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地中海の熱気あふれるバルセロナから、美食の聖地サンセバスチャンへ。
スペインを代表する2都市間の移動は、旅のハイライトとなる重要なパートです。
しかし距離は約570kmあり、飛行機、鉄道、バスのどれが最適か迷う方も多いはず。
本記事では、所要時間や料金、現地の実務情報をもとに、各アクセス方法を徹底比較します。
快適な直行便から格安バスまで、メリットと注意点を整理し、あなたの旅にぴったりのルートをご提案します。
- 飛行機・鉄道・バス・車、4つの移動手段にかかる所要時間と費用のリアルな比較
- 鉄道駅の工事場所や空港バスの季節運休など、現地でトラブルになりやすい注意点
- 直行便が高い場合の「ビルバオ空港経由」や、荷物が多い時の格安バス利用のコツ
- レンタカー派が知っておくべき、サンセバスチャン市内の乗り入れ規制(LEZ)と駐車戦略
バルセロナからサンセバスチャンへの移動手段を比較

バルセロナとサンセバスチャンは約570km離れており、東京から大阪、あるいは神戸あたりまでの距離感に近いです。
移動手段を選ぶ際は「時間」を取るか「予算」を取るか、そして「荷物の量」が大きな判断基準になります。
まずは、主要な4つの手段を比較した以下の表をご覧ください。これが選択の全体像です。
| 移動手段 | 所要時間の目安 | 費用のイメージ | 特徴とおすすめの旅人 |
| 飛行機 (直行便) | フライト約1時間15分 (総移動 約3〜4時間) | 中〜高 (時期により変動大) | 【最短・最速】 時間を節約したい方、日程がタイトな方。ただし空港移動の手間あり。 |
| 鉄道 (RENFE) | 直通 約5時間40分〜 (乗り換え有は+数時間) | 中 (早割なら安い) | 【車窓・快適】 中心部から中心部へ移動したい方。直通列車がある日に限る。 |
| 長距離バス (ALSA/FlixBus) | 約7時間30分〜 (夜行もあり) | 低〜中 (30€〜など) | 【格安・荷物多め】 費用を抑えたい方、大きな荷物がある方。体力に自信がある方向け。 |
| レンタカー | 運転 約6時間〜 (休憩込みで7時間以上) | 高 (燃料+高速+駐車) | 【自由・周遊】 寄り道をしたい方、複数人での移動。現地の交通規制(LEZ)に注意が必要。 |
飛行機は直行便利用で最短の所要時間を実現

バルセロナ(BCN)からサンセバスチャン(EAS)へは、ブエリング航空(Vueling)などが直行便を運航しています。
地図上で見るとスペインの端から端への移動ですが、空路ならあっという間です。
90分未満のフライトが生む余裕
公式の案内ではフライト時間は約1時間15分から20分程度。

実際に乗ってみると、離陸して水平飛行に入り、ドリンクを一口飲んだらもう着陸態勢、という感覚です。
この圧倒的な速さは、限られた休暇を最大限に活用したい旅行者にとって最大の魅力でしょう。
特に、サンセバスチャン到着後のランチやディナーの時間をしっかり確保したい場合、午前便の利用は非常に合理的です。
滞在時間を1分でも増やしたいなら、まずは空路の条件チェックから。
OmioならBCN→EASの便をまとめて比較できるので、良い時間帯の直行便が見つかります。
また、サンセバスチャン空港(EAS)は非常にコンパクトな空港です。
大手ハブ空港のように着陸してからゲートまで延々と歩かされたり、荷物が出てくるのを30分待ったりすることは稀です。
飛行機を降りてから到着ロビーに出るまでの動線がスムーズなのも、隠れたメリットと言えます。
「ドアtoドア」で考える現実的な時間
ただし、「飛行機が一番速い」と即断するのは少し待ちましょう。
バルセロナ市内からエル・プラット空港への移動(約30〜40分)、保安検査の通過(1時間前到着推奨)、そしてサンセバスチャン空港から市内への移動を含めると、トータルでは4時間近くかかります。
サンセバスチャン空港から市内へは、空港連絡バスが運行しています。
通年運行の「E21」や夏季限定の「E30」などが設定されていますが、季節によって停車するバス停やルートが変わる点には注意が必要です。
たとえば、夏の間だけ運行される直行便的な性格を持つE30がある期間は、通常のE21が空港に寄らないケースも過去に見られました。
(出典:Aena – San Sebastián Airport Destinations)
サンセバスチャン空港はフランス国境すぐそばのオンダリビアという街にあります。
市内へ向かうバス(Lurraldebus)に乗る際、運転手に行き先を告げるか、現地の交通カード「MUGI」を使うと割引がききます。
もし荷物が巨大なら、バスのトランクが開けられるか乗車時にジェスチャーで確認するとスムーズです。
タクシーも常駐していますが、台数が限られるため、飛行機到着直後は争奪戦になることも。
急ぐなら早めにロビーへ出ましょう。
ビルバオ空港経由のバス移動も有力な選択肢

