ヨーロッパの中でも、安く行ける国をお探しですね。
この記事では、比較的物価が安く、少ない予算でも十分に楽しめるヨーロッパの国々を厳選してご紹介します。
さらに、航空券を安く手に入れる秘訣から、現地での宿泊費や交通費を賢く節約する方法、お得な旅行時期の選び方、そして旅行前に知っておきたい各国の物価や治安情報に至るまで、具体的な情報や節約術を詳しく解説していきます。
この記事を読めば、憧れのヨーロッパ旅行がぐっと身近に感じられ、賢く費用を抑えながらも思い出深い旅を実現するためのヒントがきっと見つかるはずです。
さあ、あなたにぴったりの国を見つけて、お得なヨーロッパ旅行の計画を始めましょう。
- 物価が比較的安く魅力的なヨーロッパの具体的な国々
- 航空券や現地での滞在費を抑えるための実践的な節約術
- 予算を考慮した最適な旅行時期と賢い計画の立て方
- 安心して旅を楽しむための物価・治安情報と予算管理のコツ
ヨーロッパの中で安く行ける国ベスト5

- 東欧最安!ポーランドの物価と魅力
- ハンガリーガイド:絶景も温泉もお得に楽しむ
- ポルトガルガイド:お得な行き方とベストシーズン
- ブルガリア1週間モデルプラン
- ルーマニアガイド:お得に楽しむ街歩きのコツ
東欧最安!ポーランドの物価と魅力

「ヨーロッパへ安く旅行したい!」と考えているなら、ポーランドは航空券も現地の物価も手頃で、まさにうってつけの国の一つです。
例えば、東京から首都ワルシャワへの往復エコノミークラス航空券は、最近の検索では約12万7千円(819ドル、1ドル=155円で計算)から見つかることも。
燃油サーチャージが高くなっている今のヨーロッパ行き航空券としては、比較的お財布に優しい価格帯と言えるでしょう。
ワルシャワや古都クラクフでの生活費は、学生さんなら1ヶ月約5万7千円(1,500ズウォティ)からと言われており、これは他の西ヨーロッパや東ヨーロッパの平均的な都市と比べても3〜4割ほど安い水準です。
観光で1日から3日ほど滞在する場合の主な費用を下の表にまとめてみました。
参考にしてみてください。(1ズウォティ≒38円で計算、為替レートは変動します)
項目 | 料金目安(ズウォティ/PLN) | 日本円換算(目安) |
ホステル(ドミトリー相部屋1泊) | 約60 PLN | 約2,300円 |
3つ星ホテル(1室1泊) | 約250 PLN | 約9,500円 |
レストランでのランチセット | 約30 PLN | 約1,100円 |
ビール500ml(パブにて) | 約10 PLN | 約380円 |
交通24時間券(ゾーン1) | 15 PLN | 約570円 |
交通3日券(ゾーン1+2) | 36 PLN | 約1,370円 |
このくらいの金額なら、週末に有給休暇を1日プラスするだけで、「航空券12〜13万円+現地2泊(ホステル利用)+食費・交通費1万5千円」で、合計約15万円前後でのヨーロッパ短期旅行も夢ではありません。
さらに嬉しいことに、ポーランドは「シェンゲン協定」に加盟しているため、お隣のチェコやスロバキアといった国々へ陸路で移動する際も、追加の入国審査や費用は基本的に必要ありません。
気軽に周遊旅行も楽しめます。
もちろん、ポーランドは見どころもたくさんあります。
首都ワルシャワの旧市街は第二次世界大戦後に見事に復元された美しい街並みが、そして古都クラクフの歴史地区は中世の面影を色濃く残す街並みが、それぞれユネスコ世界遺産に登録されており、異なる時代の魅力を感じることができます。
また、ワルシャワから電車で約1時間の場所にあるヴィエリチカ岩塩坑や、約2時間半のマルボルク城も、日帰りで訪れることができる人気の世界遺産です。
街中の移動は公共交通機関がとても便利。
特にワルシャワでは、3日間有効な交通券(36ズウォティ)があれば、市内の地下鉄、バス、路面電車が乗り放題になります。
また、夜間バスや、金曜の夜から月曜の朝まで使える週末限定の乗り放題券(24ズウォティ)などを上手に使えば、タクシーに乗らなくても効率よく観光できます。
ポーランド旅行をお得に楽しむコツは、以下の3つです。
- 航空券は早めに手配する
- 滞在する都市の交通パスを有効活用する
- 比較的安価な宿を選び、無料の観光スポットを組み合わせる
これらのポイントを押さえれば、為替レートが多少変動したとしても、費用を抑えながら素敵なヨーロッパ体験ができるでしょう。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
ハンガリーガイド:絶景も温泉もお得に楽しむ

ハンガリーの首都ブダペストは、「ドナウの真珠」と称される美しい街。
世界遺産にも登録されているドナウ川沿いの景色や、有名な温泉文化を、驚くほど手頃な価格で満喫できる都市です。
例えば、東京からブダペストへの往復航空券は、乗り継ぎ便を利用すれば最安で約9万5千円(613米ドル)から見つかることも。
ヨーロッパ行きの航空券としては、かなりお得感がありますね。
無料または低予算で楽しめる絶景スポット
- 国会議事堂とドナウ川の夜景:
国会議事堂の壮大なライトアップと、ドナウ川に映る光景は必見。
外から眺めるだけなら、もちろん無料です。 - 漁夫の砦のテラス:
まるでおとぎ話の世界のような美しい砦。
早朝や夜22時以降は無料で入場でき、ブダペストの街を一望できるパノラマビューが楽しめます。 - ブダ城の丘とアンドラーシ通り:
このエリア全体がユネスコ世界遺産に登録されています。
歴史的な建造物を見ながら散策するだけでも楽しめます。(ユネスコ世界遺産センター公式サイトより) - 鎖橋とドナウ川プロムナード:
ブダペストの象徴でもある鎖橋を渡ったり、ペスト側のドナウ川沿いの遊歩道「プロムナード」をのんびり散歩したりするのもおすすめです。 - 旧市街第7地区の「ルインバー」巡り:
廃墟を利用した個性的なバー「ルインバー」が集まるエリア。
週末にはナイトマーケットが開かれることもあり、ユニークな雰囲気を味わえます。
旅行費用の目安 (1フォリント ≈ 0.40円で計算)
現地の物価はどれくらいなのでしょうか?
