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冬のヨーロッパ、と聞くだけでなんだか心が躍りますよね。
石畳の路地を照らすガス灯の灯り、吐く息の白さ、そしてクリスマスマーケットの温かいワインの香り。
でも、同時に「どれくらい寒いの?」「何を持っていけばいいの?」という不安が頭をよぎるのも、よく分かります。
かつての私も、冬のヨーロッパ旅行ではたくさんの失敗をしました。
寒すぎて観光に集中できなかったり、逆に荷物が多すぎて移動が大変だったり…
空港で「ああ、あれをスーツケースに入れておけば…」と後悔したり、現地で「これさえあれば…!」と切実に願ったり。
だからこそ、この記事を読んでくださっているあなたには、そんな思いをしてほしくない。
この記事は、10年以上ヨーロッパに住み、旅を仕事にしてきた私が、数々の経験と、時には苦い失敗から学んだ「冬のヨーロッパを最高に楽しむための、旅の相棒リスト」です。
- 氷点下でも快適に過ごすための防寒対策と重ね着のコツ
- 女性特有の冬の旅行準備と現地で困らない必需品
- 機内持ち込みと預け荷物の効率的な分け方
- 都市別の気温差に対応する持ち物の選び方
ヨーロッパ旅行の冬の持ち物で必須の防寒アイテム

氷点下でも快適に過ごせる服装の基本

冬のヨーロッパ旅行の服装で最も大切なことは、「重ね着(レイヤリング)」をマスターすることです。
一般的に、5℃前後の寒冷環境ではマフラー・手袋・厚手の靴下などの防寒小物が有効とされていますね。
ただ、これはあくまで目安。
最終的には、寒がり・暑がりといったご自身の体感や、現地の最新の天気予報を信じて準備するのが一番ですよ。
特に北欧やアルプスの山岳地帯では、気温が氷点下10℃を下回ることも珍しくありません。
かと思えば、一歩カフェや美術館に入れば、汗ばむほど暖房が効いていることも。
この「激しい温度差」に対応できるかどうかが、旅の快適さを大きく左右します。
まず、全ての基本となるのが肌に直接触れるインナーウェア。
これはもう、ユニクロの「ヒートテック」のような機能性インナーが最強の相棒です。
軽くてかさばらないのに、体の熱をしっかり守ってくれます。
次に、その上に着る中間層(ミドルレイヤー)。
フリースやセーターがこれにあたります。
暖房の効いた室内でアウターを脱いだ時の「メインの服」になる部分ですね。
ここで私がよくやるのは、薄手のセーターと、ジッパーで前が開くフリースを両方持っていくこと。
これで温度調節の幅がぐっと広がります。
そして、一番外側に着るアウター。
これはもう、防風・防水性の高いダウンジャケットが圧倒的に実用的です。
ヨーロッパの街歩きがメインなら、正直ダウンの下は薄手のカットソー1枚でも過ごせるくらい、ダウンは優秀です。
荷物をぐっと減らせますよ。
予備として、小さくたためる「ウルトラライトダウン」をスーツケースに忍ばせておくと、重ね着の調整役として本当に重宝します。
最後に、絶対に見落としてはいけないのが足元の防寒です。
ヨーロッパの美しい石畳は、雨や雪に濡れると驚くほど滑りやすくなります。
防水性があって、靴底がしっかり滑り止め加工されたブーツは必須だと考えてください。
ちなみに、私が長年の試行錯誤の末にたどり着いたのが、ザ・ノース・フェイスの防水ブーツです。
凍える石畳を歩き回っても疲れにくく、何よりデザインが街に馴染むので、いかにも「観光客です!」という感じにならないのが嬉しいポイント。
急な雨や雪でも靴下が濡れる心配がない安心感は、一度味わうと手放せませんよ。
「厚手の靴下を2枚重ね履きする」というのも、私が凍えるような寒い日に実践するテクニックです。
足元が温かいだけで、体感温度は全く違いますから。
女子が特に準備すべき冬の必需品

