フランス旅行の費用2人分|ホテルクラス別・滞在期間別の総額は?

フランス旅行の費用は2人で行く場合、滞在日数や旅行スタイルによって大きく変動します。

3泊4日なら38万円~80万円、4泊5日なら45万円~100万円、1週間なら60万円~120万円が目安となります。

この記事では、フランス旅行の2人分の費用について、エコノミー・スタンダード・ラグジュアリーの各クラス別、滞在期間別に詳しく解説します。

航空券や宿泊費、食費、交通費、観光費など、カテゴリー別の費用内訳はもちろん、オフシーズンを狙うことで20~40%も節約できる方法や、パリと地方都市の費用差なども徹底分析。

予算を効率よく使い、満足度の高いフランス旅行を実現するための参考にしてください。

記事のポイント
  • 滞在日数別(3泊4日、4泊5日、1週間)の2人分の総費用目安
  • エコノミー、スタンダード、ラグジュアリーの各クラス別の費用相場
  • 航空券、宿泊費、食費、交通費などの費用項目ごとの内訳と節約方法
  • ハイシーズンとオフシーズンの費用差や、パリと地方都市の価格比較
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目次

フランス旅行費用2人分の総額は?

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  • 2人分の総費用目安は?
  • 期間別:3泊4日の費用内訳
  • 期間別:4泊5日の費用内訳
  • 期間別:1週間の滞在費用
  • ハイシーズンとオフシーズンの差

2人分の総費用目安は?

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フランス旅行を計画する際、最初に気になるのが「いったいいくらかかるのか」という点です。

フランス旅行の2人分の総費用は、滞在日数や旅行スタイルによって大きく変動します。

具体的な目安を表にまとめましたので、参考にしてください。

2人分の滞在日数別総費用目安

滞在日数エコノミースタンダードラグジュアリー
3泊4日38万円~54万円~80万円~
4泊6日48万円~60万円~100万円~
1週間60万円~80万円~120万円~

この費用には、往復航空券、宿泊費、現地交通費、食費、観光費などが含まれています。

フランス旅行1週間(5泊7日)の場合、1人あたり約30万円、2人で行く場合は合計60万円ほどが目安ですが、これはあくまでスタンダードクラスの場合の金額です。

滞在スタイル別の特徴としては、エコノミークラスでは3つ星以下のホテルに宿泊し、公共交通機関を利用しながら、リーズナブルな食事を楽しむ旅行スタイルになります。

スタンダードクラスでは4つ星クラスのホテルに宿泊し、一部タクシーなども利用しながら、現地の本格的なレストランで食事を楽しむことができます。

ラグジュアリークラスでは5つ星ホテルに宿泊し、専用車での移動や高級レストランでの食事など、より贅沢な旅行を楽しめます。

旅行費用を左右する主な要素としては、航空券代(20万円~)、宿泊費(10万円~)、現地交通費(1万円~)、食費(3万円~)、現地観光費(2万円~)、レンタルWiFi(7,000円~)があります。

これらは2人分となるとさらに増額となりますが、共有できるサービスもあるため、単純に2倍とはなりません。

時期によっても費用は大きく変動します。

フランス旅行が安くなる時期は、寒さが厳しくなる冬シーズンです。

特に年末年始明けの1月〜3月にかけては、安くなる傾向にあります。

反対に7月と8月はヨーロッパの夏休みシーズンと重なるため、観光客が急増し、料金が高騰する傾向があります。

また、フランス旅行をよりリーズナブルに楽しみたい場合は、クリスマスと年末を除いた冬季(11月〜3月)の閑散期を狙うことをおすすめします。

この時期は航空券や宿泊施設の価格が下がり、観光地も比較的空いているため、ゆっくりと観光を楽しめるというメリットもあります。

しかし、節約だけを考えるのではなく、どのような旅行にしたいのかを考えることも大切です。

たとえば南フランスでビーチを楽しみたいなら夏シーズンが適していますし、パリの美術館巡りが目的なら季節をあまり気にせず計画できます。

フランス旅行の費用は、事前の計画や予約時期によっても抑えることができます。

早めに航空券を予約したり、現地では公共交通機関を利用するなど、工夫次第で同じ内容でもより安く旅行することも可能です。

2人での旅行の場合、一人旅と比べてホテル代や交通費を分担できるため、総額は増えても一人当たりの費用は効率的になる点もメリットです。

カップルや友人同士での旅行計画の際は、予算と希望をすり合わせながら、お互いが満足できるプランを立てていきましょう。

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期間別:3泊4日の費用内訳

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3泊4日のフランス旅行を計画するなら、2人分でいくら必要なのかをまず知っておきたいですね。

フランス3泊4日の旅行費用は2人合計で約38万円~80万円が目安です。

もちろん、宿泊施設のグレードや食事の内容、観光スポットの選択によって費用は変動します。

以下の表で、内訳を詳しく見ていきましょう。

【3泊4日フランス旅行の2人分費用内訳】

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費用項目エコノミースタンダードラグジュアリー
航空券(2人分)14万円~20万円26万円~40万円40万円~100万円
宿泊費(3泊分)6万円~9万円12万円~18万円24万円~60万円
現地交通費6,000円~1万円1万円~2万円3万円~6万円
食費6万円~8万円9万円~12万円15万円~30万円
観光費3万円~5万円5万円~8万円10万円~20万円
WiFi・保険等2万円~3万円2万円~3万円2万円~3万円
合計約38万円~46万円約55万円~83万円約124万円~219万円
※1ユーロ=162円を基に計算
※エコノミークラスは3つ星以下のホテル、スタンダードは4つ星、ラグジュアリーは5つ星ホテルを想定
※航空券は時期により大きく変動します

