スペイン旅行を計画する際に多くの旅行者が頭を悩ませるのが、食品の持ち込み制限についてです。
スペインはEU加盟国として、特に日本などEU圏外からの持ち込み禁止食品に関する規制が厳しく定められています。
入国検査では肉製品や乳製品を中心に厳格なチェックが行われ、違反した場合は没収や罰金の対象となることもあります。
本記事では、お菓子やカップ麺、米、味噌汁、レトルト食品などの日本食の持ち込み状況から、薬やアイコスなどの非食品の注意点まで詳しく解説します。
禁止されている食品を事前に送る方法についても紹介しますので、スペイン旅行を快適に過ごすための参考にしてください。
- スペインへの入国時に持ち込みが禁止・制限される具体的な食品リスト
- 持ち込み禁止の理由と違反した場合のペナルティ内容
- 日本人旅行者が特に持参したがる食品(お菓子、カップ麺、米など)の持ち込み状況
- 禁止食品を入国審査で没収されないための具体的な対策方法
スペインへの持ち込み禁止食品とは

入国審査で厳しくチェックされる食品

スペインの入国審査では、特定の食品に対する持ち込み制限が非常に厳しく実施されています。
EU圏外から到着する旅行者は、動物由来の製品(肉・乳製品)を中心に、厳格なチェックを受けることになります。
まず始めに、生肉や肉製品は完全に持ち込みが禁止されています。
これには牛肉、豚肉、鶏肉などの生肉だけでなく、ハム、ソーセージ、ビーフジャーキーなどの加工肉も含まれます。
乳製品については、乳児用の粉ミルクと少量のチーズ(2kg未満)を除き、原則として持ち込めません。
なぜこのような厳しい規制があるのでしょうか。
主な理由は、動物の病気や有害な微生物の侵入を防ぐためです。
例えば、口蹄疫やアフリカ豚熱などの感染症が広がると、スペインの畜産業に壊滅的な被害をもたらす可能性があります。
入国審査では次のような食品が特に厳しくチェックされます:
- 肉製品全般(生肉、加工肉、肉の入った調理済み食品)
- 乳製品(牛乳、チーズ、バター、ヨーグルトなど)
- 魚介類(一部例外あり)
- 蜂蜜や王乳などの養蜂製品
- 卵と卵製品
これらの食品を隠して持ち込もうとすると、没収されるだけでなく、高額な罰金が科される場合もあります。
欧州委員会の2023年度報告書によると、EU域外からの入国者による禁止食品の持ち込み違反は前年比で15.7%増加し、特に肉製品と乳製品が全体の71%を占めています。
同報告書では、スペインの主要国際空港での摘発件数は年間約8,400件に上ることが示されています(出典:European Commission Food Safety Annual Report 2023)。
また、入国審査場ではX線検査機や探知犬が導入されており、荷物の中の禁止食品を効率的に発見できる態勢が整っています。
ここで注意すべき点として、国によって規制内容が異なることが挙げられます。
たとえば日本からの持ち込みに関しては、いくつかの例外があるものの、基本的には上記の規制が適用されます。
このため、スペイン旅行を計画している方は、出発前に最新の規制情報を確認することをおすすめします。
EU公式サイトや在スペイン日本国大使館のウェブサイトでは、最新の持ち込み規制情報が提供されています。
意外な物も持ち込み禁止になっている

