「ヨーロッパの航空券が安い国はどこ?」とお探しですか?
この記事では、2025年時点の最新情報で、航空券がお得な国と賢い探し方を分かりやすく解説します。
LCC活用術から燃油サーチャージ情報、総費用を抑えるコツまで、格安ヨーロッパ旅行を実現するためのヒントが満載。
賢く航空券を見つけて、お得な旅を計画しましょう。
- 2025年時点で航空券が比較的安いヨーロッパの国と、その背景にある理由
- お得な航空券を見つけるための具体的な検索テクニックや最適な予約時期
- LCC(格安航空会社)を賢く活用する方法と、その際の注意点
- 航空券代だけでなく、ヨーロッパ旅行全体の費用を抑えるための節約術
ヨーロッパの航空券が安い国はどこ?

- お得な空港と賢い探し方
- なぜ安くなる? 空港の役割とLCCの影響
- 滞在費も考えた総費用
- 「燃油サーチャージ」って何? 最新情報と節約術
- お得なシーズンと予約時期
お得な空港と賢い探し方

ヨーロッパへの旅行を計画する際、まず気になるのが航空券の値段ですよね。
「どの国、どの空港へ飛べば費用を抑えられるの?」そんな疑問にお答えするため、お得にヨーロッパへ行ける「ねらい目の国と空港」を調べてみました。
ここでは、2025年5月時点で、東京(成田空港または羽田空港)出発のエコノミークラス往復航空券を検索し、一番安かった料金を基にリストアップしています。
燃料費や税金など、全部込みの目安料金なので、どこへ行くか比べる時の参考にしてみてください。
航空券が比較的安い国と空港ランキング
順位 | 国・都市(空港コード) | 往復料金の目安* | 主な航空会社と乗り継ぎの回数 |
1 | ポーランド・ワルシャワ (WAW) | 約8.9万円 | LOTポーランド航空、エアチャイナ(中国国際航空)など(乗り継ぎ1回) |
2 | イタリア・ローマ (FCO) | 約9.3万円 | 中国東方航空、ITAエアウェイズなど(乗り継ぎ1回) |
3 | スペイン・バルセロナ (BCN) | 約10.8万円 | ティーウェイ航空、カタール航空など(乗り継ぎ1回) |
4 | ポルトガル・リスボン (LIS) | 約15.0万円 | エティハド航空、カタール航空など(乗り継ぎ1回) |
5 | フィンランド・ヘルシンキ (HEL) | 約16.3万円 | フィンエアー、日本航空(JAL)(直行便もあり) |
*この料金は、2025年5月14日に東京発の航空券を調べた時点での一番安い往復料金の目安です。
為替レートは、1$=150円、1£=190円として計算しています。
なぜこれらの都市の航空券は安いの?
ワルシャワ(ポーランド)やローマ(イタリア)は、アジアからヨーロッパへの乗り継ぎ便が多く就航しており、航空会社間の競争があるため、比較的航空券の価格が下がりやすい傾向にあります。
特にワルシャワは、LOTポーランド航空がヨーロッパの他の都市への路線も多く持っているため、乗り継ぎも便利です。
約8.9万円という価格でありながら、15時間程度で到着できる便もあり、時間とお金のバランスが良いと言えるでしょう。
ローマ行きの便では、中国や韓国の航空会社を利用するものが多く、往復で10万円を切る航空券も見つかりやすいです。
バルセロナ(スペイン)へは乗り継ぎが必要になりますが、中東や韓国のLCC(格安航空会社)がキャンペーンをよく行っているので、10万円台前半まで価格が下がることがあります。
ポルトガルやフィンランドは、一見すると他の都市より高く感じるかもしれません。
しかし、リスボン(ポルトガル)は現地での滞在費が比較的安く、ヘルシンキ(フィンランド)は直行便があり移動時間を短縮できるというメリットがあります。
そのため、旅行全体の費用や時間を考えると、依然としてお得なヨーロッパへの入り口として人気があります。
航空券を安く手に入れるためのポイント
航空券の値段は毎日変わり、週末や夏休みなどの混み合う時期は、通常期と比べて2割から5割ほど高くなることもあります。
購入する前に、グーグルフライトやスカイスキャナーといった航空券比較サイトの「価格アラート」機能(指定した路線の価格が変動するとメールなどで通知してくれる機能)を設定しておくと、値段が下がったタイミングを逃さず、賢く購入できるでしょう。
また、航空券を予約する際には、表示されている「航空券代金」の他に、燃料費(燃油サーチャージ)や空港利用税などが別途加算されることを覚えておきましょう。
さらに、利用する航空会社や乗り継ぎの場所によって、座席指定が有料だったり、無料で預けられる荷物の重さや個数が異なったりする場合があるので、予約前にしっかり確認することが大切です。
航空券が安い国を選ぶことで旅費を大幅に抑えられますが、現地での滞在費や物価も考慮することが大切です。
ヨーロッパで安く行ける国、おすすめは?費用対効果の高い国を選んで楽しむ!では、航空券だけでなく、現地でのコストパフォーマンスも重視した旅行先を紹介しています。
航空券と滞在費の両面から最適な目的地を見つけてみてください。
なぜ安くなる? 空港の役割とLCCの影響

ヨーロッパへの航空券を探していると、「どうしてこの空港行きはこんなに安いの?」と不思議に思うことはありませんか。
その背景には、大きな空港(ハブ空港)の役割と、LCC(格安航空会社)の存在が大きく関わっています。
大きな空港で航空券が安くなりやすい一番の理由は、そこで「乗り継ぎ客をめぐる航空会社同士の競争」と「LCCの参入による価格競争」が同時に起こっているからです。
乗り継ぎできる空港が多いと、旅行者の選択肢が増えるため、航空会社は安さをアピールする必要が出てくるのです。
航空券が安くなる具体的な理由を、下の表で見てみましょう。
安くなる主な理由 | どうして安くなるの? | 具体的な例や最近の状況 |
大きな空港での価格競争 | アジア、中東、ヨーロッパの航空会社が同じ路線で乗り継ぎ客を呼び込もうと競い合うため、時には驚くほど安い航空券が出ることがあります。 | 例えばワルシャワ空港(WAW)では、LOTポーランド航空、エアチャイナ(中国国際航空)、フィンエアーなどが競合し、片道5万円台の航空券が見つかることもあります。 |
ヨーロッパでのLCC(格安航空会社)の拡大 | ヨーロッパ全体でLCCの割合は2024年に約34%にまで増え、大手航空会社との価格差も小さくなってきています。 | Eurocontrol統計(2025年1月発表)より。 |
空港の利用料金や設備 | LCC専用のターミナルを作ったり、空港の着陸料を割り引いたりすることで、LCCが安く運航できるよう応援しています。 | ワルシャワ空港では、LCCやチャーター便専用の建物を新しくする計画があります。 |
大きな空港に多くの航空便を呼び込むための大手とLCCの協力 | 他の大きな空港からお客さんを呼ぶために、大手航空会社がLCCと協力したり、LCCがその空港に拠点を増やしたりしています。 | 例えば、LCCのイージージェットはローマのフィウミチーノ空港(FCO)に新しい拠点を設け、路線数を35%も増やしました。 |
長距離を飛ぶLCCの新しい参加 | ティーウェイ航空、スクート、ジップエアといったLCCがアジア経由でヨーロッパへ行く便を増やしており、往復10万円未満になることもあります。 | Routes Onlineで2025年1月以降のヨーロッパへの新しいLCC路線が発表されています。 |
