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ヴェネツィアでのホテル選び。
これは、他のどの都市のホテル選びとも、まったく基準が異なります。
「ヨーロッパ冒険紀行」の編集長であり、ヨーロッパ専門のトラベルプランナーとして、ロンドンの旅行会社で働いていた時代から、私はヴェネツィアを訪れる多くの方の計画をお手伝いしてきました。
その経験から断言できるのは、この街のホテル選びは、旅の満足度そのものを決定づけるということです。
地図上の距離は、ヴェネツィアでは何の役にも立ちません。
そこには無数の「橋(=階段)」と、荷物を引くのを拒む「石畳」が存在するからです。
「ヴェネツィア ホテル エリア おすすめ」と検索しているあなたは、きっと賢明な旅行者のはず。
華やかなサンマルコ、活気あるレアルト、それとも静かな運河沿いか…
荷物移動の不安、アックア・アルタ(高潮)の心配、治安はどうか。
大丈夫です。
この記事では、「あなたにとっての最適な答え」を見つけるための「視点」と「具体的な戦略」を、私の経験を交えて徹底的に解説します。
一緒に、最高の旅の拠点を見つけましょう。
- あなたの旅の目的に最適なエリアを見極める「プロの視点」
- 荷物ストレスを限りなくゼロにする「立地の鉄則」
- ヴァポレット(水上バス)乗り場と観光地への「本当の距離感」
- アックア・アルタや治安の不安を解消する「最新の備え」

すぐにおすすめホテルエリアとリストを見たい方はこちらからジャンプ ▼
- 【サンマルコ】王道の中心地
- 【サンポーロ(レアルト周辺)】活気とグルメの中心
- 【ドルソドゥーロ】静けさとアートの街
- 【カンナレージョ(駅寄り)】荷物移動が楽
- 【サンタ・クローチェ(ローマ広場周辺)】空港バス利用者に最適
- 【カステッロ】喧騒を離れた穴場
- 【ジュデッカ島】対岸から望む絶景
- 【リド島】ビーチリゾートも満喫
- 【メストレ(本土)】最強のコスパ戦略
ヴェネツィアのホテル、おすすめエリア選びの全戦略

まず、ヴェネツィアのホテル選びで最も重要な「戦略」からお話しします。
この水の都は、車両が一切入れない、世界でも稀有な歴史都市です。
移動の基本は「徒歩」と「水上交通(ヴァポレット)」のみ。
この大前提が、ホテルの立地による「体感的な快適さ」を大きく左右するのです。
「初めてのヴェネツィア」ホテル選び、基本戦略

出典:Hotel Canal 公式サイト
もし、あなたが初めてヴェネツィアを訪れるなら。
私の答えはシンプルです。
「主要観光地」と「ヴァポレット停留所」の両方へ、徒歩5〜10分圏内のエリアを選んでください。
これが、移動ストレスを最小限にし、貴重な観光時間を最大化する最も確実な方法です。
具体的なエリアで言えば、サンマルコ、サンポーロ(レアルト周辺)、ドルソドゥーロ、カンナレージョの中心寄りが、旅の導線を組みやすい優等生と言えるでしょう。
水上交通と徒歩のバランスを「設計」する
ヴェネツィアのホテル選びは、「地図上の距離」で選ぶと失敗します。
見るべきは、「最寄りの停留所からホテル玄関までの間に、階段橋が何本あるか」です。
これは私の苦い失敗談ですが、初めてヴェネツィアを訪れたとき、地図上で駅に近い宿を選びました。
しかし、そこには3つの大きな階段橋があったのです

到着初日、スーツケースと格闘して汗だくになり、貴重な体力を奪われたのは言うまでもありません。
あなたの旅の快適さを守るため、この基準をぜひ守ってください。
- 最寄りの停留所からホテルまで、徒歩5〜10分以内
- その間に越える階段橋は「2本まで」(理想はゼロ)
重いスーツケースを持って石畳の道を引き、階段を何度も上り下りする消耗は、想像以上です。
特に到着日と出発日は、この「小さな差」が旅の印象を大きく変えます。
観光はヴァポレットで大きく移動し、ホテル周辺の散策は徒歩で楽しむ。
このシンプルな方針が、あなたのヴェネツィア滞在を劇的に快適にします。
ヴェネツィアの「山手線」と「中央特快」
水上交通の主役は、大運河(グラン・カナル)を走る「ライン1」と「ライン2」です。
この2つのラインの性格を掴んでおくと、移動がとてもスムーズになります。
- ライン1
東京で言えば「山手線」のようなもの。各駅停車に近い運行で、駅、レアルト、アカデミア、サンマルコ、リドと、主要な観光スポットを網羅します。景色をゆっくり楽しみたい時にも最適です。 - ライン2
こちらは「中央特快」のイメージ。主要な停留所だけを結び、比較的短時間で移動できます。ただし、便によってルートが変わることがあるので注意が必要です。
あなたの宿の最寄り停留所から、この2つのラインにどうアクセスできるか。
これが、日中の観光効率を左右するカギとなります。
到着動線をシンプルにする
空路でヴェネツィアに入る場合、空港連絡バス(または水上バスのアリラグーナ)で本島の玄関口「ピアッツァーレ・ローマ(P.le Roma)」に着くのが一般的です。
そこからヴァポレットのライン1や2に乗り換えて、旧市街の中心部へ向かいます。
鉄道で到着する場合は、「サンタ・ルチーア(Ferrovia)」駅。
駅の目の前がヴァポレットの「フェッローヴィア(Ferrovia)」停留所になっており、ここが起点となります。
この2つの起点(ピアッツァーレ・ローマ、またはフェッローヴィア)から、荷物を持ったまま大きな橋を渡らずにアクセスできるか。
事前に路線図(公式情報:ACTV)で確認しておくだけで、現地の安心感がまったく違いますよ。
下の表は、2つの基幹ラインの性格をまとめたものです。
(※正確な経路や時刻は、必ず現地や公式サイトで最新の情報を確認してください)
| 観点 | ライン1 | ライン2 |
| 位置づけ | グラン・カナルを各停的に結ぶ幹線 | 主要停留所を短時間で結ぶ準幹線 |
| 向いている場面 | 各名所を面で回る観光日に適する | 少ない停船で距離を稼ぎたい移動日に適する |
| 停留所の例 | フェッローヴィア、リアルト、アカデミア、サンマルコ、リド | ピアッツァーレ・ローマ、トロンケット、サン・マルコ周辺など |
| 注意点 | 所要時間は長めになりやすい | ダイヤ・経路の変則性に留意 |
【旅程・目的別】ヴェネツィアで泊まるべきエリアはここ

あなたの旅の「目的」によって、最適なエリアは変わってきます。
効率を最優先するのか、それとも静かな滞在体験を重視するのか。
ここでは、旅程別に「賢い選択肢」を整理します。
短期滞在(1〜2泊)なら「効率」こそが価値
限られた時間でヴェネツィアのハイライトを押さえたい。
それなら迷わず「サンマルコ」または「レアルト周辺」です。
確かに、このエリアの宿は相対的に高価です。
ですが、サンマルコ広場やリアルト橋へ徒歩圏内という立地は、移動時間を買うことに他なりません。

このエリアに泊まる最大の特権は、「早朝」と「深夜」の静寂を独り占めできることです。
日中の喧騒が嘘のような、誰もいないサンマルコ広場に佇む。
霧がかったリアルト橋を静かに渡る。
この「体験」は、宿泊者だけに許された贅沢です。
その価値は、価格以上にあると私は思います。
中期滞在(3〜4泊)なら「滞在の質」で選ぶ
少し日程に余裕があるなら、日ごとにテーマを変えて街を回遊しやすいエリアがおすすめです。
私個人のイチオシは「ドルソドゥーロ」です。
アカデミア美術館やグッゲンハイム・コレクションなど、アート好きにはたまらないエリア。
それでいて、一歩路地に入れば、観光客の喧騒から離れた落ち着いた空気が流れています。
「観光」と「日常(暮らすような感覚)」のバランスが絶妙なのです。
夕方はサルーテ岬から対岸のサンマルコの夕景を眺め、夜は近くのバーカロ(立ち飲み屋)で一杯。
そんな豊かな時間を過ごしたい人に、自信をもっておすすめします。
到着・出発の動線最優先なら「実用性」で決める
旅の最初と最後、重い荷物との格闘を絶対に避けたい。
そう考えるあなたには、「カンナレージョ西側(フェッローヴィア=駅周辺)」や「サンタ・クローチェ(ピアッツァーレ・ローマ周辺)」が最適です。
鉄道駅や空港バス乗り場との乗り換えが、驚くほどスムーズです。
正直に言えば、「ザ・ヴェネツィア」という観光地らしさは少し薄れます。
ですが、翌朝の早朝便のために、真っ暗な中スーツケースを引く不安。
旅の最終日に、荷物と格闘して汗だくになるストレス。
これらから完全に解放されるメリットは、想像以上に大きいものです。
「旅のプロ」ほど、このエリアの実用性を高く評価するんですよ。
季節要因も忘れずに
夏のヴェネツィアは、世界中からの観光客で文字通り「溶ける」ような暑さと混雑になります。
中心部の価格も高騰します。
逆に秋から冬は、日没が早く、夜の路地は暗くなります。
ご家族やグループで複数の部屋が必要な場合は、とにかく早めに動くこと。
そして、「最寄り停留所からの徒歩距離」「階段橋の数」「夜の帰路」の3点を条件に、候補を絞り込んでください。
「スーツケース問題」を制するホテル立地の鉄則

大切なことなので、もう一度言います。
ヴェネツィアにおいて、これだけは絶対に甘く見ないでください。
この街の石畳は、スーツケースのキャスターにとって最悪の天敵です。
ガタガタという振動で消耗し、細い路地では人を避け、橋を見つけるたびに荷物を持ち上げる。
ヴェネツィアのホテル選びは、「到着日と出発日に、いかに荷物を運ばずに済むか」で決まります。
- 鉄則
ヴァポレットの停留所から徒歩5〜10分以内の宿を選ぶ。 - 理想
ホテル専用の桟橋があり、水上タクシーで直接乗り付けられる宿(予算が許せば、これは最高の体験になります)。
荷物自体についても、少しアドバイスがあります。
石畳では、4輪のスピナー型より、2輪でキャスターが大きめのトロリー型の方が、実は引きやすいと私は感じています。
どちらにせよ、両手が空くよう、リュックサックやショルダーバッグの併用は必須です。
ヴァポレット乗り場と本当のアクセス

出典:Wikimedia Commons
ヴァポレットは、ヴェネツィアの「足」そのもの。
乗り場からの距離が、宿の使い勝手を直結します。
ここで注意してほしいのが、「地図アプリの徒歩5分」の罠です。
Googleマップなどで表示される「徒歩5分」は、平坦な道での計算です。
ヴェネツィアでは、その間に階段橋がいくつも挟まる可能性があります。
体感では「15分」かかってもおかしくありません。
これは私がホテルを予約する際に必ずやることですが、「ストリートビューで、停留所からホテルの玄関までを擬似的に歩いてみる」のです。
そうすれば、道の幅、明るさ、そして何より「階段橋の数」が正確にわかります。
この一手間が、現地での疲労を劇的に減らしてくれます。
アックア・アルタ(高潮)の時期と影響は?

