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パリでの観光を楽しんだ後、そのまま電車でフランスからイタリアへ抜ける国境越えの旅。
車窓からの絶景は格別ですが、直通列車の選び方や予約方法、厳格化された荷物制限など、事前に知っておくべきルールも意外と多いものです。
そこで今回は、プロの視点でフランスからイタリアへの鉄道ルートを徹底解説。
最新の運行事情から安く予約するコツ、治安対策まで、安心して国境を越えるための情報を余すことなくお届けします。
- パリ発の「北ルート」とニース経由の「南ルート」の選び方や所要時間
- 高速列車のチケットを安く予約するコツと、最新の夜行列車事情
- 罰金リスクがある荷物のサイズ規定や、国境でのパスポート検査の実態
- ユーレイルパス利用時の注意点や、ストライキ・運休情報の確認方法
フランスからイタリアへ電車で行くルートと直通事情

フランスからイタリアへの国境越えの主なルートは大きく分けて2つ。
「北のアルプス越え(高速列車)」と「南のリヴィエラ経由(ローカル線乗り継ぎ)」です。
旅の目的や出発地に合わせて選べるよう、まずは基本的な所要時間と特徴を整理しました。
なお、鉄道のダイヤや価格は時期によって変動します。
以下の情報はあくまで計画時の目安として捉え、必ず公式サイトで最新情報を確認するようにしてください。
| ルートの特徴 | 主な区間 | 列車名(運行会社) | 所要時間(目安) | 乗り換え |
| A. 最短・快適(北ルート) | パリ/リヨン ⇄ トリノ/ミラノ | TGV INOUI (SNCF) Frecciarossa (Trenitalia) | 約7時間前後 | なし(直通) |
| B. 安さ・絶景(南ルート) | ニース ⇄ ヴェンティミリア ⇄ ミラノ等 | TER (SNCF) Regionale/IC (Trenitalia) | 乗り継ぎ依存 | あり(国境駅で必須) |
パリやリヨン発の直通列車と所要時間
パリからイタリアを目指す際、最も一般的で、かつ「旅情」と「快適さ」を両立できるのが高速列車による直通ルートです。
特にパリのリヨン駅(Gare de Lyon)を出発し、フランス南東部のリヨンを経由してアルプスを突き抜け、イタリアのトリノやミラノへ至るルートは、ヨーロッパ鉄道旅行の王道と言えます。
現在、この区間ではフランス国鉄(SNCF)が運行する「TGV INOUI」と、イタリア鉄道(Trenitalia)が運行する「Frecciarossa(フレッチャロッサ)」が競合しています。
omioでは直通のTGV/フレッチャロッサを同じ画面(日本語)で比較できます。
到着駅(中央駅 or ガリバルディ)も含めて、条件の良い便から押さえておきましょう。
所要時間はどちらもパリ〜ミラノ間で約7時間前後。
飛行機のような保安検査や空港への移動時間を考慮すれば、市内中心部から中心部へダイレクトに移動できる鉄道は、時間的にも精神的にも非常に有利です。

車内でワインを片手に読書をしている間に国境を越えている、そんな優雅な体験が待っています。
ここで一点、ベテランの旅行者でもうっかり見落としがちなのが「ミラノの到着駅」の違いです。
- TGV INOUIの場合
多くは「ミラノ・ポルタ・ガリバルディ駅(Milano Porta Garibaldi)」に到着します。ここは市内北寄りに位置し、地下鉄や近郊線へのアクセスは良いですが、いわゆる中央駅ではありません。 - Frecciarossaの場合
「ミラノ中央駅(Milano Centrale)」に発着する便が多く設定されています(※時期や工事状況によります)。中央駅はその荘厳な建築自体が観光名所であり、空港へのシャトルバスや地下鉄の結節点でもあります。
2026年1月時点の例で見ると、TGVは1日3本程度の直通便を運行していますが、到着駅の違いによってホテルへの移動ルートが変わってきます。
「ミラノに着けばなんとかなる」と思わず、予約画面で到着駅のコード(Centrale か Porta Garibaldi か)をしっかり確認することをおすすめします。
「ミラノ中央駅の壮大な建築を見上げながら降り立ちたい」というロマン派の方はFrecciarossaがおすすめですが、運行本数や価格で見るとTGVが有利なことも多々あります。
ポルタ・ガリバルディ駅も治安は悪くなく、地下鉄(M2線)で中央駅までわずか2駅(約5分)です。
「安さ」か「駅の利便性」か、優先順位を決めておくと迷いません。
ニースから行く場合の乗り換えと夜間運休

