ロンドンへの旅行、特に夜の過ごし方を考えている時、治安の情報は何よりも気になりますよね。
その気持ち、とてもよく分かります。
きらびやかな観光地の顔の裏で、エリアによっては注意が必要な顔も持つのが、ロンドンのような大都市の現実です。
大丈夫、心配しすぎる必要はありません。
正しい知識とちょっとしたコツさえ知っていれば、ロンドンの夜は、あなたの旅を何倍も魅力的なものにしてくれます。
この記事では、10年以上の現地での生活や旅行業界での経験、そして政府機関などの公式データに基づいた、本当に役立つ「実践的な安全対策」をお伝えします。
この記事を読み終える頃には、漠然とした不安は、具体的な自信に変わっているはずです。
- 2025年現在のロンドンの治安状況と危険エリアの最新情報
- 夜間に避けるべき地域の具体的な特徴と見分け方
- 安全なホテルエリアの選び方と予約時の確認ポイント
- 緊急時の対処法と必要な連絡先の完全リスト
ロンドンの夜の治安の現状と基本知識

2025年の最新治安情報

まず、ロンドンの犯罪率ですが、これが少し厄介でして…。
見る統計データによって数字が結構変わるんです。
例えば、Met警察管区の統計(2024年9月までの年間データ)だと1000人あたり約106件、一方で別の集計サイトの推計(2025年5月時点)では約76件と、結構な差がありますよね。
出典や集計期間によって数値は変わるので、一つの数字に一喜一憂せず、「だいたいこれくらい」という目安で捉えるのが賢明です。
特に注意したいのが、スリなどの個人を狙った窃盗です。
最新の統計(Office for National Statisticsより)を見ると、この種の犯罪(theft from the person)は2025年3月までの年間で+15%と、増加傾向にあることが分かります。
ロンドンの発生率はイングランド&ウェールズ平均のおよそ4倍強。
一部で言われる「20倍」とまではいかないものの、やはり突出して高い水準であることには変わりありません。
「自分だけは大丈夫」という油断が、一番の命取りになりかねません。
嬉しいニュースとしては、治安対策の追加予算案が出ていること。
ただ、少し複雑なのが、予算は増えても警察官の数は2025年春時点で実は少し減っているという現実です(GOV.UK, メトロポリタン警察より)。
財政的な制約もあるようで、一概に『体制がどんどん強化されている』と手放しでは喜べないのが正直なところですね。
夜間に特に注意が必要な時間帯
ロンドンで犯罪のリスクが高まるのは、やはり夜。
様々な研究で一貫して示されているのが、週末の夜間、特にパブやクラブの閉店時間帯にリスクがぐっと高まるということです。
私の経験上も、街が浮き足立つ金曜日と土曜日の夜、陽気な雰囲気が一瞬でトラブルに変わる場面を何度も見てきました。
あの独特の喧騒と緊張感が入り混じる空気には、注意が必要です。
また、見落としがちなのが、日没が早い冬季(10月~3月)。
午後5時頃にはもう街は暗闇に包まれ始めます。
まだ夕方という感覚でいると、気づかぬうちに危険な時間帯に足を踏み入れてしまう可能性があるので、冬場は少し早めに行動を切り上げるのが賢明です。
治安が悪い地域の特徴と見分け方

「危険なエリアには近づかない」というのは基本ですが、そもそもどうやってそのエリアを見分ければいいのでしょうか。
ここでは、私が現地で肌で感じてきた、「空気が悪い場所」に共通するサインをお伝えします。
物理的な環境の特徴
旅先で道を歩いていて、ふと「あれ?」と感じる瞬間がありませんか?
その直感は、多くの場合正しいものです。
街灯が少なく薄暗い路地や、建物の壁が落書きだらけのエリア。
窓に鉄格子がはめられている光景が目立つ場所は、残念ながら、過去にそれなりの理由があったと考えるべきでしょう。
ゴミが散乱していたり、空き家が放置されていたりする通りも、地域コミュニティの力が弱まっているサインかもしれません。
深夜営業の店が少なく、いざという時に駆け込める場所がないエリアも、夜間は避けるのが無難です。
人通りと雰囲気の変化
昼間は観光客や買い物客で賑わっていたのに、夜になるとピタッと人通りが途絶える場所。
これも注意が必要なサインです。
特に、観光地の中心から少しだけ外れた住宅街や、オフィス街、産業地帯などは、昼と夜の顔が全く違うことがあります。
また、パブやクラブが密集するエリアでは、週末の深夜、雰囲気が一変します。
大声で騒ぐグループや、明らかに様子がおかしい人を見かけたら、決して目を合わせず、速やかにその場を離れること。これが鉄則です。
イギリスで悪い地域として知られるエリア

