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「パリのホテル相場っていくらなんだろう?」
そう思って検索したあなたの画面には、1泊1万円台の手頃なホテルから、10万円を超える高級ホテルまで、無数の選択肢が並んでいることでしょう。
「同じような星の数なのに、なぜこんなに値段が違うの?」 「このエリアのこの価格は、果たして『適正』なんだろうか?」
その疑問、とてもよく分かります。
パリのホテル料金は、エリア、時期、予約のタイミングといった様々な要因が複雑に絡み合い、まるで生き物のように変動するからです。
実は私も昔、表面的な料金の安さだけでホテルを選んでしまい、中心部から遠く不便な思いをした挙句、交通費で余計な出費がかさんだ…という苦い経験があります。
ホテル代は、旅の予算を左右する最も大きな要素。
だからこそ、相場を正しく理解し、賢く選ぶ知識が不可欠なのです。
ご安心ください。
この記事では、私の10年以上にわたるヨーロッパでの生活と、トラベルプランナーとしての経験から、そんなパリの複雑なホテル相場をスッキリと解き明かします。
- パリの主要エリアごとの宿泊料金相場と特徴
- 時期による価格変動パターンと最適な予約タイミング
- ホテルのグレード別料金体系と付加サービスの価値
- 長期滞在や家族旅行に適した宿泊施設の選び方
パリのホテル相場を完全解説

- パリの地区別ホテル料金の目安(3つ星ホテル)
- エリア別の宿泊料金の特徴と選び方
- シャンゼリゼ周辺の価格帯と利便性
- マレ地区で見つける質の高い宿泊施設
- モンマルトルエリアの穴場ホテル事情
- 空港アクセス重視の郊外ホテル選び
パリの地区別ホテル料金の目安(3つ星ホテル)
区(エリア目安) | 3★ 掲載最安帯(€ / 円換算目安) |
1区(ルーブル〜ヴァンドーム) | €143〜 (約24,600円〜) |
3区(マレ北側) | €145〜 (約24,900円〜) |
4区(マレ南・ノートルダム周辺) | €119〜 (約20,500円〜) |
5区(カルチエ・ラタン) | €98〜 (約16,900円〜) |
6区(サンジェルマン) | €95〜 (約16,300円〜) |
7区(エッフェル塔周辺) | €139〜 (約23,900円〜) |
8区(シャンゼリゼ〜凱旋門) | €77〜 (約13,200円〜) |
9区(オペラ〜サンラザール) | €74〜 (約12,700円〜) |
11区(バスティーユ〜レピュブリック) | €49〜 (約8,400円〜) |
12区(ベルシー〜Gare de Lyon) | €76〜 (約13,100円〜) |
13区(ビブリオテーク方面) | €70〜 (約12,000円〜) |
15区(モンパルナス〜コンベンション) | €80〜 (約13,800円〜) |
18区(モンマルトル) | €47〜 (約8,100円〜) |
※この表の料金は、オフピーク時期の最安帯(”from” price)の例です。
※円換算は 1ユーロ=172円 で計算しています。為替レートや時期、予約状況により価格は常に大きく変動しますので、必ず最新の料金をご確認ください。
エリア別の宿泊料金の特徴と選び方