国内外のLCC同士の価格競争 | ライアンエアーのような以前からあるLCCは、新しく参入してくるLCCに対抗するため、簡単には運賃を下げないこともあります。 | ライアンエアーは「競争相手が出てきても運賃は下げない」という強い姿勢を見せています。 |
これらの理由が重なることで、ワルシャワやローマのような大きな空港では、「都市同士の競争」と「LCCと大手航空会社の競争」という二つの競争が起こり、航空券が安くなりやすいのです。
例えば、ローマのフィウミチーノ空港では、イタリアの航空会社ITAエアウェイズの経営再建の動きに合わせて、LCCのイージージェットやライアンエアーが新しい路線を増やし、その結果、ヨーロッパ域内だけでなく、中東や北アフリカへの乗り継ぎ便の価格も下がりました。
一方で、それほど大きくなくても空港の利用料金が安い都市では、まずLCCが就航し、その後、大手航空会社がLCCと提携して路線を増やす(コードシェアといいます)というパターンが多く見られます。
ワルシャワはその良い例で、LOTポーランド航空がヨーロッパ域内の乗り継ぎ路線を充実させ、そこに韓国や中国の航空会社が長距離の乗客を送り込むことで、結果として東ヨーロッパで最も航空券の平均価格が安い都市の一つになっています。
LCCを利用する際の注意点
LCCを利用する場合、座席指定や預ける荷物が有料になることが多いので、大手航空会社の航空券と比較する際は、これらの追加費用もすべて含めた「実際に支払う総額」で比べることが大切です。
また、LCCのセール航空券は、販売開始と同時に売り切れてしまうこともよくあります。
グーグルフライトなどの価格アラート機能(指定した路線の価格が変動するとメールなどで通知してくれる機能)を使って、常に価格の変動をチェックしておくと、お得な掘り出し物を見逃しにくいでしょう。
最後に、知っておきたい注意点があります。
航空券の価格は、燃料費(燃油サーチャージ)の元となる原油の価格に大きく影響されます。
2024年のジェット燃料の平均価格は、前の年より約10%安くなりましたが(1ガロンあたり2.39ドル ※2025年5月時点の情報)、世界情勢や為替レートによって変動します。
航空券を購入するタイミングでは、燃料費が見直される時期や、日本円と外国通貨の為替レートも一緒に確認するようにしましょう。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
- Eurocontrol「European Aviation Overview 2024」
- CAPA – Centre for Aviation「The return of the low cost terminal as Warsaw’s Chopin Airport seeks ways to ‘divide’ traffic」
- Reuters「EasyJet expands presence at Rome’s Fiumicino airport」
- Reuters「Ryanair sees Italian growth despite regulatory squalls」
- Routes Online「Scoot Revamps European Network, Adds Philippines Route」
滞在費も考えた総費用

「せっかく安い航空券を見つけたのに、現地のホテル代や食費が高くて、結局予算オーバー…」なんてことは避けたいですよね。
航空券の値段だけでなく、滞在中にどれくらいお金がかかるかも、旅の計画にはとても大切です。
そこで、東京(成田空港または羽田空港)出発の往復航空券で一番安いものと、現地での1日あたりの平均的な出費(3つ星クラスのホテル宿泊費、食事代、市内の交通費、観光費用など)を合わせて、1週間の旅行(7泊8日)でかかるおおよその総費用を計算してみました。
これを参考に、自分にぴったりの旅先を見つけてみましょう。
※為替レートは、2025年5月時点のもので、1$=150円、1£=190円として計算しています。
都市別:1週間のヨーロッパ旅行 総費用の目安
都市(国) | 往復航空券の目安* | 1日あたりの滞在費の目安** | 7日間の滞在費合計 | 1週間の総費用の目安 | 備考 |
ワルシャワ(ポーランド) | 約91,700円 (約468£) | 約18,150円 (約121$) | 約127,050円 | 約218,800円 | LOTポーランド航空の直行便があり、物価も安いため総費用が最もお得 |
ローマ(イタリア) | 約100,400円 (約512£) | 約35,250円 (約235$) | 約246,750円 | 約347,100円 | 人気の観光都市なので、ホテル代や食費などがやや高め |
バルセロナ(スペイン) | 約87,200円 (約445£) | 約31,650円 (約211$) | 約221,550円 | 約308,800円 | 食費は比較的お手頃 |
リスボン(ポルトガル) | 約115,200円 (約588£) | 約28,500円 (約190$) | 約199,500円 | 約314,700円 | 航空券は少し高めでも、現地の物価が安めなのでカバーできる |
ヘルシンキ(フィンランド) | 約118,200円 (約603£) | 約28,050円 (約187$) | 約196,350円 | 約314,500円 | 直行便で約12時間弱。北ヨーロッパの中では比較的費用を抑えられる |
*2025年5月14日にスカイスキャナーで調べた、一番安い往復航空券の料金です(燃油サーチャージ・諸税込)。
**旅行情報サイト「BudgetYourTrip」が示す、一般的な旅行者(ミッドレンジ)の1日あたりの平均的な費用を参考にしています。
総費用で比較すると見えてくること
この表を見ると、航空券だけならバルセロナが一番安いグループに入りますが、現地の滞在費まで含めた総費用で考えると、ワルシャワがぐっと安くなり、1週間で約22万円ほどに収まる計算です。
LOTポーランド航空の直行便が利用できる可能性もあり、時間と費用の両面でお得感があります。
一方、ローマは飛行機の便数が多く航空券は安くなりやすいのですが、人気の観光地であるためホテル代や食事代が他のヨーロッパの都市と比べて高めなので、総費用では一番高くなりました。
旅費をかしこく抑える2つのコツ
旅行費用を抑えるコツは、主に2つあります。
- 航空券はLCCのセールや安い曜日を狙う:
LCC(格安航空会社)のセール情報をチェックしたり、比較的運賃が安くなりやすい平日の出発・到着(特に水曜日など)の便を探したりして、航空券代を9万円以下に抑えることを目指しましょう。 - 物価の安い国を拠点に周遊する:
物価が比較的安い東ヨーロッパや南ヨーロッパの国を旅の拠点にして、そこから電車やLCCで近隣の国へ足を延ばすのも賢い方法です。
例えば、まずワルシャワに入り、そこから国際列車でプラハ(チェコ)やベルリン(ドイツ)などを巡る場合でも、追加の交通費は数千円程度で済むことがあります。
知っておきたい変動要因:為替と燃油サーチャージ
また、旅行費用は為替レート(円と外国通貨の交換比率)や燃料費(燃油サーチャージ)によっても変わってきます。
最近のように円安(円の価値が外国通貨に対して下がること)が進むと、ヨーロッパでクレジットカードを使った時の日本円での請求額が高くなることがあります。
