ドイツの年間気温:主要4都市のデータと生活・旅行への影響

ドイツの年間気温について調べているけれど、実際のところ日本との違いはどの程度なのか、またベルリン、ミュンヘン、ハンブルク、ケルンといった主要都市によって気候に差はあるのか、気になりますよね。

この記事では、ドイツ全体の年間を通じた気温の推移や季節ごとの特徴を詳しく解説するとともに、これらの代表的な都市の気候データや、日本との気候比較も交えながら、ドイツの気候を総合的に理解するためのお手伝いをします。

旅行の計画や服装選び、あるいはドイツでの生活準備に役立つ情報をお届けしますので、ぜひ参考にしてください。

記事のポイント
  • ドイツ全体の年間を通じた気温の傾向と季節ごとの特徴
  • ベルリンやミュンヘンなど主要都市ごとの気候の具体的な違い
  • 日本とドイツの気候(気温、湿度、降水パターン)の比較
  • 近年のドイツにおける気温上昇の傾向とその影響
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目次

ドイツの年間気温は?基本データを解説

image ヨーロッパ冒険紀行
  1. 月別平均気温と降水量
  2. ドイツ4大都市の気候を徹底比較
  3. 過去30年の気温上昇トレンド
  4. 日本との違いを徹底比較
  5. 北部と南部で異なる寒暖差

月別平均気温と降水量

image ヨーロッパ冒険紀行

ドイツは、北は北海に面し、南はアルプス山脈へと続くなど、地域によって地形は様々ですが、国全体としては年間を通じて比較的穏やかな気候に恵まれています。

ここに掲載するデータは、ドイツ全土の平均的な気温と降水量を示したものです(1991年から2020年までの30年間の平均値)。

旅行や留学などでドイツを訪れる際に、「どの時期が過ごしやすいかな?」と考えるときの目安としてご活用ください。

グラフ内にカーソルを合わせる(又はタップする)と数値が表示されます。

年間平均データ

平均気温: 9.3°C

年間降水量: 740mm

温暖で過ごしやすい気候が特徴です

季節ごとの特徴

春(3-5月): 4.6°C〜13.1°C

夏(6-8月): 16.3°C〜18.3°C

秋(9-11月): 4.8°C〜13.8°C

冬(12-2月): 0.9°C〜1.8°C

暖かい季節の始まり

日中の気温が20℃を超えるのは、例年5月の終わり頃からです。夏は比較的短く、過ごしやすい日が続きます。

雨について

一年を通して雨は降りますが、日本のようなはっきりとした「梅雨」や「雨季」はありません。ただし、6月から8月にかけては、午後にザッと降る「にわか雨(夕立)」が増える傾向があります。

冬の寒さと服装

気温が0℃を下回る主な時期は、11月の後半から3月頃までです。この時期に訪れる場合は、コートやマフラー、手袋といった冬用の暖かい服装を準備しましょう。

より詳しい情報を知るには

服装の計画を立てる際には、この全国平均のデータに加えて、実際に訪れる都市(例えばベルリンやミュンヘンなど)の天気予報や過去の気象情報を調べてみると、より現地の気候に合った準備ができます。

情報参照元:(2025年6月アクセス)

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ドイツ4大都市の気候を徹底比較

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ドイツを周遊する旅行や、複数の都市での長期滞在を計画する際には、都市によって気候が異なることを知っておくのが大切です。

以下は、ベルリン、ミュンヘン、ハンブルク、ケルンのドイツ主要4都市について、季節ごとの平均的な最低気温と最高気温をまとめたものです(1991年から2020年までの30年間の平均データより算出しています)。

季節の区分は、日本の気象庁と同じく「春(3月~5月)」「夏(6月~8月)」「秋(9月~11月)」「冬(12月~2月)」としています。

ドイツ4大都市 位置関係マップ

季節別平均最低・最高気温比較

ベルリン
5.0° / 14.2°
範囲: 9.2°
ミュンヘン
3.4° / 13.2°
範囲: 9.8°
ハンブルク
4.6° / 13.2°
範囲: 8.6°
ケルン
5.3° / 14.7°
範囲: 9.4°
ベルリン
13.5° / 23.7°
範囲: 10.2°
ミュンヘン
11.8° / 22.2°
範囲: 10.4°
ハンブルク
13.3° / 21.7°
範囲: 8.4°
ケルン
13.3° / 23.3°
範囲: 10.0°
ベルリン
6.0° / 13.6°
範囲: 7.6°
ミュンヘン
4.6° / 13.0°
範囲: 8.4°
ハンブルク
7.6° / 13.4°
範囲: 5.8°
ケルン
7.0° / 14.7°
範囲: 7.7°
ベルリン
-1.2° / 3.6°
範囲: 4.8°
ミュンヘン
-3.1° / 3.6°
範囲: 6.7°
ハンブルク
0.0° / 4.4°
範囲: 4.4°
ケルン
0.3° / 5.7°
範囲: 5.4°
BE
ベルリン