出典:TripSavvy
2025年現在、パリ中心部のホテルは1泊(2名1室)約15,000円からがひとつの目安です。
もちろん、探せばもっと安いホテルも見つかります。
ただ、初めての方が安心して泊まれるような、立地の良い人気エリアで快適なホテルを探し始めると、だいたいこのくらいの価格帯から選択肢がぐっと増えてくる、という現実的な予算感です。
そして、このスタートラインに立つと、パリのホテル探しの面白さが見えてきます。
パリのホテル探しで面白いのは、通りを一本隔てただけで、料金ががらりと変わること。
同じグレードのホテルでも、場所によっては倍以上の価格差がつくことも日常茶飯事なのです。
パリは「アロンディスマン」と呼ばれる20の行政区に分かれています。
地図の上ではただの数字ですが、実際に歩いてみると、まるで違う街に来たかのように、区ごとに全く異なる顔を持っていることに驚くはずです。
例えば、ルーブル美術館のある華やかな1区は、世界中の最高級ホテルが集まるエリア。
一方で、少し中心から離れた12区や15区に目を向ければ、メトロでのアクセスは抜群なのに、ぐっと宿泊費を抑えることができます。
エリア選びで最も大切なのは、「今回の旅で、あなたが何を一番したいか」をはっきりさせることです。
美術館巡りがメインなら、迷わず1区や2区。パリジャンに混じっておしゃれなカフェやブティックを巡りたいなら、断然マレ地区(3区・4区)がおすすめです。
そして、特に女性の一人旅やご家族で訪れる方が気になるのは「治安」ですよね。
確かに、例えばピガール周辺(9区の一部)のように、夜は少し注意が必要なエリアもあります。
でも、心配しすぎる必要はありません。どのエリアに泊まるにしても、基本的な注意を払えばパリの旅は安全に楽しめます。
もし迷ったら、私は7区のエッフェル塔周辺や6区のサンジェルマン・デ・プレといった、落ち着いた高級住宅街をおすすめすることが多いです。
治安が良く、パリらしい美しい街並みを安心して満喫できますよ。
区(エリア) | 特徴 | こんな人におすすめ |
1区、2区、8区 | ルーブル、オペラ座、シャンゼリゼ通りなど観光の王道。高級ホテルが多い。 | 初めてのパリ旅行、ショッピングや美術館巡りがメインの人。 |
3区、4区(マレ) | おしゃれなブティック、カフェ、歴史的建築物が混在。活気がある。 | パリのリピーター、街歩きを楽しみたい人、日曜も買い物をしたい人。 |
6区、7区 | サンジェルマン・デ・プレ、エッフェル塔周辺。落ち着いた高級住宅街。 | 治安を最優先したい人、静かな滞在を求める人、家族旅行。 |
9区、18区(モンマルトル) | 芸術家の街。サクレ・クール寺院からの絶景。比較的リーズナブル。 | 費用を抑えたい人、パリらしいボヘミアンな雰囲気が好きな人。 |
12区、15区など | 中心部から少し離れた住宅街。メトロでのアクセスは良好。 | 長期滞在者、とにかく費用を抑えたい人。 |
エリア別の平均的な宿泊料金(3つ星ホテル基準)

出典:Paris je t’aime
では、具体的にどれくらいの予算を見ておけばいいのでしょうか。
ここでは、観光客に最も人気の「3つ星ホテル」を基準にした、エリアごとの料金相場をご紹介します。
【重要】
ここに示すのは、あくまで観光客が少ないオフピーク時期の目安です。為替レートによっても変動しますし、春(4〜6月)や秋(9〜10月)といった繁忙期には、この価格帯を大きく超えることも多いので、参考程度に考えてくださいね。
- 観光の中心(1区〜8区)
1泊 20,000円〜30,000円が目安です。特にヴァンドーム広場(1区)やシャンゼリゼ通り沿い(8区)は、その立地の良さからパリの中でも特に高価格帯となります。 - 人気エリア(9区〜11区、3区・4区のマレ)
1泊 15,000円〜25,000円ほど。中心部へのアクセスも良く、価格も少し抑えられるバランスの取れたエリアです。ただし、近年人気のマレ地区は価格が上昇傾向にあるので要注意です。 - 少し離れたエリア(12区以降)
1泊 12,000円〜20,000円程度まで下がります。特に13区から20区は、観光客が少ない分、思わぬ掘り出し物のホテルが見つかることも。地元密着型の旅をしたい方には狙い目です。
シャンゼリゼ周辺の価格帯と利便性

出典:Ville de Paris
「せっかくパリに来たのだから、シャンゼリゼ通りの近くに泊まりたい!」
その気持ち、とてもよく分かります。
凱旋門へと続く、あの華やかな大通りは、まさにパリの象徴ですよね。
このエリア(主に8区)は、ラグジュアリーブランドが軒を連ね、一流レストランが集まる、パリで最も格式高い場所の一つです。
3つ星ホテルでも1泊 25,000円〜35,000円、5つ星ともなれば70,000円以上が一般的。
まさに特別な滞在を約束してくれるエリアです。