「寒さ対策は万全にしたいけど、おしゃれも諦めたくない!」
「ただでさえ荷物が多いのに、どうすれば…」
女性ならではの悩み、痛いほど分かります。
でも大丈夫、少しの工夫で「快適」と「身だしなみ」は両立できます。
まず、最大の敵は「乾燥」です。
ヨーロッパの空気は想像以上にドライ。
さらに、水質も日本とは異なります。
「ヨーロッパ=硬水」というイメージが強いかもしれませんが、実は行き先によって水質(硬度)はかなり違うんです。
もちろん硬水の地域が多いのは事実ですが、場所によっては軟水のところもあります。
これは私の失敗談ですが、普段と同じスキンケア用品を持っていったら、肌も髪もパサパサになってしまった経験があります…。
化粧水や乳液は、「これでもか!」というくらい保湿力が高いものを選んでください。
リップクリームは1本では足りません。
コートのポケット、バッグの中、ポーチの中、と分散させておくと、いつでもサッと塗れて安心です。
ハンドクリームも、手袋を外すたびに塗り直すくらいの気持ちで。
荷物を減らす工夫としては、ヒートテックのカップ付きインナーが本当に優秀です。
下着とインナーが1枚で済むので、その分スーツケースに余裕が生まれます。
厚手のタイツも複数枚、できればデニール数の違うものを用意しておくと、スカートやワンピーススタイルも楽しめますよ。
そして、意外と忘れがちなのがヘアケア用品。
硬水の影響で髪がギシギシになりやすいので、洗い流さないタイプのトリートメントやヘアオイルは必需品です。
これはもう、私の個人的な「お守り」なのですが、ラサーナのヘアエッセンスは本当に優秀です。
どんなに硬水の地域に行っても、これさえあれば髪のきしみを気にせず過ごせるので、女子旅には欠かせない相棒です。
また、静電気防止スプレーも、マフラーを外した時の「ボワッ」を防ぐお守りになります。

生理用品は、現地でももちろん買えます。
でも、薬局(ファーマシー)にしか置いていなかったり、品揃えが少なかったりすることも。
何より品質が合わないとストレスになるので、使い慣れたものを日本から持参するのが一番安心です。
同じ理由で、体を温めるカイロも、国や店舗によっては入手可能ですが、品揃えにはかなり差があります。
寒さが苦手な方は、使い慣れたものを必要な分だけ日本から持参すると本当に安心ですよ。
最後に、1〜2着でいいので、ワンピースやブラウスのような少しだけ綺麗な服を。
ウールやニット素材のような、シワになりにくく、かさばらないものがおすすめです。
ふらっと入ったレストランが思いの外素敵だったり、オペラに誘われたり…なんていう予期せぬイベントにも、これ一枚で自信を持って対応できます。
現地で持っていけばよかったと後悔する物

これは、私がこれまで何度も、そして多くの旅人から「ああ、これぞ!」と聞いた、「後悔先に立たずリスト」です。
現地でも探せば見つかるものもありますが、日本の製品が圧倒的に高品質だったり、手軽だったりするものばかり。
ぜひ、あなたの旅のリストに加えてください。
後悔アイテム | なぜ日本から? | 私&お客様の体験談 |
カイロ(特に足用) | 国やお店によっては入手できますが、品揃えや価格は日本にかないません。 | 極寒のクリスマスマーケットで、足先の感覚がなくなり早々に退散…。足用カイロがあれば、あと1時間は楽しめたはず!と今でも悔しくなります。 |
保湿ティッシュ | ホテルの備え付けはないか、あっても紙ナプキンのように硬い。 | ヨーロッパのティッシュで鼻をかみすぎて、あっという間に鼻の下が真っ赤に。痛々しい姿で写真を撮る羽目になりました。日本の「鼻セレブ」のような保湿ティッシュは神です。 |
携帯用スリッパ | ヨーロッパのホテルには、スリッパがないのが当たり前。 | 機内でのリラックス用にも、ホテルの冷たい床を歩くのにも必須。これがないと、滞在中ずっと靴を履いて過ごすか、冷えを覚悟で靴下で過ごすか、という究極の選択を迫られます。 |
日本茶のティーバッグ | 現地で売っているペットボトルのお茶は、ほぼ100%砂糖入り。 | 甘くないお茶が恋しくてアジアンスーパーを探し回ったことがあります。ホテルのケトルでお湯を沸かし、緑茶を一杯飲むだけで、心底ほっとできます。胃が疲れた時にも。 |
こだわりの衛生用品 | 主要都市のドラッグストアで入手は可能ですが、種類や成分、価格は日本と異なります。 | 香りが強かったり、肌に合わなかったり…。特にこだわりがある消臭スプレーや除菌シートは、使い慣れたものを日本から持参するのがストレスフリーです。 |
小型のLEDライト | ヨーロッパのホテルやレストランは、雰囲気重視で照明が暗い。 | ガイドブックの地図を見たい、ちょっとメモを取りたい、という時に「暗すぎて読めない!」という事態が頻発します。ペン型の小さなライトで十分なので、一つあるとストレスフリーです。 |
機内持ち込みと預ける荷物の賢い分け方