南仏のコート・ダ・ジュール(ニースやモナコなど)からイタリアへ入る「南ルート」は、真っ青な地中海を横目に走る、世界でも有数の絶景ルートです。
しかし、こちらは高速列車で一気に移動する北ルートとは異なり、国境の駅での「乗り換え」が必須となるローカル線の旅です。
基本の流れは以下の通りです。
- フランス側
ニース(Nice Ville)からTER(普通列車)に乗り、国境の駅「ヴェンティミリア(Ventimiglia)」へ向かいます(所要約50分)。 - 国境駅
ヴェンティミリアで下車し、イタリア側の列車に乗り換えます。 - イタリア側
Trenitaliaの普通列車(Regionale)や特急(Intercity)に乗り、ジェノヴァやミラノ方面へ向かいます。
ニースからヴェンティミリアまでの運賃は、割引なしの通常価格で10ユーロ強(目安:€10.20前後)とお手頃です。
予約なしで当日の券売機でサッと買える気軽さも魅力でしょう。
ただし、このルートには極めて重要な注意点があります。
それは「夜間の計画運休」です。
現地報道やSNCFの運行情報によると、2025年12月から2026年にかけて、ニース〜ヴェンティミリア間の線路工事のため、夜間(概ね22:00〜翌06:00)の列車が運休となる期間が設定されています(日〜木の夜など)。
この時間帯はバス代行になるケースが多いですが、バスは時間がかかるうえに乗り場が分かりにくいこともあります。

「地中海の夕日を見てから移動しよう」と遅い時間の出発を計画すると、国境手前で足止めを食らうリスクがあります。
南ルートを選ぶ際は、できるだけ日中の明るい時間帯に国境を越えきってしまうのが、トラブルを避ける鉄則です。
南ルートは「国境駅に日中のうちに着く」だけで難易度が下がります。
まずはニース→ヴェンティミリアの便を、出発時刻から逆算して選びましょう。
乗り換え駅(ヴェンティミリア)まで来られれば、あとはイタリア側の列車を選ぶだけです。
ヴェンティミリア駅はフランスとイタリアの電圧や信号システムが切り替わる境界点。
乗り換え時間が30分ほどあるなら、駅のバール(カフェ)で最初のエスプレッソを楽しみましょう。
フランス側の「カフェ」とは違う、イタリア特有の濃厚なクレマが乗ったコーヒーが「ここからはイタリアだ」と教えてくれます。
ただし、スリには十分ご注意を。
料金目安と安く予約する方法
ヨーロッパの鉄道、特に国境を越える高速列車(TGVやFrecciarossa)の運賃は、日本の新幹線のような「固定運賃」ではなく、航空券と同じ「変動運賃制」が基本です。
つまり、「いつ買うか」「どの便を選ぶか」によって、価格は驚くほど変わります。
一般的に、料金を左右する要素は以下の3つです。
- 予約のタイミング
発売開始直後(通常は数ヶ月前)が最も安く、出発日が近づくにつれて高騰します。当日購入は「早割」の数倍の価格になることも珍しくありません。 - 曜日と時間帯
金曜の午後や日曜の夕方など、ビジネスや週末旅行で需要が高い時間帯は高めです。逆に、平日の昼間や早朝便は割安になる傾向があります。 - 運行会社の違い
SNCF(フランス側)とTrenitalia(イタリア側)が競合している区間では、キャンペーン等で価格差が出ることがあります。
Trainlineなどのサードパーティ・サイトは手数料が少しかかる場合がありますが、両社のチケットを並べて比較でき、日本語対応しているアプリもあるため、特に初心者には心強いツールとなります。
「少しでも安く行きたい」という方は、SNCF Connect(フランス国鉄公式)やTrenitalia(イタリア鉄道公式)だけでなく、Trainlineのような横断検索サイトを活用して価格を比較するのが賢い方法です。
一方で、変更や払い戻しのトラブルを最小限にしたい場合は、公式サイトからの直接予約が最も安全です。
ストライキや大幅遅延の際、公式サイト経由のチケットの方が、振替輸送や返金手続きの案内がスムーズ届く傾向にあります。
まずは「Trainline」や「Omio」などの比較サイトで、その日の最安値や運行スケジュール全体を把握しましょう。
その上で、もし語学に抵抗がなければ、オペレーター(SNCFまたはTrenitalia)の公式サイトで同じ列車を検索し、直接予約するのが「安さ」と「安心」のいいとこ取りです。
公式サイトのアカウントを作っておくと、遅延通知などがアプリに直接届くので便利です。
夜行列車は運行してる?現実的な移動手段