気候タイプ

比較的穏やかなタイプ(春と秋が過ごしやすい)

主な特徴

春と秋は日中と朝晩の気温差が大きい。冬は氷点下になる日が多いが、日中は3~4℃前後で推移。

服装アドバイス

重ね着での温度調整がポイント。春秋は朝晩用のコートを準備。冬は極端な厚着より中間着を重視。

MU
ミュンヘン

気候タイプ

冬の寒さが厳しく、最低気温が低いタイプ

主な特徴

標高約500mの高原地帯。4都市中最も最低気温が低く、冬は-3℃近くまで冷え込む。夏はフェーン現象で一時的に25℃超えも。

服装アドバイス

冬の防寒対策を特に重視。夏も朝晩の冷え込みに備えて羽織物を準備。急激な気温変化に対応できる重ね着スタイル。

HA
ハンブルク

気候タイプ

夏も涼しく、最高気温が抑えられたタイプ

主な特徴

北海に近い港町で海からの影響大。冬でも0℃前後だが、海風で体感温度は下がる。夏は22℃程度で涼しく熱帯夜なし。

服装アドバイス

風対策が重要。防風性のあるジャケットを常備。夏でも長袖の羽織物を準備。体感温度を考慮した服装選び。

CO
ケルン

気候タイプ

比較的穏やかなタイプ(春と秋が過ごしやすい)

主な特徴

偏西風の影響で年間通じて穏やか。冬の最低気温は4都市中最高の1℃前後。霧雨のような細かい雨が長続きすることも。

服装アドバイス

撥水性ジャケットが便利。年間通じて過ごしやすいが、長雨対策を重視。軽めの防寒着で十分な日が多い。

4都市周遊 総合服装準備ガイド

基本的な服装戦略

夏でも朝晩の冷え込みや急な天候変化に備えて羽織れるものを一枚多めに準備。冬でも室内は暖かいので、脱ぎ着しやすい中間着(フリースやカーディガンなど)を中心に考える。

都市間の気候差対応

ミュンヘンは他都市より寒めなので追加防寒具を準備。ハンブルクは風対策重視。ケルンは雨対策を忘れずに。ベルリンは気温差対応の重ね着システム。

訪問前確認ポイント

北部(ハンブルク)は霧雨のような雨が多く、南部(ミュンヘン)は夏に雷を伴うにわか雨が増加。各都市の風の強さと雨の降り方の特徴を事前にチェックして、より快適な旅を楽しみましょう。


ドイツ旅行の具体的な費用やモデルコースについて気になる方も多いのではないでしょうか。

様々な期間やスタイルに合わせた旅のプランや予算感については、「ドイツ旅行費用の相場とモデルコース|厳選プラン完全ガイド」の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

情報参照元:(2025年6月アクセス)

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過去30年の気温上昇トレンド

image ヨーロッパ冒険紀行

ここ30年ほどの間に、ドイツの平均気温は目に見えて上昇しています。

1990年代の前半は、年間の平均気温がだいたい8℃台で推移していましたが、2000年代に入ると9℃台が当たり前になり、2010年代の後半からは10℃を超える年も珍しくなくなりました。

特に、2023年と2024年は2年続けて観測史上最も暑い年を記録し、気候変動が加速していることを示すような結果となっています。

以下は、この気温上昇の様子が分かるように、特に変化の大きかった「節目の年」をいくつか選び出し、最近の平均的な気温(1991年~2020年の30年間の平均値である9.3℃)と比べて、どれくらい差があったかを示したものです。

