インターラーケンからツェルマットの行き方!電車料金と絶景ルート

インターラーケンからツェルマットへ!完全移動ガイド2025

[本ページにはプロモーションが含まれています。]

ユングフラウの麓にあるインターラーケンから、マッターホルンを抱くツェルマットへ。

スイス旅行のハイライトとも言えるこの2都市間の移動は、まさに「アルプスの絶景リレー」です。

ただ、地図で見ると近く感じるこの距離も、高い山々に阻まれているため、実は直通列車がほとんどありません。

「どこで乗り換えるの?」「荷物はどうする?」といった不安を解消し、移動そのものを旅の思い出に変えるための情報を、私の現地での経験を交えて丁寧に解説します。

この記事でわかること
  • インターラーケン・オスト駅発の「定番ルート」と、迷わない乗り換えの具体的手順。
  • 通常料金と「早割・パス」を比較し、旅程に合わせて交通費を安く抑えるコツ。
  • スーツケース移動時の注意点や、あえて時間をかけて絶景を楽しむ旧線ルートの魅力。
  • 車では入れないツェルマットへの、ターシュ駐車場とシャトル列車の利用ルール。
スポンサーリンク
目次

インターラーケンからツェルマットへの行き方とルート

インターラーケンからツェルマットへの行き方とルート
image ヨーロッパ冒険紀行

インターラーケンからツェルマットへの移動は鉄道が基本です。

直通列車はないため、通常はシュピーツ(Spiez)とフィスプ(Visp)の2箇所で乗り換えるルートが一般的です。

まずは全体像を把握しましょう。

この区間は、単なる移動手段ではなく、スイスらしい車窓の変化を楽しめるルートでもあります。

湖畔の景色から始まり、長いトンネルを抜け、最後は深い谷底を這うように進む登山鉄道へ。

まずは、旅行者が最も知りたい基本情報を以下の表にまとめました。

▼【基本情報】インターラーケンからツェルマットへの移動概要

項目内容・目安
推奨ルートInterlaken Ost 出発 → Spiez 乗換 → Visp 乗換 → Zermatt 到着
所要時間約2時間15分 〜 2時間40分(乗り継ぎによる)
乗り換え回数通常 2回(Spiez、VispまたはBrig)
運行頻度日中は約30分〜1時間に1本
料金目安定価(割引なし)2等 80CHF前後〜/割引(半額・早割など)適用で40CHF台〜(条件により変動)
車の乗り入れ不可(手前の村 Täsch で駐車し、シャトル列車で移動)

※料金やダイヤは季節や工事状況により変動します。必ずSBB(スイス連邦鉄道)公式サイトで最新情報をご確認ください。

スポンサーリンク

オスト駅出発のりかえルートと地図の確認

まず出発駅の確認ですが、インターラーケンには「West(西駅)」と「Ost(東駅)」の2つの駅があります。

ツェルマットへ向かう列車、特にシュピーツ方面へ向かう特急や急行の多くは、「Interlaken Ost(インターラーケン・オスト)」が主要な発着点となります。

もし宿泊先がWest駅の近くであっても、まずは列車かバスでOst駅へ移動してから出発するのが、座席を確保する上でも確実です。

Ost駅を出ると、列車は美しいトゥーン湖を右手に眺めながら進みます。

定番の乗り換えパターン

最も迷わず、かつ効率的なルートは以下の通りです。

  1. Interlaken Ost 発(Spiez方面行きに乗車)
  2. Spiez 着(ここで「Visp」または「Brig」方面行きに乗り換え)
  3. Visp 着(ここで「Zermatt」行きのマッターホルン・ゴッタルド鉄道に乗り換え)
  4. Zermatt 到着

地図上で見ると、一度西へ向かい、そこから南下してアルプスの壁を抜け、最後に谷を南へ遡る「コの字型」に近い動きをします。

スイスの鉄道網は非常に正確ですが、初めての場所での乗り換えは緊張するものです。

駅の電光掲示板には、行き先だけでなく「経由地」も表示されますので、「Visp(フィスプ)」や「Zermatt(ツェルマット)」の文字を必ず確認して乗車してください。

