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パリ・オルリー空港(ORY)でレンタカーを借りるとき、意外とつまずきやすいのが「どのターミナルのどこへ向かえばいいのか」と「返却時の駐車場への入り方」です。
2019年のターミナル再編で名称がOrly 1〜4に変わったものの、予約サイトには旧名称が残っていることも多く、初めてだと動線がつかみにくい空港といえます。
この記事では、カウンターの場所や必要書類といった基本情報から、追加請求を防ぐための車両チェックや証拠の残し方まで、受取から返却までの手順を時系列で整理しています。
まずは“ORY受取”の相場だけ確認しておくと、営業時間・デポジットの検討が一気に楽になります。
🗺️ オルリー空港レンタカーで戸惑いやすい動線と返却口

パリ・オルリー空港(ORY)でレンタカーを利用する際、最も混乱しやすいのが「Orly 1〜4のどこへ向かえばいいのか」と「返却時に駐車場の入口が見つからない」という2点です。
ORYはシャルル・ド・ゴール空港(CDG)より規模が小さい反面、2019年のターミナル再編でOrly 1〜4という名称に変わった経緯があり、古い名称(Terminal Ouest/Terminal Sud)との混在が動線の混乱を招きがちです。
このセクションでは、受取から返却までの全体像と、出発前にそろえておくべき書類・準備をまとめます。
🕐 受取から返却まで──手続きの流れを時系列で整理
レンタカー利用の流れを、大まかな時系列で整理します。
| 段階 | やること | 目安の所要時間 |
|---|---|---|
| ① 予約 | 比較サイトまたは各社公式サイトで車種・保険・条件を比較し、予約を確定する | 出発の数週間前まで |
| ② 到着・カウンターへ移動 | 手荷物を受け取ったら「Car Rental(Location de voitures)」の案内表示に従い、レンタカーカウンターへ向かう | 到着階から5〜10分 |
| ③ カウンター手続き | 予約確認書・パスポート・免許証・クレジットカードを提示し、契約書に署名する | 15〜40分(混雑時は変動) |
| ④ 車両チェック | 車の外装・内装の傷を確認し、写真と動画で記録を残す | 5〜10分 |
| ⑤ 出発 | P3またはP2駐車場から空港出口に向かい、目的地へ出発する | — |
| ⑥ 返却前準備 | 燃料を満タンにし、給油レシートを保管する | 返却の30分〜1時間前 |
| ⑦ 返却 | 空港内「Car Rental」の案内に従い、指定駐車場の返却レーンへ進入する | 10〜20分 |
| ⑧ 返却完了確認 | 車両チェック後、返却完了の書面またはメールを受け取る | 5〜15分 |
全体を通して、カウンター手続きと車両チェックにかかる時間が最も読みにくい部分です。
フライト到着後すぐに出発したい場合は、カウンターでの待ち時間を含めて1時間程度の余裕を見ておくと安心です。
🔍 ORYとCDGの違い──ターミナル構成と迷いやすい場所

シャルル・ド・ゴール空港(CDG)での経験がある方がORYを利用すると、いくつかの違いに戸惑うことがあります。
主な相違点を整理します。
📐 空港規模とターミナル構成
CDGはターミナル1・2・3が広大な敷地に分散し、ターミナル間の移動にCDGValやシャトルバスが必要になります。
一方、ORYは「Orly 1-2-3」と「Orly 4」の大きく2つのエリアで構成されています。
Orly 1-2-3はひとつの建物内で連結しており、徒歩で5分程度で移動できます。
Orly 4(旧Terminal Sud)はやや離れていますが、徒歩で8〜10分、またはOrlyVal(無料区間)で約3分と、CDGに比べるとコンパクトです。
⚠️ ORYならではの”迷いどころ”
- ターミナル名称の新旧混在
2019年の再編以前はTerminal Ouest(西)とTerminal Sud(南)と呼ばれていました。予約サイトやレンタカー会社の案内には、旧名称が残っていることがあります。現在の対応関係は「Terminal Ouest = Orly 1-2」「Terminal Sud = Orly 4」です。Orly 3は2019年に新設されたジャンクション棟にあたります。 - レンタカー駐車場が地下にある
受取・返却とも駐車場P2またはP3の地下階(Niveau -1 または Niveau -3)で行うため、フロアの上下移動を把握しておく必要があります。 - 返却時のナビ誤誘導
