パリのZFE・Crit’Air規制とは?レンタカー利用者向け全解説

パリ市内をレンタカーで走るなら、ZFE(低排出ゾーン)とCrit’Airステッカーの規制は避けて通れません。

対象エリアはA86の内側に広がる77自治体。規制時間帯に不適格な車両で走れば68€の罰金が科される可能性があります。

2026年は「教育的期間」の延長で取り締まりこそ猶予されていますが、制度自体は存続中です。

この記事では、ステッカーの分類や取得方法、レンタカー予約時の確認ポイント、万が一の違反通知への対処法まで、公式情報に基づいて整理しました。

目次

パリのZFE・Crit’Air規制の基本を理解する

パリを含むグランパリ都市圏(メトロポール・デュ・グランパリ)では、大気汚染対策として「ZFE(Zone à Faibles Émissions=低排出ゾーン)」が設定されています。

対象エリア内を走行するには、車両の排出レベルを示す「Crit’Air(クリテール)」ステッカーが必要です。

このセクションでは、ZFEの対象範囲、ステッカーの分類、最新の規制スケジュール、罰金、免除条件など、レンタカーで走行する前に押さえておくべき基本情報を整理します。


🔰 ZFE(低排出ゾーン)とは? パリの規制対象エリア

ZFEとは、フランス語で「Zone à Faibles Émissions mobilité」の略称で、排出ガスの多い車両の通行を制限する区域です。

パリのZFEは、メトロポール・デュ・グランパリ(Métropole du Grand Paris)が管轄しており、パリ市内だけでなく周辺自治体を含む広い範囲に適用されます。

📍 対象エリアの範囲

ZFEの境界は、パリを囲む環状高速道路「A86」の内側です。ポイントは以下のとおりです。

  • パリ市内全域(ペリフェリック環状道路・ヴァンセンヌの森・ブローニュの森を含む)が対象
  • A86の内側に位置する 77の自治体(メトロポール全131自治体のうち)が対象
  • A86そのものはZFEに含まれないため、A86上は規制を受けずに通行できる
  • A86をまたぐ自治体は、A86の内側部分のみが対象

つまり、シャルル・ド・ゴール空港(CDG)からパリ市内へ向かう場合、A86の内側に入った時点からZFE圏内となります。

ディズニーランド・パリ(マルヌ=ラ=ヴァレ)はA86の外側に位置するため、ZFEの対象外です。

⏰ 規制が適用される曜日・時間帯

乗用車・軽商用車・二輪車などの一般車両の場合、規制が適用されるのは以下の時間帯です。

区分適用日適用時間
乗用車・軽商用車・二輪車など月〜金(祝日を除く)8:00〜20:00
大型車(バス・トラック等)毎日(土日含む)8:00〜20:00

つまり、週末・祝日・平日の20時以降〜翌朝8時は、Crit’Airカテゴリに関係なく走行が可能です。

ただし、ZFE圏内を走行する車両にはCrit’Airステッカーの掲示自体は常に義務付けられている点に注意が必要です。

また、MGP公式ページでは、規制時間帯中にZFE圏内に駐車している車両にもステッカー掲示義務が適用されると明記されています。

週末の走行は「走行制限がかからない」という意味であり、「ステッカーが不要」という意味ではありません。


🏷️ Crit’Airステッカーの分類と色の見方

Crit’Air(クリテール)ステッカーは、フランス環境省が発行する「大気質証明書(Certificat qualité de l’air)」です。

車両の排出ガスレベルに応じて6段階に分類され、それぞれ異なる色が割り当てられています。

ステッカーの番号が大きいほど、排出レベルが高い(=より古い・汚染度が高い)車両であることを意味します。

📊 Crit’Air分類一覧(乗用車の場合)

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カテゴリ対象車両の目安パリZFEでの走行
Crit’Air 0🟢 緑電気自動車・水素自動車✅ 可
Crit’Air 1🟣 紫ガソリン車(2011年1月〜)、プラグインハイブリッド、ガス車✅ 可
Crit’Air 2🟡 黄ガソリン車(2006〜2010年)、ディーゼル車(Euro 5・6)✅ 可
Crit’Air 3🟠 オレンジガソリン車(1997〜2005年)、ディーゼル車(2006〜2010年)❌ 制限あり
Crit’Air 4🟤 茶ディーゼル車(2001〜2005年)❌ 制限あり
Crit’Air 5⚫ 灰ディーゼル車(1997〜2000年)❌ 制限あり
未分類1997年以前のガソリン車、2001年以前のディーゼル車❌ 制限あり

