美味しいグルメや魅力的なお土産が満載のイタリア旅行。
旅行の計画を立てる際に、意外と盲点になりがちなのが、「持ち込み禁止食品」のルールです。
日本から持ち込めると思っていた食品が、実はイタリアへの持ち込みが禁止されているものだった、というケースは少なくありません。
「知らずに持ち込んで、空港で没収されてしまった」「高額な罰金を科せられてしまった」なんてことにならないよう、肉製品や乳製品など、特に注意すべき食品を具体的に解説します。
さらに、お土産選びにも役立つ情報や、持ち込み可能な食品についてもご紹介。
この記事を読めば、イタリアへの食品の持ち込みに関する疑問を解消し、安心して旅行の準備を進められるでしょう。
また、旅行の安全対策も重要です。
現地の治安情報については、[イタリアの治安最新情報2024!安全な都市と危険エリア、対策を徹底解説!]の記事で詳しく解説していますので、出発前にご確認ください。
- イタリアへ持ち込みが禁止されている食品の具体的な種類
- 肉製品や乳製品など、特に注意が必要な食品の詳細なルール
- 持ち込み可能な食品の例と、持ち込む際の注意点
- 食品持ち込みに関する税関での手続きや、最新情報の確認方法
イタリア旅行で注意!持ち込み禁止の食品
イタリア持ち込み禁止の食品:基本ルール
なぜ食品の持ち込みに規制があるのか?
イタリアを含むEU諸国では、動植物の病気や害虫の侵入を防ぐため、食品の持ち込みに厳しい規制を設けています。
特に、動物由来の食品は感染症のリスクが高いため、厳しく取り締まられています。
これは、イタリアだけでなく、他の多くの国でも同様の措置が取られています。
持ち込み禁止の食品の基本
原則として、以下の食品はイタリアへの持ち込みが禁止されています。
- 肉製品
生肉、加工肉(ハム、ソーセージ、ベーコンなど)、肉エキスを含む食品 - 乳製品
牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品(乳児用粉ミルクは例外) - 魚介類
生の魚介類、一部の加工品 - 卵
生卵、卵を含む製品 - 果物と植物
生の果物、野菜、植物(一部例外あり)
これらの食品は、EU域外からの持ち込みが基本的に禁止されています。
つまり、日本からイタリアへこれらの食品を持ち込むことはできません。
例外はある?
いくつかの例外として、以下の食品は持ち込みが許可されている場合があります。
- 乳児用粉ミルク
赤ちゃんに必要な粉ミルクは、必要な量であれば持ち込み可能です。 - 医療用食品
医師の診断書があれば、特定の医療用食品の持ち込みが認められる場合があります。 - 特定の加工食品
肉や乳製品を含まない、完全に加工された食品は持ち込みが許可される場合があります。
ただし、成分表示をよく確認することが重要です。 - 乾燥果物、ナッツ類
未加工の乾燥果物やナッツ類は持ち込みが許可されています。
重要な注意点
- 成分表示の確認
加工食品を持ち込む場合は、必ず成分表示を確認し、肉エキスや乳製品が含まれていないことを確認してください。 - 申告の義務
持ち込む食品がある場合は、税関で申告する必要があります。
申告を怠ると、罰金が科される可能性があります。 - 最新情報の確認
食品の持ち込み規制は変更されることがあるため、旅行前に必ず最新の情報を確認するようにしましょう。
イタリア大使館や税関のウェブサイトなどで情報を確認することをお勧めします。
肉製品の持ち込み禁止について
なぜ肉製品の持ち込みが禁止されているのか?