シャンゼリゼ周辺に泊まる最大のメリットは、圧倒的な利便性です。
ホテルを一歩出れば、目の前に広がるパリのメインストリート。
主要な観光地へもスムーズにアクセスでき、メトロのシャルル・ド・ゴール・エトワール駅は多くの路線が乗り入れる巨大ターミナル。
どこへ行くにも本当に便利です。
ショッピング好きには、まさに天国のような場所でしょう。
ただ、ひとつだけ知っておいてほしいことがあります。
ここは世界中から観光客が集まる場所。そのため、レストランやカフェの価格も「観光地価格」です。
過去の私は、朝食なしのプランで泊まった時、近くのカフェで何気なく頼んだ朝食が20ユーロを超えていて、思わず伝票を二度見したことがあります…。

百聞は一見にしかず。
まずはあなたの日程で、実際の料金をチェックしてみましょう。
- Agodaのシャンゼリゼ周辺のホテル一覧が新しいページで開きます。
- スマホの方は遷移後、少し下へスクロールするとホテル一覧が表示されます。
- 気になるホテルを見つけたら「マップ表示」機能を活用してください(スマホなら地図のアイコンをタップ)。立地や周辺の観光地、他ホテルとの料金比較も直感的に確認できます。
もし費用を少し抑えつつ、同じような華やかさと利便性を求めるなら、9区のオペラ座周辺を検討してみてください。
ここもパリの文化とショッピングの中心地でありながら、シャンゼリゼ直結のホテルよりは少しだけ価格が落ち着きます。
例えば、1927年創業の歴史を誇るパリ・マリオット・オペラ・アンバサダーホテルのような選択肢もありますよ。
- Agodaで9区(オペラ座周辺)のホテル一覧が新しいページで開きます。
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マレ地区で見つける質の高い宿泊施設

出典:Wikimedia Commons
もし私が友人から「パリで一番おすすめのエリアは?」と聞かれたら、真っ先に名前を挙げるのが、このマレ地区(3区・4区)です。
ここは、古い貴族の館が立ち並ぶ歴史的な街並みと、最先端のブティックやアートギャラリーが融合した、歩いているだけで心が躍るエリア。
観光客だけでなく、地元のパリジャンにも深く愛されています。
中心部にありながら、比較的リーズナブルなホテルが見つかるのも魅力です。
例えば、ホテル・ド・ラ・ブルトヌリーでは、2名用の部屋が224ユーロからという料金例があります(2025年6月時点)。
この立地を考えれば、非常に価値のある選択だと思います。
※料金は一例です。時期や予約状況で大きく変動するため、予約時に必ず最新価格をご確認ください。
マレ地区が他のエリアと一線を画すのは、その「多様性」です。
ユダヤ人街の活気あふれるロジエ通りで絶品のファラフェルを頬張ったかと思えば、少し歩けばヴォージュ広場の美しい回廊とアートギャラリーが迎えてくれる。このコントラストがたまりません。
そして旅人にとって嬉しいのが、日曜に営業しているお店が多いこと。
パリでは基本的に日曜休業のお店が多いのですが、パリ市観光局(Paris je t’aime)などの案内によると、マレ地区を含む一部の観光ゾーンでは、日曜もお店が開いているんです。
「最終日が日曜日で何もできなかった…」なんてことになりがちなパリで、これは本当にありがたいポイントです。
このエリアのホテルは、歴史ある建物を改装した個性的なブティックホテルが中心です。
ただし、これは覚えておいてください。
古い建物ならではの魅力がある一方、「エレベーターがない」「部屋が少しコンパクト」といったことも。
それもパリらしさと楽しむくらいの気持ちで、予約の際には設備面をしっかり確認するのが成功の秘訣です。
マレ地区での宿泊を最大限活用するコツ