さあ、パッキングです。
この荷物の仕分けが、旅の快適さを決める重要な分かれ道。
特に冬は衣類がかさばるので、戦略的にいきましょう。
まず大前提として、機内持ち込み手荷物のサイズや重量は、利用する航空会社やチケットの種類、路線によって大きく異なります。
目安として55×40×20〜25cm程度のサイズが多いものの、これはあくまで一例。
一番大事なのは、ご自身が搭乗する航空会社の公式サイトで、最新の規定を必ず確認することです。
同じように、預け荷物のルールも様々。
一般的な航空会社のエコノミークラスなら受託手荷物(預け荷物)が23kgまで無料、という路線も多いですが、LCCだと有料だったりします。
一番確実なのは、ご自身の航空券の予約確認書やEチケットに書いてある条件を見ること。
ここをチェックしておけば間違いありません。
機内持ち込みに入れるべき「絶対的エース」たち
- 貴重品:パスポート、現金、クレジットカード、Eチケットの控え。これはもう説明不要ですね。
- 命綱となる電子機器:スマートフォン、充電器、そしてモバイルバッテリー。
【最重要】予備のリチウムイオン電池(モバイルバッテリーがこれにあたります)は、安全上の理由から預け荷物に入れるのはNGで、機内持ち込みしかできません。その際、ショートしてしまわないように、端子を保護する(購入時のケースに入れる、一つずつポーチで保護するなど)必要があるので忘れないでくださいね。ちなみに、スマホ本体など機器に装着済みのバッテリーは条件付きで預けることもできますが、大切な機器を衝撃から守るためにも、やはり機内持ち込みが安心です。 - 常備薬:普段飲んでいる薬はもちろん、頭痛薬や胃腸薬なども。
- ロストバゲージ対策セット:最低1日分の着替えと下着、基礎化粧品のサンプルは必ず手荷物に入れてください。万が一、預けたスーツケースが届かなくても、これでパニックにならずに済みます。
預け荷物に入れる「縁の下の力持ち」たち
- かさばる衣類:ダウンコート以外のセーターやズボン、靴下など。圧縮袋を使うと驚くほどコンパクトになりますよ。
- 液体物:機内に液体を持ち込む場合、“容器そのものの容量”が100mlを超えていると、中身が少量でも持ち込めません。なので、大きなボトルのシャンプーや化粧水は預け荷物に入れましょう。このルールも空港や国によって微妙に運用が異なる場合があるので、乗り継ぎがある方などは、念のため出発空港や経由地の公式サイトも覗いておくと、さらに安心ですよ。
- 壊れにくい日用品:ヘアアイロンや予備のカイロなど。

パッキングの最後の仕上げとして、一番重くてかさばるコートとブーツは、当日着ていく(履いていく)というテクニックがあります。
これでスーツケースの重量とスペースを大幅に節約できます。
飛行機の中では暑いので、脱いでブランケット代わりにしてもOK。
防寒小物のおすすめ選び方と活用法