ドイツの気温変化データビジュアライゼーション
1

🌡️ 温暖化のペース

過去30年間でドイツの平均気温は10年あたり約0.4℃上昇。これは地球全体の平均的な気温上昇ペースの約2倍に相当します。

2

📈 10℃超えの頻度

年平均気温10℃超:1990年代0回→2000年代2回→2010年代4回→2020年代(4年間)すでに4回

3

☀️ 暑い日の増加

最高気温25℃以上の日が30年間で年間約18日増加。内陸部でも熱帯夜が観測されるようになりました。

4

🔥 記録更新の連続

2023年(10.6℃)、2024年(10.9℃)と2年連続で観測史上最高気温を更新。平年より1.6℃も高い状態が続いています。

🧳 ドイツ旅行・滞在の準備ポイント

📍 最新の気象データを参考に服装を選びましょう。従来の「ドイツは寒い」というイメージは更新が必要です。

🏠 住まいの冷暖房計画は重要。特に夏場のエアコン需要が高まっています。

📱 気象情報アプリの活用を。異常気象の頻度が増えているため、リアルタイムの情報確認が大切です。

情報参照元:(2025年6月アクセス)

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日本との違いを徹底比較

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ドイツと日本の気候は、実はかなり異なります。

ドイツの気候は、海からの影響と大陸からの影響をバランス良く受けており、四季の温度差はありますが、比較的湿度が低く、一年を通じて雨の降る量がほぼ同じくらいなのが特徴です。

一方、日本(ここでは関東地方を代表して東京を例に挙げます)は、夏は太平洋からの暖かく湿った空気や梅雨・台風の影響で、蒸し暑い日が多くなります。

冬は、大陸からの乾燥した冷たい風(北西季節風)が吹くのが一般的です。

以下は、それぞれの気候の平均的な数値(1991年~2020年の30年間の平均データ)を比較し、主な違いをまとめたものです。

ドイツ(全国平均)
東京

ドイツ(全国平均)

年間平均気温:9.3℃
夏(7-8月):18.3℃
冬(1月):0.9℃
年間降水量:740mm

一年を通して毎月60mm程度の雨が比較的コンスタントに降る。はっきりとした雨季はない。

湿度は50%前後と比較的カラッとしている。夏は涼しく乾燥しており、寝苦しい夜は稀。

干ばつや暖冬が目立つようになってきている。

東京

年間平均気温:16.4℃
夏(7-8月):27.1℃
冬(1月):5.6℃
年間降水量:1528mm

6月頃の梅雨、8-10月の台風シーズンに雨が集中。年間降水量はドイツの倍以上。

湿度が70%を超える日が多く、汗が乾きにくくジメジメとした不快感を覚えやすい。

猛暑日(35℃以上)やゲリラ豪雨といった極端な気象現象が増加傾向。

旅行・滞在時の服装と持ち物準備のポイント

ドイツへの旅行・滞在

冬の必需品:
保温性の高いダウンジャケットやコート、雪道や凍った道でも滑りにくい防滑ブーツ

年間を通じて:
比較的乾燥した気候に対応する保湿グッズ、風の強さに対応できる防風性のある上着

日本(東京)への旅行・滞在

夏の必需品:
通気性が良く汗を吸いやすい服装、日差しを避ける帽子、室内外の温度差に対応する冷房対策グッズ

梅雨・台風シーズン:
雨具(折りたたみ傘、レインコート)、速乾性のある服装

情報参照元:(2025年6月アクセス)

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北部と南部で異なる寒暖差

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ドイツは南北に約900kmと細長い国のため、北の海沿いの地域と南のアルプスに近い地域とでは、実際に肌で感じる気候が大きく異なります。

旅行の計画を立てたり、現地で着る服を準備したりする際には、同じ月でも訪れる都市の場所(北部か南部か)や標高(その土地の高さ)を確認することがとても大切です。

ここでは、ドイツの代表的な都市として、北部の海沿いに位置するハンブルクと、南部の高原地帯にあるミュンヘンを例に、それぞれの気候データ(1991年~2020年の30年間の平均値)を比べてみましょう。

ドイツ北部・南部気候比較

ドイツ北部・南部の主要気候データ比較

比較項目 ハンブルク
(北部・海沿い)
ミュンヘン
(南部・高原地帯)
年間平均気温 9.4℃ 8.8℃
1月平均気温(冬) 1.6℃ −0.4℃
7月平均気温(夏) 18.1℃ 18.6℃
年間降水量 773mm 1000mm
雨が最も多い月 7月〜8月
(約85mm/月)
6月〜7月
(約120mm/月)

🌊 ハンブルク(北部・海沿い)

気温の特徴

海の影響で冬でも比較的穏やかな気温。年間平均気温は9.4℃で南部より若干高め。

降水の特徴

年間降水量は773mmと南部より少なめ。雨の多い時期は7月〜8月頃。

特有の気象現象・注意点

風が強く吹くことが多く、実際の気温より寒く感じる(体感温度低下)。夏は湿度が低めでカラッと過ごしやすい。

推奨される服装・持ち物

風を通しにくいウインドブレーカーやジャケットが重宝。防風対策を重視した服装選びが大切。

🏔️ ミュンヘン(南部・高原地帯)