出典:Pavillon de la Reine

出典:Hôtel du Petit Moulin
せっかくマレ地区に泊まるなら、その魅力を120%味わい尽くしたいですよね。
ちょっとしたコツで、滞在の快適さが大きく変わりますよ。
まず、ホテル選びの絶対条件は「メトロの駅から徒歩5分以内」にすること。
マレ地区の石畳は、ヒールや革靴で歩くには本当に美しいのですが、スーツケースのキャスターにとっては最大の難敵です。
ガラガラと大きな音を立てて、腕も疲れてしまう…。
これは多くの旅行者が経験する「パリあるある」なので、ぜひ覚えておいてください。
サン・ポール駅(1号線)やオテル・ド・ヴィル駅(1号線、11号線)周辺なら、主要観光地へのアクセスも抜群です。
そして、もう一つ。
「良いな」と思ったホテルは、迷わず早めに予約してください。

特に春から秋のハイシーズン、このエリアの人気ホテルは本当にあっという間に埋まってしまいます。
「もう少し考えよう…」なんて思っているうちに満室になってしまい、私も何度悔しい思いをしたことか。
旅の計画は、スピード感も大切です。
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モンマルトルエリアの穴場ホテル事情

出典:Terrass” Hotel 公式サイト

出典:Wikimedia Commons
芸術家たちが愛した丘、モンマルトル(18区)。
サクレ・クール寺院から見下ろすパリの絶景と、絵描きたちが集まるテルトル広場。どこか懐かしい、ボヘミアンな雰囲気が魅力のエリアです。
ここは人気の観光地でありながら、中心部と比べて宿泊料金が手頃なホテルを見つけやすい、まさに穴場なんです。
例えば、9区との境界に近い4つ星ホテル、ホテル・パナッシュは、パリらしい優雅な内装でありながら、1泊150ユーロ(約24,000円)から宿泊可能な日もあります。
※これはあくまで特定日の参考価格です。ご旅行の日程での最新価格は、予約サイトで必ず確認してくださいね。
モンマルトルのホテルが比較的安い理由は、丘の上という地形にあります。
メトロの駅からホテルまで、急な坂道や階段を上る必要があるため、その「少しの不便さ」が価格に反映されているのです。
でも、私はこの不便さこそが、モンマルトルに滞在する最大の魅力だと感じています。
観光客の喧騒から離れ、静かで穏やかなパリの日常を体験できる。
朝、誰よりも早くサクレ・クール寺院へ登れば、まだ観光客がいないパリの絶景を独り占めできる。これは、このエリアに泊まった人だけの特権です。

アベス駅(12号線)周辺は、観光と地元の生活感がほどよく混ざり合い、手頃なビストロやカフェも多いので、長期滞在にもぴったりですよ。
ただし、夜遅くの一人歩きには少し注意が必要です。
ピガールに近いエリアは、深夜は賑やかすぎることもあるため、特に女性の一人旅やご家族連れの場合は、アベス駅やラマルク・コランクール駅周辺の、住宅街に近い落ち着いた場所を選ぶと安心です。
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空港アクセス重視の郊外ホテル選び

出典:Accor(ALL)