2025年1月以降のパリZFEでは、Crit’Air 0・1・2の車両のみが規制時間帯に自由に走行できます。

Crit’Air 3以上と未分類の車両は、原則として平日8時〜20時の走行が制限されています。

🔎 自分の車のカテゴリを確認する方法

フランス政府の公式サイト「certificat-air.gouv.fr」にアクセスすると、ナンバープレート情報から車両のCrit’Airカテゴリを確認できます。

英語・ドイツ語にも対応しています。


📅 2025〜2026年の最新規制スケジュール

パリZFEの規制は段階的に強化されてきましたが、実際の運用は「教育的期間(période pédagogique)」の延長により、取り締まりの実態と制度上のルールに差がある状況です。

🗓️ 規制強化の経緯

時期内容
2019年パリ市内でZFE開始(未分類車両を規制)
2021年6月Crit’Air 4・5・未分類の車両を規制対象に追加
2025年1月Crit’Air 3を規制対象に追加(ディーゼル2011年以前、ガソリン2006年以前)
2025年〜2026年12月教育的期間(取り締まり猶予)が継続中

⚠️ 2026年の状況:制度は存続するが取り締まりは見送り

メトロポール・デュ・グランパリは2025年12月22日、2026年も引き続き「教育的期間」を延長することを発表しました。

これにより、2026年12月31日まで、パリZFE圏内での違反に対する罰金徴収は行われません。

ただし、制度そのものは引き続き有効です。

ZFEのルールが撤廃されたわけではなく、以下の仕組みも継続しています。

  • Pass ZFE 24h:規制対象車両が年間最大24日まで走行できるパス(週末と合わせると年間約139日の走行が可能)
  • 職業者向けデロガシオン(特別免除):22種類の免除措置が継続

🏛️ ZFE制度の将来:国会での動向

フランス国会では、2025年6月にZFE廃止を含む「経済生活簡素化法案(projet de loi de simplification de la vie économique)」が下院で可決されましたが、その後の立法プロセスは完了していません。

2026年1月20日に両院協議会(CMP)でZFE廃止が再度承認されたものの、政府は採決を延期しました(2026年1月26日発表)。

投票は2026年3月の地方選挙後に先送りされる見通しです。

この法案が最終的に成立した場合でも、パリとリヨンは独自にZFEを維持する意向を表明しています。

レンタカーでパリを訪れる場合は、ZFEが存続している前提で準備するのが安全です。


💰 違反した場合の罰金額と取り締まりの実態

ZFE圏内を規制時間帯に不適格な車両で走行した場合、または有効なCrit’Airステッカーを掲示せずに走行した場合は、違反の対象となります。

📋 罰金額の一覧

車両区分違反種別罰金額(定額)
乗用車・軽商用車・二輪車第3級違反(contravention de 3ème classe)68€
大型車(バス・トラック等)第4級違反(contravention de 4ème classe)135€

この罰金は行政処分であり、免許の点数減点(フランスの制度における)は伴いません。

ただし、期限内に支払わなかった場合は増額される可能性があります。

また、場合によっては車両の一時差し押さえ(immobilisation)が行われることもあります。

🔍 2026年の取り締まり実態

前述のとおり、パリZFEでは2026年12月末まで教育的期間が延長されており、実質的に罰金が科されない状況です。

取り締まりは警察官による対面チェックに限られ、自動読取カメラ(LAPI:Lecture Automatisée des Plaques d’Immatriculation)はまだ運用されていません。

ただし、これはパリに限った話です。

他の都市では制度上の規制と取り締まりの実務(実際にどの程度切符が切られるか)に温度差があります。

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都市制度上の規制(2026年時点)取り締まりの実態
パリ(グランパリ)Crit’Air 3以上は規制対象教育的期間継続中(2026年12月末まで罰金なし)
リヨンCrit’Air 3以上は2025年1月から規制対象。走行中・駐車中とも違反となり得る(zfe.grandlyon.com)Crit’Air 4以上は2024年から警察による取り締まり開始済み。Crit’Air 3の本格的な取り締まり(自動読取カメラ導入)は2026年後半に予定(CCI Lyon、L’Argus報道)
グルノーブルCrit’Air 3以上は2025年1月から規制対象(13自治体)Crit’Air 5・未分類は2024年1月から罰金対象、Crit’Air 4は2024年7月から罰金対象。Crit’Air 3については2026年6月30日まで教育的期間(罰金なし)が適用中(grenoblealpesmetropole.fr公式サイト)