駅名に関する小さな落とし穴

インターラーケンでは「Ost」と「West」を間違える旅行者が後を絶ちません。

実はこの2駅、歩くと20分以上かかります。

スーツケースを持っての徒歩移動は石畳も多く過酷なので、間違えた場合は無理せず、近距離列車(約3分)かバスで移動しましょう。

地味ですが、出発駅を間違えないことがこの日の旅の成功の8割を握っています。

スポンサーリンク

所要時間と時刻表で確認すべき運行ダイヤ

インターラーケンからツェルマットまでの所要時間は、利用するルートや乗り換えのタイミングによって異なりますが、おおよそ2時間15分から2時間40分を見ておけば間違いありません。

スイスの鉄道ダイヤは非常に優秀で、日中であれば1時間に1本以上の頻度で接続の良いルートが検索されます。

そのため、「1本逃したら数時間待たされる」というような心配は、早朝や深夜を除いてほとんど不要です。

検索時の注意点

計画を立てる際は、必ずSBB(スイス国鉄)の公式サイトやアプリを使用してください。

特に夏と冬の観光シーズン切り替わり時期や、メンテナンス工事期間中は、バス代行輸送になる区間が発生することがあります。

  • 最短ルート(IC利用)
    SpiezからVispまで「レッチュベルク・ベーストンネル」という長いトンネルを一気に抜けるルートです。景色は見えませんが、時間を優先したい場合はこちらが最適です。
  • 余裕を持ったスケジュール
    スイスの駅は機能的ですが、トイレ休憩や軽食の購入を考えると、ギリギリの接続よりも1本見送るくらいの余裕を持つことをおすすめします。

最終的な運行情報は、現地で常にスマートフォンで確認できるようにしておきましょう。(出典:SBB公式サイト

スイス流「正確さ」の裏側

SBBのアプリで検索すると、乗り換え時間が「4分」や「6分」と表示されることがあります。

「そんな短時間で?」と驚くかもしれませんが、スイスではこれが標準。同じホームの向かい側に乗り換え列車が待っている(対面乗り換え)ケースも多いのです。

とはいえ、大きな荷物がある場合は、アプリの設定で乗り換え時間に余裕を持たせる(Min. transfer durationを調整する)のが、心の平穏を保つ秘訣です。

スポンサーリンク

シュピーツやフィスプ駅での乗り換えポイント

Spiez駅ホームの雰囲気
出典:Needpix
Visp駅 外観
出典:SBB(sbb.ch)

この旅程の最大の懸念点は、やはり「乗り換え」でしょう。

特にスーツケースを持っている場合、階段の上り下りやホームの移動は切実な問題です。

ここでは主要な乗換駅であるSpiez(シュピーツ)とVisp(フィスプ)の攻略法をお伝えします。

Spiez(シュピーツ)駅

インターラーケンから20分ほどで到着します。

ここは比較的小規模な駅で、乗り換えの動線もシンプルです。

多くの場合、降りたホームの近く、あるいはエレベーターですぐ移動できる範囲に次の列車が来ます。

ホームからは美しいシュピーツ城と湖が見えるので、待ち時間が長くても退屈しません。

Visp(フィスプ)駅

ここが最大の難関かつ重要ポイントです。

Spiezから来た幹線列車(SBB)から、ツェルマットへ向かう山岳鉄道(MGB)へ乗り換えます。

駅は近年改装されて近代的ですが、利用者が非常に多いため混雑します。

  • SBB(国鉄)のホームから、MGB(マッターホルン・ゴッタルド鉄道)のホームへ移動します。
  • ホームが変わるため、基本的にはスロープやエレベーターを使っての移動が必要です。
  • ツェルマット行きの電車は赤色がトレードマークです。