出典:Hotel Voltaire République
早朝のフライトや、深夜の到着。そんな時、空港アクセスは死活問題ですよね。
シャルル・ド・ゴール空港やオルリー空港へのアクセスを最優先するなら、パリ郊外のホテルも賢い選択肢になります。
イビス・バジェット・サン・モーリスは1泊68ドル(約10,200円)から、ホテル・フェルネ・レピュブリックは77ドル(約11,550円)から利用できる日もあるようです(料金はKAYAK等で確認)。
これらは市内中心部の半額以下で宿泊できることも珍しくありません。
※繰り返しになりますが、料金はあくまで一例です。予約時には必ず最新の価格を確認してください。
空港直結のホテルなら、フライトの2時間前まで部屋でくつろげる、あの心の余裕は一度体験するとやめられません。
長いフライトの前後、時差ボケを調整するための一時避難場所としても最適です。
また、レンタカーでフランスを巡る旅を計画しているなら、郊外ホテルはさらに輝きを増します。
パリ市内の駐車料金は1日30〜50ユーロかかることもザラですが、郊外なら無料か格安で利用できることがほとんどです。
もちろん、デメリットもあります。
シャルル・ド・ゴール空港からパリ中心部まではRER B線で約35〜40分。
パリ市交通公団(RATP)やパリ空港の公式サイトによると、運賃は片道約13ユーロ(2025年時点)、往復で約26ユーロかかります。
夜遅くまで市内で楽しみたい日は、終電の時間も気になりますよね。
郊外ホテルを上手に活用する方法
郊外ホテルは、「パリ滞在の最初か最後の1泊だけ」というように、スポットで利用するのが最も賢い使い方です。
例えば、日本からの長いフライトで疲れた到着日は空港近くのホテルでしっかり休み、翌日から元気にパリ観光をスタートさせる。
あるいは、最終日は郊外のホテルに移り、朝のフライトに備えながら、荷物整理をゆっくり行う。
この一手間が、旅全体の快適さを大きく向上させます。
また、ヴェルサイユ宮殿など郊外の観光地へ行く予定なら、いっそ現地に1泊してしまうのも素晴らしいアイデアです。
観光客でごった返す前の、静かな朝の庭園を散策できるのは、宿泊者だけの贅沢。宿泊費もパリ市内よりずっと抑えられますよ。
空港アクセスと「パリらしさ」を両立させるなら「14区」
「空港近くのホテルは便利だけど、パリの雰囲気を味わえないのが少し寂しい…」 「かといって、早朝便のために中心部から大きなスーツケースを持って移動するのは不安…」
そんな悩みをスマートに解決してくれるのが、実はパリ市内にある14区、特にダンフェール・ロシュロー(Denfert-Rochereau)駅周辺エリアです。
このエリアをおすすめする理由は、まさに「良いとこ取り」ができるからです。
- 2大空港への抜群のアクセス
シャルル・ド・ゴール空港(CDG)へは、RER B線で乗り換えなしの一本。そして、オルリー空港(ORY)へも、駅前から出ている直通バス(Orlybus)に乗るだけ。どちらの空港を利用するにも、驚くほど便利なのです。 - 落ち着いた「本物のパリ」の日常
14区は観光の中心地から少し離れた、落ち着いた住宅街。そのため、ローカルなマルシェ(市場)やパン屋さん、カフェが点在し、観光客向けの喧騒とは無縁の「暮らすようなパリ」を体験できます。有名なカタコンブ(地下墓地)もこの駅のすぐそばです。 - 優れたコストパフォーマンス
中心部のホテルに比べて宿泊費を抑えやすく、その分、食事やショッピングに予算を回すことができます。

パリ到着日や最終日にこのエリアのホテルを予約すれば、空港への移動ストレスを最小限に抑えつつ、最後の瞬間までパリの日常を味わい尽くす。そんな賢い旅のプランが実現できますよ。
- Agodaで14区のホテル一覧が新しいページで開きます。
- スマホの方は遷移後、少し下へスクロールするとホテル一覧が表示されます。
- 気になるホテルを見つけたら「マップ表示」機能を活用してください(スマホなら地図のアイコンをタップ)。立地や周辺の観光地、他ホテルとの料金比較も直感的に確認できます。
賢く予約するパリホテル相場の攻略法

- 繁忙期と閑散期の価格差を活用する方法
- 早期予約vs直前予約の損得分析
- 星なしホテルから5つ星まで徹底比較
- 朝食付きプランの本当の価値を検証
- 長期滞在で活用したいアパートメント
- 予算計画を考えてみよう
- パリのホテル相場を総括
繁忙期と閑散期の価格差を活用する方法