出典:ヴェネツィア市公式サイト

出典:Love Venice – High Water, Acqua Alta in Venice
アックア・アルタ(高潮)、不安に感じるかもしれませんね。
特に秋から冬(10月〜12月頃)に発生しやすい現象です。
ですが、安心してください。
近年、「MOSE(モッゼ)」と呼ばれる巨大な可動式の防潮堤が本格稼働しました。
これにより、かつてニュースで見たような、街全体が水に浸かるほどの深刻な浸水は、劇的に減少しています。
とはいえ、ヴェネツィアで最も低い土地であるサンマルコ広場周辺は、今でも潮位が上がると水たまり(水浸し)になることがあります。
もしこの時期に旅行するなら、長靴(ゴムブーツ)は不要です。かさばるだけですから。
その代わり、くるぶし丈以上の「防水性の高い靴(ゴアテックス素材のスニーカーなど)」があると万全です。
もし冠水しても、主要な通路には「パッサレッレ(Passerelle)」と呼ばれる仮設の(水面より高い)歩道が設置されるので、ご安心を。
ヴェネツィアの治安は本当に良い?

結論から言うと、ヴェネツィアはヨーロッパ屈指で治安が良い街です。
夜の路地裏を歩いても、身の危険を感じることはほとんどないでしょう。
ただし、それは「凶悪犯罪が少ない」という意味です。
観光客を狙った「スリ」や「置き引き」は、残念ながら他の観光都市と同様に存在します。
特に注意すべき場所は、以下の3点です。
- ヴァポレットの乗降時(最も多い手口。混雑に乗じて後ろから狙われます)
- サンマルコ広場やレアルト橋(景色に夢中になっている瞬間)
- サンタ・ルチーア駅構内
対策はシンプルです。
「リュックは前に抱える」「ファスナー付きの内ポケットに貴重品を入れる」
これだけで、狙われるリスクは9割減らせます。
夜の路地裏は、危険というより「迷子になる」ことの方が現実的な問題です。
夜にホテルへ戻る際は、できるだけ明るく人通りのある大通り(ストラーダ・ヌオーヴァなど)を選ぶようにしましょう。
ヴェネツィアのホテル、エリア別おすすめ9選
それでは、これまでの戦略を踏まえ、各エリアの「個性」と「どんな人に向いているか」を見ていきましょう。
あなたの旅のスタイルに合うのは、どのエリアでしょうか?
まずは早見表で、全体像を掴んでください。
| エリア | 雰囲気・特徴 | 主な最寄り停留所の例 | 向いている人 |
| サンマルコ | ランドマーク集中、観光至便 | サン・マルコ ヴァッラレッソ、サン・ザッカリア | 初めての旅、時間重視 |
| サンポーロ(レアルト周辺) | マーケットや橋の賑わい | リアルト、リアルト・メルカート、サン・トマ | 活気あるエリアが好き、美食家 |
| ドルソドゥーロ | 美術館と落ち着きのバランス | アカデミア、サルーテ | アート好き、静かに過ごしたい |
| カンナレージョ(駅寄り) | アクセス良好、地元感も | フェッローヴィア、カ・ドーロ | 鉄道到着、荷物軽く動きたい |
| サンタ・クローチェ(ローマ広場周辺) | 玄関口に近い実用立地 | ピアッツァーレ・ローマ、サン・スタエ | 到着直後の負担を減らしたい |
| カステッロ | 東側は静か、庭園や兵器庫 | サン・ザッカリア、アルセナーレ、ジャルディーニ | 静けさ重視、リピーター |
| ジュデッカ島 | 対岸の眺望と静けさ | パラッンカ、ズィッテッレ | 景色・リゾート感重視 |
| リド島 | 砂浜のリゾート、映画祭 | リド S.M.E. | 夏の海水浴や家族旅 |
| メストレ(本土) | コスパと交通利便 | メストレ駅(本土) | 予算重視、日帰り観光の拠点 |
【サンマルコ】王道の中心地

出典:GetYourGuide
ヴェネツィアの「顔」であり、観光の中心地。
ドゥカーレ宮殿、鐘楼など、主要スポットがすべて徒歩圏内です。
このエリアに泊まる「特権」は、前述の通り、日中の喧騒が嘘のような早朝と深夜の静寂を味わえること。
ヴァポレットの乗り場(サン・マルコ ヴァッラレッソ、サン・ザッカリア)も近く、どこへ行くにも便利です。
ただし、宿泊費は最も高騰し、日中は世界中からの観光客で溢れかえります。
また、エリア一帯が低地のため、アックア・アルタの影響を最も受けやすい点も知っておきましょう。
- 短期滞在で効率を最優先したい人。
- 初めてのヴェネツィアで「ザ・王道」を満喫したい人。
- 予算に余裕があり、最高の立地に泊まりたい人。
サンマルコのおすすめホテル⑤選
①ザ グリッティ パレス(The Gritti Palace, a Luxury Collection Hotel, Venice)



~ヴェネツィアの歴史そのものに泊まる、別格の「応接間」~
📍 立地・アクセス:
究極の「橋ゼロ」 最寄りの水上バス停「Giglio(ジリオ)」から徒歩わずか2〜3分。特筆すべきは、ホテル玄関まで「橋を一つも渡らない」という、ヴェネツィアにおいて奇跡的な立地条件です。石畳の移動も最小限で済み、到着・出発のストレスは皆無。もちろん、専用桟橋への水上タクシー直付けも可能です。
🥐 朝食・ダイニング:
運河に浮かぶテラス メインダイニング「Club del Doge」のテラス席は、グラン・カナル(大運河)に面した特等席。向かいにサルーテ教会を望みながらの朝食は、一生の思い出になるでしょう。ヘミングウェイをはじめとする歴史的著名人が愛した場所であり、その空気感は今も健在です。
🛁 設備・スパ:
伝統と最新の融合 15世紀の宮殿建築ながら、内部は完璧にメンテナンスされています。「The Gritti Spa(シスレー パリ)」を擁し、歩き疲れた体を癒やす設備も万全。アックア・アルタ(高潮)対策も強化されており、歴史的建築ながら安心して滞在できる数少ないホテルです。
💡 このホテルの「決め手」
「予算が許すなら、迷わずここを選ぶべき」です。 単なる宿泊施設ではなく、ヴェネツィアの歴史の一部。特に「Giglio停留所から橋ゼロ」という実利的なメリットは、スーツケースを持つ旅行者にとって計り知れない価値があります。
②セントレジス ヴェニス(The St. Regis Venice)



~モネが愛した光と、現代的なラグジュアリーの融合~
📍 立地・アクセス:
静寂の専用ガーデン サンマルコ広場から徒歩圏内(約4〜5分)にありながら、少し奥まった場所に位置するため驚くほど静かです。ここも専用桟橋を持っており、水上タクシーでのアクセスが推奨されます。公共のヴァポレットを利用する場合も、サン・マルコ(Vallaresso)やジリオからアクセス可能ですが、高級ブランド街を通るため、人通りは多めです。
🎨 デザイン・空間:
モダン・アヴァンギャルド かつての「ウェスティン・エウローパ&レジーナ」が、2年間の大規模改装を経てリブランド。重厚なクラシックスタイルが多いヴェネツィアの中で、洗練されたモダンなインテリアが特徴です。かつてクロード・モネが滞在し絵を描いた場所であり、館内には現代アートが配され、美術館のような高揚感があります。
🤵 サービス:
バトラー・サービス セントレジス伝統の「バトラー(執事)サービス」はここでも健在。荷解きから飲み物の手配まで、きめ細やかなサポートが受けられます。特に初めてのヴェネツィアで不安がある方には、この手厚い人的サービスが大きな安心材料になるでしょう。
💡 このホテルの「決め手」
「古すぎるホテルは苦手」という方に最適解です。 歴史的建造物の重厚さと、最新の設備・明るいデザインが見事に同居しています。ヴェネツィアでも稀有な「運河沿いのプライベートガーデン」で過ごす時間は、何物にも代えがたい贅沢です。
③ホテル モナコ&グランドカナル(Hotel Monaco & Grand Canal)



~グラン・カナルに「触れる」距離で、伝説の朝食を~
📍 立地・アクセス:
ヴァポレット乗り場が目の前 水上バスの主要ターミナル「San Marco Vallaresso」のすぐ隣。荷物を持っての移動距離はほぼゼロに近く、ライン1(各停)とライン2(準速)の両方が使えるため、観光の機動力は最強クラスです。カサノヴァが愛に通った場所としても知られる歴史的建築です。
🥐 朝食・ダイニング:
世界一有名なテラス このホテルの最大の魅力は、なんといっても運河に張り出したテラスレストランです。水面がすぐそこにあり、ゴンドラやヴァポレットが行き交う様子を眺めながらの朝食は、ヴェネツィア旅行のハイライトとなるでしょう。冬場でも天候が良ければテラスに出られるチャンスがあります。
🛋️ 客室:
シックなヴェネツィアン・スタイル 客室は伝統的なスタイルを保ちつつ、重すぎない洗練されたデザインにまとめられています。ただし、運河側の部屋(ビューあり)と内側の部屋では体験が大きく異なるため、予約時の部屋指定は必須です。
💡 このホテルの「決め手」
「テラスでの朝食」その一点だけで選ぶ価値があります。 立地も抜群で、迷うことなくホテルに辿り着ける安心感は、特に夜遅くの到着時などに威力を発揮します。
④ホテル フローラ(Hotel Flora)