対策として、出発前に海外で使えるプリペイドカードにあらかじめ日本円でチャージしておいたり、複数の通貨を一つの口座で管理できる「マルチカレンシー口座」を利用して、レートが良い時に両替しておいたりすると安心です。
お得にヨーロッパ旅行をするには、最初の航空券の安さだけでなく、「航空券の値段と現地で使うお金」を合わせた総費用をできるだけ抑えることをいつも考えておきましょう。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
「燃油サーチャージ」って何? 最新情報と節約術

ヨーロッパへの航空券を探していると、「燃油サーチャージ」という言葉を目にすることがありますよね。
これは、飛行機の燃料費の一部を乗客が負担するもので、航空券の基本料金にプラスされる追加料金のことです。
この料金は、世界的な燃料価格の変動に応じて、基本的に2ヶ月ごとに見直されます。
2024年の後半までは原油価格が高かったため、燃油サーチャージも高い水準が続いていましたが、2025年に入ってからはジェット燃料の価格が少し落ち着いてきたため、安くなる傾向にあります。
ヨーロッパ旅行を考えているなら、この燃油サーチャージが見直されるタイミングを知っておくだけで、往復で数千円から1万円以上も航空券代を節約できることがあります。
旅行前には必ず最新の金額を確認しましょう。
燃油サーチャージの最近の動向 (2025年5月時点)
いつからいつまで適用? | ANA ヨーロッパ行き(片道) | JAL ヨーロッパ行き(片道) | 値段が変わった主な理由 |
2025年2月1日~3月31日 | 29,000円 | ― | 2022年の原油高の影響が残っていたため |
2025年4月1日~5月31日 | 36,300円 | 33,000円 | 原油価格の上昇と円安が重なったため、再び値上がり |
2025年6月1日~7月31日 | 31,900円(国が金額を確認中) | 29,000円 | ジェット燃料の価格が1バレルあたり84~90アメリカドル程度に落ち着いてきたため |
LCCの例:ZIPAIR | 0円 | ― | ZIPAIRは、これまで燃油サーチャージを設定していません |
ポイント:6月発券分から安くなるチャンス!
上の表を見ると分かるように、日本の大手航空会社2社(ANAとJAL)では、2025年6月1日以降に発券する航空券から、ヨーロッパ行きの燃油サーチャージが片道あたり約4,000円安くなる予定です(ANAの金額は現在、国が確認中です)。
つまり、往復では最大で8,000円も安くなる計算です。
もし6月以降にヨーロッパへ旅行する予定なら、この新しい料金になってから航空券を買うのがおすすめです。
さらに、ZIPAIR(ジップエア)のような一部のLCC(格安航空会社)は、この燃油サーチャージを請求していません。
そのため、同じ条件で比べると、大手航空会社よりも総額で1万円以上安くなることもあります。
ただし、LCCの場合は預ける荷物や座席の指定が有料になることが多いので、必要なオプション料金を全部含めた「実際に支払う総額」で比較するようにしましょう。
今後の見通しは?
背景には、国際航空運送協会(IATA)が2025年のジェット燃料の平均価格を1バレルあたり87アメリカドルと予測していることなどがあり、航空会社も燃料コストが少し落ち着くと考えています。
もし今後、燃料価格がさらに下がれば、8月以降の燃油サーチャージが再び安くなる可能性もあります。
燃油サーチャージの新しい金額は、基本的に偶数月(2月、4月、6月、8月、10月、12月)の終わりに発表され、その約1ヶ月半後から適用されることが多いです(例えば、4月下旬に発表されたものが6月1日からの適用)。
航空券を買う前には、各航空会社の公式サイトにある「燃油特別付加運賃」や「燃油サーチャージ」といった項目をチェックし、可能であれば価格アラート(価格変動通知)を設定しておくと、お得なタイミングを逃しにくいでしょう。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
- ANA 燃油特別付加運賃(2025‑04‑22更新)
- JAL 燃油特別付加運賃(2025‑04‑21更新)
- IATA Global Outlook for Air Transport (Dec 2024)
- ZIPAIR プレスリリース (2025‑01‑16)
お得なシーズンと予約時期

ヨーロッパへの航空券を安く手に入れるには、「いつ出発するか」と「いつ予約するか」の2つのタイミングがとても重要です。
日本とヨーロッパでは大型連休の時期が少し違うため、単純に「夏は高くて、冬は安い」とは言えないのが特徴です。
そこで、2025年の航空券価格のデータや旅行会社の調査を参考にして、お得な時期や予約のタイミングの目安を下の表にまとめました。
ヨーロッパ行き航空券:お得なシーズンと予約のコツ(2025年版)
おすすめの旅行時期 | 航空券の値段の傾向 | 予約のおすすめ時期 | お得な出発・予約曜日 | 参考にした情報 |
1月中旬~2月、11月~12月前半 (特に旅行者が少ない時期) | 一年で最も安い時期のひとつ。往復10万円以下の特別価格の航空券が出ることも。 | 出発の4~5ヶ月前、または2ヶ月前まで | 出発・到着が火曜日~木曜日 | HISの記事によると、出発の4~5ヶ月前や2ヶ月前が一番安くなる傾向があるとのこと。 |
4月中旬~5月上旬・10月 (比較的旅行しやすい時期) | 最も高い時期と比べて10~15%ほど安い。 | 出発の3~4ヶ月前 | 予約は日曜日、出発は木曜日 | エクスペディアの2025年版「Air Hacks」レポートによると、日曜日に予約すると国際線が平均17%安く、木曜日に出発すると平均15%安くなる傾向があるそうです。 |
7月~8月中旬 (夏の最も混み合う時期) | ゴールデンウィークと同じくらい値段が高い時期。 | 5ヶ月以上前に予約するのがおすすめ | – | 日本の夏休みとヨーロッパのバカンスシーズンが重なるため。 |
8月下旬~9月上旬 (夏休みの終わり頃) | 値段が一旦落ち着く時期。エクスペディアの調査では、8月が年間で最も安い月という結果も。 | 1~2ヶ月前の予約でも比較的安い航空券が見つかることも | 予約は日曜日 | エクスペディアのデータでは、国際線は出発の18~29日前の予約でも17%安くなることがあるそうです。 |
この表からわかる!お得な旅行計画のヒント
- ねらい目は8月後半
日本の夏休みシーズン後半にあたる8月下旬は、ヨーロッパでは旅行のピークが過ぎるため、航空券の価格がぐっと下がることがあります。
実際、エクスペディアの世界的な調査でも8月が最も安い月とされており、例えばロンドンやヘルシンキ経由の便で12万円前後の航空券が見つかることもあります。 - 冬から春先もお得なチャンス
1月から2月にかけての冬から春先は、日本の旅行シーズンオフにあたり、また燃油サーチャージの価格が見直されるタイミングと重なることもあって、直行便でも10万円から12万円台といった比較的安い航空券が見つかりやすい時期です。
HISの調査によると、この時期は出発の4~5ヶ月前に予約するのが一番安くなる傾向があるため、早めの予約がおすすめです。 - 予約は日曜日、出発は木曜日がお得かも?