「サンセバスチャン行きの直行便が高い」「時間が合わない」。
そんな時に視野に入れたいのが、隣の主要都市ビルバオ(Bilbao)の空港を利用するルートです。
実は、欧州内の移動慣れしている人の間では王道の選択肢でもあります。
ビルバオ空港(BIO)という「逃げ道」
ビルバオ空港はバスク地方最大の空港であり、就航便数がサンセバスチャン空港とは桁違いに多いです。
そのため、航空券の価格が安く抑えられることが多く、便の選択肢も豊富です。

バルセロナからビルバオへ飛び、そこからバスでサンセバスチャンへ向かうという「ひと手間」をかける価値は十分にあります。
直行便が高い・時間が合わない日は、まずバルセロナ→ビルバオを押さえるのが近道です。
Omioで便を比較して、乗り継ぎ作戦の土台を作っておきましょう。
空港からサンセバスチャンへの直行バス
ビルバオ空港からは、サンセバスチャン(ドノスティア)のバスターミナルへ直行するバス(Pesa/LurraldebusのDO50Bなど)が運行されており、日中は概ね1時間に1本程度の頻度で出ています。
所要時間は約1時間15分。
空港の到着ロビーを出てすぐの場所にバス乗り場があり、迷うことはほとんどありません。
このルートの良さは、ビルバオの緑豊かな山間部を抜けていく車窓の美しさにもあります。
また、もし時間に余裕があれば、ビルバオ市内に少し立ち寄って、グッゲンハイム美術館の外観を眺めたり、ピンチョスを一皿つまんでから移動するという贅沢なプランも組めます。
ビルバオ空港のバス乗り場には券売機がありますが、夏のピークシーズンや週末は満席になることも珍しくありません。
特に到着便が重なる時間帯は列ができます。
可能ならバス会社の公式サイト(LurraldebusやPesa)で事前にオンライン予約をしておくと安心です。
もし満席でも、1時間待てば次のバスが来ますが、その1時間をカフェで過ごすか、焦って過ごすかは準備次第です。
到着便が重なる時間帯は、空港バスが満席になることもあります。
移動を確実にするなら、日本語で見れるOmioで空港→サンセバスチャンの直行バスを先に確認しておくと安心です。
鉄道のRENFEは直通か乗り換えかを確認

鉄道の旅には、飛行機にはない情緒があります。
バルセロナ・サンツ駅(Barcelona Sants)を出発し、カタルーニャの平原を抜け、サラゴサを通り、やがて緑深いバスクの山々へと景色が変わっていく様は、スペインの多様性を肌で感じる体験です。
「直通列車」の有無が鍵
バルセロナからサンセバスチャンへ鉄道で行く場合、最も重要なのは「直通列車(AlviaやIntercity)」があるかどうかです。
直通であれば所要時間は5時間40分〜6時間半程度。
乗り換えなしで読書やシエスタ(昼寝)をしている間に到着します。
しかし、直通列車は毎日頻繁に走っているわけではありません。
日によっては1本しかない、あるいは設定がない場合もあります。
その場合、サラゴサ(Zaragoza)やマドリード方面を経由する乗り継ぎルートが表示されますが、これは要注意です。
乗り継ぎ時間が悪いと総移動時間が8〜10時間に膨れ上がり、疲労困憊してしまいます。

