この記事では、エールフランスが加盟するスカイチームの最新動向から、フライトマイルを効率良く貯めて使う具体的な方法、空港ラウンジの上手な利用法、便利なコードシェア便の知識、さらにはビジネスクラスをお得に楽しむためのヒントまで、エールフランス アライアンスを徹底的に使いこなすための情報を包括的にご紹介します。
2025年5月時点の最新情報に基づき、加盟航空会社の変更点や、JALマイレージバンクとの連携、特典航空券の予約テクニック、知っておくと便利な乗り継ぎのコツなどを分かりやすく解説。
このガイドが、あなたの次の空の旅をより豊かでスムーズなものにするための一助となれば幸いです。
- エールフランス航空が加盟するスカイチームの最新の航空会社構成と特徴
- エールフランス便や提携便利用時のマイル積算ルールと賢い貯め方
- スカイチーム特典(ラウンジ利用、優先搭乗等)の具体的な条件と内容
- コードシェア便や乗り継ぎをスムーズに行うための実用的な知識
エールフランス アライアンスの最新ガイド

- スカイチームにはどんな航空会社がある?
- JALのマイルを貯める方法
- ラウンジ利用ガイド:条件と特典
- 便利な乗り継ぎ術:「コードシェア便」とは?
- 最新情報:2025年の加盟航空会社の変更点
スカイチームにはどんな航空会社がある?

スカイチーム加盟航空会社マップ
2025年5月時点で18社が加盟する世界第2位の航空アライアンス

出典:各航空会社の公式情報をもとに作成
スカイチームは、エールフランス航空をはじめとする世界の航空会社18社が加盟している、世界で2番目に大きな航空アライアンス(航空会社同士のグループ)です。
このネットワークを活かせば、例えば「成田からパリへエールフランス航空で行き、ヨーロッパ内はKLMオランダ航空やヴァージン・アトランティック航空に乗り継ぐ」といった旅行も、1枚の航空券でスムーズに手配できます。
以下は、2025年5月時点でのスカイチーム加盟航空会社の一覧です。
航空会社名 | 主な拠点都市 | メモ |
エールフランス航空 | パリ(フランス) | KLMオランダ航空と共同でマイレージプログラムを運営しています。 |
KLMオランダ航空 | アムステルダム(オランダ) | エールフランス航空と共同でマイレージプログラムを運営しています。 |
デルタ航空 | アトランタ(アメリカ) | スカイチームを最初に作った航空会社の一つです。 |
大韓航空 | ソウル(韓国) | アシアナ航空との統合後もスカイチームに留まる予定です。 |
アエロメヒコ航空 | メキシコシティ(メキシコ) | メキシコや中央アメリカへの旅行に便利です。 |
中国東方航空 | 上海(中国) | 同じく上海を拠点とする上海航空もグループ会社です。 |
チャイナエアライン | 台北(台湾) | 台湾で最も大きな航空会社の一つです。 |
ベトナム航空 | ハノイ(ベトナム) | 近年、新しい飛行機(エアバスA350型機)を多く導入しています。 |
ガルーダ・ インドネシア航空 | ジャカルタ(インドネシア) | バリ島などインドネシア国内の路線が充実しています。 |
サウディア | ジェッダ/リヤド(サウジアラビア) | サウジアラビアの国営航空会社です。 |
MEA ミドル・ イースト航空 | ベイルート(レバノン) | レバノンを拠点とする航空会社です。 |
エア・ヨーロッパ | マドリード(スペイン) | 他の航空会社グループによる買収が話し合われています。 |
ケニア航空 | ナイロビ(ケニア) | アフリカの様々な都市へ路線を持っています。 |
アエロリネアス・ アルヘンティナス | ブエノスアイレス(アルゼンチン) | 南アメリカ南部への旅行に便利です。 |
タロム航空 | ブカレスト(ルーマニア) | ルーマニアの国営航空会社です。 |
ヴァージン・ アトランティック航空 | ロンドン(イギリス) | 2023年にスカイチームに正式加盟しました。 |
スカンジナビア航空 (SAS) | コペンハーゲン(デンマーク)など | 2024年9月1日に新たにスカイチームに加わりました。 |
厦門(アモイ)航空 | 厦門(中国) | 中国南部の地方都市へのアクセスに便利です。 |
【補足】
- アエロフロート・ロシア航空は、国際的な事情により、現在スカイチームのサービスを一時停止しています。
- チェコ航空は2024年10月26日に、ITAエアウェイズ(イタリアの航空会社)は2025年4月30日にスカイチームを脱退しました。
これにより、現在スカイチームは18社の航空会社で構成されています。
エールフランス航空を利用する際、上記のどの航空会社の便に乗り継いでも、エールフランス航空の「フライング・ブルー」というマイレージプログラムや、提携している他の航空会社のマイレージプログラムでマイルを貯めることができます。
また、マイレージプログラムの上級会員であれば、スカイチーム共通の優先搭乗やラウンジ利用(「エリートプラス」資格の場合)といった特典も受けられます。
旅行を計画する際は、予約する日の運航状況や提携内容を、念のため各航空会社の公式サイトで確認してから予約すると安心です。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
- SkyTeam “SkyTeam Partners” (最終更新 2025-04-26)
- SAS Press Release “SAS to Join SkyTeam Alliance” 2024-04-29
- SkyTeam コメント “Czech Airlines to exit SkyTeam on 26 Oct 2024”
- Live From A Lounge “ITA Airways to leave SkyTeam on 30 Apr 2025”
JALのマイルを貯める方法