焦る必要はありませんが、駅のアナウンスや掲示板をよく見て、「Glacier Express」や「Regio」など、乗るべき列車の種別を確認してください。

フィスプ駅での「席取り合戦」

フィスプ駅での乗り換え時、ツェルマット行きの列車が入線してくると、多くの観光客が良い席を求めて殺到します。

もし荷物が多いなら、ドア付近の荷物置き場を確保するために、早めにホームの乗車位置で待機することをおすすめします。

ちなみに、進行方向「左側」の席が、後半の谷の景色が良いことが多いですが、谷深いルートなので左右どちらでも迫力ある岩壁を楽しめます。

スポンサーリンク

絶景を楽しめるレッチュベルク山岳線の魅力

BLS公式:アルプス列車イメージ
出典:BLS
BLS公式:Lötschberger列車のイメージ
出典:BLS
山岳線の“絵になる区間”の例
出典:WALO

もし時間に余裕があり、「急ぐ旅ではないので、スイスらしい景色をもっと楽しみたい」という方には、あえて最短ルートを外れる選択肢を強くおすすめします。

それが、SpiezからBrigの間を、長いトンネルではなく「旧線(山岳ルート)」で越える方法です。

検索時には、経由地に「Kandersteg(カンデルシュテーク)」または「Goppenstein(ゴッペンシュタイン)」と入力してみてください。

ベルンアルプスの車窓

このルートは「レッチュベルガー(Lötschberger)」と呼ばれる列車が走っており、ベーストンネルができる前はメインルートでした。

  • 特徴
    列車は高度を上げながら谷を進み、眼下に広がる村々や牧草地、そして遠くの雪山を眺めることができます。
  • 所要時間
    トンネル経由の最短ルートに比べて、約1時間ほど余計にかかります。
  • おすすめの対象
    天気が良く、明るい時間帯に移動する人。

トンネルの中を高速で移動するだけでは味わえない、ガタンゴトンという音と共に登っていく「旅情」がここにはあります。

窓が開く列車の貴重な体験

この旧ルートを走るローカル列車の一部は、窓の上部が開けられるタイプのものがあります(新型車両は固定窓が多いですが)。

もし窓が開く車両に当たればラッキー。

ガラス越しではない、アルプスの澄んだ空気や草の匂いを直接感じながら写真を撮ることができます。

写真にこだわりたい方にとって、反射のないクリアな一枚が撮れるこのルートは、隠れた「撮れ高」ポイントです。

スポンサーリンク

氷河特急を利用する場合の予約と座席指定

“Glacier Express”の公式ビジュアル
出典:Glacier Express

「インターラーケンからツェルマットへ行く際に、有名な氷河特急(グレイシャー・エクスプレス)に乗れますか?」という質問をよく受けます。

結論から言うと、ルートの一部(Brig〜Zermatt間)で乗車することは可能ですが、いくつか注意が必要です。

まず、氷河特急は単なる移動手段ではなく、「全席指定の観光列車」という位置付けです。

  1. 予約が必須
    通常の乗車券やパス(スイストラベルパスなど)の他に、別途「座席指定券」を購入する必要があります。これはシーズン中は数ヶ月前から売り切れるほどの人気です。
  2. 区間が短い
    インターラーケンから来る場合、実際に氷河特急のルートと重なるのは最後の1時間強(Brig〜Zermatt)のみです。
  3. コスト
    短い区間であっても、座席予約(必須)の追加料金がかかります(目安:CHF 54。時期・区間・制度変更の可能性があるため予約時に要確認)。

正直なところ、単にツェルマットへ「移動」したいだけであれば、予約不要で本数も多い通常の列車(Matterhorn Gotthard Bahnの一般車両)を利用するのが、柔軟性も高く、料金も安く済みます。

一般列車でも同じ線路を走るため、見られる景色は全く同じです。

あえて「普通列車」を選ぶメリット

氷河特急は「世界一遅い特急」として有名で、天井まで広がるパノラマ窓が売りです。

しかし、夏場はこの大きな窓が温室のように暑くなることがあり、日差しが強すぎて写真を撮ると車内が反射してしまうという悩みも。

実は、窓を少し開けて風を感じられる普通列車の方が、快適で撮影もしやすいと語るスイス通は意外と多いのです。

特別感を求めるなら氷河特急、自由気ままさを愛するなら普通列車、と使い分けてみてください。

スポンサーリンク

車やレンタカーでターシュ駐車場へ行く方法

Matterhorn Terminal Täsch(ターシュの巨大駐車場 外観)
出典:Zermatt Tourism

ヨーロッパでの運転に慣れている方の中には、レンタカーでの移動を考えている方もいるでしょう。

しかし、ここで最も重要なルールをお伝えします。

ツェルマットはガソリン車の乗り入れが禁止されている「カーフリーリゾート」です。

どんな高級車であっても、ツェルマットの村の中まで車で入ることはできません。
車で行けるのは、一つ手前の村「Täsch(ターシュ)」までです。

車移動のステップ

  1. インターラーケンからTäschへ
    カンデルシュテーク(Kandersteg)からゴッペンシュタイン(Goppenstein)へのカートレイン(車ごと列車に乗ってトンネルを抜ける)を利用するのが一般的で楽しいルートです。
  2. Täschで駐車
    駅に直結した巨大な「Matterhorn Terminal Täsch」という屋内駐車場があります。ここに車を停めます。
  3. シャトル列車へ乗り換え
    駐車場から直結している駅から、ツェルマット行きのシャトル列車(Zermatt Shuttle)に乗ります。
    • 運行間隔: 概ね20分間隔
    • 所要時間: 約12分
    • 荷物: カート(台車)が用意されており、駐車場からホームまでスムーズに運べます。