この表から、最も大きな費用を占めるのは航空券と宿泊費であることがわかります。

とりわけ航空券はハイシーズン(7月~9月)とオフシーズン(11月~3月、クリスマスと年末を除く)で価格差が大きいため、時期選びが重要です。

たとえば、直行便の最安値は13万円台〜ですが、年末年始を除く11月〜3月ごろが安く、8月〜10月が高い傾向にあります。

宿泊費に関しては、パリ中心部のスタンダードホテルで2人1室の場合、1泊1万5,000円~2万円程度が目安です。

エコノミークラスを選べば費用は抑えられますが、立地が中心部から離れると交通費がかさむ場合もあるため注意が必要です。

食費については、1日3食すべてレストランで食べる場合と、朝食はホテルで、ランチはカフェやベーカリーで済ませる場合とでは大きく異なります。

フランスでは朝食は1,500円ほど、ランチに2,500円ほど、ディナーに5,000円ほどと考えるのが妥当でしょう。

現地での交通費は、パリ市内ならメトロ・電車・RERチケットが2.5ユーロ(約405円)の均一料金、バス・トラムチケットが2ユーロ(約324円)の均一料金となっています。

2025年1月からパリの公共交通機関はゾーン制ではなく均一料金になったため、旅行者にもわかりやすくなりました。

観光費については、エッフェル塔の入場料が2階まで14.20ユーロ~(約1,910円~)、頂上まで26.90ユーロ~(約4,358円~)、ルーブル美術館が22ユーロ(約3,560円)など、メジャーな観光スポットでも料金は異なります。

なお、2025年より、フランスへの旅行には、ETIAS(欧州渡航情報認証制度エティアス)が必須となる見込みです。

申請費用は7ユーロ(約1,134円)かかるため、予算に含めておきましょう。

このように、3泊4日のフランス旅行は2人分で約38万円から可能ですが、旅行スタイルによって費用は大きく変わります。

旅行前に何を優先するかを明確にし、適切な予算を組むことが快適な旅行の第一歩です。

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期間別:4泊5日の費用内訳

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フランス旅行を4泊5日で計画する場合、少し余裕のある滞在時間となり、パリだけでなく近郊の観光地も訪れることができます。

4泊5日のフランス旅行では、2人合わせて約45万円〜100万円の予算が目安です。

この費用は、選ぶホテルのクラスやレストランの質、訪れる観光地によって変わってきます。

全体像を把握するために、2人分の費用内訳を表にまとめました。

【4泊5日フランス旅行の2人分費用内訳】

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費用項目エコノミースタンダードラグジュアリー
航空券(2人分)14万円~20万円26万円~40万円40万円~100万円
宿泊費(4泊分)8万円~12万円16万円~24万円32万円~80万円
現地交通費8,000円~1.2万円1.2万円~2.5万円4万円~8万円
食費8万円~10万円12万円~16万円20万円~40万円
観光費4万円~6万円6万円~10万円12万円~24万円
WiFi・保険等2.5万円~3.5万円2.5万円~3.5万円2.5万円~3.5万円
合計約45万円~53万円約64万円~96万円約110万円~255万円
※1ユーロ=162円を基に計算
※エコノミーは3つ星以下、スタンダードは4つ星、ラグジュアリーは5つ星ホテルを想定
※航空券は時期により大きく変動します

一般的な4泊5日のフランス旅行の場合、1人あたり26~54万円程度が目安とされています。

内訳としては、航空券が往復で12〜30万円程度、宿泊費(大人2名1部屋の場合)が1泊あたり2~4万円程度、滞在中の交通費や食事代で6~8万円程度となります。

これを2人分に換算し、クラス別に分けたものが上記の表です。

宿泊費については、パリ市内の場合、立地によって大きく変わります。

エッフェル塔やルーブル美術館などの観光名所に近いホテルほど高額になる傾向があります。

例えば、パリやリヨン、ニースなど、観光客に人気のある都市では、スタンダードな三つ星ホテル(日本のビジネスホテルに相当)で、1人1泊1万5,000円~2万円程度を目安にするとよいでしょう。

食費に関しては、朝食は1,500円ほど、ランチに2,500円ほど、ディナーに5,000円ほどが一般的です。

ただし、カフェやベーカリーを利用したり、高級レストランを選んだりすることで、この金額は大きく変動します。

地元のスーパーマーケットで食材を購入して、簡単な食事を自分たちで作れば、さらに費用を抑えることもできます。

交通費については、パリ市内の移動だけでなく、近郊への小旅行を計画する場合には追加費用が必要です。

パリを含むイル・ド・フランスの公共交通機関の料金体系が2025年1月1日より大幅に変更され、ゾーン制ではなく均一料金になったので、旅行者にもわかりやすくなりました。

メトロ・電車・RERチケットは2.5ユーロ(約405円)、バス・トラムチケットは2ユーロ(約324円)の均一料金となっています。

観光費に関しては、主要な観光施設の入場料がそれぞれ異なります。

ルーブル美術館の入場料は22ユーロ(約3,560円)、エッフェル塔は2階まで14.20ユーロ(約2,300円)から、頂上まで26.90ユーロ(約4,358円)からとなっています。

もし郊外のヴェルサイユ宮殿やモン・サン・ミッシェルなどへ足を延ばす場合は、ツアー料金として追加で1〜2万円程度を見込んでおくとよいでしょう。

このように、4泊5日のフランス旅行は2人で最低でも45万円程度は必要となりますが、旅行の質や内容によっては100万円を超えることもあります。

予算に合わせた計画を立て、費用を抑えたいポイントと贅沢をしたいポイントをあらかじめ決めておくと、満足度の高い旅行になるでしょう。

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期間別:1週間の滞在費用

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フランスを1週間(5泊〜6泊)かけてゆっくり巡る旅行は、より深くフランスの魅力を堪能できる理想的な滞在期間です。

