ユーレイルパスの値段と買い方|2025年最新料金と節約テク

ヨーロッパの広大な鉄道網を自由に旅できるユーレイルパス。

しかし、いざ購入を考えると、公式サイトの料金は外貨建てで、最終的に日本円でいくらになるのか、また、どこで買うのが一番お得なのか、複雑で分かりにくいと感じていませんか。

この記事では、2025年の最新情報に基づき、ユーレイルパスの値段に関するあらゆる疑問を解消します。

具体的なモデルコースを例にした料金比較から、初心者にも分かりやすいパスの使い方、さらに学生やシニア向けの割引制度を最大限に活用する方法まで、あなたのヨーロッパ鉄道旅行を成功に導く情報を網羅しました。

記事のポイント
  • パスの種類ごとの最新料金と日本円での支払い総額の目安
  • ユース・シニア割引やセールを適用した最もお得な購入方法
  • 公式サイトと代理店はどこで買うのが最適かの徹底比較
  • モデルコースを用いた個別きっぷ購入時との料金シミュレーション
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目次

最新ユーレイルパス値段情報2025

ユーレイルパスの料金一覧

ユーレイルパス種類別価格ガイド

ユーレイルパスには、旅行日を自由に選べる「フレキシパス」と、毎日連続で使える「連続パス」の2種類があります。

まずは、あなたの旅のスタイルに合うのはどちらか、下の料金表でチェックしてみましょう。

ユーレイルパス種類別価格比較

2025年6月時点の公式サイトの価格(米ドル)を、1ドル=144.11円で換算したものです。

← 横スクロールできます →
パスの種類 有効日数と期間 公式サイトの価格 (米ドル) 日本円の目安* 1日あたりの料金 こんな旅におすすめ
フレキシパス
(利用日を選べる)
4日間(1ヶ月以内) $244 約35,160円 約8,790円 都市間の移動日が少ない短期旅行 都市間の移動日が
少ない短期旅行
5日間(1ヶ月以内) $275 約39,630円 約7,926円 1つの都市に長く滞在する旅 1つの都市に
長く滞在する旅
7日間(1ヶ月以内) $329 約47,410円 約6,773円 ヨーロッパ3~4カ国を巡る王道コース ヨーロッパ3~4カ国を
巡る王道コース
10日間(2ヶ月以内) $385 約55,480円 約5,548円 1~2ヶ月かけてじっくり周遊 1~2ヶ月かけて
じっくり周遊
15日間(2ヶ月以内) $477 約68,740円 約4,583円 長期留学中の国内・国際旅行 長期留学中の
国内・国際旅行
連続パス
(毎日使える)
15日間連続 $411 約59,230円 約3,949円 毎日列車で移動する鉄道ファン旅 毎日列車で移動する
鉄道ファン旅
22日間連続 $506 約72,920円 約3,315円 ヨーロッパを縦断するような長期旅行 ヨーロッパを縦断する
ような長期旅行
1ヶ月間連続 $600 約86,470円 約2,882円 ノマドワークをしながらのんびり周遊 ノマドワークをしながら
のんびり周遊
2ヶ月間連続 $713 約102,750円 約2,250円 世界一周旅行の一部として利用 世界一周旅行の
一部として利用
3ヶ月間連続 $825 約118,890円 約1,982円 ヨーロッパ大陸を隅々まで横断 ヨーロッパ大陸を
隅々まで横断
*クレジットカードの海外利用手数料や、高速列車の座席予約料は含まれていません。

パスの値段をチェックするときの5つのポイント

  • 1 為替レートで毎日値段が変わる

    公式サイトの価格は米ドル($)かユーロ(€)です。そのため、円安が進むと日本円での支払額は高くなります。購入を検討する際は、最新の為替レートを確認しましょう。

  • 2 年齢割引を忘れずにチェック

    27歳以下なら25%オフの「ユース割引」、60歳以上なら10%オフの「シニア割引」がいつでも使えます。例えば、$329(約47,410円)の7日間パスをユース割引で買うと約35,550円になり、12,000円近くも節約できます。

  • 3 セール時期ならさらに最大25%オフに

    ブラックフライデーや春のセールでは、15~25%オフのセール品が登場します。ただし、これらのセールは年齢割引と併用できないことが多いので、どちらがよりお得になるか比較することが大切です。