主な理由は、口蹄疫やアフリカ豚コレラといった家畜の伝染病の侵入を防ぐためです。
これらの病気は、一度国内に侵入してしまうと、畜産業に壊滅的な打撃を与え、経済に大きな影響を及ぼします。
そのため、未然にリスクを防ぐための措置として、肉製品の持ち込みが厳しく制限されているのです。
具体的に持ち込み禁止の肉製品
以下の肉製品は、生・加工に関わらず、イタリアへの持ち込みが禁止されています。
- 生肉
牛肉、豚肉、鶏肉、羊肉など、すべての種類の生肉 - 加工肉
ハム、ソーセージ、ベーコン、サラミ、ジャーキーなど、食肉を加工した製品 - 肉エキスを含む食品
スープの素、調味料、レトルト食品など、肉のエキスや成分が含まれている食品
特に注意が必要なのは、肉エキスを含む食品です。
一見肉が含まれていないように見えるものでも、スープや調味料などに肉エキスが使用されている場合、持ち込み禁止となります。
カップ麺のスープや、肉系の風味付けがされたスナック菓子なども注意が必要です。
勘違いしやすいポイント
- 真空パックや密封された肉製品も持ち込み禁止
真空パックや缶詰など、密封された状態の肉製品でも持ち込みは禁止されています。 - 少量でも持ち込み禁止
個人的な消費目的であっても、少量であっても肉製品の持ち込みは認められません。 - 他のEU諸国で購入した肉製品も持ち込みに注意が必要
一部の例外を除き、他のEU諸国で購入した肉製品であっても、イタリアへの持ち込みには注意が必要です。
フランスへの旅行も計画している方は、[フランスに持ち込み禁止の食品とは?旅行前に知っておくべき重要な規制事項] の記事も併せてご確認ください。
もし持ち込んでしまったら?
税関で持ち込み禁止の肉製品が見つかった場合、没収されるだけでなく、罰金が科される可能性があります。
場合によっては、より厳しい罰則が適用されることもあります。
トラブルを避けるためにも、肉製品は絶対に持ち込まないようにしましょう。
乳製品の持ち込み禁止について
なぜ乳製品の持ち込みが禁止されているのか?
肉製品と同様に、乳製品も口蹄疫などの家畜の伝染病を媒介するリスクがあります。
これらの病気がイタリア国内の畜産業に影響を与えることを防ぐため、乳製品の持ち込みが厳しく規制されています。
具体的に持ち込み禁止の乳製品
以下の乳製品は、原則としてイタリアへの持ち込みが禁止されています。
- 牛乳
牛乳、山羊乳、羊乳など、すべての種類の生乳および加工乳 - チーズ
ナチュラルチーズ、プロセスチーズ、フレッシュチーズなど、すべての種類のチーズ(硬いチーズ、柔らかいチーズ、カッテージチーズなどを含む) - ヨーグルト
プレーンヨーグルト、フルーツヨーグルト、飲むヨーグルトなど、すべての種類のヨーグルト - バター
バター、マーガリンなどの乳脂肪製品 - クリーム
生クリーム、ホイップクリーム、サワークリームなど、すべての種類のクリーム - 乳製品を含む食品
アイスクリーム、乳製品を使ったお菓子、乳清(ホエイ)を含むプロテインなど
特に注意が必要なのは、乳製品を含む加工食品です。
お菓子やデザート、調味料など、一見乳製品が含まれていないように見えるものでも、製造過程で乳成分が使用されている場合、持ち込み禁止となります。
例外はある?
いくつかの例外として、以下の乳製品は持ち込みが許可されている場合があります。
- 乳児用粉ミルク
赤ちゃんに必要な粉ミルクは、必要な量であれば持ち込み可能です。
ただし、開封済みの場合は税関で説明を求められる可能性があります。 - 医療用食品
医師の診断書があれば、特定の医療用食品の持ち込みが認められる場合があります。
事前にイタリア大使館や税関に問い合わせて確認することをお勧めします。
機内持ち込みの液体ルールとの関係
機内持ち込み手荷物には、液体物の持ち込み制限(100ml以下の容器に入れ、透明な袋に入れる)がありますが、これは食品の持ち込み規制とは別のルールです。
例えば、ヨーグルトや液状のチーズは、たとえ100ml以下の容器に入っていても、乳製品であるためイタリアへの持ち込みは禁止されています。
もし持ち込んでしまったら?
