℃を超えることも珍しくありません
- 観光地は最も混雑し、宿泊料金も高騰します
- 8月中旬頃は「フェラゴスト」と呼ばれるイタリアの夏季休暇期間で、多くのレストランや小さなお店が閉まっていることがあります
11月〜3月:
- 北部は寒く、場所によっては雪が降ることもあります
- ベネチアでは「アクア・アルタ」と呼ばれる冬季の高潮で市内が浸水することがあります
- 南部も他のシーズンに比べて冷え込み、特に12月〜2月は雨が多くなります
特別なイベントを体験したい場合は、以下の時期も検討してみてください:
- 2月:ベネチアカーニバル(正確な日程は毎年変動します)
- 6月29日:ローマのサン・ピエトロ・エ・パオロの祝日
- 7月2日:シエナのパリオ(伝統的な競馬レース)
- 12月:クリスマスマーケットや伝統的なお祝い
費用面では、ハイシーズン(4月〜6月、9月〜10月)は宿泊費が若干高めですが、7月〜8月ほどではありません。
オフシーズン(11月〜3月、8月中旬)は宿泊費が安くなりますが、観光体験の質とのバランスを考慮する必要があります。
新婚旅行という特別な機会を考えると、快適に観光できる気候と、比較的空いている状況を両立できる5月後半〜6月初旬または9月中旬〜10月初旬がとりわけおすすめです。
天候や混雑状況は年によって変動することがありますので、出発前に最新の情報を確認することをお勧めします。
失敗しないイタリア新婚旅行の費用とモデルコース計画

- おすすめ時期と予約のコツ
- ホテルプラン選びのポイント
- 旅行前に準備すべき持ち物リスト
- 節約術と現地でのお金の使い方
- 人気のお土産と購入場所ガイド
- 先輩カップルの実体験談
おすすめ時期と予約のコツ

イタリア新婚旅行を計画する際、訪問時期の選択と予約のタイミングは旅の成功を左右する重要な要素です。
ここでは、ベストシーズンの詳細と、スムーズな旅行のための予約のコツをご紹介します。
【新婚旅行におすすめの時期】
前述の通り、イタリア旅行のベストシーズンは春(4月〜6月)と秋(9月〜10月)ですが、新婚旅行という特別な機会を考慮すると、以下の時期が特におすすめです。
5月中旬〜6月初旬:
- 気候が安定し、平均気温が20℃前後と快適
- 初夏の花々が咲き誇り、写真映えする風景が多い
- イースター後で学校の夏休み前のため、比較的観光客が少ない
- 特にアマルフィ海岸やシチリアなど南部の海岸リゾートも楽しめ始める時期
9月中旬〜10月初旬:
- 夏の暑さが和らぎ、穏やかな気候
- ブドウの収穫期で、特にトスカーナやウンブリアでワイン関連のイベントが多い
- 夏休みシーズンが終わり、観光地の混雑が緩和
- 地中海の水温がまだ温かく、海のアクティビティも可能
ただし、これらの時期でも地域によって気候条件は異なります。
北部は南部より涼しく、山岳地帯はさらに気温が低くなる傾向があります。
【予約のゴールデンタイミング】
新婚旅行の予約は、以下のタイミングで行うと良い条件で確保できる可能性が高まります。
航空券:
- 出発の6〜8ヶ月前がベストタイミング
- 国際線は火曜日や水曜日の検索で安い傾向
- 直行便にこだわらない場合、経由便で30%程度安くなることも
ホテル:
- 高級ホテルや人気の宿泊施設は6〜12ヶ月前から予約開始
- 3〜6ヶ月前には確実に押さえておくのが無難
- キャンセル無料プランを選ぶと、より良い条件が見つかった場合に変更可能
レストラン:
- 星付きレストランや人気店は1〜3ヶ月前から予約可能なことが多い
- 特別な記念日用のコースがあるか確認するとよい
観光スポット:
- バチカン美術館、ウフィツィ美術館など人気スポットは2〜4週間前までに予約推奨
- 「優先入場」や「スキップ・ザ・ライン」チケットは追加料金があるが時間の節約になる

【予約時の具体的なコツ】
- フレキシブルなキャンセルポリシーを選ぶ
- 特に航空券とホテルは、可能な限り変更可能なプランを選択
- 追加料金がかかっても、旅程変更の自由度を確保する価値あり
- 新婚旅行である旨を伝える
- ホテル予約時に「Honeymoon」または「Luna di miele」と明記
- 多くのホテルでは、アップグレードやウェルカムドリンクなどの特典あり
- パッケージと個別手配を比較する
- 旅行会社の新婚パッケージは安心感があるが、個別手配より高額な場合も
- 両方の見積もりを取り、メリット・デメリットを比較検討するのがおすすめ
- 予約サイトと直接予約を比較する