チケット予約サイト(Renfe公式やThe Trainlineなど)で検索する際は、「Direct(直行)」の表示を必ず確認してください。
直通列車がある日なら、移動そのものが快適な“車窓旅”になります。
日本語で見れるOmioで運行日と料金をまとめて確認して、良い条件の日を先に押さえておくと安心です。
到着駅の「仮設」トラップ
現在、サンセバスチャンでは高速鉄道の乗り入れに向けた大規模な工事が行われています。
これに伴い、従来の歴史ある「北駅(Estación del Norte)」の機能が制限され、到着場所が変更されている場合があります。
現在は駅舎の近くや、少し離れた場所に仮設ホームや案内所が設けられていることが多く、初めて訪れる人は「ここはどこ?」と戸惑うかもしれません。
Googleマップで単に「駅」を目指すと、工事用のフェンスに阻まれることもあります。
予約したチケットに記載されている到着駅の正確な名称を確認し、現地では「Salida(出口)」やタクシー乗り場の矢印案内に注意深く従ってください。
スペインの鉄道(RENFE)は、早めに予約すると一等車に近いクラス(Elige Comfortなど)が驚くほど安く買えることがあります。
座席配列が2+1列でゆったりしており、5〜6時間の長旅での疲労度が段違いです。
数ユーロの差なら迷わずアップグレードをおすすめします。
また、車内にはカフェテリア車両(Cafetería)が連結されていることが多く、生ハムボカディージョ(サンドイッチ)とビールを買って自席で楽しむのも、スペイン鉄道旅の醍醐味です。
格安バスならFlixBusやALSAで節約

「とにかく安く移動したい」「学生時代のバックパッカーのような旅がしたい」。
そんな方には長距離バスが最強の味方です。
スペインの長距離バス網は非常に発達しており、車両も清潔で快適なものが増えています。
コスパと利便性のバランス
FlixBusやスペイン大手のALSAがこの区間を運行しています。
所要時間は最短でも7時間20分〜8時間程度と長丁場ですが、運賃は時期や予約タイミングによっては30ユーロ前後、あるいはそれ以下で見つかることもあります。
特筆すべきは「夜行バス」の存在です。
バルセロナを深夜に出発し、早朝にサンセバスチャンに到着する便を使えば、宿泊費を1泊分浮かせることができます。

体力に自信がある方にとっては、時間とお金の節約を一挙に叶える合理的な手段です。
荷物が多い人への朗報
LCC(格安航空会社)を利用する場合、受託手荷物の追加料金が高くつくことがありますが、バス会社大手(特にALSA)は、一定重量(例:20kg〜30kg)までの荷物預け入れが無料、または少額で済むケースが多いです。
長期滞在でスーツケースが重い場合や、お土産を買いすぎて荷物が増えた場合、トータルコストで考えるとバスが最も安上がりになることがよくあります。
ただし、バルセロナ側の乗り場には注意が必要です。
「北バスターミナル(Estació del Nord)」発の便もあれば、サンツ駅(Sants)隣接のバスターミナル発の便もあります。
予約画面で「Barcelona Nord」なのか「Sants」なのかを必ずダブルチェックしてください。
料金を抑えたいなら、バスは“早い者勝ち”です。
出発地(Nord/Sants)を確認したら、Omioで空席と価格を見比べて、条件の良い便を先に確保しておきましょう。
7時間以上のバス旅では、途中のサービスエリアで1〜2回、15分〜30分程度のトイレ休憩が挟まれます。
この時、運転手はスペイン語で出発時間を告げることが多いので、不安な場合は「何分停車しますか?(Cuántos minutos?)」と聞くか、戻ってくる時間を紙に書いてもらうと安心です。
また、車内は冷房が効きすぎている(あるいは冬は暖房が弱い)ことがあるため、羽織れるものを一枚手元に置いておくのが鉄則です。
レンタカー移動は距離と高速料金を考慮