主な費用の目安を下の表にまとめました。
項目 | 料金(フォリント/HUF) | 日本円換算(目安) |
ホステル(ドミトリー相部屋1泊、最安値) | 約1,257 HUF | 約500円 |
公共交通24時間券 | 2,500 HUF | 約1,000円 |
公共交通72時間券 | 5,500 HUF | 約2,200円 |
セーチェーニ温泉の入場料 | 4,800 HUF | 約1,900円 |
地元レストランでのランチ | 約4,000 HUF | 約1,600円 |
パブの生ビール(500ml) | 約1,000 HUF | 約400円 |
この円換算は2025年5月のレート 1フォリント=0.404円 を基に計算しており、為替レートは常に変動しますのでご注意ください。
もっとお得に!節約術と移動のコツ
- 交通パスを賢く利用:
市内の移動には、地下鉄・バス・トラムが乗り放題になるBKK(ブダペスト交通センター)発行の72時間トラベルカード(5,500フォリント)が便利。
ただし、空港と市内を結ぶバス「100E番線」は別料金(2,200フォリント)なので注意しましょう。 - ブダペストカードは内容を比較して:
ドナウ川クルーズや美術館巡りも楽しみたいなら、「ブダペストカード」(72時間用で27,990フォリント)も選択肢の一つ。
交通機関乗り放題に加え、いくつかの施設に無料で入場できたり割引が受けられたりします。
ただし、本当にお得になるかは訪れたい施設の数によるので、事前にしっかり比較検討しましょう。 - 温泉は賢く選ぶ:
有名なセーチェーニ温泉も良いですが、少しでも費用を抑えたい、または混雑を避けたいなら、学生料金が設定されているルカーチ温泉(3,900フォリント~)などもおすすめです。 - 食費を抑えるなら市場や地元チェーン店へ:
中央市場で売られている揚げパン「ランゴシュ」(1枚1,500フォリント前後)は、安くておいしい地元グルメ。
また、「Menza」のような地元で人気のレストランチェーンのランチセットもお得です。 - 夜景は徒歩で巡る:
夜景スポットを巡るなら、22時以降に漁夫の砦からスタートし、鎖橋を渡って国会議事堂へと歩いて巡るのがおすすめです。
タクシーを使わなくても、安全に素晴らしい景色を堪能できます。 - 近隣都市への小旅行も格安で:
もし時間に余裕があれば、格安バスのFlixBusなどを利用して、オーストリアのウィーンへ足を延ばすのも良いでしょう。
片道3,900フォリント程度で行けることもあります。
このように、ヨーロッパの他の都市と組み合わせても交通費を抑えやすいのが魅力です。
まとめ
ブダペストなら、航空券代を含めて3泊4日の旅行が総額15万円以内で実現できる可能性も十分にあります。
世界遺産の美しい景色、名物の温泉、そして活気あるナイトライフを同時に楽しめる上に、食事も比較的安く済みます。
美しい景色も楽しめて、費用も抑えられるハンガリーは、ヨーロッパ旅行を安く満喫したいあなたにとって、最高の選択肢の一つと言えるでしょう。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
- Expedia「Cheap Flights Tokyo–Budapest」
- BKK Centre for Budapest Transport 価格表
- Hostelz「Hostels in Budapest
- Nomadic Matt「Budapest Travel Guide 2025」
- Numbeo「Cost of Living in Budapest」
- XE Currency Converter HUF/JPY
- 筆者の体験
ポルトガルガイド:お得な行き方とベストシーズン

「ヨーロッパへ安く旅行したい!」という方にとって、ポルトガルは手頃な航空券が見つかりやすく、一年を通して比較的暖かい気候も魅力的な国です。
日本からポルトガルへの直行便はありませんが、イスタンブール(トルコ)やドバイ(アラブ首長国連邦)などを経由する乗り継ぎ1回のフライトが一般的です。
安い時期を狙えば、往復航空券が約12万1千円(783米ドル)から見つかることもあります。
特に航空券が安くなるのは、1月や、11月から3月にかけての時期です。
この時期は雨季にあたることもありますが、比較的費用を抑えられます。
ポルトガル旅行の玄関口となるのは、観光の中心地リスボンか、北部の美しい港町ポルトのどちらかになるでしょう。
旅のプランを立てる際には、行きはリスボンに到着し、帰りはポルトから出発する(またはその逆)といったように、到着地と出発地を変える「オープンジョー」という航空券の買い方をすると、国内移動の手間や費用を節約できて便利です。
リスボンからポルトへは、ポルトガル鉄道(CP)の高速列車「アルファ・ペンドゥラー」で約2時間40分、料金は片道およそ19ユーロからです。
さらに費用を抑えたいなら、スペインのマドリードまで飛行機で行き、そこから格安バスのフリックスバスでリスボンへ向かうという方法もあります(最安で10.98ユーロ、約6時間半)。
以下に、代表的な格安ルートと費用の目安をまとめました。
ルート例 | 区間・移動手段 | 運賃目安 | 所要時間(目安) |
東京 → (イスタンブール経由)→ リスボン | トルコ航空(乗り継ぎ) | 往復 783米ドル~(約12万1千円~) | 18~20時間 |
東京 → マドリード → リスボン | ANA+イベリア航空(往復) + FlixBus(片道) | 820米ドル~ + 10.98ユーロ~(合計 約13万5千円~) | 21時間 + 6.5時間 |
リスボン → ポルト | ポルトガル鉄道(CP)アルファ・ペンドゥラー | 片道 19ユーロ~(約3,100円~) | 2時間40分 |
為替レートは、1ユーロ=165円、1米ドル=155円で計算しています。レートは変動しますのでご注意ください。
宿泊費や食費も、西ヨーロッパの他の国と比べるとかなり手頃です。
リスボン中心部のホステルならドミトリー(相部屋)で1泊15ユーロくらいから、中規模のホテルでも50ユーロ前後で見つかることがあります。
街角のカフェで「メニュー・ド・ディア」(その日の定食)を選べば、7ユーロくらいで新鮮なシーフードやポルトガル名物の干し鱈(バカリャウ)料理などを味わえます。
ちなみに、一人暮らしの1ヶ月の生活費は約750ユーロと言われており、これはEUの平均と比べてもかなり低い水準です。
旅行時期を選ぶコツ
旅行時期を選ぶコツは、航空券が安くなる冬を狙うか、ホテル代が比較的安い夏の繁忙期以外を選ぶことです。
- 春(3月~5月)と秋(10月):
気温も20℃前後と過ごしやすく、観光に最適です。
ホテルも夏のピーク時に比べると安く泊まれることが多いのでおすすめです。 - 夏(6月~9月):
