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美食の都パリで、ミシュランガイドに掲載されるレストランでの食事は、多くの人が夢見る特別な体験ではないでしょうか。
しかし、いざお店を選ぼうとすると、憧れの三ツ星から、特別な日に訪れたい二つ星、気軽に楽しめる一つ星、さらにはコスパに優れたビブグルマンまで選択肢が豊富で、どこが自分に合っているのか迷ってしまいますよね。
また、人気のレストランは予約が難しいと聞くし、日本人でも気後れせずに楽しめるお店はあるのだろうか、といった不安を感じる方も少なくないでしょう。
この記事では、そうした疑問や不安をすべて解消し、あなたの目的や予算に完璧にマッチする、パリで最高におすすめの一軒を見つけるための情報を網羅的にご紹介します。
- 予算や目的に合った最適なレストランの選び方
- 人気店の予約を成功させる具体的な方法と服装マナー
- 日本人でも安心して楽しめるお店やコースの見つけ方
- 滞在日数に合わせた失敗しないレストラン巡りの計画
パリのミシュラン【おすすめ】目的別選び方

- 一生に一度は行きたい!憧れの三つ星レストラン
- 記念日や特別な日に訪れたい二つ星の名店
- 初めてでも安心!一つ星おすすめレストラン
- 予算重視でも大満足!おすすめビブグルマン5選
- 日本人シェフが腕を振るうパリのミシュラン
一生に一度は行きたい!憧れの三つ星レストラン

パリには現在、ミシュランガイドで最高の三つ星評価を受けたレストランが10店あります。
どのレストランも「そのために旅行する価値がある」と絶賛された名店ぞろい。
予約の難しさや価格もトップクラスですが、それに見合う一生の思い出になるような食事が楽しめます。
ここでは全10店をリストでご紹介し、特に日本人旅行者に人気の高い5店をピックアップして詳しく見ていきましょう。
パリの三つ星レストラン一覧(2025年版)
- Plénitude – Cheval Blanc Paris(1区)
- Kei(1区)
- L’Ambroisie(4区)
- Arpège(7区)
- Alléno Paris au Pavillon Ledoyen(8区)
- Le Cinq(8区)
- Épicure(8区)
- Pierre Gagnaire(8区)
- Le Gabriel – La Réserve Paris(8区)
- Le Pré Catelan(16区)
店名 | エリア | シェフ | コース参考価格* | 特徴 |
---|---|---|---|---|
Plénitude | 1区 (サマリテーヌ内) |
アルノー・ドンケル | 夕食 €415〜 (約70,550円〜) |
ソースを主役にした新しいスタイルのコース。ディナーのみ。
ソースが主役の 新スタイルコース。 ディナーのみ。 |
Kei | 1区 | 小林圭 | 昼 €170〜 (約28,900円〜) 夜 €350前後 (約59,500円前後) |
和の感性を織り込んだ繊細なフレンチ。日本語サイトから予約可能。
和の感性を織り込んだ 繊細なフレンチ。 日本語予約サイト有。 |
Arpège | 7区 | アラン・パッサール | 昼 €185〜 (約31,450円〜) 夜 €460 (約78,200円) |
自家菜園の野菜が主役。ベジタリアンにも人気が高い。
自家菜園の野菜が主役。 ベジタリアンにも人気。 |
Le Cinq | 8区 (フォーシーズンズ内) |
クリスチャン・ル・スケール | 夕食 €620 (約105,400円) |
宮殿のような豪華な空間で、王道のクラシックフレンチを味わえる。
宮殿のような豪華空間で 味わう王道の クラシックフレンチ。 |
Épicure | 8区 (ホテル・ル・ブリストル) |
アルノー・ファイ | 昼 平均€310 (約52,700円) |
緑豊かな庭園を眺めながら食事を楽しめる。比較的予約しやすいランチが狙い目。
庭園を眺めながら 食事を楽しめる。 予約しやすいランチ推奨。 |
*価格は2025年6月時点の目安です(サービス料込み・ドリンク代別)。季節やメニューによって変動します。
Le Cinq (ル・サンク)

特徴
フォーシーズンズホテル・ジョルジュサンク パリ内に位置する、宮殿のように豪華絢爛な空間が特徴。クリスチャン・ル・スケールシェフによる、伝統を重んじながらも現代的な感性が光る王道のクラシックフレンチを堪能できます。
Restaurant Kei (レストラン ケイ)


特徴
日本人オーナーシェフ小林圭氏による、日本の美意識とフランス料理の技法が融合した繊細で独創的な料理が魅力。特にシグネチャーディッシュの「庭園風サラダ」は、その美しさと味わいで知られています。日本語公式サイトから予約できるため、日本人旅行者にとって安心感が高いのもポイントです。
Arpège (アルページュ)

特徴
「野菜の魔術師」と称されるアラン・パッサール氏が率いる、野菜を主役にした料理で世界的に有名なレストラン。パリ郊外に持つ3つの自家菜園から毎日届けられる、新鮮で生命力あふれる野菜の魅力を最大限に引き出したコースは、ベジタリアンだけでなく多くの美食家を魅了しています。ランチは比較的リーズナブルに楽しめます。
予約と訪問のポイント
予約開始日に挑戦する
多くの店は公式サイト等で90~120日前の決まった時間に予約を開始します。日本時間の夕方(17時~19時頃)が多いので、時差を計算して準備しましょう。電話予約のみの店は国際電話が必要です。
ランチならお得に楽しめる
ディナーより3~5割ほど手頃な価格設定が多く、内容も満足度の高いランチは狙い目です。例えばArpègeのランチはディナーの半額以下で楽しめます。
ホテルの宿泊者枠を活用する
PlénitudeやLe Cinqなどホテル内のレストランは、宿泊者専用の優先予約枠がある場合があります。宿泊予定ならコンシェルジュに問い合わせてみましょう。
服装は「スマートエレガンス」を意識
男性はジャケット着用が推奨されます。ジーンズやスニーカーは避けましょう。女性はワンピースや少しフォーマルな服装が安心です。
アレルギーや言葉について
ほぼ全ての店で英語が通じます。予約時にアレルギーや苦手な食材を伝えておくと、当日スムーズに食事が楽しめます(Kei以外は英語か仏語で)。
旅行プランへの組み込み方
滞在2日目以降に予約する
フライト直後は時差ボケや体調不良で味覚が鈍ることがあります。到着日の翌日以降に予約するのがおすすめです。
複数店行くなら昼と夜を交互に
毎晩フルコースでは胃が疲れてしまいます。「ランチ → ディナー → 休憩日」のようにメリハリをつけると、最後まで美味しく楽しめます。
郊外の店は移動時間に余裕を持つ
Le Pré Catelanなど中心部から離れた店へはタクシーで30分程かかります。行き帰りの移動時間も考慮して、余裕を持った計画を立てましょう。
三つ星レストランの予約は簡単ではありませんが、しっかりと準備すれば、忘れられない感動的な一皿に出会えるはずです。まずは予算や好みのスタイルを決めて、憧れのレストランに挑戦してみてください。
記念日や特別な日に訪れたい二つ星の名店

