[本ページにはプロモーションが含まれています。]
初めてのイギリス旅行、どこに行こうか迷っていませんか?
ロンドンだけの短期滞在から、憧れのコッツウォルズやスコットランドを巡る周遊まで、限られた日程で英国の魅力を味わい尽くすには、効率的な計画が不可欠です。
この記事では、欧州在住歴10年以上の筆者が、失敗しないモデルコースを3泊5日から2週間までの日数別に厳選しました。
移動のコツや予算、最新の入国情報も網羅した完全ガイドで、一生の思い出に残る旅をサポートします。
- 3泊5日から2週間まで、確保できる日数と目的に合わせて最適化された具体的な観光ルート
- 複雑なロンドン市内のタッチ決済や、安く移動するための鉄道予約など、損をしない交通手段の攻略法
- 物価の高いイギリスで予算オーバーを防ぐための、費用の目安と現実的な節約術
- 2026年以降のETA(電子渡航認証)取得を含む、最新の入国条件とトラブル回避の準備
日数別イギリス旅行のモデルコース決定版

イギリス旅行の計画において、最も悩ましいのが「日数と行き先」のバランスです。
ロンドンだけに集中すべきか、憧れのコッツウォルズまで足を伸ばすか、あるいはスコットランドまで縦断するか。
まずは、旅行日数に応じた最適なエリアと楽しみ方を整理しました。
ご自身の確保できる休暇日数と照らし合わせて、現実的なプランの骨組みを作ってみてください。
| 日程パターン | 実質観光日数 | 推奨エリア | こんな人におすすめ | 移動の難易度 |
| 3泊5日 | 約2.5日 | ロンドン市内集中 | 初めての英国、週末+αでサクッと楽しみたい方 | ★☆☆☆☆(地下鉄のみ) |
| 5泊7日 | 約4.5日 | ロンドン+日帰り近郊 | 王道観光に加え、オックスフォードや古城も見たい方 | ★★☆☆☆(近郊列車) |
| 7~8日 | 約6日 | ロンドン+コッツウォルズ | 「英国の田舎」の風景と都会の両方を満喫したい方 | ★★★☆☆(一部バス/ツアー) |
| 9~14日 | 8日以上 | 英縦断(エディンバラ等) | イングランドとスコットランドの文化の違いを感じたい方 | ★★★★☆(長距離列車) |
ロンドン観光中心の3泊5日プラン
「3泊5日で楽しめるの?」と思われるかもしれませんが、結論から言うと十分に可能です。
ただし、欲張らないことが鉄則です。
この日程の場合、実質的な観光時間は中2日と最終日の午前中のみ。
移動に時間を割いてはもったいないため、宿泊拠点はロンドンの「ゾーン1(中心部)」または「ゾーン2」の地下鉄駅近くに固定しましょう。
ホテルを移動する時間はタイムロスになります。

1日目:到着と「英国らしさ」の洗礼
ヒースロー空港に到着したら、まずはホテルへチェックイン。

初日は時差ボケ(日本マイナス9時間、夏時間は8時間)で体が重いかもしれませんが、ここで寝てしまうと翌日以降に響きます。
無理やりにでも外に出て、日光を浴びましょう。
夕方は、ロンドンの象徴である「ウエストミンスター」エリアへ。
テムズ川沿いを歩き、ビッグベンや国会議事堂の鐘の音を聴くだけで「イギリスに来た!」という実感が湧き上がります。
夕食は近くのパブへ飛び込んでみてください。
フィッシュ&チップスとエールビールで、現地の空気に胃袋から馴染んでいくのが私のおすすめのスタートです。
2日目:王室文化と無料のアート体験

出典: Wikimedia Commons
朝一番でバッキンガム宮殿へ向かいましょう。
衛兵交代式は混雑しますが、その厳格な雰囲気は必見です。
その後は、トラファルガー広場を経由して「ナショナル・ギャラリー」へ。
ご存知の方も多いですが、イギリスの主要な博物館・美術館は常設展が無料です。
これは「文化は万人のもの」という英国の素晴らしい思想によるもの。
気に入った絵画だけを30分眺めて出る、といった贅沢な使い方ができるのも、この国ならではの特権です。
午後はコヴェント・ガーデンで大道芸を見ながら、紅茶専門店で少し特別なお土産を探すのも良いでしょう。
3日目:シティの活気とタワーブリッジ