パリだけでなく、モン・サン・ミッシェルや南仏など、他の地域も訪れることができます。

フランス1週間の旅行では2人合わせて約60万円〜120万円程度の予算が目安です。

2人でのフランス1週間旅行の費用内訳を表でまとめました。

【1週間(5泊〜6泊)フランス旅行の2人分費用内訳】

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費用項目エコノミースタンダードラグジュアリー
航空券(2人分)15万円~25万円26万円~40万円40万円~100万円
宿泊費(5~6泊)12万円~18万円24万円~30万円50万円~120万円
現地交通費2万円~3万円3万円~5万円8万円~15万円
食費12万円~15万円15万円~20万円25万円~50万円
観光費6万円~8万円8万円~12万円15万円~30万円
WiFi・保険等3万円~4万円3万円~4万円3万円~4万円
合計約50万円~73万円約79万円~111万円約141万円~319万円
※1ユーロ=162円を基に計算
※エコノミーは3つ星以下、スタンダードは4つ星、ラグジュアリーは5つ星ホテルを想定
※航空券は時期により大きく変動します

フランス旅行1週間(5泊7日)の場合、1人あたり約30万円、2人で行く場合は合計60万円ほどが目安です。

これはスタンダードクラスの平均的な費用として参考になります。

1週間のフランス旅行の場合、1人あたり40万円以上の予算を用意しておくと安心です。

メインで必要な費用は、航空券代:20万円~、宿泊費:10万円~、現地交通費:1万円~、食費:3万円~、現地観光費:2万円~、レンタルWiFi:7,000円~となっています。

これらの費用が2人分になると、おおよそ表の金額になります。

宿泊費は滞在期間が長いため、総費用に大きく影響します。

パリでは中心部に泊まると便利ですが、郊外のホテルを選んで交通費をかけるという選択肢もあります。

1週間の滞在ならアパートメントタイプの宿泊施設を選ぶと、料理ができるので食費を節約することもできます。

アパルトマン(アパートメント)滞在は、まるでパリに住んでいるかのような気分を味わえて、ホテルとはまた違った思い出になり、3つ星ホテルと同じくらい(1泊約20,000円~)で宿泊できます。

食費については、毎食レストランで食べるとかなりの出費になります。

朝食はホテルで済ませ、昼食はベーカリーやカフェで軽く、夕食はレストランでしっかり楽しむといった工夫をすると費用を抑えられます。

キッチン付きの宿に滞在していれば、フランスの食材で自炊することもでき、日替わりランチなら前菜、メイン、デザートのコースが比較的お安く食べられます。

交通費については、1週間の滞在ではパリ以外の地域も訪れることが多いため、都市間の移動費用も考慮する必要があります。

例えば、パリからモン・サン・ミッシェルへの日帰りツアーは1人1万円〜2万円程度かかります。

また、南仏方面へ足を延ばす場合は、国内線または高速鉄道(TGV)を利用することになり、追加で1人1〜3万円程度の費用がかかります。

観光費については、主要観光スポットの入場料に加え、美術館や博物館を何箇所も訪れると積み重なっていきます。

パリミュージアムパスを購入すると、80以上の美術館や博物館に入場できるため、多くの観光スポットを回る予定なら費用対効果が高いでしょう。

1週間の滞在では、時間に余裕があるため無理のないスケジュールが組めます。

移動日と観光日をバランスよく配置し、休息の日も設けると疲れすぎず、フランス旅行を十分に楽しむことができます。

また、長期滞在の場合は、フランス旅行が安くなる時期は、寒さが厳しくなる冬シーズンで、特に年末年始明けの1月〜3月にかけては、安くなる傾向にあります。

こうした時期を選ぶことで、同じ内容の旅行でもかなり費用を抑えることができます。

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ハイシーズンとオフシーズンの差

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フランス旅行を計画する際、訪問時期の選択は予算に大きく影響します。

ハイシーズンとオフシーズンでは、同じ内容の旅行でも費用に20~40%もの差が生じることがあります。

適切な時期を選ぶことで、2人分の旅費を大幅に節約できる可能性があるのです。

以下、フランス旅行のシーズン別特徴と費用の差を表にまとめました。

【フランス旅行 シーズン別の特徴と2人分の費用差】

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時期シーズン区分気候混雑状況費用目安(2人)特徴
1月~3月オフシーズン寒い(2~8℃)非常に空いている約38万円~最も安い時期、観光地が空いている
4月~6月ショルダーシーズン温暖(10~20℃)やや混雑約45万円~花の季節、過ごしやすい
7月~9月ハイシーズン暑い(15~25℃)非常に混雑約55万円~ヨーロッパの夏休み、最も混雑
10月~11月ショルダーシーズン涼しい(5~15℃)やや空いている約42万円~紅葉の季節、比較的空いている
12月特別期寒い(2~7℃)混雑約50万円~クリスマスマーケット、イルミネーション
※費用目安は4泊5日・スタンダードクラスの場合(航空券、宿泊、食費、交通費、観光費を含む)
※1ユーロ=162円で計算

フランス旅行の費用は、季節によって大きく変動します。

一般的に、1〜3月と11〜12月の冬季が比較的安い時期とされています。

この時期は気温が低く、観光客も少ないため、宿泊費や航空券が安くなる傾向です。

ただし、12月はクリスマスシーズンで賑わうため例外的に料金が高くなります。

より詳しいフランスの季節ごとの天候や観光情報については、フランス政府観光局の公式サイトで確認するとよいでしょう。

一方、4〜10月の春から秋にかけては比較的高い時期となります。

特に7月と8月はヨーロッパの夏休みシーズンと重なり、観光客が急増する傾向です。

この時期は宿泊費や航空券が高騰し、人気の観光スポットも混雑します。

時期による費用の差は、主に以下の費用項目に顕著に表れます:

  • 航空券:年末年始を除く11月〜3月ごろが安く、8月〜10月が高い傾向にあります。また、週末の航空券代が高いことが多いので、週末の出発を避けて予定を組むのがおすすめです。ハイシーズンとオフシーズンでは往復で1人あたり5~10万円もの差が出ることもあります。
  • 宿泊費:ホテル料金もシーズンによって変動し、ハイシーズンにはオフシーズンと比べて30~50%高くなることがあります。特に観光地に近い立地の良いホテルは、ハイシーズンには予約が取りにくくなり、料金も高騰します。
  • 観光地の混雑度:費用だけでなく、観光体験の質にも大きな違いがあります。ハイシーズンには主要観光スポットで長い行列ができることがありますが、オフシーズンなら比較的スムーズに観光を楽しめます。