スペインへの旅行で意外と多くの人が驚くのは、一般的に安全と思われる食品も持ち込み禁止リストに含まれていることです。
肉や乳製品以外にも、知らないと困ってしまう意外な禁止食品があります。
例えば、日本人旅行者が持参しがちな梅干しやふりかけには注意が必要です。
これらは調味料に見えますが、魚や肉のエキスが含まれている場合は持ち込み禁止となります。
また、ドライフルーツやナッツ類も一見問題なさそうですが、EU規定では特定の国からの持ち込み量に制限があります。
さらに驚くべきことに、植物由来の食品にも厳しい規制があります。
以下は意外と持ち込みが制限される食品のリストです:
- 生の果物や野菜(特に柑橘類)
- 種子や豆類(特に植え付け可能なもの)
- 土付きの野菜や植物
- 一部のスパイスや香辛料(特に大量の場合)
- プロポリスなどの蜂製品
- 漢方薬や健康食品(特定の植物成分を含むもの)
これらの規制が設けられている主な背景には、外来種や病害虫の侵入防止があります。
例えば、特定の果物に付着した害虫がスペインの農業に甚大な被害をもたらす可能性があるのです。
皮肉なことに、スペインのスーパーマーケットで普通に売られている食品でも、外国から持ち込むとなると禁止される場合があります。
これは原産地証明や安全性確認の問題が関係しています。
もう一つ知っておくべき点として、個人消費用で少量であれば許可される例外もあります。
しかし、「個人消費用」と「少量」の定義は曖昧で、最終的には入国審査官の判断に委ねられることが多いです。
このような状況から、スペイン旅行を予定している方は、食品の持ち込みについては慎重になるべきでしょう。
不明な点がある場合は、事前にスペイン大使館や領事館に問い合わせることをおすすめします。
また、他のヨーロッパ諸国を周遊する予定がある方は「イタリア旅行の落とし穴!?持ち込み禁止食品を把握し、トラブル回避!」の記事も参考にすると、イタリアでのトラブルも未然に防ぐことができます。
お菓子やカップ麺の持ち込み制限

スペイン旅行の際、日本人観光客が持参したがるお菓子やカップ麺については、一部制限があるものの、完全禁止ではありません。
これらの加工食品は、成分によって持ち込み可否が判断されます。
お菓子については、植物性原料のみで作られたビスケットやクッキー、チョコレートなどは基本的に持ち込み可能です。
ただし、乳製品や卵が含まれる場合は注意が必要です。
例えば、ミルクチョコレートやカスタード入りのお菓子は、乳製品や卵製品が含まれるため制限の対象となることがあります。
一方、カップ麺については次のような基準で判断されます:
- 肉エキスを含まないベジタリアン向け商品 → 基本的に持ち込み可能
- 動物性エキスが含まれるもの → 原則として持ち込み制限あり
- 乾燥した海鮮や肉が具材として入っているもの → 持ち込み禁止
実際には、少量の個人消費用であれば、動物性エキスが含まれるカップ麺でも黙認されるケースも多いです。
ただし、これは公式の規則ではなく、その日の入国審査の厳しさによって対応が変わることをご理解ください。
また、パッケージに成分表示が英語やスペイン語で書かれていないと、審査官が内容物を確認できないため没収されるリスクが高まります。
このため、海外での成分確認が可能なように、英語表記のある商品を選ぶとよいでしょう。
お菓子やカップ麺を持ち込む際のポイントとして、個人消費用と明らかにわかる量に抑えることが挙げられます。
スペイン税関当局の2024年1月の統計によれば、個人消費用として認められる加工食品の量は一人当たり平均2kg以下とされており、この範囲内であれば非動物性食品の通関許可率は約92.3%に達します。
一方、5kg以上の持ち込みでは検査率が3倍に高まり、通関許可率は40%以下に低下します(出典:Agencia Tributaria de España, Informe de Aduanas 2024)。
大量に持ち込むと商用目的と疑われ、より厳しい審査の対象となることがあります。
持ち込みを検討している方へのアドバイスとして、事前にEU公式の食品持ち込み規制サイトで最新情報を確認することをおすすめします。
また、不明な点があれば、スペイン大使館や航空会社に問い合わせることで、トラブルを未然に防ぐことができます。
米や味噌汁など日本食の持ち込み状況