出典: Wikimedia Commons
最終日の前日は、ロンドンの金融街「シティ」と東側エリアへ。
ロンドン塔の歴史の重みを感じた後は、すぐそばのタワーブリッジへ。
タイミングが良ければ橋が跳ね上がる瞬間が見られるかもしれません。
ランチは「バラ・マーケット(Borough Market)」での食べ歩きが正解です。
世界中の料理が集まる屋台の熱気は凄まじく、パエリアやラクレットチーズの香りに食欲を刺激されます。
夜はウエストエンドで本場のミュージカルを鑑賞するか、テムズ川の夜景を眺めながら旅を締めくくります。
なお、ロンドン市内の移動は、地下鉄(Tube)とバスが基本です。
切符を買う必要はなく、お手持ちの「タッチ決済対応クレジットカード」やスマートフォンを改札にかざすだけで乗車できます。
ヒースロー空港から市内への移動は、かつては高額な「ヒースロー・エクスプレス」か、安くて遅い「ピカデリー線」の二択でした。
しかし現在は、エリザベス・ライン(Elizabeth line)が圧倒的な正解です。
パディントン駅まで約30分と速く、車内も広くエアコン完備で快適。
しかも運賃はゾーン1経由で£13.90程度(時間帯による)と、コスパのバランスが最強です。
到着後の疲れを最小限に抑えるためにも、ぜひ活用してください。
到着日だけは“時間をお金で買う”のも手です。
最速ルートでホテルへ直行し、初日の消耗を最小限にしましょう。

コッツウォルズも巡る5泊7日の日程

出典: Wikimedia Commons

出典: Wikimedia Commons

出典: Wikimedia Commons
5泊確保できると、旅の自由度は劇的に上がります。
ロンドンを楽しみつつ、少し足を伸ばして「大都会以外のイギリス」を肌で感じるチャンスです。
このプランの鍵は、ホテルはロンドンに固定したまま、身軽な状態で日帰り旅行(Day Trip)を組み込むことです。
ロンドン+日帰り2本の黄金比
中3日~4日あるうちの2日間を、近郊への小旅行に充ててみましょう。
イギリスの鉄道網はロンドンを中心に放射状に伸びているため、片道1時間~1時間半程度で全く異なる景色に出会えます。
- 候補1:ウィンザー(Windsor)
現役の王室居城であるウィンザー城があります。女王陛下が週末を過ごされた場所としても有名です。城壁の中に広がる街並みは優雅そのもの。 - 候補2:オックスフォード(Oxford)
「ハリー・ポッター」のロケ地としても知られるクライスト・チャーチをはじめ、街全体が大学という学術都市。古い石造りのカレッジ群と、若者が行き交う活気が同居しています。 - 候補3:ブライトン(Brighton)
夏場なら特におすすめの海辺の街。かつての王族の保養地であり、桟橋にある遊園地やアンティークショップが並ぶ「ザ・レーンズ」など、ロンドンとは違う開放的な空気が流れています。
スケジュール例
- 1〜3日目: ロンドン市内の主要スポットを網羅(大英博物館やスカイガーデンなど)。
- 4日目: 列車でオックスフォードへ日帰り。午後はアフタヌーンティーを楽しむ。
- 5日目: 列車でウィンザーへ日帰り。夕方ロンドンに戻り、パブで最後の晩餐。
- 6日目: 午前中にハロッズやフォートナム&メイソンで買い物をして空港へ。
このように、天候に合わせて「晴れた日に郊外へ行く」という柔軟な調整ができるのも、拠点を変えないメリットです。
ロンドンは「無料×有料」が混ざるので、先に“有料枠”だけでも整理すると旅が一気に楽になります。
パスで迷いを減らしましょう。
イギリスの天気予報は、正直なところ「参考程度」です。
1日の中に四季があると言われるほど、晴天から突然の土砂降り、そしてまた晴れ、と目まぐるしく変わります。
日帰り旅行の日程はガチガチに決めすぎず、朝起きて空を見てから「今日はブライトンに行こう」と決めるくらいの柔軟さがあると、ストレスなく楽しめます。
鉄道のチケットも、近郊であれば当日購入(Off-Peakチケットなど)で極端に高くはなりません。
1週間のイギリス周遊おすすめルート
1週間(7〜8日)の日程があれば、多くの日本人が憧れる「蜂蜜色の村々」コッツウォルズ地方や、世界遺産のバースをじっくり巡る周遊旅行が叶います。
ここでは、ロンドンから一度離れ、地方都市に宿泊するプランを提案します。
「絵になるイギリス」を回収する旅

