ヨーロッパ旅行のスリ対策カバン決定版!プロが教える最強の選び方

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ヨーロッパの美しい街並みや歴史的な建造物、心躍るような体験を夢見て旅行の計画を立てているあなたへ。

その一方で、スリや置き引きといった被害への不安が、心のどこかに影を落としていませんか。

せっかくの旅行で、一瞬の隙に貴重品を奪われ、失敗や後悔だけが残るような事態は絶対に避けたいものです。

この記事では、ヨーロッパ旅行のスリ対策に最適なカバンはどれか、というあなたの疑問に徹底的に答えます。

数多くの製品の中から本当に信頼できるモデルを見極めるための具体的なチェックポイントから、プロが厳選した人気ブランド、そして物理的な盗難だけでなく、巧妙化する電子マネーのスキミング手口への最新対策まで、あらゆる角度から解説。

この記事を最後まで読めば、あなたの旅のスタイルに完璧にフィットする、最高の相棒が見つかります。

万全の準備で不安を自信に変え、心からヨーロッパ旅行を楽しみましょう。

記事のポイント
  • スリを寄せ付けない防犯バッグの3つの基本原則
  • ファスナーロックや防刃素材などカバンが持つべき具体的な防犯機能
  • 旅行スタイル別におすすめの信頼できる防犯バッグブランド
  • バッグ以外のグッズやスリが狙う危険な状況への対処法
目次

ヨーロッパのスリ対策に!最強カバンの選び方【基本編】

スリに強いバッグを選ぶ3つのポイント

ヨーロッパのスリ対策バッグ選び【基本編】

ローマの地下鉄やパリの美術館など、観光客で賑わうヨーロッパの美しい街には、残念ながらスリの危険が潜んでいます。

実際、ヨーロッパ全体のスリや置き引きの被害は年々増加傾向にあり、他人事ではありません。

でも、ご安心ください。被害を防ぐ最も効果的な方法は、あなたのバッグを「開けにくい・切れにくい・奪いにくい」ものにすること。この3つのポイントさえ押さえれば、安心して旅行を楽しめます。

「開けにくい」— ファスナーはロック付きが常識!

スリは、いかに素早くバッグを開けられるかを見て標的を選びます。ファスナーの引き手を金属のフックに固定できる仕組みや、複数のファスナーを1ヶ所にまとめて施錠できるシステムは、スリに「面倒だ」と思わせ犯行を諦めさせる効果があります。

代表的な仕組み: ロック付きファスナー、特殊なロックシステム(例: PacsafeのRoobar™ロック)、金属フックでの固定など。

Pacsafe Roobar™ロックのクローズアップ

Pacsafe Roobar™ロックのクローズアップ。複数のジッパーを一括固定して施錠できる構造。出典: Pacsafe公式サイト

「切れにくい」— 特殊な生地で“切り裂き”に備える

混雑した電車内などで、刃物でバッグの底や側面を切られ中身を抜き取られる「スラッシュ&ラン」という手口も存在します。「slash-resistant(切り裂き防止)」と表記のある、ステンレスワイヤー等を内蔵した生地やパネルを備えたバッグが有効です。

代表的な仕組み: ステンレスワイヤーを網目状に内蔵した生地(例: PacsafeのeXomesh®)や、ワイヤー入りパネル。

Pacsafe Vibe 20Lの本体全景

Pacsafe Vibe 20L:本体全景。スリ防止ワイヤー入りパネルとロック付きファスナーを備えた最新モデル。出典: Pacsafe公式サイト

「奪いにくい」— 斜め掛け&ワイヤー入りストラップで安心

バイク等で走り去りながらバッグをひったくる手口には、体の前にぴったり掛けられる斜め掛け(クロスボディ)タイプが有効です。常に自分の視界にバッグを置ける上、ストラップにワイヤーが入っていれば切断される心配もありません。

代表的な仕組み: 体にフィットする斜め掛けタイプ、ワイヤーを内蔵したストラップなど。

Travelon 斜め掛けクロスボディバッグを着用する様子

Travelon 斜め掛けクロスボディバッグを着用する様子。体の前面で荷物を管理できる代表的スタイル。出典: Travelon公式サイト

これらの機能を備えた防犯バッグは、現金やパスポート、スマートフォンを一度に失うリスクを考えれば、決して高くない「安心への投資」と言えるでしょう。

スリ対策の定番!斜め掛けバッグが信頼される理由

スリ対策の定番!なぜ「斜め掛けバッグ」が最強なのか?

ヨーロッパ旅行の防犯対策として、多くの専門家が口を揃えて推奨するのが斜め掛け(クロスボディ)バッグです。

実際にイギリスの外務省も、旅行者に対して「バッグは体の前で斜めに掛けるように」と具体的にアドバイスしています。

なぜ、それほどまでに斜め掛けバッグが信頼されているのでしょうか。その理由を比較表と3つのポイントから見ていきましょう。

バッグの持ち方別 安心度比較

バッグの持ち方 目で見て確認しやすいか ひったくりに強いか スリが開けにくいか 総合的な安心度
斜め掛け(体の前) ◎(とても良い) ◎(とても良い) ○(良い) ◎(最強)
片方の肩に掛ける △(いまひとつ) △(いまひとつ) △(いまひとつ)
手提げトート ○(良い) △(いまひとつ) △(いまひとつ)
リュックサック ×(悪い) ○(良い) ×(悪い) ×
セキュリティポーチ(服の下) ×(悪い) ◎(とても良い) ◎(とても良い)