気温の特徴

標高約500mの高原地帯。冬は0℃以下になることも多く、雪も降る。年間平均気温8.8℃。

降水の特徴

年間降水量1000mmと北部より多め。特に6月〜7月の初夏に雨が集中。

特有の気象現象・注意点

アルプス山脈の影響で局地的大雨や激しい雷雨が発生。「フェーン」現象により夏は30℃超の厳しい暑さも。

推奨される服装・持ち物

暖かいダウンジャケットやコート必須。雪道・凍結路面対応の冬用ブーツが重要。

🧳 ドイツ旅行計画のヒント

地域別服装選びのポイント

北部では防風対策を重視し、南部では防寒・防水対策を充実させることが重要。同じ月でも訪れる地域により適切な服装が異なります。

屋外活動の注意点

南部で山歩きや屋外イベントを計画する場合、天候が変わりやすい午後を避け、比較的安定している午前中の活動がおすすめです。

出発前の気象情報確認の重要性

目的地の週間天気予報を必ずチェック。気温だけでなく風の強さや降水確率も確認し、訪れる地域の特性に合わせた準備を心がけましょう。

情報参照元:(2025年6月アクセス)

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ドイツの年間気温を知って活かす旅行計画

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  1. ベストシーズンは?気候とイベントで選ぶ
  2. 季節別おすすめコーディネートと持ち物
  3. アウトドア計画に役立つ温度目安
  4. 暖房・冷房の必要時期ガイド
  5. よくある質問と回答FAQ
  6. ドイツの年間気温と気候の総合的特徴

ベストシーズンは?気候とイベントで選ぶ

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ドイツ旅行に一番良い時期は、「ドイツで何をしたいか」という目的によって変わってきます。

以下を参考にして、ドイツの気温や季節のイベントを組み合わせて、あなたにぴったりの旅行プランを立ててみてください。

ドイツ旅行ベストシーズン月別カレンダー

旅行おすすめ度の目安: ◎ とてもおすすめ ○ おすすめ △ 目的によっては良いが、気候への注意や準備が必要

1月

平均気温 0.9℃

主なイベント:スキーシーズン本番!

服装のポイント:厚手のコート、マフラー、手袋はもちろん、滑りにくい冬用のブーツが必須です。

2月

平均気温 1.5℃

主なイベント:ケルンなどで盛大なカーニバル(謝肉祭)が開催されます。

服装のポイント:厳しい寒さが続くので、しっかりとした防寒対策と、帽子や耳当てなどの小物も活用しましょう。

3月

平均気温 4.6℃

主なイベント:イースター(復活祭)の時期に向けて、少しずつ春の兆しが感じられます。

服装のポイント:日によって気温差があるので、重ね着で上手に温度調整できる服装が便利です。

4月

平均気温 9.0℃

主なイベント:桜やチューリップが咲き始め、街が華やぐ美しい季節。

服装のポイント:日中は薄手のコートやジャケットで過ごせる日も増えてきます。

5月

平均気温 13.1℃

主なイベント:ビアガーデンがオープンし始める気持ちの良いシーズン。

服装のポイント:日中は長袖シャツ一枚でも心地よく、屋外で過ごすのが楽しい気候です。

6月

平均気温 16.3℃

主なイベント:野外音楽フェスティバルやハイキングなど、アウトドア活動が最も盛んになる時期。

服装のポイント:急な雨に備えて、軽い防水ジャケットがあると安心です。

7月

平均気温 18.3℃

主なイベント:夏休みシーズンに入り、観光地は多くの人で賑わいます。

服装のポイント:日中はTシャツで十分ですが、朝晩の羽織物や日差し対策も忘れずに。

8月

平均気温 18.0℃

主なイベント:各地でワインフェストがスタートし、美味しいワインが楽しめます。

服装のポイント:にわか雨(夕立)が増える時期なので、折り畳み傘があると便利です。

9月

平均気温 13.8℃

主なイベント:世界的に有名なミュンヘンのオクトーバーフェストが開幕!