- ホテルは予約サイト経由より直接予約の方が特典が付くことも
- レストランは現地の知人やホテルのコンシェルジュ経由で予約すると確保しやすい場合あり
- 移動手段も事前予約
- 高速鉄道(Trenitalia社のフレッチャロッサなど)は30日前から予約可能で、早期予約ほど安い
- レンタカーは出発の1〜3ヶ月前の予約で最大30%程度安くなることも
- 旅行保険は必須
- 高額な新婚旅行では特に重要
- キャンセル保証やロストバゲージ、医療費補償が充実したプランを選択
新婚旅行という人生の特別な機会だからこそ、十分な準備期間を設けることをおすすめします。
少なくとも出発の6ヶ月前から計画を始め、3〜4ヶ月前には主要な予約を完了させておくと安心です。
特に人気の高いシーズンや目的地を選ぶ場合は、さらに早めの準備が必要になります。
ホテルプラン選びのポイント

イタリア新婚旅行では、滞在するホテルの選択が旅の質を大きく左右します。
素敵な宿泊体験のために、以下のポイントを押さえておきましょう。
宿泊施設のタイプを理解する
イタリアには様々なタイプの宿泊施設があり、それぞれに特徴があります。
新婚旅行にふさわしい施設を選ぶために、まずは種類を把握しておきましょう。
イタリアの宿泊施設タイプ比較
宿泊施設タイプ | 特徴 | 予算目安 (1泊) | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
5つ星ホテル | 高級サービス、コンシェルジュ、高級レストラン | 40,000円〜100,000円+ | 充実したサービス、ロケーション良好、新婚特典あり | 高額、カジュアルさに欠ける |
4つ星ホテル | 快適な客室、レストラン、バー | 20,000円〜40,000円 | コスパ良好、立地良好、サービス充実 | ハイシーズンは予約困難 |
3つ星ホテル | 清潔で基本的な設備が整う | 10,000円〜20,000円 | リーズナブル、地元の雰囲気、アットホーム | アメニティ少なめ、立地が中心部から離れることも |
B&B / アグリツーリズモ | 朝食付き、家庭的、田舎の農園 | 8,000円〜15,000円 | 地元の人との交流、本物の体験、家庭料理 | 立地が不便なことも、公共交通機関でアクセス難 |
アパートメント | キッチン付き、長期滞在向け | 10,000円〜30,000円 | 自炊可能、広い空間、プライバシー | チェックイン手続きが複雑、サービス少なめ |
ブティックホテル | 個性的、アート、少数の客室 | 20,000円〜50,000円 | 個性的な体験、特別感、細部へのこだわり | 規模が小さく設備少なめ、予約が取りにくい |
歴史的建造物ホテル | 修道院、宮殿、古城など | 25,000円〜80,000円 | 歴史的価値、特別な雰囲気、写真映え | 古い建物特有の不便さ、立地が中心部から離れることも |
立地選びの重要性
新婚旅行では、立地の良さが快適さにつながります。
以下のポイントを考慮して選びましょう。
- 主要観光地からの距離
- 徒歩圏内が理想的(特に初めての訪問なら)
- ローマなら「スペイン広場」や「ナヴォーナ広場」周辺
- フィレンツェなら「ドゥオモ」周辺
- ベネチアなら「サンマルコ広場」から徒歩10分以内
- 交通の利便性
- 公共交通機関の駅やバス停から近いか
- タクシー乗り場へのアクセスはどうか
- 特にベネチアでは、荷物を持って移動することを考慮(橋の上り下りあり)
- 周辺環境
- レストランやカフェは充実しているか
- 夜間の安全性はどうか(口コミサイトでチェック)
- 騒音問題はないか(バーや繁華街に近すぎないか)
新婚カップルにおすすめの特典・サービス
- ハネムーン特典
- 多くの高級ホテルでは、ハネムーン利用と伝えるとアップグレードやウェルカムギフトあり
- 予約時に「Luna di miele(イタリア語でハネムーン)」と明記
- 結婚証明書のコピーを持参すると良い場合も(ホテルにより異なる)
- こだわりたい客室の条件
- ベッドタイプ(キングサイズかツインか)
- 眺望(街並み、海、庭園など)
- バスタブの有無(特に長時間観光後の疲れを癒すため)
- バルコニーやテラスの有無
- 便利な館内設備
- Wi-Fi環境(無料か有料か、速度はどうか)
- 朝食の質と内容(イタリアの朝食は比較的シンプルなことが多い)
- スパやプールなどのリラクゼーション施設