「パリでディナーを楽しんだ後、寝台列車で目覚めたらイタリアの朝」——

そんなロマンあふれる旅を思い描いて検索される方も多いのですが、残念ながら2026年現在、フランス〜イタリア間の夜行列車事情は少し寂しい状況にあります。
かつてパリ〜ミラノ〜ヴェネツィアを結んでいた有名な夜行列車「Thello(テロ)」は、コロナ禍以降に運行を停止し、再開しない旨が公式に言及されています。
現在、夜行列車(Nightjet等)でイタリアへ入るルートとしては、ドイツやオーストリア(ウィーン等)を経由するルートが主流であり、フランスからイタリアへの「直通夜行」は、一般的な選択肢としては存在感が薄れています。
一部、臨時的な観光列車や、あるいは南仏まで夜行(Intercités de Nuit)で行き、そこから朝一番でイタリア入りする方法もなくはないですが、乗り換えの手間や身体的負担を考えると、あまり現実的とは言えません。
現在の最適解は、やはり「日中の高速列車」です。
7時間という所要時間は長く感じるかもしれませんが、車窓からの景色を楽しんだり、PCで作業をしたりしていれば意外とあっという間です。
無理に夜行を探して複雑なルートを組むよりも、朝の便で出発し、午後の明るいうちにイタリアのホテルにチェックインして、アペリティーボ(食前酒)を楽しむ方が、結果的に旅の満足度は高くなるはずです。
夜行列車がないことは、逆に言えば「アルプスの絶景を見逃さずに済む」ということです。特にフランス側のモダーヌ周辺からイタリアへ抜ける山岳地帯の景色は圧巻です。
トンネルを抜けるたびに変わる光と影のコントラストは、日中の移動を選んだ人だけの特権。
進行方向の窓側席を確保して、カメラの準備をお忘れなく。
ユーレイルパス利用時の注意点と予約
ヨーロッパ周遊旅行の強い味方、「ユーレイルパス(Eurail Pass)」や「インターレイルパス(Interrail Pass)」。
これを持っていれば追加料金なしでどこでも乗れると思いがちですが、フランス〜イタリア間の国境越えルートに関しては、「パスを持っているだけでは乗れない(または乗るのが難しい)」という落とし穴があります。
ここに関しては誤解によるトラブルが非常に多いため、正確なルールを把握しておく必要があります。
1. TGV(国際線)は「高額な予約料」と「座席数制限」がある
パスを使ってTGV(パリ〜ミラノ等)に乗る場合、乗車券部分はカバーされますが、別途「座席指定券」の購入が必須です。
Eurailの公式案内によると、この予約料は2等車で31ユーロ、1等車で45ユーロ前後(目安)と、決して安くありません。
さらに厄介なのが「パス利用者用の座席枠(Quota)」です。
列車自体に空席があっても、「パス枠」が満席だと予約できません。
特に夏の繁忙期は数週間前に枠が埋まることも珍しくありません。
2. Frecciarossa(国際線)はパス対象外の可能性が高い
これが最大のトラップです。
イタリア国内のFrecciarossaはパスで乗車可能(要予約金)ですが、「パリ〜ミラノ間の国際区間を走るFrecciarossa」に関しては、パスの利用対象外とされるケースが大半です。
Interrailの公式サイトでも「Le Frecce trains are only valid for domestic travel」といった注意書きが見られます。
「パスがあるから大丈夫」と思ってそのまま乗車すると、車内検札で「有効なチケットを持っていない」とみなされ、高額な正規運賃+罰金を請求される可能性があります。
結論として、パス利用者は「TGVの座席指定を早急に確保する」か、あるいは「リヨンやニースまでパスで行き、国境区間だけ別途チケットを買う」といった防衛策が必要です。
もしTGVのパス枠が満席で取れない場合、無理に直通を狙わず「リヨン」や「シャンベリ」まで国内TGV(予約料が安い/枠が多い)で行き、そこからローカル線を乗り継いで国境を越えるのも手です。
時間はかかりますが、予約必須の縛りから解放され、パスのメリットである「自由な旅」を取り戻せます。
検索時は「経由地を追加」機能を使ってルートを分解してみましょう。
フランスからイタリアへの電車移動で知っておくべき注意点