  • 4 「フレキシ」か「連続」かで1日あたりの料金が変わる

    利用日を自由に選べる「フレキシパス」は便利ですが、1日あたりの料金は「連続パス」より高めです。もし1つの都市に長く滞在する旅なら、日数の少ないフレキシパスと片道きっぷを組み合わせる方が安くなることもあります。

  • 5 日本の代理店サイトとも比較してみる

    急激に円安が進んでいるときは、KKdayやKlookといった日本円で価格が固定されている代理店サイトの方が、クーポン利用で安くなる場合があります。公式サイトの価格と比較してみるのがおすすめです。

情報参照元:(2025年6月アクセス)

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日本円での計算方法

ユーレイルパス価格計算ガイド

ユーレイルパスの公式価格はドル($)やユーロ(€)で表示されていますが、実際に日本円でいくらになるか、簡単な3ステップで計算できます。

この3つを押さえれば、おおよその支払額が分かります。

ここでは、人気の「グローバルパス(大人・2等車)」を例に、2025年6月時点のレートで計算してみましょう。

価格計算の3ステップ

1
公式サイトで希望パスの価格(ドルまたはユーロ)をチェック
2
その価格に最新の為替レートを掛ける
3
クレジットカードの海外決済手数料を上乗せする

グローバルパス(大人・2等)料金の目安

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パス利用日数 公式価格 (USD) 日本円に換算 (目安) 実際に支払う金額の目安*
4日間(1ヶ月以内) $244 約35,200円 36,000円~37,000円
5日間(1ヶ月以内) $275 約39,600円 41,000円~42,000円
7日間(1ヶ月以内) $329 約47,400円 49,000円~51,000円
10日間(2ヶ月以内) $385 約55,500円 57,000円~59,000円
15日間(2ヶ月以内) $477 約68,800円 71,000円~73,000円
*1ドル=157円、クレジットカードの海外決済手数料(1.6%~3%)や為替の変動を考慮したおおよその金額です。

計算の具体例

例えば、15日間パス$477(約68,800円)を、海外決済手数料2.2%のクレジットカードで支払う場合、計算式は以下のようになります。

$477 × 157円 × 1.022 ≈ 76,600円

このように、公式サイトの価格に一手間加えるだけで、日本円での総額が簡単に見積もれます。ユーロ(€)表示の場合も同様に、その時点のレートを掛けて計算しましょう。為替レートは日々変動するため、購入する直前に再度確認するのがおすすめです。

情報参照元:(2025年6月アクセス)

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使える国、33カ国一覧

ユーレイルパス対象国ガイド

ユーレイルパスは、2025年時点でヨーロッパ33カ国で利用できる鉄道乗り放題パスです。

ほぼヨーロッパ全域をカバーしていますが、国によって高速列車の予約ルールや国境の扱いに少し違いがあります。

まずはパスが使える国を確認し、旅行計画を立てる際のポイントを見ていきましょう。

33
ヨーロッパの国でユーレイルパスが利用可能

ユーレイルパス対象国一覧

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地域 パスが使える国々 (全33カ国) 代表的な列車と注意点
北欧・バルト ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、エストニア、ラトビア、リトアニア SJ高速列車(スウェーデン)などは予約がおすすめ。フィヨルドを望むノルウェーのベルゲン線は絶景ルートとして有名です。 SJ高速列車(スウェーデン)
などは予約がおすすめ。
フィヨルドを望む
ノルウェーのベルゲン線は
絶景ルートとして有名です。
西ヨーロッパ イギリス、アイルランド、フランス、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク ユーロスター(英仏蘭白)やTGV(フランス)は予約が必須です。オランダ国内の特急(IC)は追加料金なしで乗れます。 ユーロスター(英仏蘭白)や
TGV(フランス)は
予約が必須です。
オランダ国内の特急(IC)は
追加料金なしで乗れます。
中央ヨーロッパ ドイツ、スイス、オーストリア、チェコ、ポーランド、ハンガリー、スロバキア、スロベニア ドイツのICEやオーストリアのレイルジェットなど、高速列車でも予約なしで乗れることが多いです。特にスイスは予約不要の文化が根付いています。 ドイツのICEや
オーストリアの
レイルジェットなど、
高速列車でも予約なしで
乗れることが多いです。
特にスイスは予約不要の
文化が根付いています。
南欧・バルカン イタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア、モンテネグロ、北マケドニア、ブルガリア、ルーマニア、トルコ イタリアのフレッチャロッサは予約必須(€10/約1,660円)。スペインのAVEも予約が必要です(€15前後/約2,500円)。バルカン半島は列車の本数が少ないため、時刻表をしっかり確認しましょう。 イタリアの
フレッチャロッサは
予約必須(€10/約1,660円)。
スペインのAVEも
予約が必要です
(€15前後/約2,500円)。
バルカン半島は列車の
本数が少ないため、
時刻表をしっかり
確認しましょう。
アイスランド、ウクライナ、アルバニアはパスの対象外です。

