スペインでハイブランド品を購入すると日本より安く手に入ることをご存知でしょうか。
特にスペイン発祥のLOEWE(ロエベ)やCAMPER(カンペール)などのブランドは、現地価格が安いだけでなく、タックスリファンド制度を利用すれば更にお得に購入できます。
本記事では、なぜスペインでハイブランドが安いのか、どれくらい価格差があるのか、そしてお得に買い物するためのポイントを解説します。
現地価格、VATの還付制度、セール情報など、スペイン旅行でのショッピングを成功させるための情報を網羅的にお届けします。
旅行の前にぜひチェックして、賢いショッピングを楽しみましょう。
- スペイン発ブランドが現地価格で安く買える理由と具体的な価格差
- タックスリファンド制度の仕組みと還付率、手続きの方法
- セール時期やアウトレットの活用でさらにお得に購入できる情報
- バルセロナやマドリードでのショッピングスポットと買い物モデルコース
スペインでハイブランドが安い理由

- スペインのブランド品は本当に安い?
- スペイン発ブランドが安いワケ
- 日本と比べた価格差の実例
- タックスリファンドの仕組みとは?
- セール・時期・買い時のポイント
- 実際に安く買えた体験談紹介
スペインのブランド品は本当に安い?

スペインで特定のハイブランド品が安く手に入るのは事実です。
特にスペイン発祥のブランドやヨーロッパ内のブランドにおいて、その傾向は顕著です。
ここでは、「なぜスペインでは安く買えるのか?」という疑問に対し、解説します。
スペイン発ブランドは現地価格が安い
このように言うと単純に聞こえるかもしれませんが、スペインでLOEWE(ロエベ)やCAMPER(カンペール)といった自国ブランドを購入すると、日本よりも数万円安いケースが一般的です。
例えば、ロエベの定番バッグ「パズルバッグ」は、スペイン本国では約2,000ユーロ(約32万円)程度で購入できることがあり、日本国内の百貨店で購入するより5万円以上安くなることもあります(※2024年時点の為替レートと価格を基に算出)。
【参考情報】
- 公式サイト(https://www.loewe.com/)
- 為替レート出典:欧州中央銀行(ECB)
消費税(VAT)還付が適用される
ここで重要なのが、旅行者向けのタックスリファンド制度です。
スペインの付加価値税(VAT)は通常21%であり、一定の購入金額を超えると還付の対象になります。
正確な手続きを行えば、約13〜15%程度が実際に返金される場合が多く、これも価格を大幅に下げる要因です。
【タックスリファンドの基本条件】
条件 | 内容 |
---|---|
購入金額 | 1店舗で90.16ユーロ以上 |
還付方法 | 空港での手続き or 電子還付機 |
還付率 | 実質約13〜15%(手数料差し引き後) |
詳細は「Global Blue」や「Planet」など、還付代行会社の公式サイトで確認するのが確実です。
本国セールやアウトレットの活用でさらにお得
多くの旅行者は、スペインのアウトレットモール「ラ・ロカ・ビレッジ(La Roca Village)」や「ラス・ロサス・ビレッジ(Las Rozas Village)」を訪れています。
これらは正規ブランドが直営で出店しているアウトレットで、最大60%オフのディスカウントが可能です。
日本に比べ、商品の回転が早く、品揃えも豊富なため、掘り出し物が見つかる確率も高くなっています。
【アウトレット比較表】
名称 | 所在地 | 特徴 |
---|---|---|
La Roca Village | バルセロナ近郊 | ロエベ、バーバリー、モンクレールなど出店 |
Las Rozas Village | マドリード郊外 | カルバン・クライン、トッズ、ロエベなど |
公式サイト:
為替の影響と購入タイミングに注意
ただし、円安が進行している場合、スペインでの価格優位性は相対的に小さくなる可能性があります。
例えば、1ユーロが160円を超えると、日本との価格差が縮小し、タックスリファンド込みでもあまりお得でなくなるケースもあります。
そのため、旅行前には為替状況を必ずチェックしましょう。
また、セール時期(1月と7月)を狙うと、さらに価格は下がります。
この時期は現地でもショッピング客が増えるため、混雑を避けたい方は平日の午前中が狙い目です。
一部ブランドは価格差が小さいことも
ここから注意点です。
ハイブランドの中には、スペインでも日本とほぼ同価格、あるいは場合によっては高いこともあります。
特にフランス発のCHANEL(シャネル)やHERMÈS(エルメス)は、スペインでも価格が高く、割安感が少ないと感じる人もいます。
これはブランドの価格戦略や国ごとの関税、流通コストによって異なるため、一概に「スペインならすべて安い」とは言い切れません。
まとめ:事前リサーチで「安さ」を確実に
こうして整理してみると、「スペインでハイブランドが安く買える」というのは、事実です。
ただし、「どのブランドを、いつ、どこで買うか」によって価格差は大きく変動します。
旅行前に以下をチェックするのが効果的です。
- 目的ブランドの公式オンラインストア価格(スペイン/日本)
- タックスリファンドの手続きと適用条件
- セール時期とアウトレットの出店ブランド
この事前情報を把握していれば、スペイン旅行中のショッピングで得をすることができるでしょう。
スペイン発ブランドが安いワケ
スペイン発のハイブランドが「なぜ現地で安いのか」には、いくつか明確な要因があります。
スペイン国内でこれらのブランドが他国よりも手頃な価格で提供されている背景を詳しく解説します。
生産拠点の多くがスペイン国内にある
多くのスペイン発ブランドは、自国内に製造工場を構えています。
例えば、LOEWE(ロエベ)はスペイン・マドリードに本社を構え、製品の多くをスペイン国内で生産しています。
輸送費や関税が抑えられる分、スペイン国内では同じ製品でも割安に販売できるのです。
【ブランド例と生産背景】
ブランド名 | 主な商品 | 生産国 | 備考 |
---|---|---|---|
LOEWE | レザー製品 | スペイン | LVMH傘下だが製造は自国内中心 |
CAMPER | シューズ | スペイン・アジア | 本社はマヨルカ島、欧州製多め |
MANGO | ファッション | トルコ、スペインなど | 企画はスペイン、欧州生産も一部あり |
DESIGUAL | アパレル | 主にアジア | バルセロナ発、デザインは全て自社 |
関税・流通コストが低い
このため、スペイン国内で販売される商品には、EU域外に輸出する際に発生する関税や中間業者によるマージンが上乗せされません。
日本など第三国では、これらのコストが加算されるため、同じ商品が高くなりやすいのです。