チケットの予約が済んでも、まだ旅の準備は完了ではありません。
国境を越える鉄道旅には、国内移動とは異なる特有の「ルール」や「落とし穴」が存在します。
荷物のサイズ制限やパスポートの携帯義務、そして予期せぬストライキへの備えなど、現地で慌てないために知っておくべき実務的な情報をまとめました。
持ち込み荷物のサイズ制限と罰金リスク
「ヨーロッパの電車は改札もないし、荷物なんて適当で大丈夫でしょう?」
もしそう思われているとしたら、少し認識をアップデートした方が安全かもしれません。
近年、フランス国鉄(SNCF)やイタリア鉄道(Trenitalia)は、混雑緩和と安全対策のために荷物の持ち込みルールを厳格化する傾向にあります。
特にSNCFは、規定を超える荷物や「名札(タグ)」のない荷物に対して罰金を科す姿勢を強めています。
SNCFとTrenitaliaの荷物規定(目安)
両社とも基本的には「大型荷物2個 + 手荷物1個」までが無料持ち込みの範囲内ですが、細かなサイズ規定が異なります。
| 項目 | SNCF (TGV INOUI / Intercités) | Trenitalia France (Frecciarossa) |
| 持ち込み個数 | スーツケース2個 + 手荷物1個 | スーツケース2個 + 手荷物1個 |
| サイズ制限 | 最大 70×90×50 cm | 最大 80×50×31 cm (大型) ※3辺合計の規定に注意 |
| 手荷物サイズ | 最大 40×30×15 cm | 最大 30×30×35 cm |
| 必須事項 | すべての荷物に「記名ラベル」が必須 | すべての荷物に「記名ラベル」が必須 |
| 超過時の対応 | 罰金(€50〜)や乗車拒否の可能性あり | 規定外は持ち込み不可の原則 |
※上記は一般席(2等車)の目安です。最新の規定は必ず各公式サイトでご確認ください。
特に注意したいのが「荷物タグ(記名ラベル)」です。
これは単なる紛失対策ではありません。
テロ対策の一環として、持ち主不明の荷物は「不審物」とみなされ、最悪の場合は爆発物処理班が出動して列車が止まる騒ぎになります。
スーツケースはもちろん、リュックサックや手提げ袋にも、必ず名前と電話番号(国番号付き)を書いたタグを付けてください。
また、車内の荷物置き場(ラゲージラック)は早い者勝ちです。
TGVの2階建て車両などでは、大型スーツケースを置くスペースが車両の端にしかなく、すぐに埋まってしまうことがあります。

自分の座席から目の届かない場所に置かざるを得ない場合に備え、ワイヤーロックを持っていくと精神衛生上非常に良いです。
始発駅から乗るなら、発車時刻の20分前にはホームに到着し、ドアが開いた瞬間に乗り込んで荷物スペースを確保するのが鉄則です。
もしスペースが満杯でも、通路やデッキに放置するのは厳禁(通行妨害で罰金対象になり得ます)。困ったときは無理に押し込まず、必ず車掌さんに相談しましょう。
彼らはテトリスのようにスペースを作るプロですし、正規の指示を仰げばトラブルにはなりません。
国境越えにおけるパスポート検査の必要性