Google Mapsで「Parking P3」と入力しても、空港敷地内で正しい入口に案内されないケースが複数報告されています。Wazeのほうが空港内の誘導に正確だったという情報もあるため、ナビに頼りきらず「Car Rental」「Location de voitures」の地上案内表示を優先して進むのが確実です。
📍 レンタカーカウンターはどこ?Orly 1〜4別のアクセス
ORYのレンタカー受付は、到着するターミナルによってアクセス方法が若干異なります。
▶ Orly 1-2 に到着する場合
主要レンタカー会社(Avis、Budget、Hertz、Europcar、Sixtなど)のカウンターは、Orly 1-2の到着階(Level 0)に集まっています。
Avisは出口10a付近、Budgetも同じくターミナル1-2の到着レベルに設置されています。
カウンターで手続きを済ませたあと、車両の受取は隣接するParking P3のLevel -1(一部会社はP2のLevel -3)へ移動します。
エレベーターまたはエスカレーターで地下に降りると、E〜Oのアルファベットで区分されたレーンに各社の車両が並んでいます。
▶ Orly 3 に到着する場合
Orly 3はOrly 1-2とOrly 4をつなぐ中間棟です。Orly 3到着の場合、そのまま徒歩でOrly 1-2方面のカウンターに向かうのが一般的です。
Sixtの場合は、Parking P2のLevel -3、通路Cにカウンター(ブース)が設置されています。
▶ Orly 4 に到着する場合
Orly 4(旧Terminal Sud)に到着した場合は、無料のOrlyVal(ターミナル間シャトル)でOrly 1-2-3方面へ移動するか、徒歩(約8〜10分)でOrly 1-2方面のカウンターに向かいます。
Sixtの案内では、Orly 4のGate 15a付近のエレベーターを利用して徒歩で移動するルートも案内されています。
到着するターミナルとレンタカー会社の受付場所が一致しないことがあります。
予約確認メールに記載されている「Pick-up location」の詳細を事前に確認しておくとスムーズです。
📋 出発前にそろえる書類・クレジットカード・予約確認先

フランスでレンタカーを借りる際に必要な書類と準備物を整理します。
📄 必要書類チェックリスト
| 書類 | 備考 |
|---|---|
| ✅ パスポート(または EU圏の国民IDカード) | 身分証明として提示が求められます |
| ✅ 有効な運転免許証 | フランスでの運転には免許の取得から1年以上(会社・車種により2年以上)経過していることが条件です |
| ✅ 国際運転免許証(IDP)またはフランス語の公式翻訳 | 日本の免許証はローマ字表記がないため、IDPの携帯が実質的に求められます。EU/EEA/英国/スイス発行の免許証はIDP不要です |
| ✅ クレジットカード(主運転者名義) | デポジット(保証金)の仮押さえに使用されます。デビットカード・プリペイドカードは受け付けない会社が大半です |
| ✅ 予約確認書(印刷またはスマートフォン画面) | E-voucherをスマートフォンで提示できる会社がほとんどですが、念のためPDF保存しておくと安心です |
| ✅ 航空券またはフライト情報 | Alamoなどの一部会社では、到着便・出発便のフライト情報(搭乗券またはeチケット)の提示を求められます |
💳 クレジットカードに関する注意点
- 多くの会社ではVisa・Mastercard・American Expressが利用可能です。
- 受取時に、レンタル総額にデポジット(セキュリティ保証金)を加えた金額がクレジットカードに仮押さえ(pre-authorization)されます。デポジット額は車種により異なりますが、Alamo Paris Orlyの場合は250〜2,000 EUR(レンタル総額とは別に加算)と公式ページに案内されています。十分な利用枠があるカードを用意しておく必要があります。
- 高級車クラスでは2枚のカード(うち1枚はクレジットカード)を求められることがあります。
- カードの有効期限は、返却日の1か月以上先であることが条件になっている会社もあります。
🔗 予約条件の確認先
予約内容(保険の範囲、燃料ポリシー、走行距離制限など)は、予約完了後に届く確認メールに記載されています。
不明点がある場合は、以下を確認先として利用できます。
- 各レンタカー会社の公式サイト
営業時間、住所、受取方法の案内が掲載されています - 予約を行った比較サイト
保険やキャンセル条件は、比較サイト経由の場合そちらの規約が適用されることがあるため、どちらの条件が優先されるかを事前に確認しておく必要があります