服装のポイント:日中は過ごしやすいですが、朝晩は肌寒く感じることもあるので、セーターなどが活躍します。

10月

平均気温 9.4℃

主なイベント:美しい紅葉が見られるシーズン。

服装のポイント:だんだんと気温が下がってくるので、重ね着できる中間着(フリースや薄手のダウンなど)やストールが役立ちます。

11月

平均気温 4.8℃

主なイベント:クリスマスマーケットの準備が各地で始まる頃。

服装のポイント:本格的な冬の寒さになってくるので、厚手のジャケットやコートが必要です。

12月

平均気温 1.8℃

主なイベント:ドイツの冬の風物詩、クリスマスマーケットが最高潮!一年で最も幻想的な雰囲気に包まれます。

服装のポイント:最大限の防寒対策をし、手袋・帽子は必ず用意しましょう。

春・秋が特におすすめ!

4月~6月と9月~10月は気候が穏やかでとても過ごしやすいため、街歩きなどの都市観光も、郊外での自然散策も両方満喫できます。比較的、航空券も見つけやすい傾向があるのも嬉しいポイントです。

夏の過ごし方と注意点

夏は日差しが強い日が多いのがドイツの特徴です。屋外で過ごす時間が長い場合は、サングラスや日焼け止め、帽子などでしっかりと紫外線対策をしましょう。

冬の楽しみ方と時間の使い方

冬の間は日照時間が短くなり、午後早くから薄暗くなることもあります。美術館や博物館めぐりといった屋内での活動を午後のプランに組み込むと、時間を有効に使いながら楽しめます。

山岳地帯へ行くなら服装に注意!

ドイツの南部など山岳部を訪れる場合は、平地に比べて気温が5℃~7℃ほど低いことがよくあります。急な気温の変化に対応できるように、脱ぎ着しやすい服装(重ね着スタイル)を心がけましょう。

情報参照元:(2025年6月アクセス)

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季節別おすすめコーディネートと持ち物

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ドイツは、日本と比べると一年を通した気温の変化は比較的穏やかですが、一日の内での気温差(昼と夜の寒暖差)が大きく、また空気が乾燥しているのが特徴です。

そのため、ドイツ旅行の服装は「重ね着」で上手に調整するのが基本となります。

ここでは、ドイツの季節ごとの平均的な気温(1991年~2020年の全国平均データに基づいています)と、旅行に役立つ服装や持ち物のアドバイスを具体的にまとめました。

ドイツ旅行服装ガイド
🌸

春(3月~5月)

4℃ ~ 13℃

基本の服装

長袖カットソー、薄手のニット

アウター

撥水性トレンチコート、軽いダウンベスト

靴・小物

防水スニーカー、おしゃれなストール

便利アイテム

折り畳み傘、花粉症対策グッズ

☀️

夏(6月~8月)

16℃ ~ 18℃

基本の服装

半袖Tシャツ、麻素材のシャツ

アウター

薄手ウィンドブレーカー、カーディガン

靴・小物

サンダル、ローカットシューズ、サングラス

便利アイテム

日焼け止め、携帯用水筒

🍂

秋(9月~10月)

14℃ ~ 9℃

基本の服装

長袖シャツ、フリース素材の服

アウター

ミドル丈ジャケット、薄手のコート

靴・小物

防水ブーツ、ネックウォーマー

便利アイテム

コンパクトダウンジャケット

❄️

冬(11月~2月)

5℃ ~ 0℃

基本の服装

保温性インナー、暖かいセーター

アウター

ウールコート(薄いダウンとの重ね着◎)

靴・小物

滑り止め付き冬用ブーツ、手袋、帽子

便利アイテム

使い捨てカイロ、リップクリーム

ドイツ旅行 服装選びの重要ポイント

🧥 基本は「重ね着」で体温調節!

ドイツの建物内は暖房がよく効いているため、屋外の寒さに合わせて厚着をしすぎると室内で暑く感じることも。脱ぎ着しやすい重ね着スタイルが最適です。

☔ 雨具は一年を通して準備

ドイツは特定の雨季がなく、一年中コンスタントに雨が降ります。軽量の折り畳み傘や撥水性のあるアウターを常に準備しておきましょう。

💧 乾燥と日差し対策も忘れずに

ドイツは日本より空気が乾燥しています。リップクリームは一年中必須。夏場は日焼け止めや帽子、サングラスでしっかり日差し対策を。

⛰️ 山岳地帯はさらに万全な防寒対策を

アルプス地方やハルツ山地では平地より5℃~7℃低く、風も強いです。暖かいインナータイツやウール帽子を追加で準備しましょう。

情報参照元:(2025年6月アクセス)