「フランスとイタリアはシェンゲン協定加盟国だから、パスポートチェックはないはず」
これは原則としては正しいですが、現場の実情は少し異なります。
特に近年は移民問題や国際的なセキュリティ強化の影響で、国境付近(フランス側のモダーヌやマントン、イタリア側のヴェンティミリアなど)において、警察による抜き打ちのパスポートコントロールが頻繁に行われています。
実際の検査の様子
列車が国境駅に停車すると、数名の警察官(フランス警察またはイタリア警察)が車内に乗り込んできて、通路を歩きながら乗客の顔を確認します。
全員を見ることもあれば、ランダムに声をかけることもあります。
ここで「パスポートはスーツケースの奥底に入れて棚の上に上げてしまった」という状況だと、非常に焦ることになります。
荷物を降ろして中身をひっくり返す間、警察官を待たせることになり、周囲の視線も痛いものです。
以下の準備を強く推奨します
- パスポートは手元に
座席に座っている間も、すぐに取り出せるボディバッグや上着のポケットに入れておく。 - 原本を携帯する
コピーでは認められないケースがあります。必ず有効期限内の原本を携行してください。 - 在留許可証などもセットで
日本からの旅行者であればパスポートのみでOKですが、欧州在住者(ビザ持ち)の方は、滞在許可証(Residence Permit)もセットで提示できるよう準備しておきましょう。
また、工事やトラブルで「国境区間のみ代行バス」になる場合、バス乗車時に全員の身分証確認が行われることがよくあります。
この時にパスポートがないと、バスに乗せてもらえず国境を越えられないという最悪の事態になりかねません。
「国境を越える=パスポート必須」と心に刻んでおいてください。
警察官が入ってくると車内の空気がピリッとしますが、過度に緊張する必要はありません。
目が合ったら軽く「ボンジュール(またはボンジョルノ)」と挨拶し、求められたら速やかにパスポートを提示すれば数秒で終わります。
イヤホンをしたまま無視したり、寝たふりをするのは心証を悪くするだけなので避けましょう。
ミラノ到着駅の違いと市内アクセス
前半のパートでも少し触れましたが、パリからの直通列車は「ミラノ中央駅(Milano Centrale)」か「ミラノ・ポルタ・ガリバルディ駅(Milano Porta Garibaldi)」のどちらかに到着します。
到着後に「ここはどこ?」とならないよう、それぞれの駅の特徴と市内へのアクセス方法を具体的にシミュレーションしておきましょう。
1. ミラノ中央駅(Milano Centrale)

- 特徴
ムッソリーニ時代に建設された巨大で威圧感のある石造りの駅。天井が高く、まるで神殿のようです。 - アクセス
地下鉄M2線(緑)とM3線(黄)が乗り入れています。ドゥオーモ(大聖堂)へはM3線で約6分(4駅)。マルペンサ空港へのシャトルバス乗り場も駅の側面にあります。 - 注意点
観光客が非常に多いため、スリの多さもミラノ随一です。特に切符売り場やエスカレーター付近で「手伝うよ」と声をかけてくる人には絶対についていかないでください。
2. ミラノ・ポルタ・ガリバルディ駅(Milano Porta Garibaldi)

- 特徴
近代的な高層ビル「ウニクレディト・タワー」の足元に位置し、周辺は再開発されたおしゃれなショッピングエリア(コルソ・コモなど)です。 - アクセス
地下鉄M2線(緑)とM5線(紫)が利用可能。中央駅へはM2線でわずか2駅です。 - メリット
中央駅に比べて混雑が穏やかで、駅構内の移動距離も短く済みます。タクシーも捕まえやすい傾向にあります。
タクシーを利用する場合
どちらの駅でも、必ず「TAXI」の看板がある正規の乗り場から乗車してください。
出口付近で「タクシー?」と声をかけてくる白タクは、法外な料金を請求されるリスクがあるため無視しましょう。
イタリアの正規タクシーは白色で、屋根にTAXIの行灯があり、ドアにナンバーなどが記載されています。
ミラノに着いたら、まずは駅のバールで「カフェ(エスプレッソ)」を一杯どうでしょう。
イタリアではカウンターで立ち飲みするのが基本スタイル(1.5ユーロ前後)。砂糖をたっぷり入れてクイッと飲み干せば、長旅の疲れが吹き飛び、「イタリアに来た!」という実感が湧いてきます。
ちなみに、イタリア語で「ラテ」と頼むとホットミルクが出てくるので、「カフェ・マキアート」か「カプチーノ」と頼むのが正解です。
運行状況やストライキ情報の確認先