このように、「制度上は違反となる」ことと「実際に罰金を科される」ことは別の問題です。

特にリヨンでは、Crit’Air 4以上はすでに警察による取り締まりが行われている一方、Crit’Air 3に対しては自動読取カメラ(ビデオ・ベルバリザシオン)の導入が2026年後半に予定されています。

パリでは当面の間、実質的なリスクは低い状態ですが、他都市を含めたフランス周遊を予定している場合は、制度上は違反となることに変わりはありません。

不安な場合は、Crit’Air 2以上の車両を確保しておくと安心です。


🛡️ 規制が免除されるケース・時間帯はある?

パリZFEには、いくつかの免除措置(デロガシオン)が設けられています。

レンタカー利用者に直接関係するものは限定的ですが、知っておくと判断材料になります。

✅ 時間帯による「自動的な」免除

以下の時間帯は、Crit’Airカテゴリに関係なくZFE圏内を走行できます。

特別な申請は不要です。

  • 平日の20:00〜翌朝8:00
  • 土曜日・日曜日(終日)
  • フランスの祝日(終日)

ただし前述のとおり、走行制限がかからない時間帯であっても、ZFE圏内を走行・駐車する車両にはCrit’Airステッカーの掲示が義務付けられています。

ステッカーなしでの走行はいつでも違反対象となり得ます。

たとえば金曜の夕方にパリに到着し、週末だけ市内を走行するような旅程であれば、Crit’Air 3の車両でも「走行制限」にはかかりません。

ただし、その車両にもCrit’Airステッカーを貼付しておく必要があります。

✅ 制度上の免除対象

以下に該当する場合は、規制時間帯でもZFE内を走行できます(フランス在住者向けが中心です)。

  • 障害者用モビリティカード(carte mobilité inclusion) の保持者が運転・乗車する車両
  • 緊急車両(警察・消防・救急など)
  • コレクション車両(初度登録から30年以上経過し、車検証に「collection」の記載がある車両)。ただし、自治体により対応が異なる場合があるため個別確認が必要

✅ Pass ZFE 24h(一般向け)

Crit’Air 3以上の車両を所有する方向けに、メトロポール・デュ・グランパリが提供している一時通行パスです。

年間最大24日間、ZFE圏内を終日走行できます。

2025年には約38,000件のパスが発行されました。

ただし、このパスは事前にメトロポールの専用サイトで車両登録と日程の申告が必要です。

レンタカーの場合、車両のナンバープレートが事前にわからないケースが多いため、利用のハードルは高くなります。


レンタカーでCrit’Air違反を避ける実践手順

ここまでの内容でZFEとCrit’Airの仕組みが把握できたら、次はレンタカーで実際に対応する際の手順を確認します。

予約時の車両条件、ステッカーの扱い、レンタカー会社ごとの対応差、パリ到着後にチェックすべきポイント、そして万が一違反通知が届いた場合の対処法まで、実務的な流れを整理します。


🚗 レンタカー予約時に確認すべき車両条件

パリ市内やグランパリ圏内のZFEをレンタカーで走行する場合、まず重要なのは予約段階で「ZFE対応の車両が提供されるか」を確認することです。

📝 予約時のチェックポイント

確認事項内容
車両のCrit’AirカテゴリCrit’Air 0・1・2であれば、パリZFEの規制時間帯でも問題なく走行可能
車両の年式・燃料タイプガソリン車なら2006年以降、ディーゼル車なら2011年以降がCrit’Air 2以上の目安
Crit’Airステッカーの有無フランス国内で借りる場合、多くの大手レンタカー会社はステッカー貼付済みの車両を提供しているが、確約ではない

フランス国内の空港や市内営業所で借りる場合、大手レンタカー会社が保有する車両は比較的新しいモデルが中心です。

そのため、多くのケースではCrit’Air 1(ガソリン車)またはCrit’Air 2(ディーゼル車)に相当する車両が割り当てられます。

一方、ドイツ・ベルギーなど他国で借りた車をフランスに乗り入れる場合は注意が必要です。

他国のレンタカー会社はフランスのCrit’Airステッカーを貼付していないケースがほとんどです。

この場合の対処法については、次のセクションで説明します。

💡 予約時にできる対策

  • 予約サイトの備考欄や、営業所への事前メールで「Crit’Air対応車両を希望」と伝えておく
  • 電気自動車(EV)やハイブリッド車を指定できる場合は、Crit’Air 0〜1に該当するため、規制を気にせず走行できる
  • 車種の「クラス」や「カテゴリ」が保証されていても、実際に渡される車両は変わる可能性があるため、受取時の確認も大切