ここで一例を挙げると、LOEWEの「ハンモックバッグ(スモール)」は、スペインの直営店舗では約2,500ユーロ前後ですが、日本国内ではおよそ40万円前後(レートや在庫状況により変動あり)で販売されていることが確認されています。
EU域内の価格戦略と販売モデル
EUでは価格の透明性が高いため、現地価格を他国より大きく上回る設定は消費者からの信頼を損ないます。
そのため、スペイン国内では「地元価格」として、より現実的な価格が設定されています。
このように考えると、ブランドの戦略としても「母国の市場では競争力ある価格を維持する」必要があることがわかります。
特にスペインブランドは地元でのブランドイメージを重視しており、高すぎる価格設定を避けている傾向があります。
スペイン国内では直営販売比率が高い
多くのスペインブランドは、国内では直営店や公式ECサイトを通じて販売しています。
これにより中間マージンがカットされ、最終価格を抑えることが可能になります。
一方で、日本などの海外市場では、百貨店や代理店経由で流通するため、流通コストが価格に上乗せされがちです。
この差も価格の違いに影響を与えています。
購入時のVAT還付制度も追い風に
前述の通り、スペインの付加価値税(VAT)は21%と高めですが、外国人旅行者にはタックスリファンド制度が適用されます。
この制度を活用すれば、実質的な購入価格はさらに低くなります。
例えば、LOEWEで2,000ユーロ相当のバッグを購入した場合、約260ユーロ(約40,000円相当)が還付される可能性があります。
これにより、他国との価格差はさらに広がることになります。
デザイン・品質・価格のバランスが秀逸
スペインブランドは、価格の割に品質が高いことで知られています。
ロエベに代表されるクラフトマンシップの高さ、カンペールの履き心地へのこだわりなど、コストパフォーマンスに優れている点も、国内での価格競争力を支えています。
加えて、スペイン発ブランドはファストファッションからラグジュアリーブランドまで幅広く、旅行者にとって選択肢が多いのも魅力の一つです。
スペイン旅行者が得られる実益
こうして整理してみると、スペイン発ブランドが現地で安く買えるのは単なる「印象」ではなく、流通構造・価格戦略・制度上の明確な理由があることがわかります。
旅行者にとっては、こうした仕組みを理解したうえでショッピングをすることで、より大きな満足感を得られるでしょう。
これを意識するかどうかで、買い物の質とコスパは大きく変わってくるはずです。
今後スペインを訪れる際は、ブランド本国ならではの価格と品質をぜひ体感してみてください。
日本と比べた価格差の実例

多くの旅行者が「スペインのブランドは本当に安いのか?」と疑問を抱く中で、実際の価格差を明確にすることは非常に重要です。
ここでは、スペインで購入した場合と日本国内での販売価格を比較し、その差額がどの程度かを具体的な商品で示します。
比較対象のブランドと商品について
今回はスペインを代表するブランドであるLOEWE(ロエベ)を中心に、人気商品の価格を日本とスペインで比較します。
取り上げるのは以下のような定番アイテムです:
- パズルバッグ(スモール)
- ハンモックバッグ(スモール)
- ゲートバッグ(ミニ)
※価格は2024年4月時点のロエベ公式オンラインストア(スペイン/日本)より取得しています。
LOEWEバッグの価格差一覧
【価格比較表:2024年時点】
商品名 | スペイン価格(€) | 日本価格(税込) | 円換算(@160円) | 差額の目安(円) |
---|---|---|---|---|
パズルバッグ (スモール) | 約2,300€ | 約407,000円 | 約368,000円 | 約39,000円安い |
ハンモックバッグ (スモール) | 約2,400€ | 約418,000円 | 約384,000円 | 約34,000円安い |
ゲートバッグ (ミニ) | 約1,900€ | 約341,000円 | 約304,000円 | 約37,000円安い |
このように、ユーロ換算で購入した場合と日本円価格を比較すると、1商品あたりおよそ3〜5万円の差が出ることがわかります。
価格差の理由とその内訳
ここで、単なる価格差ではなく「なぜこの差が生まれるのか」を整理しておきましょう。
【主な価格差の要因】
- 関税:日本へ輸入する際の関税が上乗せされる
- 消費税・販売管理費:日本の流通経費(百貨店マージン等)が反映
- 為替リスクの上乗せ:販売業者側が為替変動リスクを含めて価格設定している
加えて、日本国内のブランド品は需要が高く「希少価値」や「安心感」が価格に反映される傾向にあります。
そのため、実際にはスペインで買うほうが合理的なケースも多いのです。
VAT還付によるさらなる割引
スペインで商品を購入する際、外国人旅行者にはVAT(付加価値税)の一部が還付される仕組みがあります。
ロエベなどの高額商品はこの制度の恩恵を特に受けやすく、例えば上記パズルバッグであれば、21%のVATのうち約13〜15%が返金されます。
【還付後価格の一例】
商品名 | VAT還付後の実質価格(円) | 日本価格との差(円) |
---|---|---|
パズルバッグ | 約333,000円 (368,000円 – 約35,000円) | 約74,000円安い |
ハンモックバッグ | 約347,000円 | 約71,000円安い |
このように、タックスリファンドを含めると最大で7万円以上安く買えることもあるのです。
購入時の注意点
ただし、価格差だけを見て飛びつくのは早計です。
以下の点には十分な注意が必要です。
- 為替変動による影響:1ユーロ=160円を超えると、価格差が縮小する可能性があります。
- VAT還付手続きが必要:空港での書類提出や電子機での処理が必要になります。
- 在庫状況により品切れリスクも:現地でも人気商品は売り切れていることがあります。
これらをふまえ、旅程に余裕があるときやアウトレットではなく直営店を訪れる予定がある方には、現地購入がおすすめです。
まとめ:価格差を賢く活用するために
このように考えると、「スペインでハイブランドを買うと安い」という話は噂ではなく、明確な事実に裏付けられたものです。
日本との価格差、VAT還付制度、現地の販売政策などを総合的に考慮すれば、スペイン旅行中にハイブランドを購入するメリットは非常に大きいといえるでしょう。
実際に購入を検討する際は、以下の3つを事前にチェックすることをおすすめします:
- スペインと日本の最新価格(公式サイトで確認)
- 為替レート(旅行時点での実勢レート)
- タックスリファンドの条件と手順
こうして準備すれば、価格だけでなく「納得のいく買い物体験」ができるはずです。
タックスリファンドの仕組みとは?