なぜ最強なのか?斜め掛けバッグが持つ3つの強み

1

常に視界に入る「体の前」ポジション

体の横や後ろに回る肩掛けやリュックと違い、常に体の正面、つまり自分の視界の中にバッグがあるため、スリが手を伸ばす隙を与えません。

Travelon Heritage クロスボディの着用イメージ

Travelon Heritage クロスボディを体の前面に掛けた着用イメージ。視認性とフィット感の高さが分かります。出典: Travelon 公式サイト

2

体に密着し、物理的に奪われにくい

ストラップが体を支えるため、ひったくりに強く抵抗できます。さらにストラップ内部にワイヤー等を使用したモデルなら、「切って奪う」手口にも有効です。

Pacsafe eXomesh Slashguard のワイヤー構造

Pacsafe eXomesh Slashguard のワイヤー構造を可視化したプロモ画像。全体を網状に覆い、切り裂きを阻止します。出典: Pacsafe 公式ブログ

3

最新モデルは防犯機能も充実

ファスナーを固定できるロック機能や、カード情報を盗む「スキミング」を防ぐRFIDブロック機能付きポケットなど、物理的・電子的な両面から貴重品を守ります。

Roobar™ ロックのクローズアップ

Roobar™ ロックのクローズアップ。複数ジッパーを一括で南京錠に連結でき、開封時間を大幅に延長します。出典: Pacsafe 公式ブログ

さらに安全に使うための3つのコツ

  • ストラップの長さは腰骨あたりに: 長すぎるとバッグが揺れて狙われやすくなります。

  • ファスナーの引き手同士をキーホルダーで留める: これだけでも簡易的なロックになります。

  • カフェでは椅子に固定: 席を立つ一瞬の隙も与えません。

Travelonのバッグを膝上で管理する様子

Travelon Anti-Theft クロスボディ(パープル)の着座シーン。斜め掛けでも膝上で収納口を監視できます。出典: Travelon 公式サイト

パスポートやスマホを失うリスクを考えれば、多機能な斜め掛けバッグは最も費用対効果の高い「持ち運べる金庫」と言えるでしょう。

「斜め掛けバッグ」が気になったあなたへ

Travelon「Anti-Theft Classic N/S Crossbody」

数ある防犯バッグの中でも、特に評価が高いのがTravelonの「Anti-Theft Classic N/S Crossbody」です。

ここで紹介した「ロック付きファスナー」「ワイヤー入りストラップ」「RFIDブロックポケット」といった必須機能をすべて備えており、まさに“スリ対策の優等生”。デザインもシンプルでどんな服装にも合わせやすく、ヨーロッパの街歩きにぴったりです。

初めての防犯バッグ選びで失敗したくないなら、まずこのモデルをチェックしてみてはいかがでしょうか。

開口部は命綱!ファスナー&ロック機構の選び方

【再修正版】開口部は命綱!ファスナー&ロック機構の選び方

ヨーロッパのスリは「簡単に開けられるバッグ」を瞬時に見分けます。逆に言えば、バッグの開口部をしっかり守ることが、スリ被害を防ぐ最大のカギです。

ここでは、防犯バッグに採用されている代表的な4種類のロックシステムを比較し、あなたの旅に最適なものを選ぶポイントを解説します。

ファスナー&ロック機構 比較表

方式 主な仕組み・製品例 片手での操作 開けるのにかかる時間(目安) 重さへの影響 こんなシーンに最適
自動ロックスライダー YKK製: スライダー同士を合わせるだけでロック完了 スライダーを
合わせるだけで
自動ロック
◎ (簡単) 約3–5秒 少ない デイパック、サコッシュ
ファスナープル連結ロック Pacsafe製: 複数の引き手を1ヶ所に集めて南京錠で施錠 複数の引き手を
集めて南京錠で
施錠
○ (やや手間) 10秒以上 中程度 長期旅行用のバックパック
内蔵ラッチ式ロック Travelon製: 引き手を金属のフックにカチッとはめるだけ 引き手をフックに
はめるだけの
ワンタッチ式
◎ (簡単) 5–7秒 少ない 街歩き用のショルダーバッグ
貫通防止ダブルコイル YKK製: 2重構造でボールペンなどでのこじ開けを防止 2重構造で
ペンでの
こじ開け防止
◎ (簡単) 3–4秒 少ない スーツケース、預け荷物

1. 自動ロック:「閉め忘れ」を防ぐお守り

YKKのこのシステムは、ファスナーを閉めるだけで自動的にロックがかかる優れもの。鍵をかける手間がないので、パリの地下鉄での乗り換えなど、一瞬の油断もしたくない時に大活躍します。

YKK Quick & Easy Lock System

YKK Quick & Easy Lock System – スライダー同士をかみ合わせるだけで自動ロック。旅先でも片手で確実に閉まります。出典: YKK DIGITAL SHOWROOM

2. 連結ロック:「開けるのが面倒」と思わせる最強の防御

スリは時間をかけることを嫌います。Pacsafeの連結ロックは、複数のファスナーをまとめて南京錠で施錠するため、開けるのに時間がかかります。これ見よがしな頑丈さが、スリに「このバッグはやめておこう」と思わせる効果絶大です。

3. 内蔵ラッチ式:鍵いらずでスマート

Travelonのラッチ式は、鍵を使わずにワンタッチでロック・解除ができます。街歩きの途中で頻繁に財布やカメラを出し入れするようなシーンで、その手軽さが光ります。

Travelon Locking Compartments

Travelon Locking Compartments – 引き手を金属ラッチへ差し込むだけで自動施錠する内蔵ロックの実例。出典: Travelon公式サイト

