アムステルダムホテル完全ガイド!おすすめエリアと目的別診断で選ぶ

アムステルダムホテル完全ガイド!おすすめエリアと目的別診断で選ぶ

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「アムステルダムのホテル、高すぎるし場所がわからない……」

オランダへの旅行を計画し始めたとき、多くの人が最初にぶつかる壁です。

運河が張り巡らされたこの街は、エリアごとに驚くほど表情が違います。

選ぶ場所を間違えると、「窓の外がうるさくて眠れない」「階段が急すぎてスーツケースが運べない」といったトラブルに巻き込まれることも珍しくありません。

ですが、安心してください。

10年以上ヨーロッパに関わり、数え切れないほどのホテルを見てきた私が、「あなたの旅の目的」にピタリとはまる正解のエリアを導き出します。

この記事では、独自の「エリア診断チャート」を使って、あなたにおすすめの滞在先を割り出し、さらに現地のリアルな事情(治安や階段問題)まで包み隠さずお伝えします。

これを読み終える頃には、霧が晴れたように「私の泊まるべき場所はここだ!」と確信できているはずです。

記事のポイント
  • 旅の目的やスタイル(観光重視、雰囲気重視など)に最適化された、失敗しない宿泊エリアの選び方
  • 各エリアの治安や利便性を踏まえた、日本人旅行者にも自信を持って推奨できるおすすめホテル
  • 飾り窓地区など、騒音やトラブルを避けるために宿泊拠点にしてはいけない具体的な場所
  • アムステルダム特有の「急な階段(エレベーター事情)」や高額な宿泊税など、予約前に知るべき注意点
目次

アムステルダムのおすすめホテル・エリア別完全ガイド

まずは、直感で選んでみてください。

あなたが今回の旅で「絶対に譲れないもの」はどれですか?

👇 気になるエリアへジャンプ!

[中央駅エリア]
[ダム広場周辺]
[運河ベルト]
[ヨルダン地区]
[ミュージアム広場]
[プランタージュ]
[デ・パイプ地区]
[北エリア]

移動効率No.1!中央駅周辺エリア

アムステルダム中央駅前の広場。ネオルネサンス様式の駅舎と、その前を行き交う人々がよく分かる典型的な「中央駅エリア」の風景です。
出典: I amsterdam(アムステルダム公式観光局サイト)

スキポール空港から電車で到着し、駅の改札を抜けた瞬間から旅が始まります。

このエリアの最大の魅力は、なんといっても「スーツケースを引きずって歩く距離が最小限で済む」こと。

石畳の道で重い荷物を運ぶ苦労から解放されたい人や、翌朝早くにタリスやユーロスターで他国へ移動する周遊旅行者にとっては、これ以上の選択肢はありません。

  • メリット: 空港・他都市へのアクセスが最強。トラムやメトロの始発点でどこへ行くのも楽。
  • デメリット: 常に観光客でごった返しており、静寂とは無縁。ホテル代はかなり強気な設定です。

イビス スタイルズ アムステルダム セントラル ステーション(ibis Styles Amsterdam Central Station)

「駅の目の前」という最強の立地。到着5分でベッドに倒れ込む幸せ。

👮 周辺の治安:夜遅くても明るい大通り
駅前というと治安が心配されがちですが、ここは常に人の目がある大通りに面しており、夜間の到着でも恐怖感はありません。ホテルのすぐ隣にはスーパーや飲食店も多く、女性のひとり旅でも心強い環境です。

📍 立地・アクセス:改札から徒歩3分の「無敵」
中央駅の正面出口を出て、信号を渡り、運河を越えればもう到着です。 重いスーツケースを持って石畳に悩まされることも、地図アプリとにらめっこして迷うこともありません。この「近さ」は、長時間のフライトで疲弊した体にとって何よりの贅沢です。

🚆 移動の利便性:どこへ行くにも「0分」
ホテルの目の前がトラムとバスのターミナルです。 「ちょっと一度ホテルに戻って荷物を置きたい」「トイレに行きたい」と思った時に、すぐに戻れる距離感。この機動力があれば、アムステルダム滞在の密度が劇的に濃くなります。

💡 このホテルの「決め手」
「移動の疲れを1ミリも残したくない」あなたへ。 部屋はコンパクトでシンプルですが、清潔なベッドと熱いシャワー、そしてこの立地があれば十分です。「寝る場所」と割り切って、その分観光や食事に全力を注ぎたい派には、これ以上ない賢い選択となるでしょう。


パーク プラザ ビクトリア アムステルダム(Park Plaza Victoria Amsterdam)

駅の真向かいに佇む19世紀の貴婦人。プールで旅の疲れを洗い流す優雅な休息。

📍 立地・アクセス歴史的建造物に泊まる高揚感
中央駅の真正面に建つ、お城のような威風堂々とした建物。それがこのホテルです。 地下通路を使えば、雨の多いアムステルダムでもほとんど濡れずにチェックイン可能。一歩足を踏み入れると、駅前の喧騒が嘘のような静寂と、クラシックな高級感が広がります。

🛁 スパ・設備:希少な「温水プール」とサウナ
アムステルダム中心部のホテルで、まともな屋内プールがある場所は極めて稀です。 冬の寒い観光から戻った後、温かいプールで体をほぐし、サウナで汗を流す。そんな極上のリフレッシュができるのは、ここだけの特権です。

🛋 客室:好みで選べる「2つの顔」
歴史的な重厚感を楽しめる「ビクトリア・ウィング」と、現代的でスタイリッシュなデザインの「アーバン・ウィング」。 どちらも改装済みで清潔感は抜群ですが、せっかくなら天井が高くクラシックな雰囲気のビクトリア・ウィングをリクエストしてみてはいかがでしょうか。