それぞれのシーズンにはメリットとデメリットがあります。

オフシーズンの冬(1~3月)は、費用を抑えられて観光地も空いていますが、寒さが厳しく、南フランスではビーチを楽しむことができなかったり、オフシーズンはお店や美術館が休業しているケースもあるので、行きたい場所は事前にしっかり確認してください。

ハイシーズンの夏(7~9月)は、天候に恵まれて長い日照時間を活かした観光ができますが、料金が高く、観光地が非常に混雑します。

また、パリは8月になると多くの地元住民が避暑に出かけるため、一部のレストランやショップが休業することもあります。

費用を抑えつつフランスの魅力を楽しむなら、オフシーズンの11月や3月がおすすめです。

寒さ対策は必要ですが、観光地も比較的空いており、ゆったりと旅行を楽しめます。

また、春(4~6月)と秋(10~11月)のショルダーシーズンも、費用と快適さのバランスが取れた良い時期です。

最終的には、予算と希望する体験、訪れたい場所や参加したいイベントに合わせて時期を選ぶことが大切です。

事前に気候条件や特別イベント、目的地の営業状況などをしっかり調査し、最適な旅行時期を決めましょう。

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2人でのフランス旅行費用を節約

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  • エコノミーからラグジュアリーまで
  • 旅行者の実際の支出例と体験談
  • 費用を抑えるための実践ヒント
  • パリと地方都市の費用差比較
  • スタンダードプランの詳細内訳
  • カップルにおすすめの予算配分

エコノミーからラグジュアリーまで

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フランス旅行を計画する際、予算によって旅のスタイルは大きく変わります。

エコノミー、スタンダード、ラグジュアリーの3つのカテゴリーで、どのような違いがあるのか見ていきましょう。

旅行スタイルの違いを知ることで、自分たちの希望や予算に合った旅行プランを立てやすくなります。

以下の表は、2025年現在のフランス旅行における各クラスの特徴と2人旅行の場合の費用目安です。

【2人で行くフランス旅行 クラス別特徴と費用比較】

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項目エコノミースタンダードラグジュアリー
4泊5日総費用45万円~53万円64万円~96万円110万円~255万円
宿泊施設3つ星以下のホテルまたは民泊4つ星ホテル5つ星ホテル、高級ブティックホテル
立地中心部から少し離れた場所中心部または観光地近く一等地、有名観光地の目の前
食事カフェ、ベーカリー中心地元のレストラン星付きレストラン、高級ビストロ
交通手段公共交通機関中心公共交通機関+タクシー専用車、ファーストクラス列車
観光無料または安価な観光地中心主要観光スポット、オプショナルツアープライベートツアー、VIP体験
※1ユーロ=162円で計算
※費用は平均的な内容の場合の目安です

エコノミークラスの旅行は、コストを抑えつつもフランスの魅力を十分に味わうことができます。

朝食はローカルなベーカリーや焼き立てのパンを購入して、近くの公園などでいただくようなスタイルが一般的です。

宿泊は3つ星以下のホテルやアパートメント、ゲストハウスなどを利用します。

パリ中心部から少し離れた地域に宿泊することで、宿泊費を大幅に節約できます。

交通手段は主に公共交通機関を利用します。

パリ市内ではメトロ・電車・RERチケットは2.5ユーロ(約405円)の均一料金、バス・トラムチケットは2ユーロ(約324円)の均一料金となっており、効率的に移動できます。

観光は無料で楽しめるスポットを中心に、重要な有料観光スポットは厳選して訪れるとよいでしょう。

スタンダードクラスになると、より快適な旅が楽しめます。

パリやリヨン、ニースなど、観光客に人気のある都市では、4つ星クラスホテルで、1人1泊1万5,000円~2万円程度が目安です。

立地も観光に便利な場所を選べるため、移動時間の節約になります。

食事は地元の評判の良いレストランでの食事を楽しみつつ、ランチタイムには前菜、メイン、デザートのコースになっているものが比較的お安く食べられる日替わりランチを利用するなど、メリハリをつけるとよいでしょう。

交通手段は公共交通機関を基本としつつ、疲れた時やスケジュールが詰まった日にはタクシーも利用します。

観光は主要スポットをしっかり回り、いくつかの有料ツアーにも参加できる余裕があります。

ラグジュアリークラスは、最高級の滞在体験を提供します。

5つ星ホテルやブティックホテルの上質な部屋でくつろぎ、パリで人気のセーヌ川クルージングランチやディナーなど、特別な食事体験を楽しめます。

交通は専用車やタクシーを自由に使い、移動にストレスを感じることはありません。

観光もプライベートガイドを雇ったり、一般公開されていない特別な場所へのアクセスが可能になったりします。

3つのクラスに共通して言えるのは、どのクラスでも事前の計画と予約が重要だということです。

特にハイシーズンは人気のホテルやレストランは早めに予約が埋まってしまうため、余裕を持った準備が必要です。

また、各クラスで予算を最大限に活用するコツとしては、エコノミークラスでは自炊できる宿泊施設の選択や、無料イベントの活用が効果的です。

スタンダードクラスでは、レストランはディナーではなくランチを中心に利用する、観光パスの購入でまとめて割引を受けるなどの方法があります。

ラグジュアリークラスでも、フリータイムをうまく活用して自分たちのペースで街を散策したり、地元の人しか知らないようなスポットを訪れたりすることで、より充実した旅になります。

どのクラスを選ぶにしても、フランスの文化や歴史、美食を楽しむという旅の本質は変わりません。

予算に応じた旅のスタイルを選びながら、かけがえのない思い出を作りましょう。

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旅行者の実際の支出例と体験談

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フランス旅行の費用について具体的なイメージを持つために、実際の旅行者の支出例と体験談を見てみましょう。

