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イタリアは魅力的な国ですが、治安について気になる方もいるのではないでしょうか?
イタリアの治安は、場所によって安全レベルが異なります。
スリや置き引きなどの軽犯罪が多い一方、世界平和度指数では比較的安全な国とされています。
具体的には、主要都市の治安情報、都市ごとの危険エリア、注意すべき犯罪、そして安全対策まで網羅しています。
イタリア旅行を安全に楽しむために、ぜひこの記事を参考にしてください。
イタリア治安の全体像
イタリアの治安は良い国か悪い国か?
イタリアの治安を一言で評価するのは難しいですが、観光地としての人気と、治安面の課題が共存していると言えます。
国全体の治安は「中程度」で、注意を払う必要がある地域と比較的安全な地域がはっきりと分かれています。
良い面
- 観光都市の高い安全意識
ローマやミラノ、フィレンツェなどの主要観光地では、観光客の多さから警察のパトロールが頻繁に行われています。
特に昼間は多くの観光客で賑わっており、一般的な観光では大きな危険を感じることは少ないでしょう。 - 文化的背景による穏やかさ
イタリアの人々は陽気で親切な印象が強く、観光客にも寛容です。
田舎や小都市では特に、地元の人々との交流が心地よく感じられるでしょう。
イタリアは、食文化も魅力の一つです。
ヨーロッパでご飯が美味しい国はどこ?特徴・人気料理・おすすめレストランを紹介の記事で詳しく解説されているように、イタリア料理は世界中で愛されています。
注意が必要な面
- スリや置き引きが多発
特に観光地や主要駅(例:ローマのテルミニ駅)周辺では、スリや置き引きの被害が頻発しています。
イタリアの犯罪者はグループで行動することが多く、日本人観光客がターゲットになる場合も少なくありません。 - 南北格差による治安の差
南イタリア(例:ナポリ、シチリア島)は、貧困層の多さから軽犯罪が多発し、治安が悪い地域とされています。
一方、北イタリア(例:ミラノ)は経済的に豊かで治安が良いとされるものの、観光客を狙った犯罪は避けられません。
世界平和度指数とイタリアの位置
イタリアの治安について世界的に見た場合、イタリアは比較的安定した国として位置づけられていますが、完全に平穏なわけではありません。
イタリアの治安に関連するデータとして「世界平和度指数(Global Peace Index, GPI)」が有名です。
この指数は、戦争や暴力のリスク、社会の安定度などを考慮して、世界各国の平和度をランク付けしています。
2024年のデータによると、イタリアは163ヵ国中、33位に位置しており(日本は17位)、これを基にすると治安は良好であり、特に他国との戦争や大規模な暴動が少ないことが反映されています。
さらに、治安指標で高評価を受けている要素には、政治的安定性や暴力犯罪の発生率の低さが挙げられます。
それでも、イタリアはヨーロッパ内でも治安に関して一定の課題を抱えている国の一つでもあります。
特に、観光地や都市部でのスリや詐欺といった犯罪が注意を要するポイントです。
これらは特に大都市や観光地でよく見られるため、旅行者は慎重に行動する必要があります。
イタリアの治安状況や安全対策に関するより詳細な情報は、外務省 海外安全ホームページを参照してください。
イタリアの都市ごとの治安
イタリアの安全な観光地5選!