🏷️ Crit’Airステッカーの取得方法と貼付の注意点

Crit’Airステッカーは、フランス政府の公式サイト「certificat-air.gouv.fr」からオンラインで申請できます。

レンタカー利用者にとってこの手続きがどう関係するのか、ケース別に整理します。

📌 ケース①:フランス国内でレンタカーを借りる場合

フランスで登録された車両のCrit’Airステッカーは、車両の所有者(=レンタカー会社)が申請・貼付するのが原則です。

利用者側で申請する必要は基本的にありません。

車両の受け取り時に、フロントガラスにステッカーが貼られているかを確認してください。

もし貼付されていない場合は、窓口スタッフに確認するのが望ましい対応です。

📌 ケース②:他国で借りた車両でフランスに入る場合

ドイツやベルギーなど、フランス国外で登録された車両にも、フランスのZFEを走行する際はCrit’Airステッカーの掲示が求められます。

ただし、レンタカーの場合、利用者は車両の登録情報(Carte Grise)を受取まで知ることができないため、事前にステッカーを申請するのが難しいという構造的な問題があります。

対策として、以下の方法が考えられます。

  • 車両受取後にオンラインで申請し、メールで届くデジタル請求書(ステッカーのファクシミリ画像付き)を印刷してフロントガラスに掲示する。これは申請済みであることの根拠になりますが、正式にはステッカー現物の貼付が原則です。暫定書類の扱いは現場の判断に左右される可能性がある点は留意が必要です
  • ZFEを迂回するルートを選ぶ(A86自体はZFE対象外)
  • パリ市内ではレンタカーを使わず、公共交通機関を利用する

📋 ステッカーの基本情報

項目内容
申請サイトcertificat-air.gouv.fr(英語対応あり)
費用フランス国内:3.85€(送料込み)/国外発送:4.91€(Service-public.fr、2026年1月検証済み)
届くまでの目安約10営業日
暫定対応注文後24時間以内にメールでデジタル請求書(ステッカーのファクシミリ画像付き)が届く。これを印刷して掲示することで、申請済みである根拠として利用可能。ただし、正式にはステッカー現物の貼付が原則であり、暫定書類のみでの走行が全てのケースで認められるかは運用差がある
貼付位置フロントガラスの右下(車内側から見て右下、外側から見える位置)
有効期間車両の登録が変わらない限り、永続的に有効

⚠️ Crit’Airの公式サイト以外にも、代行申請を謳うサードパーティサイトが存在しますが、正規料金の数倍を請求されるケースが報告されています。

申請は公式サイト(certificat-air.gouv.fr)から行うのが確実です。


🏢 大手レンタカー会社の対応状況を比較する

フランス国内でレンタカーを借りる場合、大手各社がCrit’Airステッカーにどの程度対応しているかは気になるポイントです。

ただし、各社の公式サイト上でCrit’Air対応を明示的にポリシーとして掲げている例はまだ多くありません。

📊 各社の傾向(2025〜2026年時点の傾向)

レンタカー会社傾向
Europcarフランス国内営業所の車両には貼付済みのケースが多い。ただし確約はされておらず、営業所やタイミングにより異なる
Hertz同様に新しい車両が中心だが、ステッカー対応は営業所単位で差がある
Avis / Budgetフランス登録車両であれば貼付済みの可能性が高いが、公式保証はなし
Sixtドイツ系のため、ドイツ営業所発の車両にはフランス用ステッカーがない場合が多い
小規模/地方のレンタカー会社対応がまちまちで、確認の優先度が高い

⚠️ 注意点

  • レンタカー会社には、交通法規をすべて利用者に教える義務はありません。ZFEやCrit’Airの要件は、法律上は車両の運転者が知っておくべきルールです
  • ステッカーの有無を予約時にメールで確認し、返信内容を保存しておくと安心です
  • フランス国外のレンタカー会社から借りてフランスに乗り入れる場合は、ステッカーがない前提で計画を立てるのが現実的です