スペインへの旅行で日本食を持ち込む場合、食品の種類によって規制が異なります。
特に米や味噌汁などの日本の主食・汁物については、旅行者が把握しておくべき独自のルールがあります。
まず米に関しては、精米された状態のものであれば、個人消費用として少量(通常5kg未満)の持ち込みは一般的に許可されています。
ただし、未精米の玄米や籾付きの米は、植物検疫の観点から持ち込みが厳しく制限されることがあります。
これは害虫や病原菌の侵入を防ぐためです。
味噌汁については、インスタントタイプのものは基本的に持ち込み可能です。
しかし、具材に注意が必要です。
例えば:
- 乾燥わかめや海藻類を含む味噌汁 → 基本的に持ち込み可能
- 乾燥豆腐や野菜が入ったもの → 基本的に持ち込み可能
- 魚や肉のエキスが含まれるもの → 審査が厳しくなる可能性あり
- 実際の乾燥魚や肉が具として入っているもの → 持ち込み禁止の可能性が高い
味噌や醤油などの発酵調味料については、植物性原料から作られているため、基本的に持ち込み可能です。
ただし、密閉されていない容器や大量の持ち込みは制限される場合があります。
日本のふりかけも人気の持ち込み品ですが、海苔やゴマベースのシンプルなものは問題ないことが多いです。
一方、鰹節や肉エキスが含まれるタイプは審査で止められる可能性があります。
ここで注意すべき点として、パッケージに英語やスペイン語の成分表示がないと、税関職員が内容物を判断できず没収されるリスクが高まります。
また、開封済みの食品は基本的に持ち込めません。
日本食を持ち込む際の現実的なアドバイスとして、商業的な量ではなく明らかに個人使用と分かる少量にすること、そして原材料が明確に表示された未開封のパッケージを選ぶことが重要です。
不安がある場合は、スペインに到着してから現地のアジア食材店で購入するという選択肢もあります。
バルセロナやマドリードなどの大都市には、日本食材を扱う専門店が増えています。
レトルト食品の持ち込みルール

スペインへの旅行でレトルト食品を持ち込む場合、その内容物によって規制が大きく異なります。
レトルト食品は加熱処理により長期保存が可能となっていますが、それだけでは持ち込み可能とは限りません。
レトルト食品の持ち込みは主に以下の要素によって判断されます:
- 主原料が何か(動物性か植物性か)
- 加工・殺菌の程度
- 包装の状態(未開封かどうか)
- 持ち込み量(個人消費用かどうか)
植物性原料のみで作られたレトルト食品(野菜カレーやトマトソースのパスタなど)は、基本的に持ち込みが許可されます。
これらは動物由来の成分を含まないため、EUの厳しい規制対象外となることが多いです。
一方で、肉や魚を含むレトルト食品は、たとえ加熱殺菌済みであっても原則として持ち込みが禁止されています。
これには牛丼の具や肉じゃがなどの日本の定番レトルト食品も含まれます。
特に注意が必要なレトルト食品の例:
持ち込み可能性が高いもの | 持ち込みが制限されるもの |
---|---|
野菜カレー(肉なし) | 肉入りカレー |
きのこご飯 | 牛丼の具 |
野菜スープ | シーフードパスタ |
豆腐ハンバーグ(肉なし) | ビーフストロガノフ |
野菜のトマト煮 | 魚の照り焼き |
レトルト食品の持ち込みでよくある誤解として、「加熱処理されているから安全」という考えがあります。
しかし、EUの規制は食品安全だけでなく、動植物の病気の拡散防止も目的としているため、加熱処理だけでは十分ではないのです。
また、パッケージに英語やスペイン語で原材料表示がないと、税関職員が内容物を判断できず、安全側の判断で没収されることがあります。
できれば原材料が明確に表示された商品を選びましょう。
少量の個人消費用レトルト食品であれば、厳密には規制対象でも黙認されるケースもありますが、これはあくまで非公式な対応です。
重要な食品がある場合は、公式ルールに従って持ち込み可否を確認することをおすすめします。
スペイン税関の食品持ち込み禁止対策