~ブランド街の裏に隠された、緑あふれる秘密の楽園~
📍 立地・アクセス:
喧騒を忘れる隠れ家 高級ブランドが並ぶ「3月22日通り(Via XXII Marzo)」から一歩奥に入った場所にあります。最寄りのGiglio停留所やVallaresso停留所からは徒歩5分程度。途中に小さな橋(Ponte de le Ostregheなど)を渡る必要がありますが、距離は短く、十分に許容範囲です。
🌿 中庭・雰囲気:
魔法のような静寂 このホテルの真骨頂は、建物の内側に広がる美しい中庭(パティオ)です。壁に囲まれた緑豊かな空間は、サンマルコ地区の喧騒を完全に遮断してくれます。気候の良い時期には、この庭で朝食や夕方のカクテルを楽しむことができ、まるで友人の邸宅に招かれたような親密な空気が流れています。
🏨 設備・ホスピタリティ:
家族経営の温かさ 小規模なホテルですが、エレベーターは完備されており(歴史的建物なので少し狭いですが)、足腰に不安がある方でも安心です。スタッフの対応も家庭的で温かく、大型高級チェーンにはない「顔の見える」おもてなしが魅力です。
💡 このホテルの「決め手」
「サンマルコに泊まりたいが、人混みには疲れる」という方のオアシスです。 外の通りは観光客で溢れていても、一歩ホテルに入れば別世界。女性の一人旅や、静かに過ごしたいカップルに強くおすすめします。
⑤バリオーニ ホテル ルナ(Baglioni Hotel Luna, The Leading Hotels of the World)



~12世紀からの歴史を継ぐ、サンマルコ広場の「お隣さん」~
📍 立地・アクセス:
広場まで徒歩数十秒 サンマルコ広場のすぐ裏手に位置し、広場へは文字通り「数歩」の距離。最寄りのVallaresso停留所からも近く、専用桟橋も完備しているため、水上タクシーでの横付けも可能です。2021年の大規模改装を経て、内装が美しく生まれ変わりました。
🏛️ 歴史・空間:
現存する最古のホテル その起源は1118年のテンプル騎士団の宿泊所にまで遡ると言われる、ヴェネツィア最古のホテルの一つ。館内にはティエポロ派のフレスコ画が飾られた「マルコ・ポーロ・サロン」があり、美術館の中で朝食をとるような優雅な体験ができます。
🛁 スパ・設備:
改装で誕生した新スパ 近年のリノベーションにより、新しいスパ施設が誕生しました。歴史的な建物でありながら、サウナやトルコ風呂などのウェルネス設備が充実しているのは大きな加点ポイントです。
💡 このホテルの「決め手」
「サンマルコ広場への近さ」と「最新の設備」の両立です。 夜明けのサンマルコ広場を散歩し、冷えた体を新しいスパで温める。そんな贅沢なルーティンが叶うのは、この立地ならではです。
【サンポーロ(レアルト周辺)】活気とグルメの中心

出典:The Beauty of Venice
街のほぼ中央に位置し、「ヴェネツィアの胃袋」と呼ばれるリアルト市場がある活気あふれるエリア。
リアルト橋を中心に、朝から晩まで賑わいが絶えません。
ここは「美味しいヴェネツィア」を体験したい人に最高の立地です。
朝は市場の活気に触れ、夜は安くて美味しい「バーカロ(立ち飲み屋)」をハシゴする。
サンマルコへも徒歩圏内で、ライン1の停留所(リアルト、リアルト・メルカート)も使いやすいのが魅力です。
ただし、リアルト橋周辺は常に混雑のボトルネックになるため、移動には少し工夫が必要です。
- 街の活気や賑わいの中心に泊まりたい人。
- 市場での買い物や「バーカロ(立ち飲み屋)」巡りを楽しみたい人。
- サンマルコ地区にも徒歩圏内の利便性を求める人。
サンポーロ(レアルト周辺)のおすすめホテル⑤選
①アマン ヴェニス(Aman Venice, Palazzo Papadopoli)



~ジョージ・クルーニーも選んだ、7つ星級の「宮殿生活」~
📍 立地・アクセス:
目立たない入口 最寄りの水上バス停は「San Silvestro(サン・シルヴェストロ)」。そこから細い路地を歩いて数分ですが、このクラスのホテルに泊まるなら、水上タクシーで「専用桟橋」に直付けするのが正解です。陸路の入口はあえて目立たなく作られており、隠れ家感が満載です。
🌿 庭園・空間:
運河沿いのプライベートガーデン ヴェネツィア本島において、これほど広大で手入れされた「運河沿いの庭」を持つホテルは奇跡的です。16世紀のパパドポリ宮殿を改装した館内は、ロココ様式のフレスコ画とモダンな家具が調和し、美術館に住んでいるような錯覚に陥ります。
🥂 ダイニング:
一般客お断りの聖域 宿泊者(および予約客)だけに許されたダイニングやサロンでの時間は、外の喧騒とは無縁の静寂です。特に夕暮れ時、庭園から眺めるグラン・カナルの景色は、他では味わえない優越感をもたらします。
💡 このホテルの「決め手」
「誰にも邪魔されない、圧倒的な非日常」です。 価格はトップクラスですが、それに見合うプライバシーと静寂が約束されています。ハネムーンや特別な記念日に、予算を度外視してでも選ぶ価値がある一軒です。
②H10 パラッツォ カノーヴァ(H10 Palazzo Canova)



~リアルト橋を見下ろす「ルーフトップバー」が最大の武器~
📍 立地・アクセス:
【重要】Rialto停留所を使うな! ここが最も注意すべき点です。地図上は「Rialto停留所」の対岸ですが、降りてしまうと巨大なリアルト橋(階段)を荷物を持って渡る地獄が待っています。 必ず「San Silvestro」で降りて平坦な道を歩くか、水上タクシーでホテルの正面(Riva del Vin側)に乗り付けてください。
🍸 眺望・バー:
特等席からの乾杯 最上階のテラスバーからは、リアルト橋とグラン・カナルを「見下ろす」絶景が広がります。この角度からの景色は、通常はドローンでしか見られないような特別なアングル。宿泊者なら、混雑する時間を避けて夕暮れの特等席を確保できます。
🛋️ 客室:
モダンでクリーン H10グループらしい、モダンで清潔感のある内装です。歴史的な重厚さよりも、機能性と明るさを重視する方に適しています。窓からリアルト橋が見える「Grand Canal View」の部屋指定は必須です。
💡 このホテルの「決め手」
「リアルト橋ビューのテラス」と「モダンな快適さ」です。 古い建物特有の「暗さ」が苦手な方におすすめ。「橋の罠」さえ回避すれば、観光の拠点として抜群のパフォーマンスを発揮します。
③ホテル ロロージョ ヴェネツィア(Hotel L’Orologio Venezia)



~市場の活気を肌で感じる、時計仕掛けのデザイナーズ~
📍 立地・アクセス:
市場直結のフラット動線 リアルト市場(Mercato)のすぐ近く、グラン・カナル沿いに位置します。最寄りは「Rialto Mercato」停留所。ここからなら橋を渡らず、フラットな移動でホテルに到着できます。市場の目の前なので、朝一番の活気ある空気を感じられます。
🕰️ デザイン:
時計好きの心をくすぐる ホテル名は「時計」の意。館内のいたるところに高級腕時計のコレクションやデザイン画が飾られています。モダンでスタイリッシュな内装は、男性客やデザイン好きのカップルに特に好評です。
🍽️ 周辺環境:
食の天国 一歩外に出れば、新鮮な魚介類が並ぶ市場と、安くて美味しい「バーカロ(立ち飲み屋)」の宝庫。ホテルの朝食も美味しいですが、早起きして市場周辺でエスプレッソを飲むのも粋な楽しみ方です。
💡 このホテルの「決め手」
「市場への近さ」と「スタイリッシュな滞在」です。 「グルメ」と「デザイン」を旅のテーマにするならここ。市場の賑わいが好きな人にはたまらないロケーションです。
④パラッツォ バルバリゴ スル カナル グランデ(Palazzo Barbarigo sul Canal Grande)



~アール・デコの妖艶さを纏う、大人の隠れ家~
📍 立地・アクセス:
水上からのアプローチが似合う 「San Tomà(サン・トマ)」停留所から徒歩数分。ライン1と2(準速)の両方が使える便利な場所ですが、路地が少し入り組んでいます。このホテルこそ、水上タクシーで専用桟橋に横付けし、「運河から直接チェックイン」するスタイルが最も映えます。
💋 雰囲気:
ムーディー&ロマンティック ヴェネツィアの古典的なスタイルとは一線を画す、1920年代のアール・デコ調のインテリア。照明は落とし気味で、非常にムーディーです。明るい開放感よりも、しっとりとした大人の時間を過ごしたいカップル向けです。
🥂 バー:
運河レベルの視線 ラウンジバーは水面とほぼ同じ高さにあり、行き交うゴンドラを間近に眺めながらカクテルを楽しめます。夜の雰囲気は格別です。
💡 このホテルの「決め手」
「色気のある滞在」を求めるならここ。 家族連れには向きませんが、カップルや夫婦で「二人だけの世界」に浸るには最高の舞台装置です。
⑤ペンシオーネ グエッラート(Pensione Guerrato)



~100年前のヴェネツィアにタイムスリップする、名物ペンション~
📍 立地・アクセス:
市場の喧騒の中へ リアルト市場のど真ん中。「Rialto Mercato」停留所から徒歩すぐで、橋もありません。ただし、エレベーターがない(または非常に小さい/あてにできない)歴史的建物であるため、重い荷物がある場合は覚悟が必要です。スタッフが運んでくれることもありますが、基本は「階段」です。
🗝️ 客室・雰囲気:
本物のアンティーク ピカピカの新品ではありません。床はきしみ、家具は骨董品クラス。しかし、それこそが「本物のヴェネツィアの暮らし」です。窓を開ければ市場の活気が飛び込んできます。清潔には保たれており、リピーターが絶えません。
💰 コスパ:
圧倒的な良心価格 この一等地において、驚くほど良心的な価格設定です。「寝る場所はシンプルでいい、その分食事とワインにお金をかけたい」という旅慣れた旅行者に愛され続けています。
💡 このホテルの「決め手」
「不便さも含めて愛せる、旅人のための宿」です。 エレベーターなしを受け入れられるなら、これほど物語のある宿はありません。初めての高級ホテル泊ではなく、2度目のヴェネツィアや、バックパッカースピリットを持つ方におすすめします。
【ドルソドゥーロ】静けさとアートの街