旅行計画のポイント

国境でのパスポートチェック

イギリス、アイルランド、トルコなど一部の国では、電車で国境を越える際にパスポートのチェックがあります。係員が一旦パスポートを預かることもあるため、すぐ取り出せるようにしておきましょう。

高速列車の「予約文化」の違い

フランス、スペイン、イタリアでは高速列車に乗る際に数千円の予約料がかかり、パスのお得感が少し下がることがあります。一方、ドイツやスイスは予約不要な列車が多く、追加費用ゼロで気軽に利用できます。

夜行列車でホテル代を節約

オーストリアの「ナイトジェット」などの夜行列車は、パスに加えて寝台料金が必要です。移動しながら眠れるのでホテル代を1泊分浮かせられますが、個室は料金が高くなるため、日中の列車と組み合わせて元を取る工夫も大切です。

一部使えない私鉄や観光鉄道

イタリアの「Italo」やスペインの「OUIGO」、スイスの一部の登山鉄道などはパスの対象外か、割引のみの適用です。各国の国鉄(JRのような鉄道会社)を中心に計画を立てるとスムーズです。

パス選択のアドバイス

1カ国だけの旅なら「国別パス」も

もし1つの国だけをじっくり旅するなら、その国専用の「ワンカントリーパス」の方が安い場合があります。逆に3カ国以上を周遊するなら、国境を越えるたびにきっぷを買うより「グローバルパス」が断然便利でお得です。

情報参照元:(2025年6月アクセス)

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対象の鉄道会社とエリア

ユーレイルパス対応列車ガイド

ユーレイルパスはヨーロッパ33カ国、3万以上の駅で使える便利な乗り放題パスですが、全ての列車に同じ条件で乗れるわけではありません。

ここでは、どの鉄道会社の列車で使えるのか、どんな場合に追加料金が必要になるのかを整理しました。

基本的には、各国の国鉄(JRのような公的な鉄道会社)が運行する列車が中心です。

私鉄や、一部の格安高速列車(イタリアのItaloなど)は対象外なので注意しましょう。

代表的な列車とパス利用の条件

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列車・鉄道会社 運行国 パス利用 座席予約・追加料金
TGV inOui (SNCF) フランスなど 必須: €10~€35 (約1,660~5,800円) 必須:
€10~€35
(約1,660~5,800円)
ユーロスター イギリス・フランス・オランダ・ベルギー イギリス・フランス・
オランダ・ベルギー
必須: €30~€38 (約5,000~6,300円)。席数に限りあり 必須:
€30~€38
(約5,000~6,300円)。
席数に限りあり
ICE (DB) ドイツなど 推奨: €4.9 (約810円)から。予約なしでも乗車可 推奨:
€4.9 (約810円)から。
予約なしでも乗車可
AVE (Renfe) スペイン 必須: €10~€15 (約1,660~2,500円) 必須:
€10~€15
(約1,660~2,500円)
フレッチャロッサ (Trenitalia) イタリア 必須: €10 (約1,660円) 必須:
€10 (約1,660円)
Italo (NTV) イタリア 不可
ナイトジェット (ÖBB) ドイツ、オーストリアなど ドイツ、
オーストリアなど
必須: 寝台タイプにより€14~€84 (約2,300~14,000円) 必須:
寝台タイプにより
€14~€84
(約2,300~14,000円)
SJ高速列車 スウェーデン 必須: 約65SEK (約970円)~ 必須:
約65SEK (約970円)~
特急(IC)・普通列車(Regional) 33カ国共通 ほぼ利用可 ほとんどが予約不要

賢いパスの使い方

パスのメリットが最も活きるのは、国境を越える長距離移動や、通常料金が高い高速列車に乗る時です。例えば、パリからロンドンへ向かうユーロスターは片道€150($160/約25,000円)以上することも珍しくありませんが、パスがあれば指定の予約料だけで乗車できます。ただし、ユーロスターには「パス利用者向けの座席枠」があり、人気の時期はすぐに埋まってしまうため、早めの予約が必須です。