💡 このホテルの「決め手」
「駅近でも、優雅さとリラックスは捨てたくない」あなたへ。 ただ便利なだけではありません。歴史あるホテルならではの格式と、最新のスパ設備。翌日に疲れを持ち越さず、毎朝フレッシュな状態で観光に出かけたいなら、ここを選んでください。


ダブルツリー バイ ヒルトン アムステルダム セントラル ステーション(DoubleTree by Hilton Amsterdam Centraal Station)

2025年大規模リニューアル完了。アムステルダムを見下ろす「絶景」への特等席。

📍 立地・アクセス運河と線路を望む開放的なロケーション
駅の東側、モダンな建築の図書館(OBA)方面へ徒歩約5分。 駅前の雑踏から少し離れた場所にあるため、視界が開けており、客室の大きな窓からは「運河を行き交う船」や「駅に出入りする列車」のジオラマのような風景が楽しめます。

🍸 眺望・バー街一番の夜景スポット「LuminAir」
最上階にあるスカイバー「LuminAir(ルミネア)」は、宿泊者以外も行列を作るほどの人気スポット。 ここから見下ろすアムステルダムの旧市街と夕日は、言葉を失う美しさです。宿泊者は優先的に利用できるので、カクテル片手に特等席からの景色を独り占めしてください。

🆕 最新情報生まれ変わったモダンな客室
2025年1月に大規模な改装プロジェクトが完了したばかり。 ロビーや客室が、より現代的で温かみのあるデザインに刷新されました。設備の新しさは快適さに直結します。チェックイン時に手渡される名物の「温かいチョコチップクッキー」の香りも、旅の緊張をほぐしてくれます。

💡 このホテルの「決め手」
「最新のアムステルダム」を体感したいなら、迷わずここです。 改装したてのピカピカの客室と、息をのむようなルーフトップからの景色。ホテル自体が旅の目的地になるような、刺激的でモダンな滞在が約束されています。


観光と買い物の中心:ダム広場周辺

ナショナル・モニュメントを中心に、人々が集うダム広場の俯瞰写真。周囲を取り囲む歴史的建物やショッピングエリアの雰囲気が伝わります。
出典: My Amsterdam Pass(観光情報・チケット販売サイト)

アムステルダムのへそ、王宮がある「ダム広場」周辺は、24時間眠らない観光の中心地です。

デパートの「バイエンコルフ」や主要なショッピングストリートが目の前。

買い物をして荷物が増えても、すぐにホテルに置きに戻れる利便性は抜群です。

  • メリット: 観光スポット、ショッピング、レストランが全て徒歩圏内。
  • デメリット: 夜遅くまで人通りが多く、騒がしい。静かに眠りたい人には不向きです。

アナンタラ グランド ホテル クラスナポルスキー(Anantara Grand Hotel Krasnapolsky Amsterdam)

王宮の向かいに君臨する、「アムステルダムの顔」と呼ぶべき最高級ホテル。

👑 歴史・格式150年以上の歴史を刻む「社交場」
アムステルダムで最も有名な広場「ダム広場」に面し、王宮の真正面という圧倒的なロケーション。 1866年の創業以来、王族や世界のVIPを迎えてきたこのホテルは、単なる宿泊施設ではなく街の象徴そのものです。ロビーに足を踏み入れた瞬間の重厚感と華やかさは、他のホテルでは味わえません。

🍽 ダイニングミシュラン星付き「The White Room」と「冬の庭園」
特筆すべきは、19世紀のガラス天井が美しい「ウィンターガーデン(Wintergarden)」での朝食。 陽光が降り注ぐ温室のような空間で、焼きたてのペストリーやシャンパンを楽しむ朝は、人生で忘れられない体験になるはずです。ディナーは、ホテル内のミシュラン一つ星レストラン「The White Room」で、オランダの食材を使った芸術的な一皿を。

📍 立地・アクセス観光の「ど真ん中」
一歩外に出れば、そこはもう観光の中心地。 高級デパート「De Bijenkorf」は目の前、運河クルーズの発着所や主要なトラム乗り場もすぐそこです。買ったものを部屋に置きに戻り、少し休んでからまたディナーへ出かける。そんな贅沢な使い方ができるのも、この立地ならでは。

💡 このホテルの「決め手」
「一生に一度の記念日旅行」なら、ここしかありません。 ダム広場を見下ろす部屋からの景色、歴史的なウィンターガーデンでの優雅な朝食。すべてが「特別」で彩られています。価格は張りますが、それ以上の感動とストーリーを持ち帰ることができる、間違いのない名門ホテルです。


スイスホテル アムステルダム(Swissôtel Amsterdam)

喧騒のど真ん中に現れた「防音」の要塞。静寂と利便性のいいとこ取り。

👮 周辺の治安:24時間賑やかだが、館内は別世界
ホテルが面している「ダムラック通り」は、観光客でごった返すアムステルダムで最も賑やかな通りです。 一見すると「うるさそう…」と不安になりますが、ご安心ください。このホテルは徹底した防音対策で知られており、重厚な二重窓を閉めれば、外の喧騒が嘘のように遮断されます。

📍 立地・アクセス:中央駅から「一本道」で徒歩圏内
中央駅からダム広場へ続くメインストリート沿いにあり、駅から徒歩約7〜10分。トラムの停留所も目の前です。 石畳の路地に入り込む必要がないため、スーツケースでの移動も比較的スムーズ。「わかりやすさ」と「中心部への近さ」を両立したい方にはベストな位置です。

🛋 設備・客室:スイス流の機能美と「バスタブ」の可能性
客室はスイスブランドらしく、シンプルながら機能的で清潔感にあふれています。 また、全室ではありませんが、スイートや一部の上級カテゴリーには深めのバスタブやジェットバスが付いている部屋もあり、日本人には嬉しいポイント。フィットネスジムも24時間利用可能です。