JALマイレージバンク(JMB)の会員の方は、エールフランス航空(AF)の飛行機に乗った場合でも、JALのマイルを貯めることができます。
これは、JALとエールフランス航空が提携しているためです。
マイルの計算方法は「飛行距離(区間マイル)× 予約した航空券の種類に応じた積算率」です。
- 区間マイル:
国際航空運送協会(IATA)が定めた飛行距離のことで、例えば東京(羽田)とパリの間は6,046マイルです。 - 積算率:
予約した航空券の運賃タイプ(予約クラスと呼ばれます)によって変わります。
航空券の運賃タイプとマイル積算率の目安
運賃のタイプ | 代表的な予約クラスの記号 | JALマイル積算率 |
ファーストクラス | F / P | 150 % |
ビジネスクラス(通常) | J / C / D / I / Z | 125 % |
ビジネスクラス(割引) | O | 70 % |
プレミアムエコノミー | W / S / A | 100 % |
エコノミークラス (普通運賃に近いもの) | Y / B | 100 % |
エコノミークラス (中間的な割引運賃) | M / U / K | 70 % |
エコノミークラス (割引率が高い運賃) | H / L / Q | 50 % |
エコノミークラス (特に割引率が高い運賃) | T / E / N / R / V / G / X | 20 % |
(予約クラスの記号は航空券や予約確認書に記載されています)
マイル計算の例
東京(羽田)とパリを、ビジネスクラス(通常運賃タイプ:予約クラスJなど)で往復した場合
6,046マイル(片道)× 2(往復)× 125%(積算率)= 15,115マイル
同じ区間でも、ビジネスクラス(割引運賃タイプ:予約クラスOなど)なら8,464マイル、エコノミークラス(普通運賃に近いタイプ:予約クラスY/Bなど)なら12,092マイルが貯まります。
知っておきたいポイント
- エールフランス航空の便名(AF便)で予約しても、実際に運航するのが別の航空会社(コードシェア便)の場合、マイルが貯まらないことがあります。
- 予約する前に、JALの公式サイトにある「フライトマイル積算率」のページで最新情報を確認し、ご自身の予約する航空券のタイプがマイル積算の対象になっているかを確認しましょう。
- もしマイルが自動で登録されなかった場合でも、搭乗してから6ヶ月以内であれば後から登録できます。
その際に搭乗券の半券やEチケット(電子航空券)の控えが必要になるので、大切に保管しておきましょう。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
ラウンジ利用ガイド:条件と特典

エールフランス航空(AF)の便を利用する際に、出発前の時間をゆったりと過ごせる空港ラウンジ。
利用できるかどうかは、主に「搭乗する座席のクラス」と「マイレージプログラムの会員ステータス」によって決まります。
また、2025年4月1日にスカイチーム共通のルールが一部改定され、ラウンジによっては滞在時間が最長3時間までとなったり、同伴できるのは同じ便に乗る1名まで、といった制限がはっきりと示されるようになりました。
羽田空港や成田空港など、日本の空港から出発する場合は、エールフランス航空専用ラウンジではなく、JALのサクララウンジや他の共有ラウンジに案内されることもあります。
事前に確認しておくとスムーズです。
以下は、主なラウンジ利用条件です。
エールフランス航空・スカイチーム ラウンジ利用条件早見表
2025年5月時点の情報に基づく
利用資格 | 同伴者 | 主な注意点・補足 |
---|---|---|
ラ・プルミエール(ファーストクラス)
をご利用の方
|
1名様まで無料
|
出発する空港にエールフランス航空の専用ラウンジがない場合は、提携航空会社のファーストクラスラウンジを利用できます。
|
ビジネスクラス
(フレックス運賃またはスタンダード運賃)をご利用の方
|
原則として同伴者は利用できません
|
割引運賃の場合は対象外となることがあるため、予約時に確認が必要です。
|
フライング・ブルー
(エールフランス航空・KLMオランダ航空のマイレージプログラム)のプラチナ会員またはゴールド会員の方
|
1名様まで無料
|
エールフランス航空、KLMオランダ航空、または他のスカイチーム加盟航空会社の便に当日乗り継ぐ場合が条件です。
|
スカイチーム・エリートプラス会員
(デルタ航空や大韓航空などの上級会員)の方
|
1名様まで無料
|
2025年以降、国内線利用時もラウンジを利用できる場合があります。ただし、ラウンジ滞在は最長3時間までといった制限が設けられることがあります。
|
有料でラウンジを利用
する方(エールフランス航空の公式サイトで購入)
|
原則として同伴者は利用できません
(別途購入が必要な場合あり)
|
エコノミークラス利用者向け。利用区間や混雑状況により、料金は25~60ユーロ程度です。
|
羽田・成田空港からエールフランス航空便をご利用のすべてのお客様
(座席クラスを問わず)
|
各利用資格に準じます
(上記1~5を参照)
|
利用可能ラウンジ:
羽田空港:JALサクララウンジ
成田空港:Narita Premier Lounge
12歳未満のお子様は、上記の同伴者人数制限とは別に一緒に入室できる場合があります。
|
ラウンジ利用の3つのポイント
日本の空港から出発する場合、羽田空港ではJALサクララウンジ、成田空港ではNarita Premier Lounge、関西国際空港では共有ラウンジなど、提携している航空会社のラウンジに案内されます。ラウンジの場所や営業時間はエールフランス航空の公式サイトで確認できるので、乗り継ぎ時間なども考慮して事前にチェックしておきましょう。
スカイチームの新しいルールでは、同伴者は「同じ便に搭乗し、同じ予約記録であること」が明確になりました。別の便に搭乗する方や、他の航空アライアンスの便に搭乗する方は対象外となります。
夏休みなどの旅行シーズンや、パリのシャルル・ド・ゴール空港のターミナル2Eにあるラウンジなど、人気のラウンジは混雑することがあります。その場合、有料でラウンジを利用するお客様よりも、マイレージプログラムの上級会員のお客様が優先されることが一般的ですが、満席時には入場を待つこともあります。時間に余裕をもって保安検査を通過し、ラウンジ受付で搭乗券と会員カードを提示するのがおすすめです。
ラウンジは、フライト前の時間を快適に過ごせる、まさに「最後のオアシス」。
特に長距離のフライト前には、シャワーを浴びたり、静かな場所で休憩したりできると、旅の快適さが大きく変わります。
エールフランス航空は、自社ラウンジ25ヶ所を含め、世界に200ヶ所以上の提携ラウンジを提供しています。
利用条件を事前にチェックして、旅をより快適なものにしましょう。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
- エールフランス「空港ラウンジ|エールフランス航空」
- Air France Japan インフォメーション(羽田・成田ラウンジ案内)
- SkyTeam Lounge Access Changes (2025-04-01 改定)
- Air France Corporate「Exceptional airport lounges」
- 筆者の体験
便利な乗り継ぎ術:「コードシェア便」とは?