一方で、都市間の距離が短いオランダやスイス、ドイツ国内では、予約不要の特急(IC)や普通列車を乗り継ぐ方が、予約料もかからず柔軟に旅ができておすすめです。

公式アプリ「Rail Planner」を活用しよう

パスを購入したら、公式アプリ「Rail Planner」を必ずスマホに入れましょう。このアプリを使えば、パスで乗れる列車だけを検索したり、ストライキなどの運行情報をリアルタイムで確認したりできるので、予期せぬトラブルを避けられます。


特に予約料が高額になりがちなユーロスターの値段や、安く予約するコツについては、「知らないと損⁈ユーロスターの値段と安く予約、購入するコツ」の記事で詳しく解説しています。

情報参照元:(2025年6月アクセス)

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学生向け割引と得する買い方

ユーレイルパス ユース割引ガイド

ヨーロッパ旅行を計画中の学生や27歳以下の方に朗報です。

ユーレイルパスには「ユースパス」という割引制度があり、利用開始日に12歳から27歳までの方なら、大人価格から最大25%も安く購入できます。

学生証の提示は不要で、パスポートで年齢が確認できれば誰でも利用可能です。

12歳~27歳
ユースパス対象年齢(利用開始日基準)

大人料金とユース料金はどれくらい違う?

実際にどれだけお得になるか、2025年6月時点の公式価格(2等車)で比べてみましょう。

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利用日数 大人料金 (USD) ユース料金 (USD) 大人料金(円)* ユース料金(円)* 節約できる金額
4日間 $244 $183 約38,300円 約28,700円 約9,600円
5日間 $275 $206 約43,200円 約32,300円 約10,900円
7日間 $329 $247 約51,700円 約38,800円 約12,900円
10日間 $385 $289 約60,400円 約45,400円 約15,000円
15日間 $477 $358 約74,900円 約56,200円 約18,700円
*1ドル=157円で換算。クレジットカード手数料は含みません

一番短い4日間パスでも約1万円、長期旅行向けの15日間パスなら約1万9千円も節約できます。友人同士のグループ旅行なら、総額で数万円単位の差になることも。

年に数回のセールと組み合わせるとさらにお得!

ユース割引は一年中利用できますが、ユーレイルは年に数回、全パス対象の期間限定セール(10~25%オフ)を実施します。このセールはユース割引と併用できることが多く、例えば「ユース割引25%オフ」に「セール20%オフ」が加われば、大人価格から実質40%近く安くなることも。ブラックフライデー(11月頃)や春先のセール時期が狙い目です。

円安の今、知っておきたい支払いテクニック

パスの支払いはドルやユーロ建てなので、少しでも手数料を抑えたいところ。

  • 海外決済手数料が低いカード(Wise、Revolutなど)を使う
  • ポイント還元率の高いクレジットカードで手数料分をカバーする
  • スマホで使えるモバイルパスを選んで配送料(約$12/約1,900円)を節約
まとめ

27歳以下ならユースパスを選ばない手はありません。セール時期を狙ってモバイルパスを購入し、決済手数料の安いカードで支払うのが、最もお得に旅するための黄金ルールです。浮いたお金で、現地のグルメや体験を思いっきり楽しみましょう。

情報参照元:(2025年6月アクセス)

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シニア割引の条件と注意点

ユーレイルパス シニア割引ガイド

ユーレイルパスには、60歳以上の方を対象とした「シニアパス」があり、旅行を開始する日に60歳以上であれば、誰でも大人価格から一律10%割引で購入できます。

この割引は、ヨーロッパ全土で使えるグローバルパスや各国別パスの、1等・2等どちらの席にも適用されます。

60歳以上
対象年齢(旅行開始日基準)
10%OFF
一律割引率

グローバルパス(2等)大人料金とシニア料金の比較

実際にどれくらいお得になるのか、2025年6月時点の公式価格を参考に見てみましょう。

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利用日数 大人料金 (USD) シニア料金 (USD) 大人料金(円) シニア料金(円) 節約できる金額
4日間 $244 $219.6 約38,300円 約34,500円 約3,800円
5日間 $275 $247.5 約43,200円 約38,900円 約4,300円
7日間 $329 $296.1 約51,700円 約46,500円 約5,200円
10日間 $385 $346.5 約60,400円 約54,400円 約6,000円
15日間 $477 $429.3 約74,900円 約67,400円 約7,500円
*1ドル=157円で換算。クレジットカード手数料は含みません。