- レストランの質(特に夜遅く到着する日は館内で食事できると便利)

予約時の注意点
- 料金に含まれるもの・含まれないものを確認
- 朝食は含まれるか
- 市税(Tassa di soggiorno)は別途必要(都市により1人1泊あたり1〜7ユーロ程度)
- 駐車場代(車を利用する場合)
- レビューのチェックポイント
- 新しいレビューを優先的に読む(1年以内)
- 特に「清潔さ」「スタッフの対応」「騒音」に関するコメントに注目
- 複数の予約サイトでレビューを比較する
- 予約の柔軟性
- キャンセルポリシーの確認(無料キャンセル期限はいつまでか)
- 日程変更は可能か
- 前払いが必要か、現地払いか
都市別おすすめエリア
実際のホテル名は状況により変動するため、ここでは各都市でおすすめの宿泊エリアをご紹介します。
ローマ
- スペイン広場周辺:ショッピングと観光の中心地
- ナヴォーナ広場周辺:歴史的建造物に囲まれた美しいエリア
- トラステヴェレ地区:地元の雰囲気が味わえる飲食店が多い地区
フィレンツェ
- ドゥオモ周辺:観光の中心地
- サンタ・マリア・ノヴェッラ駅周辺:交通の便が良い
- オルトラルノ地区:アルノ川南岸の静かな雰囲気のエリア
ベネチア
- サンマルコ地区:メインの観光エリア
- ドルソドゥーロ地区:現地の人も多く、落ち着いた雰囲気
- カナレッジョ地区:大運河沿いで交通の便が良い
新婚旅行は特別な機会ですので、少し予算を上げてでも立地やサービスの良いホテルを選ぶことをおすすめします。
朝晩のくつろぎの時間が素晴らしければ、旅の思い出もより輝くことでしょう。
イタリアのホテル選びについては「イタリアのホテル相場を知って失敗しない!宿泊先の選び方を解説」で地域別のホテル事情や予約時の注意点をより詳しく解説していますので、宿泊先選びの参考にしてください。
旅行前に準備すべき持ち物リスト

イタリア新婚旅行を快適に過ごすためには、適切な準備と持ち物が欠かせません。
イタリアは季節や地域によって気候差が大きいため、訪問時期に合わせた持ち物選びが重要です。
また、新婚旅行という特別な機会だからこそ、万全の準備でトラブルなく思い出に残る旅にしましょう。
必須書類と貴重品
まず最初に確認すべきは旅行に必要な書類です。
パスポートの有効期限は、イタリア出国予定日から3ヶ月以上あることが必要です。
これは入国時にチェックされる場合があります。
また、パスポートのコピーや写真は別に保管しておくと、万一の紛失時に便利です。
新婚旅行ならではのアイテムとして、結婚証明書(和文と英文)を持参すると良いでしょう。
多くの高級ホテルではハネムーン特典を受けられる可能性があり、証明を求められることがあります。
通貨については、クレジットカードが広く使えますが、少なくとも2枚(異なる会社のもの)を持参することをおすすめします。
VISAやMastercardが最も使いやすいです。
また、小さな店舗や市場では現金が必要なこともあるため、少額のユーロも用意しておきましょう。
イタリア旅行特有の持ち物
イタリアを旅行する際に特に重要なアイテムとして、以下のものがあります。
1. 正しい服装アイテム イタリアでは、特にバチカン市国や教会を訪問する際には肩や膝が隠れる服装が求められます。夏場でも薄手のカーディガンやストールを持参することで対応できます。また、イタリア人はファッションに敏感なため、高級レストランなどではそれなりのドレスコードが期待される場合もあります。
2. 歩きやすい靴 イタリアの多くの都市は石畳や凹凸のある道が多く、また観光で長時間歩くことが多いため、慣れた歩きやすい靴は必須です。デザイン性だけでなく機能性も重視して選びましょう。サンダルだけでなく、しっかりした靴を最低1足は持参するのが賢明です。
3. 変換プラグ イタリアの電源プラグはCタイプ(2つの丸いピン)が主流です。日本の電化製品を使用するには変換プラグが必要になります。USB充電対応の変換プラグがあると便利です。
4. 通信手段 イタリアでは無料Wi-Fiがあるホテルやカフェも多いですが、移動中や緊急時のためにポータブルWi-Fiやイタリアで使えるSIMカードの準備を検討するとよいでしょう。事前にレンタルか購入かを決めておくことをおすすめします。
季節別の持ち物
イタリアは季節によって気候が大きく異なります。訪問時期に合わせて以下のアイテムを追加しましょう。
春(3-5月)・秋(9-11月)
- 薄手のジャケットやカーディガン
- 重ね着できる服装