ヨーロッパ内を旅行する際、パリ発着の直行便だけでなく、エールフランス航空(AF)の便名が付いているものの、実際には提携航空会社が運航する「コードシェア便」も多くあります。
「コードシェア」とは、「航空券を販売する航空会社(この場合はエールフランス航空)」と「実際に飛行機を運航する航空会社」が異なる便のことです。
エールフランス航空の便名(AF●●便といった表示)で購入すれば、エールフランス航空のマイレージプログラム「フライング・ブルー」やJALのマイルが貯まりやすく、預けた手荷物も最終目的地まで通しで運んでもらえるといったメリットがあります。
ここでは、2025年5月時点で確認できるコードシェア便の代表的な例を4つご紹介します。
エールフランス航空の便名 | 区間 | 実際に運航する航空会社 | こんなメリットがあります |
AF4802便 | マドリード(スペイン) → パルマ・デ・マヨルカ(スペイン) | エア・ヨーロッパ | スペイン国内の移動もエールフランス航空の便名で予約でき、パリ経由よりも短い時間で移動できることがあります。 |
AF8273便 | クリスチャンサン(ノルウェー) → アムステルダム(オランダ) | KLMシティホッパー | 北欧の地方都市からアムステルダムのスキポール空港での乗り継ぎが、1枚のEチケット(電子航空券)でスムーズに手配できます。 |
AF4974便 | クリスチャンサン(ノルウェー) → コペンハーゲン(デンマーク) | ブラ―テン航空(スカンジナビア航空(SAS)が運航) | 2024年9月から始まったスカンジナビア航空とのコードシェア便です。スカンジナビア航空がスカイチームに移籍した後も、マイルはしっかり貯まります。 |
AF1503便 | トリノ(イタリア) → パリ(フランス) | Air France HOP(エールフランス航空の地域路線ブランド) | イタリア北部からパリへ日帰り出張などにも便利な、便数の多い路線です。ヨーロッパ内の移動でも、ビジネスクラス利用時や上級会員はラウンジが使えます。 |
🔳コードシェア便を上手に使うヒント
- 乗り継ぎがあっても、手荷物を途中で受け取り直す必要がない
例えば、羽田 → パリ → マドリード → パルマ・デ・マヨルカ と乗り継ぐ場合、すべての区間をエールフランス航空の便名でまとめて予約すれば、羽田空港で預けたスーツケースを、最終目的地のパルマ・デ・マヨルカまで途中で受け取ることなく運んでもらえます。 - マイルは、航空券を購入した航空会社の便名が基準
実際に飛行機を運航するのがエア・ヨーロッパ航空でも、航空券をエールフランス航空の便名(AF便)で購入していれば、JALマイレージバンクにマイルを貯めることができます。
ただし、予約する航空券の運賃タイプによってはマイルが貯まらない場合もあるので、事前にJALの公式サイトで確認しましょう。 - 飛行機の遅延や欠航の際、スムーズに別の便に変更してもらいやすい
ヨーロッパ内の乗り継ぎ便もまとめて同じ予約記録(PNRと呼ばれます)に入れておくことで、万が一、遅延や欠航が発生した場合でも、航空会社が自動的に代わりの便を手配してくれるため、別々に航空券を購入するよりも安心です。
🔳搭乗時の注意点
コードシェア便は、実際に運航する航空会社のカウンターでチェックイン手続きを行うため、出発するターミナルが異なることがあります。
空港の出発案内表示には、「AF●●便/〇〇航空(実際に運航する会社名)」のように併記されています。
搭乗当日は、航空会社のアプリなどで「運航会社」の情報を必ず確認し、正しいカウンターへ向かいましょう。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
- FlightStats「AF4802 Madrid – Palma」
- FlightStats「AF8273 Kristiansand – Amsterdam」
- FlightStats「AF4974 Kristiansand – Copenhagen」
- FlightStats「AF1503 Turin – Paris CDG」
- Business Traveller「Air France-KLM and SAS sign codeshare agreements」
- 筆者の体験
最新情報:2025年の加盟航空会社の変更点