🚗 オルリー空港レンタカーの予約・受取・返却の手順

ここからは、予約段階で確認すべきポイント、カウンターでの受取手続き、車両チェックの具体的な方法、そして返却時のトラブル防止策を、手順に沿って整理します。
空港レンタカーは「知っていたかどうか」で追加費用やトラブルの有無が変わりやすい場面が多いため、各段階のチェック項目を事前に把握しておくと安心です。
🔎 予約時の確認ポイント──車種・AT指定・デポジット・営業時間
予約段階で確認しておくと、現地で想定外の出費や手続きの手間を減らせる項目があります。
🚗 車種とミッション(AT/MT)
フランスではマニュアル車(MT)が主流です。
オートマ車(AT)を希望する場合は、予約時に明示的に「Automatic Transmission」を選択する必要があります。
ATは在庫が限られるため、特に夏季(7〜8月)やバカンス期は早めの予約が望ましいとされています。
AT(Automatic) で絞り込むと、MT配車の不安を減らせます。
❌ キャンセル・変更条件
予約サイトによっては「無料キャンセル可能」と表示されていても、キャンセル可能な期限(レンタル開始の48時間前まで、など)が設定されている場合があります。
条件は各社・各プランで異なるため、予約確定前にキャンセルポリシーを確認しておくことが大切です。
💰 デポジット(仮押さえ)と免責額(Excess)──混同に注意
レンタカーの契約では「デポジット(仮押さえ/pre-authorization)」と「免責額(Excess)」はまったく別の概念です。
この2つを混同すると、クレジットカードの利用枠や万一の負担額を見誤る原因になるため、違いを押さえておく必要があります。
🔸 デポジット(仮押さえ)とは
受取時にクレジットカードへ一時的にブロックされる金額です。
レンタル料金に加え、追加費用(燃料、損傷、延滞など)に備えたセキュリティとして押さえられます。
車両を問題なく返却すれば、仮押さえは解除され、実際のレンタル料金のみが請求されます。
Alamo Paris Orly公式ページの記載によると、仮押さえ額は車種カテゴリに応じてレンタル総額に加えて250〜2,000 EUR(前払い済みでない場合)とされています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 仮押さえの対象 | レンタル総額 + デポジット(250〜2,000 EUR) |
| 仮押さえの方法 | クレジットカードへのpre-authorization(実際の引き落としではない) |
| 返金タイミング | 返却後、数日〜数週間で解除(カード会社の処理速度による) |
※ 上記はAlamo Paris Orly公式ページの情報です。会社・拠点・車種により金額は異なります。
🔸 免責額(Excess)とは
万一、車両に損傷や盗難が発生した場合に、借り手が自己負担する上限額のことです。
CDW(車両損害補償)やTheft Protection(盗難補償)が契約に含まれている場合でも、この免責額までは借り手の負担となります。
同じくAlamo Paris Orly公式ページの記載では、CDW付きプランの免責額は以下のとおりです。
| 車種カテゴリ | 免責額(1事故あたり) |
|---|---|
| ミニ・エコノミー・コンパクト | 1,700 EUR |
| インターミディエイト・コンパクトSUV | 2,000 EUR |
| スタンダード・ミニバン(7席以下)・小〜中型SUV | 2,500 EUR |
| フルサイズSUV・プレミアム・ラグジュアリー・9席ピープルキャリア | 3,500 EUR |
免責額をゼロにしたい場合は、追加のExcess Reduction(EP)オプションを購入するか、クレジットカード付帯保険や別途の旅行保険で補償される条件を事前に確認しておくと判断の材料になります。
デポジット(仮押さえ)は「カード枠が一時的にブロックされる金額」、免責額(Excess)は「事故・損傷時に自己負担する上限額」です。
たとえばデポジットが2,000 EUR仮押さえされても、事故がなければその全額が解除されます。
一方、免責額3,500 EURの車種で損傷が発生した場合、最大3,500 EURまでの実費負担が求められる可能性があります。
🕐 営業時間
ORY空港内の主要レンタカー会社の営業時間は、おおむね朝7:00〜夜22:00〜23:00です。
一例として、Auto Europeに掲載されている情報では以下のようになっています。