パリの二つ星レストランは、記念日など「一生の思い出に残る食事」をしたい時にぴったりです。
三つ星よりは予算を抑えつつも、料理の質はもちろん、素晴らしい景色や空間、きめ細やかなサービスで、最高のひとときを演出してくれます。
ここでは特におすすめの6店を厳選してご紹介します。
厳選6店の比較表(2025年6月時点)
店名 | ロケーション・眺望 | シェフ | コース目安* | 特別なポイント |
---|---|---|---|---|
ル・ジュール・ヴェルヌ | エッフェル塔2階 地上125m |
フレデリック・アントン | 昼 €180〜 夜 €290〜 |
専用エレベーターで昇る特別感と、息をのむようなパリの夜景。
専用エレベーターの特別感。 息をのむパリの夜景。 |
L’Oiseau Blanc | ペニンシュラホテル屋上 | ダヴィド・ビゼ | 昼 €115〜 夜 €210〜 |
ガラス張りの空間からエッフェル塔を一望。飛行機のレプリカも印象的。
ガラス張りの空間から エッフェル塔を一望。 |
ル・クラランス | 8区の19世紀の邸宅 | クリストフ・ペレ | 昼 €150〜 夜 €280〜 |
有名なボルドーワインを生産するグループが手掛け、素晴らしいワインセラーを誇る。
有名ワイナリー直営。 素晴らしいワインセラー。 |
Marsan par Hélène Darroze | 6区・サンジェルマン地区 | エレーヌ・ダローズ | 昼 €205〜 夜 €260〜 |
フランス南西地方の温かいおもてなしと、女性シェフならではの繊細な料理。
女性シェフによる温かい おもてなしと繊細な料理。 |
ル・タイユヴァン | 凱旋門そば 公爵の邸宅跡 |
ジュリアーノ・スペランディオ | 昼夜 平均€280 |
クラシックなフランス料理と、3,000本を超える圧巻のワインリスト。
クラシックフレンチと 圧巻のワインリスト。 |
Sushi Yoshinaga | オペラ座東 カウンター10席 |
吉永智之 | おまかせ €330前後 |
江戸前鮨の技を間近で楽しめる、贅沢で濃密な2時間。
カウンター席で楽しむ 本格江戸前鮨。 |
*価格は公式情報などに基づく目安です(ドリンク代別)。円換算は省略しています。
Le Jules Verne (ル・ジュール・ヴェルヌ)

特徴
エッフェル塔の2階、地上125mという唯一無二のロケーション。専用エレベーターで昇るアプローチから特別な体験が始まり、窓からは息をのむほど美しいパリのパノラマが広がります。記念日やプロポーズなど、一生の思い出を作りたい日に最適です。
L’Oiseau Blanc (ロワゾー・ブラン)

特徴
五つ星ホテル「ザ・ペニンシュラ・パリ」の屋上にあり、ガラス張りの開放的な空間からエッフェル塔や凱旋門を間近に望めます。大西洋無着陸横断に挑んだ飛行機「ロワゾー・ブラン」がテーマで、レプリカが飾られているのもユニークです。
Le Clarence (ル・クラランス)

特徴
19世紀の邸宅を改装した、まるで個人の邸宅に招かれたような温かくエレガントな空間。世界的に有名なボルドーワイン「シャトー・オー=ブリオン」の所有者が手掛けており、料理との極上なワインペアリングを体験したい方に特におすすめです。
Marsan par Hélène Darroze
特徴
世界的に有名な女性シェフ、エレーヌ・ダローズ氏が自身のルーツであるフランス南西地方の料理をベースに、モダンで繊細な一皿を提供。温かく朗らかなサービスも魅力で、リラックスして美食を楽しみたい方にぴったりです。
Le Taillevent (ル・タイユヴァン)

特徴
1946年創業。かつて公爵の邸宅だった重厚な建物で、正統派のフランス料理を味わえるグランメゾン。3,000種以上を誇る圧巻のワインリストは世界屈指とされ、経験豊富なソムリエが料理に合わせた最高の1本を提案してくれます。
Sushi Yoshinaga (スシ ヨシナガ)

特徴
パリで本格的な江戸前鮨を味わえる、わずか10席のプレミアムな空間。日本の豊洲から直送される最高のネタを使い、職人の吉永氏が目の前で握るおまかせコースは、まさに贅沢で濃密な体験。特別な和食を楽しみたい時におすすめです。
お店選びと予約・訪問のヒント
目的別のおすすめ
景色を重視するなら: 「ル・ジュール・ヴェルヌ」「ロワゾー・ブラン」が双璧です。予約時に “table with a good view” とリクエストを添えましょう。
ワイン好きなら: 有名ワイナリー直営の「ル・クラランス」や、世界屈指のワインリストを誇る「ル・タイユヴァン」へ。
和食で特別な体験を: 「スシ ヨシナガ」のカウンター席は、職人技を間近に楽しむ贅沢な時間が過ごせます。
予約を成功させるには
人気店は90~120日前に予約が開始されます。公式サイトのフォームかメールで早めに連絡しましょう。五つ星ホテル宿泊時は、コンシェルジュ経由で予約できることがあります。
服装と滞在時間
「スマートエレガンス」が基本。男性はジャケットと革靴が必須です。コース時間は2~3時間ほど見ておきましょう。夜景目当てなら19:30以降の予約がおすすめです。
二つ星は、格式ばりすぎずに最高の料理と体験を味わえる、魅力的なレストランカテゴリーです。景色、ワイン、サービスなど、あなたが何を大切にしたいかに合わせて、思い出に残る一軒を見つけてください。
情報参照元:(2025年6月アクセス)
- Michelin Guide「Le Jules Verne」
- Best Restaurants Paris「Le Jules Verne」
- Michelin Guide「L’Oiseau Blanc」
- TripAdvisor FAQ「L’Oiseau Blanc」
- Michelin Guide「Le Clarence」
- Le Clarence公式メニュー
- Michelin Guide「Marsan par Hélène Darroze」
- TheFork「Marsan – メニュー」
- Michelin Guide「Le Taillevent」
- TheFork「Le Taillevent – メニュー」
- Michelin Guide「Sushi Yoshinaga」
- TripAdvisor「Sushi Yoshinaga」レビュー
- 筆者の体験
初めてでも安心!一つ星おすすめレストラン