もし航空券を予約する曜日に迷ったら、「日曜日に探して、木曜日に出発する便」を基本に考えてみましょう。
エクスペディアの「Air Hacks」レポートによれば、日曜日に航空券を購入するだけで国際線の平均価格が約17%安くなり、また、木曜日や土曜日に出発する便は、日曜日に出発する便よりも15%から17%ほど安くなる傾向があるそうです。
賢く航空券を予約するための実践アドバイス
- 「価格アラート」を活用しよう
グーグルフライトやスカイスキャナーなどの航空券比較サイトで「価格アラート」機能を設定し、希望する月の航空券価格の変動を自動でお知らせしてもらうようにしましょう。
値段が下がったタイミングを逃さずキャッチできます。 - 旅行時期が限られている場合は?
学校の行事やお仕事の都合で、どうしても旅行時期が限られてしまう場合は、LCC(格安航空会社)を利用したり、乗り継ぎ便を選んだりするのも一つの手です。
直行便よりも安くなる分(平均で3万円から5万円程度)をホテルのグレードアップや現地の食事、アクティビティなどに使うのも良いでしょう。 - 燃油サーチャージの動きもチェック
燃油サーチャージは偶数月の終わりに価格が見直されることが多いので、そのタイミングに合わせて最新情報をチェックしましょう。
もし安くなるという発表があったら、早めに予約するのが賢いやり方です。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
- Expedia Newsroom 「Expedia 2025 Air Hacks Report」 (2025‑01‑28)
- HIS Trip it Easy 「必見!海外航空券の安い時期と予約のタイミング」 (2025‑04‑09)
- 筆者の体験
ヨーロッパの航空券が安い国で節約術

- 最安航空券を見つける!7つの賢いテクニック
- 東南アジア経由ルート術
- 「片道航空券+LCC」で巡る方法
- 価格アラート活用ガイド
- 現地交通パスでさらに節約
最安航空券を見つける!7つの賢いテクニック

ヨーロッパへの航空券、「できるだけ安く手に入れたい!」と思いますよね。
一番安い航空券を手に入れるには、航空券検索サイトの便利な機能と、購入するタイミングをうまく組み合わせることがポイントです。
これからご紹介する7つのテクニックを使えば、ヨーロッパへの往復航空券でも10万円前後といったお得な価格が見つかる可能性が高まります。
ぜひ試してみてください。
最安航空券をゲットするための7つのテクニック
テクニック | どんなテクニック? | こうやって使う! | どれくらいお得? |
1 | 予約は日曜日に、出発は木曜日に | エクスペディアによると、日曜日に航空券を買うと国際線が平均で約17%安く、木曜日に出発する便は平均で約15%安くなる傾向があるそうです。 | 往復で約1.5万~2万円お得になることも |
2 | 出発日の約3週間~1ヶ月前を狙う | エクスペディアのデータでは、国際線は3ヶ月以上前に買うよりも、出発直前の1ヶ月強(約18~29日前)が一番安くなることがあるそうです。 | 最大で約17%安くなることも |
3 | 価格アラートを設定する | グーグルフライトやスカイスキャナーなどの航空券比較サイトで、希望路線の値段が下がったらメールなどでお知らせが来るように設定しましょう。 | 安いタイミングを逃さない! |
4 | 「月全体」検索や「マップで探す」機能で安い日を見つける | スカイスキャナーの「月全体で表示」機能や、グーグルフライトの「出発地・目的地周辺の空港も検索(Explore map)」機能を使って、カレンダーを見ながら一番安い日や空港を探します。 | 日程を少し変えるだけで数千円~1万円お得になることも |
5 | 行きと帰りの空港を変えたり、航空券を分けて買ったりする | 例えば、東京→ソウル、ソウル→ワルシャワと航空券を別々に買う「分割発券」をしたり、行き(例:ワルシャワ着)と帰り(例:パリ発)の空港を変える「オープンジョー」を利用したりします。 | 合計で20~30%安くなることも(乗り継ぎ時間は増える可能性あり) |
6 | 燃油サーチャージがないLCCを選ぶ | ZIPAIR(ジップエア)など一部のLCCは燃油サーチャージがかかりません。ただし、預け荷物や座席指定の料金を含めた総額で大手航空会社と比較しましょう。 | 往復で約6千円~1万円以上お得になることも |
7 | 現地の通貨で支払い、お得なカードを使う | 航空券を買うときに、出発する国の通貨で支払います。Wise(ワイズ)のような海外送金サービスや、外貨決済に強いカードを使うと、為替手数料が抑えられ、最大10%ほど安くなることも。 | 為替手数料を節約できる |
テクニック活用のポイント
- テクニック1「予約は日曜日に、出発は木曜日に」とテクニック2「出発日の約3週間~1ヶ月前を狙う」は、一緒に試すと効果が大きく、往復で3万円近くも航空券代に差が出ることがあります。
- テクニック3「価格アラートを設定する」とテクニック4「「月全体」検索や「マップで探す」機能で安い日を見つける」は、お得な航空券探しを楽にしてくれる便利な方法です。
もし出発日が決まっていても、価格アラートと月ごとの価格表示を一緒に使えば、一番安いタイミングを見逃しにくくなります。 - テクニック5「行きと帰りの空港を変えたり、航空券を分けて買ったりする」は、例えば「まずアジアの都市まで比較的安い航空券で行き、そこからLCCなどでヨーロッパへ。ヨーロッパ内の移動もLCCや電車を活用する」といった計画で役立ちます。
ただし、航空券を別々に買う場合は、飛行機の遅延に対する補償がないことが多いので、乗り継ぎ時間に十分な余裕を持たせることが大切です。 - テクニック6「燃油サーチャージがないLCCを選ぶ」は、燃油サーチャージが高い時期ほどお得感が大きくなります。
ただし、LCCは座席指定や預ける荷物が有料の場合が多いので、それらの料金をすべて含めた「実際に支払う総額」で大手航空会社と比較しましょう。 - テクニック7「現地の通貨で支払い、お得なカードを使う」は、クレジットカード会社などが海外利用時に上乗せする為替手数料(通常3~5%程度)を節約できる裏技です。
これは航空券を予約する時だけでなく、現地でのお買い物にも役立ちます。
これらのテクニックをいくつか組み合わせて、さらに前のセクションでご紹介した「お得なシーズン」(例えば8月後半や1月~2月など)を狙えば、直行便でも10万円~12万円台、乗り継ぎ便なら8万円台といった格安航空券を手に入れることも夢ではありません。
賢く探して、お得にヨーロッパ旅行を実現しましょう!