自分のペースで自由に移動したい、途中のワイナリーや小さな村に立ち寄りたい。
そんな旅のロマンを叶えるのがレンタカーです。
しかし、バルセロナからサンセバスチャンへのドライブは、ちょっとした覚悟と戦略が必要です。
570kmのロングドライブ
距離にして約570km。
休憩なしでも5時間半から6時間半、現実的には食事や休憩、渋滞を含めて7〜8時間を見ておくべき道のりです。
ルートは主に高速道路AP-7やAP-2、AP-68などを経由します。
かつて高額だったAP-7などの一部区間は2021年に料金所が撤廃され無料化されましたが、AP-68など依然として有料の区間も残っています(※AP-68の一部区間は2026年11月頃まで有料契約が残るとされています)。
駐車場の確保とLEZ(低排出ゾーン)
到着地のサンセバスチャンは、歴史的な街並みを守るため、また環境対策のために車両規制が厳しい都市です。
中心部は「低排出ゾーン(ZBE: Zona de Bajas Emisiones)」に指定されており、許可のない車両や環境基準を満たさない車両の進入が制限されています。
レンタカーの場合、基本的には新しい車両なので基準はクリアしていることが多いですが、うっかり居住者専用エリアに進入してしまうと後日高額な罰金の請求が届くことになります。
最も賢い戦略は、市内中心部のホテルに駐車場があるかを事前に確認するか、街の外縁にある公共駐車場(Park & Ride)に車を停め、そこからバスやタクシーで中心部へ入ることです。
往復の時間を削って寄り道に回すなら「乗り捨て」が最短です。
出発地と返却地を変えて、バスク旅を一気にラクにしましょう。
高速道路沿いのサービスエリア(Área de Servicio)は、日本のそれとは少し趣が異なります。
美味しいクロワッサンや絞りたてのオレンジジュースが飲めるカフェが併設されている所もあれば、ガソリンスタンドだけの無機質な場所も。
ドライブの楽しみとして、Googleマップで評価の高いレストランが近くにある出口で一度高速を降り、地元の食堂(Venta)で食事をするのもおすすめです。
ただし、車上荒らしには十分注意し、車を離れる際は荷物を外から見えないようにカバーをかけてください。
バルセロナとサンセバスチャンの移動で知るべき注意点

移動手段が決まったら、次に押さえておくべきは「現地での具体的な動き方」です。
バスの路線番号や駅の工事状況、交通規制など、知っているだけでトラブルを未然に防げる実務情報をまとめました。
到着してから慌てないための転ばぬ先の杖としてお役立てください。
サンセバスチャン空港から市内へのバス路線

サンセバスチャン空港(EAS)に降り立つと、そこはフランス国境すぐそばの街、オンダリビアです。
ここからサンセバスチャン(ドノスティア)の中心部までは約20km。
タクシーなら約30〜40ユーロで20分強ですが、多くの旅人が利用するのはLurraldebus(ルラルデバス)が運行する空港連絡バスです。
しかし、このバス路線には「季節の罠」とも言える少し複雑なルールが存在します。
「E21」と「E30」の季節による入れ替わり
基本となる路線は E21 です。
これは空港を経由してサンセバスチャン市内(ギプスコア広場など)へ向かう通年の主要路線で、平日は概ね頻繁に運行されています。
しかし、観光客が急増する夏季(例:6月下旬〜9月頃)には、空港専用に近い性格を持つ E30 という路線が登場することがあります。

ここで注意が必要なのは、「E30が運行される期間中、普段のE21は空港に停車しない(スキップする)」という運用がなされる場合があることです。
ガイドブックや古いブログ記事で「E21に乗ればOK」と覚えていて、バス停で待っていても一向にE21が来ない、あるいは目の前を通過していく……という事態になりかねません。
空港の到着ロビーを出たら、まずはバス停の掲示板や電光掲示を確認し、「Donostia(サンセバスチャンのバスク語名)」行きのバスがE21なのかE30なのか、現地の最新案内を必ずチェックしてください。
支払いと「MUGIカード」
バス運賃は片道数ユーロ程度ですが、運転手に現金で支払う場合、高額紙幣(50ユーロ札など)は「お釣りがない」と拒否されることが日常茶飯事です。
小銭を用意しておくのが鉄則です。
もし数日間滞在してバスや電車に複数回乗る予定なら、現地の交通ICカード「MUGI(ムギ)」を空港の売店やタバコ屋(Tabacos)で購入するのも賢い手です。
割引率が高く、複数人で1枚を使い回すことも可能です(乗車時に人数分タッチする方式)。
現地の行き先表示は「San Sebastián」ではなくバスク語の「Donostia(ドノスティア)」と書かれていることがほとんどです。
最初は戸惑いますが、これらは全く同じ場所を指します。
空港バスは市内中心部の「Gipuzkoa Plaza(ギプスコア広場)」付近に到着することが多いですが、降車ボタンを押すタイミングが不安なら、Googleマップの現在地をオンにして眺めておくと安心です。
鉄道駅は工事に伴う仮設駅の場所を把握