冬のヨーロッパ旅行において、防寒小物は「脇役」ではありません。
時に「主役」を食うほどの活躍を見せる、頼れるアイテムたちです。
選ぶポイントは「機能性」と「多用途性」。
マフラー
選ぶなら、断然大判のストールタイプがおすすめです。
首に巻けば完璧な防寒具になりますし、少し肌寒いレストランやカフェでは肩から羽織れます。
機内ではブランケット代わりにもなり、一枚三役の大活躍。
素材は、軽くて暖かいカシミヤやウール混紡がベスト。
色は、黒やグレー、ベージュなど、どんなコートにも合うベーシックカラーを持っておくと間違いありません。
手袋
これはもう、スマートフォン対応が必須です。
美しい景色を写真に撮りたい、地図アプリで場所を確認したい、そのたびに手袋を外すのは本当に面倒ですし、何より指先が凍えます。
私が愛用しているのは、薄手のインナーグローブと、防水性のあるアウターグローブがセットになったもの。
これなら、気温に合わせて細かく調節が可能です。
ニット帽
ポイントは、耳まですっぽり覆えるデザインを選ぶこと。
冬のヨーロッパの風は、想像以上に冷たくて鋭い。耳をしっかり守るだけで、体感温度は劇的に変わります。
レストランなど室内に入った時に髪型が崩れにくい、ゆったりしたデザインを選ぶのも、地味に重要なポイントです。
ネックウォーマー
マフラーよりもコンパクトで、首元に隙間ができにくいので、防寒効率はこちらの方が上かもしれません。
フリース素材なら軽くて暖かく、汚れたら気軽に洗えるのも嬉しいポイント。
スポーティーな印象になりがちなので、服装に合わせてマフラーと使い分けるのが上級者です。
イヤーマフ(耳あて)
「ニット帽はちょっと…」という方や、髪型をキープしたい方におすすめ。
折りたたみ式のコンパクトなものなら、バッグに入れても邪魔になりません。
風が特に強い日や、クリスマスマーケットのように長時間屋外にいる日には、これがあるとないとで大違いです。
これらの小物は、色や素材を統一すると、防寒対策をしながらもおしゃれなコーディネートが楽しめますよ。
冬のヨーロッパ旅行の持ち物を効率的に準備する方法

- スーツケースの荷物をどうするか迷った時の判断基準
- 都市別の気温差に対応する重ね着テクニック
- 現地調達より日本から持参すべきアイテム
- 冬の観光を快適にする便利グッズ
- ホテルで役立つ室内用の必需品
- 空港で荷物を預ける際の注意点と対策
スーツケースの荷物をどうするか迷った時の判断基準

スーツケースを前に、あれもこれもと詰め込みたくなり、気づけばパンパンに…
そんな「パッキング迷子」にならないための、判断基準をお伝えします。
以下の5つの質問を、自分に問いかけてみてください。
1.「これは現地で買えない?」
日用品のほとんどは現地で調達できます。
でも、値段と品質はどうでしょう?
ZARAやH&Mのようなファストファッションは日本より安いこともありますが、全体的に物価は高め。
特に品質にこだわるものは、日本から持っていくのが無難です。
2.「これは本当に毎日使う?」
「もしかしたら使うかも…」というアイテムは、大抵の場合、最後まで使いません。
思い切って置いていく勇気を持ちましょう。
例えば、具体的な予定がないのに、フォーマルな服を何セットも持っていく必要はありません。
3.「これは“一つで二役以上”をこなせる?」
荷物を減らす天才は、多機能アイテムの達人です。
先ほど紹介した「大判ストール」が良い例ですね。
アウターとしても中間着としても使える「ウルトラライトダウン」も、まさにそんなアイテムです。
4.「重さと大きさ、どちらが問題?」
例えば、フワフワのセーターは軽いけれどかさばります。
逆に小さな電子機器はコンパクトだけど重い。
スーツケースのスペースを占有するものを減らしたいなら、衣類用の圧縮袋は必須アイテムです。
驚くほどペシャンコになり、スペースを劇的に生み出してくれます。
5.「これを失くしたら、泣く?」
高価なアクセサリーや、思い出の品。
それは、今回の旅に本当に必要でしょうか?
旅先での紛失や盗難のリスクは、残念ながらゼロではありません。
代替がきく、機能的なアイテムを選ぶのも賢い選択です。
最後に、これが最も重要かもしれません。
スーツケースには、必ず20〜30%の「空きスペース」を作っておくこと。
旅の思い出は、お土産という「形」になって増えるものです。
帰りの空港で頭を抱えないためにも、未来のお土産たちのために、最高の場所を空けておいてあげましょう。
都市別の気温差に対応する重ね着テクニック