出典:Visit Venezia
芸術と日常が心地よく混ざり合う、落ち着いたエリア。
アカデミア美術館やペギー・グッゲンハイム・コレクションがあり、アート好きにはたまりません。

もし私がヴェネツィアに1週間「暮らすように旅する」なら、迷わずこのエリアを選びます。
東端のサルーテ岬から望む、対岸のサンマルコ広場の夕景は、ヴェネツィアで最も美しい景色の一つです。
アカデミア橋を渡ればサンマルコ地区も近く、観光と静かな滞在のバランスが絶妙です。
アカデミア停留所からライン1が利用でき、移動もスムーズ。
夜は静かですが、その分、主要な通りからホテルまでの道順は事前に確認しておくと安心です。
- 美術館巡りなど、アートな滞在をメインにしたい人。
- 観光客の喧騒から一歩離れ、静かで落ち着いた滞在を好む人。
- 「暮らすような旅」の雰囲気を味わいたい人。
ドルソドゥーロのおすすめホテル⑤選
①パラッツォ ヴェネツィアーノ(Palazzo Veneziano – Venice Collection)



~「ザッテレ遊歩道」沿い。荷物移動のストレスを消し去る現代的なオアシス~
📍 立地・アクセス:
広くて平らな道が続く 南側の広い遊歩道「ザッテレ(Zattere)」に面しています。最寄りの「Zattere」停留所からは、階段橋ゼロ、石畳の凹凸も少ない平坦な道を歩いてすぐ。空港船(アリラグーナ)や準速ライン2が停まるため、空港や駅からのアクセスは神懸かり的にスムーズです。
🛁 設備・客室:
ジャグジー付きスイート 歴史的な外観とは裏腹に、内部はモダンで都会的。特筆すべきは、一部のスイートにある「プライベートジャグジー(テラス付き)」です。ヴェネツィアの屋根並みやラグーンを眺めながらの入浴は、歩き疲れた体への最高のご褒美となります。
🛥 機動力:
裏ルートの活用 ホテルのあるザッテレ側から、アカデミア橋(サンマルコ側への入り口)までは徒歩10分弱。つまり、「静かな滞在」と「観光地へのアクセス」のいいとこ取りが可能です。
💡 このホテルの「決め手」
「クラシックすぎる部屋は怖い」という方への最適解です。 清潔で最新の設備、そして何より「ザッテレ停留所からの圧倒的な移動しやすさ」は、荷物の多い旅行者にとって涙が出るほど有り難い条件です。
②シーナ センチュリオン パレス(Sina Centurion Palace)



~サルーテ教会の隣、ゴシックとモダンが衝突するアートホテル~
📍 立地・アクセス:
停留所が「玄関」 大運河の入り口、象徴的なサルーテ教会のすぐ隣に位置します。最寄りの「Salute」停留所はホテルの目の前。降りて数歩でホテルに入れるため、立地条件は最強クラスです。専用桟橋もあり、水上タクシーでのアプローチも優雅です。
🎨 デザイン:
大胆不敵なコントラスト 外観は重厚なゴシック建築ですが、一歩足を踏み入れると、そこは赤や白を基調とした大胆なコンテンポラリーデザインの世界。隣接するペギー・グッゲンハイム・コレクションの影響を感じさせる、まさに「泊まれる現代アート美術館」です。
🌊 眺望:
大運河の特等席 レストラン「Antinoo’s」や運河側の客室からは、グラン・カナル越しにサンマルコ地区を望む絶景が広がります。特にテラス席での食事は、水面が近く、特別な体験を約束します。
💡 このホテルの「決め手」
「サルーテ停留所0分」の機動力と、エッジの効いたデザイン。 ありきたりなヴェネツィア風では満足できない、感度の高い旅人やアート好きに刺さる一軒です。
③ホテル アメリカン ディネセン(Hotel American Dinesen)



~静かな運河に面した、隠れ家らしいクラシックホテル~
📍 立地・アクセス:
絵画のような風景の中に アカデミア美術館の近く、サン・ヴィオ運河という小さな運河沿いに佇んでいます。「Accademia」停留所から徒歩数分ですが、その道すがらが既に美しい。少し奥まっている分、夜は静寂に包まれます。
🌹 雰囲気:
古き良きヴェネツィア 深紅のベルベット、ムラーノガラスのシャンデリア、アンティーク家具。これぞヴェネツィアというクラシックな内装です。テラス席があり、小さな運河を行き交う小舟を眺めながらの朝食は、映画のワンシーンのようです。
🚤 隠れた利点:
両面待ちの立地 アカデミア停留所(ライン1)と、ザッテレ停留所(ライン2・空港船)の両方が徒歩圏内。行き先や荷物の量に合わせてルートを選べる「通な立地」です。
💡 このホテルの「決め手」
「小運河沿いのテラス」というロマン。 グラン・カナル沿いのような派手さはありませんが、しっとりと落ち着いた「水辺の休日」を過ごしたい方に、心からおすすめできる良宿です。
④カ ピザーニ デザインホテル(Ca’ Pisani Deco Design Hotel)



~ヴェネツィア初のアール・デコ・デザインホテル~
📍 立地・アクセス:
美術館巡りのベースキャンプ アカデミア美術館のすぐそば。このエリアは道幅が比較的広く、「Accademia」停留所からも「Zattere」停留所からもアクセスしやすい(橋の影響が少ない)のが特徴です。周辺にはセンスの良いショップやカフェが多く点在します。
🖼 デザイン:
1930-40年代へのオマージュ 14世紀の建物を改装していますが、テーマは「アール・デコ」。幾何学的な模様や洗練された家具が配され、他のホテルとは一線を画すクールな雰囲気が漂います。
🧖♀️ 設備:
ハマムでリフレッシュ 館内にはトルコ式バス(ハマム)があり、予約制で利用可能です。観光で歩き回った後のリフレッシュに最適です。
💡 このホテルの「決め手」
「アカデミア美術館」と「ザッテレの夕日」を愛する人へ。 こってりしたロココ調が苦手な方にもおすすめ。アート巡りの拠点として、これ以上ないほど便利なロケーションです。
⑤ホテル ナニ モチェニゴ パレス(Hotel Nani Mocenigo Palace)



~ゴンドラ造船所(スクエーロ)の近く、秘密の庭を持つ宮殿~
📍 立地・アクセス:
サン・トロヴァーゾの静寂 有名なゴンドラ造船所「スクエーロ・ディ・サン・トロヴァーゾ」のすぐ近く。ザッテレ停留所とアカデミア停留所の中間に位置し、観光客の通り道から外れているため、驚くほど静かです。
🌿 庭園・空間:
完璧に修復された美 比較的新しくオープン(改装)したホテルで、内装の保存状態が極めて良好です。フレスコ画や木の梁が見事。そして、手入れされた専用の庭園があり、ここで過ごすアペリティーボ(食前酒)の時間は格別です。
🤫 周辺環境:
通好みのエリア すぐ近くには、地元の人で賑わう人気のジェラート店やバーカロがあります。ガイドブックを閉じて、気の向くままに散歩したくなるエリアです。
💡 このホテルの「決め手」
「新しくて綺麗」かつ「歴史的」。 古びた設備に我慢することなく、本物の宮殿(パラッツォ)に暮らす体験ができます。静けさを最優先するハネムーナーにも強く推奨します。
【カンナレージョ(駅寄り)】荷物移動が楽

出典:ItaliaRail
鉄道の玄関口「サンタ・ルチーア駅(フェッローヴィア停留所)」に最も近いエリア。
到着・出発時のスーツケース移動を最短で済ませられるのが最大の利点です。
「旅のプロ」ほど、このエリアの「実用性」を高く評価します。
重い荷物から解放される快適さを知っているからです。
大通り(ストラーダ・ヌオーヴァ)は賑やかですが、一本北の運河沿いに入ると、昔ながらのヴェネツィアの住宅街の静けさが残っています。
価格が比較的リーズナブルな宿が多いのも魅力です。
- 鉄道(サンタ・ルチーア駅)でヴェネツィアに到着・出発する人。
- 重いスーツケースを持っての移動を最小限にしたい人。
- 比較的リーズナブルに、地元感のあるエリアに泊まりたい人。
カンナレージョ(駅寄り)のおすすめホテル⑤選
①NH ヴェネツィア サンタ ルチア(NH Venezia Santa Lucia)



~駅を出て1分でチェックイン完了。実用性の「絶対王者」~
📍 立地・アクセス:
駅のホームの延長線上 ヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅の改札を出て左へ徒歩1〜2分。橋を一本も渡らず、石畳すらほとんど歩かずにチェックインできる、奇跡のような立地です。ヴァポレットの「Ferrovia(駅)」乗り場も目の前。到着初日に重い荷物を引きずり回すストレスは、ここでは存在しません。
🏨 客室・眺望:
運河ビューの価値 外観はモダンでシンプルですが、グランド・カナル(大運河)に面した客室からの眺めは一級品です。駅前を行き交うヴァポレットや観光客を、涼しい部屋から高みの見物ができるのは、この立地ならではの贅沢です。
🍳 朝食・利便性:
出発直前まで優雅に 朝食ブッフェのクオリティには定評があります。何より、チェックアウト後も荷物を預けて観光し、列車の出発15分前に戻ってくれば間に合うという「時間の余裕」は、何物にも代えがたい価値があります。
💡 このホテルの「決め手」
「到着・出発のストレスを物理的にゼロにする」こと。 ロマンチックな路地裏の風情はありませんが、旅の前後半を楽にするための「戦略的拠点」として、これ以上の選択肢はありません。
②アルカディア ブティック ホテル(Arcadia Boutique Hotel)