ミシュランの一つ星は「質の高い料理を味わえる」と評価されていながら、三つ星や二つ星よりも気軽に楽しめ、価格も比較的リーズナブルです。
ここでは、予約のしやすさや日本人からの評判、英語対応などを考慮して、パリが初めての方でも安心して訪れることができる6軒を厳選しました。
厳選6店 比較表(2025年6月時点)
店名 | エリア | シェフ / 料理スタイル | ランチ目安 | ディナー目安 | 予約難易度* | 初心者向けポイント |
---|---|---|---|---|---|---|
Septime | 11区 | ベルトラン・グレボー モダンフレンチ |
5品 €85 | 7品 €135 | 高 | オンライン予約は3週間前の毎日10時(現地時間)に開始。予約は3週間前 毎日10時(現地)開始。 |
Frenchie | 2区 | グレゴリー・マルシャン 創作フレンチ |
— | 5品 €145 | 高 | 英語サイトで予約から決済まで完了。当日のカード提示不要。英語サイトで予約〜決済完了。 当日カード提示不要。 |
Granite | 1区 | トマ・シャブロー 和の要素を取り入れた現代料理 |
6品 €110前後 | 8品 €190前後 | 中 | サイトは英語表記あり。食事時間が約2時間と明記されている。英語サイト有。 食事時間は約2時間。 |
Substance | 16区 | マティアス・マルク クリエイティブ |
4品 €68 | 7品 €138 | 低 | ランチはパリの一つ星で最安クラス。自然派ワインも豊富。最安クラスのランチ。 自然派ワインも豊富。 |
Shabour | 2区 | アサフ・グラニット イスラエル創作料理 |
5品 €75 | 7品 €95 | 中 | U字カウンターでライブ感抜群。3週間前から予約可能。ライブ感あるU字カウンター。 3週間前から予約可。 |
MoSuke | 14区 | モリ・サコ アフリカ×和×仏の融合 |
3~5品 €60~95 | 7品 €130 | 低 | 英語OK。辛さ控えめで日本人にも親しみやすい味。英語OK。 日本人にも親しみやすい味。 |
*予約の難しさ:高=予約開始後すぐに満席。中=数週間前には埋まる。低=平日なら1~2週間前でも予約可能。
Septime (セプティム)

特徴
パリで最も予約困難なレストランの一つ。シェフのベルトラン・グレボー氏が手掛けるモダンフレンチは、素材の味を生かした革新的な料理として世界中から評価されています。予約は3週間前の現地時間午前10時に一斉開始となるため、カレンダーに印をつけて挑戦する価値のある名店です。
Frenchie (フレンキー)

特徴
こちらも予約困難な人気店で、シェフのグレゴリー・マルシャン氏による創作フレンチが楽しめます。ディナーのみのサプライズメニュー(5品)が基本。英語対応の公式サイトで予約から決済まで済ませられるため、当日の支払いがスムーズなのも旅行者には嬉しいポイントです。
Granite (グラニット)

特徴
若きシェフ、トマ・シャブロー氏が日本の食文化から影響を受けた、繊細で現代的な料理を提供。魚介の火入れやソースの使い方が絶妙と評判です。公式サイトに食事時間が約2時間と明記されており、旅行の計画を立てやすい点も魅力です。
Substance (シュプスタンス)

特徴
シェフのマティアス・マルク氏によるクリエイティブな料理を、比較的リーズナブルに楽しめることで人気。特に€68からのランチコースは、パリの一つ星の中でも最安クラスです。豊富な自然派ワインのリストも、ワイン好きには見逃せません。
MoSuke (モスケ)
特徴
シェフのモリ・サコ氏が自身のルーツであるアフリカと、修行で得た日本の技法、そしてフランス料理を融合させた、独創的な世界観が魅力。辛さを抑えた親しみやすい味付けで、多国籍料理に慣れていない方でも楽しめます。予約も比較的取りやすいです。
Shabour (シャブール)
特徴
テルアビブの人気シェフ、アサフ・グラニット氏によるイスラエル創作料理。U字型のカウンター席のみで、シェフたちが目の前で料理を仕上げるライブ感あふれる演出が人気です。スパイスを効かせた情熱的な料理は、忘れられない食体験になるでしょう。(注:店内は写真撮影非公開のため、画像はありません)
初めての方へのアドバイス
言葉の心配は?
今回紹介した6店はいずれも英語メニューがあり、スタッフも観光客に慣れています。フランス語に自信がなくても安心して楽しめます。
服装は?
ジャケットは不要な店がほとんどですが、「きれいめなカジュアル」が基本です。Tシャツや短パン、スニーカーやサンダルは避け、襟付きのシャツやブラウス、革靴などを選ぶとよいでしょう。
キャンセル料に注意
SeptimeやFrenchieなどの人気店では、予約時にクレジットカードの登録が必須です。指定された期間を過ぎてキャンセルすると、1人あたり€85〜145程度の料金が発生する場合があるので注意しましょう。
アレルギーは事前に伝えよう
予約フォームのコメント欄やメールで、アレルギーや苦手な食材(Dietary restrictions)を事前に伝えておけば、グルテンフリーやベジタリアンなどにも柔軟に対応してもらえます。
ミシュラン一つ星は「星付きデビュー」に最適なカテゴリーです。予算や好み、予約のしやすさを考えて選べば、きっと素晴らしい体験ができます。まずは旅行の日程に合わせて、公式サイトをチェックしてみてください。
予算重視でも大満足!おすすめビブグルマン5選