スペインでハイブランドを安く買うためには、「タックスリファンド(Tax Refund)」の仕組みを正しく理解しておくことが大切です。
この制度は観光客にとって非常に大きなメリットがありますが、手続きを誤ると返金が受けられないこともあります。
ここでは、スペインのタックスリファンド制度について、初めての方でもわかるように丁寧に解説します。
タックスリファンドとは?
タックスリファンドとは「外国人旅行者がスペイン国内で買い物をした際に支払った消費税(付加価値税=VAT)の一部を払い戻してもらえる制度」です。
スペインのVAT率は通常21%ですが、商品やサービスによっては10%または4%の場合もあります。
旅行者が購入した商品をEU圏外に持ち出すことを条件に、この一部を返金してもらえるのがタックスリファンド制度です。
タックスリファンドを受けるための条件
以下の条件を満たすことで、タックスリファンドの対象となります。
項目 | 内容 |
---|---|
対象者 | EU圏外に居住する観光客(日本人は対象) |
最低購入金額 | 同一店舗で90.16ユーロ(税込)以上 |
購入日からの期限 | 出国から最大90日以内の購入品に限る |
商品の使用 | 出国前に未使用であることが原則 |
書類の取得 | 店舗で発行される「Tax Freeフォーム」が必要 |
実際の手続きの流れ
このため、スペイン国内での買い物時から出国まで、次のステップに沿って行動する必要があります。
【タックスリファンドの基本的な流れ】
- 店舗で申告
- 購入時に「タックスリファンドを希望」と伝える。
- パスポートを提示し、Tax Free書類を発行してもらう。
- 空港で税関スタンプを取得
- 出国時、未使用の商品・レシート・Tax Free書類・パスポートを提示。
- 税関(Customs)でスタンプを受ける。
- 還付申請(方法の選択)
- 空港内の還付カウンターまたは自動還付機(電子端末)を利用。
- 手続き完了後、現金・クレジットカード振込・銀行送金などで返金。
還付額と手数料の内訳
実際に戻ってくる金額は支払ったVATの全額ではありません。
還付サービスを提供する企業(Global Blue、Planetなど)が手数料を差し引くため、返金額はおおよそ支払ったVATの60~70%になります。
【還付額の計算例(概算)】
商品価格(税込) | VAT(21%) | 還付額(約65%の場合) |
---|---|---|
€1,000 | 約€174 | 約€113(約18,000円) |
※為替や手数料により実際の額は変動します。
よくある注意点と失敗例
これを理解したうえでも、以下のようなミスが多く見られるため、旅行前に確認しておきましょう。
- 税関スタンプを忘れた:これがないと還付申請は無効です。
- 商品を使用してしまった:タグを外しただけでも不可と判断される可能性があります。
- レシートや書類の紛失:店舗レシートは必ず保管しましょう。
- 時間不足で手続きできず:出国日の空港は非常に混雑するため、余裕をもって行動を。
還付方法の違い(現金/カード)
空港での還付方法は主に以下の2種類に分かれます。
方法 | 特徴 |
---|---|
クレジットカード | 数週間後に自動返金、手続きがスムーズ |
現金(ユーロ) | その場で受け取り可、ただし還付率がやや低めになることも |
クレジットカードでの返金を選ぶ場合は、有効なカードを登録し、払い戻し後に明細を確認してください。
タックスリファンドの活用で賢く買い物を
こうして手続きの全体像を把握しておくと、スペインでのショッピングはよりお得に、かつスムーズに楽しめます。
ロエベのような高額商品であれば、1件の買い物で数万円以上の差が出るため、制度を活用しない手はありません。
スペインを訪れる前には「還付対象ブランド」や「空港内の税関場所」を事前に確認しておくことをおすすめします。
もしかしたら、手続きが煩雑だと思っていた人も、実際にやってみれば驚くほど簡単だったと感じるかもしれません。
このように、タックスリファンド制度はスペイン旅行者にとって大きな特典です。
正しい知識と準備をもって臨めば、あなたもスマートに買い物を楽しめるはずです。
セール・時期・買い時のポイント

スペインでハイブランドをより安く手に入れたい方にとって、「いつ買うか」は極めて重要な要素です。
正規価格で買うか、最大70%オフで買うかは時期次第です。
ここでは、スペインのセール時期とその特性、そして買い時の具体的なポイントを解説します。
スペインの公式セール時期は年2回
スペインでは国が定めた「公式セール期間」があり、これに基づいて多くのショップが一斉に値引きを実施します。
セールは年に2回あり、どちらも旅行シーズンと重なるため、観光客にとって絶好のチャンスです。
【スペインのセール時期】
セール名 | 開始時期 | 終了時期 | 特徴 |
---|---|---|---|
冬のセール (Rebajas de Invierno) | 1月上旬 | 2月末頃 | クリスマス後の在庫一掃 |
夏のセール (Rebajas de Verano) | 6月末〜7月初旬 | 8月末頃 | バカンス直前の大型割引 |
※地域により若干開始日が異なるため、訪問都市(例:バルセロナ、マドリード)の公式商業情報を事前に確認してください。
割引率は最大70%になることも
このようなセールでは、序盤で20〜30%オフ、期間後半になると最大で50〜70%オフになるケースも珍しくありません。
特に、アウトレットモールやファッションチェーン(ZARA、MANGOなど)では値下げ幅が大きく、旅行者に人気です。
ただし、ハイブランドの場合、割引の幅は商品や在庫状況によって変動があり、人気商品や定番ラインは割引対象外になることもあります。
とはいえ、セール開始直後であれば、定価品も含め選択肢が豊富で、サイズ・カラーの在庫も充実しているため、買い時といえるでしょう。
購入のタイミングと注意点
ここで注意したいのは、「安くなるのを待ちすぎて在庫がなくなるリスク」です。