人気のシーズンなのでホテル代は高めになります。 - 冬(11月~2月):
航空券が最も安くなる時期。
特に12月から2月は雨が多い時期ですが、美術館巡りなど室内での観光を中心に計画すれば、さらに費用を抑えることができます。
まとめ
お得な時期の航空券を利用すれば、例えば1週間のポルトガル旅行なら、
- 航空券:約12万円
- 宿泊費(4泊分):約1万2千円
- 食費:約1万円
- 交通費:約1万円
で、合計約15万円くらいで楽しめる計算になります。
リスボンの風情ある路面電車、おとぎ話のようなシントラの美しい宮殿群、ポルトのカラフルな世界遺産の街並みリベイラ地区など、見どころいっぱいのポルトガルをこのくらいの予算で楽しめるのは大きな魅力です。
ぜひ、次の旅行先の候補にしてみてはいかがでしょうか。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
- Skyscanner「Tokyo to Lisbon」
- Google Flights「Tokyo–Lisbon Price Graph」
- Condé Nast Traveler「Best Time to Visit Portugal」
- FlixBus「Bus Madrid–Lisbon」
- CP Comboios de Portugal 時刻表
- Hostelworld「Lisbon Hostels 2025」
- Numbeo「Cost of Living in Lisbon」
- 筆者の体験
ブルガリア1週間モデルプラン

ブルガリアは、航空券の手配さえ済めば、現地での滞在費が1週間で約5万円程度に収まることもある、ヨーロッパの中でも特にお得な国の一つです。
ここでは、首都ソフィアに7泊8日で滞在する場合のモデル費用と、旅費を抑えるためのポイントをご紹介します。
1週間のモデル費用(ソフィア滞在7泊8日)
費目 | 目安額(現地通貨) | 日本円換算(目安) |
航空券(東京⇔ソフィア、乗り継ぎ便・比較的安い時期) | 約1,157 USD | 約179,000円 |
ホステル宿泊費(ドミトリー7泊分) | 105 BGN | 約8,700円 |
食費(地元の食事2回/日+軽食) | 245 BGN | 約20,300円 |
市内交通パス(1日乗車券4 BGN × 7日分) | 28 BGN | 約2,300円 |
郊外観光ツアー(例:リラ修道院&七つの湖) | 60ユーロ (€) | 約9,900円 |
その他雑費・お土産代 | 50 BGN | 約4,200円 |
現地滞在費 合計(目安) | 約538 BGN + 60 € | 約44,600円 |
モデル総費用(航空券+現地滞在費) | 約223,600円 |
※換算レート:1ブルガリア・レフ(BGN) = 約83円、1米ドル(USD) = 約155円。レートは変動しますので目安としてください。
このモデルプランでは、航空券と現地での費用を合わせて、1週間のブルガリア旅行が約22万3,600円で実現できる計算になります。
もしオフシーズンに航空券が1,000米ドル(約15万5千円)より安く手に入れば、総費用も20万円前後に抑えることができるでしょう。
旅費をグッと抑える!節約ポイント5つ
- 航空券の選び方:
イスタンブールやドバイを経由するトルコ航空やエミレーツ航空などが比較的安く見つかりやすいです。
特に3月から5月、または10月から11月頃がおすすめです。 - 宿泊費を抑える:
ソフィア中心部のホステルなら、ドミトリー(相部屋)で1泊6~15レフ(約500円~1,250円)程度で見つかります。
キッチン付きのホステルを選んで自分で料理をしたり、市場でお惣菜を買ったりすれば、食費を半分くらいに抑えることも可能です。 - 市内移動は1日乗車券で:
市内の移動には、1日4レフ(約330円)で地下鉄、トラム、バスが乗り放題になる1日乗車券が便利です。
空港と市内を結ぶ84番バスもこの乗車券で利用できます。 - 人気観光地へも賢くアクセス:
有名なリラの僧院へのツアーは一般的に60ユーロ(約9,900円)くらいですが、駅前から出ている公共バス(往復約30レフ、約2,500円)と路線バスを乗り継いで行けば、半額以下で行くこともできます。 - 博物館は無料デーや割引を活用:
多くの博物館では、月の初めに入場無料の日があったり、学生証を見せると料金が半額になったりします。
お出かけ前に公式サイトで情報を確認してみましょう。
1週間のサンプル旅程
- 1日目:
夜、ソフィアに到着。ヴァイツァル広場近くのホステルへ。 - 2~3日目:
アレクサンドル・ネフスキー大聖堂やソフィア歴史博物館を見学。
地元の市場での食べ歩きも楽しみましょう。 - 4日目:
世界遺産のリラの僧院と、美しい七つの湖へ日帰り旅行。 - 5~6日目:
列車で古都プロブディフの旧市街を訪れたり、温泉地バンスコへ足を延ばしたりするのも良いでしょう。
(ソフィアからの片道鉄道運賃は約18レフ、約1,500円) - 7日目:
ソフィア近郊のヴィトシャ山でハイキング。その後、帰国の途へ。
このように、ブルガリアは現地の物価が安く、公共交通機関も手頃なため、「ヨーロッパへ安く行きたい」と考えている方でも、豊かな文化遺産や美しい自然を少ない予算で満喫できる、魅力的な国です。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
- Expedia「Cheap Flights Tokyo–Sofia」
- Wise BGN/JPYレート
- Hostelz「Hostels in Sofia 2025」
- Numbeo「Cost of Living in Sofia」
- Metro Sofia Tickets & Passes
- OpenBulgaria「Public Transport in Sofia」
- Happy to Visit「Rila Monastery & Seven Lakes Tour」
- 筆者の体験
ルーマニアガイド:お得に楽しむ街歩きのコツ

ルーマニアの首都ブカレストは、物価が安く、特に円安が気になる今、「ヨーロッパへ安く旅行したい」と考えている方にはぴったりの都市です。
古い石畳の道が続く旧市街と、共産主義時代に建てられた壮大な建物が隣り合っており、街を歩くだけでも見どころがたくさんあるのが魅力です。
まずは、ブカレストでの1日あたりの主な費用の目安を下の表にまとめました。
項目 | 料金(ルーマニア・レイ/RON) | 日本円換算(目安) |
地下鉄・バス・空港鉄道 共通24時間パス | 12 RON | 約410円 |
同 72時間パス/1週間パス | 35 RON / 45 RON | 約1,190円 / 約1,530円 |