4. ダブルコイル:スーツケースの「ペントリック」を無効化

ボールペンを突き刺してファスナーをこじ開ける「ペントリック」という手口をご存知ですか?YKKの二重コイルファスナーは、この手口を物理的に防ぎます。特に、空港で預けるスーツケースにおすすめです。

YKK RCW(Puncture-Resistant Zipper)

YKK RCW(Puncture-Resistant Zipper) – ダブルコイル構造でペン差しによる“突き破り”を物理的に阻止します。出典: YKK DIGITAL SHOWROOM

購入前にチェックしたいこと

  • 南京錠用の穴:南京錠を使いたいなら、引き手の穴の大きさを確認しましょう。

  • 補助ロック用のリング:カラビナなどを付けられるDリングがあるとさらに安心です。

  • 修理のしやすさ:YKK製のファスナーなら世界中で修理しやすいので、長期旅行でも安心です。

開口部の守りは、まさにバッグの命綱。あなたの旅のスタイルに合わせて、最適なロックを選んでください。

ファスナーの安全性をさらに高めたいあなたへ


Pacsafe Prosafe 800 TSAコンビネーションケーブルロック

バッグにもともと付いているロック機能に加えて、「自分で施錠する」一手間が、スリの犯行意欲を削ぐ最も効果的な方法です。

そこでおすすめなのが、Pacsafeの「Prosafe 800 TSAコンビネーションケーブルロック」です。

このケーブルロックを使えば、ファスナーの引き手同士を固定したり、バッグを電車の荷物棚やカフェの椅子に結びつけたりと、防犯対策の幅がぐっと広がります。

TSA認証なので、アメリカ旅行の際も空港で鍵を壊される心配がありません。

旅の安心を格上げする、小さくて頼れる相棒です。

素材で差がつく防犯性能!切り裂き防止生地とは?

素材で差がつく!「切り裂きに強い生地」の正体とは?

ヨーロッパで横行する「スラッシュ&ラン」は、バッグの側面や底を刃物で切り裂き、こぼれ落ちた貴重品を奪う手荒な手口です。せっかくファスナーをロックしていても、生地自体が破られては意味がありません。

そこで、最近の防犯バッグは、特殊な繊維や金属メッシュを使った「切り裂きに強い生地」を採用しています。ここでは代表的な4つの素材を比較し、選ぶ際のポイントを解説します。

切り裂きに強い生地・素材 比較表

素材/構造 切れにくさのレベル(目安) 重さの目安 柔軟性 主な採用ブランド
ステンレスワイヤーメッシュ
(貫通させない)
重い 硬め Pacsafe
UHMWPE繊維 (Dyneema®など)
(非常に切れにくい)
軽い 非常に柔軟 XD Design, Loctote
アラミド繊維 (Kevlar®など)
(切れにくい)
普通 やや硬め Pacsafe (一部)
バリスティックナイロン
(摩耗に強い)
普通 柔軟 TUMIなど

※切れにくさのレベルは、アメリカの防刃性能規格(ANSI/ISEA)などを参考にしています。

1. ステンレスワイヤーメッシュ「切れても通さない」鉄壁の守り

Pacsafeの「eXomesh®」に代表される技術で、生地の内側にステンレスワイヤーのネットを張り巡らせたもの。万が一、外側の布が切られても、この”檻”が中身をがっちりガードします。重さと硬さはありますが、「絶対に中身を守る」という信頼感は抜群です。

2. UHMWPE繊維「軽くて強い」次世代の素材

「鉄の15倍の強度を持つ」と言われる超高分子量ポリエチレン繊維です。防刃ベストにも使われるほど切れにくく、それでいて非常に軽くてしなやかなのが特徴。防犯性能と普段使いの快適さを両立したい人におすすめです。

Dyneema® 繊維を拡大したイメージ

Dyneema® 繊維を拡大したイメージ。超高分子量ポリエチレンの極細フィラメントが確認でき、軽さと高い切創強度の理由がひと目で分かります。出典: Dyneema 公式サイト

3. アラミド繊維防弾チョッキにも使われる信頼の素材

防弾チョッキで有名な「ケブラー®」もこの一種。熱や摩擦にも強く、信頼性の高い素材ですが、最近ではより軽くて強いUHMWPE繊維が主流になりつつあります。

Kevlar® 繊維のマクロ写真

Kevlar® 繊維のマクロ写真。絡み合ったアラミド繊維が衝撃を分散し、スラッシュへの耐性を高める仕組みが見えます。出典: DuPont 公式サイト

4. バリスティックナイロン摩擦や擦り切れに強いタフな素材

もともと軍用に開発された非常に丈夫なナイロン生地です。日々の使用による摩耗や擦り切れには非常に強いですが、カッターなどによる「切り裂き」に対しては、上の3つの特殊素材には及びません。

1050デニール・バリスティックナイロンの織り目

1050デニール・バリスティックナイロンの織り目クローズアップ。高密度バスケットウィーブが摩耗と引き裂きを抑制します。出典: TVF Inc.