ミシュランの「ビブグルマン」は、星は付かないものの「質の高い料理を手頃な価格で楽しめる」と評価されたお店の証です。
パリでは、おおよそ45ユーロ(約7,650円)前後でコースが楽しめるのが基準。
星付きレストランほど堅苦しくなく、パリの食通たちが通うような美味しいお店を気軽に体験できるのが魅力です。
ここでは、アクセスが良く、旅行者にも優しい5店を厳選しました。
厳選5店の比較表(2025年6月時点)
店名 | エリア | 料理ジャンル | 目安価格* | 予約・特徴 |
---|---|---|---|---|
Le Cadoret | 19区 ベルヴィル | 新感覚ビストロ | ランチ定食 €22 ディナー €35前後 |
予約は電話のみ。地元の人で混み合う前の12時頃の入店がおすすめ。電話予約のみ。 12時頃の入店推奨。 |
Capsule | 14区 モンパルナス南 | 現代フランス料理 | 平日ランチ3品 €28 夜 €40前後 |
公式サイトから英語で予約可能。週末は休みなので日程に注意。公式サイトで英語予約可。 週末休みに注意。 |
Mắm From Hanoï | 2区 サンティエ北部 | ベトナム料理 | セットで約€25 | 予約は電話のみ。辛さ控えめで日本人にも食べやすい優しい味。電話予約のみ。 辛さ控えめで食べやすい。 |
Bistrot des Fables | 7区 エッフェル塔東側 | シーフード&伝統料理 | コース平均 €45 | 予約サイトTheForkで即時予約OK。テラス席希望の場合は備考欄へ。TheForkで即時予約OK。 テラス席は要リクエスト。 |
Lao Siam | 19区 ベルヴィル | タイ・ラオス料理 | セットで€30前後 | 予約不可。19時の開店直後に行けば、あまり待たずに入れます。予約不可。 19時の開店直後が狙い目。 |
*ドリンク代別・税込。為替や季節メニューにより変動します。
Le Cadoret (ル・カドレ)

特徴
活気あるベルヴィル地区にある、地元民に愛される新感覚ビストロ。昔ながらのビストロの雰囲気を残しつつ、洗練された料理を手頃な価格で提供しています。予約は電話のみですが、自然派ワインも豊富でパリらしい体験ができます。
Capsule (カプスュル)

特徴
三つ星レストランで経験を積んだシェフによる現代的なフランス料理を、驚きのコストパフォーマンスで味わえるお店。特に平日ランチの3品コースは€28と破格です。公式サイトから英語で予約できるため、旅行者にも安心です。
Mắm From Hanoï (マム・フロム・ハノイ)
特徴
本格的なベトナム・ハノイの家庭料理が楽しめるお店。看板メニューのフォーは、辛さが控えめで出汁の効いた優しい味わいが日本人好みと評判です。フレンチ以外の食事がしたくなった時に最適の選択肢です。
Bistrot des Fables (ビストロ・デ・ファーブル)
特徴
エッフェル塔から徒歩圏内という絶好のロケーション。新鮮なシーフードと伝統的なビストロ料理が楽しめます。予約サイト「TheFork」でオンライン即時予約が可能なため、観光プランに組み込みやすいのが大きなメリットです。
Lao Siam (ラオ・サイアム)

特徴
ベルヴィル地区で絶大な人気を誇るタイ・ラオス料理店。予約はできませんが、開店直後を狙えば行列を避けられます。ボリュームのある料理が多く、数品をシェアして様々な味を楽しむのがおすすめです。
ビブグルマン活用術
観光プランに合わせて選ぶ
エッフェル塔観光の前後には「Bistrot des Fables」、おしゃれなベルヴィル地区散策なら「Le Cadoret」や「Lao Siam」が便利です。オンライン予約可能なお店を選ぶと、旅行の計画がスムーズに進みます。
ランチを狙ってお得に
ビブグルマンは夜でも手頃ですが、ランチはさらにお得な価格設定がほとんど。特に「Capsule」の平日ランチはコストパフォーマンスに優れています。食事の前後に観光を組み合わせれば、充実した一日になります。
シェアして色々楽しむ
「Lao Siam」のようにボリュームのあるアジア料理店では、複数人で違う料理を頼んでシェアするのがおすすめです。色々な味を少しずつ楽しめます。
自然派ワインに挑戦
「Le Cadoret」などでは、手頃な価格でオーガニックのグラスワインが楽しめます。お店の人に好みを伝えて、日替わりのおすすめを選んでもらうのも旅の醍醐味です。
星付きほど肩ひじ張らず、街の食堂よりワンランク上の美味しい料理が楽しめるビブグルマン。価格以上の満足感を得られること間違いなしです。まずは旅のプランに1軒組み込んで、パリの美食を気軽に味わってみてはいかがでしょうか。
情報参照元:(2025年6月アクセス)
- Michelin Guide「Le Cadoret」
- TripAdvisor「Le Cadoret」レビュー抜粋
- Michelin Guide「Capsule」
- Hotels Paris Rive Gauche Blog「Capsule Restaurant Paris」
- Michelin Guide「Mắm From Hanoï」
- Michelin Guide「Bistrot des Fables」
- TheFork「Bistrot des Fables – Average price €45」
- Michelin Guide「Lao Siam」
- Sortir à Paris「Guide Michelin 2025 ビブグルマン新規店一覧」
- 筆者の体験
日本人シェフが腕を振るうパリのミシュラン

フレンチの本場パリで、今や日本人シェフの繊細な感性はなくてはならない存在です。
素材の味を最大限に引き出す技術と、フランス料理の華やかさを融合させた料理は、一般的なフレンチとはひと味違った魅力があります。
ここでは、ミシュランの星を獲得しているお店の中でも、旅行者が安心して利用できる6店をご紹介します。
日本人シェフの星付きレストラン比較(2025年6月時点)
店名/星 | シェフ | エリア | コース目安* | 予約難易度** | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
Kei ★★★ | 小林圭 | 1区 | 昼 €170〜 夜 €350〜 |
★★★ | ソースにこだわった革新的なフレンチ。日本語サイトで予約・決済が可能。革新的フレンチ。 日本語サイトで予約可。 |
Sushi Yoshinaga ★★ | 吉永智之 | 2区 | 夜のみ €330前後 | ★★★ | 10席限定の江戸前鮨。2時間一斉スタートの特別な体験。10席限定の江戸前鮨。 2時間一斉スタート。 |
Pages ★ | 手島竜司 | 16区 | 昼 €60〜85 夜 €120 |
★★ | 熟成肉と日本の出汁を組み合わせた料理が看板メニュー。熟成肉と日本の出汁の融合。 ランチがお得。 |
AT ★ | 田中淳 | 5区 | 昼 €110前後 夜 €190前後 |
★★ | 北欧料理のような雰囲気を持つ、芸術的な盛り付けが美しい。北欧風の雰囲気。 芸術的な盛り付け。 |
Sola ★ | 吉武広樹 | 5区 | 昼 €85 夜 €150 |
★ | 畳敷きの空間で靴を脱いでリラックスできる、和とフレンチの融合。畳敷きの和空間。 靴を脱いでリラックス。 |
Accents Table Bourse ★ | 内藤亮介 & 杉山歩 | 2区 | 昼 3品 €52〜 夜 6品 €100〜 |
★ | フレンチの技法に和のスパイスをプラス。デザートの評価も高い。フレンチ+和のスパイス。 デザートも高評価。 |
*ドリンク代別。
**予約難易度:★=1~2週間前で予約可、★★=1か月前推奨、★★★=予約開始直後に満席。
Kei (ケイ) ★★★
特徴
アジア人シェフとして初めてフランスで三つ星を獲得した小林圭氏のレストラン。日本の感性とフランス料理の伝統が融合した、ソースにこだわる革新的な料理が味わえます。特別な記念日にふさわしい一軒で、日本語サイトから予約・決済できるのも安心です。
Sushi Yoshinaga (スシ ヨシナガ) ★★