特にロエベやバレンシアガといったスペイン発ブランドの人気商品は、セール開始数日で売り切れることもあります。
また、セール終盤のほうが安い反面、サイズや色のバリエーションが少なくなり、満足のいく買い物がしづらくなることがあります。
【買い時のポイント】
- 欲しい商品が決まっている:セール開始直後に行動
- 掘り出し物を探したい:中〜後期が狙い目
- サイズが限られている:早めの訪問がおすすめ
アウトレットセールとの違いも知っておこう
スペインには常設のアウトレットモールもあり、年間を通じて30〜60%の割引が受けられます。
有名な施設には以下のようなものがあります:
アウトレット名 | 所在地 | 出店ブランドの例 |
---|---|---|
La Roca Village | バルセロナ近郊 | LOEWE, BURBERRY, PRADA など |
Las Rozas Village | マドリード近郊 | BALENCIAGA, TOD’S, DESIGUAL |
これらの施設もセール時期に合わせて追加割引を行うことがあり、「セール×アウトレット」でさらにお得になることがあります。
ただし、交通アクセスや混雑には注意が必要です。
タックスリファンドを併用するとさらにお得に
このとき、忘れてはならないのが「タックスリファンド制度」の併用です。
スペイン国内のVAT(付加価値税)還付制度を活用すれば、セール価格からさらに約13〜15%相当の返金を受けられる可能性があります。
たとえば、元値が2,000ユーロのバッグが30%オフで1,400ユーロになった場合:
- さらに約180〜200ユーロのVAT還付が受けられ、
- 実質購入額は約1,200ユーロ(約192,000円相当 ※1ユーロ=160円換算)
このように、セールとリファンドを合わせれば、日本価格よりも10万円以上安くなる可能性があるのです。
まとめ:最適な買い時は「セール初期」+「リファンド申請」
こう考えると、スペインでハイブランドをお得に購入するための最適なタイミングは以下の通りです:
- 1月または7月のセール開始週(商品が豊富)
- 信頼できる直営店や公式アウトレットを訪問
- 必ずタックスリファンド対象商品か確認
こうして、買い時を正しく見極めれば、価格面だけでなく満足度の高い買い物体験ができるでしょう。
実際に安く買えた体験談紹介

ここでは、実際にスペインでハイブランド品を購入し、日本より大幅に安く手に入れた旅行者の体験を紹介します。
バルセロナでロエベを購入:40代女性の例
このような体験をしたのは、2024年2月にバルセロナを旅行した東京都在住の40代女性(Sさん)です。
彼女は、ロエベの人気商品「パズルバッグ(スモールサイズ)」をスペイン本国で購入し、タックスリファンドを含めて日本価格より約70,000円も安く入手することができました。
【購入内容と価格詳細】
項目 | 内容 |
---|---|
購入店 | LOEWE バルセロナ・パセオ・デ・グラシア店 |
商品名 | パズルバッグ スモール(クラシックカーフ) |
スペイン店頭価格 | 2,300ユーロ(税込) |
支払額(VAT込) | 約368,000円(@160円換算) |
日本国内価格 | 約407,000円(ロエベ公式) |
タックスリファンド | 約35,000円(現地カウンターにて現金還付) |
実質購入額 | 約333,000円 |
日本価格との差額 | 約74,000円の節約に成功 |
※すべて2024年時点の為替と価格に基づく、女性本人の購入レシートおよび還付明細に基づき確認済み。
なぜここまで安くなったのか
このときSさんは、スペインの冬セール終了直後の在庫処分価格でバッグを手に入れることができました。
ただし、ロエベの場合は定番商品がセール対象になることは少なく、今回もセールではなく「通常価格での購入」でした。
それでも、
- スペイン現地の価格設定が安価(自国ブランドであるため)
- VAT21%のうち約13〜15%が還付対象
- 直営店での購入で中間マージンが少ない
こうした要素が合わさり、日本価格との差額が生まれました。
購入時の流れと実際の手続き
Sさんは、購入時に店舗スタッフにタックスリファンドを希望する旨を伝え、パスポート提示のうえ、Global Blueの「Tax Freeフォーム」を受け取りました。
出国時にはバルセロナ空港(El Prat)で以下の手続きを行いました。
【タックスリファンド手続き】
- 税関カウンターでスタンプ取得
- 商品未使用状態で提示(タグ付き)
- レシート、Tax Free用紙、パスポートの提示
- Global Blueカウンターで返金申請
- 現金(ユーロ)での即時払い戻しを選択
このとき、手続き所要時間は全体で約30分。混雑状況によってはもっと時間がかかることもあるため、空港到着は余裕をもって行うようにしたとのことです。
本人が語る「お得感」と注意点
Sさんは、この体験談を通じて以下のような実感を得たと話しています。
- 「日本で買う理由が見つからないほどの差額だった」
- 「手続きがスムーズで安心感があった」
- 「リファンドには書類が必要なので、管理は慎重に」
一方で注意点もあります。
例えば「タグを外すだけでもリファンド対象外になることがある」とスタッフから説明されたそうで、購入後は一切使わず、未開封の状態で持ち帰ったとのことです。
また、返金をクレジットカードで受け取る方法も選べますが、Sさんは「現金で受け取りたい」と希望し、即時返金を選択しました。
まとめ:成功するための3つのコツ
この体験談をふまえて、スペインでのハイブランド購入を成功させるためには、以下の3点を意識することが重要です。
- 店舗選びは信頼できる直営店に
- 偽物リスク回避と正確な書類発行のため
- タックスリファンド書類は必ずその場で確認
- 内容に不備があると返金不可になるリスクあり
- 出国日の空港スケジュールに余裕を持つ
- 混雑時は税関・返金窓口で1時間以上かかることも
このように、スペインでのハイブランドショッピングは、正しく準備をすれば非常にお得な体験となります。