購入時のチェックポイント

  • 切れにくさのレベル:心配な方は、切れにくさの指標(カットレベルA4以上など)が明記されているか確認しましょう。

  • 重さと柔軟性:毎日持ち歩くなら、軽くてしなやかなUHMWPE繊維を使ったモデルがおすすめです。

  • 保護されている範囲:バッグの底面や側面など、狙われやすい部分がきちんと保護されているかチェックしましょう。

「軽さ」と「強さ」はトレードオフの関係にあります。あなたの旅のスタイルや荷物の量に合わせて、最適な素材を選んでみてください。

「絶対に切られたくない」究極の安心感を求めるあなたへ

Loctote 「 Flak Sack 」

もしあなたが「切り裂き」に対して最高の備えをしたいなら、Loctoteの「 Flak Sack 」以上の選択肢はないでしょう。

このバッグは、アメリカの防刃規格で最高レベル(ANSI A9)を誇る特殊な生地で作られており、カッターナイフでは歯が立ちません。

さらに、付属の南京錠でバッグの口を縛り、ストラップごと柱などに固定できるため、ホステルやカフェで荷物から少し目を離す時でも安心です。

「ここまでの機能は必要ないかも?」と思うかもしれませんが、この究極の安心感が、旅のストレスを大きく軽減してくれます。

“見せない収納”を実現する隠しポケット活用術

見せない、気づかれない。「隠しポケット」活用術

どんなに頑丈なバッグでも、パスポートや財布が「ここに入っていますよ」と分かる状態では、スリの標的になりかねません。ロンドン警視庁も「貴重品は、他人から見えない体の近くで管理するように」と注意を呼びかけています。

そこで役立つのが、外側からどこにあるか分からない「隠しポケット」です。代表的な4つのタイプと、賢い使い方を見ていきましょう。

「隠しポケット」タイプ別活用法

ポケットのタイプ 特徴 しまうのに最適なもの
背面の隠しポケット 背中に密着する部分にあるファスナー付きポケット。背負っている限り、誰にも開けられない。 パスポート、予備のクレジットカード
縫い目の隠しポケット バッグ側面の縫い目に沿って作られた、目立たないポケット。 折りたたんだ現金、紛失防止タグ(AirTagなど)
RFIDブロック機能付き隠しポケット 背面などにあり、スキミングも防いでくれる高機能タイプ。 ICチップ付きカード類、ホテルのカードキー
着脱式のウエストポーチ バッグ内部や服の下に隠せる薄型のポーチ。最後の砦。 多額の現金、予備のSIMカード

1. 背面ポケットは「背負う金庫」

背負っている間は絶対に他人が手を出せない、最も安全な場所です。パスポートや予備のクレジットカードなど、頻繁には使わないけれど最も大切なものを入れておきましょう。

Travelon Greenlander 21Lの背面ポケット

Travelon Greenlander 21L:背面パッドに水平ジッパーを備えた隠しポケット。背負うと体で完全に覆われます。出典: Travelon公式サイト

2. 縫い目ポケットは「存在を隠す」

デザインに溶け込んでいるため、スリはその存在にすら気づきません。緊急用の現金や、失くしたくない小さなものを忍ばせておくのに最適です。

Travelon Roam Small Crossbodyの縫い目ポケット

Travelon Roam Small Crossbody:縫い目と一体化したシームポケット。ジッパープルを倒すと開口部がほぼ消えます。出典: Travelon公式サイト

3. RFIDブロック付き背面ポケットは「電子スリ」も撃退

カード情報を盗むスキミングからも守ってくれる、一石二鳥のポケットです。クレジットカードやホテルのカードキーなどをここに入れておけば、財布を取り出す回数も減り、リスクを下げられます。

XD Design Bobby Soft 背面ポケットのクローズアップ

XD Design Bobby Soft 背面ポケットのクローズアップ。背中に密着し、人混みでもカード類を“見せずに”収納可能です。出典: XD Design公式サイト

4. 着脱式ポーチは「最終防衛ライン」

万が一、バッグごと盗まれるような最悪の事態に備えるなら、このタイプが有効です。多額の現金など、「これだけは絶対に失くせない」というものを服の下に隠しておきましょう。

Pacsafe Coversafe S100

Pacsafe Coversafe S100:衣服の下に装着できる薄型ウェストポーチ。最終防衛ラインとして現金とパスポートを安全に保管できます。出典: Pacsafe公式サイト

隠しポケットを使いこなす3つのルール

  • 1

    「使う頻度」で場所を決める: あまり使わない大切なものほど、奥の隠しポケットへ。

  • 2

    「ダミー」を用意する: 少額の現金を入れた財布を普通のポケットに、大金は隠しポケットに、と分散させるのが賢い方法です。

  • 3

    開ける場所を選ぶ: 隠しポケットを開けるのは、人目がない安全な場所だけで。

ロック機能や切り裂き防止素材と「隠しポケット」を組み合わせることで、あなたのバッグの防犯レベルは格段にアップします。

バッグが手元にない時も安心できる「持ち運べる金庫」

Pacsafe「トラベルセーフ 12L ポータブルセーフ」

ホステルの部屋や、鍵のかからないクロークに荷物を預ける時、不安に感じたことはありませんか?