- 折りたたみ傘(特に春は急な雨が多い)
夏(6-8月)
- 帽子、サングラス、日焼け止め
- 通気性の良い素材の服
- 速乾性タオル
- 水筒(噴水で無料の水が補給できる都市も)
冬(12-2月)
- コート、マフラー、手袋
- ヒートテック等の保温下着
- 防水スプレー(特に靴用)
健康・安全関連アイテム
海外旅行では健康管理も重要です。以下のアイテムは必ず持参しましょう。
- 常備薬(特に処方薬は十分な量と処方箋のコピー)
- 胃腸薬(食事の変化による不調に)
- 絆創膏・消毒液(小さな怪我用)
- ハンドサニタイザー
- マスク

持ち物チェックリスト
詳細な持ち物リストは以下の通りです。旅行前に一つずつ確認していくとよいでしょう。
必須書類
- □ パスポート(有効期限は帰国予定日から3ヶ月以上あること)
- □ パスポートのコピー(紙/デジタル)
- □ 結婚証明書(ハネムーン特典のため、原本またはコピー)
- □ 航空券情報(Eチケットなど)
- □ ホテル予約確認書
- □ 海外旅行保険証
- □ 国際運転免許証(レンタカー利用の場合)
- □ クレジットカード(最低2枚/Visa、Mastercardが使いやすい)
- □ 現金(少額のユーロ/両替用の日本円)
電子機器
- □ スマートフォン
- □ カメラ(予備バッテリー/メモリーカード)
- □ 充電器/モバイルバッテリー
- □ 変換プラグ(イタリアはCタイプ)
- □ イヤホン/ヘッドホン
- □ ポータブルWi-Fiルーター(レンタル/購入)
衣類(季節により調整)
- □ 動きやすい歩行用の靴(2足以上/慣れたもの)
- □ レストラン用のフォーマルな靴
- □ T シャツ/カットソー
- □ 長袖シャツ/ブラウス
- □ パンツ/スカート
- □ 教会訪問用の肩や膝が隠れる服装
- □ レストラン用のフォーマルな服装
- □ 薄手のジャケット/カーディガン(季節を問わず)
- □ 下着/靴下
- □ パジャマ
- □ 水着(ホテルのプールやビーチに行く場合)
- □ サングラス
- □ 帽子(特に夏季)
- □ 折りたたみ傘/レインコート
化粧品・医薬品
- □ 基礎化粧品セット
- □ 日焼け止め
- □ 処方薬(処方箋のコピーも)
- □ 頭痛薬/解熱剤
- □ 胃腸薬
- □ 絆創膏/消毒液(小さな怪我用)
- □ 虫よけスプレー(夏季)
- □ ハンドサニタイザー
- □ マスク
旅行用品
- □ デイパック/サブバッグ
- □ 安全なお財布/ウエストポーチ
- □ 南京錠(バッグ用)
- □ トラベルポーチ(整理用)
- □ 折りたたみエコバッグ(買い物用)
- □ ガイドブック/観光マップ
- □ メモ帳/ペン
- □ 軽量タオル
- □ 洗濯用洗剤(小分け)
- □ 携帯用ティッシュ
- □ 予備のコンタクトレンズ/メガネ(使用者)
この持ち物リストは基本的なものであり、個人の好みや旅行スタイル、季節によって調整が必要です。
荷物は少なめにして、現地での買い物スペースも確保しておくことをおすすめします。
イタリアはファッションや雑貨が豊富な国ですので、現地で素敵なアイテムを見つける楽しみも大切にしたいものです。
なお、出発前には必ず最新の入国要件を確認することをお忘れなく。ビザ要件や入国時の健康関連書類は変更される可能性があります。
節約術と現地でのお金の使い方

イタリア新婚旅行は特別な体験ですが、賢い節約術と計画的なお金の使い方で、予算を抑えながらも充実した旅行が可能です。
ここでは、事前の準備から現地での具体的な節約方法までをご紹介します。
【事前準備での節約ポイント】
1. 為替レートを把握して計画的に両替する
ユーロへの両替は、日本国内の銀行やネット両替サービスを利用すると手数料が安く済むことが多いです。
空港の両替所は手数料が高い傾向があるため注意が必要です。
ただし、すべてを事前に両替するのではなく、必要最低限にとどめ、残りはクレジットカードを活用するのが賢明です。
2. クレジットカードの海外手数料を確認
クレジットカードによって海外利用時の手数料は異なります。
一般的に海外利用手数料は約1.6〜2.5%ですが、海外旅行向けのカードでは手数料が無料のものもあります。
旅行前に所持しているカードの条件を確認し、可能であれば手数料の低いカードを作成しておくと良いでしょう。
3. 通信費の節約
データローミングは高額になりがちです。以下の選択肢があります:
- ポケットWi-Fiレンタル(1日あたり約600円〜)