| 会社 | 営業時間(目安) |
|---|---|
| Europcar | 毎日 7:00〜22:00 |
| Hertz | 日〜金 7:00〜23:00 / 土 7:00〜22:00 |
| Sixt | 毎日 7:00〜23:00 |
営業時間外に到着する場合は、会社によってはキーボックス(Keybox)による受取が可能です。
Budgetでは「カウンター横と駐車場ブース横の2か所にキーボックスがある」と案内されています。
ただし、営業時間外の受取が可能かどうかは事前に会社へ直接確認する必要があります。
✅ カウンターで確認する順番──受取時の追加請求を防ぐには

カウンターでの手続きは、書類の確認と契約内容の説明が中心です。
ただし、このタイミングでオプション(追加保険、追加ドライバー、チャイルドシートなど)の案内を受けることが多く、予約時に含まれていない費用が発生する可能性がある場面でもあります。
以下の順番でチェックしていくと、見落としを防ぎやすくなります。
📝 カウンターでの確認チェックリスト
- 予約内容との一致確認
車種カテゴリ、レンタル期間(開始・終了の日時)、走行距離制限(Unlimited Mileageかどうか)が予約内容と一致しているか - 保険の範囲と免責額
CDW(車両損害補償)、Theft Protection(盗難補償)が含まれているか。含まれている場合の免責額(Excess)はいくらか - 燃料ポリシー
「満タン返し(Full to Full)」か「同量返し」か。満タン返しの場合、受取時の燃料メーターが満タンかどうかを確認する - 追加オプションの有無
予約時に含めていない追加保険(Super CDW、PAIなど)やGPS、チャイルドシートなどが請求に含まれていないか。不要な場合は署名前に外してもらう - 追加ドライバー
同乗者が運転する可能性がある場合は、この時点で追加ドライバーの登録と費用を確認する - 契約書の最終金額
署名前に、契約書に記載されている合計金額が予約時の見積もりと大きく乖離していないかを確認する
オプションの追加保険をカウンターで勧められた場合、その場で判断する必要はありません。
予約時にクレジットカード付帯の海外旅行保険やレンタカー保険の補償内容を確認しておくと、判断材料になります。
📸 車両チェックと証拠の残し方──傷・燃料タイプ・装備の記録
車両を受け取る際の外装・内装チェックは、返却時の「身に覚えのない損傷」による追加請求を防ぐためのもっとも重要なステップです。
🔍 チェックの手順
- 傷チェックシートの確認
会社によっては車体図面に既存の傷が記入されたシート(Damage Report)が用意されています。実際の車体と図面が一致しているかを確認し、記載されていない傷があれば追記してもらいます。シートが用意されていない場合でも、自分で確認を行います。 - 写真・動画の撮影:以下のポイントを重点的に記録します。
- 車体の四隅(フロント・リア・左右)
- バンパー、ホイール、ドアエッジなど傷が付きやすい箇所
- フロントガラスのヒビ・飛び石痕
- 内装の汚れや破損
- 燃料メーター(満タンかどうか)
- 走行距離メーター(オドメーター)
- タイムスタンプの確認
写真・動画にスマートフォンの日時データが記録されていることを確認します。後日の証拠として有効になります。 - 燃料の種類
ガソリン(Essence / Sans Plomb)かディーゼル(Diesel / Gazole)か、給油口またはキーに表示を確認します。誤給油は保険の対象外となるのが一般的です。
🛞 装備の確認
フランスでは以下の装備が車内に備わっていることが法律上推奨・義務付けられています(レンタカー会社によって対応が異なります)。
- 反射ベスト(Gilet de sécurité):車内に常備が義務
- 三角停止表示板(Triangle de signalisation):携行が義務
- ※ アルコール検知器(Éthylotest):2020年5月以降、携帯義務は実質的に撤廃されています
Alamoの公式サイトでは「海外走行に必要な装備(三角停止板等)の提供は会社側の義務ではなく、運転者の責任」と案内されています。
冬季に山岳地方へ向かう場合は、冬用タイヤの装着状況もカウンターで確認しておくと安心です。
🚦 パリ方面に出発する前に──ZFEとCrit’Airヴィニエットの確認
ORYからパリ市内方面へ向かう場合、知っておくべき交通規制があります。
🟢 ZFE(低排出ゾーン)とCrit’Airヴィニエット