~空港直結の「グリエ」停留所が味方。大広間のシャンデリアに酔う~
📍 立地・アクセス:
空港船(アリラグーナ)の勝ち組 駅から続くメインストリート(リオ・テラ・サン・レオナルド)沿いにあります。駅から歩くと「グリエ橋(Ponte delle Guglie)」という大きな橋を越える必要がありますが、空港からの直通船(アリラグーナ・オレンジ線)で「Guglie」停留所に降りれば、橋を渡らずにホテルへ到達可能です。この「裏ワザ」的なルートが最強です。
⚜️ 雰囲気・内装:
貴族の邸宅体験 17世紀の貴族の館を改装しており、メインサロンの巨大なムラーノガラスのシャンデリアは圧巻です。モダンなホテルが多い駅周辺エリアにおいて、クラシックな「ヴェネツィアらしさ」をしっかり感じられる貴重な一軒です。
🛍 周辺環境:
地元の活気 ホテルの外は賑やかな商店街ですが、防音対策がしっかりしているため館内は静寂です。スーパーマーケットや薬局も近く、長期滞在の実用性も兼ね備えています。
💡 このホテルの「決め手」
「空港から船一本で直行したい」ならここ。 駅近の利便性と、貴族の館の優雅さを両立。特に飛行機利用の方には、駅前のNHホテル以上に賢い選択となります。
③ホテル ゲリーニ(Hotel Guerrini)



~古き良き「安宿」の矜持。エレベーターなしでも愛される理由~
📍 立地・アクセス:
駅から橋ゼロの安息地 駅から徒歩5分弱。メインストリート(Lista di Spagna)から一本入った路地にあり、駅から橋を渡らずにたどり着けます。 周辺は観光地価格の店が多い中、少し歩けば地元の良心的な店も見つかるエリアです。
⚠️ 重要注意事項:
階段との戦い このホテルにはエレベーターがありません。 歴史的な建物の宿命ですが、重いスーツケースを持って3階・4階へ上がるのは重労働です(スタッフが手伝ってくれますが、基本は自力と考えてください)。この一点だけは覚悟が必要です。
💰 コスパ:
圧倒的な予算圧縮 駅近の好立地でありながら、非常に良心的な価格設定です。浮いた予算をゴンドラや食事に回したい、バックパッカー精神を持つ旅行者には最強の味方です。
💡 このホテルの「決め手」
「立地は譲れないが、予算も抑えたい」という現実派へ。 足腰に自信があり、ホテルの豪華さよりも「街歩きの拠点」としての機能を重視する方に最適です。
④カーニバル パレス ホテル(Carnival Palace Hotel / Venice Collection)



~喧騒の果てにある、運河沿いのモダン・サンクチュアリ~
📍 立地・アクセス:
トレ・アルキの隠れ家 駅周辺の雑踏から離れた、カンナレージョ運河の奥に位置します。最寄りは「Tre Archi(トレ・アルキ)」停留所。ここからなら橋ゼロ、徒歩1分以内です。駅(Ferrovia)からは少し離れますが、ライン5.1/5.2を使えば移動はスムーズです。
🖤 デザイン:
黒と金を纏う大人の空間 「ヴェネツィアン・モダン」を体現したような、黒やゴールドを多用したシックな内装が特徴。観光客の少ないエリアなので、ホテルの庭(ガーデンバー)で過ごす時間は、地元の富裕層のようなゆとりを感じさせます。
🤫 周辺環境:
真の静寂 この周辺まで来ると、日帰り観光客はほとんどいません。静かな運河、地元の人が犬を散歩させる風景。そんな「日常のヴェネツィア」に触れられます。
💡 このホテルの「決め手」
「駅近の便利さは欲しいが、騒がしいのは嫌」という矛盾を解決します。 ヴァポレットを使いこなせるなら、サンマルコ周辺よりも遥かに快適で静かな滞在が約束されます。
⑤カ ドゥエ レオーニ(Cà Due Leoni)



~路地裏で見つける、全3室のプライベートな邸宅~
📍 立地・アクセス:
グリエ橋のたもと カナル・グランデからカンナレージョ運河に入ってすぐの路地にひっそりと佇んでいます。駅から歩くと「グリエ橋」を渡る必要がありますが、「Guglie」停留所からならアクセスは容易です。見つけにくい場所にありますが、それもまた隠れ家的な魅力です。
🏡 規模・ホスピタリティ:
親戚の家に泊まる感覚 客室数が非常に少ない(わずか数室)ため、オーナーやスタッフとの距離が近く、親身なサポートが受けられます。大型ホテルのマニュアル対応に疲れた人には、この温かさが染みるでしょう。
🌿 中庭:
朝食の特等席 小さな中庭(パティオ)があり、気候が良い日はここで朝食をとることができます。誰にも邪魔されないプライベートな朝の時間は、この規模のホテルならではの特権です。
💡 このホテルの「決め手」
「大型ホテルは苦手、小さな宿で暮らすように泊まりたい」方へ。 豪華さはありませんが、ヴェネツィアの路地裏に自分の家を持ったような、愛着の湧く滞在になります。
【サンタ・クローチェ(ローマ広場周辺)】空港バス利用者に最適

出典:Venice-Information
本島で唯一のバスターミナル「ピアッツァーレ・ローマ」を擁する、もう一つの「玄関口」エリア。
空港バスを利用するなら、このエリアが最短ルートです。
鉄道駅(サンタ・ルチーア)とも徒歩圏内。
カンナレージョの駅側と並ぶ、「荷物ストレスフリー」の双璧と言えます。
ピアッツァーレ・ローマからはライン1も発着しており、旧市街全域へのアクセスも問題ありません。
早朝便や深夜着のフライトを利用する方にとって、これ以上実用的なエリアはないでしょう。
- 空港バス(ピアッツァーレ・ローマ発着)を利用する人。
- 早朝便や深夜便での到着・出発を予定している人。
- 観光地らしさより、荷物移動の「実用性」と「効率」を最優先する人。
サンタ・クローチェ(ローマ広場周辺)のおすすめホテル⑤選
①ACホテル ヴェネツィア(AC Hotel Venezia)



~空港バスを降りて最短距離。モダンな機能美の結晶~
📍 立地・アクセス:
バス降車場から「橋ゼロ」 ヴェネツィア唯一の車両乗り入れ口である「ローマ広場(Piazzale Roma)」のすぐそば。空港バスのターミナルから、橋を一本も渡らずにホテルへ直行できます。鉄道駅へも徒歩圏内ですが、ここは「空港バスユーザー」にとっての最強拠点です。
🏨 客室・デザイン:
安定のマリオット品質 ACホテルらしい、都会的でシャープなデザイン。客室はヴェネツィア特有の「古臭さ」が一切なく、機能的で清潔です。Wi-Fiも高速で、ビジネス利用にも耐えうる環境が整っています。
🛁 設備:
旅の疲れをリセット コンパクトながら使い勝手の良いジムがあり、モダンなシャワーブースは水圧も十分。石畳を歩いた後の疲れを、現代的な設備でしっかり癒やせます。
💡 このホテルの「決め手」
「バス停から一番近い、綺麗なホテル」。 迷う余地がありません。早朝便で発つ場合や、夜遅くに空港から着く場合、この立地の安心感は何物にも代えられません。
②ホテル オリンピア ヴェネツィア(Hotel Olimpia Venice, BW Signature Collection)



~運河と緑に癒やされる、バスターミナルの「オアシス」~
📍 立地・アクセス:
橋一本分の静けさ ローマ広場から運河を挟んで反対側に位置します。アクセスには小さな橋を一本渡る必要がありますが、その分、ターミナルの喧騒から少し離れることができます。橋にはスロープがないため、そこだけ少し頑張る必要があります。
🌿 庭園・雰囲気:
秘密の花園 この立地にしては珍しく、美しいプライベートガーデン(中庭)を持っています。朝食や夕方のリラックスタイムに庭を利用でき、バスターミナルのすぐそばにいることを忘れてしまうほど穏やかな時間が流れています。
⚜️ デザイン:
18世紀ヴェネツィアスタイル 館内はタペストリーやシャンデリアで飾られ、クラシックなヴェネツィアの雰囲気たっぷりです。運河側の部屋からは、小運河を行き交う小舟を眺めることができます。
💡 このホテルの「決め手」
「機能性だけでなく、ヴェネツィアらしい風情も欲しい」欲張りな方へ。 バス停近くなのに、中庭と運河がある。ACホテルのような無機質さが苦手な方にぴったりの選択肢です。
③ホテル アルレッキーノ(Hotel Arlecchino)



~「橋一本」で手に入れる、驚きのコスパと利便性~
📍 立地・アクセス:
オリンピアの姉妹ホテル ホテル・オリンピアのすぐ近く、同じくローマ広場から橋を一本渡った場所にあります。距離にしてわずか数分。荷物を持っての移動も十分に許容範囲内です。
💰 コスパ:
予算重視派の強い味方 豪華な庭園などはありませんが、その分、宿泊費は抑えられています。しかし、立地の利便性はオリンピアとほぼ同じ。清潔なベッドと熱いシャワー、そして便利な立地があれば十分という方に最適です。
👀 眺望:
運河ビューの客室も 運河に面しており、典型的なヴェネツィアの風景を楽しめます。特に上層階の一部からは、ローマ広場越しに少し開けた景色が見えることも。
💡 このホテルの「決め手」
「寝るだけならコスパ最強」。 空港バスへのアクセスは確保しつつ、宿泊費を節約して食事や観光に回したい賢実なトラベラーにおすすめです。
④ホテル アンティケ フィグーレ(Hotel Antiche Figure)