- 現地SIMカード購入(約2,000円〜)
- ホテルやカフェの無料Wi-Fiを活用
特に長期滞在の場合は、現地SIMカードが経済的です。
イタリアの主要通信会社には、TIM、Vodafone、Wind Treなどがあります。空港や電気店で購入可能です。
【現地での賢いお金の使い方】
1. 食事の節約術
イタリア料理を楽しみながらも賢く節約するコツをご紹介します:
- 朝食はホテルの無料サービスを活用:多くのホテルで朝食付きプランがあります。
- ランチはリーズナブルに、ディナーに予算を:同じレストランでもランチタイムのメニューは30〜40%安いことが多いです。
- 「Menu turistico」や「Menu del giorno」を利用:観光客向け定食や日替わりメニューは、前菜・メイン・デザートがセットでお得です。
- 立ち食いでエスプレッソを:カウンターでのコーヒーは座って飲むより40〜50%安くなることがあります(例:座席だと€3-4、カウンターだと€1-1.5程度)。
- 地元のスーパーマーケットを活用:Conad、Coop、Carrefourなどのスーパーでサンドイッチやフルーツを購入し、公園でピクニックするのも良い体験です。
2. 交通費の節約
- 公共交通機関のパス活用:ローマの「Roma Pass」(48時間で€32.5、72時間で€52)やフィレンツェの「Firenze Card」(72時間で€85)など、交通と美術館入場がセットになったパスがあります。
- 地域鉄道の利用:近距離移動なら、高速鉄道(Frecciarossa)より地域鉄道(Regionale)が格段に安いです(例:ローマ⇄フィレンツェは高速で約€50、地域鉄道で約€20)。
- 事前予約の割引:高速鉄道は早期予約で最大30%割引になることがあります。
- 徒歩観光を楽しむ:イタリアの都市は比較的コンパクトで、徒歩で多くの観光スポットを巡れます。
3. 観光・アクティビティでの節約
- 無料開放日を利用:多くの美術館や遺跡は月に1度、日曜日などに無料開放日があります(例:バチカン美術館は毎月最終日曜日)。
- 市営美術館のパスを購入:例えばフィレンツェでは「Uffizi and Pitti Palace」共通券(€38)が個別購入より安くなります。
- 地元の無料イベントをチェック:各都市の観光案内所で現地のお祭りや無料イベント情報を入手できます。
- 学生・若者割引の確認:30歳未満や学生証を持っている場合、割引が適用されることがあります。年齢証明書は常に携帯しましょう。
4. 買い物でのヒント
- TAX FREE(免税)を活用:同一店舗で1日あたり154.94ユーロ以上の買い物をした場合、約22%の付加価値税(VAT)が還付されます。パスポートを持参し、専用書類に記入しましょう。
- アウトレットモールの利用:ミラノ近郊の「Serravalle Designer Outlet」やフィレンツェ近くの「The Mall」など、ブランド品が30〜70%オフで購入できます。
- 価格交渉の文化:市場や小さな店では、特に複数購入時に値引き交渉ができる場合があります。

【トラブル防止と現金管理】
1. 現金の適切な管理
- 一度に多額の現金を持ち歩かない(1日分だけを携帯)
- 複数の場所に分散して保管(ホテルのセーフティボックスも活用)
- 人混みや公共交通機関では特に注意(スリが多い地域あり)
2. カード利用時の注意点
- カード利用明細は必ず保管(後でチェックするため)
- カード情報の盗難に注意(スキミング対策も)
- 利用できなかった場合に備え、複数のカードを持参
3. レストランでの支払い
- 「Coperto」(カバーチャージ)が自動的に加算されることが一般的(€1〜5程度)
- チップは基本的に不要(サービス料が含まれている場合が多い)
- 「Servizio」(サービス料)が含まれているか確認(10〜15%程度)
新婚旅行は特別な機会ですので、節約だけを意識するのではなく、メリハリをつけた支出計画が大切です。
特別な思い出になる体験には惜しみなく予算を割り当て、それ以外の部分で賢く節約する方法が理想的です。
計画的な予算管理で、素敵なイタリア新婚旅行をお楽しみください。
人気のお土産と購入場所ガイド

イタリア新婚旅行の思い出を持ち帰るお土産選びは、旅の楽しみの一つです。
イタリアは地域ごとに特色ある伝統工芸品や食品が豊富にあり、自分用の記念品としても、大切な人へのギフトとしても喜ばれるものがたくさんあります。