情報参照元:(2025年5月アクセス)
- Expedia Newsroom “2025 Air Hacks Report” (2025‑01‑28)
- Skyscanner “Catch every flight deal with ‘Price Alerts’ and ‘Saved’” (2025‑05‑08)
- Skyscanner “Whole Month search: how to find the cheapest days to fly” (2023‑11‑15)
- Google Blog “How to find the best deal on your next flight” (2022‑08‑31)
- ZIPAIR FAQ “How much is the fuel surcharge?”
- Wise Newsroom “New Research Reveals A Smart Way to Save When Booking Flights” (2024‑12‑10)
- 筆者の体験
東南アジア経由ルート術

「ヨーロッパへの航空券、もう少し安くならないかな…」そう思っているあなたに、とっておきの裏ワザをご紹介します。
それは、東南アジアの都市を経由してヨーロッパへ行く方法です。
この方法のポイントは、航空券を「日本から東南アジアの都市まで」と「その都市からヨーロッパの目的地まで」の2つに分けて購入すること。
これだけで、旅行全体の費用をぐっと抑えられることがあるんです。
ここでは、主要な3つの経由地(シンガポール、クアラルンプール、ホーチミン)で、2025年5月時点で見つかった一番安い往復航空券を組み合わせて、東京発1週間の旅行でかかるおおよその費用を比較してみました。
東南アジア経由 ヨーロッパ行き 料金シミュレーション (2025年5月時点)
経由する都市 | 日本⇔経由地(往復) | 経由地⇔ヨーロッパ(往復) | 合計の目安料金* | 主な利用航空会社(LCCなど) | 移動時間の目安 |
シンガポール | スクート利用 (成田⇔シンガポール) 約4.2万円 | スクート利用 (シンガポール⇔ベルリン) 約4.3万円 | 約8.5万円 | スクート (預け荷物は有料) | 片道 約19~22時間 |
クアラルンプール | スカイスキャナー最安 (成田⇔クアラルンプール) 約2.9万円 | エアアジアX利用 (クアラルンプール⇔ロンドン) 約10.0万円 | 約13万円 | エアアジアX、日本航空(JAL)、マレーシア航空など | 片道 約18~21時間 |
ホーチミン | スカイスキャナー最安 (成田⇔ホーチミン) 約3.2万円 | スカイスキャナー最安 (ホーチミン⇔パリ) 約8.9万円 | 約12万円 | ベトジェットエア、エールフランス航空など | 片道 約20~24時間 |
*料金は、1US$=150円、1シンガポールドル=115円で計算しています(2025年5月時点)
燃油サーチャージや預け荷物の料金は、別途かかる場合があります。
クアラルンプールからロンドンへのエアアジアXの料金は、片道約335アメリカドルからのキャンペーン価格を往復分として計算しています。
東南アジア経由ルートを使いこなす!5つのコツ
この「東南アジア経由ルート」を上手に活用するための5つのコツをご紹介します。
- 航空券は別々に予約する(注意点も!):
日本から経由地までと、経由地からヨーロッパまでの航空券を別々に買うと、驚くほど安くなることがあります。
ただし、飛行機の遅延があった場合の補償は自己責任になることが多いので注意が必要です。
乗り継ぎ時間は最低でも4~6時間は空け、時間に余裕がない場合は経由地で一泊することも考えましょう。 - 荷物の料金を忘れずに計算:
LCC(格安航空会社)では、預ける荷物や機内食が有料の場合がほとんどです。
これらの追加料金も全て含めた「実際に支払う総額」で、直行便など他の航空券と比較しましょう。 - 行きと帰りで経由地を変えてみる:
例えば、「行きはシンガポール経由、帰りはクアラルンプール経由」のように組み合わせるのも一つの手です。
空港利用税が安い方の空港を行き(あるいは帰り)に使うなど、工夫次第でさらに費用を抑えられることもあります。 - 乗り継ぎ時間でプチ観光も:
もし乗り継ぎ時間が8時間以上あるなら、その時間を利用して経由地を少し観光するのもおすすめです。
例えばシンガポールでは無料の市内ツアーがあったり、クアラルンプールでは空港から市内へアクセスしやすい電車があったりするので、一石二鳥の楽しみ方ができます。 - 航空券のセール情報は2区間ともチェック:
グーグルフライトや利用したい航空会社のアプリなどで、「日本から経由地まで」と「経由地からヨーロッパまで」の2つの区間の価格アラートをそれぞれ設定しておきましょう。
どちらか一方の区間で急に安い航空券が出た時に、そのチャンスを逃さずに済みます。
時間はかかるが、メリットも大きい
東南アジアを経由する方法は、直行便に比べて移動時間は長くなりますが、航空券の総額で3万円から6万円も安くなることがよくあります。
こうして節約できたお金を、ヨーロッパ内での列車の旅に使ったり、ちょっとリッチなレストランでの食事にあてたりすれば、旅行全体の満足度もさらにアップするでしょう。
時間に余裕のある方は、ぜひこの「東南アジア経由ルート」を検討してみてはいかがでしょうか。
長時間のフライトや乗り継ぎを経てヨーロッパへ行く場合、時差ボケの影響を受けやすくなります。
特に帰国後の生活リズムの乱れを最小限に抑えることが重要です。
ヨーロッパ帰りの時差ボケ対策|症状、原因、効果的な回復方法を解説では、時差ボケの予防策や回復方法を詳しく解説しています。