💡 このホテルの「決め手」
「便利な場所がいいけど、夜は静かに眠りたい」という矛盾を解決します。 外はアムステルダムの熱気、部屋の中はスイスの静寂。このギャップこそが最大の魅力です。買い物も観光も全力で楽しみつつ、睡眠環境には妥協したくない。そんなスマートな旅人におすすめの隠れ家的オアシスです。


雰囲気最高!世界遺産の運河ベルト

世界遺産エリアの運河ベルト。歴史的なカナルハウスと運河、橋の組み合わせが「これぞアムステルダム」という典型的な景観です。
出典: Conscious Travel Guide

「これぞアムステルダム!」という景色の中に身を置きたいなら、世界遺産の運河地区(特にプリンセン運河やカイザー運河沿い)一択です。

17世紀の豪商たちが建てたカナルハウスからの眺めは、息をのむ美しさ。

特に夕暮れ時、街灯が運河の水面に揺らめく光景は、一生の思い出になるでしょう。

ハネムーンや記念日旅行なら、迷わずここを選んでください。

  • メリット: ロマンチックな景観と、歴史を感じる滞在。
  • デメリット: 「階段」の洗礼を受ける可能性大。エレベーターがないホテルも多いので要注意。

ピューリッツァー アムステルダム(Pulitzer Amsterdam)

25軒の運河屋敷を繋ぎ合わせた、迷宮のように美しい5つ星。

体験:専用ボート「The Tourist」での極上クルーズ
ただのホテルではありません。17〜18世紀のカナルハウス25軒を複雑に連結した、アムステルダムの縮図のような場所です。 宿泊者だけが乗れるクラシックなサロンボート「The Tourist」号(1909年製)でのプライベート・カナルツアーは必体験。ウィンストン・チャーチルも愛したこの船で、シャンパン片手に街を巡る時間は、まさに映画の主人公気分です。

🌿 中庭:都会の真ん中にある「静寂のオアシス」
外の通りは観光客で賑わっていますが、一歩中に入ると、建物に囲まれた広大な中庭(ガーデン)が現れます。 ここだけ時間が止まったように静かで、読書をしたり、コーヒーを飲んだりして過ごす時間は格別。複雑な廊下や階段を抜けて自分の部屋を探すのも、このホテルならではの「冒険」です。

🍸 バー・食事:伝説の「Pulitzer’s Bar」
アムステルダムで最もシックなバーの一つとして知られています。 重厚な革張りのソファ、薄暗い照明、そして熟練のバーテンダーが作るカクテル。一日の終わりにここでグラスを傾ければ、最高の旅の締めくくりとなるでしょう。

💡 このホテルの「決め手」
「アムステルダムの歴史そのものに泊まりたい」あなたへ。 迷路のような廊下、傾いた床、そして窓から見える運河のきらめき。不便ささえも愛おしくなるような、物語のある滞在を約束します。エレベーターはありますが、構造上階段の利用が避けられない場所もあるため、足腰に不安がある方は事前の相談をおすすめします。


アンバサード ホテル(Ambassade Hotel)

5000冊以上のサイン本に囲まれる、運河沿いの「文学ホテル」。

📚 特徴:世界中の作家が愛した「ライブラリーバー」
ヘーレン運河沿いの10軒のカナルハウスからなるこのホテルは、多くの著名作家が定宿としてきました。 彼らが残していったサイン入り著書がずらりと並ぶ「ライブラリーバー」は圧巻。本好きにはたまらない空間です。ここで静かにページをめくる時間は、何物にも代えがたい贅沢です。

🛁 スパ・ウェルネス:究極の無重力体験「Koan Float」
ホテルのすぐ近くにある系列のウェルネスセンター「Koan Float(コアン・フロート)」では、死海のように体が浮く「フローティングタンク」体験が可能です。 観光で歩き疲れた体を、温かい塩水に浮かべて無重力状態でリセットする。この不思議な浮遊感は、一度味わうと病みつきになります。

🛋 客室:ルイ15世様式と現代アートの融合
客室はクラシックな家具で統一されつつ、アムステルダムの前衛芸術運動「CoBrA」のアート作品が飾られており、独特の品格があります。 運河沿いのホテルとしては珍しく、エレベーターが2基完備されているのも、荷物の多い旅行者には大きな安心材料です。

💡 このホテルの「決め手」
「知的で静かな、大人の休日」を過ごしたいあなたへ。 派手なパーティーホテルではなく、落ち着いた文化的な香り漂う場所です。運河を眺めながら、お気に入りの本を片手にゆっくりと流れる時間を楽しんでください。


アンダーズ アムステルダム プリンセングラハト(Andaz Amsterdam Prinsengracht)

奇才マルセル・ワンダースが仕掛ける、アリスのような「驚き」の世界。

🎨 デザイン:オランダ黄金時代への「前衛的」なオマージュ
一歩足を踏み入れると、巨大なベルのオブジェや、壁一面のビデオアートがお出迎え。 オランダ出身の有名デザイナー、マルセル・ワンダースが手掛けた内装は、アムステルダムの歴史を「不思議の国のアリス」風に解釈したような遊び心に満ちています。どこを切り取ってもフォトジェニックで、デザイン好きにはたまりません。

🍽 ダイニング:運河と庭園を望む「Prins & Aap」
かつてのレストランエリアは、現在「Prins & Aap(プリンス&アー(プ))」というオールデイ・ダイニング&バーとして賑わっています。 地元の食材を使ったクリエイティブな料理やカクテルを、カジュアルかつ洗練された雰囲気で楽しめます。天気が良ければ、運河を望むテラス席が特等席です。