そんな時に絶大な効果を発揮するのが、Pacsafeの「トラベルセーフ 12L ポータブルセーフ」です。

これは、ワイヤーメッシュでできた袋状の金庫。

中にノートパソコンやカメラ、パスポートなどを入れ、付属のワイヤーと南京錠で固定された家具などに括りつけておけば、誰も中身を持ち出すことはできません。

まさに「金庫ごと持ち運ぶ」という発想の転換。このアイテムが一つあるだけで、旅先での行動範囲と安心感が大きく広がります。

ヨーロッパ旅行で役立つスリ対策カバンと防犯術【応用編】

【2025年版】旅行のプロが推薦するブランド5選

【画像修正版】信頼の防犯バッグブランド5選

「どのブランドを選べばいいか分からない…」そんなあなたのために、旅行のプロが2025年時点で自信を持っておすすめする5つのブランドを厳選しました。それぞれの特徴と、どんな旅行スタイルに合うかを比較してみましょう。

【2025年版】信頼の防犯バッグブランド 5選

ブランド 代表モデル例 主な防犯機能 容量/重量 価格帯の目安 こんな人におすすめ
Pacsafe
Pacsafe ECO 25L Backpack

ECO 25L Anti-Theft Backpack

eXomesh内蔵で切り裂き防止性能が高いシリーズ最新作です。出典: Pacsafe 公式サイト

切り裂き防止メッシュ、特殊ロック、RFIDポケット 25 L / 1.05 kg 229ドル (約34,000円) 街歩きも自然散策も楽しむ、1〜2週間の周遊旅行者
Travelon
Travelon Anti-Theft Backpack

Anti-Theft Backpack

ワイヤー入りストラップと背面開口を採用した人気モデル。出典: Travelon 公式サイト

ロック付きファスナー、ワイヤー入りストラップ、RFIDポケット 8 L / 0.46 kg 79ドル (約12,000円) 美術館やカフェ巡りなど、軽装備で街歩きを楽しみたい人
XD Design
XD Design Bobby Soft

Bobby Soft

背面アクセスとツイストロックを備えたシティユース向け定番バッグ。出典: XD Design公式サイト

背面アクセス、隠しポケット、USBポート 18 L / 0.90 kg 89.95ユーロ (約15,000円) ノートPCを持ち歩く、週末旅行やデジタルノマド
Loctote
Loctote Heritage Flak Sack II

Heritage Flak Sack II

ANSI A9相当の切創生地を使用したシグネチャーモデル。出典: Loctote 公式サイト

最高レベルの防刃生地、スチール補強ストラップ 13 L / 0.88 kg 159ドル (約24,000円) ホステル泊が多く、荷物を固定したいバックパッカー
Samsonite
Samsonite Securipak 2.0 Backpack

Securipak 2.0 Backpack

背面アクセスとRFIDポケットを備えたビジネストラベル向けモデル。出典: Samsonite公式サイト

切り裂き防止素材、背面アクセス、RFIDポケット 17 L / 0.98 kg 119ポンド (約22,500円) ビジネスと観光を両立させたい出張者

※価格は公式サイトのものを参考にしています。(日本円は2025年7月時点のレートで参考換算)

あなたのスタイルで選ぶブランド傾向

とにかく頑丈さで選ぶなら

Pacsafe Loctote

この2ブランドは、刃物に対する防御力が特に優れています。長期旅行や治安に不安のある地域へ行くなら、まず検討したい選択肢です。

街歩きの使いやすさとコスパで選ぶなら

Travelon

1万円台で基本的な防犯機能をしっかり網羅。デザインやカラーも豊富で、ファッションに合わせやすいのが魅力です。

デザイン性とガジェット対応で選ぶなら

XD Design

防犯機能をスマートなデザインに落とし込んでいるのが特徴。USBポートなど、現代の旅行者に嬉しい機能も満載です。

スーツケースブランドの安心感を求めるなら

Samsonite

長年培われた旅行カバンのノウハウが詰まっています。ビジネスシーンにも馴染む洗練されたデザインが魅力です。

ブランドごとに得意な分野が異なります。「何日間の旅行か」「どんな場所へ行くか」を考えると、あなたにぴったりのブランドが見つかるはずです。購入前には公式サイトで最新のモデル情報を確認することをおすすめします。

バランスの取れた「オールラウンダー」なバックパックならこれ!

Pacsafe「ECO 25L Anti-Theft Backpack」

もしあなたが、街歩きからちょっとしたハイキングまで、一つのバッグでこなしたいと考えているなら、Pacsafeの「ECO 25L Anti-Theft Backpack」が最適です。

この記事で紹介してきた「切り裂き防止」「ロック機能」「RFIDブロック」といったPacsafeの主要な防犯技術がすべて詰まっていながら、25Lという日常使いにも適した絶妙なサイズ感。

リサイクル素材を使った環境への配慮も嬉しいポイントです。

機能、容量、デザインのバランスが非常に良く、どんな旅のスタイルにもフィットする頼れる相棒になってくれるでしょう。

スマホも守る!最新RFIDスキミング対策とは

【画像修正版】スマホも狙われる!最新の「RFIDスキミング」対策

最近のヨーロッパでは、物理的なスリだけでなく、リュックやポケットの上から特殊な機械をかざし、クレジットカードやスマホの情報を抜き取る「RFIDスキミング」という電子的なスリも増えています。タッチ決済の普及で便利になった反面、新たなリスクが生まれているのです。

ここでは、最新のスキミング手口からあなたの大切な情報を守るための対策を分かりやすく解説します。

RFIDスキミング対策 比較表

対策の種類 仕組みと代表的な製品 メリット デメリット・注意点
対策機能付きバッグ 電波を遮断する特殊な生地で作られたポケット。(例:PacsafeのRFIDsafe™ポケット)
  • バッグに入れるだけでスマホもカードもまとめて守れる。
  • 保護できる枚数や大きさに限りがある。
遮断スリーブ/カード 手持ちの財布やカードケースに入れるだけで、周囲のカードの電波を遮断する。(例:TravelonのRFIDブロッキングスリーブ)
  • 安くて手軽。
  • 今の財布をそのまま使える。
  • カードを使うたびにスリーブから出す必要があり、その瞬間は無防備になる。
完全遮断ポーチ スマホなどを丸ごと入れ、あらゆる電波を遮断するポーチ。(「ファラデーポーチ」とも呼ばれる)
  • 車のキーなども含めて、電波を完璧に遮断できる。
  • GPSや電話も使えなくなるため、普段使いには不便。
スマホの設定変更 iPhoneの「エクスプレスカード」機能をオフにするなど、ロック解除しないと決済できないように設定する。
  • お金がかからず、今すぐできる。
  • 紛失時の不正利用も防げる。
  • 決済のたびにロック解除の手間が増える。
決済アプリの機能 銀行やカードのアプリで、海外滞在中だけタッチ決済機能を一時的にオフにする。
  • 万が一盗まれても、不正利用を即座に止められる。
  • オフラインでは設定変更が難しい場合がある。