車での移動は、荷物の量を気にしなくて良いメリットがありますが、最後は必ず電車移動になることを覚えておいてください。

カートレインという非日常

インターラーケンから車で向かう際、ナビが案内する「Lötschberg Car Transport(レッチュベルク・カートレイン)」は、日本人には馴染みの薄い体験かもしれません。

車に乗ったまま、暗闇のトンネルを貨車で運ばれる約15分間は、一種のアトラクションのようです。

ただし、繁忙期は待ち時間が発生することもあるので、ドライブ計画には余裕を持ちましょう。

チケットはオンラインで事前購入しておくとスムーズです。

スポンサーリンク

インターラーケンからツェルマットの料金や安くする方法

インターラーケンからツェルマットの料金や安くする方法
image ヨーロッパ冒険紀行

スイスの鉄道旅で誰もが一度は驚くのが、その運賃の高さかもしれません。

しかし、複雑に見える料金体系も「柔軟性」と「安さ」のどちらを優先するかで整理すると、驚くほどシンプルに最適なチケットが見えてきます。

ここでは、定価の仕組みから、知っている人だけが得をする割引テクニックまで、財布に優しく旅するための情報を紐解いていきます。

電車チケットの通常料金と往復の価格目安

まず基本となる「通常料金(Point-to-Point Ticket)」について理解しましょう。

これは、私たちが日本の駅の券売機で買う切符と同じ感覚のものです。

このチケットの最大の特徴は、「圧倒的な自由度」にあります。

購入したルート上であれば、その日のうち(正確には翌朝5:00まで)ならどの列車に乗っても構いません。

例えば、乗り換え駅のシュピーツで「湖が綺麗だから1時間散歩してから次の電車に乗ろう」といった途中下車が自由にできます。

予約した列車に乗り遅れても、後続の列車に乗れば良いだけなので、プレッシャーから解放されるのが最大のメリットです。

価格の目安(インターラーケン・オスト 〜 ツェルマット)

運賃は毎年改定される可能性がありますが、一般的な目安は以下の通りです。

▼【目安】片道運賃(割引なしの定価)

クラス料金目安(CHF)日本円換算目安(※)
2等車(2nd Class)約 CHF 83.00約 14,000円 〜 15,000円
1等車(1st Class)約 CHF 146.00約 25,000円 〜 26,000円

※1 CHF = 170〜180円換算の場合(レートは変動します)

「片道で1万円超え?」と驚かれるかもしれませんが、スイス在住者や頻繁に訪れる旅行者の多くは、何らかの割引手段を使って、この表示価格の「半額」で乗車しています。

“片道でこの値段…?”と感じたら、まずは半額カードが使える旅程かチェックしておくと安心です。

定価で乗るのは、突発的な移動の時くらいと言っても過言ではありません。

また、往復割引という概念はスイス国鉄(SBB)の基本運賃にはなく、単純に片道料金×2となります。

1等車と2等車の違い

この区間(約2時間半)で1等車を選ぶ価値があるかどうかも迷うところです。

  • 2等車
    2列+2列の配置。日本の特急や新幹線の普通車と同等かそれ以上に快適です。清潔で、大きな窓からの景色も十分に楽しめます。
  • 1等車
    2列+1列の配置。座席幅が広く、足元もゆったりしています。また、観光シーズンで2等車が満席に近い状態でも、1等車は静かで空いていることが多いのが最大の利点です。