2024年後半から2025年にかけて、スカイチームに加盟する航空会社にいくつかの変更がありました。
エールフランス航空(AF)やスカイチームを利用して旅行する際に、特典航空券(マイルで交換する航空券)やマイルを貯めるルールがいつ変わるのかを知っておくことは大切です。
以下に、最近の主な変更点をまとめました。
発効日 | 航空会社 | 主な変更内容 | エールフランス利用者への影響 |
2024-09-01 | スカンジナビア航空 (SAS) | スターアライアンスを離脱し、スカイチームに正式加盟しました。 | 北欧の地方都市とパリを結ぶコードシェア便が増え、利用しやすくなりました。エールフランス航空のマイレージプログラム「フライング・ブルー」では、当初マイル積算率100%でスタートしました。 |
2024-10-26 | CSA チェコ航空 | スカイチームを離脱しました。 | プラハ経由の特典航空券の選択肢がなくなりました。既に予約済みの航空券は利用できましたが、マイルは加算されなくなりました。 |
2024-12-12 | アシアナ航空 | 韓国政府の承認を経て、大韓航空に統合されることが完了しました。 | 「アシアナ航空」ブランドは2026年まで残る予定です。マイルの計算は当面別々ですが、スカイチーム・エリートプラス会員の特典は引き続き利用できます。 |
2025-04-30 | ITAエアウェイズ | スカイチームからの脱退手続きが完了し、今後はスターアライアンスへ移行する準備を進めています。 | ローマやミラノ発着のエールフランス航空とのコードシェア便が順次終了となります。特典航空券の予約は4月末でできなくなりました。 |
🔳知っておきたいポイント
- スカンジナビア航空(SAS)の加盟で、北欧への路線がより便利に
特にパリとコペンハーゲンを結ぶ路線などの需要が高く、エールフランス航空の便名でまとめて予約することで、手荷物を最終目的地まで通しで預けられ、マイルも貯めやすくなりました。 - ITAエアウェイズ(イタリア)のスカイチーム脱退は2025年4月末で確定
これまでローマで乗り継いでヨーロッパ各地へ行っていた場合、5月以降はエールフランス航空またはKLMオランダ航空を利用するルートへの変更などが必要になります。 - 韓国発着便は、大韓航空への統合が完了するまで注意が必要
「アシアナ航空」の便名が残っている間は、航空券を予約する際に「実際に運航する航空会社」と「航空券を販売する航空会社(便名に表示される航空会社)」を必ず確認してください。 - チェコ航空の脱退で、東ヨーロッパへの特典航空券の選択肢が減少
プラハから先の都市へ行く場合は、エア・ヨーロッパ(スペイン)やタロム航空(ルーマニア)などを利用するルートが代替案となります。
これらの航空会社の変更は、特典航空券の空席状況や、交換に必要なマイル数に直接影響します。
旅行を計画する際は、提携が終わる日の前後で条件を変えて検索してみたり、できるだけ早めに航空券を予約することをおすすめします。
特にITAエアウェイズのケースでは、スカイチーム脱退の直前に特典航空券の座席が多く解放されたという報告もありました。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
- SAS Group プレスリリース “SAS Officially Joins SkyTeam Global Airline Alliance” (2024-09-01)
- Aviation Week “SkyTeam Confirms CSA Czech Airlines Exit” (2024-10-25)
- Skift “Korean Air Completes Asiana Acquisition” (2024-12-12)
- Skift “ITA Airways Moving at ‘Full Throttle’ to Join Star Alliance” (2025-04-02)
エールフランス アライアンス活用術

- マイルを効率よく貯める予約のコツ
- 特典航空券を予約する2つの方法
- ラウンジ比較:羽田空港 vs 成田空港
- ビジネスクラスをお得に楽しむ裏ワザ
- これで解決!よくある質問
マイルを効率よく貯める予約のコツ