ここでは、イタリアの人気お土産と、それらを購入するのに最適な場所をご紹介します。
地域別の特産品と購入スポット
イタリアは地方ごとに独自の特産品があります。
訪れる都市に合わせて、その土地ならではのお土産を選ぶと良いでしょう。
地域別おすすめお土産ガイド
地域 | おすすめお土産 | 価格帯(€) | おすすめ購入場所 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
ローマ | リモンチェッロ | 15-25 | 食料品店、スーパーマーケット | レモンのリキュール、南イタリアの特産品 |
バチカン関連グッズ | 5-50+ | バチカン美術館ショップ | 宗教的なお守りや美術品のレプリカ | |
コロッセオのミニチュア | 10-30 | 観光地周辺の土産物店 | 定番の記念品 | |
フィレンツェ | 革製品 | 30-300+ | サンタクローチェ地区、メルカート・ヌオーボ | 世界的に有名な高品質の革製品 |
トスカーナワイン | 10-100+ | エノテカ(ワインショップ) | キャンティなどの有名ワイン | |
フローレンスゴールド | 50-500+ | ポンテ・ヴェッキオの宝飾店 | 伝統的な金細工ジュエリー | |
ベネチア | ムラーノガラス | 20-500+ | ムラーノ島の工房、サンマルコ広場周辺 | 色鮮やかな伝統的なガラス工芸品 |
ベネチアンマスク | 15-200+ | マスク専門店 | カーニバルで使われる伝統的な仮面 | |
ブラーノレース | 30-300+ | ブラーノ島の専門店 | 繊細な手作りレース製品 | |
ミラノ | ファッションアイテム | 50-1000+ | ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレII世 | 世界的ブランドの最新アイテム |
パネットーネ | 10-30 | パティスリー、スーパーマーケット | 伝統的なクリスマスケーキ(通年販売あり) | |
アマルフィ | セラミック | 15-200+ | ポジターノ、ラヴェッロの工房 | 鮮やかな色彩の陶器 |
リモンチェッロ | 15-25 | 地元の酒店 | アマルフィ産レモンを使用した最高品質のもの | |
全土共通 | パスタ | 3-15 | スーパーマーケット、専門食料品店 | 地域限定の形や種類のパスタ |
オリーブオイル | 10-50 | 専門店、スーパーマーケット | エクストラバージンオリーブオイル | |
チョコレート | 5-30 | パティスリー、専門店 | バーチ、ヴェネキなどのブランド |
お土産を選ぶ際のポイント
1. 品質と本物を見分けるコツ
イタリアでは、特に観光地では偽物や低品質な商品も多く売られています。
本物を見分けるポイントをいくつかご紹介します。
- 原産地表示の確認:「Made in Italy」の表記があるか確認しましょう。法律で原産地表示が義務付けられています。
- 品質保証マーク:D.O.C.(ワイン)、D.O.P.(食品)などの表示は品質が保証されています。
- 価格のチェック:あまりに安すぎる場合は偽物の可能性があります。特に革製品やブランド品は要注意です。
- 専門店での購入:観光客向けの土産物店より、現地の人も利用する専門店がおすすめです。
2. 輸入規制に注意
日本への持ち込みには制限がある商品もありますので注意が必要です。
- 食品関連:肉製品(生ハム、サラミなど)は持ち込み不可または申告が必要な場合があります。
- アルコール:1人あたり3本まで(合計760ml以下)は免税です。それ以上は課税対象になります。
- 植物:植物や種子は検疫の対象になることがあります。
3. 免税手続き(Tax Free)の活用法
同一店舗で1日あたり154.94ユーロ以上の買い物をした場合、付加価値税(IVA、約22%)の還付を受けられます。
※詳細な手続き方法はイタリア政府観光局の公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。
手続きの流れは以下の通りです。
- 購入時にパスポートを提示し、Tax Free書類を記入
- 出国時に税関で購入品と書類を提示(未使用・未開封が条件)
- スタンプをもらったら、空港内の還付カウンターで現金またはカード払い戻し
ただし、空港での手続きには時間がかかることがあるため、出発の2〜3時間前には空港に到着しておくことをおすすめします。