「今回の旅では、南のイタリアと北のフィンランドを周遊するんです」
素晴らしいプランですね!
でも、この2カ国では、同じ冬でも全く別の惑星のような気候です。
例えば、地中海に浮かぶバレアレス諸島(スペイン本土の東側です)、その中にあるマヨルカ島の首都パルマでは、冬でも日中の気温が約16℃まで上がる日もありますが、一方で北欧や東欧の街は一日中氷点下のまま、なんてことも。
この気温差にスマートに対応するのが「重ね着(レイヤリング)」です。
基本は、この3層構造を意識してください。
- ベースレイヤー(肌着): 汗を吸ってすぐ乾く、ヒートテックのような機能性インナー。
- ミドルレイヤー(中間着): 体温を保つ、フリースやセーター。
- アウターレイヤー(上着): 風や雨、雪から身を守る、防水・防風のジャケット。
旅の基本スタイルは、「最も寒い都市」の気候に合わせたアウターを1枚選び、その下のミドルレイヤーを脱ぎ着して調節する、という考え方がシンプルで分かりやすいです。
都市別・重ね着スタイルの目安
地域 | 気候の特徴 | 服装のポイント(例) |
南欧(スペイン、南イタリアなど) | 日中は比較的暖かいが、朝晩は冷える。 | 長袖Tシャツ+薄手セーター+ジャケット。朝晩用にウルトラライトダウンを携帯。 |
西欧・中欧(フランス、ドイツなど) | 東京の真冬に近い寒さ。雪が降ることも。 | ヒートテック+セーター+ダウンジャケット。マフラー、手袋は必須。 |
北欧・東欧(スウェーデン、チェコなど) | 常に氷点下を覚悟。厳しい寒さ。 | ヒートテック+フリース+厚手のダウンコート。完全防備。帽子、防水ブーツも必須。 |
意外な盲点が、屋内施設の寒さです。
歴史ある教会や美術館は、石造りのため底冷えすることがよくあります。
逆に、レストランやデパートは暖房が効きすぎて汗ばむことも。
すぐに脱ぎ着できる前開きの服や、さっと羽織れるカーディガン、ストールなどが、こうした細かい温度調節に本当に役立ちます。
現地調達より日本から持参すべきアイテム