パリのホテル料金は、まるで生き物のように日々、そして季節ごとに大きく変動します。
このリズムを知っているかどうかで、あなたの旅の予算は劇的に変わります。
パリ観光局のデータ(INSEE)などを見ると、最も混雑するのは9月と6月といった春と秋のシーズン。
そして意外にも、8月は1月、2月に次いでホテルの稼働率が低い月なんです。(※年によって変動します)
なぜなら、8月は多くのパリジャンがバカンスで街を離れるから。
街は少し静かになりますが、ホテルは狙い目というわけです。
- 料金が安い時期(閑散期)
1月下旬〜3月。特に2月は底値になることが多く、普段は手の届かない高級ホテルに驚くような価格で泊まれるチャンスも。 - 料金が高い時期(繁忙期)
9月はファッションウィークや大規模な見本市が重なり、宿泊料金が最も高騰します。4月〜6月、10月も気候が良くイベントも多いため、高値で推移します。
実際に、あるホテルでは、時期が1ヶ月違うだけで価格がほぼ2倍になるというデータもあります。
旅の時期を少しずらすだけで、同じ予算でワンランク上のホテルに泊まることも可能になるのです。
特に注意すべき高騰時期
以下の期間にパリ旅行を計画するなら、いつも以上に早めのホテル予約が必須です。
- ファッションウィーク(1月、3月、6月〜7月、9月〜10月)
世界中から関係者が集まり、中心部のホテルは瞬く間に満室になり、料金は通常の2〜3倍に跳ね上がります。 - クリスマス〜年末年始
言わずもがな、一年で最も高価な時期の一つです。 - 各種見本市・イベントシーズン(4月〜6月、9月〜10月)
ビジネス客の需要で、平日を中心に価格が上昇します。
早期予約vs直前予約の損得分析

「ホテルの予約は、早ければ早いほどお得なんでしょう?」
これは、多くの人が抱く疑問ですが、答えは「必ずしもそうではない」というのが私の経験からの結論です。
早期予約と直前予約、それぞれにメリットとデメリットがあるのです。
早期予約の最大のメリットは、選択肢の多さと安心感です。
特に人気のホテルや、ファッションウィークのような超繁忙期は、半年前の予約でも早すぎることはありません。

「絶対にここに泊まりたい」というホテルがあるなら、迷わず早期予約をおすすめします。
一方で、直前予約には「逆転満塁ホームラン」のような可能性があります。
実際にあった話ですが、ある旅行者はオリンピック期間中のホテルを4ヶ月前に約3,400ドルで予約。
しかし、諦めずに価格をチェックし続けた結果、出発直前に同じホテルの朝食付きプランを約1,400ドルで予約し直すことに成功したそうです。
これは、ホテルが売れ残った部屋を埋めるために、直前で投げ売りをすることがあるためです。
賢い予約戦略
では、どうすればいいのか。
私が実践している最も賢明な戦略をお伝えします。
それは、「キャンセル無料プランでひとまず予約し、その後も価格を定期的にチェックして、より安い料金が出たら予約し直す」という方法です。
多くの予約サイトでは、チェックインの数日前まで無料でキャンセルできるプランが用意されています。
手順はこうです:
- 旅行の3〜4ヶ月前に、「キャンセル無料」のプランで気になるホテルをいくつか押さえておく。
- その後、週に1回程度、同じホテルの価格をチェックする。
- もし料金が下がっていたり、より条件の良いプランが出てきたら、新しい方で予約し、古い予約はキャンセルする。
この一手間をかけるだけで、数万円単位で宿泊費を節約できることも珍しくありません。
ただし、注意点が一つ。
最も安い「返金不可」のプランは、予約と同時に決済され、キャンセルしても一切お金は戻ってきません。
旅の計画が100%確定するまでは、必ず「キャンセル無料」のプランを選ぶようにしてください。
星なしホテルから5つ星まで徹底比較