出典: Wikimedia Commons
前半3日はロンドンを満喫し、4日目にパディントン駅から列車で西へ向かいます。
目指すは世界遺産の街、バース(Bath)。
🏘️バースでの体験
ローマ時代から続く温泉保養地です。「ローマン・バス」の遺跡を見学し、ジョージ王朝様式の美しい建築群「ロイヤル・クレセント」を散策しましょう。バースの街並みは蜂蜜色の「バース・ストーン」で統一されており、夕暮れ時には街全体が黄金色に輝くような幻想的な景色を見せてくれます。
難所:コッツウォルズへのアクセス

出典: Wikimedia Commons
バースから少し北上すると、コッツウォルズ地方が広がります。
バイブリーやボートン・オン・ザ・ウォーターといった美しい村々が点在していますが、実はここが個人旅行の最難関。
村と村を結ぶ公共バスは本数が非常に少なく、乗り継ぎに失敗すると何時間も立ち往生することになります。
効率よく巡るための現実的な選択肢は2つです。
- 現地発着の日本語/英語ツアーを利用する
ロンドンやバース発の1日ツアーに参加すれば、主要な3〜4つの村をバスで効率よく回ってくれます。 - 専用車(チャーター)を手配する
予算はかかりますが、自分のペースで好きな村に滞在でき、最も満足度が高い方法です。
コッツウォルズの村に1泊するのも素敵ですが、大きなスーツケースを持っての移動は石畳や階段が多いため大変です。
バースなどの都市を拠点にして、そこから身軽に動くのが賢明です。
コッツウォルズは“行き方”で満足度が決まります。
バスの綱渡りをやめて、景色を味わう日にしてしまいましょう。
ヨーロッパ旅行全般に言えることですが、特に地方の古い街やコッツウォルズの村道は、キャスター付きスーツケースにとって天敵のような石畳や砂利道です。
キャスターが壊れるトラブルも珍しくありません。
周遊プランの場合は、ロンドンのホテルに大きな荷物を預けて(または駅の荷物預かり所を利用して)、1〜2泊分の荷物を入れたボストンバッグやリュックだけで地方へ向かうスタイルが、体力消耗を防ぐ最大の秘訣です。
10日から2週間で満喫する縦断旅
もし10日以上の休暇が取れるなら、イングランドを飛び出し、北のスコットランドまで足を伸ばす「英国縦断」に挑戦してみましょう。
景色、言葉のアクセント、そして人々の気質までもが変わっていくグラデーションを肌で感じる、旅好きにはたまらないルートです。
鉄道で北上するロマン
ロンドンのキングス・クロス駅から東海岸本線(LNERなど)に乗って北上します。
【第1の経由地:ヨーク(York)】

出典: Wikimedia Commons
ロンドンから約2時間。中世の城壁に囲まれた古都です。
北ヨーロッパ最大のゴシック建築「ヨーク・ミンスター」や、ハリー・ポッターのダイアゴン横丁のモデルとも言われる「シャンブルズ」の路地裏は、歩くだけで中世にタイムスリップしたような感覚に陥ります。
【最終目的地:エディンバラ(Edinburgh)】

出典: Wikimedia Commons
ヨークからさらに北へ約2時間半。
スコットランドの首都エディンバラに到着します。
岩山の上にそびえるエディンバラ城と、その下に広がる旧市街(オールドタウン)の景観は、ロンドンの洗練された美しさとは対照的な、荒々しくも荘厳な迫力があります。