少し視野を広げて、イギリス全体での治安の傾向も見てみましょう。
ロンドンという都市を、より客観的に捉えることができます。
イギリス全体の犯罪傾向
意外に思われるかもしれませんが、どの「単位」で見るかによって、ロンドンの危険度の順位は変わってきます。
例えば、警察が管轄するエリア(Police Force Area)単位で見ると、イングランド北部のクリーブランドに次いで、ロンドン警視庁(Met)管区は全国でもトップクラスに高い犯罪率なんです(Office for National Statisticsより)。
一方で、自治体単位で見ると、より危険な都市が他にある、という構図ですね。
大切なのは、平均的なデータに惑わされず、自分が訪れる場所で、どのような種類のリスクが高いのかをピンポイントで把握することです。
尺度 | ロンドンの位置づけ | 備考 |
警察管区 (PFA) | 全国でトップクラスの高水準 | ロンドン全体を一つの大きなエリアとして見た場合。 |
自治体 (CSP/区) | 一部の区が全国上位 | ウェストミンスター区などが特に高い犯罪率を示す。 |
この表からわかるのは、メディアで「イギリスで最も危険な都市」というランキングを見る際は、どういう基準で比較しているのかを冷静に見る必要がある、ということです。
ロンドンは、エリアによる治安の差が極端に激しい都市だと言えます。
危険度ランキングから見る要注意地区

さて、いよいよロンドン市内の具体的なエリアに焦点を当てていきます。
ホテル選びや夜の計画を立てる上で非常に重要な指標となります。
最も危険な上位5地区
警視庁のデータ(Police.uk、2024年9月までの年間データ)を元にした、犯罪率の高いエリアを見てみましょう。
ただし、これはあくまで一時点のデータで、見る期間によって数字は変動しますので、その点はご了承くださいね。
- ウェストミンスター (Westminster) – 犯罪率 359.34件/1000人
- カムデン (Camden) – 犯罪率 157.03件/1000人
- サザーク (Southwark) – 犯罪率 120.44件/1000人
- ハックニー (Hackney) – 犯罪率 117.62件/1000人
- ランベス (Lambeth) – 犯罪率 115.70件/1000人
※LG Informの別期間の統計(2024年第4四半期までの12ヶ月)では、ウェストミンスターが435.15件/1000人に達するなど、数値は常に変動します。
このランキングを見て、「え、ウェストミンスターって国会議事堂とかがある場所じゃないの?」と驚いた方も多いでしょう。
その通りです。
そして、オックスフォード・ストリートやソーホーといった、観光客が最も集まる場所だからこそ、スリや強盗の発生率もトップになってしまうのです。
実際にLG Informのデータを見ても、ウェストミンスター区はロンドン内で突出して犯罪率が高く、その多くを窃盗(Theft)が占めています。
カムデンやハックニーは、魅力的なマーケットや若者文化の発信地ですが、その自由な雰囲気の裏側には、注意すべき側面もあるのです。
これらのエリアを日中に楽しむのは素晴らしい経験ですが、夜間に不必要に一人で歩き回ることは、絶対に避けるべきだと断言します。
近年の治安悪化の原因と傾向

なぜ、ロンドンの一部のエリアで治安が悪化しているのでしょうか。
その背景を知ることは、表面的な対策だけでなく、より本質的なリスク回避につながります。
経済的要因と社会的変化
最も大きな要因は、深刻な生活費の高騰です。
ロンドン市庁の分析(LSE/MOPAC、2024年2月)によると、生活費が10%上がると総犯罪が8%増えるという予測もあり、これは私たちの滞在にも無関係ではありません。
経済的な困窮が直接的に犯罪増加につながっている現実は、旅をする私たちも理解しておくべき背景です。
また、パンデミック後の社会の変化も影響しています。
在宅勤務の普及で昼間の住宅街が静かになったことで空き巣が増えたり、逆に夜の繁華街に人が戻ってきたことでトラブルが増えたりと、犯罪のトレンドも変化しているのです。
警察資源の問題と組織犯罪
少し専門的な話になりますが、これも重要な背景です。
過去の緊縮財政の影響で、一時期ロンドンの警察官は大幅に削減されました。
現在は回復傾向にありますが、まだ十分な数が確保されているとは言えないのが現状です。
さらに、水面下では組織犯罪の拡大も深刻化しています。
特にアルバニア系犯罪組織による薬物市場の支配は、暴力事件の一因になっていると内務省も指摘しています。
こうした背景を知っておくと、ニュースの見え方も変わってきます。
「ロンドンで事件」と聞いても、それがどのエリアで、どんな背景で起こったのかを冷静に分析できるようになり、過度に不安がる必要がなくなります。
時間帯別の危険度の変化