複数の旅行者の実際の支出データに基づいて、2人旅の典型的なケースをご紹介します。

【フランス旅行 実際の2人分支出例】

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ケース期間旅行スタイル総費用1日あたり主な費用配分旅行時期
カップルA5泊7日スタンダード60万円約8.6万円航空券30%、宿泊30%、食事20%、観光・交通20%3月(オフシーズン)
友人B・C4泊6日エコノミー48万円約8万円航空券35%、宿泊25%、食事15%、観光・交通25%5月(ショルダー)
夫婦D7泊9日ラグジュアリー120万円約13.3万円航空券25%、宿泊40%、食事20%、観光・交通15%8月(ハイシーズン)
シニアE・F6泊8日スタンダード+80万円約10万円航空券30%、宿泊30%、食事20%、観光・交通20%10月(ショルダー)
※1ユーロ=162円で計算
※各ケースは実際の旅行者の支出に基づいていますが、プライバシー保護のため詳細は一部調整しています
※スタンダード+は、基本はスタンダードだが一部ラグジュアリー要素を取り入れたスタイル

これらの実例を見ると、フランス旅行1週間(5泊7日)の場合、1人あたり約30万円、2人で行く場合は合計60万円ほどが目安というスタンダードプランの平均値が、実際の旅行者の支出例とほぼ一致していることがわかります。

カップルAのケース

オフシーズンの3月にパリを中心に5泊7日の旅行を楽しんだカップルは、航空券に18万円、4つ星ホテルに18万円、食事に12万円、観光と交通に12万円の合計60万円を支出しました。

観光はルーブル美術館やオルセー美術館などの主要スポットを中心に回り、食事は朝食はホテル、昼食はカフェ、夕食はビストロという組み合わせでバランスを取りました。

オフシーズンだったことで観光地の混雑を避けられたことが大きなメリットだったと報告しています。

友人B・Cのケース

5月のショルダーシーズンに訪れた20代の友人ペアは、エコノミークラスの旅行で48万円の費用に抑えました。

航空券は経由便を選んで17万円に、宿泊は3つ星ホテルに12万円、食事は7万円、観光と交通に12万円を使いました。

特に彼らは現地の公共交通機関をフル活用し、パリミュージアムパスを購入することで、観光費用を効率的に使っています。

夫婦Dのケース

ハイシーズンの8月に訪れた夫婦は、記念日を祝う特別な旅行として、ラグジュアリースタイルを選びました。

航空券はビジネスクラスで30万円、5つ星ホテルに48万円、高級レストランでの食事に24万円、プライベートツアーなどに18万円を使いました。

ハイシーズンの混雑を避けるため、人気観光スポットは開館時間の早朝に訪れる工夫をしていました。

シニアE・Fのケース

秋の10月に訪れたシニアカップルは、基本的にはスタンダードクラスながら、特別な体験としてミシュラン星付きレストランでのディナーや、モン・サン・ミッシェルへのプライベートツアーなど、一部にラグジュアリー要素を取り入れた旅行スタイルを選びました。

総額80万円の内訳は、航空券24万円、ホテル24万円、食事16万円、観光と交通に16万円となっています。


これらの実例から、同じ2人旅でも、旅行の目的や価値観、予算によって費用配分が大きく異なることがわかります。

共通しているのは、事前の計画をしっかり立て、優先順位をつけて支出していることです。

自分たちが何を重視するかを明確にして予算を立てることが、満足度の高いフランス旅行の鍵となるでしょう。

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費用を抑えるための実践ヒント

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フランス旅行は決して安くはありませんが、賢く計画すれば無理なく予算内で素晴らしい体験ができます。

ここでは、2人でのフランス旅行費用を抑えるための実践的なヒントを、カテゴリー別にご紹介します。

【2人のフランス旅行 費用を抑えるための実践ヒント】

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カテゴリー実践ヒント節約効果(目安)注意点
旅行時期オフシーズン(1〜3月、11月)を選ぶ20〜40%減冬は寒く、一部施設が休業
航空券週末の出発を避け、平日発を選ぶ1〜5万円/人滞在日数との兼ね合いを検討
乗り継ぎ便を利用する5〜10万円/2人移動時間が5〜10時間増加
宿泊アパルトマン(アパートメント)滞在1〜3万円/泊立地を確認し、治安に注意
パリ中心部から少し離れたエリアに宿泊30〜50%減交通費と時間のバランスを考慮
食事キッチン付き宿で自炊、日替わりランチの活用1〜2万円/日食材購入の時間を確保
朝食はベーカリーで、ピクニックスタイル5,000〜8,000円/日天候に左右されるため注意
交通公共交通機関を一日に5回以上乗る場合は1日券1,000〜2,000円/日利用頻度を考慮して選択
主要観光地は徒歩圏内のホテルを選ぶ交通費50%減宿泊費とのバランスを検討
観光無料で楽しめる観光地を積極的に活用1〜3万円/旅行入場料の有無を事前確認
観光パス(パリミュージアムパス等)の活用5,000〜1万円/人訪問予定の観光地数で判断
※1ユーロ=162円で計算
※節約効果は一般的な目安であり、実際の金額は状況により異なります

旅行時期の選択は最も大きな節約ポイントです。

フランスと日本では物価に違いがあり、現地でどれくらいの費用がかかるか気になる方は、フランスと日本の物価比較完全ガイド|食費から家賃まで徹底解説を参考にすると、より具体的な予算計画が立てられます。