イタリアは地域ごとに治安状況が異なるものの、多くの観光地は比較的安全であり、観光客が安心して訪れることができます。
以下に、治安の良さで知られる観光地5選を紹介します。
ボルツァーノ(Bolzano)
北イタリアに位置するアルト・アディジェ地方のボルツァーノは、アルプスの麓にある美しい都市です。
住民の生活水準が高く、犯罪率も低いため、非常に安全です。
特にトレッキングや冬のスポーツを楽しむ観光客に人気があります。
ヴェネツィア(Venice)
運河の街ヴェネツィアは、スリの被害を除けば全体的に治安が良いことで知られています。
車両の侵入が制限されているため、交通事故の心配がありません。
ただし、観光客が多いエリアではカバンや貴重品に注意しましょう。
フィレンツェ(Florence)
芸術と歴史の街フィレンツェも治安の良い都市として知られています。
特に昼間は観光客にとって安全ですが、夜間に駅周辺など一部のエリアを歩く際は注意が必要です。
主にスリが観光客を狙うケースがあります。
コモ湖(Lake Como)
高級リゾート地として名高いコモ湖周辺も治安が良い地域です。
美しい湖畔の風景と、静かで落ち着いた雰囲気が観光客に人気です。
地元住民や観光業者による犯罪もほとんど報告されていません。
ローマ(Rome)
イタリアの首都ローマは、観光スポットが多く、治安も比較的良い方です。
しかし、コロッセオやトレビの泉の周辺ではスリが多発するため、警戒を怠らないことが重要です。
ローマでの宿泊は、治安面も考慮してホテルを選びたいものです。
ローマのホテルの治安|失敗しない!安全な滞在のための完全ガイドの記事では、安全なエリアやホテル選びのポイントを紹介しています。
治安指数と危険エリア、主な犯罪
イタリア主要都市の安全指数・犯罪指数(2024.12)
都市名 | 安全指数 | 犯罪指数 |
フィレンツェ | 60.3 | 39.7 |
ベネチア | 66.75 | 33.25 |
ローマ | 51.0 | 49.0 |
ボローニャ | 51.95 | 48.05 |
ミラノ | 48.3 | 51.7 |
パレルモ | 55.08 | 44.92 |
ナポリ | 37.4 | 62.6 |
安全指数 街の安全度を表す数値です。
- 数値が高い = 安全な街
- 数値が低い = 危険な街
犯罪指数 街の犯罪レベルを表す数値です。
- 数値が高い = 犯罪が多い街
- 数値が低い = 犯罪が少ない街
イタリア主要都市における危険エリアと主な犯罪
都市 | 危険エリア | 主な犯罪 |
---|---|---|
ローマ | コロッセオ、トレビの泉、スペイン階段、テルミニ駅周辺 | スリ、詐欺、タクシーの不正料金 |
ミラノ | ミラノ中央駅周辺、ドゥオーモ周辺、地下鉄、夜間の公園 | スリ、置き引き、ミサンガ詐欺 |
ナポリ | スカンピア、スペイン地区、サン・ジョバンニ・ア・テドゥッチオ、バッラ地区、リオーネ・トライアーノ | スリ、置き引き、車上荒らし、詐欺 |
フィレンツェ | サンタ・マリア・ノヴェッラ駅周辺 | スリ、置き引き |
ローマでの治安対策
- 人混みでは持ち物に注意し、不審な接触を避けることが重要です。
正規タクシーを利用し、夜間の外出は中心部や観光地周辺に限定することが推奨されます。
ミラノでの治安対策
- 夜間の中央駅周辺は避けるべきです。
ドゥオーモ周辺では声をかけられても無視し、地下鉄では鞄を前に抱えることが推奨されます。
また、夜間の公園は避けるべきです。
ナポリでの治安対策
- 危険地域には近づかないようにし、中央駅や観光地ではスリに注意が必要です。
公共交通機関では周囲に警戒し、夜間の外出は避け、安全なエリアで宿泊することが推奨されます。
フィレンツェでの治安対策
- 駅構内や周辺ではスリに注意し、貴重品はしっかり管理することが重要です。
夜間は駅周辺を避けるべきです。
イタリア旅行で注意すべき犯罪
スリ・置き引きの手口と対策
イタリアを旅行する際、スリや置き引きは非常に一般的な問題です。
特に観光地や混雑した公共交通機関などでは、注意が必要です。
スリや置き引きは、犯罪者が巧妙に手を伸ばして財布やスマホなどを盗む手法を取ります。
以下では、スリや置き引きの手口とその対策方法について紹介します。
スリ・置き引きの手口
- グループでの協力
スリは通常、複数人のグループで行動します。
一人が目立たないように近づき、他のメンバーがあなたを妨害したり、注意を引いたりしている間に財布を盗む手法です。
このようなグループは、混雑した駅や観光地、イベント会場などでよく見られます。 - 体を使った気を引く手法