1. 対策ポケット付きバッグなら「入れるだけ」で安心

Pacsafeなどの防犯バッグに搭載されている「RFIDsafe™ポケット」は、スマホやパスポートを入れるだけでスキミングをブロックしてくれる優れもの。難しい設定は不要で、一番手軽な対策と言えます。

Pacsafe RFIDsafe ポケットの内部

Pacsafe RFIDsafe ポケットの内部。ニッケル&銅のシールド生地がパスポートとカードを一括でブロックします。出典: Pacsafe公式サイト

2. 遮断スリーブは「いつもの財布」派の強い味方

お気に入りの財布をそのまま使いたい人には、カード型の遮断製品がおすすめです。財布に一枚入れておくだけで、複数のカードをまとめて守ってくれます。

Travelon RFID Blocking Card Sleeve

Travelon RFID Blocking Card Sleeve(3枚セット)。既存の財布に差し込むだけの軽量ハード対策。出典: Travelon 公式サイト

3. スマホの設定変更も忘れずに!

iPhoneユーザーなら、ロック画面からでも決済できてしまう「エクスプレスカード」設定を旅行中だけオフにしておくと、より安全です。Androidでも同様の設定が可能です。これは費用ゼロでできる重要な対策です。

Apple Wallet 設定画面

Apple Wallet 設定画面。エクスプレスモードをオフにすれば、NFC読み取り時にFace IDが必須となります。出典: Apple Support

結論:「物理対策」と「設定対策」の組み合わせが最強

一番のおすすめは、これらの対策を組み合わせること。どちらか一つではなく、二段構えの「多層防御」が、現在のベストな対策と言えるでしょう。

物理的な対策

+

設定による対策

ENISA Report Cover

ENISA(欧州ネットワーク・情報セキュリティ機関)のレポートでも、サイバーセキュリティにおける多層防御(Defence-in-Depth)の重要性が強調されています。出典: ENISA 公式サイト

手軽に始める、最も確実なスキミング対策

Travelon「RFIDブロッキングスリーブ」

このスリーブにクレジットカードやパスポートを入れるだけで、スキミングの電波をシャットアウト。

「防犯バッグは持っているけど、スキミング対策機能は付いていない…」「お気に入りの財布を旅先でも使いたい」。そんな方には、Travelonの「RFIDブロッキングスリーブ」がぴったりです。

薄くてかさばらないので、どんな財布やポケットにもすっと収まります。

新しいバッグや財布を買い足すことなく、数百円から始められる最も手軽で効果的な防犯対策。

複数枚セットなので、家族や友人とシェアするのもおすすめです。

失敗談から学ぶ!よくある危険シーンとその回避策

【修正版】失敗談から学ぶ!スリが狙う危険なシチュエーション

「気をつけていたつもりなのに…」という一瞬の隙が、スリ被害につながります。ここでは、実際にあった被害例をもとに、スリがよく使う手口と、その対策を具体的にシミュレーションしてみましょう。

シチュエーション 1:パリの地下鉄(特に混雑時)

手口と失敗例

親切そうに話しかけて注意をそらし、仲間が背中のリュックから財布を抜き取る。「ケチャップがついているよ」と服の汚れを指摘する手口も有名。

これで回避!

リュックは前に抱える。バッグは斜め掛けで体の前に固定し、ファスナーは必ずロックする。乗車したらすぐにロックを確認し、ドアから離れた場所に立つのが基本です。

シチュエーション 2:バルセロナの観光地

手口と失敗例

「写真を撮りましょうか?」と親切を装ってスマホを預かり、その隙に別の仲間がバッグを盗む、あるいはスマホを持ったまま逃走する。

これで回避!

写真は自撮り棒や三脚を使う。親切すぎる申し出は99%罠と考え、見知らぬ人には貴重品を渡さない。スマホを失うリスクを考えれば、自撮り棒は賢い投資です。

シチュエーション 3:ローマの有名観光地前

手口と失敗例

偽の慈善団体を名乗り、署名を求めてくる。ペンを渡され、ボードに気を取られている一瞬に、バッグやポケットから貴重品を抜き取る。

これで回避!

路上での署名やアンケートには一切応じない。あなたの良心や断りづらさにつけ込む手口です。目を合わせず、「ノー・グラッツェ(結構です)」と笑顔で通り過ぎる勇気を持ちましょう。

シチュエーション 4:スペインの高速道路

手口と失敗例

レンタカー走行中に「タイヤがパンクしている」などと嘘の合図を送り、車を路肩に止めさせる。運転手が車を降りた隙に、後部座席の荷物を盗む。

これで回避!

見知らぬ車からの合図は無視し、安全なサービスエリアまで走行を続ける。特に観光客と分かりやすいレンタカーは狙われやすいです。停車時も必ずドアをロックしましょう。

シチュエーション 5:カフェやレストランの椅子

手口と失敗例

椅子の背もたれに掛けた上着やバッグから、気づかれないように財布などを抜き取る。

これで回避!