一番短い4日間パスでも約3,800円、15日間の長期旅行なら7,500円近く節約できます。

シニア割引を利用する際の注意点

  • 年齢は「旅行開始日」で判断

    購入時ではなく、実際に旅行を始める日の年齢が基準です。出発前日に60歳の誕生日を迎える方は、残念ながら大人料金となります。

  • 期間限定セールの方がお得な場合も

    ユーレイルが年に数回行うセール(例: ブラックフライデーの25%オフ)は、シニア割引(10%オフ)と併用できないことが多いです。その場合は、割引率の高いセール価格で購入する方がお得です。

  • 座席予約料は割引対象外

    フランスのTGVやスペインのAVEといった高速列車に乗る際の座席予約料(€10~€35/約1,660~5,800円)は、別途必要で割引の対象外です。

  • ドイツ国内のみの旅行は注意

    ドイツ国内のみで使える「ジャーマンレイルパス」には、シニア割引がありません。ドイツ周遊を計画している場合は、どちらのパスが総額で安くなるか比較検討しましょう。

まとめ

シニアパスは「60歳以上なら誰でも10%オフ」という分かりやすい制度です。購入前には期間限定のセール情報をチェックし、より割引率の高い方を選ぶのが賢い選択です。スマホで使えるモバイルパスを選べば、紙のパスの配送料もかからず、手軽に旅行を始められます。

情報参照元:(2025年6月アクセス)

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有効化から座席予約までの3ステップ

ユーレイルパス使い方ガイド

ユーレイルパスは「買って終わり」ではなく、使う前に簡単な準備が必要です。

ここでは、スマホで完結する「モバイルパス」を例に、購入後から実際に電車に乗るまでの流れを3つのステップで解説します。

1
パスを有効化する(アクティベート)
  • 購入後に届くメールの案内に従い、「Rail Planner」アプリにパスを追加します。
  • アプリの「My Pass」から、名前とパス番号を入力します。
  • 旅行を始める日(利用開始日)とパスポート情報を登録すれば有効化は完了です。
利用開始日は後から一度だけ変更できますが、利用当日の午前0時(現地時間)を過ぎると変更できなくなるので注意しましょう。
2
乗車前に「旅の計画」に列車を登録する
  • アプリの時刻表で行きたい列車を検索し、その列車を「My Trip(私の旅)」に追加します。
  • 乗車当日、追加した列車を「Add to Pass(パスに追加)」すると、その日の移動としてカウントされ、検札用のQRコード付きチケットが生成されます。
  • 車内で検札が来たら、このQRコードとパスポートを提示します。
3
必要な列車は座席を予約する

高速列車(TGV、ユーロスターなど)や夜行列車は、パスとは別に座席の予約が必須です。予約にはいくつかの方法があります。

座席の予約方法

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予約方法 追加手数料 予約できる時期 チケット受取 特徴
ユーレイル公式サイト/アプリ €2(約330円)/人・列車 出発の3~6ヶ月前 PDF ほとんどの列車に対応。アプリで一括管理できて便利。 ほとんどの列車に対応。
アプリで一括管理できて便利。
各国の鉄道会社サイト 無料~ 出発の2~6ヶ月前 PDF/モバイル 追加手数料がかからず最も安く予約できることが多い。 追加手数料がかからず
最も安く予約できることが多い。
現地の駅窓口・券売機 無料 当日まで 紙のきっぷ 手数料はかからないが、人気の路線は満席の可能性も。 手数料はかからないが、
人気の路線は満席の可能性も。
おすすめの予約方法

手数料を少しでも節約したい場合は、各国の鉄道会社(オーストリア国鉄ÖBBやフランス国鉄SNCFなど)の公式サイトから直接予約するのがおすすめです。

予約の変更・キャンセルについて

予約の変更やキャンセルは、鉄道会社によってルールが異なります。基本的に、ユーレイル公式サイトで支払った予約手数料€2(約330円)は返金されません。特にユーロスターはパス利用者向けの席が限られているため、夏休みなどの繁忙期は2ヶ月前でも満席になることがあります。旅程が決まったら、なるべく早く予約しましょう。

情報参照元:(2025年6月アクセス)

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ユーレイルパスの値段を抑える節約術

どこで買うのが一番安い?