フランスとイタリア、どちらも「ストライキ(Strike / Grève / Sciopero)」が労働者の権利として頻繁に行使される国です。「旅行中に当たったら運が悪かった」では済まされません。
事前に情報をキャッチし、対策を練っておくことが、旅を成功させる鍵となります。
情報収集の基本ルート
- 公式アプリを入れる
SNCFのアプリ「SNCF Connect」やTrenitaliaのアプリは必須です。予約した列車に遅延や運休が出た場合、プッシュ通知で知らせてくれます。 - 公式サイトの「運行情報」を見る
出発の前日や当日の朝には、必ず運行状況ページをチェックしましょう。(出典:SNCF『Info trafic(運行情報)』 )※フランス語ですが、路線名や駅名を入力すれば状況が色(緑=平常、赤=障害あり)で分かります。 - ニュース検索をする
Googleニュースなどで「SNCF strike」や「Trenitalia strike」と検索し、大規模なストライキ予告が出ていないか確認します。大規模なものは数週間前から予告されることが多いです。
もし運休になってしまったら?
まずパニックにならず、アプリや窓口で「振替輸送(Alternative transport)」が可能か確認します。
同じ日の別便や、翌日の便に振り替えられることがあります。
鉄道が全滅の場合は、長距離バス(FlixBusやBlaBlaCar Busなど)が救世主になります。
これらは直前でも予約できることが多く、時間はかかりますが確実に移動できます。
また、近距離であればレンタカーという手もありますが、乗り捨て料金が高額になるため最終手段と考えましょう。
ストや大幅運休に当たった日は、迷っている時間が一番もったいないです。
鉄道が厳しそうなら、同日のバス便を“保険”として先に押さえておきましょう。
ストライキの日でも、国際列車(TGVやFrecciarossa)は「優先的に運行される」傾向にあります(全便運休ではなく、本数を減らして運行など)。ですから、ニュースで「ストライキ」と聞いてすぐに諦めてはいけません。
自分の予約した便が「生き残る便」かどうかを個別に確認することが大切です。
駅員さんも疲弊しているので、窓口では怒らず、笑顔で「困っています、助けて」という姿勢を見せると、親身になってくれることが多いですよ。
フランスからイタリアへ電車で行く旅のまとめ
フランスからイタリアへの鉄道旅は、準備さえしっかりしておけば、ヨーロッパ旅行の中でも特に思い出深い体験になるはずです。
最後に、ここまでのポイントを振り返っておきましょう。
- ルート選び
パリ発なら「高速直通(北ルート)」が鉄板。南仏観光を兼ねるなら「ニース経由(南ルート)」だが、乗り換えと夜間運休に注意。 - 予約のコツ
変動運賃制なので「早めの予約」が勝利の鍵。SNCF、Trenitalia、Trainlineなどを比較して賢く購入する。 - 荷物とパスポート
荷物は「サイズ厳守+記名ラベル必須」。パスポートは「シェンゲン内でも必ず手元に」。 - 到着後のイメージ
ミラノの到着駅(中央駅かガリバルディか)を事前に把握し、ホテルまでの動線をシミュレーションしておく。
飛行機でひとっ飛びするのも便利ですが、国境を越えて徐々に変わっていく言葉、建築、そして人々の雰囲気を肌で感じられるのは鉄道ならではの贅沢です。
さあ、次はあなたの番です。まずはカレンダーを開いて、日程をチェックするところから始めてみませんか?
きっと、素晴らしい車窓の風景と、美味しいイタリアン・エスプレッソがあなたを待っています。


参考情報・公式サイト
鉄道会社の公式サイト(予約・運行情報)
- SNCF Connect(フランス国鉄 公式予約サイト) フランス側のチケット予約、運行状況の確認、デジタルチケットの管理ができる公式サービスです。 https://www.sncf-connect.com/
- Trenitalia(イタリア鉄道 公式サイト) イタリア側の公式サイト。Frecciarossaの予約や、イタリア国内線の運行状況確認に最適です。 https://www.trenitalia.com/
鉄道パス・比較予約サイト
- Eurail(ユーレイルパス 公式サイト) パスの購入ほか、TGVなどの「座席指定(予約)」に関するルールや料金表が掲載されています。 https://www.eurail.com/
- Trainline(トレインライン) SNCFとTrenitaliaを横断検索・比較できる予約サイト。日本語対応しており、アプリでの管理も便利です。 https://www.thetrainline.com/