ホステル(ドミトリー相部屋1泊、最安値の目安) | 約23 RON相当(5米ドル) | 約780円 |
格安食堂でのランチ | 約60 RON | 約2,040円 |
国民の館(現・国会議事堂)入場料 | 40 RON | 約1,360円 |
ブカレストからブラショフへの列車運賃(2等車・片道目安) | 約50 RON(約10ユーロ) | 約1,650円 |
※換算レート:1ルーマニア・レイ(RON) = 約34円。レートは変動しますので目安としてください。
ブカレストの街歩きを安く楽しむ6つのコツ
- 旧市街は徒歩で巡るのがおすすめ
ブカレストの旧市街(リプスカニ地区)は、主な見どころが半径1キロメートルほどの範囲に集まっているので、歩いて観光しやすいです。
「GuruWalk」のような無料ウォーキングツアーに参加すれば、チップだけでガイドさんから歴史の話を聞きながら街を散策できます。 - 交通パスを賢く利用
交通費を節約するなら、地下鉄、バス、そして空港と市内を結ぶ鉄道にも使える共通パスが便利です。
24時間券は12レイ(約410円)、72時間券は35レイ(約1,190円)、1週間券は45レイ(約1,530円)と、ヨーロッパの中でも特に安い料金です。
バスやトラムでは、乗車時に必ずカードを機械に通して記録(打刻)しましょう。
係員によるチェックが頻繁に行われています。 - 無料の夜景スポットへ
夜景を楽しむなら、ウニリイ広場にかかる歩道橋や、国会議事堂(旧・国民の館)前の大通りがおすすめです。
どちらも無料で、三脚がなくても美しいライトアップを堪能できます。 - 食費は市場やパン屋さんで節約
食費を抑えたいなら、市場で売られている「プレツィ・ミチ」という量り売りのお惣菜や、パン屋さんで買えるプレッツェル(1個3レイ、約100円前後)などがおすすめです。 - 近郊の街へも日帰り旅行
ブカレストから日帰りで行ける古都ブラショフへは、列車で片道約50レイ(約1,700円)。
中世の要塞や有名な黒の教会などを見学し、夕方にはブカレストに戻ってくることができます。 - 有料観光は厳選して
有料の観光スポットを、例えば国会議事堂(パレス・オブ・パーラメント)とルーマニア農村博物館(入場料30レイ、約1,020円)くらいに絞れば、1週間の滞在でも観光にかかる費用を1万円以内に抑えることも可能です。
1日のモデルプラン(徒歩+公共交通機関)
- 午前:
旧王宮の跡地やスタヴロポレオス教会を見学し、無料のウォーキングツアーに参加してみましょう。 - 昼食:
中央市場で、ルーマニア名物のミティティ(グリルしたひき肉料理)やスープをテイクアウトして味わうのはいかがでしょう。 - 午後:
国会議事堂のツアー(予約が必要な場合があります)に参加したり、ルーマニア国立図書館周辺を散策して文化に触れたりするのも良いでしょう。 - 夕方:
大学図書館前の広場で夕日を眺めた後、旧市街にある個性的なカフェ(ルインバーのような雰囲気の店も)で地元のクラフトビールを楽しむのもおすすめです。
まとめ
このモデルプランを参考にすると、1日あたり宿泊費約780円、食費約2,000円、交通費約410円、観光費約500円で、合計4,000円台で過ごすことも夢ではありません。
航空券代を除けば、1週間の滞在でも3万円以下の予算で、東ヨーロッパの歴史ある都市を十分に楽しむことができるでしょう。
円高になるのを待たずにヨーロッパ旅行を体験したいと考えているなら、物価の安いルーマニアで街歩きを楽しむのは、とても良い選択肢になるはずです。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
- Ground News
- 11 CHEAPEST Hostels in Bucharest – Sorted by Price in 2025
- Cost of Living in Bucharest
- Palace of Parliament (Palatul Parlamentului), Bucharest – Book Tours, Tickets, Unique Experiences & More
- Travelling in Romania by Public Transport: a Local’s Guide | 2025 – Romanian Friend
- 24 Free Walking Tours at Bucharest | GuruWalk
- 筆者の体験
ヨーロッパの安く行ける国攻略法

ここまでは、比較的物価が安く魅力的なヨーロッパの国々をご紹介しました。
では、実際にこれらの国々へ、そしてヨーロッパ全般へお得に旅をするためには、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。
特に「航空券そのものが安い国はどこなのか?」という点や、その賢い探し方について深く知りたい場合は、「ヨーロッパの航空券が安い国はここ!賢く探す技とコツを解説」の記事が非常に参考になるはずです。
このセクションでは、航空券をはじめ、宿や交通手段の選び方、お得な旅行時期など、旅費を抑えるための様々な攻略法を詳しく見ていきましょう。
- ヨーロッパ行き格安航空券を見つける3つの秘訣
- 旅行費用を抑える!賢い宿と交通手段の選び方
- いつ行くのがお得?シーズン別おすすめ時期
- 物価の安さと治安を見極める指標
- 予算管理に役立つ!無料ツール活用ガイド
ヨーロッパ行き格安航空券を見つける3つの秘訣

ヨーロッパへの航空券をできるだけ安く手に入れたいですよね。
そのための最大のカギは、「いつ探すか」「どこを経由するか」「どうやって買うか」という3つのポイントを押さえることです。
まずは、その3つのコツを表にまとめました。その後で、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
コツ | ポイント/ツールの活用法 | 期待できる効果・お得になる例 | 運賃例(目安)※ |
① 日付を柔軟にし「価格グラフ」でチェック | Googleフライトなどの「日付グリッド」や「価格グラフ」機能を使い、価格通知も設定する。 | 一番安い月や日が一目で分かり、値段が下がったタイミングで自動的にお知らせが届く。 | 東京→ヘルシンキ(フィンランド) 1月出発 55,000円~ |
② 大きな空港を経由し、到着・出発地を変える | 乗り継ぎ便が多い大きな空港(イスタンブール、ヘルシンキ、ワルシャワなど)を利用し、行きと帰りで違う都市の空港を選ぶ(オープンジョー)。 | 航空会社間の競争で値段が下がりやすく、片道あたり1~3万円程度安くなることも。周遊旅行にも便利。 | 東京→イスタンブール(トルコ) 10月出発 77,000円~ |