バルセロナからの列車が到着するサンセバスチャンのメイン駅、通称「北駅(Estación del Norte)」は、現在、高速鉄道(バスクY字線)の乗り入れに向けた大規模な改修工事の真っ只中です。
これにより、駅の機能や導線が大きく変わっている点に最大の注意が必要です。
到着ホームと仮設駅の位置関係
かつての風情ある駅舎は保存されていますが、実際の乗降はそこから少し離れた場所や、工事用に設けられた仮設駅(Nestor Basterretxea Square周辺など)で行われる場合があります。
列車を降りると、ホームから出口までが仮設通路で長く続いていたり、以前の正面出口が閉鎖されていたりします。
特に重いスーツケースを持っている場合、階段や砂利道に近い通路を通らされると一苦労です。
到着前に、車掌さんや周囲の乗客に「出口はどっち?」と聞いておくと心の準備ができます。
タクシーと市内へのアクセス
工事の影響で、タクシー乗り場の位置も頻繁に変更されます。
「Taxi」という黄色と黒の矢印看板を見落とさないようにしてください。
もし駅前でタクシーが見つからない場合、配車アプリ(UberやCabifyなど)を使おうとしても、工事区域内には車が入ってこられないため、少し離れた大通りまで歩く必要があるかもしれません。
また、駅のすぐそばにはバスターミナル(Estación de Autobuses)があり、こちらは地下に整備された近代的な施設です。
長距離バスで到着する場合と、鉄道で到着する場合で、地上に出た時の景色が異なる(目の前が川だったり、広場だったりする)ので、待ち合わせをする際は「Renfeの駅前」なのか「バスターミナルの地上出口」なのかを明確にしておくことをお勧めします。
工事現場の仮囲い(フェンス)の位置は、工事の進捗によってコロコロ変わります。
Googleマップの徒歩ルートが、実際にはフェンスで通れないということもよくあります。
「地図ではここを通れるはずなのに!」とイライラせず、現地の迂回案内看板(Desvío)に従うのが最短ルートです。
到着直後の移動は、時間と体力に余裕を持って計画しましょう。
長距離バスの乗り場と荷物制限の条件

長距離バス(ALSAやFlixBusなど)は、安さだけでなく「荷物の許容量」でも魅力的な選択肢ですが、ここにも知っておくべき実務的なルールがあります。
特にバルセロナ出発時の「乗り場」は、旅慣れた人でも間違えやすいポイントです。
「北駅」か「サンツ」か
バルセロナには主要なバスターミナルが複数あります。
- Estació del Nord(北バスターミナル)
凱旋門の近くにあり、多くの国際線や長距離線が発着するメインのターミナル。 - Sants Estació(サンツ駅バスターミナル)
主要鉄道駅であるサンツ駅の横にあるターミナル。
予約したチケットのPDFやアプリ画面をよく見てください。
「Barcelona Nord」と書いてあるのにサンツ駅に行ってしまったり、その逆だったりすると、リカバリーはほぼ不可能です(距離が離れています)。
出発の30分前には到着しておくことを考えると、前日までに場所を地図で確認しておくのが無難です。
荷物ルールの落とし穴と対策
バス会社ごとの荷物ルールを表に整理しました。
特にALSAは太っ腹ですが、FlixBusは追加料金にシビアな傾向があります。
| バス会社 | 預け荷物(トランク) | 手荷物(車内持ち込み) | 追加荷物について |
| ALSA | 基本 30kgまで無料 (国際線は25kgの場合あり) | 小さなバッグ1個 | 事前予約で追加可能(有料) 自転車等は要別料金 |
| FlixBus | 基本 20kgまで1個無料 (サイズ規定あり) | 7kgまで1個 | 予約時に追加購入必須。 当日追加は高額になる傾向。 |
「これくらい大丈夫だろう」という甘い見込みは禁物です。
満席の便ではトランクスペースがぎっしり埋まり、運転手が重量や個数を厳しくチェックすることがあります。
超過料金をその場で請求されると、せっかくの格安チケットの意味がなくなってしまいます。
長距離バスの車内、特に休憩中の盗難には十分注意してください。
トランクに預けた大きな荷物はまず安全ですが、車内に持ち込んだリュックやハンドバッグは、寝ている間に後ろの席から探られる……なんて怖い話もゼロではありません。
貴重品が入ったバッグは網棚には置かず、足元に置くか、抱えて寝るのが「プロの自衛策」です。安心を買うと思って徹底してください。
車の乗り入れ規制LEZと駐車場の対策