旅の組み立て方
- ロンドン(3〜4泊): 都市観光
- ヨーク(1泊): 中世の雰囲気を楽しむ
- エディンバラ(2〜3泊): スコットランドの歴史とハイランド地方へのツアー
- 帰路: エディンバラ空港から帰国(またはロンドンへ戻る)
このルートは移動距離が長いため、鉄道チケットの確保が重要になります。
イギリスの長距離鉄道運賃は変動制です。
当日購入するとロンドン〜エディンバラ間で片道2万円以上かかることもザラですが、「Advance(早期割引)」チケットなら数千円で買えることもあります。
このチケットは通常、乗車日の約12週間前から発売されます。
旅程が決まったら、すぐに「National Rail」の公式サイト等でチケットを押さえるのが、予算を数万円単位で節約するコツです。
長距離鉄道は、早めに見るだけで価格が別物になります。
旅程が固まったら、まずはこの区間だけ先に押さえておくのが安心です。
ハリーポッターや美術館を巡るテーマ旅

出典: Wikimedia Commons
一般的な観光地巡りだけでなく、特定のテーマを持たせると旅の解像度は一気に高まります。
ここでは特に検索ニーズの高いテーマについて触れておきます。
ハリー・ポッター聖地巡礼
世界中のファンが訪れる「ワーナー・ブラザース・スタジオ・ツアー・ロンドン」は、ロンドン郊外のワトフォードにあります。
映画のセットや衣装がそのまま保存されており、ファンならずとも圧倒されるクオリティです。
また、ロンドン市内にも「キングス・クロス駅の9と3/4番線」や「レデンホール・マーケット」などのロケ地が点在しています。
ミュージカルと演劇
ロンドンのウエストエンドは、ニューヨークのブロードウェイと並ぶ演劇の聖地。
「レ・ミゼラブル」や「オペラ座の怪人」などのロングラン作品は、専用劇場での装置の豪華さが桁違いです。
夜の公演(19:30頃開演)に合わせて、早めのディナー(プレシアター・ディナー)を楽しむのがロンドンスタイルです。
フットボール(サッカー)観戦
プレミアリーグの試合観戦は、チケット争奪戦が非常に激しいです。
アーセナルやチェルシーなどの人気クラブの場合、メンバーシップへの加入が必要だったり、高額なホスピタリティパッケージしか残っていないこともあります。
「試合が見られたらラッキー」程度に構えるか、どうしても見たい場合は数ヶ月前から綿密な準備が必要です。
決して大げさではなく、ハリー・ポッターのスタジオツアーは世界中から予約が殺到するため、数ヶ月先までチケットが完売していることが日常茶飯事です。
「行けたら行く」は通用しません。
イギリス旅行が決まった瞬間、航空券を取るのと同じタイミング(あるいはそれより先)に公式サイトの空き状況を確認してください。
ここが取れるかどうかで、旅の日程そのものを調整する必要が出てくるほどです。
イギリス旅行のモデルコース計画と必需品