③ 航空券を分けて購入し、価格アラートを活用 | 日本から中東などへの便と、そこからヨーロッパへのLCC(格安航空会社)便を別々に予約。スカイスキャナーなどの「価格アラート」で監視する。 | 全体の航空券代が10~15%節約できる場合がある。 | 東京→ワルシャワ(ポーランド) 5月出発 82,000円~ |
※運賃例はあくまで目安です。為替レートは、1米ドル=155円、1英ポンド=195円(2025年5月時点)で計算しており、実際の価格は常に変動します。
① 日付を柔軟にし「価格グラフ」でチェック
航空券の値段は、発売開始直後は高めですが、出発の3ヶ月から半年前くらいになると安くなることが多いと言われています。
ある航空券比較サイトの調査によると、国際線の航空券を予約するのに最適なのは、出発の約6ヶ月前(199日前)だそうです。(cheapair.comより)
Googleフライトなどの検索サイトで、目的地と出発希望時期(最長2ヶ月くらい)を指定してカレンダー表示にすると、安い日が一目で分かります(例:緑色で表示)。
さらに、価格通知機能を設定しておけば、値段が下がったタイミングでお知らせメールが届くので、買い時を逃さず購入できます。
② 大きな空港を経由し、到着・出発地を変える(オープンジョー)
ヨーロッパへ安く行くには、乗り継ぎ便がたくさん飛んでいる大きな空港(ハブ空港)を利用するのがポイントです。
多くの航空会社が乗り入れているため、価格競争が起こりやすく、航空券が安くなる傾向があります。
例えば、イスタンブール(トルコ航空)、ヘルシンキ(フィンエアー)、ワルシャワ(LOTポーランド航空)などが代表的なハブ空港です。
また、ヨーロッパ内を周遊する予定なら、到着する都市と出発する都市を別々にする「オープンジョー」という買い方がおすすめです。
例えば、イスタンブールに到着し、ヨーロッパ各地を列車やLCC(格安航空会社)で巡った後、ヘルシンキから帰国するといった形です。
こうすれば、わざわざ最初の都市に戻る必要がなくなり、時間も交通費も節約できます。
ちなみに、ある旅行サイトの調査では、国際線の航空券は木曜日に出発する便が平均で8%安いというデータもあります(The Australianより)。
出発する曜日を少し意識するだけでも、さらに安くなるかもしれません。
③ 航空券を分けて購入し、価格アラートを活用
航空券をさらに安くする方法として、日本からまず中東(ドバイやドーハなど)やソウルといった都市までの航空券を取り、そこからヨーロッパ各地へはLCC(ウィズエアーやライアンエアーなど)を利用するという「分割購入」があります。
特に旅行者が多い時期でも、総額を抑えられることがあります。
スカイスキャナーなどの検索サイトには、出発地と「目的地:すべての場所(Everywhere)」で検索すると、その出発地から行ける最も安い都市を見つける機能があります。
これを利用して経由地からヨーロッパへの安い便を探し、価格アラート機能で目標金額を設定しておけば、その金額になった時点でお知らせメールを受け取れます。
ただし、航空券を別々に購入する場合、乗り継ぎが保証されない点に注意が必要です。
万が一、最初の便が遅れても次の便は待ってくれません。
乗り継ぎ時間は最低でも6時間以上確保し、空港内で夜を明かせるような深夜便の乗り継ぎは避けた方が安心です。
これらの3つのコツをうまく組み合わせれば、「ヨーロッパへ安く行きたい」と考えているあなたも、往復10万円台前半で航空券を手に入れることができるかもしれません。
検索ツールの機能をフルに活用して、最適なルートと購入時期を見つけてくださいね。
さらに、具体的な航空券の相場や、予約の最適なタイミング、燃油サーチャージの最新動向など、飛行機の値段に関するより詳しい情報については、「ヨーロッパ行き飛行機の値段は?2025年最新相場と節約術」の記事で網羅的に解説していますので、そちらも合わせてご覧いただくと、より計画が立てやすくなるでしょう。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
- Google Flights 使い方ガイド
- CheapAir「Best Time to Buy International Flights 2025」
- Google Flights「Tokyo–Istanbul」
- Skyscanner「Tokyo to Warsaw」
- Google Flights map trick savvy travellers are using to find cheap flights
- 筆者の体験
旅行費用を抑える!賢い宿と交通手段の選び方

ヨーロッパ旅行の費用で大きな割合を占めるのが、宿泊費と移動費です。
この2つを賢く選ぶことが、旅費を抑える大きなポイントになります。
まずは、どんな節約方法があって、どれくらいの価格帯なのか、下の表で見てみましょう。
その後で、具体的な選び方のコツを解説します。
項目 | お得な選択肢 | 料金の目安(例) |
宿 | ホステル(ドミトリー相部屋、特に東ヨーロッパ) | 1泊 15ユーロ未満 |
Airbnb(民泊)の個室(例:ブカレスト) | 1泊 20米ドル~ | |
長距離移動 | 長距離バス(例:FlixBus ブダペスト→ウィーン) | 16.48米ドル~ |
国際鉄道周遊パス(例:Interrail Global Pass 4日間有効) | 212ユーロ~ | |
国内移動 | 国内鉄道(例:ワルシャワ→クラクフ 2等車) | 40ユーロ~ |
※価格例はあくまで目安であり、時期や予約状況によって変動します。また、為替レートも常に変動しますのでご注意ください。
宿選びを安くするコツ
- 複数の予約サイトを比較する
宿を探すときは、ホステル専門の検索サイト(例:Hostelworld、Hostelz)と、民泊サービスのAirbnb(エアビーアンドビー)の両方を見て比較するのがおすすめです。
特に東ヨーロッパでは、ホステルのドミトリー(相部屋)が一番安く泊まれることが多いです。
ただ、2人以上で旅行するなら、Airbnbで個室を借りて割り勘にした方が結果的に安くなる場合もあります。 - キッチン付きの宿で自炊する
キッチンが付いている宿を選べば、自分で料理ができるので、1日あたり10ユーロ(約1,700円 ※1ユーロ=170円で計算)以上食費を節約することも可能です。
食材を買うなら、地元の人がよく利用するスーパーマーケットチェーン(例えばポーランドなら「Biedronka」、ドイツなら「Aldi」や「Lidl」など)が安くておすすめです。 - 週末を避けるか、郊外も検討する
多くの都市では、週末になるとホテルの宿泊料金が上がります。
可能であれば平日に宿泊するか、少し中心部から離れた郊外で宿を探すと安く抑えられます。
交通費を抑えるテクニック
- 400km以内なら長距離バスが安い!