~駅の真向かい、グラン・カナルを望む特等席~
📍 立地・アクセス:
駅とバス停の中間地点 グラン・カナルを挟んでサンタ・ルチーア駅の真向かいに位置します。ローマ広場からも歩けますが、駅前の「スカルツィ橋(大きな階段橋)」を渡る必要があるため、水上バス(Ferrovia下車)や水上タクシーの利用がスマートです。専用桟橋があるため、優雅なアプローチも可能です。
🎭 歴史・内装:
15世紀の宮殿 元は15世紀の貴族の館。内装は重厚なクラシック・スタイルで、古き良きヴェネツィアの品格が漂います。スタッフのホスピタリティにも定評があり、リピーターが多いのも特徴です。
🌊 眺望:
これぞヴェネツィア ホテルの目の前はグラン・カナル。朝食ルームや運河側の客室からは、駅周辺の活気ある水上の景色を一望できます。「ヴェネツィアに来た!」という実感を強く味わえる場所です。
💡 このホテルの「決め手」
「駅ビュー」という独特の旅情。 駅の目の前というロケーションは、鉄道旅のロマンを感じさせます。クラシックな雰囲気が好きな方には、近代的なホテルよりも満足度が高いでしょう。
⑤ホテル カールトン オン ザ グランドカナル(Hotel Carlton on the Grand Canal)



~空に浮かぶラウンジで、ヴェネツィアを見下ろす~
📍 立地・アクセス:
駅・バス停のダブルアクセス サンタ・ルチーア駅とローマ広場のほぼ中間、グラン・カナル沿いに堂々と建っています。どちらからも徒歩5分程度でアクセス可能ですが、駅からはスカルツィ橋を越える必要があります。ここも専用桟橋を持っているので、水上タクシー利用が最も楽です。
🍸 バー・眺望:
スカイラウンジ「Top of the Carlton」 このホテルの最大の武器は、4階にあるルーフトップバー&レストランです。グラン・カナルを見下ろすパノラマビューは圧巻。夕暮れ時にここでカクテルを傾ける時間は、宿泊者だけの特権的な体験です。
🛋️ 規模・設備:
大型ホテルの安心感 客室数が多く、設備も整った大型ホテルです。ロビーは華やかで、常に活気があります。個人の小さな宿のような親密さより、フルサービスのホテルの安心感を求める方に向いています。
💡 このホテルの「決め手」
「ルーフトップバー」と「交通の便」。 駅もバス停も両方使いたい、そして夜はホテルの屋上で優雅に過ごしたい。そんなワガママを叶えてくれる一軒です。
【カステッロ】喧騒を離れた穴場

出典:Images of Venice
サンマルコ地区の東側に広がる、ヴェネツィアで最も広いエリア。
サン・ザッカリア停留所から東へ進むにつれ、観光客向けの店が減り、地元の人の息遣いが聞こえてきます。
観光客の喧騒から離れたい人向けの、静かな隠れ家のようなエリアです。
アドリア海に面した遊歩道は、朝の散歩に最高です。
ビエンナーレ国際美術展の会場(アルセナーレ、ジャルディーニ)もこの地区にあります。
サンマルコへも徒歩やヴァポレットでアクセス可能で、静けさと観光のバランスが取れます。
- 中心部の喧騒から離れ、地元住民が暮らす静かな環境を好む人。
- ヴェネツィア・リピーターで、まだ訪れていないエリアを散策したい人。
- ビエンナーレ(国際美術展)の会場にアクセスしやすい宿を探している人。
カステッロのおすすめホテル⑤選
①カ・ディ・ディオ(Ca’ di Dio – VRetreats)



~2021年開業。「現代の貴族」が住まう、新しいヴェネツィアの顔~
📍 立地・アクセス:
アルセナーレの静寂 サンマルコから海沿いを東へ歩いた「アルセナーレ(Arsenale)」地区に位置します。最寄りの「Arsenale」停留所からは平坦な道を歩いてすぐ。観光の中心からは少し離れますが、その分、現代美術展(ビエンナーレ)の会場に近く、文化的で落ち着いた空気が流れています。
🎨 デザイン:
パトリシア・ウルキオラの魔法 著名デザイナー、パトリシア・ウルキオラが手掛けた内装は、「クラシックなヴェネツィア」の概念を覆します。トラバーチンやムラーノガラスを使いながらも、モダンで洗練された空間。古臭いホテルが苦手な方には、最も推奨できる「新しいラグジュアリー」です。
🚤 到着体験:
専用ドックへの直付け このホテルを選ぶなら、ぜひ水上タクシーでの到着を。ホテル専用の「水門(入り口)」を持っており、ボートから直接ロビーへ入る瞬間は、映画スターのような気分を味わえます。
💡 このホテルの「決め手」
「最新かつ最高級」。 古い建物の不便さ(きしむ床や狭いバスルーム)とは無縁です。ビエンナーレ鑑賞の拠点としても、これ以上のホテルはありません。
②ロンドラ パレス ヴェネツィア(Londra Palace Venezia)



~チャイコフスキーが愛した「100の窓」を持つ白亜の館~
📍 立地・アクセス:
サン・ザッカリアの真ん前 交通の要衝「San Zaccaria」停留所のすぐ近く。橋を渡ることなくアクセスできる、完璧な立地です。ホテルの目の前は海(ラグーン)で、視界を遮るものは何もありません。
🎼 歴史・眺望:
ラグーンを望む100の窓 「100の窓」という異名を持つ通り、多くの客室がラグーンビューです。かつてチャイコフスキーがここに滞在し『交響曲第4番』を作曲したことでも有名。白い石造りのエレガントな外観は、リーヴァ・デリ・スキアヴォーニの中でも一際輝いています。
🍽️ ダイニング:
テラスでの優雅な時間 1階のテラスレストランは、ヴェネツィアの社交場のような雰囲気。行き交う人々や船を眺めながらのアペリティーボは、この街で最も「絵になる」時間の一つです。
💡 このホテルの「決め手」
「間違いのない伝統と格式」。 ルレ・エ・シャトーに加盟しており、サービスも超一流。景色、立地、歴史、すべてにおいてバランスの取れた名門ホテルです。
③ホテル メトロポール ヴェネツィア(Hotel Metropole Venezia)



~東洋のスパイスが香る、エキセントリックな宮殿~
📍 立地・アクセス:
ため息の橋の東側 ここも「San Zaccaria」停留所の近く(橋ゼロ圏内)ですが、他のホテルとは全く異なるオーラを放っています。専用のウォーターゲート(水上入口)を持ち、プライバシー重視のVIPにも愛されています。
🏺 雰囲気・コレクション:
五感を刺激する ただのクラシックホテルではありません。館内にはアンティークの扇子や十字架のコレクションが飾られ、どこかオリエンタルで神秘的な香りが漂います。「エキゾチック」で「官能的」。普通の高級ホテルにはない、濃厚な世界観があります。
🧖♀️ スパ・食:
大人の隠れ家 以前はミシュラン星付きレストランを擁していたことでも知られ、食へのこだわりは健在。また、スパ施設も充実しており、特にカップルでの「おこもりステイ」に最適です。
💡 このホテルの「決め手」
「在り来たりなホテルは退屈」という方へ。 独特の美学に貫かれた空間は、好き嫌いが分かれるかもしれませんが、ハマる人には唯一無二の体験となります。
④サヴォイア&ヨランダ(Hotel Savoia & Jolanda)



~停留所から徒歩10秒。立地の良さは「正義」である~
📍 立地・アクセス:
迷うことすら不可能 「San Zaccaria」停留所の目の前に位置します。船を降りて、スーツケースを転がして数十秒でフロントへ。この圧倒的な近さは、移動で疲れた体にとって最強のメリットです。
🏨 客室・構成:
本館と別館 ラグーンに面した本館と、すぐ裏手の別館があります。眺望重視なら本館の「ラグーンビュー」指定が必須ですが、寝るだけなら別館の方が静かでリーズナブルな場合も。
🍝 ダイニング:
賑わいの中心 ホテルのテラス席は常に多くの観光客で賑わっています。サンマルコ広場へも徒歩すぐ。初めてのヴェネツィアで、土地勘に不安がある方でも安心して拠点にできるホテルです。
💡 このホテルの「決め手」
「アクセス最優先の安心感」。 特別なラグジュアリー感よりも、とにかく「場所が良い」「わかりやすい」ことを重視する実用派におすすめです。
⑤ホテル パガネッリ(Hotel Paganelli)



~ラグーンビューの屋上テラスを持つ、家族経営の宝石~
📍 立地・アクセス:
一等地の穴場 高級ホテルが立ち並ぶエリアにありながら、比較的リーズナブルに泊まれる貴重な存在です。「San Zaccaria」停留所からすぐの「橋ゼロ」物件。本館と別館があり、どちらも好立地です。
🔭 テラス:
秘密の「アルタナ」 このホテルの隠れた自慢は、屋上の木造テラス(アルタナ)です。ここから眺めるサン・ジョルジョ・マッジョーレ島の夕景は絶品。宿泊者だけの特等席です。
🏡 雰囲気:
アットホーム 豪華絢爛ではありませんが、清潔で温かみのあるアール・デコ調の内装。スタッフの対応もフレンドリーで、肩肘張らずに滞在できます。
💡 このホテルの「決め手」
「一等地の景色を、手の届く価格で」。 眺望と立地は妥協したくないけれど、超高級ホテルの予算は厳しい…という方のための救世主的なホテルです。
【ジュデッカ島】対岸から望む絶景

出典:Italia.it
サンマルコ広場の対岸に浮かぶ、細長い島。
あえて「対岸」を選ぶ、という贅沢を味わえるエリアです。
このエリアの価値は、「サンマルコ広場とヴェネツィア本島の全景を、静かに眺められる」ことに尽きます。

毎朝、絵葉書のような景色と共に目覚める朝は、何物にも代えがたい体験です。
本島へは常にヴァポレットでの移動が必須となりますが、その「ひと手間」が、中心部の喧騒から切り離された、穏やかな時間をもたらしてくれます。
- サンマルコ広場を含むヴェネツィア本島の「全景」を部屋から眺めたい人。
- 本島の喧騒から完全に切り離された、静かで贅沢な時間を過ごしたい人。
- ヴァポレットでの移動を「手間」ではなく「旅情」として楽しめる人。
ジュデッカ島のおすすめホテル③選
①ヒルトン モリーノ スタッキー ヴェニス(Hilton Molino Stucky Venice)