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アウトドア計画に役立つ温度目安

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ドイツは、一年を通して極端に暑い日が続いたり、大雨が降り続いたりすることは比較的少なく、特に春から秋にかけてはアウトドア活動を楽しむのにとても適した国です。

以下は、ドイツ全体の平均的な気温(1991年~2020年のデータに基づいています)と、ドイツの気象庁(DWD)が定める「夏日(日中の最高気温が25℃以上の日)」や「真夏日(日中の最高気温が30℃以上の日)」といった区分を参考にして、代表的なアウトドア活動の例をまとめたものです。

ドイツのアウトドア活動ガイド
-5℃ ~ 5℃

シーズン: 12月~2月

主な活動エリア

アルプス地方、ハルツ山地など

おすすめアクティビティ

スキー、スノーシュー、幻想的なクリスマスマーケット巡り

服装・持ち物・注意点

暖かいダウンコート、滑りにくい冬用ブーツは必須。温かい飲み物を入れるための保温性のある水筒(魔法瓶など)も役立ちます。

6℃ ~ 15℃

シーズン: 3月~4月/10月

主な活動エリア

ライン川やエルベ川の流域、比較的低い山々

おすすめアクティビティ

軽いハイキング、街中や川沿いでのサイクリング

服装・持ち物・注意点

重ね着で体温調節できる服装を。撥水性のあるジャケットや、気温によっては手袋も用意しましょう。

16℃ ~ 22℃

シーズン: 5月~6月/9月

主な活動エリア

シュヴァルツヴァルト(黒い森)、モーゼル川沿いなど

おすすめアクティビティ

長距離サイクリング、国立公園でのトレッキング、カヌー体験

服装・持ち物・注意点

汗をかいても乾きやすい素材のシャツ(速乾性シャツ)、薄手のフリース、日差し対策にサングラスを。

23℃ ~ 28℃

シーズン: 7月~8月

主な活動エリア

北海やバルト海の沿岸部、湖や沼の周辺

おすすめアクティビティ

海水浴、SUP(スタンドアップパドルボード)、早朝や夕方の涼しい時間帯の高地トレイルウォーク

服装・持ち物・注意点

帽子や日焼け止めは必須。1~2リットル程度の十分な水分(給水パックや水筒で)を携帯しましょう。

30℃を超える暑い日

シーズン: 主に7月~8月の特に暑い時期

主な活動エリア

内陸部の盆地など(都市部も含む)

おすすめアクティビティ

早朝の涼しい時間帯や、日陰の多い森林内の散策に限定するのが賢明です。

服装・持ち物・注意点

ドイツ気象庁が出す熱波に関する注意情報(ヒートアラート)を確認。スポーツドリンクなど電解質を含む飲み物も準備しておくと安心です。

標高と気温の関係

標高が1000メートル上がるごとに、気温は約6℃下がります。アルプス地方など標高の高い場所へ行く場合は、平地の天気予報より6℃程度低いことを目安に、暖かい服装を追加で準備しましょう。

「夏日」と「真夏日」の情報をチェック

ドイツ気象庁(DWD)では、日中の最高気温が25℃以上を「夏日」、30℃以上を「真夏日」と定義。「真夏日」予想時は熱波注意情報(ヒートアラート)が出されることがあります。

夏の水辺のアクティビティ

7月~8月の北海やバルト海の海水温は約17℃~22℃。ウェットスーツなしでも短時間の海水浴が楽しめます。湖でのSUPやカヤックなどのウォータースポーツにも適した季節です。

春と秋は朝晩の冷え込みに注意

日中15℃前後でも、朝晩は5℃以下まで冷え込むことがあります。フリースなどの中間着や、耳まで覆える暖かい帽子を一枚余分に持参すると快適に過ごせます。

ハイキングのベストシーズン

ドイツ観光局推奨のハイキング「ベストシーズン」は5月~10月。特に5月~6月や9月頃は混雑が少なく、宿泊費も抑えられることがあるため、初心者やゆっくり自然を楽しみたい方には狙い目の時期です。

出発前の気象情報確認の徹底

目的地の週間天気予報(気温、降水確率、風の強さ)と、ドイツ気象庁(DWD)の熱波や嵐に関する警報・注意報を必ず確認。「真夏日」予想時は活動時間を早朝にずらすなど工夫しましょう。

情報参照元:(2025年6月アクセス)

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暖房・冷房の必要時期ガイド

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日本のようにほとんどの家にエアコンが設置されている状況とは異なり、ドイツでは今でもエアコンがない家が多く、暖房は建物全体で管理する集中暖房(セントラルヒーティング)が一般的です。