快適な旅行のために、事前にチェックしておきましょう。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
- Scoot 公式運賃ページ
- Trip.com 「AirAsia X flights to London」
- Skyscanner 「Tokyo Narita → Kuala Lumpur」
- Skyscanner 「Tokyo Narita → Ho Chi Minh」
- Skyscanner 「Ho Chi Minh → Paris」
- 筆者の体験
「片道航空券+LCC」で巡る方法

ヨーロッパ旅行の計画をもっと自由に、そして航空券代もお得にしたいなら、「片道航空券」と「ヨーロッパ内のLCC(格安航空会社)」を組み合わせる方法がおすすめです。
この方法なら、ヨーロッパへの「入口」となる都市と、ヨーロッパからの「出口」となる都市を自由に選べるので、複数の国や都市を巡る周遊旅行にぴったり。
うまくいけば、往復の航空券代を1割から3割も安くできることがあります。
やり方はとてもシンプルで、次の3つのステップで考えます。
- 日本からヨーロッパへは、一番安く行ける都市へ片道航空券で飛ぶ。
- ヨーロッパ内は、LCCを利用して行きたい都市へ移動しながら周遊する。
- 帰国便は、最後に滞在する都市から日本まで、別の片道航空券で手配する。
この3ステップで、自分だけのオリジナルルートを作ることができます。
具体的な例を下の表で見てみましょう。
「片道航空券+LCC」組み合わせモデルプラン (2025年5月時点の料金目安)
旅のモデルプラン | 日本→ヨーロッパ(片道)* | ヨーロッパ内LCC(片道)** | ヨーロッパ→日本(片道)*** | 合計の目安料金 | こんな旅におすすめ |
東京 → ワルシャワ(ポーランド) → バルセロナ(スペイン) → 東京 | 約5.4万円 (約274イギリスポンド) (スカイスキャナーで検索した最安値) | 約3千円 (約14.99イギリスポンド) (ライアンエアー公式サイト WAW-BCN線) | 約5.1万円 (約261イギリスポンド) (スカイスキャナーで検索した最安値 BCN-TYO線) | 約10.8万円 | 東ヨーロッパから入って南ヨーロッパから帰国する周遊旅行を楽しみたい人。とにかく安く行きたい人。 |
東京 ⇔ ヘルシンキ(フィンランド) をZIPAIRで往復し、 ヘルシンキからヨーロッパ各地へLCCで移動 | 片道 約5.5万円~ (ZIPAIR公式サイト、燃油サーチャージなし) ※帰国便も同程度の料金と仮定 | 例:ライアンエアーなどで 片道 約3千円~ (約20ユーロ~) ※行き先や時期により変動 | (ZIPAIR往復の一部として) | 約11万~12万円 | 日本からヨーロッパへは直行便(またはそれに近いLCC)で時間を節約しつつ、ヨーロッパ内はLCCで自由に周遊したい人。 |
- *料金は2025年5月時点のもので、1£=約196円、1€=約150円で計算しています(為替レートは変動します)。
- **預け荷物や座席指定は、別途料金がかかる場合があります。
- ***帰国便の価格は変動が大きいので、航空券比較サイトの「価格アラート」を設定して、安いタイミングを狙うのがポイントです。
このテクニックを使いこなすためのポイント
- メリットと注意点:
片道ずつ航空券を買うメリットは、帰りの便を最初から決めなくてよいので、旅行中の予定変更や周遊がしやすいことです。
一方で、飛行機が遅れた場合の乗り継ぎ補償がないことが多い点に注意が必要です。
航空券を別々に買う場合は、乗り継ぎ時間を6時間以上空けるか、可能なら経由地で一泊すると安心です。 - ヨーロッパ内のLCCを賢く利用:
ライアンエアー(Ryanair)、イージージェット(easyJet)、ウィズエアー(Wizz Air)といったヨーロッパのLCCでは、セール時には片道9.99ユーロから29.99ユーロ(約1,500円~4,500円)といった驚きの価格が出ることがよくあります。
ただし、預ける荷物があると追加で20ユーロ(約3,000円)前後かかることが多いので、必ず荷物代などを含めた「実際に支払う総額」で考えましょう。 - ZIPAIRも選択肢に:
ZIPAIR(ジップエア)は、燃油サーチャージがかからない珍しい長距離LCCで、基本的に片道ずつ航空券を販売しています。
例えばヘルシンキ(フィンランド)やロサンゼルス(アメリカ)への路線では、片道5万円台から見つかることもあり、特に燃油サーチャージが高い時期にはお得感が大きいです。 - 拠点にしやすい都市:
ワルシャワ(ポーランド)やヘルシンキ(フィンランド)は、空港から市内へのアクセスが良く、LCCの路線もたくさんあるため、この「片道航空券+LCC」のテクニックを使う際の拠点としてとても便利です。
「片道航空券+LCC」実践ステップ
- ヨーロッパへの「入口」を探す:
まず、スカイスキャナーなどの航空券比較サイトで、「出発地:東京」→「目的地:ヨーロッパ(特定の国や都市ではなく、「すべての場所」などで検索)」の片道航空券を検索します。
一番安い月と、その月に一番安く行ける空港をメモしましょう。 - ヨーロッパ内の移動手段を探す:
次に、1で見つけた安い空港から、実際に行きたいヨーロッパの都市へ飛んでいるLCC(ライアンエアー、イージージェット、ウィズエアーなど)の公式サイトで、片道航空券の価格を調べます。 - 日本への「出口」を探す:
最後に、ヨーロッパの最終滞在都市から東京への片道航空券を、別の検索画面で探します。
もし、2で調べたLCCの到着都市と、この帰国便の出発都市が違っても大丈夫です(これを「オープンジョー」と呼び、周遊旅行には便利です)。 - 合計金額を比較して判断!