1〜3月と11〜12月の冬季が比較的安い時期とされています。

この時期は気温が低く、観光客も少ないため、宿泊費や航空券が安くなる傾向です。

ただし、12月はクリスマスシーズンで価格が上昇するため注意が必要です。

季節を賢く選ぶだけで、総費用の20〜40%も節約できることがあります。

航空券については、直行便と比べて乗り継ぎ便は一般的に安価ですが、所要時間は長くなります。

また、週末の航空券代が高いことが多いので、週末の出発を避けて予定を組むのがおすすめです。

出発日を柔軟に変更できる場合は、価格比較サイトを使って最安値の日を見つけましょう。

早めの予約も重要で、3〜6ヶ月前の予約で安くなるケースが多いです。

宿泊施設では、パリ中心部の高級ホテルを避け、少し離れた地域の3つ星以下のホテルやアパートメントタイプの宿泊施設を選ぶと費用を抑えられます。

アパルトマン(アパートメント)滞在は、まるでパリに住んでいるかのような気分を味わえて、ホテルとはまた違った思い出になります。

また、キッチン付きの宿を選べば自炊も可能になり、食費の節約につながります。

食事については、キッチン付きの宿に滞在していれば、フランスの食材で自炊することができます。

また、日替わりランチ。前菜、メイン、デザートのコースになっているものが比較的お安く食べられます。

朝食はローカルなベーカリーや焼き立てのパンを購入して、近くの公園などでいただくのもおすすめです。

全食をレストランで食べるよりも1日5,000〜10,000円ほど節約できます。

交通手段では、公共交通機関を一日に5回以上乗る場合は、1日券の購入がおすすめです。

2025年からパリの公共交通機関は均一料金になり、さらに利用しやすくなりました。

また、主要観光地周辺に宿泊すれば、移動のための交通費と時間を節約できます。

観光に関しては、チュイルリー庭園など、美しい花々や彫刻を見ながら、散歩やピクニックを楽しめる無料の観光スポットもたくさんあります。

有料の観光地をたくさん訪れる予定なら、パリミュージアムパスのような観光パスを購入すると、トータルで安くなるだけでなく、入場の際の待ち時間も短縮できることがあります。

その他、WiFiルーターは2人で共有すれば1人あたりの費用が半分になります。

両替は空港で両替はできますが、為替レートがあまり良くありません。

可能であれば両替は日本で事前に済ませておく方がいいでしょう。

これらのヒントを組み合わせれば、2人分の費用を大幅に抑えつつも、フランスの魅力を十分に堪能できる旅が実現可能です。

ただし、あまりに節約に固執すると旅の質が下がることもあるため、何を優先し、どこで妥協するかのバランスが重要です。

計画段階でしっかり検討して、満足度の高いフランス旅行を実現しましょう。

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パリと地方都市の費用差比較

image ヨーロッパ冒険紀行

フランス旅行を計画する際、パリだけでなく地方都市も訪れることで、より多様なフランスの魅力を体験できます。

パリと地方都市では費用面でかなりの差があることを知っておくと、予算配分がしやすくなります。

費用差を比較してみましょう。

【パリと地方都市の2人旅行費用比較】

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費用項目パリリヨンニースボルドーストラスブール
宿泊費(1泊/4つ星)3万円~4万円2万円~3万円2.5万円~4万円2万円~3万円1.8万円~2.8万円
食事(2人/1日)1.5万円~2万円1.2万円~1.5万円1.3万円~1.8万円1.2万円~1.6万円1.1万円~1.5万円
市内交通費(1日)810円~2,106円650円~1,500円600円~1,300円650円~1,400円600円~1,300円
観光スポット入場料2,000円~5,000円1,500円~3,500円1,500円~4,000円1,500円~3,500円1,500円~3,000円
ショッピング非常に高いやや高い高いやや高い標準的
1日あたり総費用(2人)5万円~7万円3.5万円~5万円4万円~6万円3.5万円~5万円3.3万円~4.8万円
※1ユーロ=162円で計算
※費用は平均的な予算の場合の目安です
※パリの交通費はメトロ・電車・RERチケット:2.5ユーロ(約405円)の均一料金
バス・トラムチケット:2ユーロ(約324円)の均一料金
パリー空港チケット:13ユーロ(約2,106円)の定額料金

この表から見て取れるように、パリと地方都市では全体的に20~30%程度の費用差があります。

特に宿泊費と食事費で顕著な差が見られます。

宿泊費については、パリ中心部の4つ星ホテルは1泊3万円~4万円程度かかりますが、リヨンやボルドーなどの地方都市では同水準のホテルでも2万円~3万円程度で宿泊できます。

パリやリヨン、ニースなど、観光客に人気のある都市では、スタンダードな三つ星ホテルで、1人1泊1万5,000円~2万円程度を目安にするとよいでしょう。

ただし、ニースは南フランスの高級リゾート地であるため、特に夏季は他の地方都市より宿泊費が高くなる傾向があります。

食事費に関しても、パリではレストランの価格が地方より15~30%ほど高くなっています。

パリでは朝食は1,500円ほど、ランチに2,500円ほど、ディナーに5,000円ほどが目安ですが、地方都市ではこれより1~2割ほど安く食事を楽しめます。

特に地元の人が通うような地方のビストロやブラッスリーでは、パリよりもリーズナブルで量も多い料理が提供されることが多いです。

交通費については、パリは公共交通機関が非常に発達しており、2025年からは均一料金制が導入されて利用しやすくなりました。

地方都市も一般的にコンパクトなため、公共交通機関が充実しています。

中小都市では徒歩圏内で主要観光スポットを回れるケースも多く、交通費を抑えられることもあります。

観光スポットの入場料は、パリの主要観光地(ルーブル美術館、エッフェル塔など)が最も高額です。

地方都市の美術館や歴史的建造物は、パリの有名スポットと比べて2~3割ほど入場料が安い傾向にあります。

また、地方都市では無料で楽しめる観光スポットの割合も高いです。

地方都市を訪れるメリットは費用面だけではありません。

混雑が少なく、よりゆっくりと観光を楽しめることや、パリとは異なる文化や料理、風景を体験できることも大きな魅力です。

例えば、ボルドーではワイン文化、リヨンでは美食、ニースでは地中海リゾート、ストラスブールではアルザス地方の独特の文化を体験できます。

パリと地方都市を組み合わせた周遊プランを立てる場合は、以下のポイントも考慮するとよいでしょう:

  • 都市間の移動費用:フランスの高速鉄道TGVを利用する場合、パリからリヨンまで約2時間で約50ユーロ(約8,100円)~、パリからボルドーまで約2時間で約60ユーロ(約9,720円)~、パリからストラスブールまで約2時間20分で約55ユーロ(約8,910円)~が目安です。早期予約で割引料金が適用されることもあります。
  • 滞在日数の配分:パリでの滞在日数を減らし、地方都市での滞在を増やすことで、総費用を抑えることができます。
  • 宿泊拠点の選択:複数の地方都市を訪れる場合は、一つの都市を拠点にして日帰りで周辺を訪れるという方法も効率的です。

地方都市での滞在を組み込むことで、旅行費用全体を抑えつつも、より多様なフランスの魅力を体験できます。

フランス旅行の計画を立てる際は、パリだけでなく、ぜひ地方都市も検討してみてください。

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スタンダードプランの詳細内訳

image ヨーロッパ冒険紀行

フランス旅行を計画する際、多くの方が選ぶのがスタンダードプランです。

これは4つ星クラスのホテルに滞在し、良質なレストランでの食事と主要観光スポットを訪れる、快適さと費用のバランスが取れたプランです。

2人分のスタンダードプランの詳細内訳を見ていきましょう。

【2人で行くフランス4泊5日 スタンダードプランの詳細内訳】

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費用項目内容金額(2人分)割合
航空券エコノミークラス往復(直行便)26万円~40万円約40%
宿泊費4つ星ホテル(4泊)16万円~24万円約25%
食費朝食・昼食・夕食(5日分)12万円~16万円約18%
交通費空港~市内・市内観光1.2万円~2.5万円約2%
観光費入場料・ツアー代6万円~10万円約10%
その他WiFi・保険・お土産等3万円~5万円約5%
合計64万円~97万円100%
※1ユーロ=162円で計算
※航空券は時期により大きく変動します

一般的な4泊5日のフランス旅行の場合、1人あたり26~54万円程度が目安とされています。

内訳としては、航空券が往復で12〜30万円程度、宿泊費(大人2名1部屋の場合)が1泊あたり2~4万円程度、滞在中の交通費や食事代で6~8万円程度となります。

これを2人分に換算し、詳細化したのが上記の表です。

では、各費用項目について詳しく見ていきましょう。

航空券は総費用の約40%を占める最大の支出項目です。

日本からは、羽田空港と関西空港からパリのシャルル・ド・ゴール空港へ直行便が就航しています。

スタンダードプランでは、乗り継ぎ便ではなく直行便を選ぶのが一般的です。

エールフランス航空やJALなどの直行便を利用する場合、チケット代は往復13万円台〜50万円ほど(エコノミークラス大人一人)となります。

時期やキャンペーンにより大きく変動するため、早めの予約がお得です。

宿泊費はパリ中心部の4つ星ホテルを想定しています。

パリやリヨン、ニースなど、観光客に人気のある都市では、スタンダードな三つ星ホテルで1人1泊1万5,000円~2万円程度が目安ですから、4つ星クラスなら1泊4万円~6万円前後(2人部屋)が相場です。

立地条件によっても価格は変わり、エッフェル塔やルーブル美術館などの観光名所に近いホテルほど高額になります。

食費については、朝食はホテルのブッフェ(1人約1,500~2,000円)、昼食は市内のカフェやビストロ(2人で約3,000~5,000円)、夕食は本格的なレストラン(2人で約8,000~15,000円)を想定しています。

パリで人気のセーヌ川クルージングランチやディナーを計画されている方は、1日あたりの食費を約2万円と考えておくとよいでしょう。

5日間の滞在で2人分の食費は約12万円~16万円が目安です。

交通費は、パリー空港チケット:13ユーロ(約2,106円)の定額料金の往復に加え、市内の公共交通機関を利用する費用です。

パリ市内ではメトロ・電車・RERチケット:2.5ユーロ(約405円)の均一料金、バス・トラムチケット:2ユーロ(約324円)の均一料金となっています。

1日券やパリビジットなどの観光パスを利用すると便利です。

観光費には主要観光スポットの入場料やオプショナルツアーの費用が含まれます。

例えば、エッフェル塔(2階まで):14.20ユーロ~(約1,910円)、エッフェル塔(頂上まで):26.90ユーロ~(約4,358円)、ルーブル美術館:大人(18歳以上) 22ユーロ(約3,560円)などが代表的な観光スポットの料金です。

加えて、人気のベルサイユ宮殿のツアーの相場は、1〜2万円程度、フランスの現地ツアーは3,000円から、観光地の入場料は2,000円〜といった費用がかかります。

その他の費用には、WiFiレンタル、海外旅行保険、お土産代などが含まれます。

レンタルWiFiの利用が便利です。

ある程度良好な通信環境で使える4GのWiFiルーターをレンタルする場合、1日あたりの料金は2,000円程度。

同行者と一緒に利用するなら1人あたり1,000円程度です。

スタンダードプランは、フランス旅行で最も一般的に選ばれる予算帯で、快適さと見どころを十分に楽しめるバランスの取れたプランです。

もちろん、旅行時期や具体的な内容によって費用は変動しますので、実際の計画時には最新の情報を確認することをおすすめします。

また、予算に合わせて、この内訳の中で優先順位をつけて調整することも可能です。

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カップルにおすすめの予算配分

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フランス旅行を計画するカップルにとって、予算配分は旅の満足度を左右する重要なポイントです。

【カップルのフランス旅行 目的別おすすめ予算配分(2人分・4泊5日の場合)】

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費用項目ロマンティック重視グルメ重視観光重視バランス型
航空券35%(25万円~)30%(22万円~)40%(28万円~)35%(24万円~)
宿泊費35%(25万円~)25%(18万円~)20%(14万円~)25%(17万円~)
食費15%(11万円~)30%(22万円~)15%(11万円~)20%(14万円~)
観光・アクティビティ10%(7万円~)10%(7万円~)20%(14万円~)15%(10万円~)
その他5%(3.5万円~)5%(3.5万円~)5%(3.5万円~)5%(3.5万円~)
総予算目安約71.5万円~約72.5万円~約70.5万円~約68.5万円~
※1ユーロ=162円で計算
※総予算は平均的なスタンダードプランの場合