✅ パリ到着後にチェックすべきポイント

レンタカーを受け取ったあと、実際にパリ市内やグランパリ圏内を走行する前に確認しておくと安心な項目をまとめます。

🔍 車両受取時のチェックリスト

  • [ ] フロントガラス右下にCrit’Airステッカーが貼付されているかを目視で確認する
  • [ ] ステッカーが貼られていない場合、窓口スタッフに「この車にCrit’Airステッカーはありますか?(Est-ce que cette voiture a une vignette Crit’Air ?)」と確認する
  • [ ] 車両の登録証(Carte Grise)に記載されている初度登録年・燃料タイプを確認し、Crit’Air 2以上に該当するか自分でも把握しておく

🗺️ 走行前に確認しておくべき情報

  • [ ] 走行予定のルートがZFE圏内を通過するかを地図で確認する。A86の内側はすべてZFE圏内
  • [ ] 走行する曜日・時間帯を確認する。土日・祝日、および平日20時以降〜翌朝8時は規制対象外
  • [ ] パリ市内中心部の「ZTL(Zone à Trafic Limité)」にも注意する。ZFEとは別に、パリ1〜4区の一部で交通制限区域が設定されている

💡 ステッカーがない場合の現実的な選択肢

フランス国外で借りた車両にステッカーがないケースでは、以下の対応が考えられます。

  • パリ郊外のA86沿いの駐車場(P+R:パーク&ライド)に車を停め、メトロやRERで市内に移動する
  • パリ市内の走行は土日・祝日・夜間に限定する
  • 車両受取後すぐにcertificat-air.gouv.frで申請し、届いたデジタル請求書(ファクシミリ画像付き)を印刷して掲示する(正式にはステッカー現物の貼付が原則のため、あくまで申請済みの根拠として)

時間に余裕がない旅程では、パリ市内に車で入るかどうかを出発前に決めておくとスムーズです。


📬 万が一違反通知が届いたときの対処法

2026年のパリZFEでは教育的期間が継続しているため、罰金が実際に科される可能性は低い状況です。

ただし、リヨンやグルノーブルなどパリ以外のZFEでは取り締まりが行われており、レンタカーでフランス各地を周遊する場合は違反通知を受け取る可能性がゼロではありません。

📩 違反通知が届く仕組み

フランスの交通違反は、ANTAI(Agence Nationale de Traitement Automatisé des Infractions:交通違反自動処理機関)が一元的に管理しています。

  • レンタカーの場合、違反通知はまず車両の所有者(=レンタカー会社)に届く
  • レンタカー会社は通常、利用契約に基づいて違反時の運転者(=利用者)を特定し、利用者のクレジットカードに罰金相当額と手数料を請求するのが一般的な流れ
  • 外国人の利用者に対しても、登録国の言語で違反通知が送付される仕組みが整備されている

📝 届いた場合の対応手順

手順内容
①通知内容の確認違反の日時・場所・内容・罰金額を確認する
②レンタカー会社からの連絡を確認多くの場合、レンタカー会社経由でカード請求される。会社からの通知メールや明細を確認する
③支払い定額罰金(68€)であれば、amendes.gouv.frまたはANTAIのサイトからオンラインで支払い可能。6か国語対応
④異議申し立て(必要な場合)ANTAIのサイト(antai.gouv.fr)から異議申し立てが可能。45日以内の手続きが必要。正当な理由(ステッカーの掲示ミス、デロガシオンの存在など)がある場合に検討する

⚠️ 注意事項

  • レンタカー会社の利用規約に「交通違反の罰金は利用者負担」「行政手数料を別途徴収する」と明記されている場合がほとんどです。手数料は会社によって異なりますが、20〜50€程度が上乗せされるケースがあります
  • 支払い期限を過ぎると罰金が増額される仕組みのため、通知を受け取ったら早めに対応するのが重要です
  • 心当たりのない請求や、明らかに走行していない日時の違反通知があった場合は、レンタカーの契約書・走行記録を根拠にANTAIへ異議申し立てができます

📚 参考情報・公式サイト

本記事の作成にあたり参照した公的機関・行政サイトを中心に、信頼性の高い情報源を掲載しています。リンク先はいずれもフランス語(一部英語対応あり)です。

🏛️ パリZFEの公式情報

🏛️ フランス政府の公式情報

💰 罰金・違反対応

🏙️ リヨン・グルノーブルのZFE情報

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