税関で持ち込み禁止の乳製品が見つかった場合、没収されるだけでなく、罰金が科される可能性があります。
トラブルを避けるためにも、乳製品は絶対に持ち込まないようにしましょう。
お菓子持ち込みの注意点
イタリア旅行では、お土産やおやつとして日本からお菓子を持ち込みたいと考える方も多いでしょう。
しかし、お菓子にも持ち込み禁止のものが存在するため、注意が必要です。
お菓子で特に注意すべき成分
イタリアへの食品持ち込みで最も重要なのは、動物由来の成分が含まれていないかを確認することです。
お菓子の場合、特に以下の成分に注意が必要です。
- 肉エキス
肉の風味を出すために、エキスやパウダーが使用されている場合があります。 - 乳製品
チーズ、バター、牛乳、生クリーム、ヨーグルトなど、乳製品全般が含まれているものは持ち込み禁止です。 - ゼラチン
動物の骨や皮から作られるゼラチンは、成分によっては持ち込みが制限される可能性があります。
特に、肉由来のゼラチンは避けた方が良いでしょう。 - 卵
生卵はもちろん、卵黄や卵白、卵パウダーなどが含まれているお菓子も注意が必要です。
具体的なお菓子の例と注意点
- 肉エキスを含むスナック菓子
ポテトチップスやスナック菓子の中には、ビーフコンソメ味やチキンエキスパウダーなどが使用されているものがあります。
これらの製品は持ち込み禁止です。 - チーズケーキ、チーズクッキー
チーズを主原料とするお菓子は、当然持ち込み禁止です。 - バタークッキー、ミルククッキー
バターや牛乳を多く使用しているクッキーも、持ち込みを避けた方が良いでしょう。 - 生クリームを使ったお菓子
ケーキ、シュークリーム、エクレアなど、生クリームを使ったお菓子は持ち込み禁止です。 - マシュマロ、グミ
ゼラチンが使用されていることが多いですが、原材料が動物由来でない場合(例:魚由来のゼラチン)は持ち込み可能な場合があります。
ただし、判断が難しい場合は避けた方が無難です。 - チョコレート
基本的には持ち込み可能ですが、中に乳製品(例:ミルクチョコレート、ホワイトチョコレート)や肉エキスが含まれている場合は持ち込み禁止です。
ビターチョコレートやダークチョコレートなど、乳成分が含まれていないものを選ぶようにしましょう。 - 和菓子
せんべいやおかきなど、米を主原料とした和菓子は、肉や乳製品が含まれていなければ持ち込み可能な場合が多いです。
ただし、餡子にバターなどが使用されている場合は注意が必要です。
成分表示の確認が重要
お菓子を持ち込む際には、必ずパッケージの成分表示を確認しましょう。
原材料名に「肉エキス」「乳製品」「ゼラチン(動物由来)」などの記載がないかを確認することが重要です。
成分表示が外国語で書かれている場合は、翻訳アプリなどを活用して確認するようにしましょう。
不安な場合は持ち込まない
成分表示を見ても判断が難しい場合や、少しでも不安がある場合は、お菓子の持ち込みを避けることをお勧めします。
イタリアには美味しいお菓子がたくさんあるので、現地で購入するのも良いでしょう。
カップ麺の落とし穴
なぜカップ麺が持ち込み禁止になることがあるのか?