よくある手法として、スリ犯があなたに無理やり近づき、急いで歩くふりをしながら身体をぶつける、あるいはバスや電車が混んでいるときに不意に近寄ってきて盗むケースです。 - 紛らわしい手法や偽の親切心
観光地では、例えば「道に迷ったふりをして案内を頼む」などの方法で注意を引き、その隙に手荷物を盗まれることがあります。
スリ・置き引きの対策方法
- 貴重品を目立たないように保管する
財布やスマートフォンは、ポケットやバッグの外側に入れないようにしましょう。
特に混雑した場所では、手に持たず、背中側にしっかりと固定できるバッグを使うことをおすすめします。
クロスボディバッグなどが有効です。 - バッグは常に閉じて、体の前に持つ
バッグをしっかりと閉じ、身体の前に持つことが対策として有効です。
また、スリ犯はしばしば急いでいるふりをして近づいてきますが、その際にバッグをひったくられないように注意しましょう。 - 周囲に注意を払う
観光地や混雑した場所では周囲に常に注意を払い、誰かがあなたに急に近づいてきた場合は警戒することが大切です。
また、特に人気の観光地では、スリや置き引きがよく行われるので、人ごみにいる際には特に注意が必要です。
押し売りや詐欺に遭わない方法
イタリアを旅行する際、特に観光地では、詐欺や押し売りに遭わないよう注意が必要です。
以下に、よくある詐欺の手口と、それに対する対策方法を紹介します。
道端の販売員や路上芸人
観光地では、花やお土産を無料で「プレゼント」すると言って近づいてくる人々がいます。
その後、強引にお金を要求されることがあります。
こうした場合は、最初から「いいえ」と断るか、あらかじめお金を持っていないことを伝えるのが効果的です。
写真を撮る詐欺
観光名所では、コスチュームを着た人物が「無料で写真を撮ろう」と声をかけ、撮影後に料金を請求することがあります。
このような「無料写真」は避け、事前に金銭のやり取りがないか確認することが重要です。
路上アートの「損害」詐欺
特にフィレンツェなどでは、地面に描かれたアート作品の近くを歩いた後に、損傷を与えたと主張され、支払いを求められることがあります。
このような場合は、冷静にその場を離れましょう。
多くの場合、相手はあなたを困らせて支払いを迫ろうとしています。
偽警察官
観光地では、偽の警察官が現れることがあります。
彼らは、荷物の確認などと称して近づき、財布を盗むことがあります。
警察官に声をかけられた際には、必ず身分証を確認し、何か不審に感じたらその場を離れることが賢明です。
タクシーの不正請求
観光地では、メーターを使わずに料金を不正に請求するタクシー運転手もいます。
タクシーを利用する際は、必ずメーターが動いているか確認し、目的地までの料金相場を事前に調べておくと良いでしょう。
ATMでの詐欺
ATMの前で他の人が「手伝ってあげる」と言って近づいてきた場合、その人がカード情報を盗もうとしている可能性があります。
ATMを使用する際は、周囲の人と距離を取り、誰にも介入させないことが大切です。
これらの詐欺手口に注意し、もし不審な状況に遭遇した場合は、直感を信じてその場を離れることが重要です。
旅行を安心して楽しむためには、常に警戒心を持つことが大切です。
女性旅行者が注意すべきポイント
イタリアは観光地が多く、魅力的な場所がいっぱいですが、特に女性旅行者にはいくつかのポイントで注意が必要です。
以下のアドバイスを参考に、安全に楽しい旅行をしましょう。
移動中の安全対策
公共交通機関を利用する際、混雑した時間帯や観光地周辺ではスリが多発しています。
特に、電車やバスの車内、観光地の周辺では、貴重品は体の前に保持し、バックパックやバッグはジッパーをしっかり閉めましょう。
さらに、バッグは身体に密着させるか、クロスボディタイプのものを使うと良いでしょう。
夜間の外出に関して
イタリアの夜間は美しいですが、暗い通りや人通りの少ない場所は避け、常に明るい通りを選んで移動しましょう。
また、見知らぬ人から声をかけられた場合、無理に会話を続けないことが重要です。
服装について
現地の女性と同じような服装を心がけると、目立たず安心です。
イタリアでは、カジュアルすぎる服装は避け、シンプルで洗練されたスタイルが好まれます。
特に観光地では、目立つ衣服や高価なアクセサリーは避けた方が無難です。
イタリアの男性との関わり
イタリアでは、外国人女性に対する積極的なアプローチが見受けられます。
頻繁に「チャオ、ベラ」などのフレーズをかけられることがありますが、反応せず無視するのが一番効果的です。