📍 立地・アクセス:ジョルダン地区への玄関口
プリンセン運河沿いに位置し、おしゃれなショップやカフェが集まる「ナイン・ストリート(9つの通り)」や「ヨルダン地区」もすぐそば。 散策するには最高のロケーションです。ハイアット系列ならではの安心感のあるサービスと、ブティックホテルの尖った感性が同居しています。

💡 このホテルの「決め手」
「普通の高級ホテルじゃつまらない」という感度の高いあなたへ。 クラシックな運河屋敷の外観と、クレイジーでクールな内装のギャップを楽しんでください。アムステルダムのクリエイティブな一面を肌で感じられる、刺激的な滞在になるはずです。


暮らすように旅する:ヨルダン地区

ヨルダン地区の静かな運河沿い。細い運河と住宅、ボートが並ぶ、落ち着いた「暮らすように旅する」エリアの雰囲気がよく分かる一枚です。
出典: Passport 2 Amsterdam

運河ベルトのさらに西側。

かつての労働者階級のエリアで、現在は迷路のような路地におしゃれなカフェや雑貨店がひしめく人気スポットです。

アンネ・フランクの家もこのエリア。

大型ホテルはほとんどなく、こぢんまりとしたセンスの良いブティックホテルやB&Bが点在しています。

「観光客」ではなく「住人」のような気分で過ごせます。

  • メリット: 静かで落ち着いている。センスの良いショップ巡りが楽しい。
  • デメリット: 中央駅からは少し距離がある(トラムやバス利用)。

ミスター ヨルダン(Mr. Jordaan)

「ただいま」と言いたくなる。運河沿いの屋根裏部屋で見る夢。

📍 立地・アクセス:世界で一番美しい散歩道
「花の運河」と呼ばれるブルームグラハト(Bloemgracht)に面しています。 窓を開ければ、静かに流れる運河と自転車で行き交う地元の人々。朝、焼きたてのパンの香りが漂う路地を散歩するだけで、この街に暮らしているような錯覚に陥ります。アンネ・フランクの家も徒歩圏内です。

🛋 客室と雰囲気:温かい「ココア」のようなインテリア
ロビーに入ると、親戚の家に招かれたような温かみのあるデザインがお出迎え。 客室はコンパクトですが、木目調の家具やヴィンテージ風の小物が配置され、センス抜群です。「Happy Snoozing(幸せなうたた寝)」というコンセプト通り、観光で歩き疲れた体を優しく包み込んでくれます。

朝食・ダイニング:評判のコンチネンタル
豪華なビュッフェではありませんが、厳選されたチーズ、ハム、そして焼きたてのクロワッサンが並ぶ朝食は口コミでも高評価。 近くには有名なアップルパイの店「Winkel 43」もあるので、朝食を軽めにして食べ歩きに出かけるのも賢いプランです。

💡 このホテルの「決め手」
「派手な高級ホテルよりも、センスの良い日常」を愛するあなたへ。 スタッフのフレンドリーさも評判で、チェックアウト時には「小さなギフト(飴など)」をくれることも。大型ホテルのマニュアル対応にはない、心温まる滞在がここにあります。※エレベーターはありますが、動きがゆっくりな愛嬌のあるタイプです。


リンデン ホテル(Linden Hotel)

土曜日は目の前が市場に。下町の活気を最前列で楽しむ拠点。

📍 立地・アクセス:リンデングラハト通りの特等席
ヨルダン地区の中心を通る「リンデングラハト(Lindengracht)」に面した、18世紀の建物を改装したホテルです。 特筆すべきは土曜日。ホテルの目の前の通りが「リンデングラハト・マーケット(青空市場)」に変身します!新鮮な果物やチーズ、雑貨を売る屋台が900メートルも続き、玄関を出て0秒でマーケット散策が楽しめます。

🛤 坂道・階段事情:【重要】「ダッチ・ステアーズ」の洗礼
正直にお伝えします。ここは典型的なアムステルダムの古い建物です。 小さなエレベーターは一応ありますが、非常に狭く(スーツケースと人でぎりぎり)、部屋によっては急な階段を使わなければなりません。「足腰に自信がない」「巨大なスーツケースがある」という方には不向きです。逆に言えば、その不便さこそがリアルなアムステルダム体験でもあります。

👜 サービス:かゆい所に手が届く気遣い
ロビーにはフリードリンクのコーヒーマシンやスナックがあり、いつでも喉を潤せます。 スタッフは親切で、地図を広げておすすめのカフェを教えてくれるなど、ホスピタリティの高さは折り紙付き。

💡 このホテルの「決め手」
「多少の不便さは冒険のうち。それよりも立地とコスパ!」という旅慣れたあなたへ。 階段は急ですが、それを補って余りある「ヨルダンのど真ん中」というロケーション。土曜日に滞在が重なるなら、最高のマーケット体験が約束されています。


治安重視&美術館へ:ミュージアム広場

緑の芝生とその奥にライクスミュージアムが並ぶミュージアム広場全体の俯瞰写真。周囲をぐるりと美術館に囲まれた、落ち着いた文化エリアの雰囲気が伝わります。
出典: Amsterdam Sights

ゴッホ美術館、ライクス美術館、コンセルトヘボウ(コンサートホール)が集まる、文化と芸術の聖地です。

このあたりは高級住宅街でもあり、中心部の喧騒が嘘のように上品で落ち着いています。

道幅も広く整然としているため、夜間の独り歩きも比較的安心。

「大人のアムステルダム」を楽しみたい方や、女子旅に最もおすすめできるエリアです。

  • メリット: 治安が良く静か。高級ブランド街(PCホーフト通り)もすぐ。
  • デメリット: 運河の「ごちゃっとした」古い街並みを求める人には、少し綺麗すぎるかもしれません。

コンサバトリウム ホテル(Conservatorium Hotel)