ユーレイルパス購入先比較ガイド

ユーレイルパスの値段は、どこで買うかによって数千円から1万円以上変わることがあります。

ここでは、主な購入先ごとの価格や手数料を比較し、どこで買うのが一番お得かを見ていきましょう。(7日間グローバルパス、大人2等で比較)

購入先ごとの料金比較

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購入先 表示通貨 本体価格の目安* 手数料など クーポン 支払総額の目安 備考
Eurail公式サイト (モバイルパス) USD $329 カード手数料(約2.2%) カード手数料
(約2.2%)
なし 約52,800円 基本は最安。セール時はさらに安くなる。 基本は最安
セール時は
さらに安くなる。
KKday JPY 62,147円 なし 5%OFFなど 約59,000円 日本円での固定価格で安心。日本語サポートあり。 日本円での固定価格で安心。
日本語サポートあり。
Klook JPY KKdayとほぼ同等 なし 不定期クーポン KKdayとほぼ同等 不定期で割引率の高いセールを実施することがある。 不定期で割引率の高い
セールを実施することがある。
WORLD COMPASS JPY 68,200円 なし 10%OFFなど 約61,400円 (セール時) 日本の旅行代理店。キャンペーン時にお得になる。 日本の旅行代理店。
キャンペーン時にお得になる。
ヨーロッパの駅窓口 EUR 約€305 発券手数料€10前後 なし 約52,500円 在庫の保証がなく、割高になることが多い。 在庫の保証がなく、
割高になることが多い。
*為替レート: 1ドル=157円、1ユーロ=166円で計算。カード手数料は一般的な2.2%で試算。

どこで買うべき?

  • とにかく安く買いたいなら「Eurail公式サイト」

    海外でのカード決済に抵抗がなければ、公式サイトでモバイルパスを買うのが一番安いです。年に数回ある公式セール(最大25%オフ)の時期に買えば、さらにお得になります。

  • 為替の変動が不安、日本語で買いたいなら「KKday」などの代理店

    公式サイトとの価格差はありますが、日本円での固定価格なので為替レートを気にする必要がありません。クーポンを使えば、価格差をかなり縮めることができます。

  • 現地での購入は最終手段

    駅の窓口での購入は、手数料がかかる上に売り切れのリスクもあるため、基本的にはおすすめできません。

さらに安く買うためのコツ

  • WiseやRevolutなど、海外決済手数料が安い(または無料の)カードを使うと、公式サイトでの支払額をさらに抑えられます。
  • どの購入先でも、郵送が必要な「紙のパス」より、スマホで使える「モバイルパス」を選ぶ方が送料がかからずお得です。

情報参照元:(2025年6月アクセス)

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モデルコースで料金を徹底比較

ユーレイルパス vs 個別きっぷ 料金比較ガイド

ユーレイルパスが本当にお得かどうかは、旅のスタイルによって大きく変わります。

ここでは、2つの代表的なモデルコースで、「パスを使った場合」と「個別にきっぷを買った場合」の料金を比較してみましょう。

比較条件

  • パス:大人2等、必須の座席予約料を含む。
  • 個別きっぷ:3ヶ月前に予約した場合の最も安い早割料金(Advance運賃)。
  • レート:1ドル=157円で計算。

モデルコースでの料金比較

← 横スクロールできます →
モデルコース 利用区間数/日数 パス利用時の総額 個別きっぷの合計額 差額
A. ヨーロッパ人気都市周遊 (パリ→アムステルダム→ベルリン→プラハ→ウィーン)
(パリ→アムステルダム→
ベルリン→プラハ→ウィーン)
4区間 / 7日間 約45,100円 (パス代$244 + 予約料$33) 約45,100円
(パス代$244
+ 予約料$33)
約20,000円 パスの方が 約25,100円高い
B. イタリア・スイス絶景ルート (ローマ→フィレンツェ→ミラノ→インターラーケン→パリ)
(ローマ→フィレンツェ→
ミラノ→インターラーケン→パリ)
4区間 / 10日間 約59,200円 (パス代$329 + 予約料$55) 約59,200円
(パス代$329
+ 予約料$55)
約34,500円 パスの方が 約24,700円高い

比較からわかること

  • 早めに計画を立てられるなら「個別きっぷ」が安い

    上の比較を見ると分かる通り、旅行の数ヶ月前に予定を確定でき、最も安い早割料金で予約できるなら、個別にきっぷを買う方が2万円以上も安くなります。

  • パスは「直前の旅行」や「繁忙期」に強い

    しかし、個別きっぷの値段は出発日が近づくにつれて急激に高騰します。例えば、パリ→アムステルダム間のユーロスターは、直前になると2~3倍の値段になることも。そうなると、料金が一定のユーレイルパスの方が断然お得になります。