魅力的な行き先が決まったら、次はいよいよ現実的な「旅の土台作り」です。
ここからは、変動する旅費の考え方、気まぐれな天候への備え、そして複雑に見える交通システムや入国手続きについて、現地で暮らすような視点から実践的なノウハウを深掘りします。
費用の目安と安く抑える予算の組み方
「イギリスは物価が高い」という話は、残念ながら事実です。
特に近年のインフレと円安の影響で、ロンドンで外食をするとその価格に驚かれるかもしれません。
しかし、何にお金をかけ、どこを締めるかというメリハリをつければ、予算オーバーを防ぐことは十分に可能です。
ここでは、1ポンド=約210円(2026年1月時点の目安)として、1週間の滞在にかかる費用の肌感覚と、現地の生活者が実践している節約術をお伝えします。
旅費の構造を分解する
旅費総額をドンと見るのではなく、以下の5つの要素に分解して考えると対策が見えてきます。
- 航空券(15万〜30万円)
時期に最も左右されます。直行便は高額ですが、中東や欧州経由の乗継便なら数万円安くなることも。 - 宿泊費(1泊3万〜5万円)
ロンドン中心部は非常に高騰しています。スタンダードなビジネスホテルでも1泊3万円(約£140)を下回るのは難しい状況です。 - 交通費(2万〜5万円)
ロンドン市内の移動には上限がありますが、都市間移動(鉄道)を直前に買うと跳ね上がります。 - 食費(1日1万〜2万円)
まともに3食レストランに入ると、1日で2万円近く消えます。 - 観光・入場料(1万〜3万円)
前述の通り、主要美術館が無料なのは大きな救いです。
現地で効く「3つの節約術」
私が渡航する際に必ず実践している、満足度を下げずに財布を守る方法です。
- スーパーの「ミールディール(Meal Deal)」を活用する
TescoやSainsbury’sなどのスーパーには、サンドイッチ+スナック+飲み物の3点セットで£4〜£5(約840〜1,050円)程度になる「ミールディール」というセットがあります。公園でのランチや軽い夕食に最適で、レストランの1/5程度の価格で済みます。 - 「朝食付き」にこだわらない
ホテルの朝食は£15〜£20(約3,150〜4,200円)することも珍しくありません。街中のカフェでクロワッサンとコーヒーを頼めば£8程度で済みますし、現地の日常も垣間見えます。 - 免税(VAT還付)はないと心得る
重要な注意点として、現在イギリス(グレートブリテン)では、旅行者が手荷物で持ち帰る商品の免税手続き(VAT還付)は終了しています。かつてのように「空港で税金が戻ってくるから」といって買いすぎないよう注意が必要です。ただし、店舗から直接海外の自宅へ発送する場合のみ免税対象となるケースがあるので、高額な買い物の際は店員さんに確認してみてください。
イギリスのチップ文化はアメリカほど厳格ではありません。
多くのレストランでは、レシートに「Service Charge(サービス料)」として12.5%が最初から加算されています。
この場合、追加のチップは不要です。
加算されていない場合のみ、満足度に応じて10%程度を上乗せすれば十分。
パブでカウンター越しにドリンクを買う際や、ファストフード店では基本的にチップは不要です。
「郷に入っては郷に従え」ですが、無理のない範囲でスマートに対応しましょう。
ベストシーズンと季節ごとの服装ガイド

「ロンドンはいつも霧雨」というイメージをお持ちかもしれませんが、実際には季節ごとに全く違う表情を見せてくれます。
どの季節を選ぶかによって、持っていくべき服装も楽しみ方もガラリと変わります。
季節ごとのメリット・デメリット
| 季節 | 時期 | 特徴と注意点 |
| 春 | 4月〜5月 | 花々が咲き誇る美しい季節。寒暖差が激しく、突然の雨(シャワー)も多い。 |
| 夏 | 6月〜8月 | ベストシーズン。日照時間が長く(21時過ぎまで明るい)、公園遊びやフェスに最適。ただしホテル代は最高値。 |
| 秋 | 9月〜10月 | 黄金色の紅葉が公園を埋め尽くす。比較的雨が多くなり、日が短くなり始める。 |
| 冬 | 11月〜3月 | 16時には暗くなる。寒く風も強いが、街中のイルミネーションやクリスマスマーケットは圧巻。旅費は底値。 |
服装の鉄則は「玉ねぎ」スタイル
イギリスの天気予報でよく聞く言葉に「一日の中に四季がある」というものがあります。
朝は冬のように冷え込み、昼はTシャツで過ごせるほど暑く、夕方はまた冷たい風が吹く。
これに対応するには、玉ねぎの皮のように脱ぎ着できる「レイヤリング(重ね着)」が唯一の解です。
具体的には、以下の3層構造を意識してください。
- ベース: 肌触りの良い長袖Tシャツやカットソー。
- ミドル: 体温調節用のカーディガンや薄手のセーター。
- アウター: 防風・撥水機能のあるジャケット。
特に日本の「ウルトラライトダウン」のような、薄くて暖かいインナーダウンは現地の生活者にも愛用者がいるほど重宝します。