リラックスしている時こそスリは狙っています。バッグは膝の上に置くか、ストラップを自分の足や椅子の脚に絡ませるなど、常に体の一部として扱いましょう。上着のポケットに貴重品は入れないこと。

これらのシミュレーションを頭に入れておくだけで、いざという時に冷静に対応でき、被害に遭う確率をぐっと減らすことができます。


スリ対策だけでなく、滞在エリアの治安を把握することも安全な旅には欠かせません。

特にパリでのホテル選びに迷っている方は、「パリ、泊まるなら何区が正解?2025年版選び方ガイド大全」のガイドで自分に合った安全な地区を見つけてみてください。

また、スリが多いローマでも、カバンだけでなくホテルを構えるエリアの治安も重要です。

ローマのエリアごとの特徴やおすすめのホテルについては、「あなたの旅に合うローマのホテルは?おすすめエリア選びガイド」の記事で詳しく解説しています。

バッグ以外にできる+αのスリ防止アイデア集

【画像修正版】バッグだけじゃない!プラスαでできるスリ対策アイデア集

最強の防犯バッグを手に入れても、対策はそれで終わりではありません。「貴重品をどう持ち運ぶか」という工夫をプラスすることで、あなたの守りはさらに強固になります。ここでは、バッグ以外の便利グッズやアイデアをご紹介します。

プラスαでできるスリ対策アイデア集

アイデア どんな効果があるか 費用の目安 実践のポイント
マネーベルト
服の下にパスポートや現金を隠し持つ。究極の分散保管。 2,000円〜4,000円 出し入れはトイレなど人目がない場所で。頻繁に触らないこと。
ダミー財布
少額の現金を入れた「見せ財布」。万が一の時にこれを渡して被害を最小限に。 0円〜1,000円 本物の財布はマネーベルトへ。ダミーはわざとスリに狙われやすいポケットに。
スマホ用ストラップ
スマホと体をケーブルで繋ぎ、ひったくりやうっかり落下を防ぐ。 1,000円前後 撮影時に邪魔にならない、伸縮性のあるワイヤー入りタイプがおすすめ。
防犯ブザー
危険を感じた時に大音量で周囲に助けを求める。スリを威嚇する効果も。 1,000円〜2,000円 すぐに使えるよう、バッグの外側などに取り付けておく。
貴重品のコピー
パスポートやカードのコピー(紙とデータ両方)を準備。紛失時の手続きがスムーズに。 0円 データはクラウドに、紙のコピーはスーツケースなど別の場所に保管。
スマホの紛失モード
スマホを失くした時に遠隔でロックし、位置情報を追跡する機能。 0円 出発前に「iPhoneを探す」などの設定を必ずオンにしておく。
カードのアプリ設定
カード会社のアプリで、タッチ決済を一時的にオフにする。不正利用を即座にストップ。 無料〜 オフラインでも設定変更できるか事前に確認しておく。
紛失防止タグ
バッグや鍵に付けておけば、置き忘れてもスマホで場所が分かる。 3,000円〜 バッグの奥深くなど、見つかりにくい場所に入れておく。
服装をシンプルに
ブランド品や高価な時計を避け、「お金を持ってます」という印象を与えない。 0円 現地の人のような、シンプルで落ち着いた服装を心がける。

注目アイテム 1:マネーベルト/ネックポーチ

たとえバッグを盗まれても、パスポートと予備のクレジットカードさえあれば旅は続けられます。マネーベルトやネックポーチは、その「最後の砦」を守るための必須アイテムです。

Pacsafe Coversafe S75 ネックポーチ

Pacsafe Coversafe S75 ネックポーチ:衣服下に吊り下げてパスポートや現金を見えない位置で保護します。出典: Pacsafe 公式サイト

注目アイテム 2:スマホ用ストラップ

スマホストラップで物理的に繋いでおけば、ひったくりはほぼ防げます。さらに、万が一に備えて遠隔ロックの設定をしておけば、二重の安心です。

OUTXE 伸縮スマホランヤード

OUTXE 伸縮スマホランヤード:ワイヤー芯入りケーブルでスマホをベルトループやバックパックに固定し、すり抜きと落下を同時に防ぎます。出典: OUTXE 公式サイト

注目アイテム 3:防犯ブザー

大音量は、犯人が最も嫌うものの一つです。周囲の注目を集めることで、犯行を諦めさせる効果が期待できます。

SABRE キーチェーン型パーソナルアラーム

SABRE キーチェーン型パーソナルアラーム:120 dB の警報音を発し、周囲の注意を引いてスリを威嚇します。出典: SABRE 公式サイト

注目アイテム 4:スマホの紛失モード

物理的な対策と並行して、失くした際に遠隔で端末をロックし、位置情報を追跡できる機能を必ず有効にしておきましょう。

iCloud「Lost Mode」画面

iCloud「Lost Mode」画面:遠隔で端末をロックし、位置追跡と紛失メッセージ送信が可能になります。出典: Apple Support

注目アイテム 5:紛失防止タグ

バッグや鍵、スーツケースなど、失くしたくないものに付けておけば、置き忘れてもスマートフォンのアプリで場所を特定できます。

AirTagをラゲージに装着した例

AirTag をラゲージに装着した例:UWB + Bluetooth で置き忘れ場所を素早く特定できます。出典: Apple Newsroom

まとめ:防犯は「3つの壁」で考える

第1の壁:防犯バッグ

スリに「狙いにくい」と思わせる最初の防御線。

第2の壁:貴重品の分散・固定

バッグの内側で貴重品を守る第二の防御線。(マネーベルト、スマホストラップなど)

第3の壁:万が一の備え

被害に遭った後のダメージを最小限にする最後の砦。(遠隔ロック、保険、カードの利用停止)

この三層のディフェンスを意識すれば、ヨーロッパ旅行はもっと安全で楽しいものになります。

コンパクト?大容量?旅程別おすすめバッグ実例集

【最終版】あなたの旅にぴったりのバッグはこれ!