特徴
わずか10席のカウンターで、本格的な江戸前鮨を堪能できる二つ星店。豊洲から仕入れた極上のネタと、職人技を目の前で楽しむ2時間一斉スタートのコースは、パリで最も予約が難しい店の一つ。贅沢で特別な和食体験を求める方におすすめです。
Pages (パージュ) ★

特徴
手島竜司シェフによる、熟成肉と日本の出汁文化を融合させた料理が看板メニュー。特にコストパフォーマンスに優れたランチコースは評判が高く、パリ在住者にも人気です。落ち着いた空間で、肉料理をメインに楽しみたい時に最適です。
AT (ア・テ) ★

特徴
シェフ田中淳氏のイニシャルを冠したレストラン。北欧料理を彷彿とさせる、自然の要素を取り入れたアーティスティックな料理が特徴です。一枚の絵画のように美しい盛り付けは、五感を刺激する新しい食体験を提供してくれます。
Sola (ソラ) ★

特徴
地下にある石造りのアーチと畳敷きの空間が印象的な、和とフレンチの融合レストラン。靴を脱いでリラックスしたスタイルで、日本の器を使った繊細な料理を楽しめます。予約も比較的取りやすく、日本語での問い合わせにも対応してくれます。
Accents Table Bourse (アクサン・ターブル・ブルス) ★

特徴
シェフの内藤亮介氏とパティシエの杉山歩氏のコンビによる、モダンでクリエイティブな料理が魅力。伝統的なフランス料理に和のスパイスを効かせたコースと、特に評価の高い独創的なデザートが楽しめます。コストパフォーマンスも良く、予約しやすいのも嬉しいポイントです。
よくある質問(FAQ)
どんな服装で行けばいい?
Kei と Pages は男性のジャケット着用が推奨されます。その他のお店は、襟付きのシャツなど「きれいめなカジュアル(スマートカジュアル)」で問題ありません。共通して、ショートパンツやビーチサンダルは避けましょう。
アレルギー対応は?
6店すべてで、予約時に英語でアレルギーを伝えれば対応可能です。特にSushi Yoshinagaは、甲殻類アレルギーなどの場合、コース内容が大きく変わる可能性があるため、予約時に必ず相談してください。
言葉の心配は?
Kei、Accents、Sola には日本語を話せるスタッフがいます。他のお店でも英語で丁寧に説明してくれます。ワインリストはフランス語が基本ですが、予算や好みを伝えればおすすめを提案してくれます。
今回ご紹介した6軒は、料理の素晴らしさはもちろん、おもてなしの心や予約のしやすさも魅力です。ぜひ、日本とフランスの感性が響き合う、最高の美食体験を味わってみてください。
パリ【おすすめ】ミシュラン攻略完全ガイド

- 賢い予約術!人気店の予約を勝ち取る裏ワザ
- コスパ最強はここ!価格以上の価値ある名店
- 日本人の口に合うフレンチコースの見つけ方
- 初心者必見!服装の基本マナーとドレスコード
- 滞在日数別!失敗しないミシュラン巡りプラン
- パリのミシュランで最高の食体験を!おすすめポイント総まとめ
賢い予約術!人気店の予約を勝ち取る裏ワザ

ミシュランの星付きレストランや人気のビブグルマンは、予約が始まってから、わずか数分で満席になることも少なくありません。
ここでは、誰でも試せる予約成功のための5つのステップをご紹介します。
Step 1. まずは「予約開始日時」を把握する
お店ごとに予約が始まるタイミングは異なります。これを知らないと、予約を取るのは難しいでしょう。代表的な人気店の例を見てみましょう。
店名 | 予約開始タイミング | 開始時刻* (日本時間) |
予約方法 | キャンセル待ち機能 |
---|---|---|---|---|
Septime | 毎日10時(現地)に3週間先まで一斉開始毎日10時(現地) 3週間先まで一斉開始 |
17時 | 公式サイト | なし(空きが出たら再予約) |
Le Jules Verne | 90日前の0時(現地)を目安に随時更新90日前0時(現地) 目安に随時更新 |
7時 | 公式サイト | 「Waitlist」ボタンあり |
*夏時間の場合。冬時間は時差が8時間になるためご注意ください。
コツ
日本から予約する場合、開始時刻にパソコンとスマートフォンの両方でページを開き、時間になったらすぐに更新し続けると成功しやすくなります。カレンダーが満席表示でも、キャンセルが出るとすぐに反映されるので、諦めずに朝晩チェックしてみましょう。
Step 2. キャンセル待ちや再販を狙う
TheFork
この予約サイトでは、キャンセルがワンクリックでできるため、直前に空きが出やすい傾向があります。通知機能はないので、こまめにページを再読み込みするのがポイントです。
Tock
Plénitudeなどが採用しているこのシステムでは、公式サイトの「Waitlist」に登録しておくと、空席が出た瞬間にメールで通知が届きます。
Step 3. ホテルのコンシェルジュに相談する
四つ星以上のホテルでは、コンシェルジュがレストランと直接やり取りし、宿泊客のために特別な予約枠を持っていることがあります。追加料金はかからないので、記念日など「絶対にこのお店に行きたい!」という時は、ホテルに宿泊してお願いするのも一つの手です。
Step 4. SNSをチェックする
お店の公式InstagramやX(旧Twitter)をフォローしておくと、「last-minute opening(直前の空き)」や「cancellation slot(キャンセル枠)」といった情報が流れてくることがあります。特に小規模な人気店は、インスタグラムのストーリーズなどで急な空席情報を告知することも多いです。
Step 5. 最終手段は「日時」と「人数」をずらす
月曜の夜・火曜の昼がおすすめ
旅行者が移動日に当てることが多く、比較的予約が取りやすい曜日です。
1名で予約してみる
テーブル数が限られている人気店でも、1人分の席なら空いていることがあります。
結論: 予約は情報戦!
予約はまさに情報戦です。①公式サイトで予約開始日時を確認 → ②キャンセル待ち機能やSNSでチャンスを待つ → ③どうしてもダメならホテルのコンシェルジュに頼る、という3段構えで挑めば、憧れのレストランの席を確保できる確率はぐっと上がります。ぜひ試してみてください。
とはいえ、「やはり自力での予約は時間的にも言語的にもハードルが高い…」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時は、いっそ現地のプロに任せてしまうのも一つの賢い方法です。
面倒なレストラン予約はもちろん、記念日のサプライズ手配といった複雑なリクエストまで、専門家があなたの代わりに理想の旅を形にしてくれます。
コスパ最強はここ!価格以上の価値ある名店