レンタカーでサンセバスチャンを目指す場合、到着地である市内中心部の交通規制 LEZ(Low Emission Zone / スペイン語ではZBE) への対策が必須です。
これは環境保護のために設定された規制で、違反すると後日、レンタカー会社を通じて罰金の請求が届きます。
サンセバスチャンのLEZ事情
サンセバスチャンの中心部(特に旧市街やビーチ周辺)は、居住者や許可車両以外の進入を制限するエリアが増えています。
標識には「ZBE」という文字と、進入禁止の赤い丸印が描かれています。
カメラでナンバープレートを自動読み取りしているため、「ちょっと通るだけならバレない」は通用しません。
レンタカーを借りる際に、その車がZBEに対応したステッカー(Distintivo Ambiental)を貼っているかを確認するのはもちろんですが、そもそも「中心部には車で入らない」のが最も安全な戦略です。
「パーク&ライド」が賢い選択
市内の狭い一方通行や駐車場探しでストレスを溜めるより、郊外の駐車場を利用しましょう。
- Illunbe(イルンベ)駐車場
闘牛場の近くにあり、多くの場合無料で駐車できます。ここから市内へはバスやタクシーですぐです。 - 各大学エリアの駐車場
週末などは開放されていることがあります。
どうしても中心部のホテルまで車で行きたい場合は、事前にホテルへ連絡し、「ナンバープレートの登録が必要か」「提携駐車場への安全なルート」を必ず聞いてください。
ホテルの駐車場予約票があれば、規制エリア内を通行できる免除措置が受けられる場合もあります。
スペインの古い都市にある地下駐車場は、入口の通路が驚くほど狭く、カーブが急なことが多いです。
大型のSUVやワゴン車を借りていると、壁に擦りそうになる恐怖を味わいます。
運転に自信がない場合は、無理をせず、入り口が広くて明るい郊外の平面駐車場を選ぶのが心の平穏のためです。
傷をつけて免責額を払うより、タクシー代の方が安くつきます。
バルセロナからサンセバスチャンへの移動まとめ
ここまで、バルセロナからサンセバスチャンへの移動手段と、現地での実務的な注意点を見てきました。
最後に、あなたの旅のスタイルに合わせた「最適解」を整理しましょう。
- タイムパフォーマンス重視なら
迷わず飛行機(直行便)。ただし、空港バスの季節変動には注意。 - 旅情と快適さ重視なら
鉄道(RENFE)の直通列車。一等車(Elige Comfort)で優雅に、工事中の到着駅情報は事前にチェック。 - コストパフォーマンス重視なら
ビルバオ空港経由のバス移動、または長距離バス(ALSA/FlixBus)。乗り場間違いと荷物重量には気をつけて。 - 自由度重視なら
レンタカー。ただしLEZ規制を避け、駐車場は郊外を狙うのが鉄則。
どの手段を選んでも、サンセバスチャンに到着すれば、世界一とも言われる美食と美しいコンチャ湾の景色が待っています。
移動そのものも旅の一部として楽しみながら、安全で素晴らしいバスクの旅をお過ごしください。

参考情報・公式サイト
記事内でご紹介した情報の根拠となる公式サイトや、旅の計画に役立つ一次情報源を厳選しました。最新の時刻表や料金、工事状況の確認にご活用ください。
交通機関・予約(公式)
- Aena – San Sebastián Airport
サンセバスチャン空港の公式サイト。就航便の最新状況や空港内マップが確認できます。 - Renfe スペイン国鉄の公式サイト。直通列車の検索やチケット購入はこちらから。
- ALSA スペイン最大の長距離バス会社。バルセロナ~サンセバスチャン間の便や荷物規定の確認に。
- Barcelona Nord Bus Station
バルセロナ北バスターミナルの公式サイト。出発便の乗り場やターミナルへのアクセス情報。
現地情報・規制・アクセス詳細
- San Sebastián Turismo – How to get here
サンセバスチャン観光局のアクセス案内ページ。鉄道駅(北駅)の工事状況や仮設駅の案内が随時更新されています。 - San Sebastián Turismo – Where to park
市内の駐車場マップと、推奨される「パーク&ライド」の情報がまとまっています。 - Donostia.eus – Low Emission Zone (ZBE)
サンセバスチャン市役所による低排出ゾーン(LEZ/ZBE)の解説ページ。レンタカーや外国ナンバー車の登録要件について詳述されています。