イタリアへの食品持ち込み規制の基本は、肉製品と乳製品の持ち込み禁止です。
カップ麺の場合、麺自体は問題ありませんが、スープに問題があるケースがほとんどです。
特に、以下の成分が含まれている場合、持ち込み禁止となります。
- 肉エキス(ポークエキス、チキンエキス、ビーフエキスなど)
多くのカップ麺のスープには、肉の旨味を出すためにこれらのエキスが使用されています。 - 肉由来の調味料
肉粉末、乾燥肉などが使用されている場合も持ち込み禁止です。 - 乳製品(粉乳、チーズパウダーなど)
クリーミーなスープのカップ麺には、乳製品が使用されている場合があります。
見落としがちな落とし穴
- 「魚介系」と書いてあっても安心できない
「魚介系」とパッケージに書かれていても、肉エキスが隠し味として使用されている場合があります。
成分表示をよく確認しましょう。 - 海外向けの商品でも注意が必要
海外向けに販売されているカップ麺でも、イタリアの規制に合致しているとは限りません。
油断せずに成分表示を確認しましょう。 - 粉末スープだけでなく液体スープも要注意
粉末スープだけでなく、液体スープにも肉エキスや乳製品が含まれている場合があります。 - 「エキス」という表記がない場合も
「エキス」という表記がなくても、「チキンパウダー」「ポーク風味調味料」など、肉由来の成分を示唆する表記がある場合は持ち込みを避けた方が無難です。
持ち込み可能なカップ麺はある?
肉エキスや乳製品を一切含まないカップ麺であれば、持ち込みが可能です。具体的には、
- 完全に植物性のスープのカップ麺
野菜のみをベースにしたスープや、昆布だし、椎茸だしなど、植物性の出汁を使用したカップ麺。 - 香辛料のみで味付けされたカップ麺
スパイスやハーブのみで味付けされたカップ麺。
などが該当します。
しかし、これらのカップ麺は種類が限られているため、見つけるのが難しいかもしれません。
持ち込む際の注意点
- 必ず成分表示を確認する
パッケージの裏面などに記載されている成分表示をよく確認し、肉エキスや乳製品が含まれていないことを確認しましょう。 - 不安な場合は持ち込まない
成分表示を見ても判断が難しい場合や、少しでも不安がある場合は、カップ麺の持ち込みを避けることをお勧めします。
イタリアでもパスタや他の麺料理を手軽に食べられる場所はたくさんあります。
イタリア旅行前に確認!持ち込み禁止の食品リスト
味噌汁は大丈夫?
味噌汁の持ち込み、基本的には問題なし
結論から言うと、味噌汁の素(フリーズドライや粉末タイプ)は、基本的にはイタリアへ持ち込んでも問題ありません。
味噌の主な原料は大豆であり、動物由来の成分は含まれていないため、イタリアの食品持ち込み規制に抵触する可能性は低いと言えます。
ただし、注意すべき点も
味噌汁の素自体は問題ない場合が多いですが、以下の点には注意が必要です。
- 具材に肉や乳製品が含まれていないか確認
インスタント味噌汁の中には、豚肉や鶏肉などの肉エキス、または乳製品(例:乾燥ミルク)が含まれているものがあります。
これらの成分が含まれている場合は、持ち込みが禁止されています。成分表示をよく確認しましょう。 - 出汁の原材料を確認
出汁に魚介系のエキスが使われている場合は問題ありませんが、肉エキス(例:チキンエキス、ビーフエキス)が使われている場合は持ち込み禁止となります。 - 液体タイプの味噌汁は機内持ち込みに注意
液体タイプの味噌汁を持ち込む場合は、機内持ち込み手荷物の液体物に関するルール(100ml以下の容器に入れ、透明な袋に入れる)に従う必要があります。
ただし、預け入れ荷物に入れる分には問題ありません。 - 念のため成分表示を持参
税関で確認を求められた場合に備え、成分表示のコピーや写真を撮っておくと安心です。
具体的な味噌汁の例
- フリーズドライの味噌汁
具材に豆腐やわかめ、ねぎなどの植物性食材のみを使用しているフリーズドライの味噌汁は、問題なく持ち込める可能性が高いです。 - 粉末タイプの味噌汁
粉末タイプの味噌汁も、肉エキスや乳製品が含まれていなければ持ち込める可能性が高いです。 - インスタント味噌汁(具材入り)
具材に豚肉や油揚げ(揚げ油によっては動物性油脂を使用している場合がある)などが含まれている場合は、持ち込みを避けた方が無難です。
味噌自体の持ち込みは?