エールフランス航空(AF)とその提携航空会社を利用して、マイルをたくさん貯めるためのポイントは3つあります。
- どのマイレージプログラムにマイルを貯めるか
- どんな種類の航空券(予約クラス)で予約するか
- 航空券の価格(ユーロ建てか、飛行距離か)
エールフランス航空運航で、エールフランス航空の便名(AF便)の航空券の場合、マイルの計算方法がプログラムによって大きく異なります。
- フライング・ブルー(エールフランス航空・KLMオランダ航空のプログラム):
航空券の価格(ユーロ建て)に基づいて計算 - JALマイレージバンク(JMB):
飛行距離と航空券の種類に応じた積算率で計算
どちらがお得になるか、以下の比較表でイメージを掴んでみましょう。
(東京・羽田 – パリ間往復の場合)
← 横にスワイプしてください →
航空券の種類 | JALマイレージバンク(JMB) 飛行距離 × 積算率 |
フライング・ブルー 航空券価格 × マイル率 |
お得なのは? |
---|---|---|---|
エコノミークラス(Light運賃) 運賃:700ユーロ 予約クラス:T (JMB積算率20%) |
2,418マイル
6,046マイル(片道) × 2 × 20% = 2,418マイル
|
2,800マイル
700ユーロ × 4マイル = 2,800マイル
|
フライング・ブルー |
エコノミークラス(Flex運賃) 運賃:900ユーロ 予約クラス:Y (JMB積算率100%) |
12,092マイル
6,046マイル(片道) × 2 × 100% = 12,092マイル
|
3,600マイル
900ユーロ × 4マイル = 3,600マイル
|
JALマイレージバンク |
ビジネスクラス(プロモーション運賃) 運賃:2,400ユーロ 予約クラス:J (JMB積算率125%) |
15,115マイル
6,046マイル(片道) × 2 × 125% = 15,115マイル
|
9,600マイル
2,400ユーロ × 4マイル = 9,600マイル
|
JALマイレージバンク |
ビジネスクラス(Flex運賃) + フライング・ブルー上級会員(ゴールド) 運賃:2,400ユーロ |
15,115マイル
6,046マイル(片道) × 2 × 125% = 15,115マイル
|
16,800マイル
2,400ユーロ × 7マイル = 16,800マイル
|
フライング・ブルー (ゴールド以上) |
※1 フライング・ブルーの会員ランクごとの積算マイル(1ユーロあたり):エクスプローラー会員は4マイル、シルバー会員は6マイル、ゴールド会員は7マイル、プラチナ会員は8マイル。税金は計算対象外ですが、燃油サーチャージは含まれます。
※ 2025年5月時点の情報です。運賃や積算レートは変更される場合がありますので、予約前に各プログラムの公式サイトでご確認ください。
賢くマイルを貯めるためのチェックリスト
- 予約前に「航空券の種類(運賃タイプ)」をチェック
割引率の高いビジネスクラス(例:予約クラスO)や、特に割引率の高いエコノミークラス(例:予約クラスVやX)は、マイル積算率が大幅に低くなることがあります。 - 航空券の価格で判断!安いならJMB、高いならフライング・ブルーがお得な傾向
一般的に、片道あたり600ユーロ(約9万円前後)を境に、どちらがお得かが変わってくることが多いようです。 - フライング・ブルーの上級会員なら、フライング・ブルーが有利
シルバー会員以上の方は、1ユーロあたり6~8マイル貯まるため、価格の高い航空券ほど多くのマイルを獲得できます。 - 乗り継ぎ便を追加して、獲得マイルアップを狙う
パリ発着のヨーロッパ内区間を同じ予約記録でまとめて予約すると、JALマイレージバンクなら飛行距離に応じてマイルが増え、フライング・ブルーならその区間の運賃や燃油サーチャージ分もユーロ換算でマイル獲得の対象になります。 - お得なプロモーション運賃を見つけたら、特典航空券もチェック
フライング・ブルーでは、毎月「プロモ・リワード」という特典航空券の割引キャンペーンがあり、例えば日本-ヨーロッパ間の往復ビジネスクラスが45,000マイル~といったお得なレートで交換できることがあります。
貯めたマイルの使い道まで考えると、より効率的です。
まとめると…
飛行距離が長いのに航空券の価格が安い場合(例:オフシーズンのエコノミークラスのセール運賃など)は、基本的にJALマイレージバンクにマイルを貯める方がお得です。
逆に、ビジネスクラスやプレミアムエコノミークラスで、会社経費などで比較的高額な航空券を購入でき、かつご自身がフライング・ブルーの上級会員であれば、フライング・ブルーにマイルを集めた方が、トータルで獲得できるマイル数は多くなる傾向があります。
実際の航空券価格はセールや為替レートによって変動するため、予約する直前にJALの公式サイトで「JMB提携航空会社 マイル積算率一覧(エールフランス航空)」を確認し、フライング・ブルーの公式サイトにある「マイル計算機」も使って、おおよその獲得マイル数を比較してから、どちらのプログラムにマイルを登録するか決めると良いでしょう。
このフライング・ブルーのマイルは、フライト利用以外にも様々な方法で貯めることが可能です。
フライトでの基本的なマイル獲得方法はもちろん、クレジットカードの活用、提携ホテルやレンタカーの利用、お得なキャンペーン情報や家族でのマイル合算のコツなど、フライング・ブルーのマイルを効率的に貯めるための具体的な方法と注意点についてさらに詳しく知りたい方は、「エールフランス マイルの貯め方:基本5ルートから応用技まで解説」の記事が大変参考になります。
こちらの記事では、基本的な貯め方から応用テクニックまで幅広く解説しており、ご自身に合ったマイル獲得戦略を見つける手助けとなるでしょう。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
- JAL公式「エールフランス航空 AF フライトマイル積算率」
- Air France「Earn Miles with your tickets」
- Travelmath「Distance HND–CDG 6,046 miles」
- 筆者の体験
特典航空券を予約する2つの方法