それぞれのタイプごとに見ていきましょう。

ロマンティック重視型は、特別な思い出づくりを最優先するカップルにおすすめです。

宿泊費に予算を多く配分し、セーヌ川沿いや観光名所に近い立地の良いホテルを選ぶことで滞在自体が特別なものになります。

パリで人気のセーヌ川クルージングランチやディナーを計画されている方は、1日あたりの食費を約2万円と考えておくと安心です。

特別な夜を過ごすためのディナーには少し贅沢をして、残りの食事ではカフェやビストロを利用するとメリハリがつきます。

グルメ重視型は、フランス料理を堪能することを主な目的とするカップルに適しています。

三ツ星レストランでのディナーや、地方都市でのワイナリーツアーなど、食事体験に予算を多く配分します。

特に美食を楽しみたい方は、パリのミシュランガイド掲載店のおすすめ|星付き〜ビブグルマンまでの記事も参考にすると、予算に合わせた素晴らしい食事体験ができるでしょう。

宿泊は中心部から少し離れた場所でも構わないという場合は、その分を食事に回すことができます。

美食の街リヨンではフランス料理を堪能できますので、パリだけでなくリヨンも訪れるプランもおすすめです。

観光重視型は、できるだけ多くの観光地を効率よく巡りたいカップルに向いています。

航空券は直行便を選んで移動時間を短縮し、宿泊は観光に便利な立地のホテルを選びます。

観光費には、王道のパリ市内観光のオプショナルツアーの相場は、1日で1.5~3万円程度です。

人気のベルサイユ宮殿のツアーの相場は、1〜2万円程度などを見込みましょう。

また、モン・サン・ミッシェルなどパリ以外の人気観光地へのツアーも計画する場合は、その分の予算を追加する必要があります。

バランス型は、特に初めてのフランス旅行や記念旅行におすすめです。

航空券、宿泊、食事、観光それぞれにバランスよく予算を配分し、フランスの多様な魅力を満遍なく楽しむスタイルです。

パリでの観光と食事を基本としながら、どこかで特別な体験を1つ2つ組み込むと、メリハリのある思い出に残る旅になります。

カップルでのフランス旅行では、2人で分け合える費用と、2人分必要な費用があります。

例えば、WiFiルーターをレンタルする場合、同行者と一緒に利用するなら1人あたり1,000円程度など、共有できるものもあります。

また、ホテルも2人なら1部屋で済むため、1人あたりの費用は抑えられます。

カップルにとって特にお勧めしたい特別な体験としては、以下のようなものがあります:

  • セーヌ川ディナークルーズ:予算は2人で約2万円~3万円程度。パリの夜景を楽しみながらのロマンティックなディナーは、特別な思い出になります。
  • エッフェル塔のレストラン:エッフェル塔 マダム・ブラッスリーでのランチ・ディナー体験は、眺望と食事を同時に楽しめる特別な体験です。予算は2人で約3万円~を見込みましょう。
  • モン・サン・ミッシェル日帰りツアー:モン・サン・ミッシェル日帰りツアー 美しいノルマンディーのいなか村散策などのツアーは、パリからのアクセスが難しい世界遺産を効率よく訪れるのに便利です。
  • ワイナリーツアー:ボルドーやシャンパーニュ地方などへのワイナリーツアーは、ワイン好きのカップルに特におすすめです。

カップルで予算を効率的に使うためのヒントとしては:

  • 記念日や特別な日には予算を多めに取り、通常の日は節約するというメリハリをつける
  • 朝食はホテルで、昼食はカフェで、夕食はレストランでなど、食事にもメリハリをつける
  • 観光スポットを訪れる時間帯を工夫し、ランチタイムを避けて観光し、オフピーク時間のレストランでお得なランチを楽しむなど、時間配分を工夫する
  • 公共交通機関のパスを活用して移動費を節約する(公共交通機関を一日に5回以上乗る場合は、1日券の購入がおすすめです)

最後に大切なのは、カップルで事前に旅の目的や優先順位についてよく話し合っておくことです。

何を重視したいのか、どこにお金をかけたいのかをお互いに確認し、共通の期待値を持つことで、より満足度の高い旅行になります。

予算配分に悩んだら、この表を参考に、ご自身たちのスタイルに合った予算組みをしてみてください。

フランス旅行で2人分の費用はいくらかかる?総まとめ

  • フランス旅行の2人分総費用は、滞在日数や旅行スタイルによって大きく変動する
  • 3泊4日の場合、2人合計で約38万円~80万円が目安となる
  • 4泊5日の場合、2人合計で約45万円~100万円程度を見込む
  • 1週間(5泊~6泊)の場合、2人合計で約60万円~120万円が相場である
  • エコノミークラスは3つ星以下のホテル、スタンダードは4つ星、ラグジュアリーは5つ星ホテルを想定している
  • 最も大きな費用項目は航空券と宿泊費で、全体の約65%を占める
  • 航空券はハイシーズン(7~9月)とオフシーズン(11~3月)で価格差が大きい
  • 1~3月と11月のオフシーズンを選ぶと、総費用の20~40%節約できる
  • パリは地方都市と比較して全体的に20~30%ほど費用が高くなる
  • 4つ星ホテル2人1室の場合、パリでは1泊4~6万円、地方都市では2~4万円が相場である
  • カップルの予算配分としては「ロマンティック重視型」「グルメ重視型」「観光重視型」「バランス型」がある
  • 食費は朝食1500円、ランチ2500円、ディナー5000円程度を目安に計算すると良い
  • 観光費はルーブル美術館が22ユーロ(約3560円)、エッフェル塔が14.20ユーロ~(約2300円)からとなる
  • 早めの予約や平日発の選択、キッチン付き宿での自炊などで費用を抑えられる
  • 2025年1月からパリの公共交通機関は均一料金になり、メトロ・電車は2.5ユーロ、バス・トラムは2ユーロとなった
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