それでもしつこくされる場合は、安全な場所に避難し、助けを求めることも選択肢です。
これらの注意点を守ることで、より安全にイタリアを楽しむことができます。
旅行中は、常に周囲の状況に気を配り、万が一のトラブルに備えて旅行保険にも加入することをお勧めします
イタリアでの治安対策の実用的なアドバイス
安全に旅行するための持ち物チェックリスト
旅行の際に安全を確保するための持ち物チェックリストは、特にイタリアなどの旅行先で非常に重要です。
以下は、旅行中の安全性を高めるためにおすすめのアイテムです。
防犯用のバッグやポーチ
旅行中は、貴重品を安全に保管できるバッグが必須です。
RFIDブロッキング機能が搭載された財布や、セキュリティポーチ(防犯用のジッパー付きバッグなど)を持参することで、スリや盗難から身を守れます。
携帯充電器
長時間の観光でスマートフォンのバッテリーが切れないように、モバイルバッテリーは必需品です。
特にGoogleマップや通訳アプリを使用する場合、電池切れは大きな問題になるため、旅行中のバッテリー管理は重要です。
現金とクレジットカード
イタリアでは、現金を少額持ち歩くことをおすすめしますが、セキュリティのため、クレジットカードやデビットカードも必ず携帯しておきましょう。
多くの場所でカード支払いが可能です。
雨具
イタリアの天気は急変することがあるため、小型の折りたたみ傘を持っておくと便利です。
急な雨に備え、地元で高価な傘を購入するのを避けられます。
パスポートとコピー
パスポートは常に身につけておくことが推奨されます。
また、万が一を考えて、パスポートのコピーを別の場所に保管しておくことも忘れずに。
これらのアイテムを持参することで、イタリア旅行をより安全に、ストレスフリーに楽しむことができます。
現地での移動手段と安全対策
イタリア旅行中の移動手段と安全対策について、以下のポイントを押さえておくと安心です。
交通機関を利用する際の注意点
イタリアは公共交通機関が充実していますが、特に観光地や混雑した場所ではスリや盗難に注意が必要です。
列車やバスに乗る際は、貴重品を常に手元に置き、バッグは体の前に持つようにしましょう。
特に夜間の列車やバスでは、ドアをしっかり閉め、ロックができる場合は施錠を忘れずに行いましょう。
タクシー利用の際のポイント
イタリアのタクシーは便利ですが、注意が必要です。
未登録のタクシーやメーターの動かないタクシーに乗ると、高額な料金を請求されることがあります。
必ず公式タクシーを利用し、出発前に料金を確認しましょう。
また、目的地までの料金が固定されている場合もあるので、事前に確認しておくことをお勧めします。
歩行時の安全対策
イタリアの大都市では、夜間の一人歩きは避け、特に暗い場所や人気の少ない場所では警戒を怠らないようにしましょう。
観光地ではスリや詐欺師が多いため、バッグや財布は常に自分の目の届く範囲に置くか、抗盗難対策が施されたバッグを使用すると安心です。
特に注意すべき観光地での安全対策
観光スポットではスリの他にも、詐欺や不正行為が発生しやすいので、注意が必要です。
例えば、道端で無理に商品を売りつけようとする業者や、偽の警官を名乗ってパスポートを要求する人物もいます。
また、カフェやレストランで食事中は、バッグや携帯電話を椅子の背に掛けないようにしましょう。
まとめ:イタリアの治安最新情報2024!安全な都市と危険エリア、対策を徹底解説!
- イタリアの治安は全体的には中程度で、地域によって差がある
- ローマ、ミラノ、フィレンツェなどの主要観光地は比較的安全
- スリや置き引きは、観光地や駅周辺で多発している
- 南イタリアは北イタリアよりも治安が悪い傾向がある
- 世界平和度指数では、イタリアは比較的上位に位置している
- ボルツァーノ、ヴェネツィア、フィレンツェ、コモ湖、ローマは治安が良い観光地として知られる
- ローマでは、コロッセオやトレビの泉周辺でスリに注意が必要である
- ミラノでは、中央駅周辺やドゥオーモ周辺でスリや置き引きに注意が必要である
- ナポリは、危険地域が多く、特に中央駅や観光地ではスリに注意が必要である
- スリはグループで行動し、観光客をターゲットにすることが多い
- 押し売りや詐欺の手口も多様であるため注意が必要である
- 女性旅行者は、夜間の外出や服装に注意する必要がある
- 防犯対策として、防犯用のバッグや携帯充電器などを用意すると良い
- 現地では、公式タクシーを利用し、料金を確認することが重要である
- 観光スポットでは、スリや詐欺に特に注意する必要がある