一日のうちでも、犯罪の種類とリスクは刻一刻と変化します。
自分の行動時間に合わせて、どんなことに注意すべきかを確認しておきましょう。
時間帯 | 危険度 | 主な犯罪と注意点 |
早朝 (5-8時) | 低 | 通勤ラッシュが始まる7時以降、駅でのスリに注意。 |
日中 (9-17時) | 中 | 観光地でのスリ・置き引きがピークに。プロの窃盗団も活動。 |
夕方 (17-22時) | 中〜高 | 冬季は17時から暗くなる。金曜の夕方は酔っ払いとのトラブル注意。 |
深夜 (22-2時) | 高 | 週末の夜は特に危険な時間帯。パブやクラブの閉店時間は特に注意。 |
未明 (2-5時) | 高 | 人通りが激減し、強盗リスク増。ナイトバス利用時も駅から家までが危険。 |
ロンドンの夜の治安を考慮した安全対策

治安の良いエリアの選び方と特徴

ホテル選びは、あなたのロンドン滞在の安全性を左右する、最も重要な決断の一つです。
「寝るだけだから」と安易に決めず、「安全な基地」を選ぶという視点を持ちましょう。
比較的安全な上位エリア
もし、私が友人に「ロンドンで比較的、穏やかに過ごせる宿はどこ?」と聞かれたら、真っ先に名前を挙げるのがこれらのエリアです。
最新のデータ(Police.uk、2024年9月までの年間)でも、リッチモンド・アポン・テムズ(Richmond upon Thames)は約60件/1000人、キングストン・アポン・テムズ(Kingston upon Thames)は約66件/1000人と、ロンドンの中では低い犯罪率を維持しています。
テムズ川沿いの優雅な街並みは、中心部の喧騒から離れて落ち着きたい方にはぴったりです。
観光客に人気の安全エリア
「やっぱり観光に便利な場所がいい!」という方には、以下のエリアがおすすめです。
利便性と安全性のバランスが取れています。
- メイフェア (Mayfair) / ナイツブリッジ (Knightsbridge):
高級ホテルやデパートが立ち並ぶエリア。警備体制も万全で、夜でも華やかで明るい雰囲気です。ただし、持つべき人が持つエリアなので、逆に高価な持ち物は狙われやすいという側面も。 - サウス・ケンジントン (South Kensington):
博物館や美術館が集まる、知的で落ち着いたエリア。夜遅くまで人の流れがあり、治安も良好です。 - シティ・オブ・ロンドン (City of London):
金融街はたしかに警備が厳重ですが、夜間や週末は人口が極端に少ないため、犯罪率の数字だけを見て「安全」と判断するのは少し注意が必要です。昼夜の人口差が大きい特殊なエリアだと覚えておきましょう。
治安重視でホテルを選ぶポイント

エリアを決めたら、次は個別のホテル選び。
予約サイトの写真や値段だけでなく、以下のポイントを必ずチェックしてください。
立地選定の基準
- 最寄りの地下鉄駅から徒歩10分以内であること。
夜遅く、疲れて駅からホテルまで延々と歩くのは、精神的にも安全上もよくありません。 - できれば大通りに面していること。
これは私の失敗談ですが、一度だけ料金に惹かれて裏路地のホテルに泊まった際、夜中に聞こえる物音に一睡もできなかったことがあります。 - ホテルの出入り口が一つで、24時間スタッフが常駐していること。
誰でも自由に出入りできるようなホテルは避けるべきです。
セキュリティ設備の確認事項
予約サイトのホテル情報や口コミをよく読んで、以下の設備があるかを確認しましょう。
- カードキーシステム:
客室だけでなく、エレベーターやフロアへの入り口もカードキーが必要なホテルは、セキュリティレベルが高いと言えます。 - CCTV(監視カメラ):
ロビーや廊下、エレベーターにカメラが設置されているか。これは犯罪の抑止力になります。 - セーフティボックス:
部屋に備え付けの金庫があるのはもちろん、フロントで預かってくれるサービスがあればさらに安心です。
夜間の移動手段と安全な交通機関