ヨーロッパのドラッグストアやスーパーマーケットを覗くのは、旅の楽しみの一つ。
でも、「あ、これは日本から持ってくるべきだった…」と心底後悔するアイテムも確かに存在します。
品質、価格、入手のしやすさの観点から、「これだけは日本代表!」と胸を張って言えるスタメンたちをご紹介します。
衛生用品(ウェットティッシュ、マスクなど)
アルコール入りの除菌シートは、日本では当たり前ですが、ヨーロッパでは意外と見つかりません。
食事前や乗り物に乗った後に、あるとないとでは安心感が大違い。
マスクも、日本ほど種類豊富で高品質なものはありません。
洗濯用品(小分け洗剤、洗濯ロープなど)
長期滞在になると、下着や靴下くらいは手洗いしたくなります。
ヨーロッパは乾燥機文化なので、ホテルでちょっと干したい時に洗濯ロープや洗濯バサミがあると、驚くほど便利です。
電源関連グッズ(変換プラグ、電源タップなど)
変換プラグは必須中の必須。
それに加え、電源タップ(延長コード)もぜひ。
ホテルのコンセントは数が少なく、場所も不便なことが多いからです。
スマホ、カメラ、モバイルバッテリーを一度に充電できると、夜の時間がとても有効に使えます。
特に私が愛用しているのが、USBポートも付いているエレコムの海外用変換プラグ。
これ一つあれば、スマホとカメラとモバイルバッテリーを枕元で一気に充電…なんていう、ホテルの部屋での小さな幸せが手に入ります。
医薬品
これはもう、絶対に使い慣れた日本のものを持参してください。
言葉の壁もありますし、海外の薬は成分が強すぎて体に合わないことも。
私の友人は、現地の風邪薬で胃を荒らしてしまい、旅の後半を台無しにしていました。
文房具
上質なボールペンや書きやすいメモ帳。
たったそれだけのことですが、入国カードを書いたり、旅の記録をつけたりする時に、ストレスフリーな日本の文房具のありがたみを実感します。
日本食(インスタント味噌汁、お茶など)
洋食が続くと、日本の味が恋しくなります。
特に胃が疲れた時に、一杯の温かい味噌汁は体に染み渡ります。
無糖のお茶が飲みたくなっても、ヨーロッパではまず手に入らないので、ティーバッグはぜひ。
冬の観光を快適にする便利グッズ

必須ではないけれど、あると旅の質がぐんと上がる。
そんな「秘密兵器」のような便利グッズたちです。
私の経験上、これらは本当に「持っていてよかった!」と思えるものばかり。
携帯用の折りたたみ座布団
これは地味ですが、MVP級の活躍をします。
公園のベンチ、教会の石段、屋外イベントの観覧席…ヨーロッパは石造りの場所が多く、冬は底からシンシンと冷えてきます。
100円ショップで売っているような断熱シート入りの座布団一枚で、お尻の冷えから解放され、休憩時間が何倍も快適になります。
防水スプレー
出発前に、靴、バッグ、コートにシュッと一吹きしておくだけ。
突然の雨や雪に見舞われても、この一手間があなたの大切な持ち物を守ってくれます。
特にスエード素材の靴には必須です。
サーモスタンブラー(魔法瓶)
寒い屋外での観光中、ホッと一息つきたくなる瞬間が必ず訪れます。
ホテルで淹れた温かいコーヒーや紅茶を入れて持ち歩けば、いつでもどこでも温かい飲み物で体を温められます。
カフェ代の節約にもなりますね。
スマートフォンの保温ケース
「え、スマホに服?」と思うかもしれませんが、極寒の地ではスマホのバッテリーは驚くほど早く消耗します。
せっかくの絶景を前に「バッテリー切れ…」なんて悲劇を避けるため、特に北欧などへ行かれる方には真剣におすすめします。
レッグウォーマーやアームウォーマー
重ね着よりも手軽に温度調節できる優れもの。
足首や手首の「首」を温めるだけで、全身の血行が良くなり、体感温度が上がります。
室内に入ったらサッと外せる手軽さも魅力です。
のど飴
暖房で乾燥したホテルや機内、美術館。
のどがイガイガしやすくなります。
日本の高品質なのど飴は、乾燥対策になるだけでなく、現地で親切にしてくれた人に「これ、日本のキャンディーだよ」と渡すと、ちょっとしたコミュニケーションのきっかけにもなりますよ。
そして、もう一つ。
私が必ず持っていくのが「めぐりズム 蒸気でホットアイマスク」。
長時間のフライトで疲れた目元をじんわり温めると、本当に心からリラックスできます。
暖房で乾燥しがちなホテルの部屋で、眠る前の一枚はまさに至福のひととき。
カイロよりも旅の質を上げてくれる、私にとっての隠れた必需品です。
最後に、これは少し上級者向けかもしれませんが、旅の移動時間を「休息」に変える最強のアイテムが、ノイズキャンセリング機能付きのワイヤレスイヤホンです。
飛行機の騒音や列車のざわめきがスッと消えて、自分だけの世界に没入できる。
一度この静寂を知ってしまうと、もうこれなしでの長旅は考えられません。
私が使っているAnker Soundcore P40iは、高機能なのに比較的手に取りやすい価格なので、最初の一個としても最適ですよ。
ホテルで役立つ室内用の必需品