~かつての製粉所が巨大リゾートへ。屋上プールからの景色は「世界遺産級」~
📍 立地・アクセス:
要塞のような威容 ジュデッカ島の西端にそびえ立つ、赤レンガの巨大な建物。かつての製粉所を改装したユニークなホテルです。最寄りの公共ヴァポレット停「Palanca」からは徒歩10分弱かかり、橋を2つ越える必要があります。そのため、ホテル専用のシャトルボート(有料/滞在パス制)を利用するのが鉄則です。
🏊 プール・眺望:
ヴェネツィアの空を泳ぐ このホテルの最大のウリは、屋上のスイミングプール(季節営業)。ここから見下ろすヴェネツィア本島のパノラマは、言葉を失う美しさです。プールサイドの「Skyline Rooftop Bar」は宿泊者以外も利用でき、夕暮れ時のカクテルは最高の思い出になります。
🚤 シャトル船:
本島への架け橋 サンマルコ広場(San Marco)とザッテレ(Zattere)へ向かう専用シャトルボートが運行されています。有料(1滞在につき1人約€15前後 ※要確認)ですが、混雑する公共ヴァポレットを避けて座って移動できるメリットは絶大です。
💡 このホテルの「決め手」
「圧倒的な非日常感」と「屋上プール」。 ヴェネツィアの古い街並みとは対照的な、ダイナミックで現代的なリゾートステイを楽しみたい方に。特に夏の滞在なら、このプールの価値は計り知れません。
②ホテル チプリアーニ ベルモンド ホテル ベネチア(Hotel Cipriani, A Belmond Hotel, Venice)



~ジョージ・クルーニーも愛した、ヴェネツィア最高峰の聖域~
📍 立地・アクセス:
24時間、専用船でエスコート ジュデッカ島の東端に位置する、生ける伝説のようなホテル。公共交通機関など気にする必要はありません。サンマルコ広場の専用桟橋から、24時間運行のプライベート・ランチ(送迎船)が、わずか5分であなたを別世界へ連れて行ってくれます。
🏊 プール・庭園:
本島唯一のオリンピックサイズ ヴェネツィア中心部ではあり得ない広大な庭園と、オリンピックサイズの温水海水プールを有しています。静寂に包まれたプールサイドで過ごす時間は、観光で歩き回るのとは対極にある「真のバカンス」です。(※冬季はクローズするため注意)
🍽️ ダイニング:
星付きの美食 ミシュランの星を獲得しているレストラン「Oro」を筆頭に、食事も超一流。ラグーンに面したテラスでのランチは、世界中のセレブリティを魅了し続けています。
💡 このホテルの「決め手」
「予算に糸目をつけないなら、ここがゴールです」。 最高のサービス、プライバシー、そして24時間いつでもサンマルコへ直行できる機動力。ヴェネツィアにおける「富」と「優雅」の象徴です。
③ホテル ジュデッカ ヴェネツィア(Hotel Giudecca Venezia)



~島民の暮らしに溶け込む、隠れ家プチホテル~
📍 立地・アクセス:
パランカ停留所からすぐ ジュデッカ島の中心部、「Palanca」停留所から徒歩数分。小さな橋を一本渡りますが、距離は短くアクセスは良好です。この規模のホテルとしては珍しく、水上タクシー用の専用ドックを備えているため、空港からの直行もスムーズです。
🏡 雰囲気:
暮らすような静けさ 豪華なリゾートホテルとは異なり、こちらは「ヴェネツィアの日常」を感じられる温かい雰囲気。ホテルの周りには地元の人が通うパン屋やカフェがあり、観光地価格ではない適正価格で食事を楽しめます。
💎 コスパ:
賢い選択 本島の同クラスのホテルに比べて、客室が広く、価格も抑えられています。混雑した本島を脱出し、静かな夜を過ごすための「賢い隠れ家」と言えるでしょう。
💡 このホテルの「決め手」
「静けさとコスパの両立」。 ヒルトンやチプリアーニのような派手さはありませんが、ヴァポレット(ライン2)を使えば本島へのアクセスも良く、落ち着いた滞在を好む旅慣れた方におすすめです。
【リド島】ビーチリゾートも満喫

出典:ITALIANS NEWS
「え、ヴェネツィアにビーチ?」と驚かれるかもしれませんが、ここは砂浜が続くれっきとした海辺のリゾート地です。
ヴェネツィア国際映画祭の会場としても有名ですね。
本島(サン・ザッカリア)からはヴァポレット(ライン1など)で約15〜20分。
夏の滞在や、小さなお子様連れのご家族には特におすすめです。
日中は本島で観光し、夕方はリドのビーチでリラックス、という二拠点スタイルが可能です。
- 夏の旅行で、ビーチリゾート(海水浴)も楽しみたい人。
- 小さな子供連れで、広々とした場所で過ごす時間が欲しい家族。
- ヴェネツィア国際映画祭の時期に訪問する人。
リド島のおすすめホテル⑤選
①ホテル エクセルシオール ヴェネツィア リド リゾート(Hotel Excelsior Venice Lido Resort)



~映画祭のスターたちが歩いた、伝説のムーア建築~
📍 立地・アクセス:
無料シャトルでサンマルコへ直行 リド島のビーチ沿いに堂々と構える、宮殿のようなホテルです。公共の水上バス停(Lido S.M.E.)からは少し距離がありますが、ホテル専用の無料シャトルボートが、ホテル~サンマルコ広場間を定期運行(所要約20分)しているため、不便さは感じません。
🏖 ビーチ・設備:
アドリア海を独り占め 夏期は、白いキャバナ(小屋)が並ぶプライベートビーチがオープン。この優雅さは、他のヴェネツィアのホテルでは絶対に味わえません。温水プールやジムも完備されており、観光で疲れた体をリゾートのペースで癒やすことができます。
🎬 歴史:
銀幕の舞台 ヴェネツィア国際映画祭のメイン会場の一つであり、ロビーやバーには映画スターたちの写真が飾られています。歴史ある建物ですが、客室はエレガントに改装されており、ムーア様式のエキゾチックな雰囲気と快適さが共存しています。
💡 このホテルの「決め手」
「観光もしたいが、バカンスも諦めたくない」ならここ一択。 午前中は本島観光、午後はビーチで読書。そんな贅沢な二拠点生活のような旅が叶います。
②ホテル アウソニア&フンガリア ウェルネス&スパ(Hotel Ausonia & Hungaria Wellness & SPA)



~外壁のマジョリカ焼きに目を奪われる、アール・ヌーヴォーの傑作~
📍 立地・アクセス:
メインストリートのランドマーク リド島の玄関口「Lido S.M.E.」停留所から徒歩5分。メインストリート(グラン・ヴィアーレ)沿いにあり、道は完全なフラット。石畳の苦労はありません。ビーチへも徒歩数分でアクセス可能です。
🎨 デザイン:
芸術的なファサード 建物の正面を飾る巨大なマジョリカ焼きの装飾は、リド島のアイコン的存在。内装もユニークで、現代アートとアール・ヌーヴォーが融合した、少し不思議で魅力的な空間が広がっています。
🧖♀️ スパ・ウェルネス:
島内屈指の充実度 「Lanna Gaia」という本格的なウェルネスセンターを併設しており、タイ式マッサージや各種トリートメントが受けられます。旅の疲れを本格的に癒やしたい方には大きな魅力です。
💡 このホテルの「決め手」
「ユニークなデザイン」と「スパ」。 ビーチリゾートの開放感と、ちょっと変わったアートなホテルに泊まりたいという好奇心旺盛な方におすすめです。
③ホテル パノラマ(Hotel Panorama)



~水上バスを降りて「横断歩道を渡るだけ」。究極の駅前ホテル~
📍 立地・アクセス:
停留所から徒歩30秒 リド島で最もアクセスが良いホテルと言っても過言ではありません。「Lido S.M.E.」停留所の真正面に位置します。到着時も出発時も、荷物移動のストレスは物理的にゼロです。
🔭 眺望:
サンマルコの夕景を望む 「パノラマ」の名に恥じず、ラグーンに面した客室や朝食ルームからは、対岸のサンマルコ広場の鐘楼やドゥカーレ宮殿を一望できます。特に夕暮れ時のシルエットは絶景です。
💰 利便性:
観光の拠点として優秀 リド島は本島へのライン1、5.1、6だけでなく、空港への船(アリラグーナ)や、ブラーノ島・ムラーノ島へ行くライン14の発着点でもあります。このホテルはその結節点にあるため、どこへ行くにも最強の機動力を発揮します。
💡 このホテルの「決め手」
「移動の楽さ」と「ラグーンビュー」。 リド島に泊まるメリット(広さ・安さ)を享受しつつ、移動の手間を極限まで減らしたい賢い旅行者に最適です。
④ホテル ヴィラ ラグーナ(Hotel Villa Laguna)



~全室スイート感覚。ラグーンを望む静かなヴィラ~
📍 立地・アクセス:
駅近の隠れ家 「Lido S.M.E.」停留所から徒歩2分ほど。駅前の広場から少しだけ南へ入った場所にあり、駅近の便利さと、落ち着いた静けさを両立しています。もちろん、橋ゼロのフラットアクセスです。
🏡 客室・構成:
アパートメントのようなゆとり 元は歴史的なヴィラ(邸宅)で、客室数が少なく、一つ一つの部屋が広めに作られています。簡易キッチン付きの部屋もあり、長期滞在や小さなお子様連れのファミリーにも使い勝手が良いのが特徴です。
🌊 眺望:
遮るもののない絶景 ホテルの前は遊歩道とラグーンのみ。サンマルコ広場方面の景色を、部屋やテラスから独り占めできます。人通りの多い駅前広場から少し外れているため、プライベート感があります。
💡 このホテルの「決め手」
「駅近でも静かに過ごしたい」。 ホテル・パノラマの便利さは魅力だが、駅前の賑わいすぎるのはちょっと…という方に、こちらの上品な静けさがフィットします。
⑤ホテル ル ブルバード(Hotel Le Boulevard)