  • 予定の変更が多い自由な旅ならパスが有利

    個別の早割きっぷは、一度購入すると変更や払い戻しができないのが一般的です。一方、ユーレイルパスなら「急に隣町に行きたくなった」という時でも、予約不要の列車にすぐ乗れるという大きなメリットがあります。

  • 「座席予約料」を忘れずに

    イタリアやフランスなど、高速列車の利用が多いルートでは、パス本体の料金に加えて座席予約料がかさむことを覚えておきましょう。

まとめ

旅行の計画が早くから固まっていて、安さを最優先するなら「個別きっぷ」。直前の予約や、気分次第で柔軟に旅程を変えたいなら「ユーレイルパス」が向いています。自分の旅のスタイルに合わせて、どちらがお得か一度シミュレーションしてみるのがおすすめです。


ユーレイルパスを利用するメリットや注意点について、さらに詳しく知りたい方は、「ヨーロッパを電車で乗り放題パスのメリットは?注意点も総まとめ」の記事もあわせてご覧ください。

情報参照元:(2025年6月アクセス)

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お得な時期とクーポン

ユーレイルパス セール・割引情報ガイド

ユーレイルパスは定価で販売されるのが基本ですが、年に数回のお得なセールやクーポンを利用すれば、もっと安く手に入れることができます。

過去の実績から、2025年以降も狙い目となるセール時期をまとめました。

ユーレイルパス割引・セールカレンダー

← 横スクロールできます →
時期 割引内容の目安 主な購入先 過去の実施例 備考
春 (3月~4月) 15% OFF Eurail公式サイト 春のプロモーション ヨーロッパの旅行シーズン開始に合わせたセール。 ヨーロッパの旅行シーズン
開始に合わせたセール。
初夏 (5月~6月) 20% OFF Eurail公式サイト 夏のプロモーション 秋以降のオフシーズン旅行が対象になることが多い。 秋以降のオフシーズン旅行が
対象になることが多い。
秋 (10月頃) 10~25% OFF Eurail公式サイト 周年記念セールなど 過去には大規模な記念セールが実施されたことも。 過去には大規模な記念セールが
実施されたことも。
冬 (11月下旬~12月) 25% OFF Eurail公式サイト ブラックフライデーセール 一年で最も割引率が高いことが多い最大の狙い目。 一年で最も割引率が高い
ことが多い最大の狙い目。
通年 5% OFFなど KKdayなどの代理店 常設クーポン いつでも使えるが、割引額の上限がある場合も。 いつでも使えるが、
割引額の上限がある場合も。
不定期 最大25% OFF Klookなどの代理店 タイムセール 突然始まる短期セール。SNSなどのチェックが必須。 突然始まる短期セール。
SNSなどのチェックが必須。

セール攻略の3つの戦略

  • 1 公式サイトのセールを狙う

    公式サイトのセールは割引率が高く、一番の狙い目です。特に11月下旬のブラックフライデーセールは見逃せません。セールの良いところは、「セール期間中に買っておけば、実際の旅行は最大11ヶ月先までOK」という点。例えば、11月に買ったパスを、翌年の夏休みに使うことも可能です。

    ただし、ユース割引(27歳以下)やシニア割引(60歳以上)とは併用できないことが多いので、どちらがお得か比べる必要があります。

  • 2 代理店のクーポンで賢く買う

    「ドルやユーロでの支払いは不安…」という方は、KKdayやKlookといった代理店のクーポンを利用するのがおすすめです。日本円での支払いができ、公式サイトのセール価格とあまり変わらない値段で買えることもあります。

  • 3 セール情報を逃さないために

    セールは予告なく始まることが多いため、ユーレイルの公式X(旧Twitter)アカウントや、利用したい代理店のSNSをフォローして通知をオンにしておくと、お得な情報を見逃さずに済みます。旅行を決めたら、半年前くらいから価格をチェックし始めると良いでしょう。

セール情報をキャッチするコツ

セールは予告なく始まることが多いため、公式SNSアカウントをフォローし、通知をオンにしておくのがおすすめです。また、旅行の半年前からこまめに価格をチェックしておくと、ベストなタイミングを逃しません。

情報参照元:(2025年6月アクセス)