パリのホテルは、星の数で何が違うのでしょうか?
ここでよく言われるのが、「価格と満足度は必ずしも比例しない」ということです。
実際に予約サイトを見ていると、ゲストからの評価が非常に高い4つ星ホテルが、有名な5つ星ホテルの評価を上回っている、なんてことも日常茶飯事。
星の数や格式だけでなく、実際に泊まった人の声を参考にすることが、満足度の高いホテル選びの鍵になります。
- 星なし〜2つ星(1泊 約8,000円〜15,000円)
個人経営の宿が多く、設備はシンプルですが、オーナーの個性が光る宿も。バスルームが共同の場合もあるので、設備の事前確認は必須です。 - 3つ星(1泊 約15,000円〜30,000円)
パリのホテルの主流。エアコン、Wi-Fiなど、観光客が必要とする設備はほぼ揃っており、価格と快適さのバランスが最も良いカテゴリーです。 - 4つ星(1泊 約22,000円〜)
立地やサービス、デザイン性が向上します。5つ星よりも手頃ながら、満足度の高い滞在が期待できる、隠れた名ホテルが多いのもこのクラスです。 - 5つ星(1泊 約40,000円〜)
最高級のサービスと設備。特別な記念日など、滞在そのものを旅の目的にしたい場合に選びたい選択肢です。
高級ホテルの価値を見極める
5つ星ホテルの豪華さはもちろん魅力的ですが、私はむしろ、質の高い4つ星ホテルや、個性的な3つ星ホテルにこそ、パリらしい滞在のヒントが隠されていると感じています。
例えば、15区にある3つ星ホテルのラ・コンベルサシオン。
部屋は10平米からとコンパクトながら、スタイリッシュなワインバーや緑豊かなパティオがあり、細部までこだわり抜かれたデザインが光ります。
それでいて価格は115ユーロからと、非常に良心的な日もあります。
星の数やブランド名だけで判断せず、写真や口コミをじっくり見て、自分の感性に合う「小さな宝石」のようなホテルを見つけ出すのも、パリ旅行の醍醐味の一つですよ。
朝食付きプランの本当の価値を検証

「ホテルの朝食って、付けた方がいいですか?」
これも、本当によく聞かれる質問です。
ホテルの朝食は、ビュッフェ形式で1人15〜35ユーロ(約2,400〜5,600円)が相場。
メリットは、何と言っても時間の節約です。
朝からカフェを探し回る必要がなく、特に時差ボケで辛い旅行初日には、そのありがたみを実感するはずです。
一方で、パリの旅の楽しみの一つが、街角のカフェで過ごす朝の時間であることも事実。
焼きたてのクロワッサンとカフェオレのセットなら、カフェでは8〜12ユーロ程度。
パン屋さん(ブーランジェリー)で買えば、クロワッサンは2ユーロもしません。
地元の人に混じって過ごす朝のひとときは、何物にも代えがたい思い出になります。

私のおすすめは、滞在日数やその日の予定によって使い分けることです。
到着日や、朝早くからツアーに参加する日は、ホテルで朝食を済ませる。
時間に余裕のある日は、近所のカフェやパン屋さんを開拓してみる。
多くのホテルでは、チェックイン時に朝食の追加が可能です。
全ての日に付ける必要はないので、柔軟に考えてみてください。
朝食付きプランが特にお得なケース
ご家族連れの場合は、朝食付きプランの価値がぐっと高まります。
子供料金が設定されていることも多く、朝から全員分の食事場所を探す手間を考えれば、時間的にも精神的にもメリットが大きいでしょう。
また、アレルギーなどで食事制限がある方にとっても、品数の多いビュッフェなら安心して選べるものが見つかりやすいという利点があります。
長期滞在で活用したいアパートメント

もしあなたがパリに1週間以上滞在するなら、ホテルではなく「アパートメント」という選択肢を強くおすすめします。
「暮らすように旅する」
そんな言葉がぴったりの滞在が、そこにはあります。
最大のメリットは、キッチンが付いていること。
パリの外食費は決して安くありません。
しかし、近所のマルシェ(市場)で新鮮な野菜やチーズを買い込み、自分で料理をすれば、食費を劇的に節約できます。
アパートから聞こえてくる人々の話し声、パン屋さんから漂う香り…。
観光客としてではなく、パリの街の一部になれたような、そんな特別な感覚を味わえるはずです。
洗濯機が付いている物件が多いのも、長期滞在者には嬉しいポイント。