味噌そのもの(ペースト状のもの)を持ち込む場合も、基本的には問題ありません。
ただし、液体物と同様に機内持ち込みの場合は容量制限に注意が必要です。
また、容器が破損して漏れることのないよう、しっかりと梱包するようにしましょう。
米の持ち込み可否と注意点
お米(精米)の持ち込みは基本的に可能
結論から言うと、精米されたお米(白米)は、基本的にはイタリアへ持ち込んでも問題ありません。
お米は植物由来の食品であり、動物由来の成分を含んでいないため、イタリアの食品持ち込み規制に抵触する可能性は低いと言えます。
ただし、注意すべき点もいくつかあります
お米自体は問題ない場合が多いですが、以下の点に注意が必要です。
- 未精米(玄米)は検査が必要な場合がある
玄米は種子とみなされる可能性があり、植物検疫の対象となる場合があります。
持ち込む場合は、事前に植物防疫所などに問い合わせて確認することをおすすめします。 - 量が多い場合は税関で申告が必要
個人的な消費の範囲内であれば問題ありませんが、大量のお米を持ち込む場合は税関で申告が必要になる場合があります。
具体的な数量については、イタリアの税関のウェブサイトなどで確認するか、事前に問い合わせて確認することをおすすめします。 - 虫害やカビに注意
長期旅行の場合は、お米が虫に食われたり、カビが生えたりする可能性があります。
密閉できる容器に入れて持ち運ぶようにしましょう。 - お米以外のものが混入していないか確認
お米の中に他の植物の種子や異物が混入していないか確認しましょう。
もし混入している場合、検疫で問題となる可能性があります。
具体的なお米の持ち込み例
- 日本で購入したパックご飯
レトルトのパックご飯は、手軽で持ち運びにも便利です。
未開封であれば品質も保たれているため、おすすめです。 - 真空パックされたお米
真空パックされたお米も、品質を保つ上で有効です。
ただし、機内持ち込み手荷物に入れる場合は、液状物とみなされる可能性があるため、預け入れ荷物に入れるようにしましょう。 - ジッパー付き保存袋に入れたお米
ジッパー付き保存袋に入れて持ち運ぶ場合は、しっかりと密閉し、他の荷物と接触して袋が破れないように注意しましょう。
もし税関で質問されたら?
税関で質問された場合は、個人的な消費目的であることを伝えれば問題ない場合がほとんどです。
念のため、お米の購入場所や日付などが分かるもの(レシートなど)を持参しておくと安心です。
レトルト食品の持ち込みポイント
レトルト食品持ち込みの基本:肉・乳製品に注意
イタリアへの食品持ち込みで最も重要なのは、肉製品と乳製品が含まれていないかを確認することです。
これはレトルト食品も例外ではありません。
以下の成分が含まれているレトルト食品は、持ち込みが禁止されています。
- 肉エキス(ポークエキス、チキンエキス、ビーフエキスなど)
レトルトカレーやシチュー、スープなど、多くのレトルト食品に肉の旨味を出すために使用されています。 - 肉由来の調味料(肉粉末、乾燥肉など)
肉そのものでなくても、肉由来の調味料が含まれている場合も持ち込み禁止です。 - 乳製品(粉乳、チーズパウダー、バターなど)
クリームシチューやグラタンなど、乳製品を使ったレトルト食品は持ち込みを避けましょう。
レトルト食品の種類別注意点
- レトルトカレー・シチュー
肉エキスが含まれているものがほとんどなので、持ち込みは難しいでしょう。
ベジタリアン向けのカレーやシチューであれば持ち込み可能な場合がありますが、成分表示をよく確認しましょう。 - レトルトご飯
パックご飯は、お米のみで構成されているため、問題なく持ち込めます。 - レトルトおかゆ
おかゆ自体は問題ありませんが、具材に肉や乳製品が使われていないか確認が必要です。 - レトルトパスタソース