旅行の日数や目的によって、最適なバッグのサイズは変わってきます。ここでは5つの旅のパターン別に、具体的な防犯バッグのモデルをご紹介します。自分の旅のスタイルに合うのはどれか、チェックしてみてください。

半日〜1日:身軽な街歩き

Travelon Anti-Theft Classic Mini Shoulder Bag

メイン気室をロックできるラッチ式ジッパーとワイヤー入りストラップを備え、日帰り観光に最適。出典: Travelon公式サイト

Travelon Anti-Theft Classic Mini Shoulder Bag

容量: 2.5 L

重量: 約300g

主な防犯機能:

  • ロック付きファスナー
  • ワイヤー入りストラップ
  • RFIDポケット

長財布とスマホ、ペットボトル程度で十分な方に最適。小さいながらも基本的な防犯機能を網羅し、美術館などでもスムーズです。

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2〜3日:週末シティブレイク

XD Design Bobby Soft(着用シーン)

背面アクセスとツイストロックで安全性を確保しつつ、USBポートでスマホ充電も可能。出典: XD Design公式サイト

XD Design Bobby Soft

容量: 16 L

重量: 645 g

主な防犯機能:

  • 背面アクセス
  • 隠しポケット
  • USBポート

PCや1泊分の着替えを運ぶのに便利なバックパック。開口部が背中側にあるため、背負っている間にスリが開けることは不可能です。

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4〜7日:鉄道での周遊旅行

Pacsafe ECO 25 L Anti-Theft Backpack

ショルダーベルトと背面にeXomeshワイヤーを内蔵し、切り裂きに強い構造です。出典: Pacsafe公式サイト

Pacsafe ECO 25L Anti-Theft Backpack

容量: 25 L

重量: 850 g

主な防犯機能:

  • 切り裂き防止パネル
  • 特殊ロック
  • 固定用クリップ

電車を乗り継ぐ旅では、大きすぎず小さすぎない25Lクラスがベスト。防犯性と環境性能を両立した最新モデルです。

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10〜14日:周遊+ハイキング

Pacsafe Venturesafe EXP45

スーツケースのように全開できる大容量45 L。Roobar™ロックでファスナーを一括固定できます。出典: Pacsafe公式サイト

Pacsafe Venturesafe EXP45

容量: 45 L

重量: 約1.8 kg

主な防犯機能:

  • 連結式ロック
  • ワイヤーフレーム
  • 着脱式ヒップベルト

国をまたぐ長期滞在やアクティビティに。多くの航空会社で機内持ち込み可能なサイズなのも嬉しいポイントです。

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出張+観光:PC持ち歩き

Samsonite Securipak 2.0 15.6″

カットレジスタント外装と背面メイン開口でビジネス旅をスマートに守ります。出典: Samsonite UK公式サイト

Samsonite Securipak 2.0 15.6″

容量: 16 L

重量: 800 g

主な防犯機能:

  • 切り裂き防止素材
  • 背面アクセス
  • RFIDポケット

PCを持ち歩く出張に最適。ビジネスシーンに馴染むデザインながら、防犯性能は万全です。仕事後の観光でも活躍します。

バッグ選びで失敗しないための3つのチェックポイント

  • 航空会社の機内持ち込みルール:特にLCC(格安航空会社)を利用する場合は、無料で持ち込めるバッグのサイズを事前に必ず確認しましょう。

  • 背面アクセスの有無:20L以上のバックパックを選ぶなら、背負ったままスリに開けられる心配がない「背面アクセス」タイプが断然おすすめです。

  • ヒップベルトの取り外し:街歩きの際にヒップベルトが邪魔になることも。簡単に取り外せるモデルなら、シーンに合わせて使い分けられて便利です。

あなたの旅の計画と持ち物を考えれば、必要なバッグの機能とサイズが自然と見えてくるはずです。このリストを参考に、最高の旅の相棒を見つけてください。

ヨーロッパ旅行のスリ対策カバン選び総まとめ

  • バッグ選びの基本は「開けにくい・切れにくい・奪いにくい」の3点
  • 最強のバッグタイプは体に密着する斜め掛け(クロスボディ)
  • ファスナーはロック付きが常識
  • 生地はステンレスワイヤー内蔵などの切り裂き防止素材を選ぶ
  • ストラップもワイヤー入りで切断されにくいものが安全
  • クレジットカード情報はRFIDブロック機能付きポケットで守る
  • 外から見えない隠しポケットはパスポートや予備費用の保管に最適
  • PacsafeやTravelonは防犯機能に特化した代表的ブランド
  • PCを持ち歩くならXD Designなどの背面アクセス型が有効
  • 究極の防刃性能を求めるならLoctoteも選択肢
  • リュックサックは体の前に抱えて持つのが基本
  • カフェではバッグを膝の上か足に絡ませて置く
  • 親切すぎる声かけや署名を求める集団はスリの可能性を疑う
  • パスポートや多額の現金は服の下のマネーベルトで管理する
  • 少額の現金を入れたダミー財布を別に用意するのも有効
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