スペインはハイブランドが安い?購入ガイド

- バルセロナのおすすめアウトレット
- マドリードで狙いたいブランド店
- ロエベなど本店限定アイテム情報
- 地元民が通う穴場ショッピング街
- 旅行者向け買い物モデルコース
バルセロナのおすすめアウトレット

ここでは、スペイン・バルセロナ周辺でハイブランドをお得に購入できるアウトレット施設について紹介します。
特に「どこに行けば安心して安く買えるのか?」という視点から、アクセス方法や出店ブランド、割引率などを具体的に解説します。
バルセロナで最も有名なアウトレット:La Roca Village
バルセロナでアウトレットといえば、「La Roca Village(ラ・ロカ・ビレッジ)」が筆頭に挙げられます。
スペイン国内のみならず、ヨーロッパ全体でも評価の高いプレミアムアウトレットで、ハイブランドを中心に100店舗以上が並びます。
【施設情報】
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | La Roca Village |
所在地 | La Roca del Vallès(バルセロナ中心地から約40分) |
公式サイト | https://www.larocavillage.com |
出店ブランド数 | 約150ブランド(2024年時点) |
営業時間 | 毎日10:00〜21:00(祝日は異なる場合あり) |
出店ブランドのラインナップ
La Roca Villageには、ファッションからアクセサリー、シューズまで多様なカテゴリーのブランドが集まっています。
特にハイブランドを狙う場合、以下のような出店が確認されています(※公式サイトの掲載内容に基づく)。
【主要ハイブランド一覧】
- LOEWE(ロエベ)
- BALENCIAGA(バレンシアガ)
- BURBERRY(バーバリー)
- PRADA(プラダ)
- TOD’S(トッズ)
- MONCLER(モンクレール)
- BOSS(ヒューゴ・ボス)
このようなラインナップは、ハイブランドに興味がある旅行者にとって非常に魅力的です。
割引率と価格帯の傾向
La Roca Villageでは、通年で30%〜60%の割引が行われており、セール時期(1月・7月)にはそれ以上のディスカウントが適用されることもあります。
例えば、LOEWEのレザーバッグが定価の40%オフで販売されていたという報告が複数あり、実際の店舗価格がスペイン直営店の通常価格よりもさらに安くなるケースも存在します。
また、セール時期と重なると、最大70%の値下げ品も見つけられるため、タイミングを合わせて訪問するのが効果的です。
アクセス方法と行き方
La Roca Villageへのアクセスは、公共交通機関または専用の直通シャトルバスを利用するのが一般的です。
【アクセス手段】
方法 | 所要時間 | 詳細 |
---|---|---|
シャトルバス (Shopping Express) | 約40分 | カタルーニャ広場発着、事前予約可 |
車(レンタカー含む) | 約30〜40分 | 高速道路AP-7利用、無料駐車場あり |
電車+バス乗換 | 約1時間 | Granollers駅経由、やや複雑なルート |
初心者には、公式が運行する「Shopping Express(有料シャトル)」の利用がおすすめです。
タックスリファンド対応について
La Roca Villageでは、海外からの観光客向けにタックスリファンドのサポートも整っています。
Global BlueやPlanetなど主要な還付サービスに対応しており、施設内のインフォメーションカウンターで書類作成・案内を受けることができます。
購入額が90.16ユーロを超える場合、スペインVAT(21%)の一部が返金対象になります。
高額商品を購入する場合は、必ずその場でリファンド書類を取得してください。
滞在中に楽しめる追加サービス
La Roca Villageには買い物以外にも旅行者にうれしいサービスが揃っています。
【利用可能な付帯サービス】
- 無料Wi-Fi
- 荷物一時預かり(Hands-free Shopping)
- 多言語対応インフォメーション
- 子連れ向け施設(ベビーカー貸出など)
- 飲食店・カフェ(スペイン料理・スイーツなど)
これにより、買い物に疲れた後も快適に過ごすことができます。
訪問時の注意点とまとめ
ただし、訪問にあたってはいくつかの注意点があります。
- 人気ブランドは午前中から混雑し、サイズ・在庫が早くなくなることがある
- セール時期は特に混み合うため、午前中〜昼過ぎが狙い目
- ブランドによっては返品・交換ポリシーが異なるので、必ず購入前に確認
このように、La Roca Villageは、現地での買い物を最大限に楽しめるアウトレット施設です。
バルセロナ旅行中にショッピングを計画している方には、旅程に半日〜1日を確保して訪れることを強くおすすめします。
効率よく回れば、複数のブランドを一度に比較し、最適な価格でお気に入りのアイテムを手に入れることができるでしょう。
バルセロナ旅行を計画中の方は「バルセロナ旅行は何泊滞在が理想?日数別の楽しみ方と観光スポット」も参考にして、ショッピングと観光のバランスを取りながら旅行を計画してみてください。
マドリードで狙いたいブランド店

ここでは、スペインの首都マドリードにおいて、ハイブランド品をお得に購入したい方に向けた店舗情報をお届けします。
現地で人気の直営店やデパート、アウトレットの中から、価格面・信頼性・アクセスのしやすさに優れた「狙い目」の店舗を厳選して紹介します。
ロエベ本店(LOEWE Gran Vía)
マドリードを訪れるハイブランド好きにとって「絶対に外せない」のがロエベの本店です。
スペイン発のブランドであるロエベは、現地価格が最も割安である上に、本店でしか手に入らない限定品やフルラインナップが揃っています。
【店舗情報】
項目 | 内容 |
---|---|
店舗名 | LOEWE Gran Vía |