これら3つの航空券(日本→ヨーロッパ入口、ヨーロッパ内移動、ヨーロッパ出口→日本)の合計金額を計算し、普通の往復航空券(同じルートや目的地の場合)よりも1万円以上安くなるようであれば、購入を検討してみましょう。
自分だけのヨーロッパ周遊プランを
この「片道航空券+LCC」の組み合わせは、航空券代をとことん節約して、その分他のことにお金を使いたいという、アクティブな旅行スタイルの方に特におすすめです。
節約できたお金で、ホテルのランクを上げたり、現地の特別な体験に参加したり、美味しいものをたくさん食べたりと、使い道は自由自在。
あなただけのオリジナルなヨーロッパ周遊プランを組み立てて、旅をもっと楽しんでくださいね。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
- Skyscanner「Tokyo to Warsaw Chopin」
- Ryanair「Cheap flights to Barcelona (BCN) 」
- Skyscanner「Barcelona to Japan tickets」
- ZIPAIR「Fare Details」
- 筆者の体験
価格アラート活用ガイド

ヨーロッパへの航空券を探すとき、「もう少し安くならないかな…」と何度も検索し直すのは大変ですよね。
「価格アラート」は、そんな手間を省いてくれる便利な機能です。
一度設定しておけば、航空券の値段が下がったタイミングを自動でお知らせしてくれます。
ここでは、主な航空券検索サイトの価格アラート機能の違いや、具体的な使い方をご紹介します。
主要サイトの価格アラート機能比較
サイト/アプリ名 | アラートの設定方法 | お知らせ方法 | ここが便利 | 注意しておきたいこと |
Google Flights (グーグルフライト) | 検索結果の画面で「価格をトラッキング」のスイッチをオンにするだけ。 | Gmailやスマートフォンの通知でお知らせ。 | 「まもなく価格が上がりそう」といったAIによる予測もお知らせしてくれることがある。 | 利用にはGmailアカウントが必要。一部の航空会社(例:ユナイテッド航空、日本航空)の便が表示されない場合がある。 |
Skyscanner (スカイスキャナー) | 検索結果の画面左上にある「価格アラートを作成」ボタンをクリック。 | メールやアプリの通知でお知らせ。 | 片道航空券や、「月全体」で安い日を探すアラートも設定できる。 | お知らせは、基本的に1日1回。 |
KAYAK (カヤック) | 検索結果の画面にあるベルのマークをオンにする。 | メールやアプリの通知でお知らせ。 | 特定の便だけでなく、ある程度の期間(例:8月の1週間など)の価格もまとめてチェックできる。 | 詳しい情報を見るには会員登録が必要な場合がある。 |
Going (ゴーイング) (旧 Scott’s Cheap Flights) | 公式サイトで希望の路線を登録する。(主に英語サイト) | メールでお知らせ。 | 特に北米とヨーロッパ間の激安航空券情報が早く手に入ることがある。 | さらに詳しい情報を得るには有料プラン(月額約49アメリカドル~)への登録が必要。基本的に英語での情報提供。 |
価格アラートの基本的な使い方 (Google Flightsを例に)
- 検索する:
まず、お持ちのGoogleアカウントでログインし、グーグルフライトで出発地、目的地、希望の日程を入力して検索します。 - アラートを設定する:
検索結果が表示されたら、画面の右上(または検索条件の下)にある「価格をトラッキング」というスイッチをオンにするだけで設定完了です。とても簡単ですね。 - 日程に幅を持たせる場合:
もし「日程には少し余裕がある」という場合は、カレンダー表示で「日程未定」や「月全体」を選んでから同じように「価格をトラッキング」をオンにすると、その月の中で一番安い日が見つかった時にお知らせしてくれます。
特定の日付のアラートと同時に設定することも可能です。 - AI予測も参考に:
グーグルフライトからの通知メールには、「〇日以内に価格が80%の確率で上昇する可能性があります」といったAIによる予測が付いていることもあります。
いつ買うかの判断に役立ちますね。(Google ヘルプより)
価格アラートの効果を最大限に引き出す3つのコツ
- 「いくらまでなら買うか」の上限金額を決めておく:
例えば「ヨーロッパ往復で10万円以下になったら買う!」というように、自分の中での上限金額を決めておきましょう。
その金額を下回る通知が来たらすぐに購入し、それより高ければ見送る、という判断がしやすくなります。 - 同じ路線でも、複数のサイトでアラートを設定する:
スカイスキャナーはいろいろな旅行予約サイト(OTA)の情報をまとめて見られるのが得意で、グーグルフライトは航空会社の公式サイトの価格に強いなど、サイトによって得意分野が少し違います。
そのため、同じ路線でも複数のサイトでアラートを登録しておくと、より多くの情報から安い航空券を見つけやすくなります。 - 特定の日付と「月全体」の両方でアラートを設定する:
もし旅行の日程が決まっている場合でも、その日付のアラートと合わせて、「月全体」のアラートも設定しておくと、予期せぬセールや急な値下がりにも対応しやすくなります。
価格アラートに関する「よくある疑問」
- Q1: お知らせがたくさん来すぎて、大切な情報を見逃しそうです
A1: Gmailを使っているなら、「旅行」というラベル(フォルダのようなもの)を作って、アラートメールが自動でそこに入るように設定すると見やすくなります。
また、スカイスキャナーの場合は、メール通知はオフにしてアプリの通知だけをオンにする、といった工夫もできます。 - Q2: 値下がり通知が来たのですぐに買ったら、次の日にもっと安くなってしまいました
A2: グーグルフライトでは、過去72時間の価格の動きをグラフで見られる機能があります。
もし、値段が連続して下がっているようなら、すぐに飛びつかず、半日くらい様子を見てみるのも一つの手です。 - Q3: 一番安いお知らせを待っている間に、航空券が売り切れてしまわないか心配です。
A3: 安い航空券は、席数が少ないことが多いのですぐに売り切れてしまうこともあります。
価格アラートでお知らせが来て、それが「これなら買ってもいい!」と思える金額だったら、あまり迷わずに購入するのがおすすめです。
もし心配なら、予約後24時間以内なら無料でキャンセルできる旅行予約サイト(例:エクスペディアなど)や航空会社の公式サイトを選ぶと、リスクを減らせます(キャンセル条件は必ず確認しましょう)。
まとめ
価格アラートを上手に使えば、何度も航空券サイトをチェックする手間を省きながら、平均して10%から15%ほど航空券代を節約できると言われています。
自分に合った設定方法を見つけて、お知らせメールを見逃さないように工夫し、お得なヨーロッパ行きの航空券をゲットしましょう!