パリを含むメトロポール・デュ・グラン・パリスの77自治体は「ZFE(Zone à Faibles Émissions=低排出ゾーン)」に指定されており、一定の排出基準を満たさない車両の走行が制限されています。
2025年1月以降、Crit’Air 3以上(=ディーゼル2011年以前、ガソリン2006年以前の登録車)の車両は、月曜〜金曜の8:00〜20:00(祝日を除く)にZFE内を走行することが規制対象です。
ただし、パリのZFEについては2026年12月末まで「教育期間(Période pédagogique)」が延長されており、この間は違反に対する罰金(通常68 EUR)の徴収は行われず、取り締まりは情報提供目的にとどまるとされています(2025年12月22日、メトロポール・デュ・グラン・パリス発表)。
🏷️ Crit’Airヴィニエットとレンタカー
Crit’Airヴィニエットは、車両の排出レベルを示す丸いステッカーで、ZFE内を走行する際にフロントガラスへの貼付が義務付けられています。
空港のレンタカー会社で借りる車両には、通常Crit’Airヴィニエットが貼付済みです。
ただし、受取時にフロントガラスにステッカーが貼られているかを念のため確認しておくと安心です。
万が一ステッカーが貼られていない場合は、カウンターでその旨を伝えてください。
ヴィニエットは公式サイト(certificat-air.gouv.fr)から申請可能ですが、届くまでに約10営業日かかるため、レンタカーの場合は受取時の確認が現実的な対応策です。
🛣️ ORYからパリ市内へのルート
ORYからパリ中心部までは約14〜23 km、所要時間は交通状況により30分〜1時間程度です。
A106号線からA6B号線を経由してパリ方面に向かうルートが一般的です。
空港を出る際は、目的地方面の道路標識とナビの指示を照合しながら進むとスムーズです。
🔄 返却の動線──駐車場の入口で迷わないためのステップ

返却は以下のステップで進めます。
📍 Step 1:返却先の駐車場を確認する
返却先は受取時と同じ駐車場です。多くの会社ではParking P3(一部はP2)の地下階がレンタカー返却エリアになっています。
空港に近づいたら、道路上の案内表示で「Car Rental」「Location de voitures」を目印に進みます。
Sixtの場合はP2の「Parking Loueurs(レンタカー駐車場)」のLevel -3が返却場所であり、メインエントランスからP2に入り、レンタカー案内のフレッシュ(矢印表示)に従って地下3階のA・Bレーンに進む旨が案内されています。
📍 Step 2:空港敷地内の進入ルート
Europcarの利用者レビューでは、Google Mapsが空港敷地内で正確に誘導しないケースが報告されています。
空港の進入道路に入ったら、ナビよりも地上の「P3」「Car Rental / Location de voitures」の案内標識を優先して進むのが確実です。
一般的な返却の動線は以下のとおりです。
- 空港方面に向かい、「Orly 2-3」または「Parking P2 / P3」の案内に従う
- 駐車場の入口でゲートを通過し、「Retour Location / Car Rental Return」の案内で地下階へ
- 各社のレーン(アルファベット表記)に駐車
📍 Step 3:車両の返却と完了確認
駐車後、営業時間内であればスタッフが車両の状態を確認します。
確認完了後、返却完了書(Rental Return Receipt)を受け取ります。
この書類は後日の請求確認に必要なため、保管しておいてください。
営業時間外の返却が可能な会社もあります。
その場合は、所定の場所にキーを投函する仕組みが一般的です。
ただし、営業時間外の返却ではスタッフによる立会い確認ができないため、返却直前の車両状態を写真・動画で記録しておくことが特に重要になります。
🛡️ 返却時の”証明セット”──給油レシート・写真・完了書の残し方
返却後に「燃料が足りなかった」「傷があった」といった追加請求が発生するケースは、完全に防ぐことが難しいものの、証拠を残しておくことで対応がしやすくなります。
以下の「証明セット」を返却時に準備しておくと安心です。
⛽ 給油レシート
燃料ポリシーが「Full to Full(満タン返し)」の場合、返却直前にガソリンスタンドで満タンにし、そのレシートを保管します。
空港近くのスタンドは割高になる傾向がありますが、空港到着までの間に燃料が減ってしまうリスクを考慮すると、空港に近いスタンドで給油するのが実務的です。
レシートには以下の情報が記載されていることを確認してください。