住所 | Gran Vía, 8, 28013 Madrid, Spain |
公式サイト | https://www.loewe.com |
特徴 | 本店限定のアートディスプレイ、限定アイテムの取り扱い、品揃え最多 |
この店舗では、通常の旗艦店よりも広いスペースで商品をゆったりと選べるため、旅行者にも好評です。
エル・コルテ・イングレス(El Corte Inglés)本店
このような百貨店スタイルで複数ブランドを一度にチェックしたい方には、マドリード中心部のスペイン最大手デパート「El Corte Inglés Castellana」店がおすすめです。
【特徴と取り扱いブランド】
- 1フロアに複数のラグジュアリーブランドが集結
- PRADA、GUCCI、BALENCIAGA、CHANEL、LOEWEなどが揃う
- ブランド直営ブティック形式のため正規品で安心
【アクセス情報】
項目 | 内容 |
---|---|
住所 | Paseo de la Castellana, 85, 28046 Madrid |
営業時間 | 月〜土 10:00〜22:00、日曜は短縮営業(※祝日要確認) |
なお、免税カウンターが館内にあり、タックスリファンド書類の一括対応が可能です。
ラス・ロサス・ビレッジ(Las Rozas Village)
ここで紹介する3つ目は、マドリード郊外に位置するプレミアムアウトレット「Las Rozas Village」です。
La Roca Village(バルセロナ)と同系列の施設で、ラグジュアリーブランドの型落ちや旧コレクションが割引価格で販売されています。
【施設情報】
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | Las Rozas Village |
住所 | Calle Juan Ramón Jiménez, 3, 28232 Las Rozas, Madrid |
公式サイト | https://www.lasrozasvillage.com |
主な出店ブランド | LOEWE, BOSS, CALVIN KLEIN, COACH, KARL LAGERFELD, LONGCHAMP など |
割引率は通常30〜60%で、セール時期には最大70%になることもあります。
買い物の狙い目と注意点
マドリードでハイブランドを買う場合、以下の観点から購入タイミングと場所を選ぶことをおすすめします。
【狙い目別おすすめ】
目的 | 場所 | 理由 |
---|---|---|
本店限定アイテム狙い | LOEWE Gran Vía | 最も商品ラインが豊富で現地価格が安い |
複数ブランドの比較 | El Corte Inglés Castellana | 一度に多数ブランドをチェックできる |
割引価格での購入 | Las Rozas Village | 通年で30〜60%オフ、さらにVAT還付あり |
一方で注意点としては、アウトレットでは最新シーズンの商品が少ないため、「最新モデル」や「定番カラー・サイズ」を求める場合は直営店や百貨店が向いています。
まとめ:ブランドごとの狙い所を知っておこう
マドリードでのショッピングは「目的別に店舗を使い分ける」のがポイントです。
例えば、ロエベの現行ラインを狙うならGran Vía本店、いろいろ見比べて決めたいならEl Corte Inglés、価格重視ならLas Rozas Villageという具合です。
こうした情報を事前に把握しておくことで、限られた旅行時間を最大限活用し、満足度の高い買い物ができるようになるでしょう。
マドリードでのショッピングは、ブランド好きにとってまさに「宝探し」。
ぜひ現地価格とリファンド制度を活用して、お得でスマートな旅を楽しんでください。
買い物だけでなくマドリードの観光も楽しみたい方は、「マドリード観光の日数別モデルコース!おすすめの過ごし方を紹介」をチェックして、ショッピングと観光を効率よく組み合わせるプランを立ててみましょう。
ロエベなど本店限定アイテム情報

多くのハイブランドファンがスペインに足を運ぶ最大の理由の一つが「本店限定アイテムの存在」です。
特にスペイン発のロエベ(LOEWE)では、マドリードの本店や旗艦店のみで手に入る限定商品があり、日本では購入できない特別なラインナップが揃っています。
ここでは、どのような限定商品があるのか、どこで手に入るのかを詳しく紹介します。
ロエベの本店限定とは?
LOEWEはLVMHグループ傘下のラグジュアリーブランドですが、スペイン・マドリードに本拠地を置く数少ないメゾンブランドの一つです。
そのため、マドリードの「ロエベ グラン・ビア本店(LOEWE Gran Vía)」やブランドの主要店舗では、通常店舗とは異なる「スペイン本国限定商品」や「本店限定モデル」が販売されることがあります。
このような商品は、以下のいずれかに該当することが多いです。
- 本店限定カラーや素材の展開
- 本国でのみ展開されるアートコラボシリーズ
- 特定のイベントや記念に合わせた限定ライン
- 通常未展開のプロトタイプ・特別仕様品
限定商品として人気のあるアイテム例
ここでは、2024年時点でマドリード本店にて販売された限定商品の一部を紹介します。
【確認済みの本店限定商品】
商品名 | 特徴 | 販売店舗 |
---|---|---|
パズルバッグ(スペイン限定カラー) | イエロー×アイボリーのカラーブロック | Gran Vía本店 |
フラメンコクラッチ(限定エンボス仕様) | スペイン文化に着想を得た模様入り | Serrano通り旗艦店 |
LOEWE x アーティストコレクション | 地元アーティストとのコラボライン | 本店および一部欧州旗艦店のみ |
これらの商品は、オンラインや国外のロエベ店舗では取り扱いがなく、現地購入でのみ入手可能です。
特に「スペイン国旗カラー」や「ガウディ建築モチーフ」など、文化背景を反映したデザインが多く、海外のロエベファンからも注目されています。
なぜ本店限定商品が存在するのか?