元音楽院の旋律が響く、アムステルダム最高峰のラグジュアリー。

🏛 建築・歴史:ネオゴシックと現代ガラスの融合
19世紀末に建てられた「王立音楽院」を、イタリアの有名デザイナー(ピエロ・リッソーニ)が大胆にリノベーション。 歴史的なレンガ造りの建物を、巨大なガラスのアトリウムが包み込んでいます。ロビーに降り注ぐ柔らかな自然光と、かつてここで楽器が奏でられた歴史の残響。足を踏み入れた瞬間、ため息が出るほど美しい空間です。

🛁 スパ・設備:地下に広がる1,000㎡の聖域「Akasha」
アムステルダム最大級のウェルネスセンター「Akasha(アカシャ)」を完備しています。 市内では極めて珍しい18メートルの屋内プール、ジャグジー、ハマムがあり、美術館巡りで疲れた足を癒やすには完璧な環境。朝の静かなプールで泳ぐ時間は、何物にも代えがたい贅沢です。

📍 立地・アクセス:美術館は「隣の家」
ゴッホ美術館と市立美術館は道路を挟んですぐ隣。ライクス美術館も徒歩2分です。 「朝一番の空いている時間にゴッホを見に行き、疲れたらホテルに戻って休憩する」という、この立地でしか不可能な優雅なアート鑑賞が叶います。

💡 このホテルの「決め手」
「予算の上限はない。最高のアムステルダムを見せてくれ」というあなたへ。 アムステルダムでNo.1のホテルを挙げろと言われたら、私はここを選びます。価格はトップクラスですが、サービス、建築、スパ、食事(人気の「Taiko」レストラン含む)、すべてが別次元です。


ホテル ヤン ライケン(Hotel Jan Luyken)

高級ブランド街の裏手にひっそりと佇む、19世紀の邸宅ホテル。

🛋 雰囲気:クラシックなタウンハウスでの暮らし
高級ブランド店が立ち並ぶ「P.C. ホーフト通り」と美術館の間に位置する、静かな通りのタウンハウス(邸宅)を利用したホテルです。 大規模ホテルのような派手さはありませんが、高い天井や大きな窓、アール・ヌーヴォー様式のディテールが、古き良きアムステルダムの家庭的な温かさを感じさせます。

📍 立地・アクセス:治安と静寂は「プライスレス」
すぐ近くにシャネルやルイ・ヴィトンがあるエリアなので、パトロールも頻繁に行われており、治安の良さは市内トップクラスです。 夜は非常に静かで、ぐっすりと眠れます。喧騒を離れて落ち着きたいけれど、不便な場所は嫌だという方に最適のバランスです。

🍷 設備:中庭とワインバー
小規模ながら、手入れされた中庭や、居心地の良いワインバーがあります。 美術館から戻った後、街へ繰り出さずにホテルの中でゆっくりとグラスを傾ける。そんな大人のスローな滞在が似合う場所です。

💡 このホテルの「決め手」
「美術館も買い物も楽しみたい。でも、夜は静かに休みたい」あなたへ。 コンサバトリウムほどの予算はかけられないけれど、この極上のエリア(ミュージアム地区)に泊まりたい場合の最適解です。エレベーターも完備されており、シニアの方との旅行にも自信を持っておすすめできます。

緑豊かで部屋が広い!プランタージュ

並木とテラス席が並ぶ広場のような一角。石畳と噴水沿いにベンチやカフェ席があり、「緑が多くてのんびりした住宅+文化エリア」という印象がよく分かる一枚です。
出典: De Plantage Amsterdam 公式サイト

動物園(アルティス)や植物園がある、緑豊かなエリアです。

中心部のホテルは「狭くて高い」のが相場ですが、ここまで来ると建物同士の間隔が広がり、部屋の広さにも余裕が出てきます。

地下鉄(メトロ)を使えば中央駅まですぐ。

知る人ぞ知る、コスパと快適さのバランスが良い穴場です。

  • メリット: 緑が多くリラックスできる。部屋が広めのホテルが多い。
  • デメリット: 周囲に飲食店は少なめ(静かではある)。

ハイアット リージェンシー アムステルダム(Hyatt Regency Amsterdam)

ロビーそのものが「植物園」。都会の喧騒を忘れるグリーンの聖域。

🌿 雰囲気・コンセプト:サステナブルな「森」に泊まる
「植物園の近く」という立地を最大限に活かし、館内は驚くほど緑に溢れています。 ロビーに入った瞬間、壁一面の「リビング・グリーンウォール(植物の壁)」がお出迎え。深呼吸したくなるような清々しい空気が漂い、ここがアムステルダムの市内であることを忘れてしまうほどです。

🛋 客室:広さと明るさが別格
アムステルダム中心部のホテルは「窓が小さい」「部屋が暗い」ことが多いのですが、ここは違います。 大きな窓から自然光が降り注ぎ、部屋の広さもゆったり。スタンダードルームでも圧迫感が全くなく、スーツケースを2つ広げても余裕があります。

🚆 移動の利便性:地下鉄駅まで徒歩3分
一見遠そうに見えますが、メトロの「Weesperplein(ウェースペルプレイン)」駅まで徒歩すぐ。 そこから中央駅までは地下鉄でわずか5分(3駅)です。トラムより速くて確実。実は非常にアクセスの良い「隠れ家」なのです。

💡 このホテルの「決め手」
「狭い部屋は絶対に嫌だ。開放感が欲しい」というあなたへ。 中心部の喧騒から戻ってきた時、この広さと緑に包まれると心底ホッとします。新しいホテルなので設備も最新。水回りもピカピカで、日本人が求める「清潔感と快適さ」を120%満たしてくれます。


ゾク アムステルダム(Zoku Amsterdam)