- 給油日時
- スタンドの住所
- 給油量(リットル)
- 燃料の種類(Sans Plomb 95 / Gazole など)
- 合計金額
📸 返却時の写真・動画
受取時と同様に、返却直前の車両状態を記録します。
- 車体の四面(前・後・左・右)
- 燃料メーター(満タン表示の画面)
- 走行距離メーター
- 車内の状態
- 駐車場のレーン番号(どこに停めたかの記録)
撮影時刻のタイムスタンプがメタデータに残っていることを確認してください。
📄 返却完了の証明
営業時間内に返却した場合は、スタッフから返却完了書(Return Receipt / Check-in Receipt)を受け取ります。
書面に以下の情報が記載されていることを確認してください。
- 返却日時
- 走行距離
- 燃料レベル
- 車両の状態(損傷の有無)
営業時間外に返却した場合、書面がその場で発行されないため、後日メールで届く返却確認を保管します。
もし数日経っても届かない場合は、レンタカー会社に直接問い合わせてください。
📋 証明セットまとめ
| 証明の種類 | 残し方 | 用途 |
|---|---|---|
| ⛽ 給油レシート | 紙のレシートを保管 + スマートフォンで撮影 | 「満タンで返していない」への反証 |
| 📸 車両写真・動画 | 受取時と返却時の両方を、日時メタデータ付きで保存 | 「返却時に傷があった」への反証 |
| 📄 返却完了書 | 紙またはメールで保管 | 返却事実と条件の公式記録 |
| 💳 クレジットカード明細 | 後日確認 | デポジット返金の確認、不明請求の特定 |
すべての書類・記録は、デポジットが正式に返金されるまで(通常、返却から2〜4週間)保管しておくことをお勧めします。
📌 まとめ──オルリー空港レンタカーで押さえたいチェック項目
最後に、この記事で整理した内容を振り返ります。
🏗️ 動線:「どこへ行けばいいか」を事前に把握する
- ORYのターミナルは「Orly 1-2-3(旧Terminal Ouest)」と「Orly 4(旧Terminal Sud)」の2エリア構成。旧名称が混在しているため、予約確認メールの「Pick-up location」で正確な受付場所を確認しておく。
- 主要レンタカー会社のカウンターはOrly 1-2の到着階(Level 0)に集中。車両の受取・返却はParking P3(またはP2)の地下階で行う。
- 返却時はGoogle Mapsが空港敷地内で誤誘導するケースが報告されている。地上の「Car Rental / Location de voitures」の案内標識を優先して進む。
📄 書類・カード:不足すると受取できないリスクがある
- パスポート、有効な運転免許証、国際運転免許証(IDP)またはフランス語翻訳、主運転者名義のクレジットカード、予約確認書が基本セット。
- クレジットカードにはレンタル総額+デポジット(250〜2,000 EUR)が仮押さえされるため、十分な利用枠を確保しておく。
- デポジット(仮押さえ額)と免責額(Excess:事故時の自己負担上限)は別の概念。事前に両方の金額を把握しておくと、カウンターでの判断がスムーズになる。
✅ カウンター:契約内容を署名前に照合する
- 車種・期間・走行距離制限・保険の範囲と免責額・燃料ポリシーが予約時の条件と一致しているか、署名前に確認する。
- 予約に含まれていない追加オプション(追加保険・GPS・チャイルドシートなど)が契約書に入っていないかを確認し、不要なものは外してもらう。
📸 車両チェック:「受取時」と「返却時」の両方で記録を残す
- 受取時:外装の四面・バンパー・ホイール・フロントガラス・内装・燃料メーター・走行距離メーターを写真と動画で記録。傷チェックシートがあれば実車と照合する。
- 返却時:同じ項目を再度撮影し、タイムスタンプ付きで保存。営業時間外の返却では立会い確認ができないため、写真記録の重要性がさらに高まる。
🛣️ パリ方面への出発:ZFE/Crit’Airを確認する
- パリ中心部を含むメトロポール・デュ・グラン・パリスの77自治体はZFE(低排出ゾーン)に指定されており、Crit’Airヴィニエット(排出レベルステッカー)のフロントガラスへの貼付が義務。
- 空港で借りるレンタカーには通常ステッカーが貼付済みだが、受取時に念のため確認しておくと安心。
- 2026年末まではパリのZFEは「教育期間」として罰金は科されない運用が続いているが、制度自体は有効であり、今後の変更に注意が必要。
🛡️ 返却:証明セットで事後トラブルに備える