予算に余裕があり、「静寂の中でアルプスの景色を独り占めしたい」という場合は1等車、そうでなければ2等車で十分にスイスの鉄道旅を満喫できます。

切符の有効期間という「隠れた価値」

通常料金の切符は「時間指定」ではありません。

券面には便宜上検索した時間が印字されることがありますが、有効期間内であればどの便でも乗れます。

私がよくやるのは、シュピーツ駅でわざと1本遅らせて、駅のキオスクで買ったコーヒー片手に湖畔のベンチで深呼吸する過ごし方。

高い運賃には、こうした「時間の自由」が含まれていると考えると、少し納得感が生まれます。

スポンサーリンク

スイストラベルパスや早割で安く買うコツ

スイストラベルパスや早割で安く買うコツ
image ヨーロッパ冒険紀行

定価での移動は高額ですが、スイスには旅行者向けの強力な割引システムが用意されています。

旅のスタイルに合わせて、以下の3つの方法から選ぶのが賢い買い方です。

1. スイストラベルパス(Swiss Travel Pass)

スイス全土を周遊する予定があるなら、これが最強の選択肢です。

このパスを持っていれば、インターラーケンからツェルマットまでの移動は「追加料金なし(無料)」で乗車できます。

検札が来たら、パスとパスポートを見せるだけ。切符を買う手間も、小銭を用意する手間もありません。

  • メリット: チケット購入不要、乗り放題、主要美術館も無料。
  • 注意点: ツェルマット到着後の登山鉄道(ゴルナーグラート鉄道など)は無料ではなく「50%割引」となります。

2. スーパーセーバーチケット(Supersaver Ticket)

「移動する日時が完全に決まっている」という方におすすめなのが、SBB公式サイトやアプリで販売される早割チケットです。

需要に応じて価格が変動しますが、うまく見つければ定価の最大50%〜70%オフで購入できることもあります。

  • メリット: とにかく安く移動できる。
  • デメリット: 「購入時に指定した列車」にしか乗れません。 1分でも乗り遅れたら、そのチケットは紙切れとなり、定価で買い直す必要があります。また、原則として変更や払い戻しができません。

3. セーバーデイパス(Saver Day Pass)

「安くしたいけれど、時間は縛られたくない」というわがままを叶えるのがこの1日乗車券の早割版です。

区間ではなく「1日」単位での権利を買うため、その日一日スイス中の公共交通機関が乗り放題になります。

  • 買い方: 半年前から発売されており、早く買うほど安くなります(例:CHF 52〜など)。
  • 戦略: インターラーケン〜ツェルマットの単純往復や、長距離移動をする日にこのパスをあてがうと、ポイント・トゥ・ポイントで買うより安くなるケースが多いです。

以下の表で、あなたのスタイルに合うチケットを確認してください。(出典:SBB公式サイト チケット・パス情報

▼【比較】チケット選びの判断基準

チケット種類柔軟性価格おすすめな人
通常乗車券◎ 高い△ 高い時間を気にせず旅したい人、当日買う人
スーパーセーバー× 低い(便固定)◎ 安い旅程が完全に決まっている節約派
セーバーデイパス◎ 高い(1日有効)◯ 変動長距離移動する日、早めに予定が決まる人
スイストラベルパス◎ 高い(期間中)◯ 定額3日以上スイスを周遊し、美術館なども行く人
早割の「落とし穴」にご注意

「Supersaver Ticket」は魅力的ですが、乗り換え時間の短いプランには要注意です。

もし前の列車が遅れて接続列車に乗れなかった場合は補償されますが、「自分が寝坊した」「駅で迷った」等の理由で乗り遅れた場合は救済措置がありません。

初めてのルートで不安があるなら、数百円〜千円の差なら通常料金かSaver Day Passを選び、心の余裕を買うことを強くおすすめします。

スポンサーリンク

スーツケースを持って移動する際の注意点

スーツケースを持って移動する際の注意点
image ヨーロッパ冒険紀行

インターラーケンからツェルマットへの移動で、多くの旅行者を悩ませるのが「荷物」の問題です。

特に2回の乗り換え(Spiez、Visp)があるため、20kgを超えるような大型スーツケースを持っている場合は、事前のシミュレーションが欠かせません。

乗り換え時の移動戦略

スイスの駅はバリアフリー化が進んでいますが、それでもホーム間の移動にはスロープ(傾斜路)を長く歩く必要がある場合があります。

  1. スロープとエレベーターの位置を確認
    列車から降りたら、まずはホームにある「スロープ(Ramp)」またはエレベーターを探してください。階段を使ってしまうと、重い荷物を持っての移動は大変危険です。特にVisp駅は乗り換え客で混雑するため、人の流れに乗って階段に向かわないよう注意しましょう。
  2. 乗り換え時間には余裕を
    SBBアプリの標準設定では、数分の乗り換えも表示されますが、荷物がある場合は最低でも「10分〜15分」の余裕がある接続を選ぶのが賢明です。