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【要注意】追加料金と隠れコスト

ユーレイルパス 追加料金・隠れコストガイド

ユーレイルパスの料金だけで安心していると、思わぬ出費に驚くことがあります。

実際に旅をすると、パス本体の料金に加えて「追加料金」や「隠れコスト」が発生します。

ここでは、予算オーバーを防ぐために知っておくべき追加費用をまとめました。

20~40%
パス本体に加えて発生する追加費用の目安

主な追加料金と隠れコスト一覧

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コスト項目 目安金額(2等/片道) 発生する場面 節約のヒント
高速列車の座席予約料 (TGV, AVEなど) €10~€35 (約1,660~5,800円) 高速列車に乗る時 予約不要の特急(IC)や普通列車を利用する。 予約不要の特急(IC)や
普通列車を利用する。
ユーロスターの予約料 (ロンドン行きなど) €30~ (約5,000円~) ユーロスターに乗る時 席数が限定的なので、数ヶ月前の早めの予約が必須。 席数が限定的なので、
数ヶ月前の早めの予約が必須。
夜行列車の寝台料金 (ナイトジェットなど) €14~ (約2,300円~) 夜行列車で寝台を利用する時 一番安い座席タイプを選ぶか、日中の移動に切り替える。 一番安い座席タイプを選ぶか、
日中の移動に切り替える。
公式サイトの予約手数料 €2 (約330円)/人・列車 公式サイトで座席予約する時 各国の鉄道会社サイトから直接予約すれば手数料はかからない。 各国の鉄道会社サイトから
直接予約すれば手数料はかからない。
紙パスの配送料 €10~ (約1,660円~) 紙のパスを購入した時 モバイルパス(スマホ版)を選べば送料はゼロ
クレジットカード海外手数料 決済額の1.6~2.2% 公式サイトで外貨決済する時 手数料の安いカードを使うか、日本円で買える代理店を利用する。 手数料の安いカードを使うか、
日本円で買える代理店を利用する。
予約の変更・キャンセル料 予約料の全額~ 予約した列車を変更・キャンセルする時 旅程が固まるまでは予約を入れすぎないようにする。 旅程が固まるまでは
予約を入れすぎないようにする。

特に注意したいポイント

  • 最も大きいのは「高速列車の予約料」

    特にフランスのTGVや国際列車ユーロスターは予約料が高めです。これらの列車を何度も利用すると、追加料金だけで1万円を超えてしまうこともあります。

  • 予約手数料の「二重払い」

    ユーレイルの公式サイトで座席を予約すると、鉄道会社が定める予約料に加えて、ユーレイル側の手数料として€2(約330円)が上乗せされます。各国の鉄道会社サイト(例:ドイツ鉄道DB)で予約すれば、この手数料はかかりません。

スマホがあるなら「モバイルパス」一択

紙のパスは、配送料や紛失のリスク、駅でスタンプをもらう手間を考えると、特別な理由がなければスマホで完結するモバイルパスが断然おすすめです。

まとめ

ユーレイルパスの旅では、パス本体の料金に加えて、総額で20~40%程度の追加費用がかかることを見込んでおくと安心です。事前に自分の旅程でどれくらいの追加料金が必要かシミュレーションしておくことが、予算を守りながらヨーロッパ鉄道旅を最大限に楽しむための鍵となります。

情報参照元:(2025年6月アクセス)

ユーレイルパスの値段を最適化する最終チェックポイント

  • 公式価格は米ドルかユーロで為替レートの影響を受ける
  • 日本円での総額は本体価格、為替レート、カード手数料で決まる
  • 利用スタイルに合わせてフレキシパスか連続パスを選ぶ
  • 27歳以下ならユース割引で最大25%オフになる
  • 60歳以上ならシニア割引でいつでも10%オフ
  • ブラックフライデーなど年に数回のセール時期が最大の狙い目
  • 年齢割引とセール割引は併用できないことが多い
  • 安さ最優先ならセール時期の公式サイトでの購入が基本
  • 為替リスクを避けるなら日本円価格の代理店も検討する
  • フランス、スペイン、イタリアの高速列車は座席予約が必須
  • 座席予約料はパス料金とは別に発生する追加コスト
  • ドイツやスイスは予約不要の列車が多くパスの強みを活かしやすい
  • パスの有効化と乗車記録は公式アプリ「Rail Planner」で完結させる
  • 早めに旅程を固められるなら個別の早割きっぷの方が安い場合もある
  • 予定の変更が多い柔軟な旅にはユーレイルパスが圧倒的に有利
  • 特別な理由がなければ配送料不要のモバイルパスを選ぶ
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