移動距離が400キロメートルくらいまでなら、FlixBus(フリックスバス)のような長距離バスが一番安く済むことが多いです。
予約する際は、座席指定なしの基本的なプランを選んだり、週の半ば(火曜日~木曜日など)に出発する便を選んだりすると、料金が1割ほど安くなることがあります。 - 周遊するなら鉄道パスも検討
もし4日以上かけて3カ国以上を周遊する予定なら、鉄道乗り放題パスの「インターレイルパス」や「ユーレイルパス」(居住国によって利用できるパスが異なります)が便利でお得になることがあります。
1回の移動距離が200キロメートルを超えるようなら、パスの元を取りやすいでしょう。
また、夜行列車を利用すれば、移動しながら睡眠時間が取れるので、1泊分の宿代を浮かせられます。 - 国ごとの移動は公式サイトもチェック
国から国への移動や、国内の長距離移動では、各国の鉄道会社の公式サイトから直接予約するのが一番安いことが多いです。
Omio(オミオ)のような比較サイトでルートや料金を調べた後、最終的には鉄道会社の公式サイトで購入すると、余計な手数料を節約できることがあります。 - 市内観光は交通パスがお得
街の中での移動は、24時間券や72時間券といった交通パスを利用するのがお得です。
例えば、ハンガリーのブダペストなら72時間有効な交通カード(BKK発行、5,500フォリント ※約2,200円)、ルーマニアのブカレストなら72時間有効な共通パス(35レイ ※約1,190円)などがあり、これらを使えば1日あたり数百円程度で地下鉄やトラムなどが乗り放題になります。
(※円換算は2025年5月時点の目安レートです) - 相乗りアプリも選択肢に
2~3人の少人数で移動するなら、「BlaBlaCar(ブラブラカー)」のような相乗りアプリを利用すると、鉄道よりも数割安く移動できることがあります。
人気の区間では、事前に料金をチェックしてみるのがおすすめです。
まとめ
宿はホステルを基本にしつつ、場合によってはAirbnbも検討する。
交通手段は、まずバス、次に鉄道、そして周遊パスという順番で料金を比較し、早めの予約と、混雑しにくい時期や時間帯の利用を心がければ、1日あたりの宿泊費と移動費を合わせて30ユーロ(約5,100円 ※1ユーロ=170円で計算)程度に抑えることも夢ではありません。
このように、基本的な費用をできるだけ低く抑えることで、その分、観光や美味しい食事にお金を使えるようになります。「ヨーロッパへ安く行きたい」というあなたも、旅の満足度を下げずに、賢く節約しながら旅行を楽しめるはずです。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
- Hostelz「How Much Do Hostels Cost Around the World? 2025」
- Airbnb「Bucharest Stays from $20/night」
- FlixBus「Budapest–Vienna Bus Tickets」
- Interrail Global Pass 4 days
- Omio「Trains Warsaw–Krakow」
- 筆者の体験
いつ行くのがお得?シーズン別おすすめ時期

ヨーロッパ旅行の費用は、実は「いつ行くか」によって大きく変わるんです。
航空券やホテルの値段は季節によって変動するので、それを知っておくことが節約の第一歩。
ここでは、シーズンごとのおすすめポイントを表にまとめました。
賢く時期を選んで、お得にヨーロッパを楽しみましょう!