- 給油レシート(満タン返しの証明)、返却時の車両写真・動画、返却完了書(Return Receipt)、クレジットカード明細の4点を「証明セット」として保管する。
- すべての記録は、デポジットの仮押さえが解除されるまで(通常2〜4週間)保管しておく。
ORYはCDGに比べてコンパクトな空港ですが、ターミナル再編による名称の混在や地下駐車場への動線など、事前に知っておくと戸惑いを減らせるポイントがいくつかあります。
この記事で整理した手順とチェック項目が、スムーズなレンタカー利用の参考になれば幸いです。
🔗 参考情報・公式サイト
この記事の作成にあたり参照した主な情報源です。
予約・手続きの詳細や最新の営業時間は、各公式サイトで直接ご確認ください。
🏛️ 空港・行政機関(公式)
| カテゴリ | リンク | 内容 |
|---|---|---|
| パリ空港公式 | Paris Aéroport – Car Rental at Orly(英語) | ORYのレンタカーエリア案内、駐車場P3の位置情報 |
| パリ市公式 | Zone à Faibles Émissions métropolitaine – Ville de Paris | パリZFEの規制内容、2026年の教育期間延長に関する公式案内 |
| メトロポール・デュ・グラン・パリス | La Zone à Faibles Emissions métropolitaine | ZFEの対象エリア(77自治体)、Crit’Air区分別の規制スケジュール、Pass ZFE 24hの案内 |
| フランス政府 Service-public.gouv.fr | Vignette Crit’Air(certificat qualité de l’air) | Crit’Airヴィニエットの制度説明、ZFE内の規制時間帯、罰則額(2026年1月更新) |
| Crit’Airヴィニエット公式申請サイト | Certificat-air.gouv.fr(英語版) | ヴィニエットのオンライン申請(フランス国内外登録車両対応) |
| フランス観光開発機構 | The Crit’Air anti-pollution vehicle sticker – France.fr | 訪仏旅行者向けのCrit’Air制度ガイド(英語)。ヴィニエットの分類・申請方法・対象ZFEの概要 |
🚗 レンタカー会社(公式・ORY拠点ページ)
| 会社 | リンク | 記事内での参照内容 |
|---|---|---|
| Alamo | Car Rental at Paris Orly Airport(ORY)– Alamo | デポジットの仮押さえ額(250〜2,000 EUR)、免責額テーブル(車種別1,700〜3,500 EUR)、搭乗券提示の要件 |
| Avis | Car Hire Orly Airport(ORY)– Avis | カウンター位置(Orly 1-2到着階)、車両受取場所(Parking P3)、営業時間 |
| Budget | Car Rentals at Paris Orly Airport – Budget | カウンター位置(Terminal 1-2 Arrival level)、Preferred Service(P3 Level -1 Row F)、営業時間外のキーボックス |
| Europcar | Car and Van Rental in Paris Orly Airport – Europcar | 必要書類(免許証・IDP・パスポート・クレジットカード)、返却先P3の案内 |
| Sixt | Car Hire Paris Orly Airport(ORY)– Sixt | Orly 3-4からの受取動線(P2 Level -3 Aisle C)、Orly 4からの徒歩ルート(Gate 15a) |
| Hertz | Hertz Car Rental – Paris Orly Airport | カウンター位置(Terminal 1)、返却先案内 |
📚 空港情報サイト(補助参照)
| サイト | リンク | 内容 |
|---|---|---|
| Orly Paris Airport Guide | orlyparisairport.com | ターミナル別の施設案内、レンタカーカウンターの位置(Terminal 1, Level 0, Exit 10a付近) |
| Airport Information | ORY – Paris Orly Airport Information | ORYの年間旅客数、ターミナル構成、駐車場料金の概要 |