「星付きレストランは高そう…」というイメージがあるかもしれませんが、パリには「この値段でこんなに素晴らしい体験ができるの?」と驚くようなお店がたくさんあります。
ポイントは3つ。
- 平日のランチを狙う
- 一つ星や二つ星でも料理のレベルは非常に高い
- ディナーとの価格差が大きいお店ほどお得感がある
価格以上の価値を誇る5店比較(2025年6月)
店名・星 | 昼コース価格* | 夜コース価格* | ディナーよりお得な額 | 予約難易度 |
---|---|---|---|---|
Arpège ★★★ | €195 | €420 | 約55%お得 | 高 |
Le Clarence ★★ | €150 | €280 | 約46%お得 | 中 |
Pages ★ | €60 / €85 | €120 | 最大50%お得 | 中 |
MoSuke ★ | €60〜95 | €95〜130 | 最大37%お得 | 低 |
Substance ★ | €68 | €138 | 51%お得 | 低 |
*ドリンク代別・税込。メニュー改定で変動する場合があります。円換算は省略しています。
なぜこの5店が“価格以上”なのか?
Arpège:三つ星のランチが最もお得に
“野菜の魔術師”アラン・パッサール氏が作るランチコースは€195。ディナーの半額以下ですが、自家菜園で朝摘みされた野菜の品質は夜と全く同じです。席数が少ないため予約は激戦。早めの挑戦が必須です。
Le Clarence:宮殿のような空間でランチ
19世紀の邸宅を改装した豪華な空間で、3品€150のランチが楽しめます。有名ワイナリーが母体なだけあり、質の高いグラスワインが手頃な価格から揃っているのも魅力です。
Pages:熟成肉が好きならここ
手島竜司シェフが作る、和とフレンチを融合させたスタイルが人気。ランチの最安コースは€60と、星付きとしては破格。約2時間で楽しめるので、観光の合間にもぴったりです。
MoSuke:モダンフレンチへの入口に
人気テレビ番組出身のモリ・サコ氏のお店。ランチは3段階の価格設定で、星付きデビューにも最適です。辛さや香草がマイルドで日本人にも食べやすく、予約も比較的取りやすいのが嬉しいポイント。
Substance:“星付き最安”との呼び声も
ランチ3品で€68という価格は、驚くほどのコストパフォーマンス。若いシェフが作るモダンな料理は、ワインペアリングを付けても€100未満。気軽に本格的な味を楽しめます。
コストパフォーマンスを最大化する3つのコツ
1. 平日の早い時間帯を狙う
人気店は12:30か13:00開始の2部制が多いですが、早い時間帯の方が席を選べる可能性があります。
2. ワインはグラスで楽しむ
高価なボトルを1本頼むより、料理に合わせてグラスワインを数杯(セットで€30〜40程度)楽しむ方が、色々な組み合わせを体験でき満足度も高まります。
3. 予約時に支払い不要の店を選ぶ
PagesやSubstanceは予約時にカード登録が不要なため、万が一予定が変わってもキャンセル料のリスクが低く安心です。
最高の食事体験は、ランチにあり
「星付き=高額」というイメージは、ランチを上手に利用すれば変わります。ディナーの半額以下でも、シェフのこだわりが詰まったコースを最高のサービスで堪能できるのです。限られた予算と時間で最高の食事体験をするなら、まずはこれらのランチを狙ってみてください。
日本人の口に合うフレンチコースの見つけ方

「せっかくパリでフレンチを食べるなら、バターやクリームが重すぎないお店がいい」「和食のように、出汁や素材の味をじっくり楽しみたい」
──そんな方にぴったりの、日本人の味覚に合うレストランの選び方と、おすすめの6店をご紹介します。
どのお店も星付きで、英語対応も万全なので安心して訪問できます。
日本人好みの味わい別・おすすめ6店
味わいタイプ | 店名(星) | 主な特徴 | 昼コース目安* |
---|---|---|---|
旨味・出汁を重視 | Pages (★) | 和牛の熟成肉を昆布出汁で仕上げる一皿が有名。和牛の熟成肉を 昆布出汁で仕上げる |
€60〜85 |
軽やかなソース | Kei (★★★) | バターを極力抑え、魚介の出汁や柑橘系のソースで深みを出す。バターを抑えた 魚介出汁や柑橘ソース |
€170〜 |
野菜中心・低脂肪 | Arpège (★★★) | 自家菜園の野菜が主役。乳製品を最小限に抑えたコース。自家菜園の野菜が主役 乳製品は最小限 |
€195 |
和とフレンチの融合 | Sola (★) | 味噌や柚子、炭火などを巧みに取り入れる。靴を脱いでリラックスできる。味噌や柚子、炭火を活用 和空間でリラックス |
€85 |
スパイス控えめ | MoSuke (★) | 辛さを抑えたアフリカ×和×仏の軽やかなフュージョン料理。辛さ控えめ 軽やかなフュージョン |
€60〜95 |
香り高い和ハーブ | Accents Table Bourse (★) | 山椒やゆず胡椒をアクセントにしたソースとデザートが絶品。山椒やゆず胡椒が アクセントの絶品ソース |
€52〜 |
*ドリンク代別・税込(2025年6月時点)。円換算は省略しています。
日本人の味覚に合うレストランの選び方
1. バターより「旨味系ソース」のお店を選ぶ
フランス料理の重さは、バターや生クリームを多用したソースが原因のことが多いです。昆布やキノコなどから抽出した、透明感のある「ジュ(出汁)」を使うお店を選べば、食後も胃がもたれにくいでしょう。例えばPagesでは、熟成牛の脂を日本式の出汁で洗い流すような技法を取り入れています。
2. メニューの「野菜・魚介」の比率をチェック
公式サイトのメニュー写真を見て、お肉よりも魚や野菜の料理が多いお店は、味付けもさっぱりしている傾向があります。Arpègeはコースの7割以上が野菜か魚介で構成されており、最後まで重さを感じさせません。