エールフランス航空の特典航空券(マイルを使って交換する航空券)は、主に2つの方法で予約できます。
- フライング・ブルー(エールフランス航空・KLMオランダ航空のプログラム)で直接予約する
- JALマイレージバンク(JMB)の提携航空会社特典として予約する
どちらもインターネットで手続きが完了しますが、検索画面や支払い条件などが異なります。
以下は、それぞれの予約の手順です。
フライング・ブルー(エールフランス航空/KLMオランダ航空 公式サイト)での特典航空券予約手順
- フライト検索
- トップページの「特典航空券を予約」で希望日と出発地・目的地を入力します。
- 必要なマイル数を確認
- 検索結果に、往復または片道に必要なマイル数と税金などが表示されます。
- アカウントにログイン
- フライング・ブルーの会員番号と暗証番号(PIN)でログインします。
- 座席クラスを選択
- 希望の便をクリックし、エコノミー、ビジネスなどの座席クラスを確定します。
- 搭乗者情報を入力
- パスポート情報などを入力します。同行者も同時に追加できます。
- 税金・燃油サーチャージなどの支払い
- クレジットカードで支払います。「マイル+現金(Miles+Cash)」も利用可能です。
- Eチケット(電子航空券)の受け取り
- 登録したメールアドレスにすぐに送られ、公式アプリにも反映されます。
JALマイレージバンク(JAL 公式サイト)でのエールフランス航空 特典航空券予約手順
- フライト検索
- JAL公式サイトの「国際線特典航空券」から「JMB提携社特典航空券」を選び、エールフランス航空を選択します。
- 必要なマイル数を確認
- JAL公式サイトの「JMB提携社特典航空券」ページにある必要マイル数チャート(飛行距離に応じて変動)を見て、おおよその必要マイル数を確認します。
- アカウントにログイン
- JMBお得意様番号とパスワードでログインします。
- 座席クラスを選択
- 表示された空席一覧から、エコノミークラスまたはビジネスクラスの空席を選びます。
- 搭乗者情報を入力
- 同行者の情報を入力します(JMB会員でなくても可)。
- 税金・燃油サーチャージなどの支払い
- クレジットカードまたはJAL Payで支払います。
- Eチケット(電子航空券)の受け取り
- 予約番号を確認後、通常24時間以内にEチケットがメールで送られてきます。
特典航空券を予約する際のポイント
- フライング・ブルーのメリット:
- 最後の1席までマイルで交換できる可能性があります。
- 片道だけの予約も可能です。
- マイルが少し足りない場合に、不足分を現金で補う「マイル+現金(Miles+Cash)」が利用できるので、旅の計画を柔軟に立てやすいのが特徴です。
- JALマイレージバンクのメリット:
- 必要マイル数が飛行距離によって決まるため、ヨーロッパ内で途中降機(ストップオーバー)するような旅程を組んでも、必要マイル数が変わらない場合があります。
プラハやリスボンなど、複数の都市を周遊したい場合に有利になることがあります。
- 必要マイル数が飛行距離によって決まるため、ヨーロッパ内で途中降機(ストップオーバー)するような旅程を組んでも、必要マイル数が変わらない場合があります。
共通の注意点
- どちらの方法で予約しても、マイルとは別に税金や燃油サーチャージなどの支払いが必要です。
フライング・ブルーの場合、燃油サーチャージが比較的高めに設定されることがあるため、旅行日程に融通が利くなら、比較的料金が安い時期(ローシーズン)を狙うと費用を抑えられます。 - 予約後の変更や払い戻しの手数料は、プログラムごとに異なります(目安として、フライング・ブルーは50ユーロ、JALマイレージバンクは3,100円相当)。
日程がまだ確定していない場合は、一時的に予約を確保できる「仮押さえ(ホールド)」機能(利用できる場合)を使うと安心です。 - キャンセル待ちは、JALマイレージバンクでは電話でのみ受け付けています。
旅行シーズンなどで混み合っている場合は、早めにコールセンターに連絡しましょう。
どちらで予約するのがお得?
まずは両方の公式サイトで希望のフライトの空席状況を検索し、「必要なマイル数」と「税金・燃油サーチャージなどの総額」を比較してみるのがおすすめです。
特典航空券の空席は常に変動するので、希望のフライトを見つけたらすぐに予約するのが基本です。
特にヨーロッパの夏休みシーズン(7月~8月)は空席が少なくなりがちなので、空席お知らせ機能や、日付を柔軟に検索できる機能を活用して、目当ての便を確保しましょう。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
- Flying Blue「Reward tickets – Earn & Spend Miles on flights」
- JAL「JMB Partner Airlines Award Tickets – Air France」
- 筆者の体験
ラウンジ比較:羽田空港 vs 成田空港

エールフランス航空便で日本から出発する際、利用できる空港ラウンジは出発空港によって異なります。
- 羽田空港(第3ターミナル):JALの「サクララウンジ」
- 成田空港(第1ターミナル):複数の航空会社が共同で利用する「NARITA PREMIER LOUNGE」
それぞれのラウンジの場所やサービス内容を知っておくと、出発までの時間をより快適に過ごせます。
羽田空港:JAL サクララウンジ 概要

(出典:JAL公式サイト)
- 場所:
- 第3ターミナル 国際線出国エリア 114番ゲート付近
- 営業時間の目安:
- 本館4階:午前5:30~最終便出発まで
- Sky View(5階):午前7:00~翌午前1:00
- 主な設備:
- 滑走路が見える窓側の席
- 食事ができるエリア(2ヶ所)
- 無料Wi-Fi
- パソコンブース
- シャワールーム(20室)
- 食事・飲み物:
- JAL特製オリジナルカレー
- 有名ベーカリー「メゾンカイザー」のパン
- 和食・洋食のビュッフェなど
- 同伴者の条件:
- ビジネスクラス利用者は原則同伴不可。
- マイレージプログラムの上級会員は1名様まで無料。
- 知っておきたいこと:
- 保安検査後、ラウンジまで少し距離があります。
- 混雑時は5階のSky Viewエリアも利用できます。


成田空港:NARITA PREMIER LOUNGE 概要

(出典:成田空港ビジネスコーポレート公式サイト)

(出典:成田空港ビジネスコーポレート公式サイト)

(出典:成田空港ビジネスコーポレート公式サイト)

(出典:成田空港ビジネスコーポレート公式サイト)
- 場所:
- 第1ターミナル 北ウイング 第1サテライト4階
- 営業時間の目安:
- 午前7:30~午後9:00
- 主な設備:
- 和風の落ち着いたエリア
- ビジネスコーナー
- 無料Wi-Fi
- シャワールーム(6室)
- 食事・飲み物:
- 和食・洋食の軽食ビュッフェ
- ワインバー
- 季節の和菓子が提供されることもあります。
- 同伴者の条件:
- エールフランス航空のビジネスクラス利用者、またはスカイチーム・エリートプラス会員は1名様まで無料。
- 知っておきたいこと:
- 午後9時に閉まるため、それ以降に出発する深夜便の場合は利用できないことがあります。
- その場合は別のラウンジに案内されるか、搭乗ゲート前で待つことになります。
ラウンジを上手に使うヒント

(出典:成田空港ビジネスコーポレート公式サイト)
- 羽田空港のサクララウンジ:
深夜1時まで営業しているエリアがあるので、ヨーロッパ行きの夜便でも、出発前にシャワーを浴びてリフレッシュできます。
エールフランス航空のファーストクラス「ラ・プルミエール」をご利用の方は、112番ゲート横にある「JALファーストクラスラウンジ」を利用できます。 - 成田空港のNARITA PREMIER LOUNGE:
営業時間が午後9時までと比較的短いため、例えばエールフランス航空AF275便(午後10時55分発)などを利用する場合は、ラウンジが閉まった後に搭乗ゲートで待つことになる可能性があります。
早めに空港に到着してチェックインを済ませ、シャワーや食事をラウンジで済ませておくと安心です。
どちらのラウンジも、同伴できるのは原則として同じ便に搭乗する方に限られます。
また、混雑時には入室が制限されることもあるため、出発時刻の3時間前くらいを目安にラウンジ受付を済ませておくと、スムーズに利用できるでしょう。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
- エールフランス日本公式「羽田・成田空港ラウンジ案内」
- JAL「Tokyo International Airport (Haneda) Sakura Lounge」
- NAA BUSINESS「NARITA PREMIER LOUNGE」
- 筆者の体験
ビジネスクラスをお得に楽しむ裏ワザ