こうしたドイツならではの事情を頭に入れておくと、旅行の荷物準備や、現地での生活費の見積もりなどがスムーズに進みます。

ドイツの暖房・冷房ガイド
1月
0.9℃
全国平均気温
暖房:常に必要
冷房:基本的に不要

ポイント

賃貸住宅では、室内を20℃程度に保つことが一般的な目安とされています。

2月
1.5℃
全国平均気温
暖房:常に必要
冷房:基本的に不要

ポイント

厚手のカーテン(断熱カーテン)を使うと、窓からの熱が逃げるのを防ぎ、暖房効果を高めるのに役立ちます。

3月
4.6℃
全国平均気温
暖房:朝晩は必要
冷房:基本的に不要

ポイント

日中は太陽の光が部屋に差し込むと、室温が上がり暖かく感じられることもあります。

4月
9.0℃
全国平均気温
暖房:早朝など、時々必要
冷房:基本的に不要

ポイント

多くの地域で、4月の月末頃には暖房シーズンが終わりを迎えます。

5月
13.1℃
全国平均気温
暖房:ほとんど不要
冷房:基本的に不要

ポイント

夜間に冷え込む日もあるので、予備の毛布や少し厚手の寝具があると安心です。

6月
16.3℃
全国平均気温
暖房:不要
冷房:まれに必要(扇風機など)

ポイント

ドイツの内陸部では、日中25℃を超える暑い日が出てくることがあります。

7月
18.3℃
全国平均気温
暖房:不要
冷房:扇風機が中心

ポイント

特に暑さが厳しい地域や日には、携帯用の小型ファンもあると便利です。

8月
18.0℃
全国平均気温
暖房:不要
冷房:扇風機が中心

ポイント

時には猛暑となり、外の気温が30℃を超えることもあります。(ドイツ気象庁情報より)

9月
13.8℃
全国平均気温
暖房:不要
冷房:まれに必要(扇風機など)

ポイント

昼と夜の気温差が大きくなる時期です。窓を開けて新鮮な空気を取り込み、室温を調整するのが効果的です。

10月
9.4℃
全国平均気温
暖房:夜間は必要
冷房:基本的に不要

ポイント

多くの賃貸物件では、10月1日から暖房が再開されるのが一般的です。

11月
4.8℃
全国平均気温
暖房:常に必要
冷房:基本的に不要

ポイント

気温が下がり空気が乾燥してくるので、加湿器があると喉や肌にやさしく、快適に過ごせます。

12月
1.8℃
全国平均気温
暖房:常に必要
冷房:基本的に不要

ポイント

個人で持ち込む電気ストーブなどの暖房器具は、建物の電気容量の問題や安全上の理由から、契約で禁止されている物件が多いので注意が必要です。

ドイツの暖房期間

期間

10月1日〜翌年4月30日

温度基準

• 日中:室温20℃程度を維持

• 夜間:室温18℃程度を維持

注意点

実際の開始日は大家さんの判断や住民との話し合いによって変わることがあります。

ドイツのエアコン事情
エアコン使用家庭:約13%
冷房設備保有住宅:約6%

普及が進まない理由

• 伝統的に夏でも涼しい気候(平均18℃前後)

• 古い建物の外観保護のための建築規制

• 環境保護・省エネ意識の高さ

効果的な対策のコツ

暖房費節約術

• 隙間風防止テープで3〜5%節約

• 断熱カーテンで熱の逃げを防止

暑さ対策(パッシブクーリング)

• 夜間に窓を開けて熱気を逃す

• 日中はブラインドで太陽光を遮る

• 携帯用扇風機を活用

住居での注意事項

確認必須項目

• 暖房開始・停止日の確認

• 冷房設備の有無

• 電気暖房器具使用許可の確認

法的義務

• ボイラーの年1回点検(SHK技術者による)

• 大家の暖房提供責任(暖房期間中)

情報参照元:(2025年6月アクセス)

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よくある質問と回答FAQ

image ヨーロッパ冒険紀行

ドイツの年間気温や気候について、旅行や生活の準備に役立つよくあるご質問とその回答をまとめました。

ドイツの気候・気温FAQ
Q1

ドイツで雪がたくさん降る都市はどこですか?