ロンドンの夜を移動するには、いくつかの選択肢があります。
それぞれの特徴と「賢い使い方」を知っておきましょう。
ナイトチューブとナイトバス
金曜と土曜の夜に運行しているナイトチューブ(深夜地下鉄)とナイトバスは、非常に便利な存在です。
ロンドン交通局(TfL)の公式サイトによると、ナイトチューブはセントラル線、ジュビリー線、ノーザン線、ピカデリー線、ヴィクトリア線の主要5路線で利用できます。
ただし、利用にはコツがあります。
- ナイトチューブでは、できるだけ乗客の多い車両を選ぶこと。ガラガラの車両は避け、ドアの近くに立つのはやめましょう。
- ナイトバス(路線番号の頭に「N」がつきます)では、運転手の近くの席か、1階席に座ること。2階席は見通しが悪く、トラブルに巻き込まれやすい傾向があります。
- バス停で待つ際は、必ず明るい場所で。スマートフォンをいじって無防備になるのは禁物です。
タクシーと配車サービス
夜間の移動で最も安全なのは、やはりタクシーです。
- ブラックキャブ (Black Cab):
ロンドンの正規タクシー。料金は少し高めですが、運転手は厳しい試験を突破したプロフェッショナルで、安全性はピカイチです。私はこれを「安心料」だと考えています。 - Uber / Bolt:
事前に料金やドライバー情報がわかる配車アプリも、今や有効な選択肢です。ただし、必ずアプリで予約し、乗車前にナンバーとドライバーの顔写真が一致するかを確認してください。 - ミニキャブ (Minicab):
絶対に、路上で声をかけてくるような違法な白タク(認可されていないミニキャブ)には乗らないでください。非常に危険です。正規の会社に電話やアプリで予約した場合のみ利用しましょう。
緊急時の対処法と連絡先リスト

万全の準備をしていても、トラブルに巻き込まれる可能性はゼロではありません。
いざという時に慌てないよう、このリストをスマホのメモ帳などに保存しておくことを強くお勧めします。
このリストが、あなたにとっての「お守り」になりますように。
緊急連絡先一覧
- 緊急通報(警察・消防・救急): 999 または 112(命の危険がある、犯罪が今まさに起きている場合)
- 警察(緊急性の低い場合): 101(すでに起きてしまった盗難の報告、緊急でない相談など)
- 在英国日本国大使館: 020-7465-6500(パスポートの紛失・盗難など、日本語でのサポートが必要な場合)
- NHSダイレクト(医療相談): 111(救急車を呼ぶほどではないが、医療に関するアドバイスが欲しい場合)
- ロンドン交通局 (TfL): 0343-222-1234(交通機関での忘れ物やトラブル)
トラブル発生時の基本対応
- 犯罪被害に遭ったら:
まずは自分の安全を確保し、安全な場所から999に通報します。可能であれば、目撃者の連絡先を聞いておきましょう。 - スリ・置き引きに遭ったら:
即座にクレジットカード会社に連絡してカードを止めます。その後、最寄りの警察署で被害届を出し、Crime Reference Number(犯罪参照番号)を必ずもらってください。これは、海外旅行保険の請求に必須の「公的な証明書」になります。 - 暴行・脅迫を受けたら:
抵抗しないこと。身の安全が最優先です。相手を刺激せず、要求された金品は渡して、すぐにその場を離れて通報します。命より大切なものはありません。
トラブル回避のための行動指針