情報参照元:(2025年5月アクセス)
- Google ヘルプ「価格やフライトを追跡する」
- Going.com「How To Set Up Google Flights Alerts」
- Skyscanner Tips「Catch every flight deal with ‘Price Alerts’」
- Kayak News「How KAYAK Price Alerts get you the best travel deals」
- 筆者の体験
現地交通パスでさらに節約

せっかく安い航空券でヨーロッパへ行けることになっても、現地での移動にお金がかかりすぎたら、ちょっと残念ですよね。
でも大丈夫!多くのヨーロッパの都市では、お得な「交通パス」が用意されていて、これを上手に使えば現地の交通費をぐっと抑えることができるんです。
ここでは、特に航空券が比較的安いとされるヨーロッパの都市を中心に、約3日間(72時間)使える代表的な交通パスを比較してみました。
料金はすべて2025年5月時点の公式サイトのものです。
主要都市のおすすめ交通パス比較 (約3日間有効なもの)
都市(国) | 交通パスの名前 | 使える期間 | 料金(現地の通貨) | 日本円の目安* | こんなパスです |
ワルシャワ(ポーランド) | ZTM 3-day Ticket | 72時間 | 36 PLN | 約1,370円 | 市内のゾーン1で地下鉄、バス、路面電車が乗り放題。週末にはグループでお得になるチケットも。 |
ブダペスト(ハンガリー) | Budapest 72-hour Travelcard | 72時間 | 5,500 HUF | 約2,300円 | 空港へ行く特別バス(100E番)以外は、市内のほとんどの乗り物(地下鉄、バス、トラムなど)と、郊外へ行く一部の電車(HÉV線)も利用可能。 |
バルセロナ(スペイン) | Hola Barcelona Travel Card | 72時間 | 26.30ユーロ | 約4,200円 | 地下鉄、バス、空港と市内を結ぶ電車も含まれています。オンラインで買うと10%割引になることも。 |
ローマ(イタリア) | Roma Pass 72h | 72時間 | 58.50ユーロ | 約9,400円 | 市内の交通機関(地下鉄A・B・C線、バスなど)が使えるほか、最初の2つの観光施設(対象施設の中から選択)の入場が無料になる特典付き。 |
周遊するなら | Eurail Global Pass(4日) | 1ヶ月のうち任意の4日間 | 約242米ドル~ | 約36,300円~ | ヨーロッパ33カ国の国鉄(JRのような鉄道会社)などが乗り放題。複数の国を電車で長距離移動する人におすすめ。 |
*日本円の目安は、2025年5月時点の為替レート(1ポーランドズロチ約38円、1ハンガリーフォリント約0.42円、1ユーロ約160円、1アメリカドル約150円)で計算しています。為替レートは変動します。
なぜ交通パスを使うと節約になるの?
- 乗る回数が多いほどお得
多くのヨーロッパの都市では、1回乗るごとに切符を買うと大体2ユーロ(約320円)前後かかります。
もし1日に4回以上乗り物に乗るなら、交通パスを使った方が確実にお得。
その都度切符を買ったり、カードにお金をチャージしたりする手間も省けます。 - 物価が安い都市ではさらにお得
特にワルシャワ(ポーランド)やブダペスト(ハンガリー)のように物価が比較的安い都市では、交通パスの値段も手頃なので、これらの都市を拠点に周辺を観光するのにもぴったりです。 - 空港からの移動もカバーできることも
バルセロナ(スペイン)やローマ(イタリア)のような人気の観光都市は物価も少し高めですが、交通パスに空港からの移動が含まれていることが多いので、タクシー代を節約できるメリットがあります。
交通パスを上手に使いこなすポイント
- ワルシャワ:
週末(金曜の夜7時~月曜の朝8時)に滞在するなら、通常の72時間券(36ズロチ)よりも、5人まで一緒に使える「ウィークエンド・グループ・チケット」(40ズロチ)の方が断然お得です。 - ブダペスト:
空港と市内を結ぶ特別なバス(100E番)は72時間パスの対象外ですが、電車や通常の路線バスと地下鉄を乗り継いで市内へ行けば、パスの範囲内で移動できます。 - バルセロナ:
パスは、オンラインで事前に買っておくと、QRコードを使って現地の券売機などでパス本体と交換できます。
空港(ターミナル1・2)と市内を結ぶ通常5.70ユーロの区間も、このパスがあれば実質無料で乗れます。 - ローマ:
ローマパスには、コロッセオのような人気観光施設の入場が無料(または割引)になるだけでなく、入場待ちの長い列に並ばずに入れる場合もあるので、時間を有効に使えます。
観光をたくさんしたい人にとっては、値段が高くても十分元が取れるでしょう。 - ユーレイルパス(周遊型)
例えば、日本からワルシャワまで安い片道航空券で行き、そこからユーレイルパスを使ってプラハ、ウィーン、ブダペストといった都市を電車で巡る旅もおすすめです。
LCCで都市間を移動するのに比べて、荷物の心配も少なく、景色を楽しみながら快適に旅ができます。
交通パス選びで失敗しないための3ステップ
- 出発前に公式サイトでパスを買っておく:
最近はスマートフォンで使える「モバイルパス」が増えていて、事前に買っておけば空港に着いてすぐに行動開始できます。 - 滞在日数と乗り物に乗る回数を考える:
例えば、「3日間で地下鉄に6回、バスに4回乗るかな?」というように、どれくらい乗り物を利用するかを具体的に考えて、1回ずつ切符を買う場合とパスの場合でどちらがお得か比べてみましょう。 - 空港からの移動が含まれるか確認する:
もしパスに空港からの移動が含まれていない場合は、別に切符を買う必要があるか、または特定の時間帯だけパスが使えるのかなどを事前に調べておきましょう。
まとめ:交通パスでヨーロッパ旅行のコスパをアップ!
せっかく安い航空券を手に入れても、現地での交通費で予算オーバーしてしまっては意味がありませんよね。
物価が比較的安い東ヨーロッパの都市では、1,000円台で3日間乗り放題といったお得なパスもあり、これなら乗る回数を気にせず自由に動き回れて安心です。
一方、西ヨーロッパの都市ではパスの値段自体は少し高めでも、空港からの移動が含まれていたり、観光施設の入場割引が付いていたりするので、トータルで考えると結果的にお得になることが多いです。
ヨーロッパ旅行の計画を立てるときは、航空券とホテル代だけでなく、「交通パスの料金も含めた1日あたりの予算」を最初から考えておくと、全体の費用を把握しやすく、よりお得で満足度の高い旅になるはずです。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
- Warszawa 19115「Short‑term tickets」
- BKK Budapest「Types and prices」
- Hola Barcelona Travel Card 公式
- Roma Pass 公式
- Eurail Global Pass 公式
- 筆者の体験
ヨーロッパの航空券が安い国と、お得に旅するための秘訣を総括
- ポーランドのワルシャワは航空券が安く、ねらい目の都市である
- 航空券の安さはハブ空港での競争とLCCの増加が主な要因である
- 航空券比較サイトの価格アラート設定は賢い購入の基本である
- 航空券の総支払額には燃油サーチャージや諸税が含まれる点に注意が必要だ
- LCC利用時は追加費用を含めた総額で大手航空会社と比較検討する
- 旅行全体の費用は航空券と現地の滞在費を合わせて考えるべきだ
- 物価の安い東欧や南欧を拠点にすると旅費を節約しやすい
- 燃油サーチャージは定期的に見直されるため最新情報を確認する
- 一部LCCでは燃油サーチャージが不要なため総額が安くなることがある
- 1月中旬~2月や8月下旬はヨーロッパ行き航空券が安くなる傾向の時期だ
- 航空券の予約は日曜日、出発は木曜日が比較的安くなるというデータがある
- 航空券を分割購入する東南アジア経由ルートは費用削減の裏技だ
- 片道航空券と欧州内LCCの組み合わせは自由な周遊旅行に適している
- Google Flightsなどの価格予測や月全体検索は最安値発見に有効だ
- ヨーロッパ主要都市の交通パス利用は現地移動費の節約につながる