~スーパーもビーチもすぐ。暮らすように過ごすコスパ良宿~
📍 立地・アクセス:
生活に便利なメイン通り 「Lido S.M.E.」停留所から徒歩3〜4分。メインストリート沿いにあり、すぐ近くにスーパーマーケット(Coopなど)や飲食店が多数あります。道は広く平坦で、スーツケース移動も楽々です。
💰 コスパ:
家族旅行の味方 リド島自体が本島より割安な傾向にありますが、このホテルは特にコストパフォーマンスに優れています。豪華さはありませんが、清潔で広めの部屋が手頃な価格で確保できるため、グループ旅行や家族旅行の強い味方です。
🏖 周辺環境:
両面待ち ラグーン側(駅)と海側(ビーチ)のちょうど中間に位置するため、どちらへ行くにも徒歩圏内。リド島の日常を楽しみながら滞在できます。
💡 このホテルの「決め手」
「広さと安さ」。 本島の狭くて高い部屋に疲れたら、ここへ。浮いた予算で美味しいシーフードを堪能してください。
【メストレ(本土)】最強のコスパ戦略
最後に、少し視点を変えた選択肢を。
ここはヴェネツィア本島ではなく、橋を渡った「本土(Mestre)」です。
これは「ヴェネツィアに泊まる」とは厳密には異なりますが、最強のコスト削減策であり、非常に実用的な選択肢です。
メストレ駅(Venezia Mestre)から本島のサンタ・ルチーア駅までは、列車でわずか約10分。
本島に「通勤」するように通うスタイルです。
この戦略の最大のメリットは、宿泊費を劇的に抑えられること。
そして、重いスーツケースを運ぶのは、駅前のホテルへのチェックイン/アウト時のみ。石畳や橋とは無縁です。
宿代を節約した分、本島でのディナーやゴンドラ体験を豪華にする。
これもまた、非常に「賢い」旅のスタイルだと私は思います。
- 宿泊費を最大限に抑え、その分を観光や食事に回したい人。
- ヴェネツィア本島だけでなく、近郊の都市(パドヴァ等)へも日帰りで行きたい人。
- 石畳や階段橋でのスーツケース移動を絶対に避けたい人。
メストレ(本土)のおすすめホテル⑤選
①ホテル プラザ ヴェネツィア(Hotel Plaza Venice Mestre)



~駅の改札を出て「横断歩道を渡るだけ」。究極の駅前ホテル~
📍 立地・アクセス:
徒歩30秒の衝撃 メストレ駅の真正面に位置します。冗談抜きで、駅の出口から横断歩道を渡ればそこがロビーです。ヴェネツィア本島へは、目の前の駅から電車で約10分(片道1.45ユーロ〜)。まるで「通勤」のような手軽さで、本島の観光地へアクセスできます。
🚄 利便性:
深夜到着・早朝出発の救世主 空港バス(ATVO)もホテルの目の前に発着します。夜遅くに空港に着いた時や、翌朝早くに移動する場合、重い荷物を引きずって歩く距離が「ゼロ」であることの恩恵は計り知れません。
🏨 客室・コスパ:
広さと安さ 建物は少し年季が入っていますが、客室は広く、スーツケースを2つ広げても余裕があります。本島の同価格帯のホテルでは考えられない広さです。
💡 このホテルの「決め手」
「立地がすべて」。 とにかく移動を楽にしたい、駅の目の前が良いという方に。部屋にこだわりすぎず、機能性を最優先するならここが正解です。
②ベストウェスタン プラス ホテル ボローニャ(Best Western Plus Hotel Bologna)



~駅ヨコ20メートル。美味しいレストランを持つ実力派~
📍 立地・アクセス:
駅の隣という安心感 こちらもメストレ駅のすぐ目の前(駅を背にして右手)。ホテル・プラザと同様、横断歩道を渡るだけの「駅前一等地」です。建物はクラシックで格式があり、ビジネスマンから家族連れまで幅広く支持されています。
🍝 ダイニング:
地元でも評判の味 併設レストラン「Da Tura」は、ホテル内のレストランとしてはレベルが高く、地元の人も利用するほど。疲れて帰ってきた夜、ホテルの外に出ずに美味しいイタリアンとワインにありつけるのは大きな魅力です。
🥞 朝食:
豊富なビュッフェ ベストウェスタングループらしく、朝食ビュッフェの品数も豊富。しっかり食べてから本島観光へ出かける、エネルギー充填の基地として最適です。
💡 このホテルの「決め手」
「駅前×美味しい食事」。 ただ寝るだけでなく、食事やホテルの雰囲気も少し楽しみたいなら、プラザよりこちらをおすすめします。
③レオナルド ロイヤル ホテル ヴェネツィア メストレ(Leonardo Royal Hotel Venice Mestre)



~駅から徒歩5分。新築ならではの「清潔感」と「快適さ」~
📍 立地・アクセス:
新開発エリアの顔 メストレ駅の北側(Ca’ Marcello通り)に位置し、駅から徒歩5〜8分ほど。駅前の喧騒から少し離れた、新しいホテルが立ち並ぶエリアです。道は舗装されており、スーツケース移動も問題ありません。
💎 デザイン・設備:
ピカピカの最新設備 比較的新しくオープンしたホテルで、内装はモダンでスタイリッシュ。水回りも最新で、シャワーの水圧や空調の効きも完璧です。古いホテル特有の「薄暗さ」や「カビっぽさ」とは無縁です。
🍸 雰囲気:
女性ひとりでも安心 ロビーは明るく開放的で、セキュリティもしっかりしています。「ベルベット調のインテリア」や「アートワーク」など、女性客にも好まれるデザイン性の高さが魅力です。
💡 このホテルの「決め手」
「とにかく新しくて綺麗な部屋がいい」。 駅前の便利さよりも、部屋の清潔感と快適さを重視するなら、少し歩いてでもこちらを選ぶ価値があります。
④ステイシティ アパートホテルズ ヴェネツィア メストレ(Staycity Aparthotels Venice Mestre)



~キッチン付きで暮らすように泊まる。家族連れの最強拠点~
📍 立地・アクセス:
駅から徒歩10分弱 レオナルドホテルの並びに位置する、アパートメントタイプのホテルです。駅から徒歩圏内で、周辺にはスーパーマーケットもあります。
🍳 設備:
自炊ができる自由 全室に簡易キッチン(電子レンジ、食洗機、冷蔵庫など)が付いています。外食続きで胃が疲れた時にスーパーで惣菜を買って部屋で食べたり、離乳食の温めが必要な小さなお子様連れには、まさに「神設備」です。
🧺 利便性:
長期滞在の味方 館内にはコインランドリーやジムもあり、長期旅行の中継地点として洗濯を済ませるのにも便利です。本島へのアクセスも良好で、まさに「暮らすような旅」が実現します。
💡 このホテルの「決め手」
「キッチンとランドリー」。 3泊以上の滞在や、お子様連れのファミリーには、通常のホテルよりも圧倒的に快適でストレスフリーな滞在になります。
⑤NH ヴェネツィア ラグーナ パレス(NH Venezia Laguna Palace)



~車旅やバス派に。ヨットハーバーを望むアーバンリゾート~
📍 立地・アクセス:
駅前ではありません! 【注意】ここはメストレ駅前ではありません。駅から約3km離れた、運河沿いのビジネス地区にあります。本島へはバス(43番など)で約15分。ですが、その分駐車場が完備されており、レンタカーで旅する人には最適な立地です。
🛥 景観:
本土にいながらウォーターフロント ホテルの目の前はヨットハーバーになっており、本土にいながら水辺の景色を楽しめます。建物はガラス張りの現代建築で、開放感は抜群です。
👔 客層:
落ち着いた大人向け 会議室などを備えた大型ホテルのため、ビジネス利用も多く、館内は落ち着いています。観光客でごった返す駅前を避け、静かに過ごしたい車移動派におすすめです。
💡 このホテルの「決め手」
「レンタカー利用」または「バス移動が苦にならない人」。 駅前の雑踏とは無縁の、洗練されたアーバンステイを楽しめます。車でイタリアを周遊するなら、ここがベストな中継地です。
まとめ:ヴェネツィアのホテル選び・最終チェックリスト
さて、たくさんの情報をお伝えしてきました。
最後に、あなたが「最高の宿」を見つけるための最終チェックリストをお渡しします。
- 初めての旅なら、効率重視で「サンマルコ」か「レアルト」。
- 静けさとアートを求めるなら「ドルソドゥーロ」。
- 鉄道到着で荷物を楽したいなら「カンナレージョ(駅寄り)」。
- 空港バス利用なら「サンタ・クローチェ(ローマ広場周辺)」。
- 喧騒から離れたいリピーターなら「カステッロ」や「ジュデッカ」。
- 夏の家族旅行なら「リド島」も面白い選択肢。
- コスト最優先なら「メストレ(本土)」という戦略も。
- 基本の「ライン1(各停)」と「ライン2(準速)」の動きは掴んだか。
- アックア・アルタ期(秋〜冬)は、MOSEのおかげで深刻な浸水は激減。
- 治安は良いが、ヴァポレット乗降時のスリだけは警戒を。
- どのエリアでも「最寄り停留所から徒歩5〜10分」が快適さのボーダーライン。
- 最強の基準は「ホテル玄関までに、階段橋を何本越えるか」(理想は1本まで!)。
- 予約前に「ストリートビュー」で擬似的に歩いてみること。
ヴェネツィアは、旅人を試す街です。
ですが、その特性を理解し、賢くエリアを選べば、これほどまでにロマンティックで、忘れがたい体験をさせてくれる街は他にありません。
この記事が、あなたの「信頼できる旅の相棒」として、最高の拠点選びのお役に立てたなら幸いです。
どうぞ、素晴らしいヴェネツィアの旅を!


参考情報・公式サイト
公式サイト(交通・移動)
- AVM/ACTV 水上バス:路線図・時刻表(公式)
- AVM/ACTV ピープル・ムーバー(公式)
- アリラグーナ:空港—本島・リド連絡 水上バス(公式)
- ヴェネツィア・マルコ・ポーロ空港:ヴェネツィア市内へのアクセス案内(公式)
- ヴェネツィア・マルコ・ポーロ空港:水上交通(公式)
- ATVO Venice Airport Bus Express:空港—ピアッツァーレ・ローマ直通(公式)
- Trenitalia:時刻検索・乗車券購入(公式)
公式サイト(潮位・防災)
- ヴェネツィア市 潮位センター:Centro Previsioni e Segnalazioni Maree(公式)
- Hi!Tide Venice(公式アプリ:App Store)
- MOSE Venezia(可動堤プロジェクト・公式)
安全情報(各国政府)
- U.S. Department of State:Italy Travel Advisory(公式)
- 英国FCDO:Italy travel advice(公式)
- 在イタリア米国大使館:米国市民向けアラート・メッセージ(公式)