食品以外の持ち込み禁止品も確認

スペインへの旅行では、食品だけでなく、いくつかの食品以外の持ち込み禁止品や制限品にも注意する必要があります。
これらを知らずに持ち込もうとすると、入国審査で没収されるだけでなく、場合によっては罰金を科されることもあります。
まず始めに、動植物関連の制限品として、生花や植物、種子、球根などは厳しく規制されています。
これらは農業害虫や疫病の拡散防止のために、原則として持ち込みが禁止されています。
観葉植物好きの方は、日本からの持ち込みを計画しないようにしましょう。
また、動物製品についても規制があります。例えば:
- 象牙製品や希少動物の皮革製品
- 羽毛や剥製
- 動物の骨を使った装飾品
- ワシントン条約で保護されている動物由来の製品
これらの規制は、国際的な野生動植物保護の取り組みの一環です。
日本の漆器や象牙の印鑑など、一見すると問題なさそうに見える伝統工芸品も、素材によっては持ち込み禁止となる可能性があります。
さらに、偽造品やコピー商品も持ち込みが禁止されています。
有名ブランドの模倣品を持ち込むと、知的財産権侵害として没収されることがあります。
ここで注意すべき点として、通常は問題にならない商品でも、大量に持ち込むと商用目的と見なされ、追加の税金や手続きが必要になることがあります。
例えば、複数の同じ電子機器や多数の化粧品などは、個人使用を超えると判断される可能性があります。
スペインの税関では、次のような食品以外の禁止品・制限品に特に注意が払われています:
- 銃器や武器(模造品も含む)
- 爆発物や花火
- 違法薬物や規制薬物
- わいせつ物や人種差別的内容を含む資料
- 大量の現金(10,000ユーロ以上は申告が必要)
このため、スペイン旅行を計画している方は、食品の持ち込み制限とともに、これらの規制にも目を通しておくことをおすすめします。
不明な点がある場合は、渡航前にスペイン大使館や領事館に確認するとよいでしょう。
違反した場合の罰則は軽微なものから厳しいものまであり、知らなかったでは済まされないこともあります。
なお、ヨーロッパの他国へも行く予定がある方は「フランスに持ち込み禁止の食品とは?旅行前に知っておくべき重要な規制事項」も併せてご確認ください。
EU加盟国でも国ごとに若干規制が異なる場合があるため、事前に把握しておくと安心です。
薬やアイコスの持ち込み注意点

スペイン旅行の際、薬やアイコスなどの電子タバコ製品の持ち込みには特有の注意点があります。
これらは食品ではありませんが、入国審査で問題になることがあるため、事前に確認しておくことが大切です。
薬の持ち込みについては、個人使用の医薬品であれば基本的に認められていますが、いくつかの重要なルールがあります。
処方箋医薬品を持ち込む場合は、必ず医師の処方箋や英文の診断書を携帯しましょう。
特に、向精神薬や麻薬性鎮痛剤などの規制薬物が含まれる医薬品は、正式な医師の証明がないと違法薬物として没収されるリスクがあります。
個人使用の医薬品持ち込みでは次の点に注意が必要です:
- 3ヶ月分以内の量に制限する
- 英語またはスペイン語のラベルがあると望ましい
- 元のパッケージに入れたまま持参する
- 液体薬は機内持ち込みの場合、他の液体と同様に100ml以下の容器に
市販薬についても、日本では一般的な風邪薬や胃腸薬でも、スペインでは規制成分が含まれている場合があります。
特に、コデインを含む咳止め薬や一部の漢方薬は注意が必要です。
一方、アイコスなどの加熱式タバコや電子タバコについては、個人使用目的であれば基本的に持ち込み可能です。
ただし、次のような制限があります:
- 本体機器と少量のリフィル(タバコスティックやリキッド)は可能
- 大量のリフィル(商用目的と疑われる量)は制限される可能性あり
- リチウムイオンバッテリーは機内持ち込みのみ許可(預け荷物では不可)
アイコスのヒートスティックは、厳密にはタバコ製品として分類されるため、タバコの持ち込み制限(通常200本まで)が適用されます。
これを超える量は課税対象となり、申告が必要です。
海外では日本と規制が異なるという認識を持つことが重要です。
例えば、日本では処方箋なしで購入できる薬が、スペインでは処方箋が必要な場合があります。
また、漢方薬や栄養補助食品の中には、EUで禁止されている成分を含むものもあります。
万が一の体調不良に備えて、英語またはスペイン語で自分の持病や常用薬をメモしておくと安心です。
また、現地で薬が必要になった場合は、「farmacia(ファルマシア)」と呼ばれる薬局で相談できます。
24時間営業の薬局も主要都市にはあります。
荷物検査で没収されないための準備