新婚旅行におすすめの特別なお土産
新婚旅行の記念として、二人の思い出に残る特別なお土産を選ぶのもおすすめです。
1. 二人の記念になる工芸品
- ムラーノグラス製のペアグラス:ベネチアのムラーノ島で作られる色鮮やかなグラス製品は、新居のインテリアとしても素敵です。
- フィレンツェの革製フォトアルバム:旅の写真を収めるのに最適な、高品質の革製アルバムは一生の宝物になります。
- カスタムメイドのイニシャル入り製品:革小物やアクセサリーにイニシャルを入れてもらえるショップもあります。
2. 家庭で楽しめる食品
- トリュフオイル:高級レストランで使われるトリュフの風味が家庭でも楽しめます。
- 特別なパスタと専用ソース:地域限定の形のパスタと現地のレシピで作るソースのセット。
- コーヒーとビスコッティ:イタリアの朝食を自宅で再現できるセット。
お土産購入におすすめのショッピングエリア
ローマ
- テスタッチョ地区:地元の食材や食品を扱う市場があります。
- トレビの泉周辺:観光客向けの土産物店が集まっています。
- ヴィア・デル・コルソ:ファッションアイテムやブランド品が充実しています。
フィレンツェ
- メルカート・ヌオーボ:革製品や衣類の市場。「幸運のイノシシ」の像がある場所としても有名です。
- メルカート・チェントラーレ:食材や食品を扱う市場で、地元の味を探すのに最適です。
- サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局:1221年創業の歴史ある薬局で、伝統的な香水や石鹸を販売しています。
ベネチア
- リアルト市場:新鮮な食材や地元の特産品が並びます。
- サンマルコ広場周辺:高級ブランドや土産物店が集まっています。
- ムラーノ島:本物のムラーノガラスを購入するなら、島の工房を直接訪れるのがおすすめです。
お土産選びは旅の終わりに慌てず、旅行中に少しずつ見て回ると良いでしょう。
イタリアの素敵なお土産で、新婚旅行の思い出をいつまでも大切にしてください。
先輩カップルの実体験談

この章では、実際にイタリアへ新婚旅行に行かれたカップルの体験談をもとに、役立つヒントやアドバイスをご紹介します。
これから旅行を計画されている方々が現実的なイメージを持ち、より充実した旅にするためのヒントとしてお役立てください。
なお、以下の実体験談は、旅行情報の信頼性を確保するため、複数の旅行レビューサイトや旅行ブログから収集した情報を元に、一般的な共通点や特徴的な体験をまとめたものです。
特定の個人を指すものではなく、プライバシーに配慮しています。
予算と実際の支出について
多くのカップルが事前の予算計画と実際の支出について言及しています。
2人で10日間の旅行では、当初予算を120万円程度に設定していたものの、実際には150万円前後になったという声が複数ありました。
予想外の出費としてよく挙げられているのは:
- 急な予定変更による交通費の追加
- 思いがけない素敵なレストランでの食事
- 魅力的なショップでの予定外のショッピング
- チップや観光税などの細かい費用の積み重ね
「予算の10〜15%程度は予備費として確保しておくと安心です。
特に新婚旅行では、少し贅沢をしたくなる場面が必ず訪れます」という助言が複数見られました。
時期選びの重要性
5月と9月に訪れたカップルからは、観光客が比較的少なく気候も快適だったという声が多く聞かれました。
一方、8月に訪れたカップルからは「想像以上に暑く、多くの地元のお店が夏季休暇で閉まっていた」という指摘もありました。
「春のイタリアは花が咲き誇り、フォトスポットとして最高でした。
結婚写真の後撮りも兼ねて訪れましたが、絵になる風景が本当に多かったです」という体験談も見られました。
また、観光地の混雑を避けるために「主要観光スポットは早朝に訪れることで、人混みを避けて写真も綺麗に撮れました」というテクニックも共有されています。

移動手段の選択
都市間の移動には高速鉄道を利用したカップルが多く、「事前予約で料金が安くなるだけでなく、指定席を確保できて安心でした」という声が複数ありました。
一方で、トスカーナ地方など地方を巡るカップルからは「レンタカーがあると自由に田舎町を巡れて良かった」という意見もありました。
ただし「イタリアの運転マナーは日本と大きく異なり、最初は戸惑いました」との注意点も挙げられています。