(表の中の「お得度指数」は、夏の最も料金が高い時期を100とした場合の、相対的な安さの目安です。実際の価格は、為替レートやその時の人気度、燃油サーチャージなどによって変わるのでご注意ください。)
季節 | 時期(月) | 気候と混み具合 | 航空券のお得度指数 | ホテルのお得度指数 | おすすめの国や過ごし方の例 |
オフシーズン | 11月~3月 | 雨や雪が多め。観光客は少なめ。 | 60~70 | 50~65 | ポーランドやハンガリーのクリスマスマーケット巡り、ポルトガルの冬の暖かい日差しを楽しむ。 |
春 | 4月~5月 | 花が咲き始め、気温は20℃前後。人出はほどほど。 | 70~80 | 70~80 | ルーマニアの旧市街を散策、ブルガリアの七つの湖周辺でハイキング。 |
夏(ピーク) | 6月~9月 | 気温は25~35℃。どこも混雑し、料金も高め。 | 100 | 100 | ブルガリアの黒海沿岸ビーチリゾート、ポルトガルの海岸で過ごす夏休み。 |
秋 | 10月 | 晴れの日が多く、朝晩は涼しい。人出は落ち着いてくる。 | 75~85 | 70~80 | ハンガリーで温泉とワイン祭りを楽しむ、ポーランドで紅葉の中のトレッキング。 |
シーズン別の狙い目ポイント
🔳オフシーズン(11月~3月):静かに街の魅力を満喫
- Googleフライトなどの価格比較サイトで、例えば東京からワルシャワ(ポーランド)やブダペスト(ハンガリー)への航空券を調べてみると、1月や2月は、最も高い時期と比べて3割以上も安く見つかることがあります。
- 確かに寒さは厳しいですが、旧市街の美しいライトアップを見たり、温泉で温まったりと、この時期ならではの楽しみ方があります。
美術館巡りなど、室内での観光を中心にすれば快適に過ごせます。
🔳春(4月~5月):過ごしやすい気候でお得に旅する
- ヨーロッパ観光委員会の報告によると、最近は「お得に旅行したい」と考える人たちが、夏のピークを避けて春に旅行する傾向があるそうです。
この時期は、航空券もホテルも夏の最も高い時期より15~25%ほど安くなることが多いです。 - 花が咲き乱れ、新緑が美しい季節なので、どこを撮っても写真映えします。
🔳夏(ピーク)(6月~9月):計画的な予約で楽しむ
- 夏休みと重なるため、全体的に旅行費用は高くなります。
ただ、東ヨーロッパの国々やポルトガルなどは、西ヨーロッパの人気の都市ほど極端に値段が上がらないこともあります。 - もしビーチリゾートや夏の音楽フェスティバルが目的なら、早めの予約が大切です(出発の半年前が一番安いという調査結果もあります)。
🔳秋(10月):快適な気候と文化イベントを満喫
- 気温も20℃前後と過ごしやすく、観光には最高の季節です。
ヨーロッパのLCC(格安航空会社)は、9月の新学期が始まると運賃が下がることが多く、ホテルの料金も夏の高い時期からぐっと手頃になります。 - ワインの収穫祭など、その土地ならではのイベントも多く開催されるので、現地の文化に触れたい人には特におすすめです。
旅行費用を抑えるための実践ヒント
- 価格アラートを活用しましょう:
Googleフライトやスカイスキャナーなどのサイトで、行きたい場所と希望の価格を設定しておけば、その価格になった時点でお知らせが届くので、お得なタイミングを逃さずに購入できます。 - 出発は平日が狙い目かも:
ある調査によると、国際線の航空券は木曜日出発が一番安い傾向があるそうです。
現地では週末を楽しみ、火曜日に帰国するような日程を組むと、効率よく費用も抑えられるかもしれません。 - ホテルは泊まる曜日を工夫して:
人気の都市でも、日曜日から木曜日にかけては宿泊料金が安くなることがあります。
都市部には平日に泊まり、週末は少し足を延ばして郊外や地方の街に泊まる、といったプランも賢い方法です。
まとめ
これらのポイントを押さえて計画すれば、航空券とホテル代だけで、夏の最も高い時期と比べて20~40%も費用を抑えることができるかもしれません。
旅行する季節や現地のイベントを上手に選んで、同じ予算でもっと素敵な体験をしたり、少し贅沢な時間を過ごしたりしてください。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
- Google Flights 価格グラフの使い方
- Skyscanner「Tokyo to Budapest—Cheapest Month」
- Google Flights「Warsaw to Tokyo—Cheapest Month」
- European Travel Commission「European Travel Maintains Momentum in Early 2025」
- CheapAir「Best Time to Buy International Flights 2025」
- 筆者の体験
物価の安さと治安を見極める指標

ヨーロッパへお得に旅行したいけれど、やっぱり気になるのは「物価の安さ」と「治安の良さ」ですよね。
この2つは、安心して旅行を楽しむためにとても大切です。
どの国が良いか選ぶとき、数字で示されたデータを参考にすると、客観的に比べることができます。
下の表では、物価の目安として「生活費指数」(Numbeoという世界最大級の生活情報データベースサイト調べ)、治安の目安として同じくNumbeoの「治安指数」、そして国全体の平和度を示す「世界平和度指数(GPI)」の2024年版の順位をまとめました。
(それぞれの指数は、数字が大きいほど物価が高い、または治安が良いという意味になります。GPI順位は数字が小さいほど平和度が高いことを示します。)
国名 | 生活費指数(Numbeo 2025年) | 治安指数(Numbeo 2025年) | 世界平和度指数ランキング(GPI 2024年) |
ポルトガル | 41.2 | 67.9 | 7位 |
ポーランド | 38.9 | 71.0 | 32位 |
ハンガリー | 36.6 | 66.3 | 14位 |
ブルガリア | 35.4 | 63.9 | 26位 |
ルーマニア | 34.0 | 67.7 | 36位 |
これらの指標をどう読み解けばいい? ポイント解説
🔳「物価の安さ」と「治安の良さ」のバランスを見よう
- 「生活費指数」が40くらいで、「治安指数」が65以上であれば、東ヨーロッパの国々の中でも、比較的物価が安く、安心して旅行しやすいと言えるでしょう。
- 上の表で見ると、ポルトガルは他の国と比べて少し物価が高めに見えるかもしれませんが、「世界平和度指数」ではトップ10に入るほど平和な国なので、特に「治安の良さを重視したい!」という方には引き続きおすすめです。
🔳「治安指数」を見るときの注意点
- Numbeoの「治安指数」は、実際にその国や都市に住んでいる人たちの感じ方を集めたデータです。
そのため、同じ国でも都市の中心部と郊外では数字が違うこともあります。 - 夜間に一人で歩いても大丈夫か、スリや置き引きに遭いやすいかといった、旅行者が特に気をつけたい点については、この指数だけでなく、日本の外務省が出している「海外安全ホームページ」の情報などもあわせて確認するようにしましょう。
🔳「世界平和度指数(GPI)」の活用法
- 「世界平和度指数(GPI)」は、その国の政治的な安定度や軍事的な状況なども含めた、より長期的な視点での国の平和度を示しています。
- 短い旅行なら、主に滞在する都市の治安を示す「治安指数」を参考にし、もし長期滞在やワーケーション(働きながら休暇を取るスタイル)を考えているなら、「世界平和度指数」も重視すると、目的に合わせて判断しやすくなります。
🔳出発前の最終チェックも忘れずに!