観光から戻り、ホッと一息つくホテルの部屋。
ここでの時間をいかに快適に過ごすかも、旅の満足度を左右する重要なポイントです。
日本のホテルと同じ感覚でいると、「あれがない!」と困ることも。
室内用スリッパ
何度もお伝えしますが、ヨーロッパのホテルにスリッパは、ないのが基本です。
高級ホテルですら、置いていないことは珍しくありません。
床はタイルやフローリングで冷たいことが多いので、スリッパがないと足元からどんどん体温が奪われます。
簡易的な加湿グッズ
暖房でカラカラに乾燥した部屋は、のどや肌の大敵。
本格的な加湿器は持っていけませんが、濡らしたタオルを一枚、椅子やハンガーに掛けておくだけでも全然違います。
バスタブにお湯を溜めて、バスルームのドアを開けておくのも効果的です。
延長コード・電源タップ
これも本当に重要です。
ベッドサイドにコンセントがない、部屋に一口しかコンセントがない…というのは「ヨーロッパホテルあるある」です。
スマホを充電しながらベッドでくつろぐ、という当たり前のことができなくなってしまうので、ぜひ持参してください。
S字フック
これは「隠れた万能選手」。
バスルームにタオルを掛ける場所が足りない時、クローゼットの中にもう一つバッグを吊るしたい時など、2〜3個あるだけで、限られたスペースを有効に活用できます。
100円ショップのもので十分です。
S字フックも便利なのですが、私が最近「これは賢い!」と感動しているのが、Mawa(マワ)ハンガーのような滑らないハンガーを数本持っていくこと。
冬のコートやセーターを型崩れさせずに掛けられますし、クローゼットが驚くほどスッキリします。
「旅慣れてる感」も出て、ちょっと気分が上がりますよ。
パジャマ・ルームウェア
ホテルにバスローブはあっても、パジャマや浴衣の用意はありません。
リラックスできる、いつもの部屋着を持参しましょう。
暖房が強すぎたり弱すぎたり、調節が難しいこともあるので、体温調節しやすいものがおすすめです。
消臭・除菌スプレー
セーターやコートなど、毎日は洗濯できない衣類にシュッとするだけで、気分がリフレッシュします。
特に食事の匂いがついてしまった時などに重宝します。
空港で荷物を預ける際の注意点と対策

さあ、いよいよ出発の日。
空港での手続きは、スマートに、そしてスムーズに済ませたいですよね。
特に冬は荷物が重くなりがちなので、最後の関門で慌てないためのポイントを伝授します。
まず、大前提として利用する航空会社の荷物規定(重量、個数)を必ず再確認してください。
LCC(格安航空会社)は特に規定が厳しいので要注意です。
携帯用のラゲッジスケール(荷物測り)は、私の旅の必需品です。
これがあれば、ホテルの部屋でパッキングする時点で正確な重量が分かり、空港のカウンターで「重量オーバーです」と宣告される悪夢を避けられます。
もしオーバーしそうなら、一番重い服を着たり、ポケットに小物を移したりして調整しましょう。
もう一度、声を大にして言います。
モバイルバッテリーなどのリチウムイオンバッテリーは、絶対に預け荷物には入れないでください。
これは世界共通のルールです。
必ず機内持ち込みの手荷物に入れてください。
じゃあ、どのモバイルバッテリーがいいの?」と迷ったら、私は迷わずAnkerのPowerCore 10000をおすすめします。
スマホを約2回フル充電できる安心感がありながら、驚くほどコンパクトで軽いんです。
旅の生命線を預けるものだからこそ、世界中で信頼されている定番モデルを選ぶのが、結局一番賢い選択だと私は思っています。
液体物のルールも再確認を。
100mlを超える容器は預け荷物へ。
100ml以下の容器に入った液体(化粧水、歯磨き粉など)を機内に持ち込む場合は、全てまとめて透明なジッパー付きの袋(ジップロックなど)に入れる必要があります。
【万が一の備え】
あってはならないことですが、ロストバゲージ(預け荷物の紛失・遅延)のリスクはゼロではありません。
だからこそ、先ほどお伝えしたように「1〜2日分の着替えと必需品」は必ず機内持ち込みに。
そして、スーツケースの写真をスマホで撮っておきましょう。
万が一の際に、特徴を説明するのに役立ちます。
スーツケースには、鍵(TSAロック推奨)をかけ、名前と連絡先を書いたタグを必ず付けてくださいね。
似たようなスーツケースは世界中にたくさんあります。
一目で自分のものと分かるように、派手な色のスーツケースベルトを巻いておくのも、効果的な目印になりますよ。
そもそも論として、長年の経験から言えるのは「良いスーツケースへの投資は、最高の旅への投資」だということです。
もしあなたが、これから何度もヨーロッパへ冒険に出かける相棒を探しているなら、私はサムソナイトを心から推薦します。
特に、1週間前後の旅行に最適な『MINTER(ミンター)スピナー 69cm』は、デザイン性と機能性、そして何より安心の収納力を兼ね備えた、まさに最高の相棒です。