ミートソースなど、肉を含むソースは持ち込み禁止です。
トマトソースやペペロンチーノなど、肉や乳製品を含まないソースであれば持ち込める可能性があります。 - レトルトスープ
ポタージュスープなど、乳製品を含むスープは持ち込み禁止です。
野菜スープなど、肉や乳製品を含まないスープであれば持ち込める可能性がありますが、エキス類が含まれていないか確認が必要です。 - レトルト惣菜
煮物など、肉や乳製品を使用していない和風の惣菜であれば持ち込める可能性がありますが、エキス類や調味料に注意が必要です。
成分表示の確認が最重要
レトルト食品を持ち込む際には、必ずパッケージの成分表示を確認しましょう。
原材料名に「肉エキス」「乳製品」「動物性油脂」などの記載がないかを確認することが重要です。
成分表示が外国語で書かれている場合は、翻訳アプリなどを活用して確認するようにしましょう。
持ち込む際のポイント
- 未開封のものを持参
未開封のレトルト食品を持参するようにしましょう。
開封済みのものは、税関で質問される可能性があります。 - 成分表示のコピーを持参
税関で確認を求められた場合に備え、成分表示のコピーや写真を撮っておくと安心です。 - 不安な場合は持ち込まない
成分表示を見ても判断が難しい場合や、少しでも不安がある場合は、レトルト食品の持ち込みを避けることをお勧めします。
イタリアから日本へ:持ち込み禁止品の確認
イタリア旅行のお土産選びは楽しい時間ですが、日本に持ち帰ることができない品物もあるため注意が必要です。
ここでは、イタリアから日本への持ち込みが禁止されているもの、または注意が必要なものについて具体的に解説します。
動物検疫の対象となるもの
動物検疫の対象となるものは、特に注意が必要です。
以下のものは日本への持ち込みが禁止されています。
- 肉製品
生肉、加工肉(ハム、ソーセージ、サラミなど)、肉エキスを含む食品など、ほとんどの肉製品は持ち込み禁止です。
真空パックされたものであっても、持ち込むことはできません。 - 動物由来の製品
動物の皮、毛皮、骨、角、羽毛などを使用した製品も、検疫の対象となる場合があります。
特に、ワシントン条約で保護されている動物の製品は、許可なく持ち込むことはできません。
植物検疫の対象となるもの
植物検疫の対象となるものも、持ち込みに制限があります。
- 果物、野菜
生の果物や野菜は、検疫の対象となる場合があります。
持ち込む場合は、植物検疫所で検査を受ける必要があります。 - 植物の種子、苗
種子や苗は、原則として持ち込みが禁止されています。
持ち込む場合は、輸出国の政府機関が発行する検査証明書が必要です。
その他の持ち込み禁止品
上記以外にも、以下のものは日本への持ち込みが禁止されています。
- 麻薬、向精神薬、銃器、爆発物
これらは法律で厳しく規制されており、持ち込むことは絶対にできません。 - 偽造品、模倣品
ブランド品の偽物や模倣品は、知的財産権を侵害するため、持ち込みが禁止されています。 - わいせつ物
日本の法律でわいせつとみなされる物品は、持ち込みが禁止されています。
持ち込みに注意が必要なもの
以下のものは、持ち込む際に注意が必要です。
- アルコール飲料
酒税法により、一定量を超えるアルコール飲料を持ち込む場合は、税関で申告が必要となります。 - タバコ
関税法により、一定量を超えるタバコを持ち込む場合は、税関で申告が必要となります。 - ワシントン条約該当品
ワニ革製品、象牙製品など、ワシントン条約で保護されている動植物を使用した製品は、輸出国の許可書がないと持ち込むことができません。
旅行前に確認を
上記以外にも、持ち込みが禁止または制限されている品物がある可能性があります。