- 物価の上昇率(インフレ)やデモの発生といった最新の状況は、これらの指数が更新される前に変わってしまうこともあります。
- 旅行に出かける前には、必ず日本の外務省の「海外安全ホームページ」や、現地のニュースなどをチェックして、最新の情報を手に入れましょう。
状況によっては、ホテルの場所を変えたり、夜間の移動計画を見直したりすることも大切です。
まとめ
これらの色々な情報を組み合わせて見ることで、「物価は安いけれど、ちょっと治安が心配…」とか、「すごく安全だけど、予算オーバーかも…」といった極端な選び方を避けられます。
限られた予算の中でも、安心して楽しめる、満足度の高い旅行先を見つける手助けになるはずです。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
- Numbeo Cost of Living Index 2025(ポルトガル・ポーランド・ハンガリー・ブルガリア・ルーマニア)
- Numbeo Safety Index 2025
- Institute for Economics & Peace, Global Peace Index 2024 ポスター版
予算管理に役立つ!無料ツール活用ガイド

ヨーロッパ旅行で「思ったよりお金がかかっちゃった…」と後悔しないために、出発前に現地の滞在費を具体的にイメージできる無料ツールを使ってみませんか?
これが予算オーバーを防ぐ近道です。
航空券とホテル代が決まったら、次に考えるべきは食事や交通、観光にどれくらいお金を使えるか、ということです。
ここをしっかり計画することが大切です。
旅行者に人気のある、代表的な無料の予算管理ツールを下の表にまとめました。
ぜひ参考にしてください。
(情報は2025年5月時点のものです。*マークが付いているものは、一部有料機能があります。)
ツール(アプリ・サイト名) | 主な機能 | オフラインで使えるか | 日本語で使えるか | 料金 |
Googleスプレッドシート | 旅行用のテンプレートがあり、自動で通貨換算する関数も使える。日ごとの行動計画シートも作成可能。 | ◯ (事前に保存すれば閲覧可) | ◯ | 無料 |
TravelSpend * | レシートを撮影すると、自動で費目を分類してくれる。LCC(格安航空会社)などで使われる通貨のレートも自動で更新。 | ◯ | × (英語など) | 無料(Pro版は月額有料) |
Trail Wallet * | 1日の予算を設定すると、残りの金額がバーで表示される。複数の国の通貨を同時に管理できる。 | ◯ | × (英語など) | 旅行10件まで無料 |
Budget Your Trip | 国ごとの平均的な費用を基に、旅行日数と人数を入力するだけで、おおよその予算を計算してくれる。 | △ (要インターネット接続) | × (英語など) | 無料 |
Numbeo | 世界最大級の生活費データベースを使って、都市ごとの詳しい物価(外食費、交通費など)を調べられる。 | △ (要インターネット接続) | × (英語など) | 無料 |
XE Currency Converter | 130以上の国の通貨の最新レートをリアルタイムで確認でき、為替レートの変動を通知してくれる。 | ◯ (最後に更新した情報) | × (英語など) | 無料 |
予算管理ツールを上手に使う!実践ステップ
- まずは基本の予算シートを作成
まず、Googleスプレッドシートで無料の旅行予算テンプレート(例えば「Make a Budget Trip Planner」などで検索)を探してコピーし、1日に使える金額の上限を設定しましょう。
海外でインターネットに繋がりにくい場合もあるので、作った予算シートはスマホやタブレットに保存しておくと、オフラインでも確認できて安心です。 - 使ったお金はアプリで簡単記録
現地で使ったお金の記録は、専用のアプリを使うと簡単で便利です。
例えば「TravelSpend」というアプリなら、レシートをスマホで撮影するだけで、AIが自動的に現地の通貨でいくら使ったかを読み取り、あらかじめ日本円で設定しておいた予算にすぐに反映してくれます。 - よりリアルな予算に近づけるために
出発前には、「Budget Your Trip」というサイトで、行きたい国の「節約旅行者向けの平均費用」をチェックしましょう。
さらに、「Numbeo」で、滞在する都市の具体的な外食費や交通費を調べて、予算に反映させると、より現実に近い1日の予算を作ることができます。 - 為替レートも忘れずにチェック
為替レートも重要です。旅行の1ヶ月くらい前と出発直前に、「XE Currency Converter」のようなアプリで為替アラートを設定しておきましょう。
もし円高の良いタイミングが来たら、海外で使えるプリペイドカード(キャッシュパスポートなど)に必要な金額をチャージしておくと賢いですね。
まとめ
これらのツールを上手に組み合わせることで、出発前に「1日にどれくらいお金を使えるか」がはっきり分かり、現地では簡単な操作で「あといくら使えるか」をすぐに確認できます。
そうすれば、つい衝動買いしそうになった時でも、冷静に判断しやすくなりますよ。
無料のツールを上手に活用して、予算内で思いっきり楽しめる、お得なヨーロッパ旅行を実現してください。
情報参照元:(2025年5月アクセス)
- TravelSpend 公式
- Trail Wallet by Voyagetravelapps
- Budget Your Trip Cost Calculator
- Numbeo Cost of Living Calculator
- XE Currency Converter
ヨーロッパへ安く行ける国を見つけるための総括
- ポーランドは航空券も物価も手頃で、シェンゲン協定加盟国である
- ハンガリーのブダペストでは世界遺産や温泉を低価格で満喫できる
- ポルトガルは冬に航空券が安く、オープンジョー航空券が便利である
- ブルガリアは現地滞在費が非常に安く、1週間5万円程度も可能だ
- ルーマニアのブカレストは物価が安く、格安の交通パスが魅力である
- 格安航空券は出発日を柔軟にし、価格グラフで安い時期を探すのが有効だ
- 航空券はハブ空港経由やオープンジョー、分割購入で節約できる
- 宿泊はホステルやAirbnbを比較し、キッチン付きの宿での自炊も節約になる
- 近距離移動は長距離バス、広範囲の周遊なら鉄道パスを検討する
- 市内観光は交通パスを活用し、少人数なら相乗りアプリも選択肢だ
- 旅行費用はオフシーズン(11月~3月)が最も安く、春や秋も狙い目である
- 航空券は平日出発、ホテルは平日宿泊を意識すると費用を抑えられる
- 国選びは物価指数と治安指数、世界平和度指数で総合的に判断する
- 旅行前には外務省の海外安全情報や現地の最新ニュースを確認する
- 無料の予算管理ツールで事前に滞在費を把握し、支出を記録する