ドイツ南部、アルプス山脈に近いバイエルン州のミュンヘンガルミッシュといった街では、例年12月から3月頃にかけて雪が多く降ります。この時期には平均して30cm~50cmほどの雪が積もることもあり、スキーリゾートとしても賑わいます。一方、ドイツ北部の平野部では、まとまった雪が降ることは比較的まれです。

Q2

ドイツの夏は、気温が35℃を超えるような猛暑になることもありますか?

はい、可能性はあります。特にベルリンフランクフルトといった内陸部の都市では、近年の夏の熱波の影響で、日中の最高気温が30℃以上になる「真夏日」が増える傾向が見られます。実際に、2024年にはベルリンで38.0℃という非常に高い気温が観測されたこともありました。ただし、海に近いハンブルクなどの沿岸部では、気温が30℃を超える日は年に5日程度と、内陸部に比べると猛暑になる頻度はそれほど高くありません。

Q3

ドイツ旅行の服装は、日本の春物や秋物で代用できますか?

ドイツの春(4月~6月頃)と秋(9月~10月頃)の気候は、日本の東京で言うと3月頃や11月頃の体感気温に近いと考えると良いでしょう。日中は18℃くらいまで気温が上がって過ごしやすい日でも、朝晩は5℃前後までぐっと冷え込むことがよくあります。そのため、日本の春秋の服装に加えて、薄手のダウンジャケットやウールのカーディガンなど、さっと羽織って体温調節ができる暖かい上着を一枚持っていくと、快適に過ごせるでしょう。

Q4

ドイツでは、暖房はいつ頃から使い始めますか?

ドイツの多くの賃貸住宅では、「Heizperiode(ハイツペリオーデ)」と呼ばれる暖房を使用する期間が定められており、一般的には10月1日から翌年の4月末まで、セントラルヒーティング(建物全体の暖房システム)が稼働します。ただし、9月であっても急に寒波が到来した場合などには、大家さんの判断で早めに暖房が始まることもあります。入居時や秋の初めには、大家さんや建物の管理会社に暖房の開始時期を確認しておくと安心です。

Q5

ドイツの夏は、エアコンがなくても過ごせますか?

はい、多くの場合、エアコンがなくても過ごすことが可能です。ドイツの夏の平均気温は18℃程度で、夜になると17℃未満まで気温が下がることも多いため、日中に窓を閉め切って日差しを遮るシャッター(ドイツではRollladen/ロールラーデンと呼ばれる外付けのブラインドが一般的です)を上手に使い、扇風機を併用すれば、十分に涼しく過ごせる日がほとんどです。ただし、猛暑日には、電車やバスなどの公共交通機関の中も非常に暑くなることがありますので、外出時にはこまめに水分を補給することを心がけてください。

Q6

ドイツ旅行に持っていくと、意外に役立つものはありますか?

ドイツは日本に比べて空気が乾燥しているため、唇の乾燥を防ぐリップクリームや手の保湿をするハンドクリームは、季節を問わず役立ちます。また、ドイツの天気は変わりやすく、急な雨に見舞われることも少なくありませんので、軽量の折り畳み傘は常にカバンに入れておくと便利です。さらに、春から秋にかけては公園でのピクニックや野外コンサートなど、屋外でのイベントも多いので、敷物やひざ掛けとしても使える薄手のブランケットがあると重宝します。

情報参照元:(2025年6月アクセス)

ドイツの年間気温と気候の総合的特徴

  • ドイツの気候は年間を通じて比較的穏やかである
  • 全国の年平均気温は約9.3℃、年間降水量は約740mmである
  • 日本のようなはっきりとした梅雨や雨季は存在しない
  • 夏は比較的過ごしやすいが、冬は0℃を下回る日もある
  • 6月から8月にかけては午後にわか雨が増加する傾向がある
  • ミュンヘンは冬の寒さが厳しく、標高の影響を受ける
  • ハンブルクは海に近く冬も比較的穏やかだが風が強い
  • ケルンは偏西風の影響で年間を通じて穏やかな気候である
  • 過去30年間で平均気温は顕著に上昇しており、暑い年が増えている
  • ドイツの夏は日本より涼しく乾燥している
  • ドイツの冬は東京より気温が低く、しっかりとした暖房が必須である
  • 北部は海沿いで冬も穏やか、南部は高原地帯で冬の寒さが厳しい
  • 旅行に適した時期は気候が穏やかな春(4月~6月)と秋の初め(9月~10月)である
  • 服装は一日の寒暖差に対応できる「重ね着」で調整するのが基本である
  • 暖房期間(ハイツペリオーデ)は一般的に10月1日から翌年4月30日までとされる
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