3. 香り付けのセンスを確認する
柚子、山椒、紫蘇といった和のハーブや柑橘類は、料理の脂っこさを和らげ、香りで満足感を高めてくれます。Accentsでは、子羊のローストに山椒オイルを合わせるなど、日本人が慣れ親しんだ香りでコースを締めくくってくれます。


4. 事前のリクエストと席選び
ソースを軽く、塩分を控えめにしてほしい場合は、予約時に英語で「light sauce, less salt please」と伝えれば、対応してくれるお店が多いです。PagesやMoSuke、Solaのようにカウンター席があるお店なら、シェフに直接好みを伝えやすいのでおすすめです。
最高の美食体験は、好みに合わせて
重いフレンチが苦手な方は、出汁や野菜、和のハーブを上手に使うお店を選び、予約時にひと言好みを伝えるだけで、パリでの食事が何倍も楽しくなります。ご紹介した6軒は、いずれも味付けが繊細で、量も日本人にちょうど良いことが多いです。ぜひ参考にして、胃もたれの心配なく美食の旅を楽しんでください。
このように選び方次第で、パリでは日本人の口にも合う素晴らしい食事が楽しめます。
一方で、「そもそもパリの食事が口に合うか心配」「なぜパリの食事がまずいと言われることがあるのか知りたい」という方は、「パリのご飯がまずいと言われる理由は?観光客が感じるギャップと真実」の記事でその理由と対策を詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
初心者必見!服装の基本マナーとドレスコード

「パリの星付きレストランって、タキシードじゃないとダメ?」と心配になるかもしれませんが、実際にはお店によって求められる服装のレベルは様々です。
ここでは、どんな服を用意すればいいか迷わないように、ドレスコードを4つのレベルに分けて具体的に解説します。
ドレスコード早見表(代表的なお店の例付き)
レベル | 呼称 | 男性の推奨服装 | 女性の推奨服装 | 避けたい服装 | 代表的なお店 |
---|---|---|---|---|---|
A | Formal / Elegant (フォーマル/エレガント) |
ダークスーツ、襟付きシャツ、革靴。ネクタイ推奨。ジャケット必須。ダークスーツ、襟付きシャツ 革靴、ネクタイ推奨 ジャケット必須 |
ワンピースやパンツスーツ。ヒールのある靴や上品な靴。ワンピース、パンツスーツ ヒールや上品な靴 |
Tシャツ、短パン、スニーカーTシャツ、短パン スニーカー |
Le Jules Verne Le Cinq |
B | Smart Elegant (スマートエレガント) |
ジャケットにチノパンやスラックス。革靴や上品なローファー。ジャケット+チノパン等 革靴、上品なローファー |
膝丈~ミモレ丈のワンピース、ブラウスとスカートなど。ワンピース ブラウス+スカートなど |
ダメージジーンズ、スポーツサンダルダメージジーンズ スポーツサンダル |
Kei, Arpège |
C | Smart Casual (スマートカジュアル) |
襟付きのポロシャツやシャツに、濃い色のきれいめなジーンズ。革靴かレザースニーカー。襟付きシャツ、ポロシャツ きれいめなジーンズ 革靴、レザースニーカー |
ブラウスとデニム、セットアップなど。フラットシューズでもOK。ブラウス+デニム セットアップなど フラットシューズOK |
ビーチサンダル、ロゴ入りスウェットビーチサンダル ロゴ入りスウェット |
Septime, Substance |
D | Casual Clean (きれいめカジュアル) |
Tシャツも可だが無地で清潔感のあるもの。スニーカーもOK。無地のTシャツOK 清潔感のある服装 スニーカーOK |
ワンピース、デニムにカーディガンなど。ワンピース デニム+カーディガンなど |
タンクトップ、ランニングシャツ、キャップタンクトップ ランニングシャツ、キャップ |
ビブグルマン各店 |
ドレスコードの基本ルールと注意点
1. まずは予約確認メールをチェック
多くのお店では、予約完了メールに「elegant attire required(上品な服装で)」「no sportswear(スポーツウェア不可)」などと服装に関する記載があります。特にLe Jules Verneは公式サイトに「男性のジャケット必須」と明記されており、違反すると入店を断られることもあるので必ず確認しましょう。
2. 最高級ホテル内のレストランはジャケット必携
フォーシーズンズホテル内のLe Cinqなどでは、もしジャケットを忘れても貸してくれる場合がありますが、数に限りがあります。荷物に余裕があれば、シワになりにくい素材のジャケットを1枚持っていくと、どんなお店でも安心です。
3. 「カジュアルOK」のお店の注意点
Septimeは「ドレスコードなし」と公言していますが、実際には地元の客層は襟付きシャツに革靴など、きれいめな服装で来ていることがほとんどです。TシャツやジーンズがOKでも、色褪せたものやダメージのあるものは避けましょう。
アイテム選びのコツ(季節・小物・靴)
季節に合わせた服装
秋冬:店内は暖かいので、厚手のコートよりストールや薄手のコートで調整するのが便利です。
春夏:日中は暑くても夜は冷えることがあります。一枚羽織れるカーディガンや薄手のジャケットがあると重宝します。
バッグと香水
大きなリュックはクロークに預けるのがマナーです。椅子における小さめのショルダーバッグやクラッチバッグがスマート。香水はつけすぎず、ほのかに香る程度がエレガントです。
靴選びで失敗しないために
パリの街は石畳が多いため、高すぎるヒールは歩きにくく、靴が傷むことも。女性は歩きやすいブロックヒールや上品なフラットシューズ、男性はラバーソールの革靴などがおすすめです。
まとめ:大切なのは「清潔感」と「敬意」
ミシュランレストランで最も大切なのは「清潔感」と「お店の雰囲気に敬意を払う姿勢」です。この早見表を参考に服装を準備すれば、気後れすることなく食事そのものを楽しめます。
荷物を減らしたい方も、ジャケット1枚ときれいめな靴さえあれば、ほとんどの高級レストランに対応できます。ぜひ旅行準備のチェックリストとしてご活用ください。
滞在日数別!失敗しないミシュラン巡りプラン