最高の安全対策は、そもそもトラブルに遭わないことです。
旅慣れた人ほど、これからお話しするような「基本」を忠実に守っています。
外出時の基本的な心構え
- 貴重品の管理:
現金は最小限にし、複数箇所に分散させます。パスポートはホテルの金庫に預け、コピーやスマホで撮った写真で代用します。これは鉄則です。 - 服装:
ハイブランドで固めたり、高価な宝飾品を身につけたりするのは、「私を狙ってください」と言っているようなもの。街の雰囲気に溶け込むような、目立たない服装を心がけましょう。 - 地図:
スマホの地図アプリを頼りにするのは良いですが、路上で立ち止まってキョロキョロするのは避けましょう。いかにも「土地勘のない観光客」に見えてしまいます。出発前にルートを頭に入れておくのがスマートです。 - 夜の外出:
必ず、どうやってホテルに帰るかまで計画してから出かけましょう。終電の時間、タクシー乗り場の場所、いざという時のための現金を少しだけ別に持っておく、といった準備が心に余裕を生みます。
状況別の安全対策
- パブやバーで:
これは私の知人の経験談ですが、友人と話に夢中になっている隙に、テーブルに置いていたスマートフォンを盗まれたことがあるそうです。飲み物からは決して目を離さないこと、そして荷物は必ず膝の上か、体の前に抱えるようにしてください。 - ATM利用時:
利用する前には必ず周囲を確認します。暗証番号は手で隠して入力し、現金が出てきたらすぐに財布にしまい、その場を離れましょう。路上でお金を数えるのは絶対にやめてください。 - 写真撮影時:
美しい景色に夢中になると、手元の注意が散漫になります。特に、高価なカメラやスマートフォンは格好の標的。ストラップを手首や首にかけ、撮影が終わったらすぐにバッグにしまう癖をつけましょう。
ロンドンの夜の治安を理解して安全な旅を
ここまで、ロンドンの夜の治安について、具体的なデータから実践的な対策まで詳しく解説してきました。
最後に、安全なロンドン滞在のための最も重要なポイントをまとめておきます。
- ロンドンのスリなどの窃盗は全国平均の数倍。「自分は大丈夫」は禁物。
- ウェストミンスター、カムデンなどは観光地だが、犯罪率が高いので夜間は特に注意。
- 危険な時間帯は週末の夜、特に深夜。パブやクラブの閉店時間は警戒を。
- 比較的安全な滞在エリアはリッチモンドなど。利便性ならサウス・ケンジントンも良い選択。
- ホテルは駅から徒歩10分以内、大通り沿い、24時間スタッフ常駐が安心の条件。
- 夜の移動はブラックキャブが最も安全。ナイトチューブやバスは賢く利用する。
- 緊急時は999。盗難被害時はCrime Reference Numberを必ず取得する。
- パスポートは持ち歩かない。貴重品は分散させ、目立たない服装を心がける。
ロンドンの夜は、確かに注意すべき点も多いです。
しかし、正しい知識は、あなたを臆病にさせるものではなく、より自由に、より深く旅をするための「翼」になります。
過度に恐れる必要はありません。
しっかりと準備をして、堂々と、かつ注意深く行動すれば、ロンドンの夜はきっと、あなたの旅に忘れられない輝きを加えてくれるはずです。
参考情報・公式サイト
公式統計・犯罪データ
- Crime in England and Wales: year ending March 2025(ONS公式統計)
イングランド&ウェールズの最新犯罪動向(指標・定義の確認に必須)。本文の「前年比」や犯罪種別の傾向の裏付けに使用。 - Metropolitan Police Crime data dashboard(ロンドン警視庁)
ロンドン各区の犯罪発生状況をインタラクティブに確認可能。区別の「件数/人口1,000人」などの比較に最適。 - MPS Recorded Crime: Geographic Breakdown(London Datastore/MPSデータセット)
区・ワード・LSOA単位の公式月次データ。期間を明示して数値を引用する際の一次データ。 - MOPAC Crime Dashboard(ロンドン市長直属:犯罪データ)
市長・MOPACによる犯罪統計ダッシュボード。区別比較や被害者関連指標の確認に有用。
関連分析(背景の理解)
- Cost of living research and crime in London(LSE×MOPAC分析PDF)
生活費高騰と犯罪増加の定量関係を検証した報告。本文の「コスト・オブ・リビング×犯罪」言及の根拠として。
夜間移動・安全(TfL/交通機関)
- The Night Tube(金・土の深夜運行情報/TfL)
深夜地下鉄の実施路線・頻度の公式案内。夜の移動計画の前提情報。 - Safer travel at night(ミニキャブ安全利用ガイダンス/TfL)
「予約のないミニキャブは違法・危険」などの公式注意喚起。本文のタクシー安全策の裏付け。 - Taxis & minicabs(タクシー/ミニキャブの基礎情報/TfL)
正規ライセンスの見分け方・予約方法への公式導線。 - 61016 text service(鉄道・駅構内の通報:British Transport Police)
列車・駅での非緊急時通報手段(SMS 61016)。ナイトチューブやナイトバス利用時の備えに。
緊急・医療・公的連絡先
- 999 and 112: the UK’s national emergency numbers(GOV.UK)
英国の緊急番号(警察・消防・救急)の公式解説。使用判断や“サイレントソリューション”周知に。 - Contact us | Police.uk(非緊急 101/警察窓口)
101(非緊急)・話せない状況での通報手順など。本文の連絡先リストの一次情報。 - NHS 111: Get help for your symptoms(医療相談)
24時間の医療相談(英語)。緊急と非緊急の切り分けや次の行動指示に。 - Embassy of Japan in the UK(在英国日本国大使館・連絡先)
大使館の所在地・代表電話・領事部番号。パスポート盗難時の連絡先として。
関連サービス
- Help & contacts(TfL総合窓口・代表電話)
TfLの問い合わせ先(代表:0343-222-1234)。交通トラブル時の初動に。 - Lost property(落とし物:TfL)
交通機関内での遺失物の手続き。保管期間や照会手順を確認可能。