エールフランス航空のビジネスクラスをよりお得に、そして快適に楽しむためのコツは、大きく分けて3つあります。
- 「より安く乗る」
- 「マイルを効率よく稼ぐ」
- 「機内や空港での快適さを最大限に高める」
ここでは、その代表的なテクニックをご紹介します。
1. 「フライング・ブルー プロモ・リワード」を狙う
- 具体的な方法:
- 毎月第1週目に発表される、特典航空券の25%割引(またはそれ以上)キャンペーンをすぐに予約する。
- 期待できるメリット:
- 日本-ヨーロッパ間のビジネスクラスが片道通常6万マイルのところ、4万5千マイルで交換できることもあります。
- (燃油サーチャージなどは別途必要です。)
2. 「マイル+現金(Miles + Cash)」でマイル不足をカバー
- 具体的な方法:
- マイルが少し足りない場合に、最大で必要マイル数の25%までを現金(ユーロ建て)で支払って特典航空券を予約する。
- 期待できるメリット:
- 旅行シーズンなど特典航空券が取りにくい時期でも予約しやすくなります。
- 総費用をある程度抑えられます。
3. 出発直前の「有料アップグレード」をチェック
- 具体的な方法:
- 出発の24時間前以降に、エールフランス航空のオンラインチェックイン画面や空港カウンターで提示される「有料アップグレード」のオファーに応じる。
- 期待できるメリット:
- 片道15万円~20万円程度のビジネスクラスに、半額近い金額でアップグレードできる例もあります。
- アップグレード後のクラスでマイルやXP(経験ポイント)が加算されます。
4. 快適な座席を「事前購入」する
- 具体的な方法:
- ボーイング777-300ER型機の新しいシートが搭載された便などで、窓側の個室風の席などを出発の30時間前までに有料で指定する。
- 期待できるメリット:
- 約2メートルのフルフラットベッドになり、扉付きでプライベート感が増す座席を選べます。
- フライング・ブルーのシルバー会員なら25%割引で購入できます。
5. 高めの運賃で予約し「XP(経験ポイント)を一気に稼ぐ」
- 具体的な方法:
- 片道2,400ユーロ以上のビジネスクラス運賃を、フライング・ブルーのゴールド会員として購入する。
- 期待できるメリット:
- マイルは1ユーロあたり7マイル貯まります。
- さらにXP(フライング・ブルーの会員ステータスを決めるポイント)もビジネスクラス区間ごとに60XP獲得できるため、上級会員資格を維持しやすくなります。
6. 「スカイプライオリティ」サービスをフル活用
- 具体的な方法:
- 空港での専用チェックインカウンター、保安検査場の優先レーン、手荷物の優先的な取り扱いなどのサービスを利用する。
- 期待できるメリット:
- ヨーロッパ内での乗り継ぎ時間が短い場合でも安心です。
- このサービスはスカイチーム加盟航空会社共通で受けられます。
裏ワザを実践する際のポイント
- 「プロモ・リワード」などの割引特典は早い者勝ち
発表されたらすぐに目的地を検索し、座席を確保してから詳しい旅行計画を立てるのが成功のコツです。 - 「有料アップグレード」の金額は変動します。
出発の72時間~24時間前頃にメールでオファーが届くか、オンラインチェックイン完了後に「予約の確認・変更」ページで提示される価格を確認しましょう。
搭乗率によって金額が変わります。 - 新しい快適なシート「3Fシート」について
「Full Flat(完全フラット)」「Full Access(全席通路側)」「Full Privacy(高いプライバシー性)」を特徴とする新しいビジネスクラスシートは、ボーイング777-300ER型機とエアバスA350-900型機の一部に導入されています。
どの機材かは、予約画面の「機内座席図」で確認できます。 - 短期間でXP(経験ポイント)を貯めたいなら
例えば「日本 → ヨーロッパ → 北米」といった3区間をすべてビジネスクラスで利用すると、往復で180XP近く獲得できることも。
フライング・ブルーのゴールド会員維持に必要なXP(180XP)を、1回の旅行で達成できるケースもあります。 - 「スカイプライオリティ」で時間短縮
優先レーンだけでなく、預けた手荷物も「プライオリティタグ」が付けられ、到着地で優先的に出てくるので、スムーズに空港から市内へ移動したい出張時などに非常に便利です。
これらの裏ワザをうまく組み合わせれば、同じ費用でも、より価値の高い旅行体験ができるはずです。
特に「プロモ・リワード」や「有料アップグレード」は空席状況によって提供されるため、エールフランス航空からの案内メールや公式アプリをこまめにチェックし、チャンスが来たらすぐに行動できるように準備しておくと良いでしょう。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
- Flying Blue「Reward tickets – Promo Rewards」
- AwardWallet「Flying Blue Promo Rewards May 2025」
- Air France「Terms and Conditions for a Last-Minute Paid Upgrade」
- Air France Corporate「World-class Travel Cabins」
- Air France「General Conditions of Sale for Seat Options」
- Air France「Flying Blue Silver Benefits」
- Virgin Atlantic「SkyPriority services」
- 筆者の体験
これで解決!よくある質問