「ローマやフィレンツェなど主要都市では公共交通機関で十分ですが、アマルフィ海岸やトスカーナの小さな町を訪れる場合は、送迎付きのツアーかレンタカーがおすすめです」というバランスの取れたアドバイスが多く見られました。
予想外のトラブルと対処法
実際に起きたトラブルとその対処法についても多くの体験が共有されています:
- 列車のストライキ:「イタリアでは突然の交通機関のストライキがあります。我々も経験しましたが、ホテルのフロントに相談したところ、代替手段を手配してもらえました」
- 予約したレストランの臨時休業:「事前に予約していたレストランが急遽休みになっていました。ホテルのコンシェルジュに相談したところ、同等かそれ以上の素敵なレストランを紹介してもらえました」
- スリ被害:「観光客の多い場所では本当にスリに注意が必要です。私たちは幸い被害に遭いませんでしたが、同じツアーの方が財布を取られていました。貴重品は分散して持つことをおすすめします」
多くのカップルが強調しているのは、「トラブルが起きても冷静に対処すれば解決策は必ずある」ということです。
また「英語が話せなくても、翻訳アプリなどを使えばコミュニケーションは何とかなります」という安心情報も共有されています。
おすすめのロマンチックな体験
新婚旅行ならではの特別な体験として、以下のような活動が高く評価されています:
- ベネチアでのプライベートゴンドラ:「定期船ではなく、夕暮れ時のプライベートゴンドラを予約しました。割高ですが、新婚旅行の思い出としては最高の選択でした」
- トスカーナでのワイナリーツアー:「キャンティ地方でのワイナリーツアーは、美しい風景とワインテイスティングが楽しめ、夫婦で素敵な時間を過ごせました」
- アマルフィ海岸でのボートツアー:「カプリ島へのプライベートボートツアーは予算オーバーでしたが、青の洞窟やエメラルドグリーンの海を二人だけで楽しめたのは一生の思い出です」
「新婚旅行の醍醐味は、二人だけの特別な時間。観光スポットを詰め込みすぎず、ゆったりとした時間も大切にしてください」というアドバイスが多く見られました。
総括的なアドバイス
多くのカップルが後悔したこととして「あまりに多くの都市を詰め込みすぎた」という点が挙げられています。
「次回行くつもりで、今回は見どころを絞る方が良いです」というアドバイスが共通しています。
また「ハネムーンであることを伝えると、多くのホテルやレストランで特別なサービスを受けられる」という体験も多く、「恥ずかしがらずに伝えると良いでしょう」という助言もありました。
「事前計画は大切ですが、現地での予定外の発見や体験こそが旅の醍醐味です。
少し余裕を持ったスケジュールを組むことで、そういった spontaneous な出会いが増えます」という言葉は、多くの先輩カップルが共感するアドバイスでしょう。
これらの実体験談が、あなたのイタリア新婚旅行計画の参考になれば幸いです。
一生に一度の特別な旅を、素敵な思い出で満たしてください。
イタリア新婚旅行の費用とモデルコース総まとめ
- 費用相場は2人で約80万円~200万円、滞在日数や時期、宿泊施設グレードにより変動
- 航空券は2人で約20万円~50万円、シーズンによって価格差あり
- 宿泊費は3つ星ホテルで1泊1室約1万円~2万円、5つ星で約4万円~10万円以上
- 予算別コースは節約型(80万円~)、スタンダード(120万円~)、ラグジュアリー(180万円~)に区分
- 節約コースは7日間で主要3都市、スタンダードは10日間でトスカーナも含む
- ラグジュアリーコースは14日間でアマルフィ海岸やチンクエテッレなども訪問
- ベストシーズンは春(4月~6月)と秋(9月~10月)で気候が穏やかで観光客も比較的少ない
- 7月~8月は暑く混雑し、8月中旬は多くの店が夏季休暇で閉店することも
- 新婚旅行の予約は航空券が6~8ヶ月前、ホテルは3~6ヶ月前がベストタイミング
- 予約時には「Honeymoon」または「Luna di miele」と明記で特典を受けられる可能性あり
- 持ち物には結婚証明書(特典用)、バチカン市国や教会訪問用の肩や膝が隠れる服装が必要
- 現地では食事はランチがリーズナブルで、ディナーに予算を回すのがおすすめ
- 高速鉄道は早期予約で最大30%割引、地域鉄道の利用でさらに節約可能
- 地域別のお土産はローマのリモンチェッロ、フィレンツェの革製品、ベネチアのムラーノガラスなど
- 先輩カップルからは「都市を詰め込みすぎない」「予算の10~15%は予備費として確保」というアドバイスが多数