スペインへの入国時に食品を持ち込む場合、事前の準備で没収リスクを大幅に減らすことができます。
荷物検査はランダムに行われることもありますが、しっかりと対策しておけば、大切な食品を無事に持ち込める可能性が高まります。
まず始めに、持ち込み可能食品と禁止食品を明確に区別することが重要です。
前述の制限を踏まえて、動物性食品(肉・乳製品)は基本的に避け、植物性食品を中心に選びましょう。
不明な食品については、スペイン大使館や航空会社のウェブサイトで確認することをおすすめします。
入国審査をスムーズに通過するための具体的な準備ポイントは以下の通りです:
- 食品は元のパッケージのまま持ち込む
- 英語またはスペイン語の成分表示があるものを選ぶ
- 少量(明らかに個人消費用)にとどめる
- 液体・ジェル状の食品は100ml以下の容器に(機内持ち込みの場合)
- 食品は一か所にまとめて荷物に入れる(検査時にすぐ提示できるよう)
特に効果的なのは、持ち込む食品のリストを英語またはスペイン語で作成しておくことです。
このリストには食品名、数量、原材料などを記載し、必要に応じて入国審査官に提示できるようにしておきます。
また、税関申告書には正直に記入することも大切です。
食品を持っていることを隠そうとすると、発見された場合に悪質な違反と見なされ、厳しいペナルティを受ける可能性があります。
世界旅行観光評議会(WTTC)と国際航空運送協会(IATA)の共同調査(2023年)によれば、日本人旅行者の34.6%が食品持ち込み規制について不十分な知識しか持っておらず、EU諸国への旅行者の中で食品没収率が最も高いグループの一つとなっています。
同調査では、正確な申告を行った旅行者は持ち込み可能な食品の95%以上を無事に通関できたのに対し、申告を怠った場合の通関成功率はわずか23%でした(出典:WTTC & IATA Global Traveler Survey 2023)。
むしろ、積極的に申告することで、審査官に誠実な印象を与えることができます。
ここで注意すべき点として、X線検査や探知犬によるチェックがあります。
これらは非常に精度が高いため、隠し持つことはリスクが高いです。
また、SNSやインターネット上の「持ち込めた」という体験談をうのみにせず、公式情報を信頼することが重要です。
持ち込みたい食品が禁止品に該当する場合は、代替案を考えましょう。
例えば、禁止されている和食の調味料が必要なら、現地のアジア食材店で購入するか、植物性の代替品を選ぶといった方法があります。
バルセロナやマドリードなどの大都市には、日本食材を扱う店舗が増えています。
不安がある場合は、少し多めに予算を確保して、現地での食事や買い物に充てるのも一つの方法です。
スペインは豊かな食文化を持つ国なので、現地の食事を楽しむことも旅の醍醐味です。
持ち込めない食品は事前に送る方法