冬場であっても、厚手のコート1枚よりは、薄手のものを重ねる方が、暖房の効きすぎた地下鉄や店内での調節がしやすく快適です。
ロンドナー(ロンドンっ子)は、少々の雨では傘をさしません。
なぜなら、イギリスの雨は強風を伴うことが多く、傘がすぐに「お猪口」になって壊れてしまうからです。
また、雨が降ったり止んだりを繰り返すため、いちいち傘を開閉するのが面倒だという事情もあります。
現地に馴染むなら、撥水加工のされたフード付きのマウンテンパーカーやトレンチコートを一着用意しましょう。
サッとフードを被って颯爽と歩くのが、英国流の雨のやり過ごし方です。
鉄道移動とロンドン市内交通の攻略法
移動手段を制する者は、イギリス旅行を制します。
特にロンドンの交通システムは世界屈指の利便性を誇りますが、ルールを知らないと損をしてしまう落とし穴もあります。
ロンドン市内の「Pay as you go」と「Capping」
ロンドンの地下鉄(Tube)やバスに乗る際、切符を買う必要は全くありません。
お手持ちの「タッチ決済対応クレジットカード」か、スマートフォン(Apple Pay / Google Pay)を改札の黄色いリーダーにかざすだけです。
これを「Pay as you go」と呼びます。
ここで旅行者に優しいのが「Capping(上限課金)」というシステムです。
1日に何度乗っても、ゾーンごとの上限額【例:ゾーン1–2の1日上限は£8.90(※運賃は改定され得るため最新はTfLで要確認)】に達すると、それ以上は課金されません。
つまり、「乗り放題チケット」を自動的に適用してくれるようなものです。
⚠️注意すべき鉄則
必ず「入場と出場で同じデバイスを使う」こと。
例えば、行きはスマホでタッチし、帰りは物理カードでタッチしてしまうと、システムは「別々の人が乗った」と判断し、上限額の計算が合算されず高額になります。
同じカード番号でも、物理カードとスマホ上のカードは別扱いになることがあるので、「今回の旅はスマホで通す」と決めたら最後までスマホを使い続けましょう。
都市間鉄道のチケット戦略
モデルコースで紹介したヨークやエディンバラへの長距離移動では、チケットの種類(Ticket Type)の理解が必須です。
- Advance(前売り)
最も安いが、列車指定で変更不可。予定が決まっているならこれ一択。 - Off-Peak(オフピーク)
平日の通勤ラッシュ時などを避ければ乗れるチケット。時間は柔軟だが、少し高い。 - Anytime(いつでも)
いつどの列車に乗っても良いが、非常に高額(ビジネスマン向け)。
旅行者であれば、旅程が決まり次第「Advance」を狙うのが基本です。
ただし、ストライキなどで列車が運休になった場合は、払い戻しや後続列車への振替が可能になりますので、最新の運行情報をアプリ(National Rail や Trainline)でチェックする癖をつけましょう。
地下鉄や列車は「改札に入るとき」と「出るとき」の両方でタッチが必要ですが、ロンドンの赤い2階建てバスは「乗るときだけ」タッチします。
降りるときにタッチする必要はありません(そもそも降り口にリーダーがありません)。
これを間違えて降りるときにも運転席付近のリーダーにタッチしようとすると、二重課金のエラーが出たり、運転手さんに「もう払ってるよ!」と止められたりします。
バスは均一料金なので、乗車時のワンタッチだけでOKです。
入国に必要なETAと事前の準備リスト

最後に、旅の根幹に関わる重要な手続きについてお話しします。
特に2025年から2026年にかけてイギリスの入国制度は大きな転換期を迎えています。
「ETA」が完全義務化
これまで日本人はビザなしで短期渡航が可能でしたが、電子渡航認証(ETA)の導入により状況が変わりました。
英国政府の案内では、日本国籍の短期渡航(ビザ免除)でも、2025年1月8日(英国時間)以降の渡航はETAの事前取得が必要です。
- 申請料: £16(約3,360円)
- 有効期間: 2年間(またはパスポートの有効期限まで)
- 申請方法: 「UK ETA」アプリまたはオンラインで申請
未取得のまま空港へ行くと、日本でのチェックイン時に搭乗を拒否される可能性があります。
「ビザなしで行ける」という古い情報のまま出発しないよう、
必ず事前に申請を済ませてください。
審査は原則3営業日以内とされています。