ヨーロッパ旅行の冬の持ち物チェックリストまとめ
さあ、最後の総仕上げです。
このチェックリストを使って、忘れ物がないか、一つ一つ指差し確認してみてください。
【防寒衣類】
□ ヒートテック上下(3〜4セット)
□ ダウンジャケットまたは厚手のコート
□ ウルトラライトダウン(予備・調整用)
□ セーターまたはフリース(2〜3枚)
□ 長袖シャツ・ブラウス(2〜3枚)
□ 暖かい素材のズボン・スカート(2〜3本)
□ 防水性のあるブーツまたは歩きやすい靴
□ 厚手の靴下(5〜6足)
【防寒小物】
□ マフラーまたは大判ストール
□ 手袋(スマートフォン対応推奨)
□ ニット帽(耳まで覆えるタイプ)
□ カイロ(必要な日数分)
□ レッグウォーマー(お好みで)
【機内持ち込み必需品】
□ パスポートと航空券(Eチケット)
□ 現金(ユーロなど)とクレジットカード
□ スマートフォンと充電器
□ モバイルバッテリー(最重要:預け入れ厳禁)
□ 常備薬と処方薬
□ 1〜2日分の着替えと下着
□ 貴重品ポーチ
【洗面・衛生用品】
□ 歯ブラシと歯磨き粉
□ シャンプー・リンス(小分け容器)
□ 基礎化粧品(保湿重視)
□ リップクリームとハンドクリーム
□ ポケットティッシュ(多めに)
□ ウェットティッシュ・除菌シート
□ 生理用品(女性の方)
【電化製品と関連グッズ】
□ 渡航先に合った変換プラグを準備(例:大陸欧州はC/E/Fが主流、英国・アイルランドはG、イタリアはL、スイスはJ、デンマークはK など)。
□ 延長コードまたは電源タップ
□ カメラと予備バッテリー、SDカード
□ 携帯用加湿器(お好みで)
【ホテル用品】
□ 室内用スリッパ(必須)
□ パジャマまたはルームウェア
□ 洗濯ロープと洗濯バサミ
□ 小分けの洗剤
□ S字フック(2〜3個)
□ 折りたたみハンガー
【その他の便利グッズ】
□ 日本茶のティーバッグ
□ インスタント味噌汁
□ エコバッグ(買い物用)
□ ジップロック(各サイズ)
□ 筆記用具とメモ帳
□ ガイドブックまたは地図
□ 海外旅行保険証券のコピー
あなたの旅が、忘れられない素晴らしい冒険になることを、心から願っています。
参考情報・公式サイト
航空機の荷物規定(公式情報)
ヨーロッパ各国の気候・観光情報
旅行準備お役立ちサイト
天気・気象情報
その他の参考情報
ご注意: 上記の情報は記事作成時点のものです。旅行前には必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。特に航空会社の規定や各国の入国要件は頻繁に変更される可能性があります。