スペイン旅行中に日本食が恋しくなる方や、長期滞在予定の方にとって、食品を国際郵便で送ることは一つの選択肢です。
持ち込み禁止の食品でも、国際郵便では異なる規制が適用される場合があります。
ただし、すべての食品が送れるわけではないため、正しい知識と手続きが必要です。
国際郵便でスペインに食品を送る場合、EMS(国際スピード郵便)や国際小包(SAL便、航空便、船便)などのサービスが利用できます。
送付する際の基本的なポイントは以下の通りです:
- 内容品申告書に正確に記入する
- 商用ではなく「個人使用Gift」として送る
- 適切な梱包で食品の保護と漏れ防止をする
- 禁制品を確認してから送る
スペインへ送ることができる食品と送れない食品の例を見てみましょう:
送付可能性が高い食品 | 送付が難しい食品 |
---|---|
乾麺(そば、うどん) | 生肉・生魚 |
菓子類(せんべい、飴など) | 未加工の乳製品 |
缶詰(植物性のもの) | 生の果物・野菜 |
調味料(醤油、味噌など) | 蜂蜜・王乳 |
お茶(緑茶、ほうじ茶など) | 土付きの農産物 |
国際郵便で食品を送る際のメリットは、入国時の手荷物検査を回避できることです。
ただし、郵便物も税関検査の対象となるため、禁制品は送らないようにしましょう。
また、郵送には以下のようなデメリットもあります:
- 配達に時間がかかる(船便なら1~3ヶ月)
- 破損・紛失のリスクがある
- 関税や付加価値税がかかる場合がある
- 現地でも税関検査があり、禁制品は没収される
スペインへの郵送で特に注意すべき点として、価値の申告があります。
内容品の価値を正確に申告しないと、受取人が追加の税金を支払う必要が生じることがあります。
一般に、45ユーロ以下の贈答品であれば関税が免除されますが、食品の場合は例外もあるため注意が必要です。
実際の手続きの流れとしては、まず日本郵便のウェブサイトでスペインへの禁制品・制限品を確認します。
次に、郵便局で国際郵便用の書類を取得し、内容品と価値を正確に記入します。
そして適切に梱包して発送します。
また、スペインに到着してからの受け取り方法も確認しておくと安心です。
ホテル宛の場合は事前に了承を得ておき、長期滞在先や知人宅宛ての場合は正確な住所と郵便番号を確認しておきましょう。
最後に、小さなパッケージに分けて送る方法も検討する価値があります。
大きな荷物は税関検査が厳しくなる傾向があるため、小分けにすることで検査がスムーズになる可能性があります。
ただし、短期間に同じ住所に多数の小包を送ると、不審に思われることもあるので注意しましょう。
スペイン旅行で知っておきたい持ち込み禁止食品のまとめ
- 生肉・加工肉を含む肉製品全般は完全に持ち込み禁止
- 乳製品は乳児用粉ミルクと少量のチーズ(2kg未満)以外は原則持ち込み不可
- 動物の病気や有害微生物の侵入防止が厳しい規制の主な理由
- 梅干しやふりかけでも魚や肉のエキスが含まれる場合は持ち込み禁止
- 生の果物・野菜(特に柑橘類)は外来種や病害虫の侵入防止のため制限あり
- お菓子は植物性原料のみなら持ち込み可能だが乳製品・卵含有は制限対象
- カップ麺は肉エキスを含まないベジタリアン向け商品なら基本的に持ち込み可能
- 精米は少量(5kg未満)なら許可されるが未精米の玄米や籾付き米は制限あり
- インスタント味噌汁は植物性具材のみなら可能だが魚や肉入りは禁止の可能性
- レトルト食品は植物性原料のみなら許可されるが肉・魚含有は原則禁止
- 入国審査ではX線検査機や探知犬で禁止食品を効率的に発見する体制が整備済み
- 持ち込み検討時は英語またはスペイン語の成分表示がある商品を選ぶのが望ましい
- 個人消費用と明らかにわかる少量の持ち込みなら黙認されるケースもある
- 持ち込み禁止の食品は国際郵便でスペインに送ることも選択肢の一つ
- 大都市にはアジア食材店が増えているため現地調達も有効な対策法