「ホテルの終わり」を宣言した革命児。暮らすように働く、ロフト型のアジト。

🏠 客室:スライド式階段のある「私の家」
ここは普通のホテルではありません。客室はすべて「ロフト(Zoku Loft)」スタイル。 部屋の中央には大きなダイニングテーブルがあり、ベッドは階段を登ったロフト部分に隠されています。キッチンも完備されており、スーパーで買ってきた食材で料理をしたり、仕事をしたり。「旅」ではなく「生活」をするための空間です。

🌍 共用スペース:世界中のノマドが集う屋上
最上階にある共用スペースは、コワーキングスペース、リビング、バー、そして温室のような食堂が一体になっています。 コーヒーの香りが漂い、世界中から来たクリエイターたちがPCを広げて談笑する。その輪に混ざるのもよし、ハンモックで揺られるのもよし。刺激的な出会いが待っています。

📍 立地・アクセス:運河と大学の知的エリア
Weesperstraat沿いに位置し、ハイアットと同様にメトロ駅へのアクセスが良好。 近くにはアムステルダム大学のキャンパスもあり、知的で落ち着いた雰囲気が漂います。

💡 このホテルの「決め手」
「ただ寝るだけのホテルは飽きた。刺激が欲しい」というあなたへ。 部屋に入った瞬間の「なんだこれ!?」というワクワク感は、他では絶対に味わえません。一人旅でも寂しくない、むしろ一人だからこそ楽しい。新しい旅のスタイルを発見できる場所です。


食とトレンドの発信地:デ・パイプ

カラフルなテントがずらりと並ぶアルバート・カイプ市場の通り。両側に細長いレンガ造りの建物が続き、ローカル感と活気ある「カルチェ・ラタン」的雰囲気が伝わります。
出典: Amsterdam Sights

「アムステルダムのカルチェ・ラタン」とも呼ばれる、活気あふれるエリア。

最大の見どころは、欧州最大級の露店市「アルバート・カイプ市場」。

多国籍なレストランや流行のブランチカフェが軒を連ね、歩いているだけでワクワクします。

地元の若者の熱気を感じたいならここです。

  • メリット: 食事が安くて美味しい。ホテルオークラなど日系ホテルもある安心感。
  • デメリット: 週末の夜はバー周辺がかなり賑やかになることも。

ホテルオークラ アムステルダム(Hotel Okura Amsterdam)

異国の地で出会う「完璧な日本」。安心と格式の絶対王者。

🗾 サービス:日本語が通じる、涙が出るほどの安心感
アムステルダムで唯一、日本語コンシェルジュデスクがあるホテルです。 旅の疲れやトラブルで心細くなった時、母国語で相談できる安心感は何物にも代えがたいもの。「お帰りなさいませ」という言葉と、完璧な和のおもてなしに、張り詰めていた緊張の糸がふっと解ける瞬間がここにはあります。

🍱 ダイニング:ミシュランの星が輝く「本物の和食」
海外によくある「なんちゃって和食」ではありません。館内の日本料理「山里(Yamazato)」は、欧州の和食店で初めてミシュランの星を獲得した名店。 朝食には、炊きたての白いご飯、焼き魚、味噌汁が並ぶ「和定食」を味わえます。長期のヨーロッパ旅行で胃が疲れている時、この朝食はまさに救世主です。(※鉄板焼き「さざんか」、フレンチ「Ciel Bleu」もミシュラン星付きです)

🛁 設備:23階からの絶景とバスタブ
高層建築が少ないアムステルダムにおいて、23階建てのこのホテルはランドマーク的存在。 客室からは運河や街並みを一望できます。もちろん、日本人には必須の「深めのバスタブ」と洗い場付きのバスルームも完備(※客室タイプにより異なるため要確認)。ジェットラグで眠れない夜も、お湯に浸かればリセット完了です。

💡 このホテルの「決め手」
「初めての海外、あるいは絶対に失敗できない旅」なら、オークラ一択です。 立地は中心部から少し離れていますが、トラムの駅は近く、タクシー移動もスムーズ。何より、ここに戻れば全てが解決するという安心感は、他のどのホテルも真似できません。


ペスタナ アムステルダム リバーサイド(Pestana Amsterdam Riverside)

元・公文書館の重厚な美しさ。アムステル川沿いの優雅な宮殿。

🏛 建築・歴史:重要文化財に泊まる特別感
19世紀に建てられた「旧アムステル・ニューウェル公文書館」と「旧市庁舎」を改装した、壮麗なレンガ造りのホテルです。 高い天井、巨大なアーチ窓、そして歴史の重みを感じる廊下。一歩足を踏み入れると、タイムスリップしたような感覚に陥ります。時計台のあるクラシックな外観は、アムステル川沿いでも一際目を引く美しさです。

🛋 客室:モダンとクラシックの共存
歴史的な「モニュメント棟」の客室は天井が高く優雅な雰囲気、新館の「リバーバンク棟」はモダンで機能的です。 簡易キッチン付きのスタジオタイプもあり、デ・パイプ市場で買ってきたチーズやワインを部屋で楽しむ、という使い方も可能です。

💆‍♀️ スパ・設備:静寂の屋内プール
歴史的建造物の中にありながら、モダンで美しい屋内プールとサウナ、フィットネスジムを完備しています。 川沿いのジョギングを楽しんだ後、プールで汗を流す。そんなヘルシーで優雅な朝を過ごすのに最適です。

💡 このホテルの「決め手」
「歴史的な建物は好きだけど、古臭いのは嫌」というわがままなあなたへ。 オークラの近くにありながら、こちらは完全に「ヨーロッパの重厚感」を味わえる選択肢です。デ・パイプの賑やかなエリアへも徒歩圏内ですが、ホテル周辺はアムステル川沿いの静かな環境。大人の隠れ家として完璧です。