パリのコインランドリーは1回10ユーロほどかかるので、滞在中に数回洗濯するなら、洗濯機付きのアパートの方が結果的に経済的です。
アパートメント選びの注意点
ホテルとは少し違う、アパートメント選びならではの注意点があります。
- 設備の確認:エレベーターの有無(特に重いスーツケースがある場合!)、Wi-Fiの速度、暖房(冬)、スーパーまでの距離は必ずチェックしましょう。
- チェックイン方法:個人オーナーの物件は、鍵の受け渡し時間を事前に調整する必要があります。24時間対応のレセプションがあるサービスアパートメントの方が、初心者には安心かもしれません。
- セキュリティ:オートロック付き、管理人常駐など、セキュリティがしっかりした物件を選ぶことを強くおすすめします。
予算計画を考えてみよう

さあ、いよいよ予算計画です。
難しく考える必要はありません。
ポイントは、宿泊費を「費用」ではなく「投資」と考えることです。
一般的に、宿泊費は旅行全体の30〜40%が目安と言われますが、物価の高いパリでは40〜50%を見込んでおくと、心に余裕が生まれます。
5泊6日のパリ旅行で総予算が30万円なら、宿泊費は12万〜15万円。
1泊あたり24,000円〜30,000円となり、中心部の質の良い3つ星ホテルが十分に視野に入ってきます。
大切なのは、「1泊〇〇円まで」と厳格に決めすぎないこと。
それでは、素晴らしいホテルとの出会いを逃してしまいます。
旅全体の予算の中で、メリハリをつけることが重要です。
効果的な予算配分のテクニック
- ホテルのグレードを組み合わせる
全日程を同じホテルにする必要はありません。到着日は空港近くの手頃なホテル、観光がメインの中日は立地の良いホテル、そして最終日だけ少し奮発して憧れのホテルへ…というように、滞在をデザインするのです。 - 日曜日から宿泊する
旅行情報サイトの調査(AFAR Media, KAYAKなど)によると、日曜チェックインは平均して宿泊費が安くなる傾向があるようです。ただし、その割引率は時期や都市によって様々で、数パーセントのこともあれば、時には20%以上安くなるケースも。大きな割引を期待しすぎず、「少しでもお得になればラッキー」くらいの気持ちで旅程を組んでみるのがおすすめです。 - 予約サイトと公式サイトを比較する
同じホテルでも、予約サイトによって料金が違うのはよくあること。そして意外と見落としがちなのがホテルの公式サイトです。会員限定割引や連泊特典など、思わぬお得なプランが見つかることがあります。

最後に、チップや市税など、宿泊費以外の「隠れコスト」も少しだけ予算に入れておくと、現地で慌てずにスマートに振る舞えますよ。
パリのホテル相場を総括
パリのホテル選びは、パズルのようで、あなたの旅そのものを創り上げていくクリエイティブな作業です。
たくさんの情報をお伝えしましたが、最後に最も重要なポイントをまとめます。
- パリの3つ星ホテル相場はオフピーク時で1泊15,000円〜30,000円。立地と時期で大きく変動します。
- 狙い目の時期は、観光客が減る1月下旬〜3月。8月もお得な場合があります。
- 9月〜10月はイベントが多く、料金が通常の2倍以上になることも。
- 最強の予約術は「キャンセル無料で早めに押さえ、価格をウォッチして予約し直す」。
- 立地と価格のバランスが良いのは、3区・4区のマレ地区。
- 星の数に惑わされないで。ゲストの口コミ評価が高いホテルは要チェックです。
- 朝食は毎食付けず、パリのカフェ文化を楽しむ日も作りましょう。
- 1週間以上の滞在なら、自炊できるアパートメントが断然お得です。
- 日曜チェックインは、宿泊費を抑える賢いテクニックになる可能性があります。
- 宿泊費は旅行全体の40〜50%を目安に、柔軟な計画を。
- 予約サイトと公式サイトの比較は、必ず行いましょう。