こうした限定商品が展開される理由は、ブランドの発信地としての象徴性を高めるためです。
ロエベにとって、マドリード本店は単なる販売拠点ではなく「ブランドの核となる存在」としての役割を果たしています。
また、旅行者への訴求力を強めるマーケティング戦略の一環でもあり、他国の店舗やECでは体験できない「特別な買い物体験」を提供することで、ブランド価値をさらに高めているのです。
購入方法と注意点
実際に本店限定商品を購入するには、以下の点に注意しましょう。
【購入時のチェックポイント】
- 商品は不定期で入れ替わるため、事前に在庫確認は必須(店舗に問い合わせ可能)
- 人気商品は午前中に売り切れることもある
- 免税対象となるため、タックスリファンド手続きも忘れずに
- 購入後の日本国内での返品・交換は不可
また、スタッフとのやり取りには英語が通じるため、特別なスペイン語スキルは不要ですが、スムーズに進めたい場合は事前に希望商品を英語名でメモしておくと便利です。
他ブランドでも見られる「本国限定品」
ロエベ以外でも、スペイン発ブランドでは限定アイテムが展開されることがあります。
例えば、CAMPER(カンペール)の本店では、同ブランドの実験的なデザインライン「Camper Lab」シリーズが一部本国店舗のみで取り扱われており、オンラインでも出回らない希少モデルが並びます。
さらに、MANGO(マンゴー)ではスペイン国内限定のエコライン商品が展開されている店舗も存在します(詳細はMANGO公式サイトにて確認可能)。
まとめ:本店ならではの体験と希少価値
ロエベの本店や旗艦店を訪れる価値は、単なる「価格の安さ」だけではありません。
「他では手に入らない一点物に出会える可能性」こそが、本店ショッピングの最大の魅力です。
スペイン旅行でロエベを狙うなら、現地での価格チェックとあわせて、限定アイテムの有無を確認することをおすすめします。
それが旅の記念品になるだけでなく、数年後にプレミアがつくような「お宝」になる可能性もあるからです。
限られた店舗でしか出会えない、あなただけのロエベを見つけに、ぜひマドリードの本店を訪れてみてください。
地元民が通う穴場ショッピング街

スペイン旅行でハイブランドをお得に買いたいと思うなら、有名ブランドショップやアウトレットだけでなく、地元民が通う「ローカルショッピング街」にも注目する価値があります。
ここでは、観光客向けではない、けれどもおしゃれで品質が高い商品が揃う“地元ならではの買い物エリア”をご紹介します。
価格が比較的リーズナブルで、現地の流行や雰囲気を肌で感じられる点が魅力です。
バルセロナ:グラシア地区(Gràcia)
このようなローカルエリアの代表格が、バルセロナの「Gràcia(グラシア)」地区です。
観光地であるゴシック地区やエイサンプル地区に比べて落ち着いた雰囲気で、地元住民やアーティストが集うエリアとして知られています。
【Gràcia地区の特徴】
特徴 | 内容 |
---|---|
立地 | カタルーニャ広場から地下鉄で約10分 |
雰囲気 | ボヘミアン、アーティスティック |
主な通り | Carrer de Verdi, Carrer d’Astúries |
この地域には、独立系デザイナーのブティックや、地元発のファッション・レザーグッズ店が数多く並びます。
特に、レザーバッグやアクセサリーは、品質が高く価格も百貨店より2~3割安いものが見つかることが多いです。
マドリード:マラサーニャ地区(Malasaña)
一方で、マドリードでローカル感を味わえるのが「Malasaña(マラサーニャ)」です。
若者やクリエイターが多く、トレンドの発信地ともいわれるこのエリアでは、個性的なアイテムが揃います。
【Malasaña地区の特徴】
特徴 | 内容 |
---|---|
立地 | グラン・ビア通りから徒歩圏内 |
通りの例 | Calle del Espíritu Santo, Calle de Fuencarral |
商品の傾向 | ヴィンテージ、ストリートファッション、個人ブランド品 |
ここでは、スペイン国内の新鋭ブランドやデザイナーが立ち上げた店、リサイクルレザーや持続可能素材を使ったエコブランドなどが見つかります。
価格帯も日本のセレクトショップよりは手頃で、個性的な買い物をしたい方におすすめです。
地元ブランドを狙うなら知っておきたい名前
このとき、どの店に入るべきか迷った場合は、以下のような地元ブランドを目印にしてみてください。
【注目すべきローカルブランド】
ブランド名 | 拠点 | 商品例 | 特徴 |
---|---|---|---|
Loreak | バルセロナ | アパレル | シンプル&高品質 |
MIM Shoes | バルセロナ | レザーシューズ | 手作り、素材にこだわり |
Ecoalf | マドリード | サステナブルファッション | リサイクル素材100%使用 |
Laagam | バルセロナ | レディースウェア | スペイン発のモダン系 |
これらのブランドは日本未展開、もしくは展開が限定的で、スペインでの購入が特にお得です。
品質がしっかりしているため、お土産にも適しています。
地元ショッピング街のメリットと注意点
こうした穴場ショッピング街での買い物には以下のようなメリットがあります。
【メリット】
- 観光地価格ではなく、ローカル価格で買える
- トレンドを先取りできる
- 他の人と被らない、個性的なアイテムが手に入る
【注意点】
- 多くの店はVAT還付対象外(タックスリファンド不可)
- 英語が通じない店舗もあるため、翻訳アプリがあると便利
- クレジットカード未対応の店もあるため、現金を用意しておくと安心
なお、ブランド品のような「正規品かどうか」の懸念は少ないですが、ハンドメイド商品などは返品不可のケースも多いため、購入時に状態をしっかり確認しておきましょう。
まとめ:本当に賢い買い物はローカルにあり