コスパと絶景!注目の北エリア

アイ川沿いに、倉庫を改装した建物やビーチ風のテラス、巨大クレーンが並ぶNDSMワーフの俯瞰写真。再開発が進む“インダストリアル×アート”な北エリアの雰囲気をよく表しています。
出典: NDSM 公式サイト

中央駅の裏手から無料のフェリーに乗って対岸へ。

そこは再開発が進むアートと建築の実験場です。

かつての造船所跡地などを利用したユニークなホテルや、アムステルダムを一望できる高層ホテルが多くあります。

中心部の伝統的な雰囲気とは全く異なる、クールでモダンな滞在が楽しめます。

  • メリット: 価格に対して設備が新しく、コスパが良い。フェリー移動自体がアトラクションのようで楽しい。
  • デメリット: 中心部へ行くには必ずフェリー(24時間運航・無料)が必要。

サー アダム ホテル(Sir Adam Hotel)

A’DAMタワーに巣食う、音楽好きのための「天空のスタジオ」。

🎸 コンセプト:客室にはギブソンのギターとレコードプレーヤー
アムステルダムの新しいランドマーク「A’DAMタワー」の高層階に入居する、音楽をテーマにしたホテルです。 部屋に入ると、コンクリート打ちっぱなしの壁に、クロスリーのレコードプレーヤーと厳選されたアナログ盤が。実際に弾けるエレキギターまで飾られています。お気に入りのレコードに針を落とし、大音量で音楽を浴びる。そんなロックでクールな夜が過ごせます。

🏙 眺望:ベッドから見下ろす「アムステルダムの全貌」
なんといっても最大の魅力は、その眺望です。 床から天井までの巨大な窓からは、アイ(IJ)川の向こうに広がるアムステルダム中央駅や旧市街のきらめきを一望できます。特に夕暮れ時、街に灯りがともり始める瞬間の美しさは、言葉を失うほど。これを見るためだけに泊まる価値があります。

移動の利便性:24時間無料フェリー降りてすぐ
「対岸」と聞くと不便そうですが、実は超便利です。 中央駅の真裏から出る無料フェリー(F3: Buiksloterweg行き)は24時間頻繁に運行しており、乗船時間はわずか3分。フェリーを降りれば、ホテルは目の前です。深夜でも早朝でも、時間を気にせずアクセスできます。

💡 このホテルの「決め手」
「ありきたりな観光ホテルは退屈だ」という感度の高いあなたへ。 エレベーターの中までミラーボールが回り、常に良質なビートが流れているホテルです。静寂よりも刺激、歴史よりも絶景。アムステルダムの「今」を体感するなら、ここが最前線です。


ダブルツリー バイ ヒルトン アムステルダム NDSM ワーフ(DoubleTree by Hilton Amsterdam – NDSM Wharf)

~巨大クレーンとグラフィティ。廃墟美漂う「アートの埠頭」に泊まる。

🎨 周辺環境:NDSMという巨大なアート空間
かつての巨大造船所跡地「NDSM」エリアに位置しています。 ホテルの周りには、錆びついた巨大クレーン、グラフィティで埋め尽くされたコンテナ、アーティストのアトリエが点在。まるでSF映画のセットのような、退廃的かつエネルギッシュな風景が広がります。月1回開催される巨大なフリーマーケット「IJ-Hallen」の会場も目の前です。

アクセス:15分の船旅が「毎日の儀式」
中央駅から無料フェリー(F4: NDSM行き)に乗って約15分。 この15分を「遠い」と捉えるか、「楽しいクルーズ」と捉えるかで評価が変わります。風を感じながら船に揺られ、徐々に近づくNDSMのユニークな景色を眺める時間は、他では味わえない旅のハイライトになります。

🛋 客室・設備:水辺のガラス張り建築
外観はモダンなガラス張りで、客室からは川のパノラマビューが楽しめます。 中心部のホテルに比べて部屋が広く、価格もリーズナブルなのが大きなメリット。朝食会場からも川が見渡せ、カモメが飛ぶのを眺めながら優雅な朝を過ごせます。

💡 このホテルの「決め手」
「中心部の混雑はもう懲り懲り。コスパとユニークさを取りたい」あなたへ。 15分のフェリー移動さえ楽しめれば、広い部屋、面白い景色、そしてお財布に優しい価格と、いいこと尽くしです。「観光地」ではなく、地元のクリエイターたちが集まる「遊び場」に潜入する感覚を楽しんでください。


アムステルダムおすすめホテル事情と3つの注意点

アムステルダムおすすめホテル事情と3つの注意点
image ヨーロッパ冒険紀行

予約ボタンを押す前に、これだけは知っておいてください。

ガイドブックの片隅に小さく書かれている情報こそが、現地の快適さを大きく左右します。

【重要】「急な階段」とエレベーターの有無

~「2階」が「登山」になる街。スーツケースは凶器です~

アムステルダムの伝統的なカナルハウス(運河沿いの家)に泊まるのは憧れですが、そこには「ダッチ・ステアーズ(オランダの階段)」と呼ばれる最大の難関が待ち受けています。

かつて間口の広さで税金が決まっていた歴史的背景から、建物は「うなぎの寝床」のように細長く作られており、階段はハシゴのように急勾配で、足の踏み場も狭いのが特徴です。

もしエレベーターのない3階以上の部屋に通された場合、20kgのスーツケースを持ってこの階段を上がるのは、かなりの重労働になります。

▼ 建物タイプ別・階段リスク早見表

建物のタイプエレベーター階段の危険度おすすめの旅行者
運河沿いの小規模ホテル
(B&B、2つ星〜3つ星)
ほぼ無し★★★ (危険)
狭い・急・螺旋状。大きな荷物は困難。
バックパッカー
健脚な若者
運河沿いの高級ホテル
(ピューリッツァー等)
有り★☆☆ (安心)
改装で設置済みだが、廊下に段差がある場合も。
予算に余裕がある人
カップル・シニア
近代的なチェーンホテル
(駅周辺・南エリア)
完備☆☆☆ (快適)
バリアフリー対応が基本。
スーツケース利用者
家族連れ
💡 編集長からのアドバイス