旅行前に、税関のウェブサイトなどで最新の情報を確認することをおすすめします。
イタリアの税関は厳しい?規制の概要と注意点
イタリア税関の基本的な考え方
イタリア税関は、EUの税関規則に準拠しています。
そのため、EU圏内からの旅行者とEU圏外からの旅行者で、規制の内容が異なります。
ここでは、日本からの旅行者(EU圏外からの旅行者)を対象に説明します。
持ち込み制限の概要
イタリアへの持ち込みには、数量や金額に制限があるもの、または持ち込みが禁止されているものがあります。
主なものを以下にまとめます。
- 現金
10,000ユーロ相当額を超える現金(外貨、トラベラーズチェックを含む)を持ち込む場合は、税関で申告が必要です。 - タバコ
17歳以上の場合、紙巻タバコ200本、または葉巻50本、または刻みタバコ250gまで持ち込み可能です。 - アルコール飲料
17歳以上の場合、アルコール度数22%を超える飲料は1リットル、またはアルコール度数22%未満の飲料は2リットル、ワイン4リットル、ビール16リットルまで持ち込み可能です。 - その他の物品
個人使用目的の土産品などは、430ユーロまで免税で持ち込み可能です。
15歳未満の場合は150ユーロまでとなります。
持ち込み禁止品
以下は代表的な持ち込み禁止品です。
- 肉製品・乳製品
動物由来の感染症を防ぐため、肉や肉製品、牛乳や乳製品の持ち込みは厳しく制限されています。
これは、ハム、ソーセージ、肉エキスを含む食品なども含まれます。 - 特定の医薬品
麻薬や向精神薬など、乱用される可能性のある薬物は持ち込みが禁止されています。
処方薬であっても、処方箋のコピーや英文の薬剤証明書が必要になる場合があります。 - 絶滅危惧種の動植物
ワシントン条約で保護されている動植物や、それらを用いた製品(象牙、ワニ革製品など)は、許可なく持ち込むことはできません。 - 偽造品・模倣品
ブランド品の偽物や模倣品は、持ち込みが禁止されています。
税関で質問された場合
税関で質問された場合は、正直に答えましょう。
持ち込み品が個人的な使用目的であることを説明すれば、問題ない場合がほとんどです。
不安な場合は、事前にイタリア大使館または税関に問い合わせて確認することをおすすめします。
税関は「厳しい」というより「規則に厳格」
イタリアの税関は、不当に厳しいというわけではなく、規則に則って業務を遂行しています。
事前に持ち込み禁止品や制限のある品物を把握し、必要な手続きを行っておけば、税関でトラブルになることは少ないでしょう。
まとめ:イタリア旅行の落とし穴!?持ち込み禁止食品を把握し、トラブル回避!
- 肉製品は、生・加工に関わらず持ち込み禁止である
- 肉エキスを含むカップ麺やレトルト食品も持ち込み禁止である
- 乳製品も持ち込み禁止で、チーズやヨーグルトなどが含まれる
- 乳製品を含むお菓子にも注意が必要である
- 機内持ち込み制限のある液体物と、イタリアへの食品持ち込み規制は別ルールである
- 乳児用粉ミルクは、必要な量であれば持ち込み可能である
- 魚介類は、生の魚介類や一部の加工品が持ち込み禁止である
- 果物と植物は、生の果物や野菜、植物が持ち込み禁止である
- 未加工の乾燥果物やナッツ類は持ち込み可能である
- お菓子は肉エキス、乳製品、ゼラチン、卵が含まれないか確認が必要である
- 味噌汁は、肉・乳製品を具材に含まなければ、基本は持ち込み可能である
- 精米(白米)は持ち込み可能だが、玄米は確認が必要な場合がある
- レトルト食品は肉・乳製品を含むものは避け、成分表示の確認が重要である
- 加工食品は、成分表示で肉エキスや乳製品の有無を確認すべきである
- 持ち込み禁止の食品がある場合は、税関で申告の義務がある