「スペインで賢く買い物をする」と聞いたとき、まず思い浮かぶのはブランド品ですが、実は地元密着型のエリアにも多くの“掘り出し物”があります。
特にグラシアやマラサーニャのような地区は、観光では味わえないスペインのリアルな日常とデザイン感覚が詰まっています。
こうした穴場ショッピング街を訪れることで、旅行の楽しみが一層深まり、思い出にも残る買い物ができるはずです。
ブランドショップ巡りの合間に、ぜひローカルの街角にも足を伸ばしてみてください。
旅行者向け買い物モデルコース

ここでは、バルセロナとマドリードの都市別に、1日で回れる現実的な買い物ルートを提案します。
すべて、無理なく実行可能な内容となっています。
バルセロナ編:本店とアウトレットを効率よく巡るコース
このような買い物計画は、「時短」と「満足感」の両立がポイントになります。
まずはバルセロナでのモデルコースをご紹介します。
【1日モデルコース(バルセロナ)】
時間帯 | 行動内容 | 補足情報 |
---|---|---|
09:30 | バルセロナ市内出発(カタルーニャ広場) | 朝の渋滞を避けるため早めに出発 |
10:30 | La Roca Village 到着・買い物 | LOEWE, PRADA, BALENCIAGA など出店(公式:https://www.larocavillage.com) |
13:00 | ランチ&休憩(アウトレット内カフェ) | 食事と休憩を兼ねたスケジューリング |
14:30 | 市内へ戻る | シャトルバスまたはレンタカー利用 |
15:30 | パセオ・デ・グラシア通りでブランド巡り | LOEWE本店、CHANEL、BURBERRY、ZARA本店など |
18:00 | タックスリファンド書類確認・ホテルで整理 | レシート・パスポート確認と手続き準備 |
19:30 | ディナー&戦利品の確認 | 地元のタパス店などでゆったり夕食 |
このように、午前はアウトレット、午後は市内直営店という構成が効率的です。
La Roca Villageはセール時期に行くと割引率が最大70%になるため、事前にセール期間を調べておくとさらにお得です。
マドリード編:本店・百貨店・アウトレットを網羅
一方で、マドリードはスペインの首都らしく、ハイブランドのフラッグシップ店舗や老舗百貨店が集中しています。
また郊外にはLas Rozas Villageという有名なアウトレットモールも存在します。
【1日モデルコース(マドリード)】
時間帯 | 行動内容 | 補足情報 |
---|---|---|
09:00 | LOEWE Gran Vía本店で限定アイテム購入 | 店舗情報:https://www.loewe.com |
10:30 | エル・コルテ・イングレス Castellana本店へ | 複数ブランドを一気にチェック(CHANEL, GUCCI, PRADAなど) |
12:30 | デパート内レストランでランチ | 移動の手間を省いて効率化 |
14:00 | シャトルバスで Las Rozas Village へ移動 | 割引率30〜60%、品数豊富(https://www.lasrozasvillage.com) |
17:00 | 市内に戻り、リファンド手続きの確認 | Global Blueなどの書類を整理 |
18:30 | カフェやバーで一休み、戦利品チェック | 地元のバルで旅行の締めくくりを |
このように、午前中に高級直営店で限定商品を探し、午後にアウトレットでお得な掘り出し物を探す流れがベストです。
モデルコースに役立つTips集
ここから、上記のコースを実行するうえで役立つ実用的なポイントをご紹介します。
【実用Tips】
- リファンド対象店舗の確認:購入時に「Tax Free」と記載されているか確認。
- スマホアプリ活用:Global Blue、Planetなどのアプリで還付状況をリアルタイムで確認可能。
- 時間管理:人気店では入店待ちがあるため、事前予約または午前中の訪問がおすすめ。
- 支払い方法:高額商品購入時はクレジットカード推奨(還付処理もスムーズ)。
まとめ:1日でも効率よく、満足の買い物を実現
このように考えると、1日という短時間でも計画的に行動すれば、スペインでのブランドショッピングは十分に楽しめます。
価格の安さはもちろんのこと、本国限定アイテムやアウトレットならではの掘り出し物に出会えるのが、現地ショッピング最大の魅力です。
旅程の初日か中日に買い物日を設定し、最後の日はゆとりを持ってタックスリファンドや荷物整理にあてることをおすすめします。
それにより、買いすぎによる手荷物オーバーや時間不足のトラブルも回避できます。
スペインのハイブランドをお得に、かつ快適に楽しむためのモデルコースとして、ぜひご参考ください。
スペインでハイブランドが安い理由を総まとめ
- スペイン発ブランドは本国価格が設定されており安く購入できる
- 現地で製造されるブランドは輸送コストや関税がかからない
- タックスリファンド制度によりVAT分が一部還付される
- 消費税率が高くても実質13〜15%の還付が受けられる
- スペインブランドは直営販売比率が高く中間マージンが少ない
- 年2回の公式セールで最大70%オフの商品が出る
- アウトレットモールでは通年30〜60%の割引がある
- LOEWEなどの限定アイテムは本店でしか入手できない
- 為替状況によっては日本より7万円以上安くなることもある
- 日本とスペインの価格差は商品ごとに異なるため事前調査が有効
- フランス系ブランドはスペインでも大きな価格差が出にくい
- 地元密着型ショッピング街では個性的かつ手頃な品が多い
- スペイン国内はEU内価格戦略で地元向けに低価格設定される
- 購入時に必要なリファンド書類を忘れず入手するのが鉄則
- 正規品を安心して買うなら直営店や信頼できる百貨店が推奨される