予約サイトに「エレベーターあり」と書かれていない限り、「無い」と判断するのが賢明です。

どうしても雰囲気重視でエレベーター無しの宿を選ぶ場合は、予約時の備考欄に「Ground floor / Lower floor request(低層階希望)」と必ず記入しましょう。

これだけで地獄を見ずに済みます。

治安と避けるべきエリア(飾り窓地区など)

飾り窓地区のメイン運河沿い。赤いネオンサインが灯り始め、人通りも増えてくる時間帯の様子がわかる1枚です。
出典: Amsterdam.info

~「見に行く場所」と「眠る場所」は明確に分けてください~

アムステルダムはヨーロッパの大都市の中でも比較的安全な街ですが、「ホテルを取るべきではないエリア」が明確に存在します。

その筆頭が、旧教会周辺に広がる「飾り窓地区(De Wallen)」です。

ここは世界的に有名な観光地であり、夜に見学しに行く分には(スリにさえ気をつければ)問題ありません。

しかし、宿泊拠点にするのは全く別の話です。

夜遅くまで泥酔した観光客が騒ぎ、独特の雰囲気の路地が入り組んでいるため、女性のひとり旅や家族連れが安心して休息できる環境ではありません。

▼ エリア別・治安と雰囲気の比較

スクロールできます
エリア夜間の雰囲気宿泊のおすすめ度注意点
飾り窓地区 (De Wallen)騒然・独特な熱気✕ (避ける)騒音、客引き、写真撮影トラブル。
中央駅・ダム広場非常に賑やか△ (注意)人混みでのスリに注意。一本路地に入ると暗いことも。
ミュージアム広場静寂・上品◎ (推奨)街灯も整備され、夜間の独り歩きも比較的安心。
デ・パイプ / 南エリア地元の活気◯ (安心)住宅街なので夜は落ち着いている。
💡 編集長からのアドバイス

「中心部で安い!」と思って飛びつくと、実は飾り窓の真ん中だった…という失敗談をよく聞きます。

Googleマップでホテルの位置を確認し、「Oudezijds Achterburgwal」などの運河沿いであれば警戒してください。

安眠と安心はお金で買うべきです。

宿泊税(シティタックス)とデポジット

~「あれ、高い?」チェックアウト時の衝撃を防ぐために~

アムステルダムの宿泊税(観光税)は、2024年に引き上げられ、現在ヨーロッパで最も高い水準となっています。

また、オランダは完全なカード社会であり、現金のデポジットを受け付けないホテルも増えています。

予算オーバーを防ぐため、以下の2点を必ず頭に入れておいてください。

1. 驚異の「12.5%」宿泊税

現在、アムステルダム市の宿泊税は「宿泊料の12.5%」です。

例えば、1泊30,000円の部屋に泊まる場合、3,750円もの税金が上乗せされます。

大手予約サイトでは、大きく表示されている金額に税金が含まれていない(現地払い)ケースが多々あります。「総額」を必ず確認してください。

2. 必須となる「クレジットカードのデポジット」

ほぼ全てのホテルで、チェックイン時にクレジットカードによるデポジット(保証金)の仮押さえを求められます。

デビットカードやプリペイドカードは「残高があっても拒否される」ことが非常に多いです。

必ず「ICチップ付きのクレジットカード(暗証番号必須)」を持参してください。

▼ 1泊あたりの支払い総額シミュレーション(目安)

ホテルランク1泊の室料宿泊税 (12.5%)実質支払い総額
エコノミー€150 (約24,000円)€18.75 (約3,000円)€168.75
スタンダード€250 (約40,000円)€31.25 (約5,000円)€281.25
ラグジュアリー€500 (約80,000円)€62.50 (約10,000円)€562.50
(※1ユーロ=160円換算)
💡 編集長からのアドバイス

「現地でお金が足りない!」とならないよう、宿泊税分は別枠で予算取りをしておきましょう。

また、デポジット分(通常1泊分程度)がカード枠から一時的に引かれるため、クレジットカードの限度額には余裕を持たせて出発してください。

記事のまとめ

ここまで、アムステルダムの多様な8つのエリアと、ホテル選びの現実(階段や税金)についてお伝えしてきました。

記事を読み始めた当初、「どこも高そうだし、場所もよくわからない…」と感じていた霧は、少し晴れましたでしょうか?

アムステルダムは、泊まる場所によって「全く別の街」に見える不思議な都市です。

中央駅前を選べば「機能的でスピーディーな都会」に、運河沿いを選べば「17世紀の絵画のような世界」に、そしてデ・パイプや北エリアを選べば「刺激的なトレンドの街」に出会えます。

「誰にとっても100点満点のホテル」はこの街には存在しません。

しかし、あなたの旅の目的に寄り添う「あなただけの100点のホテル」は、必ず見つかります。

最後に、これだけは約束します。

どのエリアを選んだとしても、夜、運河沿いを歩いた時に水面に映るオレンジ色の街灯と、古いレンガ造りの街並みを見た瞬間、あなたはこう思うはずです。

「ああ、アムステルダムに来て本当によかった」と。

この記事が、あなたのヨーロッパ冒険の素晴らしい「拠点」を見つける手助けになることを願っています。

参考情報・公式サイト

アムステルダム観光・交通・税金情報

主要ホテル公式サイト(特徴的な施設を厳選)

周辺観光スポット(位置関係の確認用)

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