せっかくのパリ旅行、レストランの予約を詰め込みすぎて「移動で疲れて味がわからなかった」「行きたかったお店が定休日だった」なんて失敗は避けたいもの。
ここでは、滞在日数に合わせた、胃にも旅程にも無理のないモデルプランを3パターンご紹介します。
モデルプラン比較表(平日滞在を想定)
日数 | 昼食 | 夕食 | 予約のコツ |
---|---|---|---|
1泊2日 (弾丸プラン) |
Day 1: 到着後、カフェで休憩 Day 2: Arpège ★★★ (€195) Day 1: カフェ休憩 Day 2: Arpège ★★★ |
Day 1: MoSuke ★ (€60~95) |
Arpègeはランチで利用し、午後は徒歩圏内のオルセー美術館などを散策。MoSukeは比較的直前でも予約が取りやすい。
Arpège(昼)→オルセー美術館。 MoSuke(夜)は直前予約も可。 |
3泊4日 (標準プラン) |
Day 2: Septime ★ (€85) Day 3: Capsule (ビブグルマン) (€28) Day 2: Septime ★ Day 3: Capsule (ビブ) |
Day 1: 到着後、軽く済ませる Day 2: Substance ★ (€138) Day 1: 軽食 Day 2: Substance ★ |
超人気店のSeptimeは、3週間前の予約開始時刻(日本時間17時)にスタンバイ必須。ディナーは予約が取りやすい一つ星を組み合わせる。
Septimeは3週間前17時に要準備。 夕食は予約しやすい店と組合せ。 |
6泊7日 (ゆったりプラン) |
Day 2: Arpège ★★★ ランチ Day 4: Le Jules Verne ★★ ランチ (€190) Day 6: Le Cadoret (ビブグルマン) Day 2: Arpège ★★★ Day 4: Le Jules Verne ★★ Day 6: Le Cadoret (ビブ) |
Day 1: MoSuke ★ ディナー Day 3: Kei ★★★ ディナー Day 5: 自由(郊外観光など) Day 1: MoSuke ★ Day 3: Kei ★★★ Day 5: 自由日 |
Le Jules Verneは90日前に予約開始。ジャケット必須なので忘れずに。間に休憩日を挟むことで、最後まで美味しく楽しめる。
Jules Verneは90日前予約開始。 ジャケット必須。休憩日を挟む。 |
プラン作成 4つのステップ
1. 到着日は胃を休ませる
長時間のフライト直後は味覚が鈍りがち。星付きレストランの予約は2日目以降に設定するのがおすすめです。
2. ランチとディナーでメリハリをつける
毎食フルコースでは疲れてしまいます。4日以上の滞在なら「星付きランチ → 軽い夕食 → 星付きディナー」のように、緩急をつけるのが美味しく楽しむコツです。
3. お店の定休日を確認する
人気店は土日や月曜に休むことが多いです(例:Septimeは土日休、Arpègeは月火休)。予約前に必ず公式サイトの営業カレンダーを確認しましょう。
4. 食事と観光の動線を考える
例えば、Arpège(7区)でランチの後、徒歩でオルセー美術館へ、といったように、レストランと観光地を近くでまとめると移動がスムーズです。Googleマップなどで事前に位置関係を確認しておくと失敗がありません。
予算と体調管理のヒント
予算の目安
滞在中の食事は「星付き、ビブグルマン、自由食」をバランス良く組み合わせるのがおすすめです。4日間なら食費の目安は€600(約102,000円)前後(ドリンク代別)を見ておくと良いでしょう。
食事のリクエスト
塩分や乳製品が気になる方は、予約時に「light sauce, less salt(軽いソース、塩分控えめ)」と書き添えておくと、配慮してくれるお店が増えています。
パンの食べ過ぎに注意
フランスパンはとても美味しいですが、食べすぎるとメイン料理の頃にお腹がいっぱいになりがち。ほどほどに楽しむのが美味しく完食するコツです。
最高の美食プランを組み立てよう
ミシュラン巡りは「連日ディナー」よりも「昼と夜、平日と週末を賢く使い分ける」ことで、満足度が格段に上がります。このモデルプランを参考に、あなただけの最高の美食プランを組み立てて、食の都パリを満喫してください。
もし、レストラン選びだけでなく、美術館のチケット手配や効率的な移動ルートなど、旅全体のプランニングに不安があれば、専門家の力を借りるのが最も確実な近道です。
あなたの希望を伝えるだけで、忘れられないオーダーメイドのパリ旅行を計画できます。
パリでの美食プランが固まったら、他の国の料理にも興味が湧いてきませんか。
フランスだけでなく、ヨーロッパ全体の食文化に視野を広げたい方は、「ヨーロッパでご飯が美味しい国はどこ?特徴・人気料理・おすすめレストランを紹介」の記事で各国の料理の特徴やおすすめレストランを紹介していますので、周遊旅行の計画にもお役立てください。
パリのミシュランで最高の食体験を!おすすめポイント総まとめ
- パリの三つ星は現在10店あり最高評価を得ている
- 二つ星は記念日など特別な日の利用にふさわしい
- 一つ星は星付きデビューに最適な価格と格式である
- ビブグルマンは手頃な価格で質の高い料理が楽しめる
- 景色を重視するならエッフェル塔内のレストランが選べる
- 日本人シェフの店は繊細な味付けで日本人に馴染みやすい
- 人気店の予約は公式サイトで3週間から90日前に開始される
- 予約が取れない場合はキャンセル待ちやホテルのコンシェルジュに相談する
- 多くの三つ星や二つ星ではランチがディナーよりお得に楽しめる
- 特にArpègeやPagesのランチはコストパフォーマンスが高い
- 服装はスマートエレガンスが基本で男性はジャケット着用が推奨される
- Tシャツやスニーカーは避けきれいめなカジュアルを心掛ける
- バターやクリームが控えめで出汁を活かした店は日本人の口に合う
- 予約時にアレルギーや苦手な食材を伝えておくとスムーズ
- 旅行の計画では到着日を避け滞在2日目以降に予約するのが良い
- 複数店行く場合はランチとディナーを交互に組み合わせる