トラブル回避のため、出発の1週間前までに申請しておくと安心です。
安全対策:スリと「スマホひったくり」
イギリスは基本的には安全な国ですが、ロンドン中心部では観光客を狙ったスリやひったくりが多発しています。
最近特に多いのが、「歩きスマホを狙ったバイクひったくり」です。
歩道で地図アプリを見ている隙に、後ろから来た電動バイクにスマホを奪い取られる事例が急増しています。
- スマホは建物の壁際で立ち止まって見る。
- カフェのテーブルにスマホを置きっぱなしにしない。
- カバンはファスナー付きを選び、体の前で持つ。
こうした基本的な自衛策だけで、被害に遭う確率はグッと下がります。
意外と忘れがちなのがプラグの形状。
イギリスは3つの四角いピンがある「BFタイプ」という、世界でも独特な形状を使っています。
ヨーロッパ本土(Cタイプ)とも違うため、周遊旅行の際は注意が必要です。
ホテルの部屋にUSBポートが増えてきたとはいえ、ドライヤーやカメラの充電には変換プラグが必須。
現地の空港で買うと割高なので、日本の100円ショップや家電量販店で2〜3個調達してスーツケースに入れておきましょう。
理想のイギリス旅行のモデルコースまとめ
ここまで、モデルコースから移動の裏技、そして入国の注意点まで、イギリス旅行を成功させるための情報を網羅してきました。
完璧な計画を立てることは大切ですが、イギリスという国の本当の魅力は、実は「予定通りにいかないこと」にあるのかもしれません。
突然の雨宿りで飛び込んだパブで最高のエールに出会ったり、列車が遅れたおかげで駅のホームで素敵な老夫婦とお喋りができたり。
そんなハプニングさえも、後になれば愛おしい「英国らしい思い出」に変わります。
モデルコースを道しるべにしつつ、現地ではご自身の感性のままに、寄り道や冒険を楽しんでください。
歴史と伝統、そして新しい文化が交差するこの素晴らしい国が、あなたを温かく迎えてくれるはずです。
Have a lovely trip!(素敵な旅を!)
参考情報・公式サイト
記事内で解説した情報の根拠となる公式サイトおよび、ご旅行の予約・確認に役立つ重要リンクを厳選しました。最新の運行状況や料金は、必ずこれらの一次情報源でご確認ください。
渡航準備・入国(ETA)・安全
- Apply for an electronic travel authorisation (ETA) – GOV.UK
英国政府によるETA(電子渡航認証)の公式案内・申請ページ。申請条件、費用、アプリのダウンロードリンクが掲載されています。 - Check if you can get an ETA – GOV.UK
国籍別のETA導入状況や、実施時期の最新スケジュールを確認できる公式ガイダンスです。 - Tax on shopping – GOV.UK
英国での買い物に関する税制(VAT還付制度の終了や、海外への商品発送時の免税扱い)についての公式見解です。
交通・移動(ロンドン市内・鉄道)
- Pay as you go (Contactless) – Transport for London
ロンドン交通局(TfL)によるタッチ決済、運賃の上限(Capping)、使用可能なカードに関する詳細ガイドです。 - National Rail Enquiries
英国全土の鉄道時刻表検索、運行情報、チケット購入(Advanceチケット含む)ができる公式ポータルサイトです。
観光・予約(チケット・公式情報)
- VisitBritain(英国政府観光庁)
英国観光の公式情報サイト。エリアガイドや最新のイベント情報が網羅されています。 - Warner Bros. Studio Tour London
「ハリー・ポッター」スタジオツアーの公式サイト。チケットの空き状況確認と予約はここから行います。 - Royal Collection Trust
バッキンガム宮殿、ウィンザー城などの王室関連施設の公式サイト。開館日時の確認や入場チケットの直接予約が可能です。