エールフランス航空とそのアライアンスについて、お客様からよく寄せられるご質問とその回答をまとめました。
Q1. エールフランス航空は、どの航空アライアンスに加盟していますか?
A1. エールフランス航空は、2000年の設立当初から「スカイチーム」に加盟しています。
現在18社の航空会社が加盟しており、共同運航(コードシェア)や空港ラウンジの相互利用などの特典を共有しています。
Q2. エールフランス航空の便に乗っても、JALのマイルは貯まりますか?
A2. はい、貯まります。
エールフランス航空の便名(AF便)でご搭乗いただき、予約された航空券の種類(予約クラス)がマイル積算の対象であれば、JALマイレージバンク(JMB)にマイルを加算できます。
積算率は、航空券の種類によって20%~150%と異なります。
Q3. 日本からエールフランス航空便で出発する際、どの空港ラウンジを利用できますか?
A3. 羽田空港(第3ターミナル)をご利用の場合はJALの「サクララウンジ」、成田空港(第1ターミナル)をご利用の場合は「Narita Premier Lounge」をご案内しています。
成田空港のラウンジは営業時間が比較的短い(午後9時まで)ため、深夜便をご利用の際はご注意ください。
Q4. ITAエアウェイズ(イタリアの航空会社)は、いつスカイチームを離脱しましたか?
A4. ITAエアウェイズは、2025年4月30日をもってスカイチームからの脱退手続きを完了し、現在はスターアライアンスへの移行を準備中です。
Q5. フライング・ブルーの「プロモ・リワード」とは何ですか?
A5. 毎月第1営業日に発表される、特典航空券の割引キャンペーンのことです。
最大で通常の必要マイル数から25%割引(またはそれ以上)になることもあり、例えば日本とヨーロッパ間のビジネスクラスが片道4万5千マイルで交換できる場合もあります。
Q6. マイルと現金を組み合わせて特典航空券を予約できますか?
A6. エールフランス航空・KLMオランダ航空のマイレージプログラム「フライング・ブルー」では、「Miles + Cash(マイル+現金)」という機能があり、特典航空券に必要なマイル数のうち最大25%までを現金(ユーロ建て)で支払うことができます。
JALマイレージバンクの提携航空会社特典には、同様の機能はありません。
Q7. エールフランス航空のビジネスクラスに、割引でアップグレードできる方法はありますか?
A7. 出発の72時間~24時間前頃に、空席状況に応じて「有料アップグレード」のオファーがメールで届いたり、オンラインチェックイン時に案内されたりすることがあります。
タイミングが合えば、通常よりもお得な料金(場合によっては半額程度)でビジネスクラスにアップグレードできる可能性があります。
Q8. 手荷物の無料許容量は、マイレージプログラムの会員ステータスによって増えますか?
A8. はい。フライング・ブルーのシルバー会員以上の方は、無料で預けられる手荷物が1個追加されます。
また、JALマイレージバンクの上級会員の方でも、スカイチーム・エリートプラス会員に相当する資格をお持ちであれば、同様の優待を受けられる場合があります。
Q9. スカイチーム・エリートプラス会員の場合、何人まで同伴者をラウンジに連れて行けますか?
A9. 原則として、同じ便に搭乗する方1名様まで無料で同伴できます。
このルールは2025年に改定され、より明確になりました。
また、ラウンジによっては滞在時間に制限(最長3時間など)が設けられることがあります。
Q10. マイルが正しく登録されなかった場合、いつまでなら後から登録できますか?
A10. JALマイレージバンクもフライング・ブルーも、通常、搭乗後6ヶ月以内であれば事後登録が可能です。
手続きにはEチケットの控えや搭乗券が必要になるので、大切に保管しておきましょう。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
- Wikipedia「SkyTeam」
- JAL「エールフランス航空 AF フライトマイル積算率」
- エールフランス日本公式「羽田・成田空港ラウンジ案内」
- Skift「ITA Airways Moving at ‘Full Throttle’ to Join Star Alliance」
- Flying Blue「Promo Reward Tickets」
- Flying Blue「Spend Miles – Miles + Cash」
- Air France「Paid Upgrade Terms」
- Air France Japan「手荷物規定」
エールフランス アライアンスの活用術まとめ
- エールフランス航空はスカイチーム創設メンバーの一社である
- スカイチームは2025年5月時点で航空会社18社が加盟するアライアンスである
- エールフランス航空便搭乗時、JALマイルは飛行距離と予約クラスに応じて積算される
- エールフランス航空のマイレージ「フライング・ブルー」は航空券価格(ユーロ建て)でマイルが貯まる
- コードシェア便利用時、マイルは購入した航空会社の便名(例:AF便)が基準となる
- コードシェア便でも、預けた手荷物は最終目的地までスルーで運ばれることが多い
- スカンジナビア航空は2024年9月1日にスカイチームへ新規加盟した
- ITAエアウェイズは2025年4月30日をもってスカイチームを脱退した
- 特典航空券はフライング・ブルーまたはJALマイレージバンク経由で予約可能である
- フライング・ブルーでは「Miles + Cash」を利用しマイル不足分を現金で補填できる
- 羽田空港ではJALサクララウンジ、成田空港ではNARITA PREMIER LOUNGEが利用できる
- フライング・ブルーには「プロモ・リワード」という特典航空券の割引キャンペーンがある
- 出発直前の有料アップグレードで、お得にビジネスクラスを利用できる場合がある
- スカイチーム・エリートプラス会員は、ラウンジに同伴者1名を無料で招待できる(条件あり)
- 搭乗マイルの事後登録は、フライング・ブルーもJALも搭乗後6ヶ月以内に行う必要がある