車内での荷物置き場

  • 入口付近のラック
    各車両のドア付近には、大型荷物用のラックがあります。早い者勝ちなので、乗車したらすぐに確保しましょう。
  • 座席の間のスペース(背中合わせの部分)
    2等車の向かい合わせ座席(ボックス席)の間には、A型に開いたスペースがあります。中型のスーツケースならここに滑り込ませることができます。
  • 網棚
    頭上の網棚は意外と広いです。機内持ち込みサイズ程度なら余裕で乗りますが、大型を持ち上げるのは腰を痛める原因になるので避けましょう。

最終手段:SBBラゲージサービス

もし「荷物を持っての移動がどうしても不安」という場合は、スイス国鉄が提供する荷物配送サービス(Luggage Switzerland)を利用する手があります。

駅のカウンターで荷物を預ければ、翌々日(またはエクスプレスなら当日)に目的地の駅で受け取れます。

有料(CHF 12〜程度)ですが、身軽に移動できる価値は計り知れません。

日本とは違う「荷物のマナー」

混雑した車内で、空いている座席に荷物を置くのはマナー違反と見なされ、冷ややかな視線を浴びることになります。

また、通路に大型スーツケースを放置するのも、通行の妨げになるため避けましょう。

もし置き場がなくて困ったら、車掌さんや周りの乗客に「ここ置いていい?」と目で合図を送ってみてください。

スイスの人々は旅行者に親切なので、スペースを作るのを手伝ってくれることがよくあります。

スポンサーリンク

インターラーケンからツェルマットへの移動まとめ

インターラーケンからツェルマットへの移動は、単なるA地点からB地点への輸送ではありません。

湖、トンネル、深い谷、そして最後に現れるマッターホルンという、ドラマチックな展開が用意された一つのアトラクションです。

最後に、この記事の要点をもう一度整理しておきましょう。

  1. ルートは「Ost駅」発が基本
    インターラーケン・オスト駅から出発し、シュピーツ(Spiez)とフィスプ(Visp)で乗り換えるのが王道ルートです。所要時間は約2時間半です。
  2. 乗り換えは「2回」が標準
    直通列車はほぼありません。乗り換え時は焦らず、必ずホームの行き先表示板で「Zermatt」の文字を確認してください。
  3. チケットはスタイルに合わせて選ぶ
    柔軟性重視なら「通常乗車券」か「Saver Day Pass」。安さ最優先で予定が変わらないなら「Supersaver Ticket」。周遊旅行なら「スイストラベルパス」が便利です。
  4. 車で行けるのは「Täsch」まで
    ツェルマットはカーフリーリゾートです。車は手前のターシュ駅に停め、シャトル列車で入ります。
  5. 荷物は計画的に
    大型スーツケースがある場合は、乗り換え時間に余裕を持たせたスケジュールを組みましょう。

ツェルマット駅に到着し、駅前の広場に出た瞬間、天気が良ければ目の前に雄大なマッターホルンがそびえ立っています。

“見えた!”の感動は、天気の良いうちに。

到着日のうちに行ける定番絶景は、先にチケットだけ押さえておくとスムーズです。

その圧倒的な存在感を目にしたとき、乗り換えの苦労や移動の疲れは一瞬で吹き飛ぶはずです。

どうぞ、準備を万端にして、スイスならではの素晴らしい鉄道旅を楽しんできてください。

到着後の「最初の儀式」

ツェルマット駅に着くと、多くのホテルが電気自動車(ご送迎車)で迎えに来てくれています。

もし送迎を予約していない場合でも、駅前に待機している馬車や電気タクシーを見るだけで「特別な場所に来た」という高揚感に包まれるでしょう。

まずは深呼吸をして、ガソリン車の排気ガスのない、澄み切った山の空気を肺いっぱいに吸い込んでみてください。

それがツェルマット到着の最高の合図です。

深呼吸の次は、標高の世界へ。

天気が読めない日ほど、“行ける日にすぐ動ける”準備が効きます。

参考情報・公式サイト

記事内で解説した運行スケジュール、料金、予約に関する正確な最新情報は、以下の公式サイトにてご確認ください。

鉄道・交通(運行状況・チケット購入)

現地情報・駐車場(ツェルマット・ターシュ)

スポンサーリンク
目次